3歳世代最強はアシュラダイマオー
3月19日(日)には重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝5番人気のアシュラダイマオーが優勝。重賞初挑戦で見事明け3歳世代の頂点に立ちました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.タカラキングダム(690) 4.9
2.アシュラダイマオー(690) 23.6
3.マルホンリョウユウ(690) 5.9
4.スーパーチヨコ(670) 出走取消
5.キョウエイプラス(690) 1.4
6.ハゴロモファルコン(690) 118.6
7.ホクセイタイヨウ(690) 45.8
8.コーワホープ(690) 85.1
9.ジェイライフ(690) 70.0
10.ジェイヒーロー(690) 14.5
紅一点のスーパーチヨコが出走取消。ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞を含め世代最多の12勝を挙げるキョウエイプラスが単勝1番人気。翔雲賞では他の出走馬より10キロ以上重いトップハンデを課されながら完勝だったこともあり、単勝1.4倍の断然人気となりました。ナナカマド賞1着、ヤングチャンピオンシップ2着などデビューから14戦9勝、2着3回、3着2回のタカラキングダムが2番人気。翔雲賞2着、ナナカマド賞3着などデビューから17戦すべて3着以内のマルホンリョウユウが3番人気。ここまでが単勝ひと桁台の人気で、三つ巴の争いが予想されました。
第1障害を先頭で越えたのはキョウエイプラスでしたが、マルホンリョウユウとタカラキングダムが先行すると、ジェイヒーローが追走。キョウエイプラスはこの後ろからで、ホクセイタイヨウ、アシュラダイマオーと続きます。全馬690キロで初の重量ということもあり、各馬慎重に刻みながら歩を進め、徐々に位置取りを上げたジェイヒーローとタカラキングダムがほとんど同時に先頭で第1障害に到達。レース前半は47秒というペースで進みました。
第2障害で最初に仕掛けたのはタカラキングダムですが、登坂途中でひと息。後続も障害に苦戦しますが、そのなかからマルホンリョウユウがふた腰先頭でクリアし、キョウエイプラスも立て直して差なく2番手で通過します。
障害を越えてすぐにキョウエイプラスが先頭に立ちますが、障害で苦戦したせいか脚取りは重く、離れた3、4番手で障害を越えたタカラキングダムとアシュラダイマオーがじわじわと差を詰めてきます。残り15メートルあたりでキョウエイプラスが一杯になり、替わって先頭に立ったマルホンリョウユウも残り10メートルで一杯になると、アシュラダイマオーがこれらを交わし、最後まで止まらずに歩き切って先頭でゴール。2着争いは3頭の接戦となりましたが、立て直したマルホンリョウユウがわずかに先着。キョウエイプラスは3着に敗れ、タカラキングダムが4着でした。
勝ったアシュラダイマオーはここまで3勝。A級-1組での勝利はなく、重賞初挑戦ながら見事に実績馬を下しての勝利となりました。新たなスター誕生で来季の3歳戦線が楽しみになりました。
西謙一騎手「勝ったことにびっくりしています。強い馬4頭が先に行くだろうなと思っていたので、それを見ながら行こうと思っていました。その馬たちが障害で止まっていたので、障害の下でじっくり息を入れられた分、最後までしっかり歩いてくれました。こちらもいつ止まるかわからなかったので、最後まで頑張ってくれという思いでした。(この馬のいいところは)すごく真面目で一生懸命に歩いてくれるところです」