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年始開催の見どころ(1/1~1/5)

2010年12月31日(金)

 年明けのばんえい十勝は、1月1日(祝・土)から5日(水)までの5日間連続開催。2日(日)は古馬による帯広記念、3日(月)には明け5歳馬による天馬賞と、ビッグレースが目白押しです。どうぞお楽しみに!

※1月2日の帯広記念は全国発売されます。当日、川崎競馬場では、矢野吉彦アナ、須田鷹雄さんによるトークショーなどが実施されます。
帯広競馬場でのイベントはこちら

 1月1日(祝・土)のメイン第11レースはニューイヤーカップ(B1級-1組・17:05発走予定)。10頭中、前開催のオリオン特別(B1級-1組)を使われた馬が6頭出走しています。
 オリオン特別で、今回のメンバー中最先着の2着だったのがキョウワテンリュウ。離れた第2障害クリアから豪快に末脚を伸ばし、勝ち馬を1秒6差まで追い詰めました。道中で置かれる面があるだけに、流れが落ち着く特別戦なら引き続き期待です。
 同5着スターオブドリームも鋭い末脚が武器。キョウワテンリュウよりもうしろの位置取りが予想されますが、障害次第ではまとめて差し切る可能性も考えられます。
 同レースで最初に第2障害を越えたカツタカラヒメですが、踏ん張れず4着でした。ここも障害でどれだけ後続を離せるかがポイントでしょう。
 前開催は、ばんえいダービーを使われた明け4歳の3頭トレジャーハンターホクショウバトルレットダイヤはいずれもが好勝負の可能性を秘めています。

 1月2日(日)のメイン第10レースは第33回帯広記念(16:20発走予定)。本年度の収得賞金100万円につき10キロ増となる別定重量で争われ、ナリタボブサップが30キロ増の920キロ、カネサブラックが20キロ増での910キロ、他馬は10キロ以内の加増となっています。
 10月24日に行われた北見記念の6着馬までがここにも出走してきました。
 注目はこのレース3連覇を目指すフクイズミ(880キロ)。北見記念は5着でしたが、09年は前年の北見記念4着、10年も同3着からこのレースを制しています。今季は9月の岩見沢記念以降、勝ち星に恵まれませんが、流れに乗れていないだけで、900キロ前後の負担重量での戦いのここなら問題なし。多少障害で苦戦しても、すぐに追撃態勢に入れるでしょう。
 北見記念で逃げ切ったのがニシキダイジン(900キロ)。昨年のばんえい記念も制しているように、高重量への適性はメンバー中上位です。
 北見記念3着のナリタボブサップは、今回、トップハンデが課題ですが、昨年のばんえい記念では第2障害をひと腰でクリアしたほどの障害巧者。他馬が障害に苦戦するようなら勝機がありそうです。
 北見記念4着のカネサブラックは、このところ古馬オープンの重賞ではやや安定味を欠いているのが気になります。
 同2着ギンガリュウセイは初の890キロがこなせるかどうか。ここでも好走できるようなら来季が楽しみになりそうです。

  1月3日(月)のメイン第11レースは4歳シーズン(明け5歳)三冠の最終戦・第4回天馬賞(17:10発走予定)。同世代限定としては、09年12月のばんえいダービー以来となる定量戦で、牡馬760キロ、牝馬740キロで争われます。
 キタノタイショウが中心でしょう。ばんえい菊花賞、ばんえいダービーを勝ち3歳二冠に輝いた力量馬。4歳シーズン三冠でも二冠目・銀河賞(9月19日)を最大40キロ差のトップハンデで制しています。定量戦のここは負けられません。
 相手はホクショウバンクが有力。2歳時に重賞で2勝し、ばんえいダービーでも2着した実力馬です。今季は、オープンやA1級との対戦でなかなか白星を挙げることができませんが、近走は大崩れなく走っており調子はよさそう。同世代限定の今回は好勝負が期待できるでしょう。
 銀河賞2着アアモンドヤマト、同3着トモエエーカン、同5着フクドリらは勝ち切るまではいかなくても、連争いに加われるだけの実力は持っていそうです。

  1月4日(火)のメイン第11レースは新雪特別(A1級-1組・16:50発走予定)です。
 シベチャタイガーが前走のターコイズ特別(A1・A2級決勝混合)僅差3着から巻き返しを期します。第2障害を先頭でクリアしたものの、15キロ軽いフクドリに競り負け、同重量だったホリセンショウには差し切られてしまいました。今回、フクドリは不在で、ホリセンショウとは5キロ差つくことから勝機がありそうです。
 12月11日のA1・A2級混合特別で2着のトカチタカラが相手筆頭でしょう。障害巧者ぶりを発揮し、近3走すべてが勝ち馬と5秒差以内の2、3、3着。昨年9月にはオープン-1組特別でも4着があるなど実績上位です。
 こちらも近走大崩れが少ないヒロノドラゴンミサキスペシャルにも流れ次第でチャンスがありそうです。

  1月5日(水)のメイン第11レースに、ばんえい十勝金杯(オープン・16:50発走予定)が行われます。
 目下3戦連続連対と充実しているマルミシュンキに期待できそう。前走のオープン・A1級決勝混合特別では最大30キロ差のトップハンデながら、しぶとく2着に残しました。今回、やや相手はキツくなりますが、トップハンデから解放されることがなにより強調材料でしょう。
 トカチプリティーは、12月19日のオープン-1組特別でマルミシュンキを破っています。明け11歳になりましたが、この相手関係ならまだまだ先行力では負けません。
 昨年6月の旭川記念で4着がある障害巧者のホクトキング、今年の飛躍が期待される明け6歳のウメノタイショウも楽しみ。道中置かれなければ、ニシキセンプーがまとめて差し切る場面もありそうです。

ヤングチャンピオンシップ 予想結果

山崎:馬複1-10 1,500円的中! 収支+250円
矢野:ハズレ 収支-5,000円
斎藤:ハズレ 収支-5,000円
須田:ハズレ 収支-5,000円

【ここまでの集計】
矢野 吉彦 + 2,600円
山崎エリカ -21,650円
斎藤  修 -24,050円
須田 鷹雄 -31,700円

12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

オイドンが力の違いを見せつける!

 30日(木)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、単勝1番人気で十勝産のオイドンが優勝。トップハンデ610キロをものともせず、ナナカマド賞に次ぐ重賞2勝目を挙げました。

 小雪がちらつく中で行われたこの日、馬場水分は徐々に上がって、3.1%で行われました。各馬軽快にスタートを切り、ギャロップで障害中間点まで一直線。超ハイペースでレースは進みました。なかでもフナノコーネルはノンストップで障害下まで歩を進める積極的なレースを展開。ばんえいダービーでの好騎乗が光った松田道明騎手が、今回も早めの競馬で重賞2連勝をもくろみます。しかしそうはさせじとオイドン以下、各馬も差なく横一線で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはフナノコーネルで、ひと腰で天板に脚をかけましたが、一歩遅れて仕掛けたオイドンが抜群の登坂力を発揮。あっさりとフナノコーネルを交わして先頭で障害をクリアしました。2番手にフナノコーネルが続き、以下ヘイセイオトメ、レットフジも追撃態勢へ。
 しかしこの軽い馬場。逃げるオイドンの脚いろは衰えるどころか、勢いを増す一方。2番手集団も懸命に追いかけますが、その差はまったく詰まらず、結局7秒4差をつけてオイドンが先頭でゴールを駆け抜けました。際どくなった2着争いは、しぶとく粘ったフナノコーネルに軍配。ゴール前で急追したレットフジが、ヘイセイオトメを交わして3着で入線しました。

 とにかくオイドンの力とスピードばかりが強調された一戦。他の有力馬とのハンデ差が20キロもあったとはとても思えないような強いレース内容でした。着実に馬体が増えているのも好感が持て、今後のさらなる飛躍が大いに期待できそうです。
 フナノコーネルはナナカマド賞3着から一歩前進。オイドンには完敗でしたが、これで【5-10-2-1】で6着以下なしと抜群の安定ぶりを示しています。世代トップクラスであることに疑いはなく、今後の成長次第では逆転も期待できそうです。

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大口泰史騎手「期待に応えられてホッとしました。こういう高速馬場でトップハンデは厳しい条件だと思っていましたが、よく走ってくれましたね。(後ろをだいぶ離していたが)ゴールに入るまでは安心はできませんでした。イレネー記念は定量戦ですからね。この馬の実力通りに走らせたいと思います」

12/30ヤングチャンピオンシップ予想 山崎エリカ

2010年12月30日(木)

最重量(?)もオイドンに期待

 今年のヤングチャンピオンシップは最軽量560kgから最重量610㎏まで、上下50kgもハンデ差のあるメンバー構成となりました。このハンデ差がいつも予想を悩ませるのですが、有力馬をバランス良く吟味した結果、◎にはオイドンを推します。

 オイドンは今年のナナカマド賞の勝ち馬です。ナナカマド賞を勝利した後のA1クラスではナナカマド賞で先着したニュータカラコマ、フナノコーネル、レットフジと、アグリローズに先着を許しての5着大敗でしたが、ナナカマド賞の時とほぼハンデ差は同じで、重量の影響というよりは、休養明け好走のダメージが出た模様。その後は調子が上昇し、前走の十勝産駒特別では2着(同着)ニュータカラコマに7.7秒差つけての快勝でした。前走で走りすぎのダメージやトップハンデが懸念材料ではあるのですが、他の有力馬にも死角があるのでそこには目を瞑ります。

 ○には11月22日のA1クラスでオイドンを下して勝利しているフナノコーネル。フナノコーネルは目下3連勝中の実績が示すように、ここへ来ての勢いがありますが、今回は今シーズン不振の10番枠。そのあたりを考えると積極的には推せません。

 ▲には近3走ともフナノコーネルと差のない競馬をしているレットフジ。フナノコーネルが10番枠で伸びあぐねれば、同馬にもチャンスはあるでしょう。

 あとは△に十勝産駒特別の2着馬ニュータカラコマとメンバー中最軽量で一発期待のアグリコトブキ。

 ◎ (1)オイドン
 ○ (10)フナノコーネル
 ▲ (7)レットフジ
 △ (5)ニュータカラコマ
 △ (3)アグリコトブキ
 
 馬複
 1-10,7 各1500円
 1-5,3 各1000円

12/30ヤングチャンピオンシップ予想 矢野吉彦

2010年12月29日(水)

馬格がモノを言う

 おかげさまで、ばんえいダービーの予想が的中。31倍の高配当をゲットし、4月からの収支をプラスに転換させていただくことができました。毎回、当日のオッズや馬場状態などを勘案しながら予想しているのですが、今回の31倍はハッキリ言って"つき過ぎ"。オッズを見ながら買ったら、テンマデトドケ→ミスタートカチを1500円、そのウラ目を500円、さらにテンマデトドケ→トレジャーハンターを2000円にしていたでしょうね。
 まぁそこが、競馬の難しいところです。オッズや馬場状態、ハンデ差、ローテーションなど、何を考慮に入れて何を無視するか。その取捨選択が吉と出ることもあれば、凶と出ることもあるわけですから。なので、今回プラスに転じたのはたまたま。運がよかっただけの話だと思っています。

 さて、今年最後の重賞、ヤングチャンピオンシップに行きましょう。去年のレースを振り返ると、ハンデ頭はテンマデトドケで600㎏。最軽量の馬は560㎏で、テンマデトドケとの差は40㎏でした。結果は、テンマデトドケが3着に敗れ、590㎏のホクショウバトルが優勝、2着には580㎏のアウルメンバーが入りました。
 今年のオイドンはテンマデトドケより10㎏重いソリを曳きます。同馬と最軽量馬の重量差は50㎏。去年の例からすると、同馬の苦戦は必至で、失礼ながらこれを外して買うのが正解のようです。もしこの馬が、体重1トンをラクラク超える馬格の馬だったら押さえておきたいところですが、前にも書いたようになかなかその目方に届かない馬ですしね。
 とにかく、今回の重量を曳くとなると、たとえ雪馬場でも馬力が必要。去年のレースで、2頭しかいなかった馬体重1トンを超える馬が1、3着に来ていることからしても、先日のダービー同様、馬格がモノを言うレースだと思います。
 そう考えると、ここは順当ならフナノコーネルでしょう。3走前に994㎏で走ったことがありますから、今回は1トンを超えてくるかも。オイドンとのハンデ差からすれば、この馬が来る可能性は高そうです。
 一方、すでに1トンを超える馬体重で出走しているのがホクショウバルト。こういう馬は押さえておいたほうがいいでしょう。でも、この馬が来るんだったら、他にも連がらみしそうな馬がけっこういますよね。そこで今回は、金額に変化をつけて枠連を買ってみます。まずは5-8、6-8、7-8、8-8を1000円ずつ。あとは、5-6、6-7を300円ずつ5-7、7-7を200円ずつ押さえて、フナノコーネルが飛んだときに備えます。オイドンは、この際ですからバッサリ切りました。さぁ、どうなりますか。

 年が明けたらすぐに帯広記念ですから、息つくヒマはありませんが、ひとまず今回は今年の締めくくりです。ではみなさん、よいお年を!

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