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今週の見どころ(12/10~12/12)

2022年12月 8日(木)

 12月1日付で免許を取得した新人騎手3名が今週からデビューを迎えます。
 ばんえい競馬では、通算勝利数が50勝未満の場合、男性騎手は10キロ減、女性騎手は20キロ減の特典があります(重賞・特別戦は除く)。なお20年12月デビューの金田利貴騎手は、初騎乗の翌日、通算8戦目で初勝利をマーク。3名のうち一番に勝利を挙げるのは誰でしょうか。

【新人3名の騎乗予定】
★今井千尋騎手はこちら
★小野木隆幸騎手はこちら
★中村太陽騎手はこちら

 11日(日)メイン第11レースには準重賞・レディースカップが組まれています。4、5、6、7歳以上の各世代2頭ずつに、4歳以上の通算収得賞金上位馬を加えた牝馬10頭による一戦。年明け1月29日に実施される重賞・ヒロインズカップを占います。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第18回開催1日目】
 12月10日(土)のメイン第11レースには、射手座特別(オープン-1組・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前開催に重賞・ドリームエイジカップを使われた馬たちが戻ってきましたが、メムロボブサップ、アオノブラックの名前はありません。
 ドリームエイジカップ2着の5歳馬◎カイセドクターに注目です。世代限定重賞では4歳時のはまなす賞での1勝のみでしたが、今季の古馬重賞でも5、5、7、7、2着と、試練の5歳シーズンでも健闘。掲示板に載った3回は、若馬にアドバンテージがある負担重量700キロ台と軽量のレースで、ドリームエイジカップでは、逃げ切ったメジロゴーリキから半馬身ほどの差で食い下がりました。賞金ハンデ10キロも不利感はなく、重量750キロなら、世代限定戦以外で約1年7カ月ぶりの勝利が期待できます。
 ○ミノルシャープは、7月の今季3戦目から6戦続けて3着以内の快進撃でしたが、近年と同様、秋以降はひと息の成績。しかし、4走前の狩勝賞(オープン-1組)ではインビクタの2番手で障害を降り、カイセドクター、ゴールデンフウジンに差されたとはいえ4着は守っており、展開次第では侮れません。
 ▲インビクタは、6歳の通算収得賞金順で3番目のため馬齢選抜のドリームエイジカップには出走できませんでしたが、知床賞(オープン)を逃げ切っています。ここもトップハンデですが、同世代のライバル・メムロボブサップ、アオノブラックが引き続き不在なら勝ち負けでしょう。
 △キングフェスタは、今年のばんえい菊花賞馬。オープン馬同士での初戦だった知床賞は1番人気に推されました。障害で手こずったぶん5着でしたが、差し脚は通用を感じさせ、重量慣れがあれば前進があります。

【第18回開催2日目】
 12月11日(日)のメイン第11レースには、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 4、5、6歳、7歳以上の各世代の代表馬2頭ずつに、選出馬を除く通算収得賞金で上位の2頭を加えた牝馬の10頭立てです。
 今季の収得賞金に応じた別定重量が課されないため、賞金ハンデに苦しんでいた馬の巻き返しがありそうです。
 ◎ミソギホマレは、B1級スタートの今季、4歳三冠レースの銀河賞1着、柏林賞3着など好成績を挙げ、半年ほどでオープンまで昇級。しかし、一気のクラスアップと賞金ハンデもあってか、2走前の4歳牝馬オープン特別戦は10着でした。前走の4歳牝馬重賞・クインカップでは同じ重量のサクラヒメに突き放されたとはいえ2着を確保しています。今季、牝馬同士の対戦ではサクラヒメに分がありますが、こちらには、古馬オープンや一線級の4歳牡馬たちと戦ってきたキャリアがあります。年長馬も相手のここで逆転を期待します。
 ○サクラヒメは、昨年のばんえいオークス、今年のクインカップを制した現4歳世代の女王。柏林賞は競走中止でしたが敗因は障害ではなく、同レースを除けば6連勝中です。力通りならここも勝ち負けになります。
 ▲シンエイボブは、昨年のこのレースの勝ち馬。7月のオープン昇級後はA1混合戦での2着が最高ですが、2走前には2組とはいえ、キタノユウジロウの3着に脚を伸ばして、オープンでもやれる力は示しました。ただ、牝馬同士のキレ味比べになったとき、4歳との10キロ差は影響するかもしれません。
 "通算収得賞金で上位の2頭"を含め5歳が4頭ともっとも多くなっています。そのなかでもっとも今季の収得賞金が多いのが△ヒメミヤ。7月の5歳牝馬オープン・白鳳賞では、ほか3頭をしりぞけています。ひと息の近況ですが、障害には不安がないタイプだけに前残りには警戒したいです。

【第18回開催3日目】
 12月12日(月)のメイン第11レースには、サンケイスポーツ杯(B1級-1組・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前走が同条件のピヤシリ特別だった馬が7頭と多数。その他、ばんえいオークスから2頭、B1級-3組から1頭が出走します。
 前走B1級-3組で3着◎ゲッカビジンに注目します。昇級後は2組や3組の平場戦ばかり走っており、ペースにも慣れた近走は、先行し、障害力を生かす競馬で好成績を収めています。今回は1組で相手強化でも、流れが緩くなりやすい特別戦でさらなる持ち味発揮を期待。メンバー中、唯一賞金ハンデが課されないのもプラスでしょう。
 メイン第11レースにピヤシリ特別が行われた12月3日は、途中から雪が降り、第8、第9レースでは障害で直行を仕掛けた馬が逃げ切り勝ちを収めていました。そのような天候もあってか、ピヤシリ特別は8→5→3番人気で入って波乱決着。人気にこたえられなかった馬の巻き返しに期待できそうです。
 1番人気で6着○コマサンタカラは、障害を好位で越え伸びきれませんでした。とはいえ、メンバー最先着の2着テンリュウフジと4秒0差なら、展開ひとつ。
 4番人気で8着▲カネサスペシャルは、前残りの展開のなか障害で後手を踏んでは、末脚不発も仕方なしでした。
 ばんえいオークス組の△ホクセイサクランボ△ピュアリーナナセは、ともにB1級初出走ですが、3歳も暮れになった12月の40キロ減は魅力です。

12/4ばんえいオークス回顧

2022年12月 6日(火)

伏兵ダイヤカツヒメが早め先頭から押し切る

 12月4日(日)には重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬)が行われ、単勝9番人気のダイヤカツヒメが優勝。障害2番手から勢いよく抜け出しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.スイ(670) 21.6
 2.ダイヤカツヒメ(670) 82.5
 3.サツキヤッテマレ(670) 23.9
 4.ホクセイサクランボ(670) 7.8
 5.シンエイアロイ(670) 5.5
 6.サウスグリン(670) 25.9
 7.ニシキマリン(670) 6.9
 8.スーパードリーム(670) 51.5
 9.アローリキヒメ(670) 115.7
 10.ピュアリーナナセ(670) 1.5

 定量670キロで争われる3歳女王決定戦。単勝1番人気は黒ユリ賞を制し、2歳女王に輝いたピュアリーナナセ。出走メンバー中最上位のB1格付けであることからも単勝1.5倍と圧倒的な支持を集めました。B2格付けで、前走がピュアリーナナセの2着だったシンエイアロイと、同3着ニシキマリンがそれぞれ2、3番人気。ここ2走は掲示板外も、今秋3連勝しているホクセイサクランボが4番人気で、ここまでが単勝ひと桁台となりました。

 勢いよくダイヤカツヒメが第1障害を越えて先行し、スイ、サツキヤッテマレが追走。サウスグリンとニシキマリンも位置取りを上げますが、断然人気のピュアリーナナセは後方からのレースとなります。前は軽快な歩みで、ダイヤカツヒメとニシキマリンがほとんど同時に先頭で第2障害下に到達。前半は35秒とかなり速いペースで流れました。
 ひと息入れたニシキマリンが最初に仕掛けるとそのままひと腰でクリアし、ダイヤカツヒメが差のない2番手。サツキヤッテマレとスーパードリームがほとんど同時に3番手で続き、スイ、サウスグリン、シンエイアロイが追いかける展開となります。
 障害を越えてすぐにダイヤカツヒメが先頭に立つと、後続を引き離します。内からスイがじわじわと差を詰めにかかりますが、ダイヤカツヒメが1馬身半ほどの差を保ってゴール。スイは2着。3着争いは3頭の接戦でしたが、障害10番手から一気に追い込んできたホクセイサクランボがわずかに抜け出しました。なお、障害で苦戦したピュアリーナナセは伸び脚も見られず10着でした。

 勝ったダイヤカツヒメは、前走でB3に昇級したばかりで、単勝は9番人気でしたが、昨季は黒ユリ賞で2着に好走し、イレネー記念にも出走した実績馬。同世代の牝馬同士の対戦で、その評価を覆しての勝利となりました。

成績はこちら
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赤塚健仁騎手「先行して障害を先に降りてどこまで逃げれるかな、と思っていましたが、最後まで逃げられたのは驚きでした。馬場が軽く、馬も軽い方が得意なので、障害まではいい勢いで行ってくれたので楽な感じでした。障害の下で少し息を入れて、うまく上がってくれたのがよかったです。ゴール前まできっちり粘って頑張ってくれているところが成長だと思います」

ばんえいオークス 予想結果

2022年12月 5日(月)

今週は的中者なし

今年度の予想対決第16Rはばんえいオークス。障害2番手で越えたダイヤカツヒメが降りてすぐに先頭に立つと、そのまま押し切って単勝9番人気の評価を覆して勝利。予想対決はそのダイヤカツヒメに重い印を打った人はおらず、的中者はなしという結果になりました。

【集計】投資額 6,000円×16R=96,000円

 荘司  +51,280円
 矢野  +7,020円
 須田  -22,670円
 目黒  -60,040円
 斎藤  -70,240円
 赤見  -74,700円
---------------------------------------
 紅組  -83,460円
 白組  -85,890円

12/4ばんえいオークス予想 荘司典子

2022年12月 4日(日)

格上の存在、ピュアリーナナセが中心

 3歳牝馬たちによるばんえいオークス。定量戦のここは素直に現在の格を重視したいと思います。まず、今開催からB1に昇級したピュアリーナナセ。前走サロマ湖特別で人気に応えて快勝。引き続き好調とのことで、負けられない戦いです。

 相手は同じく前走サロマ湖特別組から。2着シンエイアロイ、3着ニシキマリンで、牡馬相手でもピュアリーナナセとともに上位を独占しました。印は賞金順に打ってみました。

 もう1頭B2の馬がホクセイサクランボで、障害さえ早く越すことができれば怖い存在。そして障害巧者のサツキヤッテマレ、末脚がいきる展開になればスイもおさえたいところ。

 馬券はピュアリーナナセを頭に固定した3連単と馬単、そして◎○▲の3連複をおさえます。

◎10 ピュアリーナナセ
○7 ニシキマリン
▲5 シンエイアロイ
△4 ホクセイサクランボ
△3 サツキヤッテマレ
△1 スイ

3連単
10→5,7→5,7 各1000円
3連複
5-7-10 2000円
馬単
10→4 1000円
10→1,3 各500円 計6000円

12/4ばんえいオークス予想 赤見千尋

2022年12月 3日(土)

同世代牝馬同士なら負けられないピュアリーナナセ

 ここはピュアリーナナセが圧倒的な存在でしょう。
 2歳の早い段階から活躍し始め、黒ユリ賞は1番人気で圧勝と言える強い競馬でした。今シーズンは古馬に混じってB級で戦って5勝。ばんえい大賞典でも3着と力を見せましたし、同世代牝馬同士となれば負けられない戦いだと思っています。

 対抗は黒ユリ賞3着だったサツキヤッテマレにしました。
 そんなに体が大きな馬ではないので、重量が670キロになるのがどうかですが、陣営のコメントにもあるように、いつも積極的なレースをして頑張ってくれる馬です。ここ最近のレースでも好調が続いているし、上位争いを期待します。

 ホクセイサクランボは秋に3連勝してもう一段階強くなった印象です。ばんえい菊花賞から2戦続けて苦戦していますが、力のある馬なので、牝馬同士になれば巻き返してくれるのではないでしょうか。

 ニシキマリンは黒ユリ賞で4着でしたが、大接戦の2着争いに加わり、力は見せてくれました。今シーズンはさらに成長した印象ですから重賞でも楽しみです。

 前走のサロマ湖特別でピュアリーナナセの2着だったシンエイアロイまで。

◎10 ピュアリーナナセ
○3 サツキヤッテマレ
▲4 ホクセイサクランボ
△7 ニシキマリン
△5 シンエイアロイ

3連単1頭軸ながし
10→3,4,7,5→3,4,7,5 各500円 計6000円

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