キングフェスタが4歳三冠に王手
9月24日(日)には重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、キングフェスタが優勝。障害3番手から一気に抜け出し、単勝1.1倍の断然人気に応えました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ヤマノコーネル(730) 52.3
2.ホクセイウンカイ(720) 34.7
3.シンエイアロイ(710) 30.0
4.トワイチロ(720) 出走取消
5.ヘッチャラ(750) 8.1
6.ヤマカツエース(740) 8.3
7.キングフェスタ(750) 1.1
8.クリスタルコルド(730) 20.5
9.ツガルノヒロイモノ(750) 26.8
トワイチロが出走取消になり8頭立てに。4歳世代はここまで重賞6勝のキングフェスタの一強ムードで、同馬は前走のマロニエ賞(オープン-1組)でアオノブラック、メジロゴーリキら古馬一線級相手に圧勝。今回は最大40キロの重量差がありましたが、同世代同士ならと単勝1.1倍の圧倒的支持を集めました。8月のはまなす賞で重賞2勝目を挙げたヘッチャラが8.1倍、同2着のヤマカツエースが8.3倍で、同3着のクリスタルコルドは20.5倍で離れた4番人気となりました。
キングフェスタが勢いよく第1障害を先頭で越えますが、ホクセイウンカイ、ヤマノコーネル、ヘッチャラが差なく追走。ヤマカツエースとツガルノヒロイモノも位置取りを上げ、前はほとんど横並びになります。先頭が入れ替わりながら進むなか、キングフェスタは慎重に歩を進め、先行勢の後ろに控えます。前はホクセイウンカイがわずかに先頭で第2障害下に到達し、前半は66秒というペースで流れました。
第2障害下に続々と揃い、最初に仕掛けたのはヤマカツエースで、すんなりとひと腰でクリアすると、ヘッチャラも差なく2番手で通過。キングフェスタが3番手で、ホクセイウンカイは止まりかけながら4番手で越えました。
キングフェスタは障害を越えた勢いで一気に追い上げると、先頭のヤマカツエースを並ぶ間もなく抜き去ります。後続をグイグイと引き離し、ゴール直前で詰まったものの、立て直す余裕もあって危なげのない勝利となりました。接戦の2着争いは、残り10メートル手前で一旦はヘッチャラが前に出たもののゴール直前でひと息、止まらず歩いたヤマカツエースが交わして2着。ヘッチャラは立て直して3着に入り、上位人気3頭での決着となりました。
キングフェスタはトップハンデながら2着ヤマカツエースに7秒2差をつける圧勝で、7月の柏林賞に続いて4歳シーズン二冠達成となりました。2歳シーズンはナナカマド賞、イレネー記念、3歳シーズンはばんえい菊花賞、ばんえいダービーとそれぞれ二冠を制していますが、いよいよ4歳シーズンでは三冠がかかります。1月の天馬賞は定量で争われるだけに三冠制覇も大いに期待できそうです。
鈴木恵介騎手「(二冠達成で)ほっとしています。(前走の)オープンであのメンバーに勝てたのは自信にもなりました。そこまで軽い馬場ではなく、重量も重いので自分のレースをすればなんとか勝てると思って挑みました。(コースの砂の入れ替えについて)この馬にとっては良かったと思います。手応えも前走よりも良く、道中の行きっぷりも良いと感じていました。障害もうまくかかってくれてひと腰で上がってくれました。(障害を)降りてからも歩いてくれる馬なので、いつも通りで良かったです。三冠に向けて、調整してまた優勝できればと思います」