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12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

2022年12月29日(木)

キョウエイプラスが一冠目の雪辱

 12月30日(金)には重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産駒特別選抜)が行われ、単勝2番人気のキョウエイプラスが優勝。早め先頭から押し切る快勝で、2歳シーズン二冠目を制しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.コウシュハメジャー(600) 64.4
 2.キタノミネ(590) 23.9
 3.ホクセイキムタク(590) 37.4
 4.リアステンリュウ(590) 46.5
 5.キョウエイプラス(610) 2.4
 6.ジェイヒーロー(600) 6.2
 7.コーワホープ(600) 69.5
 8.タイヨウ(600) 73.1
 9.タカラキングダム(610) 1.8
 10.イワキシチフク(590) 90.5

 ナナカマド賞、釧路産駒特別を勝利し、ここまで9戦7勝、2着2回のタカラキングダムが単勝1.8倍で1番人気。ナナカマド賞は2着でしたが、十勝産駒特別を快勝のキョウエイプラスが単勝2.4倍の2番人気で、この2頭に人気が集中。十勝産駒特別2着のジェイヒーローが3番人気で続きました。

 第1障害はキタノミネとジェイヒーローがほとんど同時に先頭で越え、コウシュハメジャー、キョウエイプラスも差なく追走。タカラキングダムも位置取りを上げてきます。馬場水分は2.2%で、軽い馬場のなか各馬勢いよく止まらずに第2障害へと向かい、ジェイヒーローとタカラキングダムがほとんど同時に第2障害下へと到達。ここまで29秒と重量が軽い2歳戦ならではのスピード感あふれる展開となりました。
 前は第2障害下でほとんど脚をためず、ジェイヒーローとタカラキングダムが同時に仕掛けると、ジェイヒーローが先頭で障害をクリア。差なく仕掛けたキョウエイプラスが2番手で続き、タカラキングダムも離れず3番手で障害を越えます。やや離れてキタノミネ、コウシュハメジャーの順で続きました。
 前の3頭で脚色が目立ったのはキョウエイプラスで、降りてすぐに先頭に立つと後続を突き放します。タカラキングダムも残り20メートルでジェイヒーローを交わして、懸命に前との差を詰めようとしますが、キョウエイプラスがリードを保ったまま押し切って先頭でゴール。タカラキングダムとジェイヒーローも最後まで止まらずに歩き切り、それぞれ2、3着。上位人気3頭による決着となりました。

 勝ったキョウエイプラスは、2歳シーズン一冠目のナナカマド賞では、障害先頭のタカラキングダムをとらえられず2着でしたが、今回は早めに抜け出し雪辱を果たしました。この勝利で早くも通算10勝目。三冠最終戦のイレネー記念は定量戦となるだけに二冠制覇も十分期待できます。
 一方、タカラキングダムは2着に敗れたものの、デビューからの連対を10に伸ばしています。今後もこの2頭がこの世代を引っ張ってくれそうです。

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菊池一樹騎手「馬場が軽いので、障害まで止めないで行って、他の馬の様子も見ながらでしたが、良い感じで行くことができました。本当に手応え抜群で、抑えきりみたいな感じで運んでいたので余裕はありました。いつも通りというか、平場のレースと同じような手応えで楽に来られました。この馬場ですから(重量も)気にしないでいつも通りの騎乗をしました。走りたくてしょうがないような馬なので、いつもは抑えてレースをしますが、障害も上手いし降りてからの切れ味も素晴らしいので本当に良い馬に乗せてもらえて嬉しいです」

12/29ばんえいダービー回顧

キングフェスタが末脚発揮し圧勝

 12月29日(木)には重賞・ばんえいダービー(3歳)が行われ、キングフェスタが断然人気に応え圧勝。昨季に続いて世代の頂点に立ちました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ピュアリーナナセ(710) 72.7
 2.レグルス(730) 14.7
 3.ヘッチャラ(730) 8.4
 4.ダイヤカツヒメ(710) 34.9
 5.ヤマノコーネル(730) 20.0
 6.キングフェスタ(730) 1.4
 7.トワイチロ(720) 29.1
 8.ツガルノヒロイモノ(730) 37.5
 9.クリスタルコルド(730) 32.5
 10.ヤマカツエース(730) 5.4

 単勝1番人気は3月のイレネー記念を含む重賞4勝と、断然の実績があるキングフェスタ。3歳二冠目・ばんえい菊花賞では最大50キロ差のトップハンデ730キロを課されながら完勝しており、730キロ定量になる今回は単勝1.4倍と断然の人気。2歳時にヤングチャンピオンシップを制したヤマカツエースが2番人気。重賞勝ちはないものの2、3着各3回と安定のヘッチャラが3番人気。以下、3連勝中と勢いに乗るレグルス、ばんえい菊花賞2着のヤマノコーネルと続きました。

 レースはキングフェスタが第1障害を先頭で越えますが、ひと息入れたところでダイヤカツヒメとヘッチャラが交わして先行。ヤマカツエース、クリスタルコルド、ツガルノヒロイモノの外3頭も位置取りを上げてきます。馬場水分2.3%で比較的軽い馬場のなか、前は軽快に進み、ヘッチャラが先頭で第2障害下に到達。レース前半は40秒で進みました。
 第2障害下に全馬そろう前に、ひと息入れたヘッチャラが仕掛けるとすんなりと先頭でクリア。続いた外3頭のなかからヤマカツエースがひと腰2番手で続き、キングフェスタ、ツガルノヒロイモノ、クリスタルコルドの順で障害を越えました。
 障害を越えて一気の脚で追い上げたのがキングフェスタ。ばんえい菊花賞の再現のように抜け出すと、そのまま後続を突き放し、圧倒的な支持に応える勝利となりました。2着争いは際どい勝負となりましたが、ヘッチャラがヤマカツエースを振り切って2着に入りました。なお、12月10日にデビューを果たしたばかりのルーキー・中村太陽騎手が手綱を取ったヤマノコーネルは4着でした。

 勝ったキングフェスタは、一冠目・ばんえい大賞典には出走せず、今季の始動は10月で、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーと重賞を連勝。2歳シーズンに続いて二冠制覇となりました。ばんえいダービーの勝ち馬には13年オレノココロ、14年ホクショウマサル、15年センゴクエース、17年メジロゴーリキなど、のちにばんえい記念を制した馬も多数おり、キングフェスタもいずれはばんえい競馬を代表する存在になりそうです。
 また、手綱をとった鈴木恵介騎手にとってこの勝利が重賞88勝目。金山明彦元騎手(現調教師)がもつ最多重賞勝利数記録(87勝)を塗り替える快挙達成となりました。

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鈴木恵介騎手「今日はノーハンデだったので、絶対はないですが、勝たなければいけないと思ってレースに挑みました。(時計が出る馬場は)割り切っていたので、周りを見ながら、馬と相談しながらレース運びはしました。位置取り的には良かったですが、第2障害手前から少し(馬が)障害につきたくないなという感じはありましたが、それでも立て直してくれました。降りてからは歩ける馬なので、障害さえ上がればそんなに慌てることはないなと思って乗っていました。来年からは古馬とも戦っていけるのかなと思っているので、相談しながら挑んでいきたいと思います」

ヤングチャンピオンシップ 予想結果

2022年12月31日(土)

今回は6名全員が的中!

今年度の予想対決第18Rはヤングチャンピオンシップ。キョウエイプラスとジェイヒーローがほぼ同時に障害を先頭でクリアし、タカラキングダムが3番手で通過。降りてからはキョウエイプラスが勢いよく抜け出し、そのまま押し切る快勝でした。2着にタカラキングダムが入り、人気2頭による決着で、予想対決は6名全員が的中となりました。

赤見:馬単6000円的中! 収支+13,200円
斎藤:3連単1500円的中! 収支+3,000円
荘司:3連複2000円&3連単500円的中! 収支+1,200円
須田:3連単1000円的中! 収支±0円
目黒:3連単700円的中! 収支-1,800円
矢野:ワイド2000円&ワイド500円的中! 収支-2,950円

【集計】投資額 6,000円×18R=108,000円

 荘司  +56,080円
 矢野  +2,030円
 須田  -22,220円
 赤見  -54,600円
 斎藤  -66,730円
 目黒  -67,840円
---------------------------------------
 紅組  -66,360円
 白組  -86,920円

今週の見どころ(1/2~1/4)

 新年のばんえい十勝は、1月2日(振・月)から4日(水)の3日間で行われます。なおこの週から2月20日(月)までの8週は薄暮開催で、準ナイターより最終レースの発走予定時刻が1時間ほど繰り上がります(詳しくはこちら)。
 年始初日・2日のメインは、古馬では3レースしか組まれていない、ばんえいグレードBG1の帯広記念(第8レース・16:50発走予定)、翌3日は明け5歳のBG1・天馬賞(第11レース・18:20発走予定)が行われます。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第20回開催1日目】
 1月2日(振・月)のメイン第8レースには、第45回帯広記念(4歳以上・16:50発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 基礎重量890キロに、今季の収得賞金による別定重量が課されます。今季の重賞勝ち馬では、重賞2勝もメムロボブサップが負担重量930キロでトップハンデ。重賞3勝アオノブラックが10キロ軽い920キロで、重賞1勝のメジロゴーリキとインビクタがさらに10キロ軽い910キロです。
 ◎メムロボブサップにとって22年は9着と、シーズンで唯一大敗を喫したのがこの帯広記念でした。昨季も開幕から3勝、2着8回、3着2回と堅実でしたが、今季は7勝、2着3回、3着1回とグレードアップしています。同じ930キロでトップハンデとはいえ、今年はひと味違うはず。
 ○アオノブラックは、10月30日の北見記念を逃げ切り圧勝。トップハンデでも、メムロボブサップが不在で圧倒的な存在感を示しています。ただ今回は10コースに入ったのが微妙なため、ライバルより10キロ軽くても相手評価に。
 ▲キタノユウジロウは、22年の帯広記念を900キロで制しており、今年890キロで出走できるのが有利。近2走はひと息ですが、流れが速い特別戦だけに度外視が可能でしょう。
 有力各馬が障害で苦戦すれば、△ゴールデンフウジンの食い込みがありそう。6番人気で2着に食い込んだ今年の北見記念がまさにそれでした。

【第20回開催2日目】
 1月3日(火)のメイン第11レースには、第16回天馬賞(5歳・18:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 定量760キロで争われる、4歳シーズン三冠の最終戦です。
 この世代は牝馬の活躍が目立ち、2歳のナナカマド賞(アバシリサクラ)、3歳のばんえい大賞典(イオン)、ばんえい菊花賞(サクラヒメ)、4歳二冠目・銀河賞(ミソギホマレ)と牡馬混合重賞を4勝。しかし、定量のBG1・イレネー記念、ばんえいダービーは、ともに牡馬のオーシャンウイナーが制しています。
 今回は定量のBG1だけに、注目はもちろん◎オーシャンウイナー。ここ1年で3勝しかしていませんが、ばんえいダービー、ポプラ賞、柏林賞と勝ち星はすべて重賞。銀河賞も2着と、重賞ではハンデにかかわらず結果を出し続けており、信頼度の高い中心といえます。
 天馬賞で牝馬は通算1勝のみも、過去10年で4頭が馬券絡み。相手候補にはなり、○サクラヒメ▲ミソギホマレの名が挙がります。戦歴的にさほど差は感じませんが、4歳女王決定戦・クインカップ、4歳以上牝馬の準重賞・レディースカップと続けて勝利しているぶん、サクラヒメを上に見ます。
 前述3頭はいずれもオープン馬。上り馬もいますが、押さえも格付重視でA2級の△マサタカラ。柏林賞ではミソギホマレに先着しての2着で、同レースで手綱を取っていた鈴木恵介騎手へ乗替わりなら妙味たっぷりです。


【第20回開催3日目】
 1月4日(水)のメイン第11レースには、ニューイヤーカップ(A1級-1組・18:30発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 A2級との混合だった前開催のホワイトクリスマス賞のほぼ再戦。ゴール前は6頭による大激戦になり、逃げたノエルブランは2着に残りましたが、ほか先行したコウテイ3着、ニセコヒカル5着。差し脚を伸ばしたアオノゴッド1着、マルミゴウカイ4着、サクラドリーマー6着。10→2→7番人気で3連単26万円の大荒れとなりました。
 注目は◎ノエルブラン。ホワイトクリスマス賞が行われた12月24日は大雪の影響で、今季最も馬場水分量が多く4.0~4.1%でしたが、2番人気で2着と上位人気馬で唯一馬券に絡んでいます。今回は前走ほど極端な馬場にはならないはず。逃げ切りを決めてくれるでしょう。
 ○ニセコヒカルは、平場戦より特別戦のほうが成績安定。2走前の準重賞で3着があるように逃げがベストでしょうが、前走のように早めに障害を越えられれば相当な粘りを発揮します。同タイムで1着アオノゴッド、2着ノエルブランと2秒1差ならタイミングひとつで逆転可能。
 ▲ジェイエースは昇級初戦ですが、明け5歳だった21年の同時期にはA1級-1組の特別戦でコマサンブラック、コマサンエース(現オープン)と互角の勝負をしていました。5歳5月から約1年間休養していたため、7歳でもキャリアは100戦に満たず、大きく成長する可能性を残しています。
 △マルミゴウカイは、賞金ハンデ10キロ増となった近3走でも、1着との着差は最大でも3秒6と惜敗続き。そろそろなんとかしたいところです。

12/30ヤングチャンピオンシップ予想 荘司典子

2022年12月30日(金)

キョウエイプラスとタカラキングダムの対決

 ばんえい競馬年内最後の重賞レースは2歳馬たちのばんえい甲子園『第24回ヤングチャンピオンシップ』。

 中心となるのは対戦するたび勝ち負けを演じているキョウエイプラスとタカラキングダム。これまでこの2頭は同じレースで4回対決して、成績は揃って4戦2勝・2着2回。キョウエイプラスは前哨戦の十勝産駒特別で570kgで勝利、タカラキングダムは釧路産駒特別で575kgで勝利と互角の成績。甲乙つけがたく、2頭をそれぞれ1、2着にした3連単を買いたいと思います。今回どちらもトップハンデ610kgですが大崩れはないと見ています。果たしてどちらが先着するのか、今後も名実ともにライバルとして高いところを目指していって欲しいですね。

 3番手以降は十勝産駒特別でキョウエイプラスの2着だったジェイヒーロー、北央産駒特別で人気に応えたコウシュハメジャー、後半に脚を使えれば楽しみな北見産駒特別1着のコーワホープ、南北海道産駒特別1着のタイヨウまでおさえて。2歳戦ゆえ少し手広く勝負します。笑って大晦日を迎えられますように。みなさまよい年をお迎えください!

◎5 キョウエイプラス
○9 タカラキングダム
▲6 ジェイヒーロー
△1 コウシュハメジャー
△7 コーワホープ
△8 タイヨウ

3連単
5,9→5,9→1,6,7,8 各500円
3連複
5-6-9 2000円 計6000円

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