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12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

2021年12月31日(金)

南北海道産駒ヤマカツエースが3連勝で重賞制覇

 12月30日(木)には重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産駒特別選抜)が行われ、ヤマカツエースが単勝1番人気に応える勝利。早め先頭から押し切る快勝で、2歳シーズン二冠目を制しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.グリフィス(600) 49.3
 2.キングフェスタ(620) 4.2
 3.クリスタルコルド(600) 5.3
 4.ミヤビウルフ(590) 106.8
 5.サウスグリン(580) 74.1
 6.ヘッチャラ(610) 5.1
 7.ニシキマリン(580) 15.4
 8.トワイチロ(590) 7.2
 9.カイセイマイヒメ(570) 50.1
 10.ヤマカツエース(600) 2.7

 ナナカマド賞僅差3着で、その後南北海道産駒特別を制して2連勝中のヤマカツエースが、600kgと重量面で恵まれたこともあり単勝1番人気。ナナカマド賞を制し、ここまで2歳馬では最多の8勝を挙げる南北海道産駒のキングフェスタが2番人気。ナナカマド賞2着で十勝産駒特別を制したヘッチャラ、釧路産駒特別2着を含め3戦連続で連対中のクリスタルコルド、前走2歳A級-1組を制した十勝産駒のトワイチロまでが単勝ひと桁台の人気になりました。

 クリスタルコルド、トワイチロが第1障害をほぼ同時に越え、キングフェスタが差なく追走。ミヤビウルフも位置取りを上げてきます。中間点を過ぎてからクリスタルコルドとミヤビウルフが抜け出し、隊列はややばらけながらも各馬ほぼ息を入れることなく、わずかにクリスタルコルドが先頭で第2障害下に到達。レース前半は31秒で進みました。
 第2障害に最初に仕掛けたのはミヤビウルフでしたが、差なく仕掛けたトワイチロがすんなりとひと腰で通過。クリスタルコルドもほぼ同時に障害をクリアし、ヤマカツエースとヘッチャラも続きます。
 トワイチロが抜け出そうとしたところ、残り30メートルを過ぎたあたりで勢いよくヤマカツエースが交わして先頭に立つと、そのまま後続を離して勝利。叩き合いになったトワイチロとヘッチャラに、障害6番手から猛然と追い上げたキングフェスタが加わって2着争いは接戦となりましたが、わずかにトワイチロが先着。ヘッチャラがコンマ2秒差で3着、キングフェスタはさらにコンマ3秒差の4着でした。

 勝ったヤマカツエースは3連勝で重賞初制覇。また南北海道産駒として初のヤングチャンピオンシップ制覇。ナナカマド賞で先着されていたキングフェスタ、ヘッチャラに対してリベンジを果たしました。三冠最終戦のイレネー記念は定量戦となりますが、引き続き好勝負が期待できそうです。なお、手綱を取った藤野俊一騎手は昨年のアルジャンノオーに続いての連覇で、重賞格上げ後では3勝目となりました。

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藤野俊一騎手「馬場が軽かったので(600kgの)荷物は苦にしなかったです。ゲートに難があってそれさえクリアできればまずまずのレースができると思っていました。第2障害を越えてから勝ったと確信がありました。(勝ち時計1分8秒7について)荷物を積んでいってもだんだんタイムが速くなる不思議な馬場ですね。春先は体重がなく、弱い面もありましたが、今は身体ができてきてだんだん力もつけて強くなってきました」

12/29ばんえいダービー回顧

3歳王者もオーシャンウイナー

 12月29日(水)には重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のオーシャンウイナーが優勝。障害先頭から押し切る快勝で、昨季に続いて世代の頂点に立ちました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.サクラヒメ(710) 1.6
 2.ミソギホマレ(710) 27.3
 3.タカナミ(730) 14.5
 4.ネオキングダム(730) 35.7
 5.マルホンリョウダイ(730) 19.5
 6.アバシリサクラ(710) 36.9
 7.シュトラール(730) 55.9
 8.アルジャンノオー(730) 86.6
 9.オーシャンウイナー(730) 4.2
 10.イオン(710) 5.8

 単勝1番人気はサクラヒメ。ばんえい菊花賞、ばんえいオークスを含め目下5連勝で、1.6倍の圧倒的支持を集めました。今季1勝に留まるも、昨季イレネー記念を制したオーシャンウイナーが2番人気。黒ユリ賞、ばんえい大賞典と重賞2勝のイオンが3番人気で、ここまでが単勝ひと桁台。3連勝中と復調がうかがえるタカナミが4番人気で続きました。

 雪が舞う中行われた日本で一番遅い"ダービー"。10頭が勢いよくスタートを切ると、なかでもタカナミが好ダッシュを決めて先行します。イオン、オーシャンウイナーの8枠2頭が追走し、サクラヒメ、ミソギホマレ、ネオキングダムらも続きます。全馬一度も息を入れることなく歩を進め、タカナミが先頭で第2障害下に到達。ここまで35秒と速いペースで流れました。
 アルジャンノオーを除く9頭が第2障害下に並ぶと、最初にイオンが登坂を開始しますが、途中で膝をついてしまいます。差なく仕掛けたタカナミと、オーシャンウイナーがほぼ同時に先頭で障害をクリア。ネオキングダムとサクラヒメが続いて障害をクリアし、シュトラール、ミソギホマレも続きます。
 障害を越えた勢いがまさっていたのはオーシャンウイナーで、タカナミとの差を徐々に広げると、その後も脚色は衰えることなく先頭でゴール。タカナミも懸命に歩を進めますがゴール線上で一杯に。ネオキングダムがこれを交わして2着に入線。タカナミはすぐに立て直して3着。断然人気のサクラヒメは4着で、人気の一角となったイオンは10着でした。

 勝ち時計の1分16秒9は、過去のばんえいダービーと比べてもずば抜けて速い決着。勝ったオーシャンウイナーは今季の勝利はここまで6月のとかちダービーのみ。同世代相手では常にトップハンデを課され勝ち切れていませんでしたが、定量戦のここで本領を発揮。同じく定量戦だったイレネー記念以来となる重賞2勝目を挙げ、世代王者の座を不動のものにしました。

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菊池一樹騎手「(今日の雪について)最初は本当に要らないなと思ってみてました。馬場が軽いので、先に(重量が)軽い牝馬に逃げられるのは嫌だったので行きました。一番強い馬だと思っているので早めに下した時点で勝ってくれるかなと思い、後はゴール前だけ気をつけて乗りました。(730kgの重量について)いつも710kgくらいは背負っていて、背負い慣れているので、定量だったことも良かったと思います。初めて乗らせてもらった時から強いなとは思っていましたが、イレネー記念も獲らせてもらって、今季はずっと勝てなくて悔しい思いをしていましたが、目標のレースを獲れてよかったです」

1/2帯広記念予想 斎藤修

この重量ならメジロゴーリキ

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 ◎6メジロゴーリキ
 ○1アアモンドグンシン
 ▲3アオノブラック
 △7キタノユウジロウ
 △9ゴールデンフウジン

 3連単1頭軸マルチ
 6→1,3,7,9 100円 計3600円
 馬単ボックス
 1,3,6 400円 計2400円

ヤングチャンピオンシップ 予想結果

斎藤さんが馬複&3連単を的中!

今年度の予想対決第18Rはヤングチャンピオンシップ。障害を3番手でクリアした単勝1番人気のヤマカツエースが残り30メートルを過ぎたあたりで先頭に立つとそのまま押し切って勝利。2着争いは接戦でしたが、トワイチロがこれを制し、ヘッチャラが3着。予想対決は2名が的中も、プラス収支は馬複、3連単を的中させた斎藤さんのみという結果になりました。

斎藤:馬複600円&3連単200円的中! 収支+9,800円
目黒:3連単100円的中! 収支-1,040円

【集計】投資額 6,000円×18R=108,000円

 荘司  +41,260円
 須田  +36,640円
 斎藤  +9,310円
 目黒  -26,710円
 矢野  -33,010円
 赤見  -60,760円
---------------------------------------
 白組  +12,940円
 紅組  -46,210円

今週の見どころ(1/2 帯広記念)

帯広競馬場開場について

 ばんえい競馬の新年最初の開催は1月2日(日)からの3日間。2日(日)の第8レースは帯広記念(16:40発走予定)、翌3日(月)の第11レースには明け5歳による天馬賞(18:25発走予定)の2重賞が実施されます。
 なお年明けから、2月21日(月)までは薄暮開催となり、最終レースの発走がこれまでより1時間ほど早まります。

※年末年始特設サイト(発走予定時刻、イベント情報など)はこちら

【第20回開催1日目】
 1月2日(日)のメイン第8レースには、第44回帯広記念(16:40発走予定)が行われます

※出馬表はこちら

 通算収得賞金順の上位馬では、センゴクエース、ミノルシャープらの名前がありませんが、中身の身いメンバー構成。
 注目は◎シンザンボーイです。重賞で初の連対が7歳だった18年11月のドリームエイジカップで、初勝利は翌19年11月の北見記念という晩成タイプ。昨年の帯広記念は8着でしたが、転厩から間もなかったせいか大幅な体重減もありました。11月のドリームエイジカップで重賞2勝目を挙げているように衰えはありません。今季初戦は8月でしたが、そのぶん疲れなく後半戦に臨めているはずで、2年ぶりに重賞を勝ったのもその効果かもしれません。近走主戦を務めていた西将太騎手がアアモンドグンシンに騎乗しますが、手替わっても経験豊富な松田道明騎手というのは魅力的です。
 ○キタノユウジロウは、松田騎手が休養していた昨春は菊池一樹騎手が手綱を取り、3月のばんえい記念で2着に健闘していました。そして障害で苦戦し競走中止だった10月の北見記念後は、再び菊池騎手が騎乗しています。近2戦で障害を立て直され好ムードで臨めることで、昨年の3着以上もあるかもしれません。
 ▲メジロゴーリキは、昨年の2着馬で、その後も岩見沢記念1着、北見記念2着など高重量への適性があります。昨年よりハンデが10キロ増えても、経験値の高さをみせつけそうです。
 △アオノブラックは、860キロの北見記念を勝ち復活。しかし初の900キロ台で他馬よりハンデを課される立場である今回は押さえまで。

 1/3 天馬賞&1/4 ニューイヤーカップの見どころはこちら(帯広記念後に掲載)

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