女王の座にナカゼンガキタ
1月29日(日)には重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われ、単勝3番人気のナカゼンガキタが優勝。障害3番手から抜け出し、重賞3勝目を挙げました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.シンエイボブ(800) 77.4
2.ナカゼンガキタ(780) 6.8
3.ニセコヒカル(780) 6.8
4.アーティウィング(800) 19.3
5.ヒメトラマジック(780) 48.4
6.フォルテシモ(780) 6.0
7.ミソギホマレ(810) 15.1
8.ダイヤカツヒメ(770) 17.2
9.シャンハイオトメ(770) 33.1
10.サクラヒメ(820) 1.8
前哨戦・レディースカップを圧勝したサクラヒメは、続く4歳シーズン三冠目の天馬賞も快勝。目下5連勝と勢いがあることからトップハンデながら単勝1.8倍と断然の支持を集めました。昨年の覇者フォルテシモが2番人気。20年のカーネーションカップを勝利したナカゼンガキタと、昨年のカーネーションカップ2着のニセコヒカルが単勝6.8倍で並びましたが、票数の差でナカゼンガキタが3番人気に。以下は単勝10倍以上と離れた人気となりました。
第1障害を最初に越えたのはダイヤカツヒメで、ニセコヒカルとナカゼンガキタが追走。アーティウィングも位置取りを上げてきます。道中は前後ばらけた展開で、中間点を過ぎたあたりでニセコヒカルが一旦は先頭に立つも、ダイヤカツヒメがこれを交わしてそのまま第2障害下へ最初に到達。ここまで49秒というペースで進みました。
第2障害には2番手で到達したニセコヒカルが最初に仕掛け、すんなりひと腰で通過。フォルテシモが続き、ナカゼンガキタ、アーティウィングと差なく障害をクリア。その後ろはやや離れてダイヤカツヒメが追いかける展開となりました。
脚色が目立っていたのはナカゼンガキタで、残り30メートル手前でニセコヒカルを交わして先頭に立ちます。ニセコヒカルは懸命に食い下がるも、抜け出したナカゼンガキタが最後まで止まらずに歩き切って快勝。ニセコヒカルは2着。アーティウィングがフォルテシモとの3着争いを制し、断然人気のサクラヒメは障害7番手から追い上げるも5着が一杯でした。
勝ったナカゼンガキタは、20年カーネーションカップ以来となる重賞制覇。昨年のこのレースでは追い上げ届かず4着でしたが、今回は早めの抜け出しで、9歳にして見事女王の座に就きました。
藤本匠騎手「本当にホッとしています。馬の状態は悪くないと調教師さんも言っていたので、自分なりに工夫しながら乗りました。今開催から1と2(障害)の間に多少砂を入れたということで、展開的には遅くなるだろうなと思っていたので、それはこの馬にはピッタリはまったという感じでした。(道中)1回余計に止めましたが、障害の下で行きたがっていたので思ったより障害も軽く上がってくれました。余裕で上がってくれたので、ゴールまで保つだろうと思っていました」