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今週の見どころ(1/1~1/5)

2015年12月31日(木)

 年始のばんえい十勝は、1月1日(祝・金)~5日(火)の連続5日間で、前半3日間はデイ開催、後半2日間は薄暮開催として実施されます(レースの発走予定時刻等はこちら)。2日(土)には4歳以上による帯広記念、3日(日)には4歳シーズン三冠の最終戦・天馬賞と重賞が2つ組まれています。ご期待ください。

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【第20回開催1日目】
 1月1日(祝・金)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(A1級混合・16:40発走予定)
 サクラリュウに注目します。前開催のオリオン特別(A1級混合)では1番人気に応えて快勝。今回有力視される馬の多くをそこで破っています。今回はA2級との混合で、相手関係を考えても負けられないところです。
 アオノレクサスは、近5走が1、2、2、5、3着の堅実行進。3着だった前走オリオン特別は、第2障害を2番手で越えると、逃げるサクラリュウを一旦は交わしたものの、終いに踏ん張れませんでしたが、力は出し切ったはず。今回はサクラリュウとのハンデ差が5キロから10キロに広がるので、なんとか食らいつきたいところでしょう。
 ヤマノウンカイは、A1昇級2戦目で、特別戦に替わった前走オリオン特別で変わり身を見せて2着に好走。引き続いての特別戦出走なら侮れません。
 11月にはA1級特別でサクラリュウの2着があるコウシュハクィーンも、すんなり逃げられれば差はありません。
 明け4歳は、今開催から特別戦では減量が20キロから10キロに減らされ、明け5歳と同じ負担重量となります。ここにはホクショウモモコウリキが出走していますが、ともに前走のばんえいダービーよりもさらに重い重量を課されており、厳しそうです。

【第20回開催2日目】
 1月2日(土)のメイン第9レースは、重賞・第38回帯広記念(16:10発走予定)。基礎重量890キロから、今季の収得賞金80万円につき10キロ増となる別定重量戦で、フジダイビクトリーが30キロ増の920キロ、オレノココロ、コウシュハウンカイが20キロ増、ニュータカラコマ、キタノタイショウ、トレジャーハンターが10キロ増での出走で、最大30キロ差のハンデがつきました。
 昨年のこのレースの3着馬フジダイビクトリーに注目します。10月25日に行われた重賞・北見記念では第2障害、離された4番手クリアからそのまま4着でしたが、しっかり歩き続け、先行した1~3着馬との差を着実に詰めていました。当時と同様、今回も最大30キロ差のトップハンデを課されていますが、基礎重量が40キロも増えていることを考えれば、障害巧者のこの馬にアドバンテージが見込めそうです。
 コウシュハウンカイは北見記念で2着。障害を3番手で越えると、ゴール手前10メートルでは先頭へ抜け出す場面もあり、見せ場十分。初の870キロに対応できたことも収穫でしょう。特別戦の荷物では追走に苦労する面も見られ、前開催のホワイトクリスマス賞(オープン-1組)は6着でしたが、重賞へと替わる今回は、障害力を生かし巻き返してくるでしょう。
 キタノタイショウは北見記念の覇者。障害を2番手でクリアし、早めにインフィニティーを捕えると、コウシュハウンカイに一旦は交わされたものの、最後に底力を見せています。前走のホワイトクリスマス賞は追い込んで2着。夏場に比べると障害のキレに良化が見られるので、4着だった昨年以上の結果が望めるかもしれません。
 インフィニティーは北見記念でも逃げましたが、やはり詰めを欠いて3着。障害には絶対の自信を持っており、ここも押さえには必要でしょう。

【第20回開催3日目】
 1月3日(日)のメイン第10レースは、重賞・第9回天馬賞(5歳・16:40発走予定)。4歳シーズン三冠の最終戦で、定量760キロ(牝馬740キロ)での争いとなります。
 4頭いるオープン馬からハクタイホウに注目します。世代限定の重賞では上位人気に支持されることが多いものの、タイトルは3歳11月のばんえい菊花賞のみですが、第2障害で大きく崩れたのは4歳シーズン一冠目・柏林賞(6月28日・8着)くらい。その柏林賞を含め、春シーズンは障害のキレがイマイチでしたが、夏場の休養を経て変わり身を見せ、3、2、2、2、1着。前走の冬月特別(オープン・A1級決勝混合)で古馬オープン初勝利をマークと、障害巧者ぶりが復活しています。重量経験があるのも強みで、逃げ切りが濃厚でしょう。
 キサラキクは、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスと2つの世代女王決定戦を勝利。3歳12月のばんえいダービーでは、ホクショウマサル、ハクタイホウと接戦の末、2着に入っています。重賞・ドリームエイジカップ(11月22日・4歳以上選抜)は5着でしたが、730キロでも障害は崩れていませんでした。今回はさらに10キロ重くても、同世代同士の戦いなら流れも楽なはず。抜群の決め手を見せつける場面もありそうです。
 A1級のカンシャノココロは、4歳シーズン二冠目・銀河賞(9月20日)で2着の実績馬。端枠の10コースに入ったものの、障害はひと腰でまとめていたのが印象的でした。勝ち味に遅い面は否定できませんが、障害力が生かせるここで前進を期待します。
 A2級のシンザンボーイは、メンバー中最多の今季9勝を挙げている好調馬。銀河賞では8着でしたが、大口泰史騎手への乗替わりで、変わり身はあるでしょうか。
 同じくA2級のホクショウメジャーも障害巧者。この世代最初の重賞・ナナカマド賞を制している実力発揮の場面があるかもしれません。

【第20回開催4日目】
 1月4日(月)のメイン第10レースは、新雪特別(A2級-1組・18:05発走予定)
 A2昇級初戦でもオメガグレートに期待します。断然人気に推された前走のオッズパーク賞ファイナルカップ(B1級-1・2組決勝)では、逃げ切って2着を7秒5もちぎる圧勝を収めています。昨季終盤はA2級で好勝負していた実力馬だけに、ここに入っても格負けはないはず。障害のキレも文句なしの近況で、いきなり好勝負できそうです。
 カツオーカンは、11月にはA2級-2組の特別戦で2連勝しています。その後、勝ち星はありませんが、A2級同士で、障害力が生かせる特別戦の今回は、変わり身が見込めるでしょう。
 センゴクイチは12月にA2へ昇級し、その初戦のターコイズ特別(12月6日・A2級-1組)で、いきなり3着を確保。相手強化されたA2級では、なかなか先手が取れませんが、それでもその後も4、5、5着(いずれも平場戦)と崩れていません。競り合いになるとしぶとさを発揮するので、好位で第2障害を越えられれば勝機もあるでしょう。
 ターコイズ特別5着のサカノテツワンは、その後の3走でもセンゴクイチと同じレースを走り3、2、3着と堅実な成績。特別戦ではテンに置かれがちなため信頼度は下がりますが、流れがハマれば鋭い末脚が炸裂するかもしれません。

【第20回開催5日目】
 1月5日(火)のメイン第10レースは、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・18:05発走予定)
 ニシキエーカンは、目下、オープン(1組)特別で3戦連続3着に好走。追い込み一手という不器用なタイプですが、相手関係を考えればよくやっています。今回はこの馬にとっての3走前・知床賞(11月23日)の勝ち馬オイドンがいますが、障害のキレに課題がある近況。その他6頭はオープンでも2組程度のレベルなので、ニシキエーカンに勝機到来といったところでしょう。
 ショウチシマシタは近2走のオープン-2組混合戦、オープン-2組戦(12月21日)を連勝中。前走で前述の2頭以外の5頭を破っています。3走前の知床賞では、3着ニシキエーカンとほぼ同時に第2障害を越えると、併走のままコンマ4秒だけ競り負けての4着で実力差は感じません。こちらのほうが先行力があるので、障害を越えるタイミング次第では逆転もありそうです。
 ナナノチカラは、前走のオープン-2組戦(12月21日)が1番人気で5着でしたが、降雪で軽めの馬場を意識して積極的に仕掛けていった結果。ゴール寸前まで2番手をキープと悪くないレースでした。今回は馬場が落ち着きそうなので、巻き返しが期待できます。
 同じくオープン-2組戦(12月21日)で7着と凡走しているダイコクパワーも、時計のかかる馬場なら見せ場以上がありそうです。

ヤングチャンピオンシップ 予想結果

2015年12月29日(火)

矢野:3連単8-6-10 300円的中! 収支+19,950円
山崎:馬複6-8 1500円的中! 収支+12,750円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円
須田:ハズレ 収支-6,000円

【ここまでの集計】
投資額 6,000円×17R=102,000円

斎藤 +235,090円
須田  +14,180円
山崎  -36,470円
矢野  -50,490円

12/28ヤングチャンピオンシップ回顧

ホクショウディープが重賞初制覇!

 28日(月)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳産地選抜)が行われ、単勝1番人気のホクショウディープが優勝。ここまで5連勝中の勢いそのままに、初タイトルを手にしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.スーパータイホウ 23.0
  2.ムサシブラザー 4.0
  3.イレマルビリーヴ 53.0
  4.フウジンライデン 3.6
  5.タイキン 37.6
  6.ツルイテンリュウ 11.5
  7.アラワシキング 44.2
  8.ホクショウディープ 2.4
  9.タカラファミリー 80.4
 10.キタノリュウキ 9.5

 5連勝中と充実一途のホクショウディープが1番人気。ナナカマド賞馬フウジンライデンは610キロと他馬より重量を課せられましたが、地力を信頼されて2番人気の支持を集めました。以下、青雲賞勝ちなど4連勝中のムサシブラザー、デビューから5連続連対をマークし、ここへ来て復調気配を示すキタノリュウキと続きました。全馬未知となる600キロ前後の荷物がつながれ、ゲートが開きました。

 馬場水分1.6%ながら、道中はハイペース。横一線で第1障害を突破し、その後も各馬並んだまま中間点へ。ムサシブラザー、ホクショウディープあたりが若干リードしはじめ、イレマルビリーヴ、キタノリュウキもこれを追走。ただ、他馬も差なく第2障害下にたどり着き、混戦模様を呈したまま勝負どころを迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはムサシブラザーで、スーパータイホウもこれに反応。しかし2頭とも苦戦し、その間隙を突いて4、5頭が一気に仕掛けます。中でも抜群の登坂を見せたのがホクショウディープで、ひと腰で障害を突破します。立て直したムサシブラザーが差なく続き、さらにアラワシキング、ツルイテンリュウ、スーパータイホウ、イレマルビリーヴ、キタノリュウキも圏内でクリア。勝負の行方は末脚勝負に持ち込まれました。
 ただ、ここでもホクショウディープが強さを発揮。みるみるうちに他馬を突き放しにかかり、残り20メートルを切ってからもさらに加速します。その脚いろはまったく衰えず、圧倒的なレースぶりで重賞初制覇を果たしました。障害を下りてから2番手に浮上したツルイテンリュウが、最後までしぶとい粘りを見せて2着。ジワジワと脚を伸ばしたキタノリュウキが3着で入線しました。

 勝ったホクショウディープは、これで6連勝。切れのある登坂を見せたうえ、ゴール前の平坦路でも卓越したスピードを発揮しました。このレースぶりなら世代の頂点は目前。状態さえ整っていれば3月のイレネー記念でも最有力でしょう。
 障害を越えてから抜群の反応を示したツルイテンリュウが2着。その軽快な脚いろのみならず、最後まで粘り通した勝負根性に見どころがありました。よりパワーが求められる馬場になれば、タイトル奪取のチャンスがありそうです。

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鈴木恵介騎手「初めての重賞で、未知の600キロでしたが、5連勝中で絶好調の時にこのレースを迎えられたと思います。馬主さんの応援もあり120%の力を発揮できたと思います。道中は速い展開でしたが、第2障害は1番手で降りることを意識しました」

12/28ヤングチャンピオンシップ予想 山崎エリカ

2015年12月28日(月)

重馬場ならばツルイテンリュウ

 この時期は天候の影響で馬場が軽くなりやすく、このレースでは1分20秒を切ることもしばしばあります。また、このレースは基本的に実績馬が上位にはくるのですが、馬場が軽くなるほど2009年のアウルメンバー(6番人気)や2012年のアグリナデシコ(7番人気)のようなスピードタイプの軽量馬が上位入線して穴を開けることが多いです。馬場が軽ければスピードと重量重視、馬場がそこまで軽くなければ実績重視で予想を組み立てるのがベストでしょう。

 私は欲張りなので、自分に都合良く荒れて欲しいところですが、今日の天候は晴天で、昨日のレースを見ていても脚抜けが良いとまでは言えませんでした。今年はおそらく決着タイム1分20秒を超えてくるでしょう。センゴクエースが勝った昨年のように、1分30秒以上も掛かるかもしれません。よって、実績重視で馬券を組み立てます。

 ◎はデビューしてしばらくは障害に不安があり、派手な負け方をしたこともしばしばありましたが、ここへ来て障害が安定してきたツルイテンリュウ。もともと障害さえ越えてしまえば、かなりのスピードと粘りがある馬。今回は時計が掛かると推測される高重量戦だけに、障害を降りて前が止まり出したところで、この馬が伸びて来るというストーリーに期待しました。

 ○はナナカマド賞の勝ち馬フウジンライデン。前走はメンバー中で一番重い重量を背負っていたのもありますが、やや障害でスムーズさを欠いたため、今回は対抗までとしました。この馬はレース運びが上手いので、多少障害で手間どることがあっても、立て直して上位入線できるタイプです。

 ▲は青雲賞の勝ち馬で目下4連勝中のムサシブラザー。この馬はナナカマド賞を回避したために、今回のメンバーと勝負付けがすんでいません。確かに4連勝も出来るのは並みの馬ではありませんが、そこまで強い相手と戦って結果を出しているわけではないので、過大評価も禁物でしょう。

 △は下級条件から目下5連勝の勢いのホクショウディープ。この馬は能検で1番時計を出したということで、デビューからしばらく1番人気に支持されていましたが、ようやく結果を出したのが5走前。しかし、そこで1勝目を挙げると、そこから昇竜の勢いで5連勝を達成しました。確かに近2走ともツルイテンリュウを2着に降しているのは褒められますが、スピードタイプの馬だけに、時計が掛かる馬場状態はマイナスでしょう。

 あとは6月デビュー馬ですが、ここへ来て急上昇のスーパータイホウ。この馬は実質、最軽量(570㎏の3頭はいずれも牝馬)で、超軽馬場ならば穴メーカーになりうるタイプですが、そうなりそうもないのが残念。ただ、徐々に障害は良くなって来ているし、経験を積んでまだ良くなる可能性もあるので、穴馬として仕込んでおくことにしました。

 他ではデビューから3連勝した期待馬が、ここへ来て調子を取り戻した感のあるキタノリュウキ。端コースは割引は必要ですが、ここでも互角にやれる能力はあるし、メンバー中で一番大きい馬でもあるので、高重量が堪えることもなさそうです。重馬場で3連勝を達成したように、時計の掛かる馬場も好都合でしょう。

 ◎ (6)ツルイテンリュウ
 ○ (4)フウジンライデン
 ▲ (2)ムサシブラザー
 △ (8)ホクショウディープ
 △ (1)スーパータイホウ
 △ (10)キタノリュウキ

 馬複
 4-6 2000円
 6-2,8 1500円 計3000円
 6-1,10 500円 計1000円

12/28ヤングチャンピオンシップ予想 須田鷹雄

ナナカマド賞不出走組から

 フウジンライデンの二冠成るかが注目されるレース。重量差はついても、ナナカマドの2、3着馬が揃ってここへの予選に失敗し、有利な立場になったように見えなくもない。

 ただ、ちょっと気になるのがこの馬の4、5着の多さ。障害大ハマリで大差負けという形ではなく、着差そこそこで4、5着といった戦績が目立つ。このタイプは、他馬と組ませて軸2頭マルチという狙い方がしづらい。かといって1着固定するほどの信頼度もない。

 そこで思い切って、1着候補は他のところから取る。◎ホクショウディープ、○ムサシブラザーだ。
 ◎○はともにナナカマドにいなかった組で、かつ連勝中。さらに、序盤遅れても2障害ではある程度の位置に取り付いているタイプではある。▲フウジンライデンより先に下りれば、そのまま押し切れるチャンスはある。どこまで能力があるのかはまだ不明だが、連勝の勢いに期待したい。

 ◎8ホクショウディープ
 ○2ムサシブラザー
 ▲4フウジンライデン
 ☆10キタノリュウキ
 △6ツルイテンリュウ
 △1スーパータイホウ

 3連単
 2,8→2,4,8,10→1,2,4,6,8,10 200円 計4800円
 馬複
 2-8 1200円

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