オレノココロが3歳の頂点に!
22日(日)は重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のオレノココロが優勝。ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞でともに2着だった無念を、この大一番で晴らしました。
馬場水分は2.3%でゲートオープン。各馬横一線の状態で第1障害を突破し、そのまま障害中間点へ。脚を止めつつも横一線の状態は続き、勝負どころの第2障害を迎えました。
ひと呼吸入れ、真っ先に仕掛けたのはショウチシマシタ。セイコークイン、コウシュハウンカイもこれに続き、その後も続々と登坂を開始。なかでも抜群のかかりを見せたのはオレノココロで、一気に障害を登り切って先頭クリアを果たします。それに遅れじとコウシュハウンカイ、ソウクンボーイも突破。内枠3頭が並ぶようにして、ゴール前の直線を迎えました。
いったんは先頭を譲る形になったオレノココロですが、残り20メートル付近で盛り返して再度先頭へ。ソウクンボーイとコウシュハウンカイもしぶとく食い下がりますが、オレノココロの脚いろは鈍らず、そのまま半馬身ほどのリードを保って荷物を運び切りました。2着はソウクンボーイで、コウシュハウンカイがさらに半馬身差の3着となりました。
オレノココロは4度目の挑戦で重賞初制覇。しかもこれまでの2冠がともに2着だっただけに、まさに"悲願"といえるもの。そのレースぶりも余裕がうかがえる堂々としたもので、着差以上の強さを感じさせました。それだけに、今後迎える古馬との対戦でも期待は高まるばかり。さらなる飛躍が期待できそうです。
2着のソウクンボーイはこれまでの2冠が今ひとつでしたが、この直前が2連勝だっただけに、今のデキのよさを生かしたものといえます。しかし、この大舞台で2着に食い込んだことからも底力は相当。今後も重賞戦線で活躍してくれることでしょう。
ばんえい菊花賞馬コウシュハウンカイは積極的な競馬を演じ、しまいもよく食い下がりましたが3着まで。ただ、地力の高さは存分に示した格好。引き続き要注目の存在です。
鈴木恵介騎手「ゴール前10メートルくらいのところで、競っていた2頭の脚いろが鈍くなったので、引き離すことができました。第2障害がすんなりといけたのが勝因かな、と思います。今まではヒザが甘いところがあったけど、きょうは気持ちよく登れましたね。これからは古馬の中でも戦っていけるよう、力を伸ばしていきたいです」