キョウエイプラスが一冠目の雪辱
12月30日(金)には重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産駒特別選抜)が行われ、単勝2番人気のキョウエイプラスが優勝。早め先頭から押し切る快勝で、2歳シーズン二冠目を制しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.コウシュハメジャー(600) 64.4
2.キタノミネ(590) 23.9
3.ホクセイキムタク(590) 37.4
4.リアステンリュウ(590) 46.5
5.キョウエイプラス(610) 2.4
6.ジェイヒーロー(600) 6.2
7.コーワホープ(600) 69.5
8.タイヨウ(600) 73.1
9.タカラキングダム(610) 1.8
10.イワキシチフク(590) 90.5
ナナカマド賞、釧路産駒特別を勝利し、ここまで9戦7勝、2着2回のタカラキングダムが単勝1.8倍で1番人気。ナナカマド賞は2着でしたが、十勝産駒特別を快勝のキョウエイプラスが単勝2.4倍の2番人気で、この2頭に人気が集中。十勝産駒特別2着のジェイヒーローが3番人気で続きました。
第1障害はキタノミネとジェイヒーローがほとんど同時に先頭で越え、コウシュハメジャー、キョウエイプラスも差なく追走。タカラキングダムも位置取りを上げてきます。馬場水分は2.2%で、軽い馬場のなか各馬勢いよく止まらずに第2障害へと向かい、ジェイヒーローとタカラキングダムがほとんど同時に第2障害下へと到達。ここまで29秒と重量が軽い2歳戦ならではのスピード感あふれる展開となりました。
前は第2障害下でほとんど脚をためず、ジェイヒーローとタカラキングダムが同時に仕掛けると、ジェイヒーローが先頭で障害をクリア。差なく仕掛けたキョウエイプラスが2番手で続き、タカラキングダムも離れず3番手で障害を越えます。やや離れてキタノミネ、コウシュハメジャーの順で続きました。
前の3頭で脚色が目立ったのはキョウエイプラスで、降りてすぐに先頭に立つと後続を突き放します。タカラキングダムも残り20メートルでジェイヒーローを交わして、懸命に前との差を詰めようとしますが、キョウエイプラスがリードを保ったまま押し切って先頭でゴール。タカラキングダムとジェイヒーローも最後まで止まらずに歩き切り、それぞれ2、3着。上位人気3頭による決着となりました。
勝ったキョウエイプラスは、2歳シーズン一冠目のナナカマド賞では、障害先頭のタカラキングダムをとらえられず2着でしたが、今回は早めに抜け出し雪辱を果たしました。この勝利で早くも通算10勝目。三冠最終戦のイレネー記念は定量戦となるだけに二冠制覇も十分期待できます。
一方、タカラキングダムは2着に敗れたものの、デビューからの連対を10に伸ばしています。今後もこの2頭がこの世代を引っ張ってくれそうです。
菊池一樹騎手「馬場が軽いので、障害まで止めないで行って、他の馬の様子も見ながらでしたが、良い感じで行くことができました。本当に手応え抜群で、抑えきりみたいな感じで運んでいたので余裕はありました。いつも通りというか、平場のレースと同じような手応えで楽に来られました。この馬場ですから(重量も)気にしないでいつも通りの騎乗をしました。走りたくてしょうがないような馬なので、いつもは抑えてレースをしますが、障害も上手いし降りてからの切れ味も素晴らしいので本当に良い馬に乗せてもらえて嬉しいです」