今開催のばんえい十勝は、12月23日(金)~25日(日)、28日(水)~30日(金)の6日間となります。
前半となる今週は、近年の年末開催ではお馴染みですが、オープンの1組、2組がともに平場戦として組まれています。4歳以上のオープン馬がこの開催で出走可能なのは、ほかには28日の定量500キロ戦・地吹雪賞しかなく、普段とは違った舞台での走りに注目です。
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【第19回開催1日目】
12月23日(金)のメイン第11レースには、ノエル特別(B1級-1組混合・19:25発走予定)が行われます。
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B1級馬8頭のうち6頭はサンケイスポーツ杯(1組・特別戦)、B2級の2頭はおおいぬ座特別(1組)からの参戦です。
B2級の3歳馬◎シンエイアロイに注目します。おおいぬ座特別では先に抜け出された同じ3歳馬レグルス、ホクセイウンカイの3着に食い下がりました。馬場が重いとされる10コースに入りながらスムーズに追走できており、引き続き大外枠となる今回も心配なさそう。格上相手ですが、前走では5頭いた3歳(1~4着を独占)が3頭に減っており、むしろ戦いやすくなったといえます。
サンケイスポーツ杯組も期待は3歳馬。○ホクセイサクランボは6着でしたが、終いの脚もしっかりしておりB1昇級初戦としては悪くありませんでした。近走の充実度ではシンエイアロイに軍配が上がりますが、格はこちらが上。直線勝負になれば、ヒケを取りません。
▲ゲッカビジン、△テンリュウフジは、サンケイスポーツ杯各2、1着をはじめ近走のB1級では、特別戦・平場戦を問わず続けて馬券に絡んでいます。ただ、今回は雪の影響の残る馬場が予想されるだけに、3歳馬にスピード負けしないか懸念はあります。
【第19回開催2日目】
12月24日(土)のメイン第11レースには、ホワイトクリスマス賞(A1級-1組混合・19:25発走予定)が行われます。
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A1級の7頭中5頭の前走が平場戦だけに、6頭が出走していた2開催前の暑寒別岳特別(1組)の結果が参考になりそう。
注目は◎アアモンドキーマン。暑寒別岳特別が昇級初戦で6番人気でしたが、逃げ切って勝利。A2級時代と同じ戦法を取れているようにクラスの壁はありませんでした。前走は早めに障害をクリアしながら8着でしたが、平場戦では障害力のアドバンテージが生きなかった印象。特別戦に戻り、しかも格下相手と、反撃へ態勢は整いました。
逆転が狙えるとしたら対戦歴がない馬で、A2級の4歳馬○マサタカラに注目。秋以降、自己条件ではほぼ崩れがなく、10月9日の特別戦・銀の匙帯広展開催記念では、当時同じA2格付で追い込んで勝ったマルミゴウカイを上回る切れ味を発揮しコンマ6秒差まで迫っています。マルミゴウカイが暑寒別岳特別で3着だったことを考えれば、通用するはず。
▲コウテイは、アアモンドキーマンと同じ近2走が8、6着ですが障害はともにひと腰。10月にはオープン混合の特別戦で勝利しているように、流れに乗れさえすれば力はヒケを取りません。
△マルミゴウカイは、A1昇級後が2、3、6着と勝ち切れていませんが、格下相手なら有力な1頭になります。
【第19回開催3日目】
12月25日(日)のメイン第11レースには、カトレア特別(A2級-1組・19:25発走予定)が行われます。
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前開催の同条件・冬月特別の勝ち馬◎マルホンリョウダイの連勝濃厚といえます。春から夏にかけては勝ちきれないレース続きでしたが、9月に今季初勝利を挙げると、同レースを含む近7走が4勝、3着2回と充実一途。A2昇級初戦だった2走前の五稜郭特別(1組)では障害ひと腰から追い上げ、ばんえい菊花賞2着の実力馬ヤマノコーネルからコンマ4秒差の3着と勝ちに等しい走り。前走ではヤマノコーネルに雪辱を果たしました。ここを勝てば新年をA1級で迎えることになります。
○マルモタイショウは、マルホンリョウダイと同じ4歳馬で、2連勝でA2昇級を決め、昇級初戦(冬月特別)がメドの立つ内容だったのも同じ。違うのは、年明けの重賞・天馬賞への出走が微妙な収得賞金であること。ぜひとも勝利が欲しいところでしょう。
冬月特別組以外では、▲ジェイエースに注目。障害が安定して3走連続連対と勢いがあります。今季の収得賞金が少ないため平場戦を多く使われていますが、近況からは前走から45キロの重量増もこなせそう。
マルモタイショウと同じく、A2級で2度目の出走となる4歳馬△アバシリサクラ、△サクラシュンカにも警戒したいです。