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9/18ばんえい大賞典予想 斎藤修

 矢野さんにならってまず前回(クインカップ)の反省から。
 本命にしたフクイズミには若いころのアンローズと同じような、人気がないときにドカンとくるような印象を以前から持っていたのだが、3番人気にまでなるとは……。結局はガチガチ人気の組み合わせで○▲の決着。
 で、フクイズミはその次走、自己条件で勝負にならないような後方を進みながら、第2障害をいともあっさりクリアすると前の馬たちを並ぶ間もなく差し切る見事なレースぶり。いつかドカンと穴をあけるに違いないので狙いつづけてみたい。

 さて、ばんえい大賞典。この世代上位のカネタマル、スーパークリントンの出走がなくやや寂しい感じだが、おそらく別定重量を嫌ってのものだろう。
 はまなす賞の1、2着馬、カネサブラックとエンジュダイヤがその後の条件戦2戦でも着順を入れ替えながら1、2着。好調持続のこの2頭が中心で、今シーズンの岩見沢では連対を外していないエンジュダイヤを連軸とする。
 連勝中だが1カ月半間隔があいたキョウワテンリュウが3番手。ウィナーサマーは牝馬で640キロではやや厳しいかも。
 2歳シーズンには3強といわれ、イレネー記念で1番人気(6着)に推されたナリタボブサップは実績からここで勝ってもおかしくはないが、近走の成績から今回は見送り。

 ◎エンジュダイヤ
 ○カネサブラック
 ▲キョウワテンリュウ
 △ウィナーサマー

9/18ばんえい大賞典プレビュー

2005年9月16日(金)

 いよいよ3歳三冠戦線が始まります。18日(日)に行われるのは、ばんえい大賞典。三冠戦で唯一のハンデ戦となります。この世代の筆頭格スーパークリントンの回避が残念ですが、多数の実績馬、上がり馬が出走する予定となっています。
 実績馬ではナリタボブサップと牝馬のウィナーサマー。両馬とも近走は320万クラスで奮闘しています。特にウィナーサマーは、今季7戦して4着以下は一度だけと安定した成績。前走の勝利で390万クラスに昇級するなど、目下絶好調のようです。重量は厳しいですが、出走馬の中では唯一のタイトルホルダー(05年黒ユリ賞)だけに、ここは意地を見せてほしいところ。
 同じく牝馬のエンジュダイヤも争覇圏。今季の岩見沢開催は6戦3勝2着3回と、素晴らしい成績を残しています。620キロの軽量に加えて、当日の天候から考えても浮上しそう。抜群の安定性と、軽量を生かしたスピードで初タイトルに挑みます。
 そのほかではキョウワテンリュウ。6月以降は9戦8勝と破竹の勢いを見せており、ここで一気に世代のトップへ名乗りを上げるか注目です。カネサブラックは、8月のはまなす賞で勝利を飾って以来、エンジュダイヤと勝ち負けを競っています。ここも有力視されるでしょう。

【参考レース】
8/21 はまなす賞(勝ち馬:カネサブラック)
8/27 320万円未満(ナリタボブサップ:4着)
8/28 270万円未満(勝ち馬:エンジュダイヤ)
9/3  勝入別定320万円未満(勝ち馬:ウィナーサマー)
9/3  勝入別定270万円未満(勝ち馬:カネサブラック)

今週のみどころ(9/17〜9/19)

 重賞のばんえい大賞典など、開催3日間を通じて楽しみなレースが組まれていますが、今週はイベントも非常に充実しています。18、19日の両日に行われる、ばんえいオリジナルグッズの販売をはじめ、豚汁・鮭汁の無料サービス(18、19日。鮭汁は19日のみ)、メインレース優勝馬との写真撮影(18、19日)など盛りだくさん。もちろん、前回のレース回顧でお知らせした「ばんえい競馬のコースで親子リレー」も開催されますので、ぜひ岩見沢競馬場へご来場ください。イベントの詳細についてはこちら
 17日(土)のメインレースは幾春別川特別(550万円未満)。混戦が予想されますが、近3走連続2着のタカギクや、4歳馬のホクトキングとニシキダイジンあたりが中心となるでしょう。近走調子を上げてきているプランドルドラゴンにも注目です。
 18日(日)のメインレースはばんえい大賞典。このレースについては別掲の「ばんえい大賞典プレビュー」をご覧ください。
 19日(祝・月)に行われるのは石狩川特別(3歳以上オープン)。アンローズやキングシャープ、トカチプリティーなどが出走を予定しています。アンローズは8月7日以来の出走となりますが、安定した成績を残しているだけに、相手関係から言っても中心となることでしょう。
 この日の第10レースは、昨年まで重賞として行われていたナナカマド賞(2歳)。2歳最強のマルミシュンキが出走を予定しています。8月7日以来、久々の出走となるため気配に注意したいところ。ただ実力は抜けているだけに、ここもアッサリの可能性が高そうです。対抗は、もちろんメダマです。

レース回顧(9/10〜9/12)

2005年9月13日(火)

 ひとあし早く来週のイベントを告知します。現在ばんえい競馬では、19日(月)に実施予定の「ばんえいコースで親子リレー」の参加チームを募集中。これは子供→お母さん→お父さんの順で軽量ソリをリレーする企画で、募集は17日(土)の午後5時までとなっています。優勝賞品は洞爺湖温泉サンパレス宿泊券と豪華ですので、近隣のかたは奮ってご参加ください。詳細はばんえい競馬ホームページにて。
 11日(日)に行われた金杯(3歳以上オープン)は、1番人気のサダエリコが優勝。2、3番手で障害を越えると、先に抜け出したエンジュオウカンを捉え、さらに追い込むシンエイキンカイを抑えてゴール。着差こそ0秒2とわずかでしたが、それでもきっちり勝利を収めるあたりは、今季の好調ぶりを物語っています。
 10日(土)のメインレース、夕張川特別(800万円未満)は、近2走を連勝していたエビスオウジャが快勝。障害を越えてから豪快な追い込みを見せ、残り10メートル付近でゆうゆうと先頭に立ちました。これで3連勝となり、体調の良さがうかがえます。2番人気のスーパーミントは障害に手間取り、7着に敗れました。
 12日(月)に行われた千歳川特別(650万円未満)は、ヤマトモンジューが優勝しました。勝ちきれない時期が続いていましたが、これで2連勝とフッ切れた印象。650万クラスでも十分勝負できることを証明しており、今後も楽しみです。対して1番人気のコウリュウオーザは4着に敗退。2走前の3着からどうもリズムがよくありません。ヤマトモンジューと比べても実力は劣っていないだけに、今後の立て直しを期待したいところ。
 なお11日の第8レース(470万円未満)はホクショウファイト、第9レース(混合470万円未満)はプリンセスサクラコが優勝、12日の第10レース(470万円未満)でもミスターハヤサキが優勝し、好調馬が快進撃を続けています。

映像はこちら

今週のみどころ(9/10〜9/12)

2005年9月10日(土)

 来週はいよいよ3歳三冠の第1弾、ばんえい大賞典が行われます。スーパークリントンや牝馬のウィナーサマー、好調のキョウワテンリュウなどが出走を予定していますので、熱戦を期待したいところ。もちろん当欄でも様々な角度から予想をしていきますので、来週もどうぞご覧ください。
 10日(土)に行われるのは、夕張川特別(800万円未満)。中心は好調のスーパーミント、エビスオウジャの2頭でしょう。特にスーパーミントは、前走のコスモス特別ではホシマツリ、トモエパワーに先着を許していますが、今季の安定度からいえばあなどれません。ここは800万クラス初勝利を十分に期待したいところ。そのほかタケタカラニシキなどにも注目です。
 11日(日)はオープン馬による金杯が行われます。むろん中心はサダエリコで、気になる重量差も問題がなさそう。とにかく終いがしっかりしてきた印象で、ここは格の違いを見せつけたいところ。相手はミサイルテンリュウが有力ですが、大崩れのないミサキスーパーも、そろそろ浮上してくるかもしれません。昨季まではスーパーペガサスの打倒一番手と目されていただけに、復活を期待したいところです。もちろんシンエイキンカイやエンジュオウカンなどの走りにも注目しましょう。
 12日(月)のメインレースは、千歳川特別(650万円未満)。ヤマトモンジューやコウリュウオーザなど、この路線をにぎわせている馬が出走します。昇級初戦の好調ヤマノトップレディがどこまで通用するかも、焦点となるでしょう。

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