12月1日(日)のメインには、3歳女王決定戦・ばんえいオークスが組まれています。今年2月に行われた2歳シーズンの牝馬ナンバー1を決める黒ユリ賞の1~6着馬がここにも出走。9カ月半が経過し、当時と力関係がどのように変わっているのでしょうか。
【今週のコース使用方法(出走馬が9頭以下の場合)】
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11月30日(土)のメイン第10レースは、北見富士特別(B1級-1・2組決勝・19:05発走予定)。B1級-1組(24日第8レース)、B1級-2組(23日第9レース)の両予選上位馬により争われます。
2組予選2着キョウエイボーイにとっては待望の特別戦でしょう。12歳も末となりますが、若馬に負けない元気いっぱいの走りを披露しています。前走はワールドピサにちぎられましたが、今回同馬は回避。障害力を生かして押し切りが狙えそうです。
1組予選で2着のオレノココロは、3走前の五稜郭特別(B1級-1組)でも2着の実績。ばんえい菊花賞(2着)よりも重い705キロでしたが、第2障害はひと腰でクリアと巧者ぶりを披露しました。705キロも2度目なら、勝利まで視野に入るところです。
アグリローズは、1組予選で3着に敗れて7連勝はなりませんでした。前半の位置取りがいつもよりやや後ろになりましたが、それでも、しっかり伸びての1秒6差なら悲観する内容ではありません。障害巧者なので特別戦の負担重量も苦にしないでしょう。
12月1日(日)のメイン第10レースは、重賞・第38回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。定量の全馬660キロで争われます。
ナナノチカラが2歳シーズンに続き、3歳女王の座も狙います。2月に行われた明け3歳牝馬重賞・黒ユリ賞を制したあと休養入り。7月のばんえい大賞典にも登録がありましたが回避。復帰は9月にずれ込みましたが、初戦1着のあとも3、1、1、1着の快進撃。2歳時から決め手には定評がありましたが、休養を挟んで破壊力がさらに増したようです。前走B1級-2組は4着でしたが、障害で崩れたわけではありません。同世代の牝馬限定である今回はゴール前で突き抜けてくれるでしょう。
セイコークインは、10月6日のオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)優勝、11月3日の重賞・ばんえい菊花賞でも3着と、牡馬を相手に善戦を続けています。スピードに加え障害力がついてきて、レースで崩れることがなくなりました。上昇度ではこの馬です。
黒ユリ賞で2着だったクインフェスタは、ばんえい菊花賞で、3着セイコークインと同タイムの4着。先頭でゴールしたかと思われましたが、ゴール線上にソリがわずかに残っていました。670キロでこの走りができたのは収穫で、牝馬限定のここでなら好勝負必至でしょう。
コウシュハクィーンは、ばんえい大賞典を制した実績馬。その後、世代限定戦では実質トップハンデを課せられていることもあり、秋桜賞6着、ばんえい菊花賞7着ですが、全馬同一重量の今回は、巻き返し必至といえます。
ほか、B4~B3級とはいえ目下3連勝と好調なアグリナデシコも侮れません。
この日の第9レースには、北見産駒特別(2歳産地限定・18:25発走予定)が組まれています。ヤングチャンピオンシップの予選第5弾で、網走管内産馬による争いです。
2歳A級-2組で1勝、2着1回、1組でも2着2回があるオオゾラシンスケが中心でしょう。2走前の1組では第2障害先頭クリアから2着でしたが、勝ったのが重賞・ナナカマド賞3着で南北海道産駒特別では1着のハクタイホウですから、大健闘といえます。実績で2番手は、2歳牝馬オープン・いちい賞2着のメモリアルサマーですが、新馬戦で南北海道産駒特別2着馬を破っているオールマイティにも食い込む可能性がありそうです。
12月2日(月)のメイン第10レースは、サロマ湖特別(A2級-2組混合・19:05発走予定)。
B1昇級後も4、2、2着と好走を続けているサカノテツワンに注目。今回はA2級が相手で、負担重量も増えますが、好調さを生かして突破を狙います。
ムテキダイチは、前走のB2級-2組特別で圧巻の逃げ切り勝ちを収めています。特別戦の緩い流れがハマったことはもちろん、最近好相性の大口泰史騎手への乗替わりが大きかったようです。今回は、B1昇級戦となりますが、引き続き同騎手の騎乗とあれば注目せずにはいられません。
A2級のヒロノドラゴンは競走除外明けの近3走が案外ですが、障害力が生かせる特別戦は向いているはず。相手が楽になるここで復活へのきっかけをつかみたいところです。