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松木 啓助 調教師(高知)

現役では3人目となる地方競馬通算3000勝を達成(2018年11月17日高知第8レース)した松木啓助調教師。高知競馬が現在の場所に移転してからほぼ同じ年月を調教師として過ごしてこられました。時代の変化や今でも忘れられない馬、そして今後について語っていただきました。

matsugi-k01.jpg

地方競馬通算3000勝、おめでとうございます。1986年4月の初出走から約32年での達成です。改めて、どんなお気持ちですか?

ありがとうございます。ある時からみんなに「もうちょっとや」って言われていたんですが、私自身はそんなに意識をしていませんでした。32年間の積み重ねで、いま考えてみたら長いですね。

厩舎を開業されたのは、高知競馬場が『桟橋競馬場』と呼ばれていた地から現在の場所に移転して1年後のことでした。当時はどんな状況でしたか?

移転して1年は騎手としてレースに乗っていて、それから調教師になりました。当時はスタンドも馬場も新しかったですね。移転して少ししてから売上げもバーッと上がって、あの頃は良かったですよ。

調教方法など、いまとの違いはありますか?

こっちではみんな内厩ですが、桟橋の頃は外厩が3分の2くらいは占めていましたかね。遠いと車で馬を連れてきていました。あと、昔は浜で乗っていました。浜の近くにも厩舎が結構あって、今の場所に競馬場が移ってからもしばらくは外厩という形で利用していました。砂浜での調教は屈腱炎とか故障馬にいいんですよ。あんまり砂が深い所で走らせると馬も疲れてしまうので、うまく調整しながらですね。

調教師になったばかりの頃は、他の調教師が嫌がる屈腱炎の馬とかを紹介してもらい預かっていました。屈腱炎の馬って、能力やスピードがあるんですよね。脚元を注意しながらですが、走れれば力は全然違います。朝、競馬場で調教を終えてから浜に行っていたので忙しかったですが、だからこそ成績も上がったと思います。開業当初は15馬房くらいしかなくて、まずは成績を上げないと馬房数も増えなかったですからね。

そうした苦労や工夫のおかげで、1年目は馬房数の約2倍にあたる29勝を挙げられたんですね。重賞はこれまで記録に残っている上では55勝です。特に印象に残っているのはどの馬ですか?

タイホウミラクルですね。開業3年目で高知県知事賞を勝ちました(1989年1月15日)。当時も県知事賞はビッグレースで、ええ馬に当たりましたね。気性のいい馬でした。

2004年には福山で全日本アラブグランプリをマルチジャガーで制覇。同馬は13連勝ののち4着を挟んで7連勝で同レース優勝だったんですね。カッコイイです。

2歳のデビューから高知でやった馬で、強かったね。スピードが違っていました。

最近ではセトノプロミスで2018年御厨人窟賞を勝たれました。

プロミスは高知にきてパパーッと勝ちましたね。距離は1400mか1600mがいいでしょう。1600mは掛かる時もあるけど、その時によって分かりません。折り合いがついたらいいですけどね。なかなか重賞っていうのはうまいこといかないと勝てないですから。この馬は脚元が良くなったり悪くなったりで、最近は年齢もあるかもしれません。でも、能力は高いですよ。

matsugi-k02.jpg

セトノプロミス(2018年3月11日・御厨人窟賞/写真:高知県競馬組合)

ご自身は重賞での活躍だけでなく、2000年からは4年連続で高知リーディングに輝くなど、毎年リーディング上位の勝利数を挙げています。今後についてはどのようにお考えですか?

高知の調教師には定年がありません。だから、自分で自分の引き際を決めないといけないです。でも、元気でやれるうちはやろうと思います。またマルチジャガーみたいな馬、やりたいですね。なかなか難しいことですが、ずっとやっていればどこかで当たるかもしれないですしね。

それと、いま厩舎に預けてくださっている馬主を大事にしたいです。景気が悪い時は高知競馬にも馬が300頭前後しかいなくて、経費も最小限に抑えていたから、1回走って2万5000円ほどの出走手当。私も預託料を下げましたが、それでも限界があって、結局馬主のところに負担がいってしまいました。もう辞めようかと思った時もありましたが、ナイターをやり始めてから売り上げも上がって、あの頃より良くなっています。だから、あの頃にお世話になった馬主は大切にしないといけません。

最後に、オッズパーク会員のみなさんへメッセージをお願いします。

高知の競馬は魅力があると思います。内の砂が深いことを買う方も考えないといけないでしょうし、ジョッキーも内枠に入ったら悩むと思います。

これからも高知競馬はまだまだやっていくと思います。売り上げも上昇してきました。どんどん買ってもらって、宣伝をどんどんしてもらって、高知競馬を発展させてもらいたいです。

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※インタビュー / 大恵陽子

2019/02/07
高知

松木 大地 騎手(高知)

ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)トライアルラウンドで地方競馬・西日本地区2位となり、ファイナル進出を決めた松木大地騎手(高知)。昨年5位でファイナル進出を逃した雪辱を果たしました。所属するのは地方通算勝利数の日本記録を更新し続ける雑賀正光厩舎。雑賀ファミリーの"三男"は、11月13日から園田競馬場で期間限定騎乗中です。YJSにかける思い、そしてファイナルラウンドまでに園田で成し遂げたいこととは。

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YJSファイナル進出おめでとうございます! まずは騎手になったきっかけから教えてください。

大阪府吹田市出身で、両親ともに競馬とは全く関係がなかったのですが、漫画『みどりのマキバオー』を読んで騎手になりたいと思いました。高校2年生でそろそろ大学について考える頃で、インターネットで騎手になる方法を調べました。その頃、野球部に所属していて体重をようやく52kgまで増やしたところだったんですが、逆行してまた減量を始めました(笑)。両親からは「大学受験もちゃんとするならいいぞ」と言われ、センター試験や私立大学も2校受験し1校は合格しましたが、地方競馬教養センターに合格したのでそちらに進みました。

高校卒業後に教養センター入学ということは年下も多かったと思いますが、センターでの生活はどうでしたか?

年下も多かったですが、僕はどこに行っても場所見知りしないので、すぐに馴染めました。入所直後、面接で「園田に行きたい」と希望を伝えたのですが、「騎手がいっぱいいて厳しいぞ」と言われ、「それなら暖かい土地の競馬場がいい」と伝えました。そうしたら、可愛がってくださっていた教官が数日後に「雑賀厩舎はどうだ?」と言ってくださいました。みんなから「すごい厩舎やぞ」とも聞いて、入所して1カ月半くらいで所属先が決まりました。

matsuki_daichi_1802_02.jpg

2015年4月にデビューし、初勝利は6月28日。オープンのA1クラスで自厩舎のブラックバカラに騎乗してのものでした。

上のクラスという意識は特になくて人気もしていなかったので、何も考えないでポンとゲートを出て、たまたま逃げ馬の後ろのいい所について、直線で外に出したら手応えが良くって......という感じでした。この後、ブラックバカラがあんなに走るとは思いませんでした(翌年には重賞・珊瑚冠賞を兄弟子・永森大智騎手で制覇)。僕は次の勝利までポンポンと勝てたわけではないですけど、いいきっかけをもらって感謝しています。

翌年4月24日~9月13日まで金沢競馬場で期間限定騎乗。デビュー1年でマークした通算勝利数を上回る16勝を約5カ月の間に挙げました。

他の競馬場に行って視野が広がって客観的に高知競馬のことを見ることができました。それに金沢のみなさんに良くしていただけたので、勝てたのはそのおかげですね。所属厩舎以外にも営業に行かせていただけましたし。今のように内ラチ沿いが軽い時ではなく、レースの流れ次第でどの位置からでも勝てる可能性があるという感じでした。

高知に戻って、昨年は18勝。今年も11月12日までに地元で14勝を挙げました。11月13日からは園田競馬場で期間限定騎乗中。所属するのは師匠のご子息・雑賀伸一郎厩舎です。

園田では1~2コーナーでめちゃくちゃペースが落ちるのでビックリしました。高知では引っ掛かったら内ラチの空いているところに逃げれば何とかなりますが、園田ではそういうわけにはいかないので、何が何でも抑えないといけません。今の方が1~2コーナーに向けてとか、そこでの折り合いを考えていますね。

ただ、期間限定騎乗の初日で大変なことやらかしてしまって...(苦笑)。当初はじーっとしておこうと思っていたんですが、「思ったより脚を使えそうだな」と思って出して行ったら自分の馬の右前脚と前の馬の左後肢がちょうどのところで地面について、落馬してしまいました。初めての騎乗停止で、初めてあんなことして、それが期間限定騎乗の初日。2日目には本命のハニーロコガールに乗せてもらっていたので、勝たないと園田にもおれへんし高知にも帰られへんなって思いました。結果的に勝てて、馬のおかげです。実は吉村さん(智洋騎手)にそのレースや2勝目の時にもアドバイスをいただいて、感謝しています。

吉村騎手とは調整ルームで鍋パーティーをするなど一緒に過ごしているようですね。苦い園田デビューとなってしまいましたが、籍を置く雑賀伸厩舎以外にもたくさんの厩舎から騎乗依頼を受けていますね。

先生や厩務員さんたちが「どこでも営業に行っていいよ」という感じで他厩舎の調教に乗りに行かせていただけるおかげです。でも、園田でのレースは緊張感がありますね。乗ったことがない馬というのもあるんでしょうけど、馬群が詰まる分、ずっと緊張感を持って乗っています。

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さてYJSでは昨年、最終戦までファイナル進出の可能性を残していましたが、残念ながら地方競馬・西日本地区5位。同期でファイナル進出を決めた栗原大河騎手(金沢)に向けて「大河、がんばれよ!」とエールを送る姿が印象的でした。

去年は最終戦の1つ前のレースが3着で最後の最後まで望みをつないだんですよね。でも、最終戦は気持ちいいくらいサッパリ(9着)でした(苦笑)。「上手くいかんわ......」と思いました。去年はトライアルラウンドの時点ではまだピンときていない部分もありましたが、同期が中央で乗っている映像を見ていると羨ましく思いました。

今年は8月のトライアルラウンド金沢では2戦2勝。"松木旋風"を吹かせ、ファイナル進出を決めました!

金沢は短期で行かせてもらっていた分、乗りやすかったです。1レース目がグリグリ本命で緊張しました。ところがゲートで躓いて、みんな「アイツ引退や~」って騒いでいたらしいです(苦笑)。でもそこから二の脚が全然違って、馬の力が違いましたね。これならハナまで行って、有利な内ラチ沿いを取れると思いました。2戦目は短期でお世話になっていた金田一昌先生の馬で、インを取るところから狙い通りのレースができました。1戦目を勝たせてもらって落ち着いて乗れたのもあると思いますが、今年イチのレースやったかもしれないですね。

ファイナル進出を決めましたが、それよりも園田での期間限定騎乗に気持ちが向いているようにも感じました。それだけ園田への思いがあるんでしょうか?

今は園田で勝つことの方が嬉しいかもしれないです。園田の上手な人の中で揉まれて、上手く立ち回って勝つことができたら、それが一番嬉しいです。YJSファイナルまでにそういうレースができて、進化して行けたらいいですね。そして大舞台でふたたび松木旋風を巻き起こします!

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YJSトライアルラウンド園田

ぜひ期待しています。では最後に、オッズパーク会員のみなさんへメッセージをお願いします。

高知競馬が良くなっているのはオッズパークで競馬を応援してくださる会員の皆様のおかげです。これからも魅力あるレースを提供できるよう頑張るので、応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 大恵陽子

2018/12/13
高知

宮川 実 騎手(高知)

宮川実騎手は、高知競馬でリーディング上位を常にキープ。キャリア20年目の今年は、初めての高知リーディングが視野に入っています。

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今年は所属する打越勇児厩舎が全国リーディングを狙える勢い。宮川騎手も順調に勝ち星を積み重ねていますね。

厩舎に良い馬がいて、その馬に乗せていただけて、本当にありがたいと思います。厩務員さんがしっかりと馬をつくってくれていますし、厩舎全体がひとつになっている感じがしますね。それはもちろん、以前から変わりないことなんですが、今年はその積み重ねが実を結んでいるように思います。

それにしても、打越厩舎はかなりの好成績です。

高知のローテーションだと連戦になりがちですが、調教で僕が乗って気になるところがあるとか、厩務員さんが馬の体調に不安があるとか、感じたことを先生に伝えると、馬を休ませてくれることが多いんです。馬は本当に調子が悪くなると、立て直すのはとても難しいこと。でも、そうならないうちに休ませてもらえるんです。たとえば次の週に開催がないときなどは"もう1回だけ"と出走させるケースが多いんですが、それをガマンできているというか。1開催休んだだけでもけっこう違うものなんですよ。

そういう厩舎の好成績に、宮川騎手も乗っているところがあるのでしょうね。ただ、高知での勝ち星は永森大智騎手と競っている状況です。

年末までは時間がありますから、まだそれほどの意識はないですけれど、リーディングを取れるくらいの馬にたくさん乗せてもらっていると思います。でもまだまだミスが多いとも感じます。それを減らしていくのが第一。そういったなかでも、自分が納得できるレースができればと思っています。

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ゆくゆくは赤岡修次騎手のように、高知以外でも活躍できればいいですよね。

いやいや、そこまでの余裕は今のところないですよ。でも修次さんとか、巧い人の乗りかたを間近で見るのは勉強になります。見習いたいのは精神的な勝負どころや、瞬間の判断力などですね。道中の仕掛けがほんの少し遅れるだけでも結果はすごく変わりますし、自分がちょっと気負うだけでも悪いほうに違ってきます。僕が常に考えているのは、馬のリズムを壊さないようにすること。馬を気持ちよく走らせることがいちばんだと思っています。

それは現役でいる間はずっと課題になりますね。

負けたとき、『あの場所で馬が行きたいと言っていたのに、それに対応してあげられなかったな』とか感じることがありますね。結果が伴わないことが続くといろいろと考えてしまいますので、いつも自分に対して「レースを楽しめ」と言い聞かせているんですけれど。修次さんは控室では笑っていますが、レースになるとすごく集中している顔つきになるんですよ。そういうところも見習っていきたいです。

それでも大ケガがありながら、今年でキャリア20年になりました。

年とともに、だんだんと体が張ってくる、その間隔が早まっている気がしますね。以前からマッサージや整体にはよく行っていたんですが、その回数が増えました。若いころは腰がけっこうキツくて、でもしばらくしたらあまり気にならなくなったんですが、最近また張りが出てくるようになってきて......。それがあると体のバランスが悪くなってしまうんですよね。

となると、普段の生活も変わってきましたか。

そうですね。遊びに行く回数は減ったかなと思います。とくにサーフィン。無理してケガしてもしょうがないですし(笑)。

最近の高知競馬といえば、売り上げの上昇と賞金の上昇が目につきます。

2歳の新馬戦も始まりましたし、以前よりもいい馬が来るケースが増えたことは実感しています。デビュー前の馬の調教は危険が多いんですが、昔に比べればかなりマシですよ。厩舎にもデビュー戦から連勝したグローサンドリヨンとか、期待できる2歳馬がいます。高知の馬場で鍛えられて上のクラスまで行けた馬は、県外でも通用しますからね。騎手も増えてきましたし、以前よりも活気があるのは間違いないです。

一方で、騎手が増えるということはライバルも増えるということですよね。

自分としては、前の年よりも多く勝ちたいと思っています。ただ、この世界は上を見るとキリがないですからね。それでもこの春には福永洋一記念(ティアップリバティ)を勝たせてもらいましたし、今年は厩舎の勢いをジャマしないようにできればいいかな。

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そしてこの9月には別府真衣騎手との入籍が発表されました。それもプラスになっているのではないですか?

生活のリズムが同じですし、僕の多趣味に付き合ってくれているうちに自然と......という感じです。一緒にいて気持ち的に楽ですし、この夏に行ったキャンプにもついてきてくれました。普段の生活が楽しければ仕事にもつながっていきますし、いい影響が出ていると思います。でもレースではライバル。お互いに高め合っていければと思っています。

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※インタビュー・写真 / 浅野靖典

2018/10/11
高知

打越 勇児 調教師(高知)

現在、調教師部門で全国リーディングを走る打越勇児調教師(高知)。開業7年目、45歳の若きトレーナーは自身初のタイトルに向け日々、奮闘しています。30代の頃は「厩務員のままでいいや」と思っていましたが、調教師だった父が亡くなり、自身も厩舎を構えることを決意しました。父の教えや、同じ高知競馬で全国リーディング常連の雑賀正光調教師を見て感じること、そして所属する宮川実騎手との夢とは。

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厩舎の看板馬ティアップリバティと

8月17日時点で125勝を挙げ、全国リーディングに立っていらっしゃいます。「おめでとうございます」と言うにはまだ早いかもしれませんが、高知競馬には全国リーディングの常連・雑賀正光調教師がいらっしゃる中、開業7年目でこの成績はすごいですね。

ありがとうございます。嬉しいですが、まだ8月だからね。雑賀先生とか角田(輝也)先生(名古屋)なんかはやっぱりすごいですから、いつどこでひっくり返されるか分からないです。今までは追いかける立場で夢中でしたが、初めて自分がこの位置に立って「今が12月だったらな」って毎日思っています。

2012年4月に開業されましたが、調教師になったきっかけは何ですか?

調教師だった父(初男調教師)の厩舎で厩務員をしていました。父に1度、「調教師になったらどうか」と言われたことがありましたが、当時は高知競馬もあまりいい時ではなくて、5年か10年くらい先、いつか父が引退する時に考えようかな、というくらいにしか考えていませんでした。ジョッキー経験者じゃないから、馬を集められないんじゃないかという思いもあって、「厩務員でいいや」という気持ちがどこかにありました。ところが、父が亡くなってしまって...。それで私も調教師になりました。

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お父様は高知初の2000勝ジョッキーで、調教師になられてからも重賞22勝などご活躍されたと聞きます。どんな存在でしたか?

子供の頃からよく怒られていましたが、憧れや尊敬の気持ちも持っていました。父の厩舎で厩務員をしていた頃は「馬を優先しろ」とよく注意されました。当時は人間側の都合で段取りを優先してしまっていたんです。いま責任ある立場になって、父の言っていた意味が分かるようになりました。真面目で、馬の扱いがすごいなぁと尊敬していました。

ご自身も開業1年目に船橋・クイーン賞(JpnIII)でアドマイヤインディが3着に入りました。大健闘と言ってもいいんじゃないでしょうか。

すごくビックリしました! レースを見ていて「なにか来たな...ん?俺んとこか!?」って。クイーン賞の後、TCK女王盃(JpnIII)も4着で「クイーン賞はまぐれじゃなかった」ということを証明できて嬉しかったです。アドマイヤインディのおかげで南関東や全国の人に私の名前を知っていただけましたし、とても思い入れの深い馬です。でもTCK女王盃の後、私の勉強不足でうまく調整ができませんでした。今ならローテーションを工夫するなどもう少し成績を残せていたかもしれないです。当時は経験が少なすぎたし、気負っていた部分もありました。

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大井・TCK女王盃に出走したアドマイヤインディ(2013年1月23日・4着)

開業から6年が経ちましたが、現在はどういったことを大切に管理馬と向き合っていますか?

騎手や厩務員たちの意見を聞いて、個々の馬に少しでも合った調教をすることでしょうか。うーん、でも難しいですね。雑賀厩舎やいろんな厩舎を見て「いいな」と感じる点はマネをしています。何カ月か試して、うちの厩舎に合った形に変えて取り入れます。高知競馬は上位クラスの馬を除いて短いスパンでレースに使うことがほとんどなので、その難しさもあります。でも、その中でもなるべくチャンスのある時に勝てるように状態を持っていこうと考えています。また、スタッフも大切にして、1頭1頭にしっかり手をかけられるようにと思っています。

厩舎看板馬の1頭のティアップリバティは今年、重賞2勝。そのうち福永洋一記念は所属する宮川実騎手とのコンビでした。宮川騎手も現在、高知リーディング1位で、厩舎・騎手ともに好調な印象です。

ティアップリバティはJRAで期待されていた馬です。脚元のことなどがあって順調にレースに使えなかったりもしますが、他厩舎にもどんどんいい馬が入ってきていますから、負けないようにうまく調整していきたいですね。今は休養中ですが、秋以降がんばります。

(宮川)実も昔の落馬事故の影響で片目が見えないハンデがあるのに、素晴らしい結果だと思います。でも、自分が望んでここに帰ってきているから、それを言い訳にはできないですよね。レースでは優しすぎるところもある騎手ですが、2人で一緒にリーディングを獲れれば理想的です。

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福永洋一記念(2018年5月3日)を制したティアップリバティ(写真:高知県競馬組合)

打越師も宮川騎手もリーディングを獲るのは初めてになりますから、期待しています。さて、今の目標は何ですか?

高知には全国リーディング常連の雑賀先生がいらっしゃいます。まずは、雑賀先生より勝ち星を挙げて高知リーディングを獲ることです。それに付随といっては失礼ですが、全国リーディングがついてくればすごく嬉しいですね。年末に1回くらい喜んでみたいなぁ。でも、勝利数では私が勝ったとしても、全国には尊敬する先生方がたくさんいらっしゃいます。中でも田中淳司先生(北海道)はJRAや地方各地に遠征して大きいレースを勝たれていますし、同い年なので「近づけるように頑張ろう」と励みになります。今は最多勝に目標がありますが、先々は遠征をして大きなレースを勝ちたいですね。

最後にオッズパーク会員のみなさんにメッセージをお願いします。

オッズパーク会員のみなさんを含め全国の人が馬券を買ってくださったおかげで売り上げが伸び、昔に比べて賞金が増えました。「高知のレースは面白い」と思ってくれていたら嬉しいです。私たちもいい競馬を提供できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 大恵陽子

2018/09/06
高知

中西 達也 調教師(高知)

中西達也調教師は、フリビオンで2017年の高知優駿を騎手として制し、9月からはその馬を管理する側になりました。調教師に転身しておよそ10カ月、今の様子を中心に伺いました。

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高知優駿から1年が経ちましたね。

この1年は本当に早かったですね。でも、騎手を辞めてからはずいぶんと時間が経ったような気がします。それだけ調教師になってから、濃密な日々を過ごしているということなんでしょうね。騎手時代は、馬は調教のときに乗ってレースでも乗って、という感じの接しかたでしたが、今は馬のそばにいる時間が長いですからね。現在(インタビューは6月中旬)は10馬房で、8月に15馬房に増える予定ですが、厩舎にいる10頭には全部乗っています。

調教師として初めての重賞となる珊瑚冠賞にフリビオンを送り出して勝利を挙げ、続く西日本ダービーも優勝しましたが、水沢のダービーグランプリでは2着でした。

西日本ダービーを勝ったらダービーグランプリに行きたいと思っていました。フリビオンは佐賀までの輸送でもわりとケロッとしていましたから、それより長い輸送距離でも大丈夫かなという手応えもありました。ただ、水沢は寒かったですね(苦笑)。そしてスーパーステションは強かったです。

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調教師としてフリビオンで西日本ダービー制覇

騎手と調教師ではどういったところが違いますか?

まず、緊張感がまったく違います。騎手時代は午前の攻め馬が終わったら自宅に帰っていましたが、今は夕方まで厩舎にいます。馬の状態は常に把握しておかないといけないですし、小さな変化にも気づけるようにしないとダメですからね。馬には乗れても、馬を育てる引き出しみたいなものをまだ持ち合わせていないので、となりの厩舎にいる炭田先生にいろいろと教えていただきながら、そのうえで自分の色を出せていければと試行錯誤しているところです。

しかし中西厩舎の雰囲気は、高知競馬場のなかでは目立ちますね。

見ばえのよさ、そこは誰にも負けないようにしようと、調教師になる前から考えていました。壁のペンキ塗りも花壇作りも自分でやりましたよ。つい先日、テラス風に座れるところを作ったんですが、これもホームセンターで材木と屋根を買ってきて自分で作りました。やっぱり見た目、とくに入口、玄関は大切だと思うんですよ。調教師は個人商店、中西達也商店ですから、馬にも人にもいい環境を用意していかないと。そのためには普段の服装からきちんとしないと、とも思っています。

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調教師として初めてとなる高知優駿には2頭を送り出すことになりました。

これはもう、馬主さんに感謝するしかないですね。今はまだ管理頭数が少ないですが、その少ないなかでも濃い内容を残していきたいと考えています。ただ、スタッフのなり手がいなくて......。人材不足ですよ。僕はなんというか、たとえば牧場に馬を見に行くとか、そういったいわゆる調教師らしい仕事をしたいと思っているんですけれどもなかなか......。

そこは課題として今後もついて回ることになるかもしれませんね。

生きものが相手ですから休みも少ないですし、福利厚生も整っているとは言えません。でも、そのあたりはこれから変えていかないと。

そういうところもこれから目指すところになりますね。ほかに調教師としての目標はありますか?

具体的な数字とか、そういう目標はとくにないですね。まずは経験を積んで、調教師としての引き出しを増やしていくことを目指したいです。また、これまでとは違って人を使う立場になったので、うまくチームワーク的な感じで進められればと思います。その上で、また県外のレースに行けるようになれればいいですね。これからも調教師として恥ずかしくないように、そして『中西厩舎っていいですね』と言ってもらえるように、頑張っていきたいです。

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※インタビュー・写真 / 浅野靖典

2018/07/12
高知

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