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8/13ばんえいグランプリ回顧

2023年8月14日(月)

メムロボブサップがグランプリ3連覇

 8月13日(日)には重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上ファン選抜)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。障害先頭から難なく押し切り、単勝1.2倍の断然人気に応えました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.メムロボブサップ(820) 1.2
 2.インビクタ(810) 26.0
 3.コマサンブラック(800) 36.7
 4.メジロゴーリキ(800) 18.2
 5.ミノルシャープ(800) 34.4
 6.キョウエイリュウ(800) 103.8
 7.アオノブラック(810) 4.1
 8.ゴールドハンター(800) 37.9
 9.コマサンエース(810) 53.1

 今年もファン投票1位に支持されたメムロボブサップは、今季ここまで6戦5勝。前走旭川記念も着差以上に強い内容で勝利しており、このレース3連覇がかかる今回はトップハンデながら単勝1.2倍と圧倒的な1番人気になりました。アオノブラックは苦手な夏場のレースともあり昨年は不出走でしたが、今季5戦すべて馬券絡みと好調ぶりを買われて2番人気。単勝ひと桁台のこの2頭に人気が集中しました。

 先行したのはメムロボブサップで、アオノブラックが差なく追走。7歳2強がレースを引っ張るかたちで、メジロゴーリキ、コマサンブラック、ミノルシャープが続きます。中間点を過ぎてからはアオノブラックが抜け出す場面もありましたが、メムロボブサップも軽快に歩き、前2頭がほとんど同時に第2障害下に到達。前半は53秒で進みました。
 第2障害ではアオノブラックがひと息入れるとすぐに仕掛けますが、天板で膝をつくと、その間に2番手で仕掛けたメムロボブサップがひと腰先頭で通過。アオノブラックは立て直して2番手で通過し、離れてコマサンエース、コマサンブラックの順で障害をクリアします。
 メムロボブサップは障害を降りてからも力強く歩を進め、脚色が鈍ったアオノブラックを尻目に難なく先頭でゴール。アオノブラックは残り20メートル手前で一杯になると、障害6番手から一気の脚で伸びてきたゴールドハンターが交わして2着。ゴールドハンターと差なく障害を通過したインビクタも脚を伸ばして3着に入りました。なお、アオノブラックは5着に敗れました。
 勝ったメムロボブサップはこれが重賞16勝目。今年からオープン馬には収得賞金による加増があり、トップハンデの820キロでしたが、終わってみれば2着ゴールドハンターに11秒6差をつける圧勝でした。今シーズンも安定感抜群ですが、今後はハンデとの戦いとなりそうです。

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阿部武臣騎手「トップハンデだったので、本当はもう少し息を入れたいところだったのですが、ライバル(のアオノブラック)が先行していたので、少し早めのタイミングで障害まで行きました。(障害は)アオノブラックが仕掛けるのを見てから仕掛けようと思ったので、その分息を入れました。それでも障害下で馬が行きたがっていたり、天板で少し体力を消耗したりとつらいところがありましたが、降りてからもしっかり歩いてくれました。今年の夏は暑かったので、その分どうかなと思ってましたが、よく頑張ってくれました」

7/30ばんえい大賞典回顧

2023年7月31日(月)

マルホンリョウユウが人気に応え重賞初制覇

 7月30日(日)には重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のマルホンリョウユウが優勝。障害先頭から押し切って3歳一冠目を制しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.マルホンリョウユウ(690) 2.3
 2.ジェイホース(670) 30.4
 3.ホクセイタイヨウ(670) 4.9
 4.アシュラダイマオー(680) 9.8
 5.キタノミネ(670) 12.0
 6.ホクセイキムタク(670) 32.0
 7.ローランド(670) 91.4
 8.ジェイヒーロー(680) 10.0
 9.キョウエイプラス(700) 53.1
 10.タカラキングダム(700) 4.1

 ばんえい3歳三冠の一冠目で、単勝1番人気に支持されたのはマルホンリョウユウ。2歳シーズンの重賞では2着2回、3着1回と惜しい競馬が続きましたが、近走の安定度からも単勝2.3倍と高い支持を集めました。2歳時にナナカマド賞を制したタカラキングダムは、今季スタートから大敗が続きましたが、前哨戦・とかちダービーで今季初勝利を挙げ、トップハンデながら2番人気に。格下ながら今季6戦4勝、2着1回と力をつけたホクセイタイヨウ、イレネー記念馬アシュラダイマオー、ヤングチャンピオンシップ3着の実績があり、近2戦ともに2着のジェイヒーローが人気で続きました。

 キタノミネとジェイホースが好ダッシュから先頭で第1障害を越えますが、すぐにマルホンリョウユウが先頭に立つと、ホクセイタイヨウやジェイヒーローも先行勢に加わります。砂煙が舞う馬場のなか、砂煙が舞う馬場のなか各馬慎重に歩を進め、中間点を過ぎても前はほとんど横一線。徐々に位置取りを上げたホクセイキムタクがわずかに先頭で第2障害下に到達。レース前半は60秒というペースで進みました。
 第2障害ではジェイホースが最初に仕掛け、止まりかけながらもひと腰で越えようとしたところ、すんなりと駆け上がったマルホンリョウユウが先頭で通過し、ジェイヒーローも差なく障害をクリア。さらにキタノミネ、ホクセイタイヨウと続きます。
 マルホンリョウユウが障害を越えた勢いで抜け出すと、残り10メートル手前あたりから脚色が鈍りましたが、ホクセイタイヨウの追い上げを封じて先頭でゴール。ジェイヒーローがゴール前止まりかけながらも歩き切って3着に入りました。
 勝ったマルホンリョウユウは、イレネー記念2着など重賞ではあと一歩の成績でしたが、3歳一冠目で見事重賞初制覇。デビューは2歳7月と遅れましたが、ここまで26戦して掲示板を外したのは2回だけ。この世代は混戦で、2歳シーズンの重賞勝ち馬3頭は今回いずれも掲示板外に敗れました。安定感あるマルホンリョウユウは今後の三冠路線でも注目の存在となりそうです。

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鈴木恵介騎手「率直に嬉しいです。やんちゃで行き過ぎるところもありますが、そこが良いところかなと思います。道中どういうふうに乗ろうかといろいろ考えましたが、レースは思った通りの展開になったと思います。道中は折り合いも上手くついたので、良い状態で第2障害に着いたと思いました。あとはひと腰で上がったら何とかなると思って騎乗していました。最後は本当に頑張ってくれと祈るばかりでした。これからも重賞がまだまだあるので、なんとか良い成績が残せるように頑張りたいと思います」

7/16旭川記念回顧

2023年7月18日(火)

メムロボブサップが連覇達成

 7月16日(日)には重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、メムロボブサップがアオノブラックとの一騎打ちを制し、断然人気にこたえました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.コマサンエース(790) 65.3
 2.インビクタ(800) 21.1
 3.メジロゴーリキ(790) 8.3
 4.メムロボブサップ(800) 1.3
 5.コマサンブラック(790) 54.3
 6.アオノブラック(790) 4.6
 7.キョウエイリュウ(790) 52.9
 8.アアモンドグンシン(790) 27.3
 9.ミノルシャープ(790) 24.1

 今季5戦4勝で、北斗賞を含む目下3連勝と好調のメムロボブサップが、10キロ増の800キロでも単勝1.3倍の断然人気に支持されました。アオノブラックは、今季は金田利貴騎手とコンビを組んで3戦目で初勝利。前回の北斗賞は出走取消でしたが2番人気に。ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞でともに2着のメジロゴーリキが3番人気で、4番人気以下は離れたオッズとなりました。

 メムロボブサップが果敢に先行すると、アオノブラック、メジロゴーリキが差なく追走。アアモンドグンシン、コマサンエースも続き、レース前日の降雨の影響もあって、馬場水分2.6%と軽い馬場のなか、先行勢は軽快に歩を進めます。第2障害手前ではメジロゴーリキとメムロボブサップが抜け出し、わずかにメジロゴーリキが先頭で障害下に到達。ここまで50秒と比較的速いペースで進みました。
 第2障害ではメジロゴーリキが最初に仕掛けると、メムロボブサップ、アオノブラック、ミノルシャープも一斉に登坂を開始。そのなかからメムロボブサップとアオノブラックがほとんど同時にひと越で通過。メジロゴーリキとミノルシャープは障害で膝をつき、その隙にコマサンエースが3番手でクリアします。
 障害を降りてからはメムロボブサップ、アオノブラックの一騎打ちとなり、わずかにリードしたメムロボブサップが残り20メートルから徐々にアオノブラックを引き離すと、最後は2馬身ほどの差をつけて旭川記念連覇。コマサンエースが止まりかけながらも歩き切って最低人気ながら3着と健闘。上位は障害通過順での決着となりました。

 勝ったメムロボブサップはこれで4連勝。重賞は通算15勝としました。ファン投票の中間発表で圧倒的1位に支持されているBG2・ばんえいグランプリ(8月13日)には3連覇がかかります。また7月9日に通算2,000勝達成した阿部武臣騎手とのコンビにも引き続き注目です。

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阿部武臣騎手「(トップハンデでも)いつも通りのレースを考えて乗っていました。今日は朝から軽馬場だったのでスピード競馬になるなと思っていましたが、得意の先行力を生かして十分息を入れることができ、上手く障害をクリアしてくれたので良かったです。ライバルのアオノブラックが来たので負けられないなと思って一生懸命に追いました。(馬場が)重くても軽くても強いレースをしてくれる馬なのですごいなと思っています」

7/2柏林賞回顧

2023年7月 3日(月)

キングフェスタ、まず一冠

 7月2日(日)には重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、キングフェスタが断然人気にこたえ、重賞6勝目を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ヘッチャラ(720) 16.8
 2.ヤマカツエース(720) 53.7
 3.トワイチロ(700) 89.2
 4.クリスタルコルド(710) 75.2
 5.レグルス(700) 112.5
 6.ツガルノヒロイモノ(710) 5.8
 7.キングフェスタ(720) 1.2
 8.ホクセイウンカイ(700) 9.5
 9.ヤマノコーネル(700) 22.2

 4歳シーズンの一冠目に9頭が出走。この世代はBG1のイレネー記念、ばんえいダービーを含む重賞5勝のキングフェスタが実績断然で、最大重量差は20キロとあまり差がない今回は単勝1.2倍の圧倒的1番人気に支持されました。ここまで4歳世代最多の18勝を挙げ、ライラック賞でも2着だったツガルノヒロイモノが2番人気。すずらん賞でキングフェスタの2着があるホクセイウンカイが3番人気で、以下、3月のポプラ賞を制したヘッチャラ、ばんえい菊花賞2着馬ヤマノコーネルが人気で続きました。

 まずトワイチロ、ヤマカツエース、ヘッチャラが先行しますが、この3頭がひと息入れるとクリスタルコルドが先頭に替わります。そのうしろから断然人気のキングフェスタが徐々に位置取りを上げ、第2障害手前で先行勢に加わると、クリスタルコルドがわずかに先頭で障害下に到達。レース前半はゆったりとした展開で、54秒で進みました。
 第2障害で最初に仕掛けたのはヘッチャラで、難なくひと腰先頭でクリアします。差なく仕掛けた後続から、ホクセイウンカイが2番手で、ヤマカツエースも続き、障害で膝をついたキングフェスタは立て直して4番手から追いかけます。
 脚色が鈍った先頭のヘッチャラにホクセイウンカイが並びかけたところ、一気に伸びてきたキングフェスタが残り30メートルで並ぶ間もなく抜き去ると、そのまま後続を引き離しての快勝となりました。2着争いは残り10メートル手前でヤマカツエースが一旦は前に出ましたが、止まりかけたところをヘッチャラが差し返してのゴールでした。
 勝ったキングフェスタはこれで重賞6勝目。今季は古馬オープンでも善戦しており、同世代を相手にその実力を存分に見せつける結果となりました。2歳・3歳シーズンは、それぞれ二冠制覇にとどまりましたが、4歳シーズンであらためて三冠を目指すことになりそうです。

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鈴木恵介騎手「第2障害で若干膝をついたので少しびっくりしました。(障害を)降りてからの脚は抜群なのでなんとかなるかなと思いました。走路開放に出した時に少し元気がないように感じていたので不安なところはありました。正直に言うと手応えはあまりよくありませんでした。やっぱり勝負根性がいいというところが最強の武器だと思います。若い時からみたら周りのものを気にしなくなってだいぶ大人になったなと思っています。(4歳シーズン三冠について)そこはもちろん狙って勝っていきたいと思っています」

6/18北斗賞回顧

2023年6月20日(火)

メムロボブサップが王者の貫禄示す

 6月18日(日)には重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、断然人気のメムロボブサップが難なく逃げ切り、重賞14勝目を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.メジロゴーリキ(770) 5.0
 2.コマサンブラック(770) 9.5
 3.アアモンドグンシン(770) 13.3
 4.インビクタ(790) 8.5
 5.メムロボブサップ(770) 1.4
 6.ミノルシャープ(770) 59.4
 7.オーシャンウイナー(770) 28.0
 8.アオノブラック(770) 出走取消
 9.カイセドクター(770) 106.5

 ばんえい十勝オッズパーク杯ではまさかの8着に敗れたメムロボブサップでしたが、続くスタリオンカップを勝利。今回は同世代のライバル・アオノブラックが出走取消となって単勝1.4倍の圧倒的な1番人気に。ばんえい十勝オッズパーク杯2着を含め今季3戦すべて馬券絡みと好調のメジロゴーリキが2番人気で、以下、ばんえい十勝オッズパーク杯を逃げ切ったトップハンデのインビクタ、同5着のコマサンブラックと続きました。

 レースはメジロゴーリキが第1障害を降りてから先行し、アアモンドグンシンが追走。コマサンブラック、メムロボブサップ、ミノルシャープも位置取りを上げてきます。前は5頭がほとんど横並びで軽快に進み、第2障害下にはわずかにミノルシャープが先頭で到達。ここまで55秒というペースでした。
 第2障害下に到達した5頭がひと息入れるとまずミノルシャープが仕掛けますが、登坂途中で一杯に。アアモンドグンシンは天板で膝をつきます。メムロボブサップが先頭でクリアすると、メジロゴーリキが続きます。その後ろはやや離れてミノルシャープ、アアモンドグンシンの順で障害を越えていきます。
 メジロゴーリキが先頭を懸命に追いかけますが、その差は一向に縮まらず、メムロボブサップが最後まで脚色衰えることなく歩き切って快勝。メジロゴーリキは2着。ミノルシャープは残り30メートル手前で一杯になり、一旦はアアモンドグンシンに交わされますが、立て直したミノルシャープが3着。上位は障害通過順での決着となりました。

 勝ったメムロボブサップは今年3月のばんえい記念以来となる重賞14勝目。ばんえい十勝オッズパーク杯では障害で苦戦し人気に応えられませんでしたが、ここは王者の貫禄を示す結果となりました。昨季は17戦して馬券圏外は1度のみ(9月岩見沢記念・4着)だっただけに、今後ハンデが課される立場になっても実力を見せてくれそうです。

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阿部武臣騎手「春から調子がすごくよかったのですが、(ばんえい十勝オッズパーク杯は)ちょっとしたアクシデントがあったので、そこを修正して、ここは必ず獲りたいと思っていました。(道中で)十分息を入れることができたので、障害だけしっかり上げることを考えました。770キロにしては重くもなく軽くもなくちょうどいい馬場だったと思います。(障害を)降りてしまえばしっかり歩いてくれるので(後続に)差されることはないと思っていました」

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