5歳馬クリスタルコルドが抜け出し快勝
3月10日(日)には重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝3番人気のクリスタルコルドが優勝。障害2番手から抜け出す快勝で、22年はまなす賞以来となる重賞3勝目を挙げました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.マルホンリョウユウ(790) 49.3
2.タカラキングダム(790) 63.7
3.ヤマカツエース(790) 15.5
4.クリスタルコルド(780) 6.8
5.アシュラダイマオー(750) 89.7
6.ジェイヒーロー(760) 18.6
7.アローリキヒメ(740) 10.2
8.ヘッチャラ(790) 2.8
9.キングフェスタ(810) 2.0
10.キョウエイプラス(760) 103.0
4歳、5歳各5頭の10頭立てで争われた世代対抗戦。単勝1番人気に支持されたのは天馬賞を勝って4歳シーズン三冠を達成したキングフェスタ。810キロのトップハンデながら、重賞8勝の実績は断然で、単勝2.0倍と大きな支持を集めました。昨年のポプラ賞を制し、4歳シーズン三冠でもすべて3着以内と安定感あるヘッチャラが2.8倍で2番人気。重賞2勝で2走前にはオープン特別を勝利したクリスタルコルドが6.8倍の3番人気。最軽量740キロのアローリキヒメ、ドリームエイジカップ3着のヤマカツエースが人気で続き、5歳馬5頭が上位人気となりました。
第1障害をクリスタルコルドとキングフェスタが最初に越えますが、両馬ともひと息入れると、アシュラダイマオーが先頭に立ち、ジェイヒーローが追走。アローリキヒメ、ヤマカツエースも位置取りを上げてきます。中間点を過ぎたあたりで前はほとんど横一線で、何度も先頭が入れ替わる展開。第2障害下にはアローリキヒメ、アシュラダイマオーがわずかに先頭で到達し、ここまで58秒というぺースで流れました。
第2障害にはアシュラダイマオーが最初に挑戦しますが、坂の途中でひと息。続いたヤマカツエース、アローリキヒメは天板で膝をついてしまいます。先頭で障害を越えたのはジェイヒーローで、差なくクリスタルコルドが続きます。立て直したヤマカツエースは3番手で、ヘッチャラが4番手から追いかける展開となります。
障害を降りてすぐにクリスタルコルドが先頭に立つと、徐々に後続との差を引き離し、十分なリードを保ったまま先頭でゴール。キングフェスタは障害8番手から一気の脚で追い上げましたが2着まで。3着争いは接戦となりましたが、ゴール前一杯になったジェイヒーローをヘッチャラがわずかにとらえ、5歳馬が上位3着まで独占となりました。
勝ったクリスタルコルドは、22年のばんえい大賞典、はまなす賞に続いて重賞3勝目。これまで重賞では一度もキングフェスタに先着できていませんでしたが、今回は30キロのハンデ差を生かし、早め先頭から世代王者を振り切りました。
西謙一騎手「重量的にもメンバー的にもいつもとあまり変わらなかったので気にしないで騎乗しました。(780キロの重量について)最近ずっと障害に重点をおいて調教していたのでこのくらいなら大丈夫だと思いました。折り合いも良く、障害でもこれで差されたら仕方がないという感じで乗っていました。調教に関しても耐えてくれているので、重量に慣れてきたら上(のクラス)でも頑張ってくれると思います」