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1/3天馬賞回顧

2020年1月 4日(土)

コウシュハレガシー悲願の重賞初制覇

 3日(金)は重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝6番人気のコウシュハレガシーが優勝。11回目の重賞挑戦で見事初制覇を果たしました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ジェイコマンダー(760) 7.4
 2.ハマノダイマオー(760) 96.1
 3.オールラウンダー(760) 44.8
 4.コウシュハレガシー(760) 25.1
 5.マツノタイガー(760) 競走除外
 6.オレワチャンピオン(760) 21.9
 7.サンシルクラポピー(740) 53.6
 8.キタノユウジロウ(760) 4.0
 9.ミスタカシマ(740) 5.0
 10.アアモンドグンシン(760) 1.8

 3歳時にはばんえい大賞典、ばんえいダービーの二冠を制したアアモンドグンシン。4歳シーズンはなかなか重賞に手が届きませんでしたが、12月のドリームエイジカップを古馬相手に勝利し、1.8倍の1番人気に推されました。はまなす賞、銀河賞と今季重賞2勝のキタノユウジロウが4.0倍で2番人気で続き、柏林賞など重賞通算6勝の牝馬ミスタカシマが5.0倍で3番人気。これに近走好調のジェイコマンダーが続くかたちとなりました。

 前半は、先頭が入れ替わり立ち替わりでほぼ一団の展開でしたが、中間点を過ぎたあたりでミスタカシマが先行。キタノユウジロウ、アアモンドグンシン、オレワチャンピオンも上がってくると、わずかにキタノユウジロウが先頭で第2障害下に到達。ここまで61秒というペースでした。
 後続馬が揃う前に、キタノユウジロウが登坂を開始。ミスタカシマ、アアモンドグンシン、オレワチャンピオンらが続きますが、いずれも障害で苦戦します。その隙に6番手で仕掛けたコウシュハレガシーがすんなりとひと腰で障害をクリアし、一気に先頭に躍り出ます。やや差のある2番手にオールラウンダーで、オレワチャンピオンも続き、ミスタカシマは障害で座り込んだ影響もあり、4番手での通過でした。
 コウシュハレガシーは一歩一歩、力強く歩を進め、後続に大きな差をつけます。障害を7番手でクリアしたアアモンドグンシンが猛追してきますが、セーフティリードを取ったコウシュハレガシーがそのまま押し切って勝利しました。アアモンドグンシンが2着で、ミスタカシマは3着。人気の一角だったキタノユウジロウは7着に敗れました。

 勝ったコウシュハレガシーは、柏林賞2着、銀河賞3着など善戦していましたが、4歳シーズンの残る一冠で見事重賞初制覇。オープン昇級後は苦戦が続いていましたが、同世代が相手なら力があることを証明しました。今後の重賞では古馬一線級との対戦となりますが、さらなる飛躍を期待したいところです。

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藤野俊一騎手「外の(人気馬)3頭が先行し、レース展開は早かったですね。(この馬には久々の騎乗でしたが)レースもずっと見ていて障害も上がっていたので大丈夫だと思っていました。障害を降りてからは粘り強さが足りないなと思っていたので、そのあたりは加減して騎乗しました。(初めての重量でしたが)近い重量は曳いていたので大丈夫だと思っていました」

1/2帯広記念回顧

コウシュハウンカイ今季重賞3勝目

 1月2日(木)は重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝5番人気のコウシュハウンカイが優勝。近3戦では思うような結果が残せていませんでしたが、実績馬として力を見せつけました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.オレノココロ(910) 1.6
 2.ミノルシャープ(900) 4.4
 3.コウシュハウンカイ(920) 13.7
 4.シンザンボーイ(900) 5.5
 5.センゴクエース(900) 7.7
 6.ゴールデンフウジン(900) 36.7
 7.ソウクンボーイ(890) 35.7

 16、17年そして19年とこのレースを3勝している王者オレノココロが1.6倍と断然の人気。初の900キロも北見記念2着馬ミノルシャープが4.4倍で2番人気、北見記念で重賞初制覇となったシンザンボーイが5.5倍で3番人気、ドリームエイジカップを2着と復調気配のセンゴクエースが7.7倍の4番人気で続きました。

 ミノルシャープが先行しますが、7頭がほぼ横一線の展開。900キロ前後の高重量を曳くだけに各馬慎重に刻んで歩を進めます。中間点を過ぎたあたりでシンザンボーイが上がってきましたが、ミノルシャープが最初に第2障害下に到達。ここまで89秒というペースでした。
 障害下で全頭が横並びになると、各馬じっくりと脚を溜めます。そして、オレノココロ、ミノルシャープがほぼ同時に仕掛けると、他の馬も登坂を開始。高重量戦だけに各馬苦戦を強いられるなか、他の馬を見るかたちで最後に仕掛けたコウシュハウンカイがスムーズにひと腰先頭でクリア。立て直したミノルシャープも差なくクリアし、オレノココロがやや離れた3番手で続きます。
 ミノルシャープが残り30メートルで苦しくなり、コウシュハウンカイが押し切りを図るところ、じわじわとオレノココロが詰め寄ります。脚色は完全に優勢だったオレノココロでしたが、残り10メートルほどで脚が止まり、その間も歩き続けたコウシュハウンカイが先頭でゴール。オレノココロが2着で、離れた障害5番手から追い上げてきた最軽量のソウクンボーイが3着に入りました。

 勝ったコウシュハウンカイは、今季重賞ではばんえいグランプリ、岩見沢記念に続く3勝目で、帯広記念は18年に続いて2度目の制覇。北見記念4着以降精彩を欠いており、出走取消明けでトップハンデと厳しい条件でしたが変わり身を見せました。まだタイトルを手にしていない年度末の大一番に向けて期待が持てる一戦になりました。

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藤本匠騎手「高重量戦でトップハンデ、今日の馬場状態で、障害を降りてからゴールまでよく我慢してくれました。調教師とは普段どおり、この馬らしいレースをしようと話して騎乗しました。いつものパターンだと、ゴール前でオレノココロに差されると思いましたが、逆に相手が止まったので後はゴールまでもってくれと祈っていました。今季はBG1を2つ勝利したので、あと1つ(ばんえい記念)をなんとかこの馬に獲らせてあげたいです」

12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

2019年12月31日(火)

無傷の10連勝で2歳シーズン二冠達成

 12月30日(月)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産駒特別選抜)が行われ、単勝1番人気のキョウエイリュウが優勝。ナナカマド賞に続き無敗で2歳シーズン二冠を達成しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.コマサンダイヤ(600) 11.5
 2.エンゼルフクヒメ(580) 82.9
 3.アオノソルテ(590) 65.9
 4.タケノダイマオー(590) 15.0
 5.デッカクナーレ(590) 134.3
 6.キョウエイリュウ(620) 1.5
 7.カイセドクター(600) 18.4
 8.シルバーアロイ(590) 135.9
 9.サロマタイショウ(590) 73.1
 10.ブラックサファイア(600) 2.8

 注目は、ナナカマド賞を含めデビューから9連勝中のキョウエイリュウと、休養明け後、目下7連勝のブラックサファイア。それぞれ1.5倍、2.8倍と人気を集め、オッズ上では2頭の一騎打ちムードとなりました。これにナナカマド賞3着のコマサンダイヤ、釧路産駒特別2着のタケノダイマオー、北見産駒特別を勝利したカイセドクターが続くかたちとなりました。

 人気のキョウエイリュウはゲート内で暴れるシーンもありましたが、ゲートが開くと果敢な走りで先行。中間点を過ぎたあたりでコマサンダイヤ、エンゼルフクヒメ、ブラックサファイアも上がってきます。アオノソルテ、デッカクナーレ、シルバーアロイらはやや置かれ、前7頭はほぼ横一線のまま、わずかにブラックサファイアが最初に第2障害下に到達。ここまで48秒というペースでした。
 ブラックサファイアがひと息入れて仕掛けると難なく障害をひと腰。これに続いたキョウエイリュウ、カイセドクター、コマサンダイヤもひと腰でクリアします。
 先頭のブラックサファイアは残り20メートルまでキャンターで走り、後続との差を広げます。しかし、残り10メートルで脚色が鈍ると、キョウエイリュウが接近。2頭の追い比べとなりましたが、最後まで脚勢が衰えなかったキョウエイリュウがゴール前でとらえ、差し切って勝利。障害3番手のカイセドクターがそのまま3着を確保しました。

 勝ったキョウエイリュウはデビューから無傷の10連勝で2歳シーズン二冠を制覇。着差はわずかでしたが、20キロの重量差で差し切ったことから着差以上に強い内容でした。三冠最後のイレネー記念は定量戦で行われるだけに、出走が叶えば偉業達成も十分手の届くところにあるでしょう。
 一方、2着に敗れたブラックサファイアは連勝が止まりましたが、見せ場十分の内容。今後が楽しみになる一戦となりました。こちらも順調ならイレネー記念で逆転を狙うことになるでしょう。

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松田道明騎手「無事に勝利できてほっとしています。(無敗のプレッシャーも)前日まではありましたが、本番では負けることもあるだろうと少し開き直っていました。各地域の代表馬が揃うレースでしたが、この馬は切れも抜群な馬で、他の出走馬の弱点があればと考えながら騎乗しました。ハンデ差はありましたが、あまり気にすると考え過ぎてしまうので、乗った時の感覚でレースに挑みました。イレネー記念は負けられないですね」

12/29ばんえいダービー回顧

史上5頭目のばんえい3歳三冠馬誕生

 12月29日(日)は重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞に続き、ばんえい3歳三冠を制覇しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アオノゴッド(730) 108.1
 2.ギンノダイマオー(730) 75.6
 3.ジェイカトレア(710) 37.6
 4.インビクタ(730) 9.1
 5.コマサンブラック(730) 74.9
 6.ダイリンファイター(730) 143.4
 7.サクラドリーマー(730) 13.6
 8.メムロボブサップ(730) 1.2
 9.ジェイエース(730) 17.0
 10.アオノブラック(730) 6.6

 2歳シーズンにはナナカマド賞、イレネー記念を制していたメムロボブサップ。3歳三冠がかかったこのレースでは1.2倍と断然の1番人気に推されました。2歳時のヤングチャンピオンシップ勝利をはじめ重賞では6戦すべて3着以内のアオノブラックが2番人気で6.6倍、目下3連勝のインビクタが9.1倍で3番人気で続きました。

 前半は各馬がほぼ横一線で進みます。中間点を過ぎたあたりでメムロボブサップが先頭に立つと、インビクタ、アオノブラックら人気馬が追走し、第2障害下にたどり着きました。先頭のメムロボブサップは57秒というペースでした。
 じっくり溜めたメムロボブサップが最初に仕掛けると、すんなりと障害をひと腰。差なく仕掛けたアオノブラックもひと腰でクリアし、やや差のある3番手でジェイエース、さらにサクラドリーマーが4番手で続きました。早めに仕掛けたインビクタは障害で膝を折って苦戦します。
 先頭を行くメムロボブサップは一歩一歩、三冠に向けて力強く前進。追いかけるアオノブラックは残り30メートル過ぎで詰め寄ります。しかしメムロボブサップは残り10メートルあたりで突き放し、見事先頭のまま歩き切りました。アオノブラックがそのまま2着で、3着にはジェイエースが入り、上位は第2障害通過順での決着になりました。

 勝ったメムロボブサップは、2001年ヨコハマボーイ以来となる18年ぶり史上5頭目のばんえい3歳三冠の快挙達成(帯広単独開催となった2007年以降では初)。2歳シーズンでは惜しくも二冠に止まりましたが、これで世代重賞6戦5勝としました。
 2着のアオノブラックは、一旦はメムロボブサップに詰め寄るシーンもあったことから確実に力をつけている印象。世代重賞では常に安定したレースぶりで好走を続けています。

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阿部武臣騎手「なんとか三冠が獲れてほっとしています。牧場で生まれた時から見てきた馬なので三冠を取れたら嬉しいなと思っていました。プレッシャーはありましたが、馬を信じて騎乗しました。レース展開が早いと思いましたが、我慢してより息を入れてレースをしました。ゴール前では少し詰められて最後まで油断できなかったのですが、ゴールに入ったときは安心しました。これからもメムロボブサップを応援よろしくお願いします」

12/8ばんえいオークス回顧

2019年12月10日(火)

ジェイカトレアが3歳女王の座に

 12月8日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のジェイカトレアが優勝。今年2月の黒ユリ賞以来となる重賞2勝目となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.サクラユウシュン(670) 12.7
 2.ハイトップフーガ(670) 48.8
 3.ヒメトラクイーン(670) 15.6
 4.クイーンヴォラ(670) 28.7
 5.ジェイセリナ(670) 31.8
 6.ジェイカトレア(670) 1.5
 7.ヤマサンブラック(670) 5.9
 8.アアモンドラッシュ(670) 51.0
 9.アアモンドノース(670) 6.4
 10.ドルバコ(670) 68.5

 今年2月の黒ユリ賞を制しているジェイカトレアが1.5倍で堂々の1番人気。前走自己条件で2着に18秒4差をつけて圧勝したヤマサンブラックが5.9倍で2番人気、目下3連勝のアアモンドノースが6.4倍の3番人気。以下、前走自己条件2着と復調気配のサクラユウシュン、近走大崩れが少ないヒメトラクイーンが続きました。

 馬場水分は2.3%。ヒメトラクイーンが第1障害を越えた勢いで先行すると、ジェイカトレア、アアモンドラッシュ、サクラユウシュンらが追走。最後方のジェイセリナを除いてほとんど差のない展開になりました。前は差がなく、ジェイカトレアがわずかに先頭で第2障害下に到達。ここまで61秒というペースでした。
 ジェイカトレアが果敢に仕掛けるとスンナリ先頭で通過。ほとんど差のなく仕掛けたクイーンヴォラ、アアモンドラッシュもひと腰で続き、ハイトップフーガ、ヤマサンブラックも立て直してそれぞれ障害を4、5番手でクリアします。
 先頭で障害を越えたジェイカトレアは、力強く歩を進めると、後続を寄せつけず、危なげのない勝利で重賞2勝目。2番手のクイーンヴォラは、アアモンドラッシュに詰め寄られるシーンもありましたが、最後まで止まることなく歩き切って2着を確保。アアモンドラッシュが3着に入りました。

 勝ったジェイカトレアは、断然人気に応えて見事3歳女王の座に。同世代の牝馬相手では力が違うところを示しました。牡馬相手でもばんえい大賞典で5着、4歳馬相手のはまなす賞で4着など健闘していることから、ばんえいダービーを含めた今後の重賞戦線での活躍が期待できるでしょう。

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藤野俊一騎手「今回の重量(670キロ)は一度経験したこともあり、強い競馬ができたと思います。あまり馬場が軽くなると違う馬がくると思っていたので、その辺は少し心配していましたが、展開も良く、前めでの競馬ができました。第2障害でもかなり余裕があり、障害を降りた時点で勝利を確信しました。馬体が大きい馬なので、まだこれから成長すると思います。これからも応援よろしくお願いします」

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