ばんえい競馬情報局とは?

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今週(8/6~8/8)のみどころ

2005年8月 5日(金)

 間近にせまった真夏の決戦・ばんえいグランプリ(8月15日)。このほどばんえいホームページにて、同レースのファン投票結果が発表されました。1位はスーパーペガサスで871票。20票差の2位にシンエイキンカイ、3位サダエリコなど、ばんえいオールスターが勢揃い。熱戦が期待できそうです。
 さて今週、7日(日)のメインレースはサマーカップ(4、5歳)。先週7月31日に行われたサマーカップトライアル2レースの、上位5頭ずつが出走します。ここはやはりサダエリコが有力で、別次元のレースを期待したいところ。エンジュオウカンとトカチプリティーなど、牝馬勢の上位争いが濃厚です。4歳トライアル1、3着のニシキタカラ、キングファラオあたりが争覇圏でしょう。
 6日(土)に行われるのはJBCカウントダウン90・余市岳特別(550万円未満)。これは地方競馬の祭典JBCのカウントダウン企画として、JBCの勝利ジョッキーに手渡されるスペシャルトロフィーを持ちまわります。また、このカウントダウンレースに優勝した騎手には、スペシャルトロフィーのレプリカが贈呈されます。詳細はこちら
 なおこのレースは、岩見沢に移って抜群の安定度を誇っているヤマトモンジューに注目。前走で大敗を喫したコマタイショウが巻き返せるかが焦点です。
 また7日は、第6レースの2歳戦にマルミシュンキ、メダマなどが登録しています。第10レースにはオープンが、最終レースには800万円未満による一戦が組まれていて、目が離せない一日となりそうです。

やっぱり馬が好き(第6回)  旋丸 巴

ばんえい競馬のサプライズ

 ばんえい競馬が北海道遺産に指定されたおかげで、全国の、しかも競馬にあまり関心のなかった人までもが、我らが競馬場を訪れるようになって、誠に結構。私も「ばんえいは初めて」という知人を案内する機会が増えた。けれど、そういう人々は必ず、目を丸くして叫ぶのである。「競走中に馬が立ち止まる!」と。ばんえいファンにとって、障害前で馬が立ち止まって一息つくのは当然。だけれど、全力疾走の平地競馬しか知らない人々にとって、これは刺激的な光景であるらしい。

ban0805  私も、二十年前、初めてばんえい競馬を見た時は驚いた。ただし、私が驚いたのは「騎手が馬に飛び乗る姿」。平地競馬の騎手は誰かに足を持って鞍上に押し上げてもらう。けれど、ばんえいの騎手は右足を振り子のように振り上げて、自力でスルリと、あの巨大な重種馬にまたがるのだから、いやー、格好いい!

 そんな私が、つい最近、またしても、ばんえい競馬で喫驚したことがあって、当ブログの斎藤さんに馬場内を案内してもらった時のこと。レース用のソリは、トロッコやトラクターによってスタート地点にセットされるのだが、スタートラインに正確に合わせる最後の「調整」を行うのは、何と人力。係員が数人、ソリに付けた綱を「せーの」と引っ張ってソリをスタートラインに合わせるのである。

 「アナログで、いいでしょ」と斎藤さんは笑ったけど、いやー、コンピューター時代の現代に、こんな「技」が残っていたとは。

 けれど、近年、私を最も驚愕させたのは、今年2月、ばんえい記念の日に帯広競馬場に押し寄せた観客だった。当日は記録的大雪にも関わらず大盛況。それだけでも驚異だったのだが、その面々の多くが知り合いだったのである。いや、生産者や馬仲間なら驚きもしないけど、競馬とは無関係と思われた人々とも対面して、魂消ること、しばしば。中に、猫背、髭面、作業服の貧相な男性がいて、挨拶はしたものの誰だったか思い出せない。苦悶の末に思い出したそれなる男性の正体は……近くの病院の院長先生。いやはや、どこかの国の首相なんかより、ずっとサプライズに満ちた、ばんえい競馬なのでした。

レース回顧(7/30~8/1)

2005年8月 2日(火)

 岩見沢開催も佳境に入り、だんだん馬場が重くなっているようです。ゴール前で先行馬の脚いろが鈍り、追い込み勢が台頭する場面がよく見られました。もちろん重量との関係もありますが、仕掛けのタイミングがなおさら難しくなっているように見受けられます。
 30日(土)に行われた稲穂峠特別(800万円未満)は、人気2頭が順当に1、2着。ヤマノキャプテンがジワジワと脚を伸ばして優勝しました。最初に障害をクリアしたツルマキシンザンは、残り20メートルほどで脚いろが鈍りヤマノキャプテンに交わされましたが、後続の追撃は何とかしのいで2着を確保しました。3着は人気薄のキョクシンオーが入線。
 31日(日)に行われたカエデ賞(3歳以上オープン混合)。スーパーペガサスは登録のみで出走しませんでした。勝ったのはミサイルテンリュウ。真っ先に障害をクリアして、ゴール前こそアンローズに激しく追い上げられたものの、これを退けて優勝しました。北斗賞2着など近走は好成績で、体調の良さがうかがえます。
 8月1日(月)のメインレースは恵庭岳特別(650万円未満)。1番人気のスーパーミントが圧勝を飾り、これで4連勝としました。
 なお31日には、8月7日に行われるサマーカップ(4、5歳)のトライアルが2鞍組まれました。4歳戦はニシキタカラが優勝。注目のエンジュオウカンは2着でした。5歳戦はサダエリコが順当に勝利を挙げています。この2レースの上位5頭ずつが、サマーカップへの出走権を獲得しました。

今週(7/30~8/1)のみどころ

2005年7月29日(金)

 お盆開催の名物レースといえば、ばんえいグランプリ。現在このレースのファン投票を行っています。応募者の中から抽選で液晶カラーテレビ温泉ホテルミリオーネペア宿泊券などをプレゼント。ホームページからも応募できるので、ふるってご参加ください。なお、応募締切は8月4日(木)までとなっていますので、ご注意ください。
応募はこちら

 さて今週の日曜日、31日のメインレースはカエデ賞(3歳以上オープン)。スーパーペガサスなど、多数の有力オープン馬が出走します。注目は北斗賞上位組ですが、15キロ程度の加増であればスーパーペガサスも状態ひとつ。巻き返しは十分に考えられるでしょう。
 同じ31日の第9、10レースは、サマーカップトライアル(9R=4歳、10R=5歳)。8月7日に行われる4、5歳馬によるオープン戦、サマーカップの選定競走で、今回の成績上位5頭で本番のメンバーが編成されます。第9レースの注目は、やはりエンジュオウカン。今シーズンは旭川記念から使いだし、4着以下が一度もありません。その安定感に期待したいところ。第10レースではもちろんサダエリコ。重量が気になるところですが、北斗賞制覇で勢いに乗っているだけに注目です。
 30日(土)に行われるのは稲穂峠特別(800万円未満)。25日のニセコ特別の再戦といったメンバーです。となれば、やはりヤマノキャプテンとツルマキシンザンの一騎打ちとなりそう。割って入るとすれば、ビッグウエイトカップ4着のスピードカザンあたりでしょう。
 8月1日(月)は650万円未満による恵庭岳特別が行われます。前走で立て直したタカラボーイが中心となりそうですが、それぞれ3連勝と好調のスーパーミント、コウリュウオーザにも期待したいところ。

馬券おやじは今日も行く(第5回)  古林英一

稽古戻りの乱れ髪?

 7月18日、朝調教の見学のため開催中の岩見沢競馬場にお邪魔した。同行したのは、『馬産地ビジネス』『馬産地放浪記』などの著者・河村清明さん、ビッグレッドファームの蝦名マネージャー夫妻、それに川崎の馬主である鈴木さん、わが北海学園大学の競馬サークルVIP!の中地くんと竹中くん、それに小生の総勢7人。

 そもそものきっかけは、河村さんが「ばんえいに出撃しませんか」と小生を誘ったことにある。せっかくなら、朝調教からしっかり見せてもらおうということになった次第である。

 このところ、小生つくづく思うのであるが、「ばんえい」という競技は「馬のかけっこ」というよりも「馬のお相撲」なんじゃなかろうか。もちろん、2頭の馬が取っ組み合うわけじゃないが、呼吸をはかりつつ「うんしょっ!」と荷物をあげるところなんぞはほんとお相撲的だと思いません? 馬にしても、しっかり高カロリーのメシ食って、厳しい稽古を積んで体をつくる……まさにお相撲さんそのものですがね。

 さて、一行は、早朝5時に札幌を発ち、6時に岩見沢競馬場に到着した。夏の朝は早い。曇り空ながらも日はとっくにあがっている。広報のSさんに案内していただき内馬場へ。いる、いる、たくさんの馬が黙々と稽古を積んでいる(当たり前だ、馬がぺちゃくちゃ喋るわけはない)。周回コースをずりびきしている馬もいれば、障害コースを駆け上がる馬もいる。これが冬なら朝靄の中、体からもうもうと湯気を立てているところなんだが、さすがに夏場は体から湯気が立ち上ることはない。

 以前、帯広や北見で朝調教を見学させてもらったことがある。まだ暗いなかで、馬体から湯気が立ち上り、そうこうしているうちに陽が昇り、朝日に馬体が輝いている……いやあ、ほんと絵になる風景だ。

 「相撲取りさんどこ良うて惚れた。稽古戻りの乱れ髪」という都々逸があるそうな。確かに朝稽古の後の力士なんぞというのはなかなか風情があって粋な感じがするものだ。お相撲さんがモテるのはこのあたりなんだろうね。ばんばのずりびきを四股踏みとすれば、障害練習はさしずめ鉄砲とかぶつかり稽古といったところだろうか。いやあ、けっこう、けっこう、まことにいいものですなあ。

 午前11時。いよいよレース開始。小生と竹中くん以外の5人はいずれもばんえい競馬初体験。とはいえ、河村さんは名うての馬産地ライター、蝦名さんはあのコスモバルクを育てたビッグレッドファームのマネージャー、鈴木さんは静内でおこなわれる北海道市場で馬を買いつけに来た馬主さん、中地くんはカゼニフカレテの生産牧場の息子さん、いわばいずれも馬のプロである。

 恥ずかしながら、小生、馬を見る目のないことでは人後に落ちない。最近ではもうすっかりあきらめてしまって、パドックもほとんど見なくなってしまっているのだが、さすがに馬のプロたちだ。パドックで真剣に馬を見つめている。ばん馬とサラブレッドは違うと思うんだけどねえ……。

 いやいや、一概にそうともいえない。ばんえいファンなら、ばん馬生産に大きな足跡を残したマルゼンストロングホースという馬をご存じであろう。スーパーペガサスの母の父だ。この馬をアメリカから買ってきたのが、橋本聖子センセイのご尊父・丸善橋本牧場の橋本善吉氏だ。橋本善吉氏は牛を買いに行ってマルゼンストロングホースを買って来たのだという。これは小生が橋本善吉氏から直接聞いた話だから確かだろう。牛を見る目で馬を買って成功するくらいだから、サラブレッドを見る目のある人なら、同じ馬だし、何とかなるのかも。そう思って見ていたら、えらいもんです、彼ら、しっかり、パドックで目星をつけてけっこう的中させていた。小生? 小生はいつもどおり、しっかり撃沈。エンジュオウカンが負けるかもしれないという読みは正しかったが、まさかミスターハヤサキが2着に突っ込むとはねえ……(>_<)

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