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今週の見どころ(11/21~11/23)

 11月22日(日)のメインには、重賞・ドリームエイジカップが組まれています。4歳・5歳・6歳・7歳・8歳以上の各世代から通算収得賞金順で上位の各2頭が出走。第1回からの過去5回では、キャリア豊富な8歳以上が3勝、2着3回、3着2回の好成績ですが、減量がある4歳も2着1回、3着2回と上位に食い込んでいます。

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【第17回開催1日目】
 11月21日(土)のメイン第10レースは、五稜郭特別(A1級・20:10発走予定)
 2開催前の能取湖特別(10月24日・A1級)を制しているダイコクパワーに注目します。続く近2走は降雨のため軽めの馬場状態。決め手勝負のこの馬にとっては厳しい流れでしたが、それでもA1級平場戦2着、前開催のトドワラ特別(A1・A2級決勝混合)3着と崩れなかったのは成長の証でしょう。本走路のヒーティング稼働2週目なら馬場も重くなるはずで、展開が緩くなれば、前走で崩れた障害も立て直してくるでしょう。巻き返しに期待します。
 能取湖特別2着のトレジャーハンターは、トドワラ特別では7着。第2障害は2番手で越えたものの、後続にどんどん抜かされてしまい、1番人気にこたえることができませんでした。こちらも軽めの馬場に泣いた印象。馬場さえ回復すれば、今季A1級特別(混合戦含む)4勝の実力を見せつける場面がありそうです。
 サクラリュウは、A1昇級初戦の能取湖特別こそ障害で崩れ6着も、トドワラ特別ではひと腰先頭クリアから2着に踏ん張りました。軽馬場の恩恵はあったかもしれませんが、クラス慣れを感じさせる走り。引き続きの735キロなら上位争いできそうです。
 カンシャノココロは能取湖特別が3着で、トドワラ特別が5着。初の730キロだった前走も障害はふた腰でまとめており、安定したレースぶりが光ります。

【第17回開催2日目】
 11月22日(日)のメイン第10レースは、重賞・第6回ドリームエイジカップ(4歳以上選抜・20:10発走予定)
 北斗賞、ばんえいグランプリと今季重賞2勝のフジダイビクトリーに注目。前々走の北見記念(10月25日)では最大30キロ差のトップハンデで、珍しく障害で苦戦したものの4着と崩れず。前開催のオータムカップ(オープン-1組)は、ニュータカラコマが1分36秒0のハイタイムで逃げ切ったスピード競馬にも対応し2着と、レースぶりに幅が出て成長がうかがえます。今回もトップハンデですが、牡馬の間では最大20キロ差なら勝機も十分といえます。
 北見記念では7着だったニュータカラコマは、負担重量が110キロも軽くなった前走オータムカップで巻き返しに成功。今回は重賞ですが、前走から10キロ重くなるだけなら、心配なし。フジダイビクトリーを寄せつけなかった前走の再現もありそうです。
 インフィニティーは昨季の初勝利がこのドリームエイジカップでした。今季もここまで未勝利ですが、障害も安定しており、「そろそろ」という感もあります。
 北見記念では5着とはいえ見せ場のなかったホクショウユウキは、続く前走のオープン-2組特別をあっさり逃げ切って、リズムを取り戻しています。
 北見記念6着、オータムカップ7着のオレノココロは、障害さえまともなら、上位進出が見込めます。

 この日の第9レースには、南北海道産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第4弾で、石狩、後志、渡島、檜山、胆振、日高管内及び北海道外産馬の限定戦です。
 2歳シーズン一冠目・ナナカマド賞(10月12日)を制したフウジンライデンのみ賞金別定重量の加増があり、他馬より15キロ(牝馬とは35キロ)重い負担重量での出走です。とはいえ、その他9頭の前走が2歳B級かC級ということを考えれば、逆にこれくらいのハンデ差は克服して当然。ヤングチャンピオンシップでの二冠制覇へ向け、内容、結果とも問われるレースといえるでしょう。
 格付で言えば、前走が2歳B級-1組戦だった牝馬ライデンハートが2番手。フウジンライデンと同じカゲシュウホー産駒で、8月に行われた白菊賞(2歳牝馬オープン)で僅差の5着があります。

【第17回開催3日目】
 11月23日(祝・月)のメイン第10レースは、知床賞(オープン・20:10発走予定)
 通算収得賞金上位馬が、前日の重賞・ドリームエイジカップへまわったため、やや寂しいメンバー構成となりました。前開催のオータムカップ(オープン-1組)からは3頭が参戦していますが、なかでも注目は4着だったショウチシマシタ。ニュータカラコマに逃げ切りを許し、フジダイビクトリー、オイドンには差されましたが、ゴール寸前まで2番手をキープと見せ場がありました。今回と同じく重賞の裏オープン戦だった前々走の十勝岳特別(10月31日)では、楽々と逃げ切っており、勝機十分でしょう。
 オイドンはオータムカップでは、ゴール寸前でショウチシマシタを捕えて3着。前々走の重賞・北見記念では見せ場なく敗れました(10着)が、立て直され、決め手を生かしたこの馬らしいレースができました。今回は前走と同様、賞金別定の増量が20キロですが、最大40キロ差のトップハンデになるのがやや心配。とはいえ、実力を考えれば、あっさり勝っても不思議ありません。
 前開催はオープン-2組の北海道競馬記者クラブ特別に出走し、2、3着のハクタイホウセイコークインにもチャンスがありそう。特にセイコークインは紅一点でハンデが有利。マイペースで先行できれば、そのまま押し切って古馬オープン特別初勝利の可能性もありそうです。

今週の見どころ(11/14~11/16)

2015年11月13日(金)

 11月8日(日)に行われた4歳牝馬重賞・クインカップは、フェアリードールがキサラキクとの競り合いを制し、重賞初制覇を飾りました。来年1月24日に実施予定の重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬)へも出走があれば、注目を集めそうです。
 なお、今週の開催から本走路のヒーティングが稼動。次週からはゴール前の砂障害は撤去されます。

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【第16回開催4日目】
 11月14日(土)のメイン第10レースは、トドワラ特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級(11月9日)、A2級-1組(8日)の両予選上位馬による一戦です。
 好調馬揃いですが、なかでも期待はA1級予選2着のダイコクパワー。トレジャーハンターには逃げ切りを許したものの、5頭による2番手争いから、鋭く抜け出しました。特別戦4走を含む近6走が2勝、2着1回、3着2回と大崩れなし。障害に安定感が出て、自慢の決め手が冴え渡っています。トレジャーハンターは特別戦では詰めを欠く傾向もあるので、早めに障害を越えられれば逆転も十分でしょう。
 そのトレジャーハンターも3戦連続連対中と充実の近況。前々走の能取湖特別(10月24日・A1級)では、ダイコクパワーにゴール線上で捕まって、2秒4差と惜敗の2着でした。積極的に運んでどこまで粘れるでしょうか。
 カンシャノココロは、能取湖特別、A1級予選とも3着。A1へ昇級してからなかなか勝てませんが、ここも障害力を生かし上位争いできそうです。
 A2級-1組予選は雨中のレースで、スピードタイプが上位に来た印象。流れが落ち着きそうな今回は、4着トモエエーカンの巻き返しがありそうです。

【第16回開催5日目】
 11月15日(日)のメイン第10レースは、オータムカップ(オープン-1組・20:10発走予定)
 出走10頭中、前開催の重賞・北見記念を使われた馬が6頭いる組み合わせ。同レースで7着だったニュータカラコマに期待します。860キロを課せられた前走は見せ場がありませんでしたが、110キロも軽くなる今回の重量なら、決め手を生かして巻き返しが見込めます。
 オレノココロは北見記念が1番人気・6着でしたが、もともと障害次第のタイプであり仕方ない面も。相手関係はさほど変わりませんが、こちらも重量が軽くなることで前進がありそうです。
 インフィニティーは、負担重量、馬場状態を問わず、9戦連続で掲示板確保の堅実行進。今回も勝ち切るまではどうかですが、賞金別定の増量が5キロだけなのは相対的に有利。3連勝式馬券の候補には欠かせません。
 フジダイビクトリーは880キロでトップハンデだった北見記念でも4着と崩れませんでした。引き続きハンデは厳しいものの、ここでも底力発揮の場面があるかもしれません。
 オイドンは北見記念が最下位。負担重量が軽くなるのは歓迎ですが、障害で一旦崩れると立て直しに時間がかかるタイプでもあり、半信半疑な面は否めません。

 この日の第9レースには、釧路産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第3弾で、釧路、根室管内産馬の限定戦です。
 ホクショウディープに注目します。6戦未勝利から夏場を休養に充て、9月の復帰後が3連勝中と充実一途の近況。重賞・ナナカマド賞(10月12日)へ出走がなく、相手関係は未知数ですが、前走の2歳A級-2組戦(10月25日)での勝ち時計も優秀だけに、勢いに乗って初の特別挑戦でも突破を狙います。
 ツルイテンリュウは、ナナカマド賞で4着。第2障害を越えたのは離れた7番手でしたが、長くいい脚を使い、一旦は3番手まで押し上げる好レースでした。今回は同レースの上位3頭が不在なら勝機も十分でしょう。
 ブルーオーシャンは、2歳A級-1組に組まれた近2走も1、2着と好走続き。相手が楽になる今回、崩れるシーンは考えにくいです。

【第16回開催6日目】
 11月16日(月)のメイン第10レースは、釧路湿原特別(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組混合(11月8日)、B1級-2組(9日)の両予選上位馬による一戦ですが、1着馬がともに回避したため混戦模様です。
 ゴールデンフジは、B1級-1組混合予選が6着でしたが、雨中のレースで速い流れに乗れなかったためで、さほど気にしなくていいでしょう。3走前のペルセウス特別(A2・B1級決勝混合)では、第2障害4番手クリアから差し切り勝ちを収めており、特別戦に替わるのはプラスといえそう。繰り上がり出走の運も味方にしたいところでしょう。
 B1級-2組予選で5着のコサカコブラは、ペルセウス特別5着を含め近19戦で掲示板を外したのが1度のみという堅実タイプ。障害力を生かしての前残りに警戒が必要かもしれません。
 B1級-2組予選3着ホンベツイチバン、B1級-1組混合予選2着シンザンボーイも障害巧者。両予選の勝ち馬が不在なら、展開次第では勝機もありそうです。

クインカップ 予想結果

2015年11月 9日(月)

山崎:馬複3-4 2000円的中! 収支+6,200円
斎藤:3連単3-4-7 200円的中! 収支+4,840円
須田:ハズレ 収支-6,000円
矢野:ハズレ 収支-6,000円

【ここまでの集計】
投資額 6,000円×13R=78,000円

斎藤 +259,090円
須田  +31,480円
山崎  -35,220円
矢野  -52,440円


(編集部より)
矢野さん、惜しい!
○→◎→▲の決着ながら、◎1着固定とは......。

11/8クインカップ回顧

フェアリードールが重賞初制覇!

 8日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のフェアリードールが優勝。目下のデキの良さを生かし、重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.キタノカツヒメ 99.3
  2.アサヒメイゲツ 7.4
  3.フェアリードール 2.0
  4.キサラキク 7.1
  5.アアモンドセブン 6.8
  6.ツルマキイチバン 7.1
  7.センゴクイチ 10.9
  8.マルタウンカイ 117.9
  9.センショウレディー 15.6
 10.キクノカンターレ 30.3

 牝馬重賞2勝を誇るキサラキクが720キロのトップハンデ。最大40キロのハンデ差があるだけに、キサラキクの取捨がまずはキーポイントとなりました。A2、B1で好勝負を演じているアアモンドセブン、アサヒメイゲツ、フェアリードールなどとは10~20キロの差。これがレースにどう作用するか、注目を集めました。

 小雨の降る中、馬場水分は2.8%でスタート。道中はアアモンドセブン、センゴクイチが飛ばし、キサラキクもこの一角。フェアリードール、アサヒメイゲツも差なく追走します。先行勢は快調に飛ばし、アアモンドセブン、センゴクイチ、フェアリードールが先頭で第2障害にたどりつきました。
 ひと呼吸入れただけでアアモンドセブンとフェアリードールが登坂開始。あっさりと荷物を曳き上げ、ゴール前の平坦路に向かいます。遅れて仕掛けたセンゴクイチは、いったん止まったものの、すぐに立て直して3番手で突破。キサラキクも直後に下り、勝負権を持ったまま最後の攻防に備えます。
 先頭を行くフェアリードールの脚いろは軽快でしたが、それ以上の末脚で迫ってきたのがキサラキク。残り20メートル付近から馬体を併せにかかり、懸命に脚を伸ばします。しかし、フェアリードールもしぶとい粘りを発揮。クビほどの差を保って先頭をキープします。残り10メートルを切っても、そのままの差。そしてゴール前でも激しい叩き合いが演じられましたが、結局その差は縮まらず、0秒7差だけフェアリードールが先着しました。キサラキクから5秒2差の3着にはセンゴクイチが入線しました。

 勝ったフェアリードールは昨年のばんえいオークス(2着)の雪辱を果たし、重賞初制覇。ハンデ差が味方したのは否めませんが、最後までキサラキクの猛追をしのぎきったのは、たぐいまれな勝負根性のたまものでしょう。自分でレースを作った内容も良く、今後も活躍が期待できそうです。

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安部憲二騎手「朝から雪や雨が降って馬場が軽く、あまり速いレースは得意ではないのですが、結果を出せて良かったです。今日はハンデがあったので恵まれた部分はありましたが、油断せず気を引き締めて騎乗しました。若い馬なので、これからも力をつけていいレースをしていきたいと思っています。そして何より、馬主になって30年以上のオーナーに優勝をとってあげることができて良かったです」

11/8クインカップ予想 山崎エリカ

2015年11月 8日(日)

近走充実のフェアリードールに期待

 現4歳世代の牝馬では、黒ユリ賞とばんえいオークスを勝ったキサラキクが抜けた存在です。確かにキサラキクは、昨年のばんえいオークスは圧勝で、同世代の牝馬では敵なしをアピールしました。しかし、今回は他の馬もかなり力をつけた中で、キサラキクはトップハンデ720㎏を背負います。これをどう取り扱うかが一番のポイントになるでしょう。個人的には先週のばんえい菊花賞のセンゴクエースほど抜けた存在でも、障害で苦戦したことを考えると、決して楽ではないと見てます。

 よって、◎はばんえいオークスの2着馬で前哨戦の紅バラ賞で2着のフェアリードールを推します。紅バラ賞では最軽量のセンショウレディーに先着を許しましたが、紅バラ賞の再戦のような対戦図式となった端野峠特別では1着。特別戦を使われるようになってから、馬体増とともに好調をアピールしているように、高重量戦を得意とするタイプのよう。障害も上手く、更にキサラキクよりも重量が30㎏も軽いとなれば、上位争いが濃厚でしょう。

 ○は黒ユリ賞の2着馬で、今年は柏林賞2着のアアモンドセブン。この馬はメンバー中では一番の先行力があり、障害も上手。しかし、紅バラ賞のように、他馬の目標にされる立場となるぶん、見せ場を作りながらも勝てないという状況になりやすいのがネック。一旦差されると、まず、差し返せないので、障害を先に仕掛けてどこまで粘れるかですが、他馬が障害で苦戦すれば上位にはこれるはず。人気以上の走りは見せられそうです。

 ▲は休養明けでトップハンデを背負った前々走の紅バラ賞で3着のキサラキク。ただ今回は紅バラ賞以上に他馬とのハンデ差があることと、前走の十勝岳特別は、二走ボケのパターンにしても障害で膝をついてからすぐに立て直せなかったあたりにやや不安を感じます。順調でありさえすれば、トップハンデでも勝つ可能性が高いと見ていますが、前走内容がひと息で狙い下げました。

 あとは△に紅バラ賞の勝ち馬センショウレディー。今回が重賞初挑戦となり、重量増の不安や他馬とハンデ差が詰まる不安がありますが、今回のメンバー相手に勝利したのは紛れもない事実。今回もそれほど人気がなさそうとなると食指が動く一頭です。

 他では末脚が確実で重賞で常に善戦のアサヒメイゲツ。この馬はこれまでの重賞では障害がネックで、なんとか障害を越えたと思ったら、前にリードを奪われすぎて直線で豪快に伸びても間に合わないところがありました。古豪に例えるならキタノタイショウでしょうか。しかし、そのキタノタイショウも先月の北見記念を勝ちました。また、この馬自身も、近走は障害が充実しているので、馬場が軽くなればチャンスがあるかもしれません。連対圏内までは厳しいような気もしつつ、不気味なので少しだけ押さえます。

 ◎ (3)フェアリードール
 ○ (5)アアモンドセブン
 ▲ (4)キサラキク
 △ (9)センショウレディー
 △ (2)アサヒメイゲツ

 馬複
 3-5,4 2000円 計4000円
 3-9 1500円
 2-3 500円

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