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西 将太 騎手(ばんえい)

デビュー9年目を迎え、3年連続で年間100勝越え。2月には3歳牝馬重賞・黒ユリ賞をジェイカトレアで制するなど、伸び盛りの西将太騎手を紹介します。

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騎乗について、大事にしていることを教えてください。

周りの馬は見ずに、自分の馬が余裕あるところまで行かせる。馬が止まりたかったら止めて、馬のペースにまかせます。

馬が行きたがらないこともありますよね。

それは気合入れます。「しゃきっとすれ!」って。だらだらしないようにする。前向きな緊張感を与えます。

どのようにして、馬の意志を受け取るのでしょう。

耳の動きを見るのと、ちょっとしたハミ受けの感度ですね。自分は声を出す方なので、俺の声聞いてるのかな、って耳を見ます。

静内農業高時代、馬術部だったことがハミ使いにも生きているのでしょうか。

自分では気づいていないけど、そうだと思う。そう思いたいな。時間がなくて乗馬はしていません。パドックで乗っているだけ(笑)。パドックでは、馬をリラックスさせています。ゲートに入るまで、緊張感を持たせないように。だらーんと頭を下げて、落ち着いて静かに歩いてくれたら、と考えています。

最近、追うときのアクションが大きくなったように思います。

自分ではわからない。周りの見る目が変わったんじゃないかな。

nishi-s_1903_02.jpg

馬を追う時に、無意識に体が動いているのでしょうかね。

騎乗が、レースが楽しい。「こんなに(道中)止めてんのに(障害)上がれないのかー!」と思ったら、思わず笑ってしまうこともある。レースに乗るのが好きなんだと思う。

でも、他の人なら山(障害)を上げられるのに上がらない時は、どうしたらいいか、と思う。その時笑いはないよ。自分が乗って上がらないような時は、いつも藤野さん(俊一騎手)に聞く。新人の時から、ずっと騎乗を見ている。自分が持っていないものをいっぱい持っている。技術を少しでももらって、自分のものにできれば、と思っています。

まずは、(年間)100勝を自分の目標として頑張っている。それからは、前の年を抜くことを目標にしています。

西騎手は馬好きという印象がありますが、レースも好きなのですね。レースについてお聞きします。ジェイカトレアで勝った黒ユリ賞については。

調教を頑張った甲斐があった。2週前のレースの時に障害で止まったんです。黒ユリ賞は重量が重いし、道中も障害も、楽に行けるよう頑張ろう、と、そのためには基礎の調教(ズリ引き)を頑張ろう、と。体があるのにもったいないよな、と思っていた。調教はレースと違って、スパルタです(笑)。

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黒ユリ賞を制したジェイカトレア(2019年2月10日)

2017年には、ナカゼンガキタでばんえいオークスを勝利しました。

うれしかった。厩舎(所属する父の西康幸厩舎)初だったしね。真面目な馬。一生懸命引っ張ってくれる。普段もおとなしくて、お嬢様タイプ。ついてくる系。

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ナカゼンガキタでばんえいオークスを勝利(2017年12月3日)

セイコークインは。

最後のレース(2月で引退)まで面倒見よう(一緒に乗ろう)と思った馬でした。正直で素直。馬場が重いと行かない。軽いとどんどん行っちゃう。かわいかったね。

ばんえい菊花賞(2013年、ゴール前で止まって3着)は悔しかった。何センチだろう、って。どうにかならなかったかな、って思う。

スピードスター賞(軽量の特別戦・2018年2月12日)の優勝はうれしかったね。軽量戦は最高に気持ちいい。楽しい!何も考えなくていいから自分にぴったり。スタートから道中、さーっと走らせて、第2障害手前から直行!

タカラシップの天馬賞(思い切って先行し3着)も、最高のレースだったけどなんとかならなかったかな、と思う。

今は2歳馬の馴致が始まっていますね。

けがしないよう、楽しくやっています。レースと、馬を馴らしている時が一番楽しい。何するかわからない。飛び跳ねたら「馬らしいことしてるな」って思う。「よく笑いながらやってるな」と言われるけど、楽しくて。厩務員も減っているが、俺と仕事したら楽しいと思うんだけどな(笑)。

西騎手を中心に若手騎手は、クリスマスには厩舎内の子どものところにサンタの格好をして行くと聞きます。

節分やクリスマスにやっている。自分が楽しいし、周りも楽しんでくれればいいな、と。ファンも見られるかもしれない。見れたらラッキーと思って。

では、オッズパーク会員の方に一言お願いします。

ばんえいはいつも、自分が楽しんでいる。それを見て、一緒に楽しんでほしい。「将太頑張れよ」って、ファンの声援も聞こえています。馬券買ってるのかな、って思っている(笑)。

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※インタビュー・写真 / 小久保友香

2019/03/22
ばんえい

工藤 篤 騎手(ばんえい)

今年のばんえい菊花賞をミスタカシマで、クインカップをメヂカラで制した工藤篤騎手(48)。12月28日現在1,481勝は現役5位。1500勝を目前に、お話を伺いました。

atsushi_kudo_201901_11.jpg

メヂカラ(2018年11月11日、クインカップ)

レースで心がけていることを教えてください。

まずは、まっすぐ走らせること。そして馬の雰囲気を見る。スタートしてから「いつもより重く感じてそうだな」といった感覚を掴むことだね。レースの流れも、瞬時に判断する。

そのつど臨機応変に対応しているということですね。その感覚はどのようにして磨いてきたのでしょうか。最近の馬場水分を判断するのも難しいと思います。

感覚は、経験で磨いてきた。馬場のタイムも2年前くらいから変わっている。2%でも、前ならスピード競馬だったけれど今ではそうでもない。変化も、ファンにとっては逆におもしろいんじゃないかな。

夜になると馬場がしまって軽くなると聞きます。

日が暮れて気温が下がったら、多少は早くなるかな? でも時間的にクラスが上の馬が走っているというのもあるからね。今は予想紙も少ないから、ファンも予想は難しいよね。

さて、工藤さんといえば馬を大事にしている印象があります。

それは大事にしているね。背中に乗った時の雰囲気で、今日は元気だな、とか。それでもゲート開いたら「あれっ?」ということもあるけどね。パドックで見て、元気いいな、と思う馬はたいていレースでも元気だよ。

では、騎乗馬について教えてください。ミスタカシマはどのような馬でしょうか。牝馬限定戦とばんえいダービーは調教をつけている鈴木恵介騎手に乗り替わりとなりましたが...。

先行できて、障害が上手。馬のペースで行けるという先行馬の強みもある。センスはあるし、いつも全力で走ってくれる真面目な馬だね。

強いから、誰でも乗りたい馬。そりゃもちろん乗りたい。ファンの立場からみると、ずっと同じ人が乗るよりも違う騎手が乗っても面白いんじゃない。

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ミスタカシマ(2018年11月4日、ばんえい菊花賞1着)

センゴクエースはいかがですか。

どうしても重量を積むと、障害に難があるからね。でも常に上位には来ている。馬格があって、能力も高い馬です。

クインカップを制したメヂカラは。

体力的に弱いところがあったけれど、夏くらいから、あれ、成長しているな、と感じていた。クインカップは、前哨戦の紅バラ賞も手応えがあったので、末脚を信じていました。これからも楽しみです。

「牝馬の工藤」とも言われていますが...。

特に牡馬だから、牝馬だからとは考えていないですね。

個々の性格、ということでしょうか。末脚勝負の馬が多いですね。

そうだね。ナナノチカラとか、いい馬ばかり乗せてもらえたから。ナナノチカラは体が小さいけれど、根性は男勝りだった。差し馬、嫌いじゃないな(笑)。スーーッ、とする!

好きな脚質は、好位差しが多い。一歩間違うと障害で苦労する。先行するイメージはないでしょ。

アサヒリュウセイも楽しみですね。

一生懸命走っているけど、今はスピードのある若馬と一緒に走るからおじさん(9歳)は辛いな。人間と一緒(笑)。調子は悪くないし、落ち着いたペースだと走れる。

期待している2歳はいますか。

サカノハマナカはね、調教ではタフなんだけど、砂の中に入る(レースに出走する)とまだ......。気持ちも若いから、これから期待している。

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センゴクエース(2018年8月12日、ばんえいグランプリ2着)

騎手の数も減って19人ですが...。

今の騎手は、その分乗れるチャンスが多いからうらやましい。俺らが若手のころは40人近くいて、指をくわえて騎乗をみていた。その分技術的に思うところもあるけれど、みんな頑張っているからね。昔は騎手を目指して厩務員になった人がほとんどだった。頭(1着)を獲って、厩務員の喜んでいる顔を見たらこっちも嬉しいね。なんともいえない顔をするんだよな。声出す人もいれば、ニヤッとする人もいる。騎手の魅力は、頑張った分がそのまま賞金というような結果に表れるところだね。

これからばんえい競馬は大きなレースが続きます。帯広に来るオッズパーク会員の方に一言お願いします。

帯広は地方都市にしては活気がある街。いろいろな店があるから食事なども楽しめるよね。これからも一歩一歩頑張っていきますので、ばんえいともども、よろしくお願いいたします。

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※インタビュー / 小久保友香(写真:小久保友香、小久保巌義)

2019/01/09
ばんえい

松井 浩文 調教師(ばんえい)

コウシュハウンカイ(牡8)やカネサブラック(2011、13年ばんえい記念)、トモエパワー(2007~09年ばんえい記念)などの名馬を管理し、2017年5月には通算1000勝を達成。2016年ばんえいアワードでは勝率1位でベストトレーナーに選出され、今年もリーディングトレーナー争いを続ける松井浩文調教師(53)に話をうかがいました。

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左のポスターに写っているカネサブラック、トモエパワー、フクイズミは全て管理馬

父が元調教師の松井浩(こう)さんで、1989年に騎手デビュー。2004年に引退するまで1104勝をあげ、三冠馬で名種牡馬であるウンカイに騎乗していました。残念ながら10月に24歳で息を引き取ったウンカイの思い出を聞かせてください。

ウンカイは、地味だけどじわじわと歩くタイプ。3歳三冠を獲ったけれど、イレネー記念はゴール前で止まったんだよな。4歳のシーズンが終わってから、盲腸便秘で腹を切ったんだ。それであそこまで活躍するとは。おとなしい馬だった。障害は、止まったら意外と下手だったんだ。だからばんえい記念も苦戦した。アンローズ(2004~06岩見沢記念)と同じように、旭川や岩見沢はよかったけど、帯広が苦手だったんだ。

産駒は体ができていて、平均的に力がある。コウシュハウンカイはタイプが違って、どちらかといえばオレノココロの方がウンカイらしさが出ているかも。ばん馬で20歳以上生きるのはすごいよ。

似ている産駒はいますか。

ジェイエース(牡2)がタイプ的に似ているな。速い馬場が苦手で、降りてからは平均歩ける。2分以上かかるようなレースが増えるような、年齢が行けば活躍できるかな。

ほかに騎手時代の思い出の馬を教えてください。

牝馬でダイヤコトブキって馬がいた。騎手になって2年目だった1990年のイレネー記念を獲った馬だが、その後のオフシーズンに心不全で亡くなったんだ。あの馬なら、ばんえい記念を獲れたと思う。

それから調教師に転身しました。

一番の理由は、父が定年(65歳)を迎えたからです。減量もきつくなってきたしね。2005年に調教師になって、2年目で存続の危機が訪れた。厩舎を開業した時の設備投資のすぐあとで、お金がかかったあとに手当も下がって大変だった。他にできることないから、これで頑張るしかない。赤字だらけで大変だったが、存続してよかった。

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2017年5月、1000勝セレモニーで父・松井浩さんから花束を渡される

思い出の管理馬を教えてください。まずはトモエパワーでしょうか。

4歳までは騎手として乗っていました。速い脚はなかったが、2歳から強かった。この馬はオープン行くと思っていたよ。最初のばんえい記念は、障害で止まって膝を折ったのに、それでも勝ったからね。ばんえい記念向き、という思いはあったが力が違った。

トモエパワーのほかにも、乗っていた馬が厩舎に入ってきた。そのうちの1頭、フクイズミ(2009、10帯広記念)は偉い牝馬だった。降りてからの末脚がすごかったね。厩舎に来た時は4歳で体もできていたが、障害で上がらないと、そのまま止まってしまうところがあった。どうやったらいいのか、いろいろと試した思い出がある。

カネサブラックは、力はないが瞬発力がすごかった。根性もあった。重い荷物を引かせて調教するとだめだから、大変だったよ。この時も考えた。

所属していた全部の馬が、いろいろなことを教えてくれた。調教すればいい馬もいれば、だめな馬もいて、一頭一頭違う。それがわかるまでが大変だよね。

連対率は3割を越えるなど今年も好成績を残しています。調教や管理において、こだわっていることを教えてください。

俺は馬に触る(自分で調教する)。触ってみなきゃだめ。レースを見たあとに、なんでこんなに障害が下手なのか?と思ったら、自分でやってみる。触るの好きだからね。

厩務員は4人いるよ。厩務員と仲良くなかったらうまくいかない。大切にしなくてはいけないところだ。でも、人集めが大変。ばん馬が盛り上がって賞金も上がって、馬はいるんだけど人がいない。一時期は人がいても、馬がいなかったのに。募集しているのになぁ。

馬が1着を獲った時の気持ちに勝る物はないよ。

調教師として思い出のレースを教えてください。

いろいろあるけど......(考えて)、カネサブラック最後のばんえい記念かな。その前の年は(コロナウイルスに罹って)出られなかったから。定年最後の年(11歳)を勝って、重賞21勝という記録を作って引退だからね。

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ばんえい記念を2度制して引退したカネサブラック

カネサブラックの子もカネサダイマオー(牡3、イレネー記念)などで重賞勝ちを出しています。産駒についてはいかがですか。

体は小さいけど、走る子が出できたね。もっと強い馬が出てきてほしい。

現在の所属馬について教えてください。

コウシュハウンカイは、今年は前半活躍しすぎたから、ハンデを背負うことになるのがつらい。体調はいいよ。降りて一回止まったら弱いところあるな。岩見沢記念は、レースの前々日につなぎ場の棒を蹴ったことによる打撲。すぐ治ったから調教も再開できて、北見記念を勝つことができた。調教では、オレノココロやフジダイビクトリー、センゴクエースを見かけると怒るんだ。いつも同じレースに出ているからわかるんだろうね。気性は昔と変わらないね。

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コウシュハウンカイの運動

マツカゼウンカイ(牡4)は、じわりじわりと進む馬。体があるし、古馬オープンでも入着しているから、ペースに慣れてくればそこそこいくんじゃない。

ギンノダイマオー(牡2)は、ナナカマド賞は1着馬(メムロボブサップ)が強すぎた。それでも、障害がうまいから楽しみ。インビクタ(牡2)は障害を降りてからが課題だね。カネサダイマオーは、イレネー記念を勝った後は調子悪いんだわ。堪えたかな。

期待しているのは、ハイトップフーガ(牝2)。重くなれば楽しみです。

では、オッズパーク会員の方に一言お願いします。

馬券買う人は買って、馬が好きな人は馬を見て、いろいろな形でばんえいを応援してください。ファンは一人一人違うからね。

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※インタビュー・写真 / 小久保友香

2018/11/29
ばんえい

鈴木 邦哉 調教師(ばんえい)

今年2月にばんえい競馬で5人目となる通算1500勝を達成した鈴木邦哉調教師(64)。ばんえいイベントではPR馬のミルキーとともに各地を訪れ、広報役としても尽力されています。

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通算1500勝達成表彰式(左から3人目)

ばんえいの世界に入ったきっかけを教えてください。

出身は、岩手県遠野市です。中学を出てから「馬車追い」という、馬で山を耕す仕事をしていました。2年くらい経ってから、北海道にはばんえい競馬というのがあると聞いて、馬の本場に行くことになったんです。

1978年に騎手デビューして、弟の勝堤と2人で騎手をやっていたけど、弟の方がうまかったからなぁ。俺は1987年、32歳で調教師になったんだ。ずっと兄弟で二人三脚だよ。

思い出に残る馬を教えてください。

たくさんいるよ! 強い弱いにかかわらず、携われるだけの思い出がある。大きくなかったが強かったスズカゲ(1996年北斗賞、北見記念)や、3歳になって強くなったダイフジオーカン(1996年ばんえいオークスなど)もいたし。

私にとってはミサキスーパー(2004、05年チャンピオンカップなど)の印象が強いです。

うん、しいて言えば、小さな体で頑張ってくれたミサキスーパーかな。市場で自分で見つけて、馬主に買ってもらって育ててきた馬。首の長さとか、顔の良さに惚れたんだな。ピンと来るものがあるんだよ。言葉で表せないけど、違うものがある。体重がないからデビューも遅かった。でも能力はあるから、上に行くと思った。

残念ながらばんえい記念は3年連続2着(2004~06年)でした。

スーパーペガサスって怪物がいたからな。レース終わってから勝堤と「ああしたら勝てた」なんて話したけど、全て結果論だから。馬体がなかったから、苦労して育てた。

種牡馬としては1世代しか残せませんでしたが、厩舎に所属していたテンカムソウが種牡馬入りしました。

今年初年度産駒が生まれた。結構いい馬を出していると聞くから、再来年が楽しみ。テンカムソウの子も、いつか自分でやってみたい。

そのほかの馬では。

クシロキンショウは、ウンカイに勝った1997年のイレネー記念の時は899キロ。小さな体だけど、大事に大事に使ってきた。

昨年引退したオイドンは良血で、エリートだったな。大きな夢を見させてもらった。ハンデもきつかったけど、ばんえい競馬が一番苦しい時を支えてくれた。お客さんに知られた馬だから、いいPRにもなったと思う。獲ってみたかったダービー(2011年)も獲らせてもらったし、よく働いてくれた。喘鳴症に長い間苦しんでいて、かわいそうだったな。

これからだと、2歳はトマランサジェットがいいかな。来年、再来年にも期待できそうな馬がいるよ。

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ナナカマド賞を制したオイドン。右端が弟の故・鈴木勝堤騎手(2010年10月11日)

今年2月には、1500勝を達成しました。大事にしていることはなんでしょうか。

気を付けているのは馬の体調維持。生き物は十人十色。人に一癖、馬に一癖、ってな。そして、馬を長持ちさせて、定年まで育てたい。今の時代は難しいところもあるけれどな。

1500勝できたのは、2006年にばんえい競馬の存続が決まった時、周りの人たちの協力があったから。存続しなかったらない。寝ないで会議してくれた人など、いろいろな人が一生懸命になってくれたおかげで、開催にこぎつけた。この時の思いを忘れてはいけない。

一番はファンのおかげ。そして厩務員、騎手のおかげだと思っている。これらの努力に報いるため、全国をまわって広報活動させてもらっている。

その姿に頭が下がります。

できる間は、地方に行ってばんえいはこういうのだ、と知ってもらった方がいいと思うから。地方行ったら励みになる。いつ行ってもありがたい。忙しいと思ったことはないよ。

でっかい馬はここだけだから、世界で一つの変わった競馬をなくしたら困る。ばん馬がつぶれる、って言葉はまた聞きたくない。ファン1人1人を大事にしないと。

よく服部義幸調教師ともいうんだ。「10年かかったなオイ!」って。PRを続けてここまで来るのに、10年かかったということ。花は咲いたといかないけれど、根は張ったと思う。年々ファンが増えているのを肌で感じる。

ミルキーは今療養中ということでふれあい動物園におらず、心配です。

ばい菌が体に入って熱が出ていた。だいぶ良くなったよ。ゆっくり休養させます。

さて、趣味などプライベートについて教えてください。

趣味はゴルフ! 忙しくてなかなか行けないから、下手になるな(笑)。食べ物は肉とケーキ! とんかつなら帯広の我逢亭が好きだし、焼き肉のだいじゅ園(帯広・音更)はいい肉を出すよ。ケーキは、羽田空港で売っているのと、柳月(帯広)のフルーツロールが好きなんだ。帯広は食べ物に外れがないと思うよ!なんでもおいしい。

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岩手県でチャグチャグ馬コにも参加(2018年6月9日)

これからの目標について教えてください。また、オッズパーク会員の方に一言お願いいたします。

もう一回、オープン馬を触ってみたいな。目の覚めるような馬に出会いたい。できればテンカムソウの子で。

ファンの方には、馬券を買って、応援してもらいたい。みんなのおかげで今がある。全国からだと遠くて大変だけど、足を運んでもらえたら。

魅力は、エキサイティングゾーンで馬と並んで歩けるところ。重量感ある馬の力強さを間近で見られるのはここしかない。川崎競馬場に行った時に、ファンに「ばんえいは配当がいいからおもしろい」って言われたな。

ファンに愛される競馬じゃないと。ファンの協力がないとできない競技なので、後押しを続けていただければと思う。今までの努力をなくすわけにいはいかないんだ。

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※インタビュー・写真 / 小久保友香

2018/08/02
ばんえい

槻舘 重人 調教師(ばんえい)

『ばんえいアワード2017』のベストトレーナー賞を受賞した、槻舘重人調教師(57)。ばんえい記念を連覇したオレノココロや4歳三冠馬のセンゴクエース、マルミゴウカイなどを管理し、2017年度は重賞25レースのうち11勝を挙げています。通算1111勝(5月18日現在)、重賞は48勝と50勝まで王手をかけています。

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ベストトレーナー賞、おめでとうございます。

思った以上に馬が一生懸命走ってくれました。今年もチャンスがあれば、一つでも多く獲りたいですね。

管理馬について教えてください。ばんえい記念馬オレノココロは2年連続のばんえいアワード「ベストホース」に選ばれました。

ありがたいですね。オレノココロは真面目で力持ちな馬です。開幕日の特別戦は脚を痛めて除外になりましたが、症状は軽くその後は順調です。翌週のオッズパーク杯は5着でしたが、どうしても春先はペースが速いから、重い荷物に慣れているこの馬には不利になる。障害で膝を折る不安もあるしね。

センゴクエースは年齢的に、昨年よりも重賞挑戦が増えるでしょう。障害を一気に抜けられるレースが理想。母のサダエリコの厩務員さんが今年から担当しているんだよ。

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オレノココロ(2018年3月25日ばんえい記念)

5歳になったマルミゴウカイは、古馬ともいい戦いをしていますね。

まだ荷物が軽いとはいえ、想像以上。気性が勝っているし、センゴクエースよりも障害がいい。馬体もこれから大きくなるだろうし、重いレースに慣れてきたら、引けを取らなくなるんじゃないかな。重賞挑戦はどうかな? 狙うとしたらドリームエイジカップ。6月に5歳オープンの特別戦・瑞鳳賞があるので、そこでいい結果を出したいです。黒ユリ賞馬のミスタカシマも順調です。きれいな馬だよね。そのほかだと、ジェイコマンダーは降りてからの切れ味がいい。まだ勝ちきれないけれど、これからだね。ジェイワンも、力はあるんだろうけど、飼い食いと迫力がもう少しかな。

さて、出身は岩手県二戸市ですね。

競馬場で騎手をしていた兄を追って、中学を出てすぐ競馬場に来ました。

晴披孝治厩舎で20年近く厩務員をして、いろいろといい馬を担当させてもらいました。中でも思い出に残っているのはカヤベヒカリ(オイドンの祖母)。小さくて、930キロくらいだったはず。ゲート開いてすぐにキャンターで走れずスタートはゆっくりなのだけど、第2障害の手前で他馬と並べば、障害を降りて強い。全身バネのようでした。

ヤマトウンリュウという馬は、そろそろばんえい記念に出そうかな、というところで疝痛で命を落としてしまった。今でも残念に思っています。

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マルミゴウカイ

そして1999年に開業しました。

騎手になりたかったけれど怪我をしてしまったので、晴披厩舎の解散後2、3年後に引き継ぐかたちで開業しました。

最初に在籍していたのはホワイトキャップ(2001年北斗賞など)。デビューから管理して活躍した馬にはミサイルテンリュウ(2006年帯広記念など)がいます。ミサイルは若い時は病気がちであまりレースも使えなかった。

誰が、というのではなくどの馬にも教わることはあるよね。いつも勉強です。

大事にしているのは健康面。えさの食べ方で、調教の仕方がかわってくる。ミスタカシマは、デビューしてからえさを食べなかったので休ませたんだ。

それが今の活躍につながっているんでしょうね。

毎日、馬場に出る前の午前2時には、馬たちがえさを食べているか確認する。今は10時ころまで調教しています。

常識なんだけど、疲労を残さないようにしている。走る時疲れちゃうようではね。調教がある程度できていないと、馬に無理をかけるレースになる。

微妙な感覚っていうのかな。自分なりの経験を積んできたと思います。

先生から見て、調子のいい馬、というのはどのような馬でしょう。

うーん、調子が良くても、オレノココロみたいにパドックであくびをする馬もいるからなぁ(笑)。マルミゴウカイみたいに抑えきれないほど元気な馬がおとなしいと、どうしたんだろう、と思うけれど...。体重は減るよりは増えている方がいい。とはいえ、今年のばんえい記念のオレノココロはすっきりした方がいいと思って減らし、マイナス21キロだし。難しいね。

自分なら、うるさいくらい元気な馬がいいような気するけどな。調教もやりやすいし、手応えがあるんだ。

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センゴクエース

先生は気性の勝っている馬が好きな印象があります。それにしても、ばんえい記念や三冠のかかるレースなどで人気を背負うことが多く、プレッシャーは相当なものと思います。どうやって打ち勝っているのか気になります。

プレッシャー、ないことはないけど...。ばんえい記念の日は他にも出走馬が多くて、緊張する暇がなかった(笑)。でもレースが終わってから1週間は疲れが取れなかったな。気が張っていたんだろうね。

レースをテレビで見るのもいいけど、厩務作業も楽しみながらやっています。長いこと厩務員をしていたけれど、自分が触っている馬が1着を獲ったり、いい方向に向かっていくのがいい。結果がうまくいくと、苦労も忘れて励みになります。

オッズパーク会員の方に一言お願いします。

最近は本州からの馬主さんも増えているし、全国にばんえい競馬が広まっているのを感じます。できれば本場で、馬と一緒に歩いてレースを見てほしい。真近で見る馬の迫力は全然違うから。十勝は温泉もたくさんあるし、食べ物も美味しいからね。

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※インタビュー・写真 / 小久保友香

2018/05/28
ばんえい

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