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錦見 勇夫 調教師(名古屋)

カツゲキキトキトを管理する錦見勇夫調教師は調教師歴41年。これまでかきつばた記念JpnIIIや東海ダービーといった大レース勝利のほか、JRAでも勝ち星を挙げています。また、所属する大畑雅章騎手と木之前葵騎手も活躍。ご自身の半生とカツゲキキトキトの現在の状況をうかがいました。

nishikimi_1903_01.jpg

騎手から調教師に転向されて41年。開業当時のことは覚えていらっしゃいますか?

生まれは競馬場の近くで、16歳で騎手免許をもらって30歳から調教師になりました。弥富トレーニングセンターができてから1年弱はジョッキーとして乗っていたんですが、厩舎が一杯だったので早めに調教師試験を受けたんです。1年目は10馬房、2年目が12馬房、3年目が13馬房でそれからしばらく増えなかったと思います。私の後に調教師になった人で開業を半年か1年ほど待った人もいました。

最初の頃は調教師も多く、馬房数が少なかったんですね。そんな中で一番印象に残っている馬を教えてください。

運良くたまたま開業の時にアラブでもサラブレッドでもオープンまで上がる若馬が入ってきましてね。おかげさまで頭数が少ない割にはそこそこの活躍馬に恵まれました。特に1989年東海ダービーを勝ったサンリナールや98年にJRAで中京日経賞(3歳以上900万下)を勝ったダイユウカイソク、2005年かきつばた記念を勝ったヨシノイチバンボシなんかが当時は地元で一番強かったですね。昔はC1特別で好勝負ができる馬は中央の500万下でも勝負ができたり、しまいに脚を使う馬はこっちでは差し切れなくても直線の長い中央に行くと出世したりするので、そういう馬はよく中央に移籍していましたね。

馬はご自身で牧場などへ行って見定めていらっしゃったのでしょうか?

昔はしょっちゅう牧場に行っていました。血統がいいか、体型の良さそうな馬を選んでいました。胴があまり長くなくて腰のしっかりした馬がいいですね。あとはとにかく平均的にしっかりしていて、ダート向きな馬がいいです。ただ、燕麦とかが中心だった昔と比べて、いまは濃厚飼料があったり食べ物が良くなっているので馬のつくり方もちょっと変わってきています。

ヨシノイチバンボシではJRA馬相手にかきつばた記念を制覇されましたが、どんな馬でしたか?

コロッとした感じの馬体でした。調教では掻き込むような走り方だったので吉田くん(稔騎手)はよう乗らんかったですが、レースではトビがしっかりしていました。初めて東海ダービーをサンリナールで勝った時(当時、名古屋優駿)も嬉しかったですが、かきつばた記念を勝った時もやっぱり嬉しかったですねぇ。3歳の時はJRA新潟にも何度か遠征したけど、なかなか勝てそうで勝てませんでした。それでも着は確実に拾っていたんですよ。

JRA遠征といえば、昨秋はJBCクラシック(12着)にカツゲキキトキトで挑戦しましたね。

揉まれてしまって、道中はチグハグな競馬になってしまいました。地元でもそういうレースになって馬が掛からない時がたまにあるんです。どちらかといえば1900メートルか2000メートルくらいが一番合っているのかなと思います。

nishikimi_1903_02.jpg

名古屋記念(2019年1月4日、写真:愛知県競馬組合)

その後、地元に戻ると重賞2連勝。名古屋グランプリ5着ののち、前走・名古屋記念は楽勝でしたね。

名古屋記念はスタートからちょっと気合いを入れたので、2番手にスッと行きました。3コーナーでは、「あ、楽に勝つな」と。見ている方は楽でした。

なかなかそう思える馬やレースなんて少ないんじゃないですか?

カツゲキキトキトは3歳で(木之前)葵くんを乗せて秋の鞍を走った時、出遅れて後方からになってしまったのですが、それでも一気にまくって4馬身も離して勝ちました。それを見て、「やっぱり力が抜けとるんだな」って感じましたね。

nishikimi_1903_03.jpg

秋の鞍(2016年9月19日)を木之前葵騎手で勝利(写真:愛知県競馬組合)

1月4日に名古屋記念を勝利後、カツゲキキトキトはレースから遠ざかっていますが、近況をお教えください。

2月14日の梅見月杯を使おうと思って調教をしていたんですが、調教後に左前の球節をぶつけて外傷を負ってしまいました。もう腫れも引いたので大丈夫だと思います。わんぱくな馬で、気に入らないことがあると調教中でもクルっと回ることがあるんです。でも、最近は運動では多少大人しくなりました。名古屋大賞典は日程的には厳しいかもしれませんが、間に合えばぶっつけで行くか、あとは地方馬同士のところで斤量やメンバーを見て、(木之前)葵くんを乗せて勝たせたいなと思っています。葵くんも最近、バランスや格好が良くなってきて、安心してレースを少し見られるようになりました。

カツゲキキトキトは地元の大将格ですし、ダートグレードレース制覇を期待するファンも多いかと思います。これからの目標となると、やはりそういったあたりでしょうか?

そうですね、ダートグレードも目標ですが、なんだかんだで中央の強そうな馬が次から次に出てきますから、なかなか勝つのは難しいかもしれません。それ以外では地方競馬の勝ち星ナンバー1を狙うとか!?アラブで一番勝ったモナクカバキチはうちにいた時もあったんですよ。うちでは15勝しました。

最後にオッズパーク会員のみなさんへメッセージをお願いします。

もう1頭くらい、またサンリナールやカツゲキキトキトくらいの馬を出したいと思っています。一生懸命がんばりますので、これからも応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 大恵陽子

2019/03/07
名古屋

友森 翔太郎 騎手(名古屋)

昨年自己最高の年間63勝を挙げた名古屋の友森翔太郎騎手。今年もウォーターループとのコンビで重賞2勝するなど存在感を増しています。デビューから10年の期間を経て覚醒した友森騎手に、現在の心境をうかがいました。

tomomori_1812_01.jpg

まずはジョッキーになろうと思ったきっかけから教えて下さい。

些細なことなんですけど、始まりはウイニングポストというゲームです。高校の時に友達から借りてハマりました。それまで競馬のけの字も知らなかったんですけど、めちゃくちゃ面白くてテレビでも競馬を見るようになって。そういえば自分体小さいから、もしかしたらなれるんじゃないかって思ったんです。ただその時点でもう高校2年の秋で、JRAの試験は終わっていて。両親が「地方競馬という道もあるよ」って教えてくれて、一回受けてみようってなったんです。それで合格できたので、高校を辞めてこの道に入りました。

よくご両親は前向きに応援してくれましたね。

そうですね。高校行っている時も、特に夢とか目標がなかったので、初めて自分でやりたいっていう目標を持てたからじゃないですかね。両親は最初から反対せずに応援してくれました。

高校2年の終わりに学校を辞めて、騎手へというのは大きな決断ですよね。

しかも僕、1回も馬に乗ったことがなくて(笑)。合格してから1回だけ乗馬クラブに行ってちょっと跨ったくらいでした。同期は僕以外みんな経験者だったので、最初の頃はかなり大変でしたね。心が折れかけた時もあったんですけど、両親や友達が応援してくれているのに、ここで辞めて帰ったらカッコ悪いなって思って頑張れました。

なぜ名古屋所属になったんですか?

名古屋所属の今井(貴大)さんとセンターにいた時期が少し被っていたんですけど、その時にすごく仲良くしてもらってて。「名古屋来いよ」って言われたので、「それなら行きます」みたいな軽い感じでした(笑)。

友森騎手は山口県ご出身だということで、身近に馴染みのある競馬場がないですよね。

そうなんですよ。知り合いもいないし伝手もなかったですから。名古屋は新人にもチャンスを多くもらえる競馬場だと聞いていましたし、所属できて本当に良かったです。

デビュー年は4勝と苦しいスタートでした。

4月にデビューして6月に大怪我して、10月くらいに復帰したんですけど、すぐまた怪我をしてしまって。最初の1年はほぼ乗っていないんです。デビューしてすぐそんな状況でしたし、かなり凹みました。その後も成績がなかなかついてこなくて、辞めたいと思うことも多かったです。でも3年目で結婚したので、簡単に辞めて他の仕事というわけにはいかなかったし、とにかく一生懸命やろうと思って。周りの方にも恵まれて、少しずつ乗せてもらえるようになりました。今は本当にいい環境でやらせてもらってます。

ここ2年で急激に成績がアップして存在感を増しているので、なんとなく最近デビューした若手のようなイメージがあるんですが、今年で11年目なんですよね。

そうなんです。低迷期間が長かったので。ここまで来るのにキツイ時期もありましたけど、いろいろな方に助けていただいたお陰で今があります。辛抱して騎手を続けてきて本当に良かったです。

きっかけになった馬はいますか?

一番はメモリーミラクルです。この馬に初めて勝たせてもらったレースというのが多くて。重賞もそうですし、新馬も認定もこの馬に初めて勝たせてもらいましたから。厩舎に来た時から馬っぷりも良かったですし、すべてに対して一生懸命な馬で。新馬から乗せてもらって、一緒に重賞を勝つというのは本当に難しいことですから、こんないい馬に巡り合えて感謝しています。

tomomori_1812_02.jpg

人馬とも重賞初制覇となったスプリングカップ(2017年2月28日、写真:愛知県競馬組合)

今では重賞でも常連のジョッキーですもんね。

いやいや、塚田(隆男)先生と馬たちのお陰です。デビューから8年くらいはそういう経験がまったくなかったのに、塚田厩舎所属になっていきなり重賞とかに乗れるようになって。僕がこんないい馬に乗っていいのだろうかって思うこともあります。ただ、一緒に下のクラスから上がって来ている馬が多いので、重賞になったからといって特別に緊張することはないですね。

最近のベストレースを教えて下さい。

すごく気持ちいいなと思ったのは、ウォーターループのぎふ清流カップです。それまで砂を被るとあんまり結果を出せなくて、逃げてこそみたいに言われていたんですけど、初めて好位の内で我慢して直線伸びるというレースができて。しかもハナ差で勝てたので、すごく嬉しかったです。今は砂を被っても平気ですし、どこからでも競馬ができるようになりました。

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ウォーターループで制したぎふ清流カップ(2018年5月10日、写真:岐阜県地方競馬組合)

今の目標を教えて下さい。

重賞もたくさん勝たせてもらってますけど、今は塚田先生の力が100%で乗せてもらっているので、いつか恩返しできるよう頑張ります。このレースを勝ちたいというよりも、勝ち星を増やして順位を上げていきたいです。ベスト5に入ることが目標です。

では、オッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。

いつも応援していただきありがとうございます。もっと上手くなって皆さんの馬券に貢献できるよう頑張ります!

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※インタビュー / 赤見千尋

2018/12/06
名古屋

木之前 葵 騎手(名古屋)

10月10日に地方通算300勝を達成した木之前葵騎手。今年度のレディスヴィクトリーラウンド(LVR)では10月7日の開幕戦・佐賀ラウンド第1戦で勝利を挙げました。昨年度はLVRで未勝利だった木之前騎手。しかし、1年の間に騎乗について「これでいいんだ!」という発見から「追えるし、動けるようになった」と言います。さらに「前よりは競馬が絶対に上手くなっている」と話す理由とは。LVRの目標も含めて語っていただきました。

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地方通算300勝、おめでとうございます!

ありがとうございます。あと2勝の状況でLVR佐賀だったので、そこで2連勝をすれば決められる!と思ったのですが、甘くなかったですね(笑)。それでも佐賀で1勝を挙げて、名古屋に帰って開催2日目で達成できたのでよかったです。自厩舎(の馬)で300勝を達成できたことも嬉しいですね。

いま話題にも出たLVRについてお伺いしたいのですが、まずは開幕に先立って行われたばんえいエキシビション(2位)の感想を教えてください。

超たのしかったです!まゆゆ(鈴木麻優元騎手)と接戦だったので、「行けーいけーっ!」って追っていて、1人で盛り上がっていました。騒がしかったと思います(笑)。ばんえいはまだ慣れていませんが、初めてだった昨年よりは動けました。私だけスタートから立っていって、途中からは鞭も入れました。ばん馬はハミに敏感で、真っすぐに走らせるのが大変でした。馬にもよりますが、もしかしたらサラブレッドより口が柔らかいのかもって思うくらいでした。

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木之前葵騎手(4)と鈴木麻優元騎手(3)(写真:ばんえい十勝)

昨年のLVRは残念ながら未勝利でしたが、今年は開幕戦の佐賀でいきなり勝ちました。幸先のいいスタートを切れましたね。

昨年は全然歯が立たなかったですね。1年目のLVRは盛岡ラウンド(2016年11月7日)で勝つことができたので楽しかったです。やっぱり勝てないとつまらないから、今回久しぶりにLVRで勝つことができて嬉しかったです。レースはスタートを決めたんですが、周りが速かったので控えて、終い重視のレースをしました。必死に追っていたので、最後はゴール板がどこかわかりませんでした。LVRを行う佐賀競馬場と高知競馬場は内を空けて走るので、慣れなくて乗りにくいですね。いつもなら「ここを取っちゃえば内からはこないだろう」っていうのがあるのに、インから来られると「うわ~来ちゃった」ってなります。佐賀で勝った時は、4コーナーで地元の岡村健司騎手が内を通っていたので「ここは走って大丈夫だろう」とインを選びました。

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昨年、LVR開幕前に「馬に乗る場所(重心)の感覚が0になる時がある」と悩んでいました。それは解消されましたか?

克服しました!鐙を1つ伸ばしていたんですが、それを戻したら「なんだ、これがいけなかったのか。私、ここでハマれるんだ!」って思いました。追い方もバラバラになっちゃっていましたが、それからはいい感じに追えるし、動けます。

モヤモヤ悩んでいたのが解消されて何よりです。でも、鐙を短くして乗るのは体力を使いそうですね。

そうですね、脛(すね)にきます。日々の調教がトレーニングになりますね。調教では1日の半分の体力を使っちゃうんじゃないかってくらいで、いまは平均して23頭、自厩舎をメインに乗っています。笠松開催中は攻め馬が多くて、調教が終われば急いでレースに乗りに行くので体力不足を感じます。でも、いい波に乗れている時は体の使い方が違うのか疲れないんですよね。気持ち的にも何でもできそうな気がします。その代わり、波に乗れていない時はダメなので、波を平均にしていきたいですね。

数字の面では2016年70勝をピークに2017年58勝、今年はここまで46勝と減っているようには見えますが、経験を重ねるごとにその内容も変わっているのではないかと思います。

3年目くらいまでは乗っていれば勝てるようないい馬が自厩舎にたくさんいて、そのおかげでたくさん勝たせていただいていました。今は本命がつかないような馬でどうやって勝つかっていうことを考えています。だから、前よりは絶対競馬は上手くなっていると思います。力が五分の馬で、いかにソツなく回って勝つかですよね。位置取りが全てだと思っています。ハナに行ければやっぱり楽だし、逃げ馬の後ろもめっちゃいいですよね。4コーナーで進路が空くと思うので、焦らないで待つようにしています。

そうなると、スタートもポイントになりそうですね。

私、スタートが下手なんですよ。いい時はピシッとなって馬が私の乗っているところで動けなくなるんですが、ダメな時は馬がゲートの中で動いちゃってタイミングがズレるんです。先輩方はいつもできているのに、なんで私はできないんだろう?って思います。まだまだ上達への道のりは長いですね。

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それではLVRでの抱負と、これからの目標を教えてください。

LVRは佐賀ラウンドで1勝を挙げられたのですが、逆転される可能性があるので、この後の高知・名古屋でも勝てるようにがんばりたいです。これからの目標は、上手くなりたいっていうのはあるけど、そろそろ重賞も勝ちたいって思います。2017年1月に園田クイーンセレクション(カツゲキマドンナ)を勝って以来、重賞制覇がないのでがんばります。

最後に、オッズパーク会員のみなさんへメッセージをお願いします。

いつも名古屋競馬を観戦していただいてありがとうございます。年間100勝を目指してがんばるので、応援してください!

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※インタビュー・写真 / 大恵陽子

2018/10/25
名古屋

岡部 誠 騎手(名古屋)

オッズパーク地方競馬応援プロジェクトの3世代目である兵庫のコーナスフロリダが、6月7日に行われた兵庫ダービーで見事勝利を飾りました! 初コンビでダービー制覇に導いてくれた岡部誠騎手に、喜びの声をお聞きしました。

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コーナスフロリダでの兵庫ダービー制覇、おめでとうございます!

ありがとうございます。今回初めて乗せていただきましたが、強い馬だということはわかっていましたし、関係者の方々がいい状態に仕上げてくれていたので、勝ててとても嬉しいです。

オッズパーク地方競馬応援プロジェクトの馬として、初のダービー制覇。会員の皆さまも待ち望んでいました。

結果を出せて本当に嬉しいです。東海ダービーではサムライドライブが単勝1.0倍で注目されていましたよね。僕は別の馬に乗っていましたけど、デビューから10連勝しているサムライドライブでも負けるのかと...。ダービーを勝つには能力だけではなくて、他のいろいろな要素が重なってこそなんだなって。東海ダービーの次の日が大雨で、ものすごく前残りの馬場になったんですけど、例えば1日違ったらとか、いろいろ考えさせられました。改めてあの競馬を見て、競馬って難しいなと思いましたね。それに対しての今回の勝利だったので、なおさら嬉しかったです。

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コーナスフロリダが兵庫ダービー制覇

(写真:兵庫県競馬組合)

兵庫ダービー当日は地元名古屋でも開催がありました。騎乗依頼を受けた時はどう感じましたか?

走る馬というのは知っていたので、依頼をいただいた時には「ぜひとも乗せていただきたい」と。ここ最近は結果が出ていないレースもあったけれど、必ずチャンスがあると思いました。

今年1月の笠松のゴールドジュニアでは1番人気だったんですけど、岡部さん騎乗のノブイチに負かされました。あの時は悔しかったです...。

すみません(笑)。実際、あの時も力のある馬だなと思っていました。今回依頼をいただいて、改めてレースを全部振り返って研究しました。長くいい脚を使ってくれるイメージで、そこを活かすレースがしたいなと。

当日、田中範雄先生からはどんな指示がありましたか?

早め早めに動いて、4コーナー先頭くらいの強気な競馬をして欲しいという指示でした。パドックではすごく元気が良くて、尻っぱねしたりしていたんですけど、先生からは「いつものことだから」と言われました。返し馬に行ったら活気があって、特に折り合いとかも心配する必要がなかったですね。

何度か出遅れたことがあるのでスタートを心配していたんですけど、上手に出ましたね。

一歩目で滑ってしまうとイヤなので、あんまり出す気はなくて。ゲートを出る瞬間は馬の気持ちに任せていました。出す気じゃなかったことが、逆に良かったのかもしれません。速くはなかったけれど五分に出てくれたので、すんなり馬群について行けました。

前がやり合って、かなり速い展開になりましたけれども。

速いなとは思いましたが、前とはかなり離れていてどうなっているのか全然見えなかったです。あとでレースを見直したら、「こんなことになっていたのか...」と。コーナスフロリダは道中リラックスして走っていたし、目の前に(田中)学さんの人気している馬(クリノヒビキ=1番人気2着)がいたので安心して乗りました。学さんは上手なジョッキーなので、「あの人が動いた時に一緒に動いて行こう」と思っていて。いい目標がいてくれましたね。

勝負どころではバツグンの手ごたえで上がって行きました。

向正面から上がって行って、3コーナーくらいでまだおつりがありそうだなとは感じていました。これなら4コーナー先頭に立てそうだと。そういう形になれば大きくバテることはないだろうと思っていて、これで負けたら仕方ないかなという気持ちで乗っていました。

思った以上に強い競馬で勝ってくれて、感激しました!

強かったですね。ここ何走かこの馬の良さが出てなかったですが、先生をはじめ厩舎の方々が立て直してくれて、いい状態の時に乗せていただきました。一度しか乗っていないのでまだ僕の知らない部分もありますけど、行き出してから最後まで脚色が衰えることがなくて、本当にスタミナのある馬ですね。

今後の可能性はというのはいかがですか?

今も十分強いですけど、まだ完成形ではないのではないかと。すでにスタミナはあるので、もうちょっと瞬発力がついてくれたら。向正面で追い出した時、ガツンとは反応しなかったので、そこでガツンと行ってくれるともっと視野が広がると思います。今後どんな風に成長していくか本当に楽しみです。

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コーナスフロリダには初騎乗だった岡部誠騎手

(写真:兵庫県競馬組合)

では、岡部騎手自身のお話をお聞きします。今年ももうすぐ南関東期間限定騎乗が始まりますね(6月25日~8月24日)。

毎年恒例という感じで行かせてもらって有り難いです。2013年に初めて期間限定騎乗で行かせてもらって、全部が順調に来たわけではないですけど、徐々に依頼が増えたり、重賞でも声を掛けてもらえるようになって、やって来たことは間違いじゃなかったなと。いくつ勝ちたいとか数字は全く考えないですけど、たくさん勝たせていただいて有難いです。

現在は期間限定騎乗の時だけではなくて、スポットでも有力馬に騎乗するようになりましたね。もともとトップジョッキーでしたけど、今や地方競馬全体を背負って立つ超トップジョッキーという感じです。

いやいや、他にもたくさんいるじゃないですか。吉原(寛人)くんとか赤岡(修次)くんとか。スポットで全国の関係者の方に声を掛けていただけることは本当に嬉しいです。心地いいプレッシャーを感じながら、充実した毎日過ごしています。

では、オッズパーク会員の皆さまにメッセージをお願いします。

いつも応援していただき、ありがとうございます。ファンの方や関係者の方に喜んでいただけるレースをしたいと思っています。これからも皆さまに信頼していただけるよう頑張りますので、よろしくお願い致します。

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※インタビュー / 赤見千尋

2018/06/26
名古屋

レオナルド・サレス 騎手(名古屋)

4月末からブラジル国籍のレオナルド・サレス騎手が、3カ月間の短期免許を取得し、角田輝也厩舎に所属、名古屋競馬を中心に東海地区で騎乗している。母国では18~20歳の若さでGIII、GIIを各1勝し、GIも2着2回。その後、マカオでも重賞制覇し、リーディング2位と活躍。24歳ながら豊富な世界を舞台にした経験と、来日までの経緯を語った。

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まず、これまでの経歴を。

ブラジルで09年の16歳で見習騎手になり、10年2月からレースに乗るようになりました。12年に見習を卒業すると、13年にはサウジアラビア、15年から昨夏までマカオ。マカオにいる時は香港でも勝ちました。昨秋はアメリカ、今年の年明けはドバイで騎乗しました。

重賞での勝利やリーディングの順位は?

ブラジルでは、見習騎手のリーディングジョッキーになりました。見習を卒業した18歳でGIII(12年アントニオ・コレア・バルボーザ会長大賞)、20歳でGII(14年ホセ・セルキーニョ・アスンプソン会長大賞)を勝ちました。GIは勝てませんでしたが、2着2回(13年イピランガ大賞と同年サンパウロジョッキークラブ大賞)があります。当時は厩舎に恵まれていました。20歳で初めての海外挑戦だったサウジアラビアでは、ドバイワールドカップの前哨戦(2聖モスクの守護者カップ=ローカルGI)でペリエ、バルザローナ、ファロン、スミヨンと一緒に乗って5着があります。勝ったのはペリエでした。2年ほど乗ったマカオでは15/16年にリーディング2位。国際グレードではありませんが、GIII(16年サンドクラシックカップ)を勝っています。

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日本に来るようになった経緯は?

ブラジルで乗ってる頃から、外国で力を試したい気持ちがありました。その中でも日本は特別な存在で、日本で乗るのが夢でした。今回はフェイスブックでつながった日本の関係者に、日本で乗りたいと伝えたことがきっかけで話が進みました。将来はJRAで騎乗したいです。ただ、JRAの短期免許は基準が厳しく、まだ日本では僕も無名。まず、地方競馬で実績を作って、日本語も勉強して、JRAへのステップにしようと思っています。

日本が特別な存在の理由は?

親戚のおじさんのうち4人が日系人女性と結婚して、小さい時から日本は身近な存在でした。それに日本のゲームのダービースタリオンやギャロップレーサーでよく遊びました。だから、僕が1番勝ちたいレースは凱旋門賞、ケンタッキーダービー、ブリーダーズカップでもなく、日本ダービーなんです。

ダービースタリオンで競馬を覚えた関係者やファンは日本では多いですが、海外にもいるんですね。今回はJRAへのステップとして、地方競馬に挑戦とのことですが、その中でも名古屋を選んだのは?

岐阜県美濃加茂市に住んで、もう20年近くになるおじさんがいて、僕の姿を見てもらいたかったので、美濃加茂から近い名古屋を希望しました。受け入れて頂いた角田先生にも感謝してます。賞金だけなら、地方競馬でも、もっと高いところはあるみたいですが、今回は賞金は関係なしで考えてます。おじさんは、僕の紹介式が行われた時に、来てくれました。その日、僕は紹介式の前のレースで初勝利を挙げましたが、まだ、その時、おじさんは競馬場に着いておらず、僕の勝利を見てもらえなかったのが残念でした。

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ブラジル国籍ですが、香港を中心に世界で大活躍のモレイラ騎手もブラジル国籍ですね。

彼はブラジルの競馬学校の尊敬する先輩。彼の乗り方や競馬に対する姿勢など、すべてがすごいと思う。ただ、僕と彼ではタイプが違うので、真似るつもりはないです。自分には自分に合ったスタイルがあるので、それを大事にしていきたいと思っています。

今まで色んなところで騎乗していますが、一番印象に残っている勝利は?

たとえ、GIでも未勝利戦でもレースはレース。勝てばうれしいし、負ければ悔しい。GIだからといって、特別な思い入れはなく、レースはみんな同じだから、これといった印象に残っているレースはありません。だから大きいレースを勝った後に、もらったトロフィーなんかは、欲しい友達がいればあげるようにしています。

日本に来てからの生活パターンは?

今は弥富の調整ルームに住んでます。調教には深夜3時から朝の8時半まで、1日13~14頭くらい乗ってます。角田厩舎だけでなく、他の厩舎の馬も乗っています。それからレースの日には他の騎手と一緒に競馬場に向かいます。名古屋の騎手仲間は、気さくに声をかけてくれるし、休みには食事に誘ってくれたり、フレンドリーです。

来日後、3勝(5月20日現在)を挙げました。名古屋や笠松のような小回りコースは、経験豊富なサレス騎手でも経験はないと思いますが、実際に乗ってみてどうですか?

ここまでの小回りは初めてだけど、ブラジル、サウジアラビア、アメリカでダートは経験しているので、戸惑いはないです。名古屋コースは僕が好きなブラジルのビーチに似ていて、美しく気に入っています。これから暑い季節になるけど、僕は夏が好きなので、乗り越えられると思います。

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名古屋の後は、どこで乗る予定ですか?

まだ、はっきりは決めてませんが、カナダが候補になりそうです。日本にもまた来たいです。

最後に、日本のファンやオッズパークのファンに向けてメッセージをお願いします。

子供のころからの夢だった日本で、応援してもらえることに心から感謝しています。ぜひ、競馬場まで足を運んで、レースを見に来て下さい。

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※インタビュー / 松浦渉

2018/05/24
名古屋

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