近走充実のフェアリードールに期待
現4歳世代の牝馬では、黒ユリ賞とばんえいオークスを勝ったキサラキクが抜けた存在です。確かにキサラキクは、昨年のばんえいオークスは圧勝で、同世代の牝馬では敵なしをアピールしました。しかし、今回は他の馬もかなり力をつけた中で、キサラキクはトップハンデ720㎏を背負います。これをどう取り扱うかが一番のポイントになるでしょう。個人的には先週のばんえい菊花賞のセンゴクエースほど抜けた存在でも、障害で苦戦したことを考えると、決して楽ではないと見てます。
よって、◎はばんえいオークスの2着馬で前哨戦の紅バラ賞で2着のフェアリードールを推します。紅バラ賞では最軽量のセンショウレディーに先着を許しましたが、紅バラ賞の再戦のような対戦図式となった端野峠特別では1着。特別戦を使われるようになってから、馬体増とともに好調をアピールしているように、高重量戦を得意とするタイプのよう。障害も上手く、更にキサラキクよりも重量が30㎏も軽いとなれば、上位争いが濃厚でしょう。
○は黒ユリ賞の2着馬で、今年は柏林賞2着のアアモンドセブン。この馬はメンバー中では一番の先行力があり、障害も上手。しかし、紅バラ賞のように、他馬の目標にされる立場となるぶん、見せ場を作りながらも勝てないという状況になりやすいのがネック。一旦差されると、まず、差し返せないので、障害を先に仕掛けてどこまで粘れるかですが、他馬が障害で苦戦すれば上位にはこれるはず。人気以上の走りは見せられそうです。
▲は休養明けでトップハンデを背負った前々走の紅バラ賞で3着のキサラキク。ただ今回は紅バラ賞以上に他馬とのハンデ差があることと、前走の十勝岳特別は、二走ボケのパターンにしても障害で膝をついてからすぐに立て直せなかったあたりにやや不安を感じます。順調でありさえすれば、トップハンデでも勝つ可能性が高いと見ていますが、前走内容がひと息で狙い下げました。
あとは△に紅バラ賞の勝ち馬センショウレディー。今回が重賞初挑戦となり、重量増の不安や他馬とハンデ差が詰まる不安がありますが、今回のメンバー相手に勝利したのは紛れもない事実。今回もそれほど人気がなさそうとなると食指が動く一頭です。
他では末脚が確実で重賞で常に善戦のアサヒメイゲツ。この馬はこれまでの重賞では障害がネックで、なんとか障害を越えたと思ったら、前にリードを奪われすぎて直線で豪快に伸びても間に合わないところがありました。古豪に例えるならキタノタイショウでしょうか。しかし、そのキタノタイショウも先月の北見記念を勝ちました。また、この馬自身も、近走は障害が充実しているので、馬場が軽くなればチャンスがあるかもしれません。連対圏内までは厳しいような気もしつつ、不気味なので少しだけ押さえます。
◎ (3)フェアリードール
○ (5)アアモンドセブン
▲ (4)キサラキク
△ (9)センショウレディー
△ (2)アサヒメイゲツ
馬複
3-5,4 2000円 計4000円
3-9 1500円
2-3 500円