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3/19イレネー記念回顧

2022年3月21日(月)

キングフェスタが世代最強を示す

 3月19日(土)には重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、断然人気のキングフェスタが優勝。障害5番手の一線から一気の脚で抜け出し、世代の頂点に立ちました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ヘッチャラ(690) 7.7
 2.トワイチロ(680) 23.2
 3.キングフェスタ(690) 1.4
 4.ヤマカツエース(690) 11.3
 5.サツキヤッテマレ(670) 86.5
 6.ホクセイサクランボ(670) 47.4
 7.ニシキマリン(670) 97.5
 8.ダイヤカツヒメ(670) 63.5
 9.ツガルノヒロイモノ(690) 12.4
 10.クリスタルコルド(690) 6.6

 2歳シーズン(明け3歳)の頂点を決める一戦。一冠目のナナカマド賞、牡馬限定の翔雲賞を制したキングフェスタが定量で臨める今回は単勝1.4倍と断然の人気に。翔雲賞3着などデビューから18戦すべてで掲示板を確保しているクリスタルコルドが2番人気。ここまでの重賞3戦ですべて3着以内のヘッチャラが3番人気で、ここまでが単勝ひと桁台。キングフェスタ一強という構図になりました。

 第1障害を先頭で越えたのはトワイチロで、ツガルノヒロイモノ、ヘッチャラも先行します。キングフェスタ、ヤマカツエースも続き、中間点を過ぎたあたりからサツキヤッテマレを除く9頭がほとんど横並びの展開。第2障害下にはヘッチャラ、ニシキマリン、ツガルノヒロイモノがほとんど同時に先頭で到達。レース当日の降雪の影響により馬場水分5.3%という軽い馬場のなか、レース前半は46秒で進みました。
 第2障害ではツガルノヒロイモノが最初に仕掛けますが、登坂途中でひと息。差なく仕掛けた中から、わずかにヘッチャラが先頭で障害をクリアし、ヤマカツエース、ニシキマリン、トワイチロと続々とひと腰で続きます。
 障害を降りた勢いでヤマカツエースが先頭に立ちますが、障害5番手の一線から一気に伸びてきたキングフェスタがキングフェスタが交わすと、みるみるうちに後続を引き離して先頭でゴール。ヤマカツエースは残り20メートルから脚色が鈍くなり、盛り返したヘッチャラにトワイチロが迫ると、2頭が並んだところがゴールで、2着は同着となりました。

 キングフェスタは、断然人気に応える勝利で重賞3勝目。昨年12月のヤングチャンピオンシップは4着でしたが、2歳シーズン二冠制覇となりました。現時点では同世代の中で頭ひとつ抜けており、この世代を牽引していく存在になるでしょう。

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鈴木恵介騎手「今日雪が降るのが分かっていたので、どこまで(馬場が)軽くなるのかなと考えていました。荷物が荷物なので同重量ということもあり、そこまで負ける気はしませんでした。今のところは馬の気性もよく、障害力、降りてからの末脚も抜群なので、それを壊さないで良い馬に育てていきたいと思います。今日は120点です。課題はとりあえず身体が増えているわけではないので、もう少し身体ができてくれば面白いかなと思っています」

3/13ポプラ賞回顧

2022年3月15日(火)

4歳馬オーシャンウイナーが押し切る

 3月13日(日)には重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝6番人気のオーシャンウイナーが優勝。第2障害を通過してすぐに先頭に立つと、ネオキングダムの追撃をしのいで重賞3勝目を挙げました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.カイセドクター(790) 1.8
 2.キョウエイリュウ(800) 6.8
 3.ヤマトタイコー(790) 6.4
 4.オーシャンウイナー(790) 9.7
 5.ネオキングダム(750) 9.2
 6.ミソギホマレ(730) 45.8
 7.ニセコヒカル(730) 20.3
 8.ゴールドハンター(790) 7.7

 今季はまなす賞を制し、チャンピオンカップで3着など重賞でも大崩れの少ないカイセドクターが単勝1.8倍と断然の1番人気。2月の5歳オープン・ダイヤモンドダスト賞を勝利したヤマトタイコーが2番人気。天馬賞を制したキョウエイリュウ、柏林賞を制したゴールドハンターと5歳馬が上位人気に支持され、軽量の4歳馬ネオキングダム、ばんえいダービー馬オーシャンウイナーまで単勝ひと桁台の人気となりました。

 第1障害はオーシャンウイナーが先頭で、カイセドクターが差がなく追走。ヤマトタイコー、ネオキングダムも徐々に位置取りを上げて先行勢に加わると、中間点を過ぎたあたりからヤマトタイコーが抜け出します。ネオキングダム、カイセドクターが差を詰めにかかりましたが、わずかにヤマトタイコーが先頭で第2障害に到達。ここまで58秒というペースでした。
 第2障害下にキョウエイリュウ、ゴールドハンターを除く6頭が横に並ぶと、まず最初に仕掛けたのはネオキングダムで、差なくニセコヒカルも登坂を開始し、この2頭はともにひと腰でクリア。以下はオーシャンウイナー、ヤマトタイコー、カイセドクターの順で続きました。
 先頭のネオキングダムをオーシャンウイナーがとらえて抜け出しますが、ネオキングダムも食い下がって再び差を詰めます。オーシャンウイナーは脚色が鈍くなりながらも粘り切って先頭でゴール。ネオキングダムは1秒0差の2着で4歳馬のワンツー。人気のカイセドクターも障害5番手から差を詰めましたが3着でした。

 勝ったオーシャンウイナーは、昨年末のばんえいダービーに続いて重賞3勝目。1歳上の有力馬カイセドクター、ヤマトタイコーらと同じ790キロと重量的に厳しい条件でしたが、世代王者の力を示しました。過去10年で4歳馬が制したのは14年オレノココロ、16年センゴクエース、20年アオノブラックと名だたる馬ばかり。今後の活躍が楽しみになる結果となりました。

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菊池一樹騎手「ハンデも重たかったので少し厳しいかなと思っていました。道中は(重量に)そこまで堪えていない感じだったので、ある程度の位置が取れるように乗りました。障害を降りてから見せ場は作れるなとは思っていましたが、そこからもってくれるかというのは半信半疑でした。(残り)20メートルで本当に苦しそうでしたが、頑張ってしのいでくれました。来シーズン以降もどんどん強くなってほしいと思います」

2/20チャンピオンカップ回顧

2022年2月21日(月)

メムロボブサップが逃げ切り重賞10勝目

 2月20日(日)には重賞・チャンピオンカップ(4歳以上重賞競走優勝馬)が行われ、メムロボブサップが障害先頭から押し切る完勝で単勝1番人気に応えました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.キタノユウジロウ(840) 7.6
 2.メジロゴーリキ(830) 14.1
 3.メムロボブサップ(840) 2.7
 4.シンエイボブ(800) 36.9
 5.アオノブラック(830) 4.4
 6.カイセドクター(810) 7.9
 7.シンザンボーイ(810) 9.1
 8.キョウエイリュウ(820) 5.1

 今季の重賞勝ち馬8頭が参戦し、1番人気に推されたのはばんえいグランプリを制したメムロボブサップ。年明けの帯広記念こそ9着でしたが、重量が軽くなって持ち味のスピードが生かせそうなこともあり単勝2.7倍の支持を集めました。今季ばんえい十勝オッズパーク杯、北見記念と重賞2勝で、このレース連覇を狙うアオノブラックが2番人気。天馬賞を制したキョウエイリュウ、北斗賞と帯広記念を制したキタノユウジロウ、はまなす賞を制したカイセドクター、ドリームエイジカップを制したシンザンボーイまで6頭が単勝ひと桁台と上位は混戦となりました。

 第1障害を越えて先行したのはメムロボブサップで、メジロゴーリキが差なく追走。アオノブラック、カイセドクター、シンザンボーイ、キョウエイリュウと続きます。前2頭が果敢に先行していましたが、中間点を過ぎたあたりからシンザンボーイが徐々に進出し、3頭がほとんど同時に第2障害に到達。わずかにメジロゴーリキが先頭で、前半は45秒というペースでした。
 第2障害下にキタノユウジロウを除く7頭が揃ったところで、メムロボブサップが最初に仕掛けると、すんなりとひと腰でクリア。差なく仕掛けたメジロゴーリキはひと息入り、2番手で通過したのはシンザンボーイ。アオノブラックと立て直したメジロゴーリキが障害を通過し、キョウエイリュウ、カイセドクターと続きます。
 メムロボブサップは障害を越えた勢いで後続に大きな差をつけると、その脚色は最後まで衰えることなく押し切って勝利。2着争いは接戦となりましたが、シンザンボーイが追ってきたカイセドクターをコンマ5秒差でしのいで2着に入線。このレース連覇を目指したアオノブラックはさらに1秒4遅れての4着でした。

 勝ったメムロボブサップはこれで重賞10勝目。重量差は帯広記念(9着)と同じ最大40キロ差のトップハンデでしたが、当時より基礎重量が軽くなったことに加え、レース当日の降雪により馬場が軽くなったことも味方し、持ち前のスピードを遺憾なく発揮しての勝利となりました。

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阿部武臣騎手「トップハンデだったので(馬場が)軽いぶん辛いかなと思っていましたが、馬場が味方してくれました。馬も順調にきていましたし、このところ調子も良かったので、ここに向けて調教してきたぶん自信を持って先行策で行こうと思っていました。ハナが良い馬なので、先行して息を入れられたのが良かったと思います。残り10メートルを過ぎたあたりからもう大丈夫だなと思っていました。(重賞10勝目については)特別意識はせず、一戦一戦を大事にできたら良いかなと思っています。これからのことは馬主さん、調教師と相談して決めていこうと思います」

2/13黒ユリ賞回顧

2022年2月15日(火)

ピュアリーナナセが抜群の差し脚見せる

 2月13日(日)には重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のピュアリーナナセが優勝。第2障害通過後一気の脚で抜け出し、世代女王の座を手にしました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ピュアリーナナセ(640) 3.0
 2.スーパードリーム(640) 7.7
 3.キョウエイサクラ(640) 87.6
 4.ホクセイサクランボ(640) 5.2
 5.サツキヤッテマレ(640) 8.8
 6.レッドクイーン(640) 37.5
 7.ニシキマリン(640) 3.8
 8.ダイヤカツヒメ(640) 9.8
 9.ミノリヒメ(640) 39.5
 10.シンエイアロイ(640) 16.1

 昨年8月の特別・白菊賞を勝利し、前走の3歳A級-1組で2着と健闘したピュアリーナナセが単勝3.0倍で1番人気。釧路産駒特別を勝利し、ヤングチャンピオンシップで牝馬最先着の6着だったニシキマリンが3.8倍で2番人気。前走で馬体重が1トンを超えていたホクセイサクランボとスーパードリームが人気で続き、昨年9月の特別・いちい賞を勝利したサツキヤッテマレ、前2走ともに2着のダイヤカツヒメまで6頭が単勝ひと桁台で上位は混戦となりました。

 第1障害を越えて先行したのはスーパードリームで、ピュアリーナナセ、ダイヤカツヒメ、ホクセイサクランボらが追走。キョウエイサクラこそ少し遅れたものの、ほとんどが横並びの状態で進みます。中間点を過ぎてピュアリーナナセが一旦は先頭に立ちますが、第2障害下にはニシキマリンがわずかに先頭で到達。前半は49秒というペースでした。
 ニシキマリンはひと息入れて第2障害を最初に仕掛けると、力強くひと腰先頭で通過。連れて仕掛けたサツキヤッテマレもほとんど同時に障害をクリアし、以下はやや離れてシンエイアロイ、ホクセイサクランボ、ピュアリーナナセの順で続きます。
 障害を降りてすぐにサツキヤッテマレが先頭に立ちますが、残り30メートル手前でピュアリーナナセが一気に抜け出すと、2番手以下を引き離してゴール。2番手のホクセイサクランボが残り10メートルで一杯になると、盛り返したサツキヤッテマレ、ニシキマリンに、障害7番手から伸びてきたダイヤカツヒメも加わります。ゴール前は4頭の接戦となりましたが、わずかにダイヤカツヒメが抜けて2着。サツキヤッテマレが3着に入りました。

 勝ったピュアリーナナセはナナカマド賞9着以来、2度目の重賞挑戦で制覇。6頭が単勝ひと桁台という混戦ムードでしたが、終わってみれば2着ダイヤカツヒメに10秒1差をつける圧勝でした。馬体重は前走から24キロ増えて994キロと1トンに近づいており、さらに力をつけた印象。今後もさらなる成長があれば同世代の牡馬相手の重賞でも活躍が期待できそうです。また、手綱を取った渡来心路騎手は今季重賞5勝目。藤野俊一騎手、鈴木恵介騎手の4勝を上回って再び単独トップに立ちました。
 2着ダイヤカツヒメは、メンバー中もっとも軽い887キロでの出走。小柄でも定量640キロに対応できたのは力がある証拠で、成長次第では大舞台で好走する可能性を秘めています。

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渡来心路騎手「ずっと黒ユリ賞を狙っていたので勝ててほっとしています。初めて曳く重量で、馬場もそこまで重くはなかったですが、軽くもなかったので、とりあえず無事にゴールしてくれればいいなというのはありました。降りてからの脚は結構あるので上手くいい位置で降ろせれば、あれくらいの差はつけられるかなと思っていたので良かったです。まずスタートが良く、今日も荷物は重たかったですが、結構頑張って走ってくれたので、割と前めでレースができ、周りをしっかり見ながら行けました」

2/6翔雲賞回顧

2022年2月 7日(月)

キングフェスタが力の違い示す

 2月6日(日)には重賞・翔雲賞(3歳牡馬オープン)が行われ、単勝2番人気のキングフェスタが優勝。第2障害通過後一気の脚で差し切り、重賞2勝目を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ツガルノヒロイモノ(640) 54.6
 2.ヘッチャラ(645) 4.7
 3.ヤマノコーネル(645) 18.1
 4.クリスタルコルド(645) 5.5
 5.キョウエイボス(640) 72.0
 6.キョウエイハンター(640) 76.4
 7.ホクセイウンカイ(645) 16.3
 8.キングフェスタ(650) 3.3
 9.ジェイサンダー(640) 43.8
 10.ヤマカツエース(650) 2.6

 3連勝で2歳シーズン二冠目・ヤングチャンピオンシップを勝利したヤマカツエースは、その後も勝ち星を加え、充実一途。トップハンデながら単勝1番人気に支持されました。同じくトップハンデのキングフェスタもナナカマド賞を含め世代最多の8勝という実績で2番人気。ナナカマド賞2着、ヤングチャンピオンシップ3着のヘッチャラが人気で続き、前走の3歳A級-1組を制したクリスタルコルドまでが単勝ひと桁台。重量差が最大10キロしかないことからも実績が評価されてのオッズとなりました。

 第1障害を先頭で越えたのはクリスタルコルドで、キングフェスタ、ヘッチャラが追走。ヤマノコーネル、ツガルノヒロイモノも続き、前は入れ替わりながら各馬軽快に歩を進めます。第2障害手前でわずかにヘッチャラが抜け出し、先頭のまま障害下へ到達。レース前半は40秒というペースでした。
 ひと息入れてすぐにヘッチャラが仕掛けると、クリスタルコルド、ヤマノコーネル、ツガルノヒロイモノも差なく登坂を開始。ヘッチャラが最初に障害をクリアすると、クリスタルコルドが2番手。以下ヤマカツエース、ツガルノヒロイモノ、キングフェスタと続きました。
 逃げ切りを図るヘッチャラに、1頭だけ際立った脚色で追い上げたキングフェスタが残り10メートル手前でとらえ先頭に立つと、そのまま後続との差を広げて先頭でゴール。ヘッチャラはゴール前脚色が鈍ったものの、止まらず歩き切って2着。クリスタルコルドは残り10メートルで一杯になったものの、立て直して3着を確保。単勝1番人気のヤマカツエースもゴール前で一杯になり、4着という結果でした。

 勝ったキングフェスタはナナカマド賞に続き重賞2勝目。二冠を狙ったヤングチャンピオンシップでは最大重量差50キロのトップハンデと条件が厳しく4着惜敗でしたが、最大10キロ差になったここは力の違いを示しました。三冠最終戦となるイレネー記念は定量で行われるだけに、今後も順調なら当然最有力となるでしょう。

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鈴木恵介騎手「いままでよりはハンデ差が少なくなっていたので気持ちは楽になっていました。(馬場は)先週より少し重いかなと思って乗っていました。キングフェスタにとっては(展開が)速すぎるよりは、少し息が入って落ち着いたレースがちょうど合ったと思います。(障害を越えた時は)少し前に(何頭か)いたのですが、他の馬の脚色を見たら少し切なそうだったので、キングフェスタは降りてから歩く馬なので、そこは最後信じてなんとか抜いてくれました。イレネー記念はノーハンデなので獲りにはいきたいです」

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