ホクセイイワキヤマが接戦制す
10月12日(日)にナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、ホクセイイワキヤマがオレノコクオウとの叩き合いを制し、2歳シーズン一冠目を勝利しました。
1.ホクセイタケコ(550) 113.7
2.ホクセイイワキヤマ(570) 1.8
3.パワーシンデレラ(550) 31.8
4.オレノコクオウ(570) 4.6
5.カワノラクシュミー(550) 22.8
6.スターノチカラ(570) 8.5
7.ジェイノヒメ(550) 23.0
8.ジェイノホマレ(550) 61.8
9.キョウエイジェット(570) 4.2
10.ピュアリーヒナリ(550) 104.0
フルゲート10頭中6頭が牝馬というメンバーで争われた2歳世代最初の重賞は、牡馬限定の特別戦・青雲賞を勝利したホクセイイワキヤマが単勝1.8倍で断然人気。メンバー最多の4勝を挙げている2頭、キョウエイジェットが4.2倍、オレノコクオウが4.6倍。1勝ながら2着4回と堅実さが目立つスターノチカラが8.5倍で4番人気。牡馬4頭が上位人気を占めました。
午前中からの雨で水分量2.3%の軽馬場となった今年のナナカマド賞。第1障害はカワノラクシュミーが先頭で下りますが、ホクセイイワキヤマ、オレノコクオウ、ジェイノヒメ、ジェイノホマレなど各馬それほど差なく続きます。キョウエイジェット、スターノチカラなども加わり、端枠を除く8頭がほぼ一団となります。中間点を過ぎるとスピードに乗ったカワノラクシュミーとスターノチカラが先頭で第1障害に到達。前半は34秒という速い流れでした。
第2障害は最初に仕掛けたカワノラクシュミーが坂の中腹で止まると、続いて仕掛けたキョウエイジェットが先頭でクリア。同時に仕掛けたスターノチカラも差なく続きます。やや離れてホクセイイワキヤマ、ジェイノホマレ、オレノコクコウの順で障害を越えます。
逃げていたキョウエイジェットに、ホクセイイワキヤマ、オレノコクオウ、ジェイノホマレ、スターノチカラが一気に迫ります。残り10メートルで5頭がほぼ横一線に並んだところから、ホクセイイワキヤマ、オレノコクオウが抜け出し、2頭が並んでのゴール。写真判定の結果、ホクセイイワキヤマが僅かに先着。同タイムでオレノコクオウが2着。粘り強く歩いたスターノチカラが3着となりました。
激戦を制したホクセイイワキヤマは、これで6戦4勝、2着2回とパーフェクト連対。今後は12月29日の2歳シーズン二冠目、ヤングチャンピオンシップが目標となりそうですが、2着オレノコクオウ、3着スターノチカラ、いずれも生産は十勝管内で、上位2頭が出走権を得られる予選の十勝産駒特別は熱い戦いになりそうです。
渡来心路騎手
(大接戦を勝利して)すごくほっとしています。雨は降ってほしくなかったんですが、雨が降ってすごく流れが速くなる中で、しっかり刻んで、2回息を入れて行けたのでよかったです。(ゴール前は激しい競り合いになって)もう必死に追うだけでした。ゴールしてからも勝ったか分からなくて、最終レースのパドックを回りながら掲示板を見て、ようやく勝ったと分かりました。瞬発力のある馬で、道中息が入れば入るほど障害を下りてからもしっかり歩いてくれるし、まっすぐで真面目な馬です。勝ちたかったレースなので良かったです。