年始のばんえい十勝は、1月1日(祝・金)~5日(火)の連続5日間で、前半3日間はデイ開催、後半2日間は薄暮開催として実施されます(レースの発走予定時刻等はこちら)。2日(土)には4歳以上による帯広記念、3日(日)には4歳シーズン三冠の最終戦・天馬賞と重賞が2つ組まれています。ご期待ください。
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【第20回開催1日目】
1月1日(祝・金)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(A1級混合・16:40発走予定)。
サクラリュウに注目します。前開催のオリオン特別(A1級混合)では1番人気に応えて快勝。今回有力視される馬の多くをそこで破っています。今回はA2級との混合で、相手関係を考えても負けられないところです。
アオノレクサスは、近5走が1、2、2、5、3着の堅実行進。3着だった前走オリオン特別は、第2障害を2番手で越えると、逃げるサクラリュウを一旦は交わしたものの、終いに踏ん張れませんでしたが、力は出し切ったはず。今回はサクラリュウとのハンデ差が5キロから10キロに広がるので、なんとか食らいつきたいところでしょう。
ヤマノウンカイは、A1昇級2戦目で、特別戦に替わった前走オリオン特別で変わり身を見せて2着に好走。引き続いての特別戦出走なら侮れません。
11月にはA1級特別でサクラリュウの2着があるコウシュハクィーンも、すんなり逃げられれば差はありません。
明け4歳は、今開催から特別戦では減量が20キロから10キロに減らされ、明け5歳と同じ負担重量となります。ここにはホクショウモモ、コウリキが出走していますが、ともに前走のばんえいダービーよりもさらに重い重量を課されており、厳しそうです。
【第20回開催2日目】
1月2日(土)のメイン第9レースは、重賞・第38回帯広記念(16:10発走予定)。基礎重量890キロから、今季の収得賞金80万円につき10キロ増となる別定重量戦で、フジダイビクトリーが30キロ増の920キロ、オレノココロ、コウシュハウンカイが20キロ増、ニュータカラコマ、キタノタイショウ、トレジャーハンターが10キロ増での出走で、最大30キロ差のハンデがつきました。
昨年のこのレースの3着馬フジダイビクトリーに注目します。10月25日に行われた重賞・北見記念では第2障害、離された4番手クリアからそのまま4着でしたが、しっかり歩き続け、先行した1~3着馬との差を着実に詰めていました。当時と同様、今回も最大30キロ差のトップハンデを課されていますが、基礎重量が40キロも増えていることを考えれば、障害巧者のこの馬にアドバンテージが見込めそうです。
コウシュハウンカイは北見記念で2着。障害を3番手で越えると、ゴール手前10メートルでは先頭へ抜け出す場面もあり、見せ場十分。初の870キロに対応できたことも収穫でしょう。特別戦の荷物では追走に苦労する面も見られ、前開催のホワイトクリスマス賞(オープン-1組)は6着でしたが、重賞へと替わる今回は、障害力を生かし巻き返してくるでしょう。
キタノタイショウは北見記念の覇者。障害を2番手でクリアし、早めにインフィニティーを捕えると、コウシュハウンカイに一旦は交わされたものの、最後に底力を見せています。前走のホワイトクリスマス賞は追い込んで2着。夏場に比べると障害のキレに良化が見られるので、4着だった昨年以上の結果が望めるかもしれません。
インフィニティーは北見記念でも逃げましたが、やはり詰めを欠いて3着。障害には絶対の自信を持っており、ここも押さえには必要でしょう。
【第20回開催3日目】
1月3日(日)のメイン第10レースは、重賞・第9回天馬賞(5歳・16:40発走予定)。4歳シーズン三冠の最終戦で、定量760キロ(牝馬740キロ)での争いとなります。
4頭いるオープン馬からハクタイホウに注目します。世代限定の重賞では上位人気に支持されることが多いものの、タイトルは3歳11月のばんえい菊花賞のみですが、第2障害で大きく崩れたのは4歳シーズン一冠目・柏林賞(6月28日・8着)くらい。その柏林賞を含め、春シーズンは障害のキレがイマイチでしたが、夏場の休養を経て変わり身を見せ、3、2、2、2、1着。前走の冬月特別(オープン・A1級決勝混合)で古馬オープン初勝利をマークと、障害巧者ぶりが復活しています。重量経験があるのも強みで、逃げ切りが濃厚でしょう。
キサラキクは、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスと2つの世代女王決定戦を勝利。3歳12月のばんえいダービーでは、ホクショウマサル、ハクタイホウと接戦の末、2着に入っています。重賞・ドリームエイジカップ(11月22日・4歳以上選抜)は5着でしたが、730キロでも障害は崩れていませんでした。今回はさらに10キロ重くても、同世代同士の戦いなら流れも楽なはず。抜群の決め手を見せつける場面もありそうです。
A1級のカンシャノココロは、4歳シーズン二冠目・銀河賞(9月20日)で2着の実績馬。端枠の10コースに入ったものの、障害はひと腰でまとめていたのが印象的でした。勝ち味に遅い面は否定できませんが、障害力が生かせるここで前進を期待します。
A2級のシンザンボーイは、メンバー中最多の今季9勝を挙げている好調馬。銀河賞では8着でしたが、大口泰史騎手への乗替わりで、変わり身はあるでしょうか。
同じくA2級のホクショウメジャーも障害巧者。この世代最初の重賞・ナナカマド賞を制している実力発揮の場面があるかもしれません。
【第20回開催4日目】
1月4日(月)のメイン第10レースは、新雪特別(A2級-1組・18:05発走予定)。
A2昇級初戦でもオメガグレートに期待します。断然人気に推された前走のオッズパーク賞ファイナルカップ(B1級-1・2組決勝)では、逃げ切って2着を7秒5もちぎる圧勝を収めています。昨季終盤はA2級で好勝負していた実力馬だけに、ここに入っても格負けはないはず。障害のキレも文句なしの近況で、いきなり好勝負できそうです。
カツオーカンは、11月にはA2級-2組の特別戦で2連勝しています。その後、勝ち星はありませんが、A2級同士で、障害力が生かせる特別戦の今回は、変わり身が見込めるでしょう。
センゴクイチは12月にA2へ昇級し、その初戦のターコイズ特別(12月6日・A2級-1組)で、いきなり3着を確保。相手強化されたA2級では、なかなか先手が取れませんが、それでもその後も4、5、5着(いずれも平場戦)と崩れていません。競り合いになるとしぶとさを発揮するので、好位で第2障害を越えられれば勝機もあるでしょう。
ターコイズ特別5着のサカノテツワンは、その後の3走でもセンゴクイチと同じレースを走り3、2、3着と堅実な成績。特別戦ではテンに置かれがちなため信頼度は下がりますが、流れがハマれば鋭い末脚が炸裂するかもしれません。
【第20回開催5日目】
1月5日(火)のメイン第10レースは、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・18:05発走予定)。
ニシキエーカンは、目下、オープン(1組)特別で3戦連続3着に好走。追い込み一手という不器用なタイプですが、相手関係を考えればよくやっています。今回はこの馬にとっての3走前・知床賞(11月23日)の勝ち馬オイドンがいますが、障害のキレに課題がある近況。その他6頭はオープンでも2組程度のレベルなので、ニシキエーカンに勝機到来といったところでしょう。
ショウチシマシタは近2走のオープン-2組混合戦、オープン-2組戦(12月21日)を連勝中。前走で前述の2頭以外の5頭を破っています。3走前の知床賞では、3着ニシキエーカンとほぼ同時に第2障害を越えると、併走のままコンマ4秒だけ競り負けての4着で実力差は感じません。こちらのほうが先行力があるので、障害を越えるタイミング次第では逆転もありそうです。
ナナノチカラは、前走のオープン-2組戦(12月21日)が1番人気で5着でしたが、降雪で軽めの馬場を意識して積極的に仕掛けていった結果。ゴール寸前まで2番手をキープと悪くないレースでした。今回は馬場が落ち着きそうなので、巻き返しが期待できます。
同じくオープン-2組戦(12月21日)で7着と凡走しているダイコクパワーも、時計のかかる馬場なら見せ場以上がありそうです。