カネタマルに死角は?
今年から通年開催となったことでいくつかの重賞の開催時期が変わったが、このばんえいダービーは菊花賞のあとになり三冠最終戦となった。
約1カ月前に行われたばんえい菊花賞と同じく定量で、20kgずつ重量が増加したのみ。その菊花賞と7頭が同じメンバーなら、カネタマルの力が抜けているというほかに言いようがない。無理にカネタマルが負けるパターンをあら捜しすれば、ゴール前で形勢一変する北見から前の止まらない帯広に変わって仕掛けが遅れたとき。しかし昨年度の帯広の成績を見てもイレネー記念を圧勝するなど、むしろ成績はいい。その上、前走帯広での緒戦は800万クラスで快勝していて、さらに力をつけているような印象だった。本命は迷わずこの馬だろう。
相手はといえば、菊花賞2、3着でその後のオークスでは着順が逆になっただけのワンツーだったエンジュダイヤとウィナーサマーと考えるのが普通だが、いやちょっと待った。
スーパークリントンは着順だけ見れば菊花賞は8着だったが、単独2着に粘りこもうとしたところゴールライン上で力尽き、倒れてしまったことで惨敗となった。ゴール前が坂になっている北見から、前がなかなか止まらない帯広に変わったことでこの馬がそのまま振り切ってしまう可能性は十分考えられる。帯広は昨シーズンホクレン賞勝ちを含め3勝。今シーズンも前走470万のクラスを勝っていて得意なコース。ゆえに対抗にはスーパークリントンを推してみる。
ばんえい大賞典を制し菊花賞を回避したカネサブラックは、その後390万を2度勝っているが470万で苦戦しているので見送り。
ナリタボブサップは390万で2連勝中だが、菊花賞で牝馬2頭に差をつけられていることからも逆転は厳しい。
◎カネタマル
○スーパークリントン
▲ウィナーサマー
△エンジュダイヤ
いずれにしてもオッズを見ないことには買い目と配分が難しいが、◎→○の馬単勝負でドカッと分厚く。◎→▲△の馬単はトリガミ覚悟の押さえ程度。そしてさらに、「あ~~~っとぉ、カネタマルわぁ、届かないぃぃぃぃぃ~~~っ」という井馬アナの実況を想定して○→◎▲△の馬単で穴を狙う。