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今週の見どころ(1/1~1/6)

2013年12月31日(火)

 ばんえい十勝の年始開催は、1月1日(祝・水)から6日(月)までの連続6日間。2日(木)には4歳以上による帯広記念、3日(金)には明け5歳による天馬賞と2つの重賞も組まれています。
 2日と4日(金)に帯広全レースの発売が実施される川崎競馬場では、両日とも、「ばんえい十勝初夢駆ける in 川崎2014」というイベントを実施。競馬著名人による予想・トークショーや、ばんえいグッズ等が当たる抽選会などが行われます。お近くの方はぜひお越しください。

今週のコース使用方法出走馬が9頭以下の場合)】
→前半3日間(1/1~3)は通常どおりに1コースから使用
→後半3日間(1/4~6)は10コースに最後の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら

※年始開催の発走予定時刻等についてはこちら
帯広競馬場でのイベントはこちら
直営場外発売所でのイベントはこちら

 1月1日(祝・水)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(B1級-1組・16:40発走予定)
 ミタコトナイは、約1年3カ月の長期休養から昨年11月に復帰して以降、7戦7勝と飛ぶ鳥を落とす勢い。レース内容も、逃げ切りか第2障害2番手クリアからの抜け出しと安定感抜群です。今回がB1昇級初戦で相手関係も未知数なのに加え、初の725キロというのも心配ですが、それで期待したくなる、このところの充実ぶりです。
 そのほかの9頭は近走で対戦経験があり、なかでも、うち8頭が出走していたターコイズ特別(12月9日・B1級-1組)で3着だったスギノファントムに注目できそう。前開催のB1級-1組・ポインセチア特別(12月21日)では6着に敗れていますが、ターコイズ特別と同じ開催では4歳オープン特別を使われていた5頭が参戦し大幅に相手が強化されていました。今開催は、3日に明け5歳重賞・天馬賞が組まれている関係で、ターコイズ特別のほぼ再戦となっており、上位争い必至でしょう。
 ターコイズ特別で2着のジャングルソング、4着のキタノオーロラは抜群の決め手を持っています。ここも障害のタイミング次第で上位進出が見込めそう。同5着レインボーライデンは藤本匠騎手への乗替わりが魅力。特別のほうが成績が安定しているタイプでもあります。
 ターコイズ特別では第2障害で競走中止したコウシュハクィーンですが、前走ばんえいダービー(710キロ)では、まずまずの障害のカカリを見せていました。5キロ軽い705キロとなるここで、巻き返しを期します。

 1月2日(木)のメイン第9レースは、第36回帯広記念(16:10発走予定)。トップハンデ910キロがホクショウダイヤキタノタイショウギンガリュウセイの3頭、900キロがニュータカラコマトレジャーハンターインフィニティーホッカイヒカルの4頭で、残る3頭は890キロでの出走です。
 明け10歳のギンガリュウセイは昨年のこのレースの2着馬。その前回と同様、今年も北見記念で優勝し、その後3戦を経てここへ参戦してきました。今年のメンバー中で、今回と同じ負担重量で連対実績があるのはこの馬だけ。トップハンデとはいえ、最大20キロ差であれば克服可能で、現役屈指の障害力を生かして逃げ切りを狙います。
 ホッカイヒカルも明け10歳となります。過去3回の帯広記念が9、6、6着という成績ですが、今回がこのレースに初出走という馬も4頭いるメンバーに入れば、何度も重量経験があること自体が強み。今季は19戦して3勝、2着6回、3着4回で掲示板を外したのが1回だけと、近年以上に充実のシーズンを送ってきており、状態も良好。過去3回以上の着順が期待できそうです。
 帯広記念初参戦組では、ホリセンショウに注目。詰めの甘さが課題ですが、近走はそれも解消しつつあるよう。前走はA1級混合と恵まれた条件ながら4着でしたが、差してきたことに成長を感じさせます。今回は負担重量、相手関係とも厳しくなりますが、今季もリーディングを独走している鈴木恵介騎手の手綱で上位を目指します。
 北見記念で2、3着だったシベチャタイガーインフィニティーや、昨年と同様、軽めの馬場になるようならクロフネオーザンにも警戒が必要でしょう。

 1月3日(金)のメイン第10レースは、4歳シーズン三冠の最終戦・第7回天馬賞(5歳・16:45発走予定)。牡馬760キロ、牝馬740キロの定量で争われます。
 ホクショウユウキが、一冠目・柏林賞、二冠目・銀河賞に続きここも勝ち、三冠馬となる可能性が高そうです。3走前の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)でもトップハンデ780キロを課せられながら2着に入っている実力を考えれば、当時より20キロ軽く、さらに世代限定であるここでは負けられません。
 相手も同じくオープン格付のニシキエーカン。一冠目、二冠目ともトップハンデで2、6着でしたが、ドリームエイジカップではホクショウユウキより30キロ軽い750キロで5着だったので、さすがに逆転は厳しそう。とはいえ、同世代同士で、負担重量差がつかない今回、なんとか連対は確保したいところです。
 前哨戦のイルミネーションカップ(12月16日・4歳オープン)は、勝ったヤマノウンカイから、2着ワールドピサ、3着アサヒリュウセイまでが最大1秒8という僅差での決着でしたが、離れた障害3番手から末脚を伸ばしてきたアサヒリュウセイが一番強いレースぶりでした。この世代のダービー馬でもあり、侮れません。
 ここまでの二冠が3、2着と安定している障害巧者のテンカムソウや、二冠ともに5着のワールドピサは、イルミネーションカップ2着を含め6戦連続連対中と地力強化しており馬券絡みも期待されます。

  1月4日(土)のメイン第10レースは、新雪特別(A2級・16:40発走予定)
 12月30日に行われたオッズパーク賞ファイナルカップ(A2級-1・2組決勝)組が5頭いますが、注目したいのは前走ばんえいダービーで2着に好走したソウクンボーイ。明け4歳は、特別戦での若馬の減量が今開催より20キロから10キロに減らされており、この馬以外の9頭がすべて6歳以上というここに入ると不利な感は否めません。ですが、ソウクンボーイは、ばんえいダービーでは730キロで第2障害をひと腰で切っており、今回は5キロ減の725キロでの出走。A2級での初戦が特別と厳しいですが、いきなり勝ち負けが望めそうです。
 ファイナルカップは、第2障害を先頭でほぼ同時にクリアした2頭の一騎打ちとなり、テルシゲアローファイターに1秒7差で勝利。特にテルシゲにとって、特別戦ながら詰めの甘さも見せずに押し切ったのは収穫といえ、賞金別定5キロ増となるここでも好走できれば今後が楽しみになります。アローファイターは明け10歳となりますが、障害巧者ぶりは相変わらず。今回も上位進出が狙えそうです。
 牝馬ダイリンビューティは、昨年8月以降、特別戦ではすべて掲示板を確保。ファイナルカップでも第2障害をひと腰で越える好内容の5着でした。主戦の藤本匠騎手に戻るここでも、当然見せ場以上が期待できそうです。

  1月5日(日)のメイン第10レースは、ばんえい十勝金杯(オープン混合・17:05発走予定)。オープン5頭、A1級4頭が出走します。
 フジダイビクトリーは、前走オリオン特別(A1級混合)で逃げ切って勝利。懸念される詰めの甘さも見せておらず、よほど状態がいいのでしょう。今回は相手強化となりますが、引き続き好勝負が期待できそうです。
 オイドンは、前走では定量500キロでの特別・地吹雪賞を使われて1着。フジダイビクトリーとは夏以降に特別戦で2度対戦し、ともに同重量で、11月4日のオープン混合特別で1秒6差、11月18日のA1・A2級決勝混合特別で1秒2差の接戦を演じています。今回はこちらが5キロ重くなりますが、2連勝中と好調なだけに、互角の勝負が可能でしょう。
 2頭に割って入るとしたら、地吹雪賞で5着だったアオノレクサスとオリオン特別2着のスギノハリアー。ともにスピードタイプで、降雪の影響が残る馬場だったシリウス特別(12月14日)では、断然人気のオイドン(3着)をしりぞけ、ワンツーを決めています。

  1月6日(月)のメイン第10レースは、カシオペア特別(A1級混合・17:05発走予定)。A1級7頭、A2級2頭により争われます。
 注目はA1級のアアモンドマツカゼ。2走前のレディースカップ(4歳以上牝馬選抜)ではトップハンデを課せられながら、第2障害2番手クリアから勝利を収めています。障害巧者で、長くいい脚も使えるタイプ。前半の位置取り次第という面があるので、全幅の信頼は置きにくいですが、追走に手こずらなければ、このメンバーであれば勝っても不思議ありません。
 相手筆頭もA1級の牝馬コマクイン。レディースカップでは第2障害を先頭で越えましたが、踏ん張りきれず3着でした。8戦連続して5着以内も、勝ち星は前々走A2級-2組混合のみと勝ち切れませんが、障害にはほとん不安がないタイプでもあり、ここも逃げ切りを狙ってくるでしょう。
 A2級の2頭はともに有力。トモエエーカンは、12月30日のオッズパーク賞ファイナルカップ(A2級-1・2組決勝)で4着(7番人気)と善戦。同レースでわずかコンマ2秒先着され3着だったキンノカミ、同6着アアモンドヤワラ(ともに今開催からA1に昇級)の両馬がA1級との混合特別で勝利があったことを考えると、トモエエーカンがここで通用する余地は十分といえます。もちろん、昇級でクラス別定10キロ増になったとはいえ、キンノカミアアモンドヤワラにも引き続き注目でしょう。
 今開催からA2へ昇級したキタノダイチは、近4走がすべて障害ひと腰から1、2、1、1着の快進撃。障害に安定感が出て、大きな変わり身を見せています。

ヤングチャンピオンシップ 予想結果

矢野:3連単9-10-5 100円的中! 収支+25,030円
山崎:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円
須田:ハズレ 収支-6,000円

【ここまでの集計】
投資額 6,000円×17R=102,000円

山崎  +8,340円
斎藤  -9,660円
矢野 -44,470円
須田 -47,590円

12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

ブラックニセイ重賞初制覇!

 30日(月)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、単勝3番人気、十勝産駒のブラックニセイが優勝。重賞初制覇を果たし、2歳世代の頂点に名乗りを上げました。

 馬場水分は2.4%とやや低めでしたが、基礎重量590キロということもあり、道中は速めのペース。特にホクショウマサルとオオゾラシンスケはノンストップで歩き、他馬も一度脚を止めた程度で第2障害を迎えました。
 ひと息入れて仕掛けたのはブラックニセイとホクショウマサル。それを見て各馬も登坂を開始しましたが、2頭はすんなりと障害を登り切り、マッチレースの様相を呈して、ゴール前の直線に向かいました。
 先を行く2頭は併せ馬状態で一進一退。十勝産駒の2頭が激しい攻防を演じます。しかし残り5メートル付近でホクショウマサルの脚いろが鈍り、白熱の争いに幕。ブラックニセイが2秒2差をつけて、先頭で荷物を運び切りました。3着争いは、障害を3番手で下りたハクタイホウがしぶとい粘りを見せましたが、ゴール前でカンシャノココロが強襲。わずかに0秒4差だけ、カンシャノココロが先着しました。

 ブラックニセイはナナカマド賞で6着に敗れるなど多少成績に波がありますが、十勝産駒特別2着など、随所で地力の高さを示していました。今回も2着のホクショウマサルとは10キロの重量アドバンテージがありましたが、それでもここで勝ち切ったのは実力の証明。今後も世代重賞で活躍してくれるに違いありません。
 2着のホクショウマサルはナナカマド賞4着など、つねに上位フィニッシュを演じており、その堅実ぶりが魅力。敗れたとはいえ、今回も安定した行きっぷりと登坂を見せており、やはり2歳ではトップクラスの力があるといえます。引き続き目が離せそうにありません。

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大口泰史騎手「例年になく馬場が渋かったので、この馬がゴール間際までどれだけ辛抱してくれるかがカギでした。2歳の若駒ですが潜在能力も上位だと思います」

12/30ヤングチャンピオンシップ予想 山崎エリカ

2013年12月30日(月)

力つけたコウシュハドンに期待

 現2歳世代は、最多勝利数8勝のハクタイホウがリードしてきました。ハクタイホウは青雲賞ではゴール線手前で止まり、ナナカマド賞ではゴール目前で止まって、そこからすぐに立て直してのともに3着。確かに上位の馬たちも強かったですが、先に動かなければならない、人気の逃げ、先行馬ゆえの宿命とも言える敗戦でした。

 そのハクタイホウを浅いキャリアながら、2走前のA1クラスで2着に降して勝利したのがコウシュハドン。前走ではナナカマド賞の2着馬や十勝産駒特別の上位2頭に敗れましたが、勝ち馬との着差は4.6秒差とわずかなもの。青雲賞やナナカマド賞など、強豪相手の大一番は未経験ですが、対戦比較上は通用します。

 また、コウシュハドンは障害まで中団で競馬を進めて、直線で勝負するタイプだけに前が崩れるのが前提ですが、今回も強い逃げ、先行馬揃いで、ナナカマド賞のときのように直線でもつれる可能性が濃厚。コウシュハドンが展開に恵まれる可能性が高いので、今回の◎とします。

 ○は十勝産駒特別でナナカマド賞の1着馬ホクショウメジャー、2着馬ゴールデンフジを降して勝利したホクショウマサル。この馬はもともと青雲賞ではナナカマド賞の1着、2着馬、そしてハクタイホウも降して勝利していることから強い馬であることは間違いありませんが、この馬はテンに置かれるタイプ。同タイプのギンガリュウセイがドリームエイジカップで10番枠を引き、テンに置かれすぎて大敗したことから、本命にするのは危ういと見て狙い下げました。

 ▲は十勝産駒特別の2着馬ブラックニセイ。A1クラスに昇級してからはハクタイホウにやっつけられてばかりいましたが、ここへ来て成長力を見せました。前走でも0.2秒差とはいえ、◎コウシュハドンに先着しています。しかし、ここへ入ると「このレースは決定的に強かった」と言える目立った成績がないので3番手評価としました。

 △に前記したように、この世代をリードしてきたハクタイホウ。レースを順調に使われていたならばもっと高い評価をした馬ですが、今回は約1ヵ月の休養明け。ただですら、ゴール前でスタミナを切らして失速する傾向にある馬が、休養明けならば余計にガス欠率が上がること。また、ナナカマド賞のときのようにオオゾラシンスケと潰し合う可能性が高いことから狙い下げました。デビューから3着以内の記録がストップするとしたら、今回ではないでしょうか。

 他ではトップハンデのハクタイホウと40kgの重量差があるのは大きいメモリアルサマー。前々走の北見産駒特別でも、A1クラスでハクタイホウの2着実績がある勝ち馬オオゾラシンスケに0.3秒差まで詰め寄りました。あとは展開に恵まれない可能性は高いですが、層が厚い一戦だったとは言えない北央産駒特別の勝ち馬よりも北見産駒特別の勝ち馬ということでオオゾラシンスケも加えます。北央産駒特別で圧勝したソウテンブルーのほうが展開に恵まれる感はあるのですが、来ても3着くらいまででしょう。

 ◎ (3)コウシュハドン
 ○ (10)ホクショウマサル
 ▲ (9)ブラックニセイ
 △ (4)ハクタイホウ
 △ (2)メモリアルサマー
 △ (8)オオゾラシンスケ

 3連単1頭軸マルチ
 3-10,9,4,2,8 各100円 計6000円

12/30ヤングチャンピオンシップ予想 須田鷹雄

2013年12月29日(日)

障害巧者ブラックニセイに期待

 トップハンデのハクタイホウがペースを作りそうなメンバー構成。同馬を目標に他馬が食らいついていくと、オーバーペースになる可能性もある。差し構えで障害の良いタイプとして、◎ブラックニセイに期待する。

 同馬は重量面でも一歩有利。△ホクショウマサルは今回10番枠を引いていなければ上位人気を争ったであろう1頭だが、同馬とは前走で1.3秒、前々走で3.0秒の差。一方で前走は5キロ差、前々走は同斤だったものが、今回は10キロ差になる。
 ホクショウマサルが枠に殺されるとしたら他に連対争いをするのは○コウシュハドン、▲ハクタイホウ、あと頑張って☆カンシャノココロくらいだろうが、▲の610キロを考えると、◎には○▲に割って入るくらいのチャンスはある。またそうでないと、1、2着が○▲だったら配当が全く見込めない。

 馬券は◎が1、2着し連対のもう一方に○▲☆が来る前提の3連単で、3着候補をやや手広く。◎が1着で3着に人気薄が来ると、ある程度の高配当になるだろう。

 ◎9ブラックニセイ
 ○3コウシュハドン
 ▲4ハクタイホウ
 ☆5カンシャノココロ
 △10ホクショウマサル
 △2メモリアルサマー
 △8オオゾラシンスケ

 3連単
 9←→3,4,5→2,3,4,5,8,10 各200円 計6000円

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