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8/14ばんえいグランプリ回顧

2022年8月15日(月)

メムロボブサップが断然人気に応える

 8月14日(日)には重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上ファン選抜)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。障害先頭から押し切ってグランプリ連覇を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.マツカゼウンカイ(800) 18.0
 2.コマサンブラック(800) 85.1
 3.メジロゴーリキ(800) 9.5
 4.インビクタ(800) 23.5
 5.ミノルシャープ(800) 13.7
 6.メムロボブサップ(800) 1.1
 7.キョウエイリュウ(800) 47.7
 8.カイセドクター(800) 25.2

 今年もファン投票1位に支持されたのはメムロボブサップ。全馬同重量の800キロで、今季先着を許したアオノブラック、アアモンドグンシンが不在ともあって単勝は1.1倍と圧倒的な支持を集めました。19年のばんえいグランプリ初挑戦から2、3、3着と善戦のメジロゴーリキが2番人気。20年にこのレースを含む重賞3連勝を成し遂げたミノルシャープ、前走メジロゴーリキの2着だったマツカゼウンカイが人気で続きました。

 第1障害を最初に越えたのはメジロゴーリキで、インビクタ、ミノルシャープ、メムロボブサップが続きます。夕方に降った雨の影響で軽くなった馬場(馬場水分1.8%)で、前4頭は軽快に歩を進めます。第2障害手前でインビクタが抜け出すとそのまま先頭で障害下に到達。レース前半は44秒というペースで進みました。
 第2障害ではひと息入れてインビクタが最初に仕掛けますが、登坂途中で膝をついてしまいます。連れて仕掛けたなかからメムロボブサップがひと腰先頭でクリアすると、メジロゴーリキが2番手で通過。ミノルシャープが続き、少し離れてコマサンブラックが4番手で障害をクリアしました。
 先頭のメムロボブサップをメジロゴーリキとミノルシャープが追いかけますが、その差はなかなか縮まらず、メムロボブサップが押し切って勝利。懸命に食い下がったメジロゴーリキは2秒0差で2着。ミノルシャープは残り20メートルを過ぎたあたりで一杯になったものの立て直して3着。上位は障害通過順に人気順の結果となりました。

 勝ったメムロボブサップは、昨年に続いてファン投票1位に応えての連覇達成。今季はこれで8戦5勝、2着3回とまだ連対を外しておらず、6歳シーズンを迎えてさらに力をつけている印象。今後はより重量を課されることになりますが、引き続き重賞戦線で中心的存在となりそうです。

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阿部武臣騎手「ほっとしています。雨が降らない馬場のほうが良いかなと思っていたので、少し降ったのは気になりましたが、その後晴れてくれたので、軽くはなりましたが、我慢して息を入れていけばなんとか勝てるなと思っていました。軽い馬場とはいえ、800キロと簡単にはいかない重量なので、先行していったのですが、余分に息を入れて道中行くことができたので、障害は楽に越えることができてよかったです。狂いなく今年度も1着2着ばかりの成績なのでこんな馬は珍しいと思います」

7/31ばんえい大賞典回顧

2022年8月 1日(月)

クリスタルコルドが3歳一冠目を制す

 7月31日(日)には重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝4番人気のクリスタルコルドが優勝。残り20メートルで力強く抜け出し、重賞初制覇を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ヤマノコーネル(670) 9.2
 2.ツガルノヒロイモノ(680) 2.2
 3.ピュアリーナナセ(650) 54.8
 4.トワイチロ(670) 26.7
 5.シンエイアロイ(650) 37.2
 6.ヤマカツエース(690) 6.7
 7.ヘッチャラ(690) 3.0
 8.レグルス(670) 84.8
 9.クリスタルコルド(680) 7.6

 イレネー記念など重賞3勝を挙げているキングフェスタが不在となり、単勝1番人気に推されたのはツガルノヒロイモノ。2歳シーズンの重賞では結果を残せませんでしたが、とかち皐月賞、とかちダービーを含む目下5連勝。鈴木恵介騎手が疾病のため阿部武臣騎手に変更となりましたが、単勝2.2倍と高い支持を集めました。イレネー記念2着(同着)など重賞4戦で2、3着のヘッチャラがトップハンデながら2番人気。ヤングチャンピオンシップを勝ったヤマカツエースもトップハンデで3番人気、デビューから一度も掲示板を外していないクリスタルコルドが4番人気で続き、とかちダービー2着のヤマノコーネルまでが単勝ひと桁台の人気となりました。

 第1障害を越えて先頭はツガルノヒロイモノで、ヤマノコーネル、トワイチロ、ヤマカツエースらが追走。ヘッチャラとクリスタルコルドも差なく続き、前は6頭がほとんど横並びで進みます。馬場水分0.4%と乾いた馬場のなか各馬慎重に歩を刻み、わずかにクリスタルコルドが先頭で第2障害下に到達。ここまで50秒というペースでした。
 第2障害ではクリスタルコルド、ヤマカツエース、ヘッチャラがほとんど同時に仕掛け、その中からクリスタルコルドがすんなりと先頭で通過。ヤマカツエース、ヘッチャラの順で続き、トワイチロが少し離れた4番手でクリアしました。
 ヤマカツエースが障害を越えた勢いで抜け出しますが、残り20メートル手前で脚色が鈍ったところ、クリスタルコルドが交わして先頭に立つと、そのまま後続を引き離して先頭でゴール。ヤマカツエースが詰まったところ、これを交わしたトワイチロがゴール前で一杯になりながらも2着。障害6番手から追い込んだピュアリーナナセとヘッチャラがほぼ同時にゴールし、長い写真判定の末、3着同着という結果になりました。なお、1番人気のツガルノヒロイモノは障害で苦戦して9着でした。

 勝ったクリスタルコルドは、ここまで重賞では2月の翔雲賞3着が最高でしたが、5度目の挑戦で見事初制覇。負担重量や馬場状態を問わず障害が安定しているのがこの馬の強みで、二冠目・銀河賞でも楽しみな存在となりそうです。

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西謙一騎手「今までずっと軽馬場でしか走っていないメンバーだったので、(馬場が)重くなったら出番があるかなと思っていました。(680キロの重量について)ここに向けて調教してきたので苦にはしていなかったです。第2障害までずいぶん楽に来れたので、これなら大丈夫だなという感じがありました。(初ブリンカーについて)いつもふらふらして集中力がない馬なので、端コースという点も含めて試してみました。(この後の三冠路線について)無事に最後までいけたらいいと思います」

7/17旭川記念回顧

2022年7月19日(火)

メムロボブサップが逃げ切って人気に応える

 7月17日(日)には重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。堂々の逃げ切り勝ちで今季重賞初制覇を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アオノブラック(810) 5.2
 2.ヤマトタイコー(790) 24.5
 3.アアモンドグンシン(800) 2.7
 4.メムロボブサップ(800) 1.9
 5.インビクタ(790) 21.7
 6.マツカゼウンカイ(790) 出走取消
 7.ミノルシャープ(790) 23.1
 8.メジロゴーリキ(790) 17.1

 メムロボブサップは今季5戦すべて連対中と安定感抜群。ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞はともに2着惜敗でしたが、先着を許したアオノブラックとは10キロ有利な今回こそはと1番人気に支持されました。そのメムロボブサップを前走のオープン特別で下したアアモンドグンシンが2番人気。ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞と重賞連勝中のアオノブラックが3番人気で、ここまでが単勝ひと桁台となりました。

 第1障害を越えて先頭はメムロボブサップで、アオノブラックが追走。アアモンドグンシンも続き、人気3頭が先行する展開。前日からの雨で馬場水分3.6%の軽馬場のなか前3頭は軽快に歩を進め、中でもアアモンドグンシンが道中一度も息を入れずに先頭で第2障害下に到達。レース前半は40秒とハイペースで流れました。
 人気3頭が第2障害下に揃うと、後続が到達する前にアオノブラックが最初に障害に仕掛けますが、登坂途中でひと息。続いた2頭からメムロボブサップがひと腰で障害を越え、立て直したアオノブラック、インビクタもクリア。やや離れてミノルシャープ、メジロゴーリキと続きました。
 先頭のメムロボブサップは、その後も一歩一歩、力強く歩を進め、後続に十分なリードを取ったまま押し切って完勝。アオノブラックは残り20メートルを過ぎたあたりで止まりかけましたが、立て直してメムロボブサップから7秒6差で2着。インビクタが3着に入り、上位は障害通過順での決着となりました。なお、ヤマトタイコーは第2障害で競走を中止。アアモンドグンシンもゴール前で競走中止となり、完走は5頭でした。

 メムロボブサップは、2月のチャンピオンカップ以来、通算11回目の重賞制覇。今季の古馬重賞では2戦ともアオノブラックに惜敗でしたが、見事雪辱を果しました。またこの勝利で1月のプロキオン特別(オープン-1組)2着から10戦連続連対。今後も古馬戦線の中心であることは間違いないでしょう。

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阿部武臣騎手「やっと(重賞を)勝てたのでとホッとしています。今年春からの重賞では2着ばかりだったのですが、いずれも雨に泣かされ、今日も雨が降ったのでまた辛い展開になるのかなと思っていました。雨降り馬場なので流れが速いレースになると思ったのですが、予想以上に速かったので、道中本当はもう少し息を入れたかったのですが、無理して1回だけ息を入れていきました。800キロを積んでノンストップとなると、やはり障害でどの馬も辛い部分が出てくると思ったので、そこは我慢して1回息を入れましたが、それでも障害はいつもより辛かった気がします。(ゴールした時は)今日の雨は味方についてくれたと思いました」

7/3柏林賞回顧

2022年7月 4日(月)

オーシャンウイナーが4歳一冠目を制す

 7月3日(日)には重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝2番人気のオーシャンウイナーが障害3番手から抜け出して勝利。重賞4勝目を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ネオキングダム(700) 28.0
 2.タカナミ(690) 43.6
 3.サクラヒメ(700) 1.8
 4.オーシャンウイナー(720) 3.2
 5.コウシュハハリアー(690) 55.5
 6.リアンドノール(690) 28.2
 7.ミソギホマレ(670) 74.2
 8.アバシリサクラ(670) 49.9
 9.マサタカラ(690) 11.9
 10.イワキダイヤ(690) 5.8

 4歳シーズンの一冠目に10頭が出走。昨年ばんえい菊花賞、ばんえいオークスを制した牝馬サクラヒメが、前哨戦・ライラック賞を含む目下3連勝で単勝1.8倍と高い支持を集めました。イレネー記念、ばんえいダービー、ポプラ賞と重賞3勝のオーシャンウイナーがトップハンデながら2番人気。前走ライラック賞2着で連続連対を7まで伸ばしているイワキダイヤが3番人気。以下は単勝ふた桁台でこの3頭に人気が集まりました。

 タカナミとサクラヒメが第1障害をほぼ同時に越え、オーシャンウイナーが追走。端枠のネオキングダムとイワキダイヤも位置取りを上げると、後続もほとんど遅れることなく、各馬刻みながら歩を進めます。中間点を過ぎても先頭はサクラヒメでしたが、差なく先行したイワキダイヤが先に第2障害下に到達。ここまで57秒というペースでした。
 第2障害ではイワキダイヤが最初に仕掛けますが、ほぼ同時に仕掛けたサクラヒメがすんなり先頭で通過。イワキダイヤもひと腰で続き、オーシャンウイナーが3番手でクリア。以下は障害で苦戦し、前3頭が後続に大きな差をつける展開となりました。
 オーシャンウイナーが障害を越えた勢いで先頭のサクラヒメに一気に迫ると、イワキダイヤを離して一騎打ちに。人気2頭が馬体を併せての追い比べになりましたが、サクラヒメが残り10メートル手前で一杯になり、オーシャンウイナーが抜け出して勝利。イワキダイヤも一杯になって2着争いは混戦になると、離れた障害4番手からマサタカラ、5番手からミソギホマレが一気に追い上げてそれぞれ2、3着に入線。なお、サクラヒメはゴール前で転倒して競走中止、タカナミは基準タイム超過のため失格となりました。

 イレネー記念、ばんえいダービーを制しているオーシャンウイナーは、今回最大50キロ差のトップハンデを克服し、あらためて世代ナンバーワンの実力を証明しました。二冠目となる9月の銀河賞も別定重量戦となりますが、引き続き中心的存在となりそうです。

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菊池一樹騎手「この馬はいつもトップハンデで受けて立つ立場なので、馬の調子だけみて自信を持って乗りました。(馬の調子が)本当に良くなってきていたので自信はありました。重賞で重量も重たく、流れがこの馬向きの刻む展開になったのが良かったです。(第2障害を降りてからは)サクラヒメをマークするように乗ったので、差せるかなという感じでしたが、ゴール前もしっかり歩いてくれました。(今後は)調子を見ながらだとは思いますが、(重賞を)獲れるように頑張っていきたいと思います」

6/19北斗賞回顧

2022年6月20日(月)

アオノブラックが今季重賞2勝目

 6月19日(日)には重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のアオノブラックが優勝。ライバル・メムロボブサップとの接戦を制し、ばんえい十勝オッズパーク杯に続いて重賞連勝となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.メジロゴーリキ(770) 17.7
 2.メムロボブサップ(780) 1.6
 3.アアモンドグンシン(770) 4.2
 4.カイセドクター(770) 20.3
 5.キョウエイリュウ(770) 25.8
 6.マツカゼウンカイ(770) 25.0
 7.アオノブラック(780) 6.2
 8.キタノユウジロウ(770) 26.1
 9.ゴールドハンター(770) 48.0

 単勝1番人気に推されたのはメムロボブサップ。5月のばんえい十勝オッズパーク杯は2着惜敗でしたが、シーズンを跨いで7戦連続で連対中という充実度からも単勝1.6倍と圧倒的な支持を集めました。オッズパーク杯は3着でしたが、先着を許した2頭とは10キロ有利になるアアモンドグンシンが2番人気。そしてオッズパーク杯の勝ち馬アオノブラックが3番人気。以下は単勝ふた桁台でこの3頭に人気が集まりました。

 第1障害を最初に越えたのはメムロボブサップで、アアモンドグンシン、メジロゴーリキと内の3頭が先行。その後は少し離れてアオノブラック、カイセドクターと続きます。夕方の雨で馬場水分は1.5%とやや湿った馬場で、メムロボブサップとアアモンドグンシンが軽快に歩を進め、2頭がほとんど同時に第2障害へ最初に到達。レース前半は46秒というペースでした。
 第2障害ではひと息入れてアアモンドグンシンが最初に仕掛けますが、登坂途中で膝をついてしまいます。連れて仕掛けたメムロボブサップがひと腰先頭でクリアすると、アオノブラックが2番手で通過。少し離れてメジロゴーリキが続き、アアモンドグンシンは立て直して4番手から追いかける展開となります。
 前は粘るメムロボブサップに迫るアオノブラックと、ばんえい十勝オッズパーク杯の再現かのような6歳2強の一騎打ちに。互いに譲らず、しかし最後はアオノブラックがわずかに先着。メムロボブサップはコンマ9秒差で2着。追い上げたアアモンドグンシンが3着と、ばんえい十勝オッズパーク杯と同じ決着となりました。

 勝ったアオノブラックは、昨年このレースでは20キロの賞金ハンデが課されて5着に敗れていましたが、ハンデ10キロ増だった今年は同世代のライバル・メムロボブサップとの接戦を制して重賞通算9勝目としました。今後はハンデがさらに課される立場となりますが、メムロボブサップとともに古馬戦線の中心的存在であることは間違いなさそうです。なお管理する金田勇調教師は、この勝利が通算1300勝目となりました。

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藤野俊一騎手「メムロボブサップとアアモンドグンシンが先行して少し辛い展開でした。障害を降りた時点でメムロボブサップが良い脚使って行ってしまうのかなと思いましたが、それほどでもない状態だったので、こちらが頑張れば勝てそうかな、と思って乗っていました。(勝利を確信したのは)ゴールに入ってからですね。向こう(メムロボブサップ)も頑張っていたので、こっちも負けないくらい頑張って追っていました。これからも活躍していく馬だと思いますが、夏場は少し弱いのでまた秋口から頑張ります」

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