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11/13クインカップ予想 赤見千尋

同世代の牝馬同士ならサクラヒメ中心

 4歳牝馬同士の戦いということで、サクラヒメ中心に考えます。
 柏林賞こそ競走中止となってしまったものの、そこから2連勝と勢いは止まっていません。
 前走の紅バラ賞はクインカップの前哨戦という位置付け。ここで700キロを曳いて、一番手で第二障害を越えて押し切る強い競馬を見せましたから、720キロの今回も強い競馬を見せてくれると期待しています。

 対抗はサクラシュンカ。
 紅バラ賞は2着、前走は接戦を制して勝利と好調が続いています。ここ最近では疾風賞以外まったく崩れていませんから、今回も上位争いしてくれるでしょう。

 紅バラ賞では10着に大敗したミソギホマレですが、力のある馬ですから巻き返しは可能。

 紅バラ賞3着だったニュクス、一発あるかもしれないアバシリサクラまで。

◎8 サクラヒメ
○7 サクラシュンカ
▲4 ミソギホマレ
△3 ニュクス
△2 アバシリサクラ

3連単
8→7→4,3,2 各1000円
8→4,3,2→7 各1000円 計6000円

11/13クインカップ予想 矢野吉彦

サクラヒメ軸でひも荒れ期待

 前回は悪い予感が当たっちゃいました。馬体重が1トンに満たない馬を頼りにしちゃったのは大失敗。反省しています。

 さて、クインカップはまたしても"禁断の作戦"で、サクラヒメからのワイド総流しにします。紅バラ賞の勝ち方と、そことの重量比較を考えたら、どう考えても有利ですからね。ここは牝馬限定ですから、牡馬との混合戦だった柏林賞のようなことはないでしょう。同馬から流して、相手に人気薄が来てくれることをひたすら祈ります。

 資金配分はサクラシュンカへ1000円、ニュクスとミソギホマレへ700円、あとの6頭へ600円としました。

 ここも"トリガミ"覚悟ではありますが、どうか当たりますように。では、今回はこのへんで。

◎8 サクラヒメ
○3 ニュクス
▲4 ミソギホマレ
△1 ブルーレジーナ
△6 アアモンドカズミ
△7 サクラシュンカ

ワイド
8-7 1000円
8-3,4 各700円
8-1,2,5,6,9,10 各600円 計6000円

11/13クインカップ予想 目黒貴子

実績馬サクラヒメには逆らえない

 またまたハズレてしまいました。でも正直難しいレースでした。勝ったキングフェスタを本命にし、ヤマノコーネルもクリスタルコルドも入れているのに......馬券センスないですね。当たりそうで当たらない......もどかしい思いはそろそろ終わりにして、マジで当てたいですね。

 クインカップは4歳牝馬の重賞。昨年のばんえい菊花賞、ばんえいオークスを連勝したサクラヒメ。実績はさすが!の存在。今季も5月のエメラルド特別から6戦して5勝と素晴らしい成績です。今回も人気になるでしょうが、仕方ない。斤量も720K、これも実力を認められてのことで仕方ない。サクラヒメを◎とします。

 ○はアバシリサクラ。今回サクラヒメとの斤量差は30K。これは大きいでしょう。勝ち星からはしばらく遠ざかっている印象ですが、ここに向けての調整も順調だったようです。

 2走前の紅バラ賞でサクラヒメの2着と健闘した▲サクラシュンカ。しかし40Kの差があっても勝つまでは難しいと実感。今回はさらに斤量差は少なくなりました。しかし前走の勝ちっぷりがなかなかで▲とします。

 銀河賞を勝った△ミソギホマレ、そして△ニュクス、△アアモンドカズミまで。今回は馬単で勝負します。

◎8 サクラヒメ
○2 アバシリサクラ
▲7 サクラシュンカ
△4 ミソギホマレ
△3 ニュクス
△6 アアモンドカズミ

馬単
8→2,3,4,6,7 各1200円 計6000円

今週の見どころ(11/12~11/14)

2022年11月10日(木)

 11月10日に帯広で初雪を観測。12日(土)から帯広競馬場では冬季の馬場凍結防止のため、本走路のヒーティングシステムが稼働し、ゴール前砂障害が撤去されます(詳細はこちら)。
 さて13日(日)のメインには、4歳牝馬のナンバーワン決定戦・クインカップが組まれています。今季の4歳牝馬は二枚看板ですが、紅バラ賞(4歳牝馬オープン)はサクラヒメが1着で、ミソギホマレは10着と結果が分かれました。もしサクラヒメがここも勝てば、3歳のばんえいオークスに続く女王戴冠となります。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第16回開催1日目】
 11月12日(土)のメイン第11レースには、サロマ湖特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 B2級単独での特別戦は、9月5日の白露特別(1組)以来となります。なおメンバー中、同レースに出走していたのは4頭だけ。
 注目は3歳牝馬◎ニシキマリンです。白露特別が行われた開催がB3昇級初戦で、そこから3連勝でB2昇級を決め、秋桜賞(3歳オープン)4着後の前走B2級-1組で6着。終いは脚いろが一杯になったものの、逃げて7秒6差ならメドは立ったといえます。同世代同士とはいえ秋桜賞では障害をひと腰で越え、牝馬として最先着と特別戦は向きそうなタイプ。
 ○ジェイファイターは、今季1勝のみですが、3着だった白露特別をはじめ今季特別戦では2、3着各1回。5着だった7月のレースも残り10メートルまで先頭で粘っての惜敗と特別戦で好成績を残しています。
 ▲ピュアリーナナセは、ニシキマリンの前走だった1組で直線突き抜けています。ただ今季4勝すべてが平場戦で、白露特別、秋桜賞とも6着、ばんえい菊花賞7着ということを考えると今回、勝つまではどうか。
 △ホクセイサクランボも、ニシキマリンと同様、B3級で3連勝していました。ばんえい菊花賞は10着でしたが、重量が15キロ軽いここなら見直せそうです。

【第16回開催2日目】
 11月13日(日)のメイン第11レースには、重賞・第47回クインカップ(4歳牝馬・20:05発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 10月24日の紅バラ賞(4歳牝馬オープン)と同じく重量格による別定重量戦ですが、オープン馬に今季の収得賞金額に応じたハンデが課されないのが大きな違い。オープンの2頭は今回720キロですが、紅バラ賞と比べ、1着サクラヒメは20キロ増、10着ミソギホマレは10キロ増で出走可能。紅バラ賞に出走していたその他の6頭は、30~40キロ増となっています。
 ◎ミソギホマレは、今夏まで同世代限定の重賞では2、3着各2回。その他6着1回に、障害の天板で転倒し競走中止だったばんえいオークスもありますが、まずまず安定しています。9月の銀河賞で重賞初制覇を飾って、オープン入りを決めました。紅バラ賞は最後方を追走し、障害の仕掛けも最後でしかも苦戦と見せ場なし。ただ今季B1級スタートから一気にクラスアップし、最大60キロ差のトップハンデは厳しかったはず。しかし今回は紅バラ賞からわずか10キロ増と恵まれており、巻き返しても不思議ありません。
 ○サクラヒメはばんえいオークス馬で、3歳シーズンからオープン格付とキャリアが違います。7月の柏林賞は完走できませんでしたが、ばんえいタービー馬オーシャンウイナーと追い比べを演じ、ゴール前で体勢を崩しての競走中止で力負けではありません。紅バラ賞では、ミソギホマレより10キロ軽かったとはいえ、厳しいハンデで逃げ切っており、女王の貫録を示すシーンも。
 離れた3番手は▲ブルーレジーナ。紅バラ賞は結果8着とはいえ、前半から飛ばし積極的な仕掛けから障害で転倒しても、ほどなく立て直したあたり腰の強さを感じます。息を入れて行ければ、重量が増えても対応できそうで、食い下がりに警戒です。
 △アバシリサクラは、紅バラ賞にも出走可能な収得賞金額でしたが、同じ開催には自己条件のB1級戦に出走。ばんえい菊花賞でサクラヒメ、ミソギホマレに次ぐ3着や、5月のすずらん賞(4歳オープン)勝ちなど、二強を除けば実績上位といえます。

【第16回開催3日目】
 11月14日(月)のメイン第11レースには、北見富士特別(オープン-2組・20:15発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前走で重賞・北見記念を使われた3頭と、オープン・A1級混合・能取湖特別の1、2着馬を含む6頭が対戦します。
 北見記念組から◎コマサンブラックに期待します。前開催は能取湖特別に出走予定で、北見記念は追加出走でしたが、重量850キロを障害ひと腰から追い上げて、2着はあるかと思わせた脚いろでした。ゴール前で一杯になったものの、急遽の参戦だったことを考えれば大健闘。レースぶりから、重量が減る特別戦は歓迎ではないのかもしれませんが、オープンでも2組なら主役を張れる力があります。
 ○シンエイボブは、能取湖特別でも障害をひと腰でまとめており、5着とはいえゴール前5頭の大接戦からわずかに後れただけ。障害をすんなり越えても3走前のように不発もありますが、今回は紅一点だけに減量が生きるでしょう。
 4頭いる5歳馬では▲コマサンエースが大将格。以前は詰めに甘さがありましたが、4着だった能取湖特別など10月以降の3戦では粘り強さが出ています。障害の巧さは折り紙付きで、今開催から基礎重量が10キロ増えるのも味方になります。
 △ヤマトタイコーは、能取湖特別で今季初勝利をマーク。1年4カ月近く1番人気がないように、穴駆けタイプですが、前走がキッカケになれば楽しみはあります。

11/6ばんえい菊花賞回顧

2022年11月 7日(月)

2歳王者キングフェスタが実力の違い示す

 11月6日(日)には重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のキングフェスタが優勝。障害5番手通過から一気に抜け出す圧勝劇でした。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ヘッチャラ(720) 15.0
 2.ホクセイサクランボ(680) 32.7
 3.トワイチロ(700) 26.9
 4.ヤマノコーネル(700) 5.3
 5.キングフェスタ(730) 2.8
 6.ヤマカツエース(720) 2.3
 7.ピュアリーナナセ(680) 42.9
 8.レグルス(690) 82.9
 9.クリスタルコルド(720) 14.9
 10.ツガルノヒロイモノ(710) 19.8

 単勝1番人気は前哨戦・秋桜賞をトップハンデで勝利したヤマカツエース。4戦連続で連対中と近走好調なことからも単勝2.3倍と高い支持を集めました。イレネー記念など重賞3勝の2歳チャンピオン・キングフェスタがトップハンデながら2番人気。秋桜賞2着で、重量面で恵まれたヤマノコーネルが3番人気。この3頭が単勝ひと桁台で人気を集めました。

 第1障害を先頭で越えたのはキングフェスタで、ヤマカツエース、クリスタルコルドが追走。前は横一線で、何度も先頭が入れ替わりながら軽快に進み、トワイチロとクリスタルコルドがほとんど同時に第2障害下に到達。レース前半は52秒で流れました。
 第2障害下に10頭全馬が揃い、最初に仕掛けたのはホクセイサクランボでしたが、登坂途中でひと息。後続も一斉に仕掛けると、レグルスが先頭でクリアし、ほとんど差なくクリスタルコルド、ヤマカツエース、ツガルノヒロイモノと続きます。
 障害5番手で通過したキングフェスタが残り30メートルで一気に抜け出し、後続を引き離してゴール。5頭による2番手争いのなか、キングフェスタと差のない障害6番手から追い上げたヤマノコーネルが残り10メートルで抜け出して2着。3番手で粘るレグルスをクリスタルコルドがゴール前で交わして3着。1番人気のヤマカツエースはゴール前一杯になって5着でした。

 勝ったキングフェスタの今季始動は10月。復帰初戦の軽量戦・疾風賞で2着に好走。前走の秋雲特別(オープン-2組混合)では7着に敗れていましたが、叩き3走目の今回、トップハンデをモノともせず、圧巻の歩みで同世代を完封。ナナカマド賞、翔雲賞、イレネー記念に続き4つ目のタイトルを獲得しました。12月のばんえいダービーは定量戦だけに、2歳シーズンに続く二冠制覇も大いに期待できるでしょう。

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鈴木恵介騎手「終わってみればやっぱり強かったです。どうしてもハンデ面が心配でした。ずっと(レースを)使ってない分、どこまでレース感覚が戻っているかなと心配していましたが、工藤厩務員が最高の仕上げをしてくれました。ハンデがある分、馬も少ししんどそうでしたが、それなりに対応してくれました。障害は結構スムーズに上がれました。降りてからは相当反応も良かったので、逆に乗ってる方がびっくりさせられました。今日は勝てて自分がびっくりしているのですが、あとは(一番の目標である)ばんえいダービーを狙ってなんとか優勝したいです」

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