ホクショウディープが重賞初制覇!
28日(月)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳産地選抜)が行われ、単勝1番人気のホクショウディープが優勝。ここまで5連勝中の勢いそのままに、初タイトルを手にしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.スーパータイホウ 23.0
2.ムサシブラザー 4.0
3.イレマルビリーヴ 53.0
4.フウジンライデン 3.6
5.タイキン 37.6
6.ツルイテンリュウ 11.5
7.アラワシキング 44.2
8.ホクショウディープ 2.4
9.タカラファミリー 80.4
10.キタノリュウキ 9.5
5連勝中と充実一途のホクショウディープが1番人気。ナナカマド賞馬フウジンライデンは610キロと他馬より重量を課せられましたが、地力を信頼されて2番人気の支持を集めました。以下、青雲賞勝ちなど4連勝中のムサシブラザー、デビューから5連続連対をマークし、ここへ来て復調気配を示すキタノリュウキと続きました。全馬未知となる600キロ前後の荷物がつながれ、ゲートが開きました。
馬場水分1.6%ながら、道中はハイペース。横一線で第1障害を突破し、その後も各馬並んだまま中間点へ。ムサシブラザー、ホクショウディープあたりが若干リードしはじめ、イレマルビリーヴ、キタノリュウキもこれを追走。ただ、他馬も差なく第2障害下にたどり着き、混戦模様を呈したまま勝負どころを迎えました。
真っ先に仕掛けたのはムサシブラザーで、スーパータイホウもこれに反応。しかし2頭とも苦戦し、その間隙を突いて4、5頭が一気に仕掛けます。中でも抜群の登坂を見せたのがホクショウディープで、ひと腰で障害を突破します。立て直したムサシブラザーが差なく続き、さらにアラワシキング、ツルイテンリュウ、スーパータイホウ、イレマルビリーヴ、キタノリュウキも圏内でクリア。勝負の行方は末脚勝負に持ち込まれました。
ただ、ここでもホクショウディープが強さを発揮。みるみるうちに他馬を突き放しにかかり、残り20メートルを切ってからもさらに加速します。その脚いろはまったく衰えず、圧倒的なレースぶりで重賞初制覇を果たしました。障害を下りてから2番手に浮上したツルイテンリュウが、最後までしぶとい粘りを見せて2着。ジワジワと脚を伸ばしたキタノリュウキが3着で入線しました。
勝ったホクショウディープは、これで6連勝。切れのある登坂を見せたうえ、ゴール前の平坦路でも卓越したスピードを発揮しました。このレースぶりなら世代の頂点は目前。状態さえ整っていれば3月のイレネー記念でも最有力でしょう。
障害を越えてから抜群の反応を示したツルイテンリュウが2着。その軽快な脚いろのみならず、最後まで粘り通した勝負根性に見どころがありました。よりパワーが求められる馬場になれば、タイトル奪取のチャンスがありそうです。
鈴木恵介騎手「初めての重賞で、未知の600キロでしたが、5連勝中で絶好調の時にこのレースを迎えられたと思います。馬主さんの応援もあり120%の力を発揮できたと思います。道中は速い展開でしたが、第2障害は1番手で降りることを意識しました」