牝馬スマイルカナが3歳二冠目制す
11月3日(祝・日)には重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のスマイルカナが優勝。離れた障害3番手から一気に追い上げ、逃げ粘るホクセイハリアーをゴール前で差し切りました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ミチシオ(710) 1.8
2.ユーフォリア(690) 17.3
3.ウルトラコタロウ(700) 23.4
4.スマイルカナ(680) 4.6
5.アヤノダイマオー(700) 17.1
6.フレイムファースト(690) 58.4
7.ライジンサン(710) 9.1
8.ホクセイポルシェ(690) 95.2
9.ホクセイハリアー(700) 5.4
10.グランドスターダム(690) 96.5
ミチシオは一冠目のばんえい大賞典は僅差2着でしたが、その後も大崩れなく、前走では古馬A2特別を勝利。トップハンデ710キロでもその充実ぶりから単勝1.8倍の断然人気。前哨戦の秋桜賞を勝利した紅一点のスマイルカナが4.6倍で2番人気。ばんえい大賞典を制したホクセイハリアーが5.4倍で3番人気。今季は7月が初戦と遅れたものの、イレネー記念など2歳シーズンの重賞3勝で今季出走は重賞2戦のみのライジンサンまでが単勝ひと桁台の人気となりました。
ユーフォリアが第1障害を先頭で越えましたがひと息入れると、ホクセイハリアー、ウルトラコタロウの2頭が交わして先行。スマイルカナ、ホクセイポルシェらが続きます。馬場水分は0.9%で砂煙が舞うほどの重たい馬場のなか、前2頭が入れ替わりながら進むと、わずかにホクセイハリアーが先頭で第2障害下に到達。前半は64秒というペースで進みました。
ホクセイハリアーはひと息入れるとすぐに仕掛け、後続が登坂を開始する前に天板に到達してそのままひと腰先頭でクリア。人気のミチシオとスマイルカナがやや離れた2、3番手で通過し、ライジンサン、グランドスターダムと続きます。
ホクセイハリアーは軽快に逃げていましたが、後続が一気に差を詰めにかかります。その中でも脚色が目立ったスマイルカナがゴール前でわずかに差し切って勝利。ミチシオが3着に入り、人気3頭の決着となりました。
スマイルカナはイレネー記念でも牡馬相手に2着に健闘。持ち前の決め手を発揮し、牝馬限定の黒ユリ賞以来、重賞2勝目としました。
西謙一騎手「(最後)届いてよかったです。(秋桜賞から)体調面でもいい感じに来ているのでこのレースに間に合うと思いました。(夏場は)砂があまり合っていない感じだったので、その辺を踏まえて障害だけは絶対に上がれるようにはしていました。(今日の馬場は)思った以上に息も入ったので、良い感じで歩けました。(第2障害を降りたときは)届くかな...という感じでした。ゴールの瞬間はきっちりと差したなという感じはしました。春から最大の目標は(ばんえい)オークスなので、そこも獲れたら嬉しいです」