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今週の見どころ(3/12~3/14)

2022年3月10日(木)

帯広競馬場開場について

 今週、来週の今季ラスト2週で重賞が3つ組まれており、明け3歳(イレネー記念)、明け4歳・5歳(ポプラ賞)、4歳以上(ばんえい記念)それぞれのチャンピオンを決します。13日(日)のポプラ賞は、重賞に再格上げとなった2011年以降は5歳が7勝、4歳が4勝。特に近5回は5歳が4勝と圧倒しており、年長馬が有利という傾向があります。

※3/20のばんえい記念特設サイトはこちら

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【第25回開催1日目】
 3月12日(土)のメイン第10レースには、第2回とかちえぞまつ特別(オープン・19:25発走予定)が行われます。

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 今週、来週は、ばんえい記念、ポプラ賞に加え、5歳オープン特別戦もあり、それらに出走しないオープン馬たちの争い。また前開催3月5日の第8レース以降が雪で取り止めとなったことで、2開催ぶりの馬が6頭います。
 ◎インビクタは、4着だった2開催前のウィナーズカップ(今季特別戦優勝馬選抜)をはじめ逃げて大崩れの少ない成績。前走は定量500キロでのチャンピオン決定戦・スピードスター賞で6着まででしたが、持ち時計を3秒以上も更新し適性を示しました。軽量戦を使った直後のレースで変わる馬はままおり、8月の第1回とかちえぞまつ特別(オープン混合)以来となる今季2勝目に期待します。
 ○マツカゼウンカイは、前開催にメンバー中で唯一、オープン-1組を使われてアアモンドグンシンの3着に追い上げています。1月の準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン)を制し、ウィナーズカップ2着もメンバー最先着だけに、信頼度はインビクタ以上。トップハンデでも恵まれた印象さえあります。
 ▲コマサンエースは、ばんえい十勝金杯でマツカゼウンカイと僅差の3着があります。2開催前がウインターカップ(オープン混合)3着と格ではやや劣りますが、同レースを含めコースの砂が増量されての近2走では力強さが増した感があり、侮れません。
 △シンエイボブは、2走前には重賞・チャンピオンカップ(今季重賞優勝馬選抜)に挑戦し800キロでも障害はスムーズでしたが、さすがに相手が強すぎました。インビクタと同じく前走でスピードスター賞を使われたことで、行きっぷりなど変化があれば食い込みが考えられます。

【第25回開催2日目】
 3月13日(日)のメイン第11レースには、第43回ポプラ賞(4歳・5歳混合・19:30発走予定)が行われます。

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 5歳馬5頭はA2級の牝馬ニセコヒカルを除きオープン格付、2頭が回避した4歳馬3頭ではばんえいダービー馬オーシャンウィナーのみオープン格付です。クラス(重量格)別定重量戦で、オープン馬は今季の収得賞金180万円につき10キロを課されます。キャリアで勝る5歳のオープン馬に注目です。
 ◎カイセドクターは、同じ世代の混合だった8月のはまなす賞を勝利。1歳下の3歳牝馬イオンが逃げ粘るところ、障害ひと腰2番手クリアから追いかけゴールで逆転しています。そのころ3歳は4歳よりも10キロ軽く出走できたことを考えれば、着差以上の強さを見せての重賞初制覇でした。その後はクラスが上がったこともありなかなか勝てませんが、ここは格下馬も多い世代限定戦。重賞・チャンピオンカップ(今季重賞優勝馬選抜)3着、然別賞(オープン-1組)2着と充実の近況でもあり、重賞2勝目で今季を締めくくりたいところです。
 5歳オープンの2頭目は○キョウエイリュウ。ばんえいダービー、天馬賞を制しているこの世代のチャンピオンです。はまなす賞ではカイセドクターより負担重量が10キロ重く3着でしたが、年明けに同じ重量で戦った5歳限定の天馬賞、ダイヤモンドダスト賞では先着しています。今回は10キロ差つくことで2番手評価。
 3頭目は▲ヤマトタイコーです。9月の銀河賞で重賞初制覇を果たしてから一気に2クラス上がり、オープンでは後方まま。掲示板確保もままなりませんでした。しかしコースの砂が増量となった近3走では、ハンデには恵まれたものの、先行してダイヤモンドダスト賞1着、然別賞4着など大きく変わっています。今回は790キロでもヒケを取りません。
 4歳ではA2級の牡馬で750キロの△ネオキングダムに食指が動きます。
 5歳オープンの4頭目ゴールドハンターは前走スピードスター賞を使ったことが刺激になれば分かりませんが、770キロのダイヤモンドダスト賞10着は気になります。

【第25回開催3日目】
 3月14日(月)のメイン第11レースは、白樺賞(A1級・19:25発走予定)

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 2開催前(2月19日)のアメジスト特別(A1級)を使われていた馬がメンバー9頭中8頭を占めています。うちノエルブラン、アオノゴッドら5頭は前開催ではうお座特別(A1級)へ出走。ダイリンファイターら残り3頭が出走予定だった3月5日のA2級-2組混合は降雪のため取り止めとなりました。
 なお、アメジスト特別は、早めに障害を越えた3頭からノエルブラン(1着)とダイリンファイター(2着)が馬券圏内に残り、追い込んだアオノゴッドが3着。正月開催にA1級の特別戦を勝っていたサクラドリーマーは1番人気に推されたものの障害で苦戦し6着でした。
 ◎ダイリンファイターは、夏休み明けで減らしていた体重が戻りきって、アメジスト特別が5月以来となる馬券絡み。最後までノエルブランを交わすことはできませんでしたが、コンマ8秒差の接戦を演じています。今回はハンデ差が5キロ広がることで逆転を狙います。
 ○ノエルブランは、アメジスト特別がA1昇級後の初勝利。うお座特別は末の甘さが出て8着でしたが、逃げてこの馬の競馬はしたはず。今回は2走前のほぼ再戦で、同じく力の要る馬場が予想されるだけに、巻き返しが期待できます。
 ▲サクラドリーマーは、6着だったアメジスト特別からうお座特別では巻き返して4着。前半で無理しなかったぶん、2走前に苦労した障害はひと腰で越えており、鋭く追い込んで2秒4差の惜敗でした。基礎重量が10キロ増えるのは微妙ですが、展開がハマれば浮上の余地はあります。前走では勝ち馬に騎乗していた阿部武臣へ乗替わるのも楽しみです。
 アメジスト特別、うお座特別それぞれの3着馬△アオノゴッド△ココロノタカラにも上位進出のチャンスがあります。

今週の見どころ(3/5~3/7)

2022年3月 3日(木)

帯広競馬場の開場について

 今季の開催も今週を含め残り3週。公式ホームページでは、シーズン最終日3月20日(日)に実施されるBG1・ばんえい記念特設サイトが公開されています。
 6日(日)のメインには、準重賞・スピードスター賞が組まれています。同じ定量でも1トンのばんえい記念の半分の500キロということもあり、関連性は深くありません。しかし昨年1、2着で今年も出走予定のメムロボブサップ、アオノブラックは高重量戦でも活躍しており、スピードはもちろん、持久力やスタミナも必要な条件といえるかもしれません。

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【第24回開催4日目】
 3月5日(土)のメイン第10レースには、弥生特別(オープン-2組・19:25発走予定)が行われます。

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 前開催の準重賞・ウィナーズカップ(4歳以上選抜)から5頭、ウインターカップ(オープン混合)から4頭が参戦します。
 ◎ウンカイタイショウの巻き返しに期待します。2走前のプロキオン特別(オープン-1組)では今回と同じ775キロでアアモンドグンシンの3着に健闘している実力馬。ウィナーズカップはアアモンドグンシンと人気を二分し、勝機があるメンバー構成だっただけに障害で苦戦し10着だったのは残念でした。同馬が不在でさらに相手が楽になり、今度こそチャンスをモノにしたいところ。
 ○ゴールデンフウジンは、なかなかひと腰とはいきせんが、765キロの六花特別(オープン-2組混合)2着、780キロのウィナーズカップ8着と近2走は障害をふた腰でまとめており、着順の差は重量と相手関係の差といえます。昨年11月にはウンカイタイショウを差し切っているようにスピードと末脚があり、前走より15キロ軽いのは歓迎のはず。馬場が少しでも軽くなり、障害をひと腰で越えさえすれば、11月以来の勝利を挙げてもおかしくありません。
 ▲コマサンエースは、今回と同条件のウインターカップでは障害2番手から詰めの甘さをみせず3着に好走しています。しかし、前日まで雪が降っており馬場の味方はあったでしょう。今回は、ウィナーズカップ組が加わって一気に相手が強くなるだけに、どこまで踏ん張れるかでしょう。
 以下、ウィナーズカップでメンバー最先着の5着だった△ハクタイホウ、同6着の△コマサンダイヤにも上位進出のチャンスがあります。

【第24回開催5日目】
 3月6日(日)のメイン第11レースには、準重賞・スピードスター賞(4歳以上選抜・19:30発走予定)が行われます。

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 10月11日の疾風賞(勝ち時計51秒2・ゴールドハンター)、12月28日の地吹雪賞(同51秒7・アオノブラック)の各上位馬による一戦。予選の勝ち時計は互角です。
 ◎ゴールドハンターは、疾風賞を逃げ切って勝利。昨季のスピードスター賞を制したメムロボブサップを2着にしりぞけ金星を挙げました。予選でマークした51秒2は、今回のメンバー中3番目に速い持ち時計で、スピード王の資格は十分。20年ジェイファースト、21年メムロボブサップと、2年連続で予選1着だった明け5歳馬が勝利しており、ゴールドハンターも続きたいところです。
 ○メムロボブサップは、予選では追い上げ届かず2着。しかし5着以内に入れば、スピードスター賞へ出走できることもあり、秋初戦から無理をして勝ちに行く必要もなかったはず。昨季のこのレースでの44秒2は優秀だけに、本番で逆転を狙います。
 ▲アオノブラックは、地吹雪賞の勝ち馬。逃げたアアモンドキーマンと、ドラゴンボーイをはやめにとらえると、迫ってきたシンエイボブを同タイムで振り切っています。昨季のスピードスター賞でメムロボブサップとコンマ2秒差2着の実績があり今年も優勝争いに期待です。
 △シンエイボブはこの路線の常連。地吹雪賞では自己ベストを4秒4も更新し8歳になっても衰えないスピードを披露しています。2歳差の全弟メムロボブサップとのワンツーもあるかもしれません。

【第24回開催6日目】
 3月7日(月)のメイン第11レースには、うお座特別(A1級・19:25発走予定)が行われます。

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 ◎トワトラナノココロは、前走のウインターカップ(オープン混合)が逃げ切っての完勝。8月の山鳩賞(4歳オープン)2着からのA1昇級戦を競走除外となってから大きな着順が続きましたが、障害で大きく手間取ったのは除外明けからの2走くらい。8戦連続でふた腰以内にまとめています。1月3日の5歳重賞・天馬賞で760キロをひと腰で上げたあたりから結果が伴いはじめ、その後、5、3、1着。前走が7カ月ぶりの勝利でした。今回は賞金ハンデがさらに5キロ増え、計15キロとなりますが、A1級同士なのは恵まれており連勝が期待できます。
 ○センリョウボスは、12月のA1昇級後はすべて特別戦を使われ、A1級同士では、2勝、2着1回とすべて連対。昇級後はじめて6着と掲示板内を外した前走ウインターカップでは障害の天板を折ったものの、すぐに立て直してふた腰と次につながる内容でした。ここはA1同士と条件が楽になるうえ、前走の勝ち馬トワトラナノココロとのハンデ差が10キロから5キロ差に縮まることから巻き返しは十分といえます。
 ▲アーティウィングは、ウインターカップが5着。昇級初戦がオープン馬相手で、しかも実質トップハンデと厳しい条件でも3番人気に推されていました。11月の4歳牝馬重賞・クインカップで障害転倒してから、前半ためていって末脚を生かすレースが目立ち、前走も同じような走りをしています。今回はトワトラナノココロとのハンデ差が5キロ広がることで、前進が見込めます。
 △ノエルブランは、前走もA1級同士で、アメジスト特別を障害2番手から抜け出して勝利しています。今回はウインターカップ組など前走はいなかった4、5歳馬が3頭おり、スタミナを残して先行できるかでしょう。

今週の見どころ(2/26~2/28)

2022年2月24日(木)

帯広競馬場の開場について

 今週の開催から、ばんえい記念前日の3月19日(土)まで準ナイターで開催となります。レース発走時刻は、薄暮開催より約1時間繰り下がっての実施です。(※開催日程/時刻についてはこちら
 シーズン最終日・3月20日(日)のばんえい記念までに、2月27日(日)の然別賞、3月12日(土)のとかちえぞまつ特別と、オープン-1組の特別戦が2レース組まれています。んえい十勝公式サイトでは、『オープン戦を徹底予想! Road to ばんえい記念』として、競輪界のレジェンド・後閑信一さんの予想を公開しています。

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【第24回開催1日目】
 2月26日(土)のメイン第10レースには、雪月花特別(B1級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 出走馬9頭のうち、昇級初戦馬を除く7頭が前開催2月13日のB1級-1組平場で対戦。先行して粘る5歳ジェイトップ(今開催からA2へ昇級)をとらえて勝利したのが4歳シュトラールで、差した3、4着馬は4歳リアンドノール、5歳サクラジョージ。ここまで勝ち馬とは4秒1差でした。特別戦の今回は4歳、5歳が同重量となるだけに、5歳の巻き返しに期待します。
 ◎サクラジョージは、B1昇級初戦だった4走前の新雪特別を鮮やかな抜け出しで勝利すると、吹雪特別2着と1組で連続連対。両レースで2、1着だったアアモンドキーマンはA2級-1組の特別戦を勝利するまで出世しています。5歳馬のなかで唯一、賞金ハンデが増え10キロになるのは気になりますが、戦歴的に特別戦に替わるのは歓迎でしょう。
 ○リュウセイペガサスは、前開催のB1級-1組では4着から4秒5差の5着とはいえ、人気を考えれば健闘の部類。B1級の特別戦(混合戦含む)で2着2回、3着3回は実績上位ですが、サクラジョージの昇級後は、新雪特別4着、吹雪特別6着と馬券絡みがありません。しかし今回、同馬より重量が5キロ軽いことで、どこまで迫れるでしょうか。
 ▲シュトラールは、新雪特別8着、吹雪特別4着ならさほど差はないはず。こちらもサクラジョージの賞金ハンデが増えた今回は楽しみがあります。
 △ヒメミヤは、昇級後2戦して3、6着。B1級の特別戦は初ですが、障害は安定しており、他馬が崩れるような展開なら食い込みがあります。

【第24回開催2日目】
 2月27日(日)のメイン第11レースには、然別賞(オープン-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 次週に準重賞・スピードスター賞が組まれており、1組にしてはやや寂しいメンバー。
 ◎アアモンドグンシンに注目します。準重賞・ウィナーズカップ(今季の特別戦優勝馬選抜)で最大40キロ差のトップハンデを克服し3連勝を達成。帯広記念をはじめ今季重賞で3着4回という成績を考えれば、前開催は重賞・チャンピオンカップ(今季の重賞優勝馬選抜)に出走していても好勝負できていたのではと思わせるほど充実しています。今回はチャンピオンカップ組との対戦ですが、勝ったメムロボブサップをはじめ、大接戦の2着争いを演じた4頭のうち、2、4着馬もスピードスター賞へまわっており、相手強化はありません。ハンデも最大30キロ差と楽になっており、さらに連勝を伸ばしそうです。
 5歳が3頭おり、筆頭格は○カイセドクター。前述のとおりチャンピオンカップで2着争いを繰り広げた4頭のうちの1頭で3着でした。昨秋のオープン昇級後、1組では2着が最高ですが、超一線級は不在だけに、初勝利のチャンスもあるか。
 5歳の2頭目▲キョウエイリュウは、チャンピオンカップでは3番人気で7着。2着争いに加わるかという脚いろでしたが、ゴール前で一杯になったのは、カイセドクターより10キロ重いハンデも影響したかもしれません。アアモンドグンシンは別格ですが、天馬賞を制しているように、5歳馬同士の比較なら劣りません。
 5歳の3頭目△ヤマトタイコーは、ウィナーズカップの3着馬。3歳秋までは7人もの騎手が手綱を取ってきましたが、その後、通常は菊池一樹騎手、重賞など目標レースでは渡来心路騎手とほぼ2人が乗り、オープンまで出世しています。渡来騎手がここも騎乗するのは買い材料でしょう。

【第24回開催3日目】
 2月28日(月)のメイン第11レースには、深雪特別(A2級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 出走馬10頭のうち、8頭が前開催2月12日の如月特別(A2級-1組)で対戦。そこでメンバー最先着の2着だった◎コウテイに注目です。A2昇級となった4走前の夕刊フジ杯(A2級-1組)が障害をひと腰でまとめ3着の好内容でした。賞金ハンデが5キロ増え10キロとなったガーネット特別(A2級-1組)、格上A1級との混合戦では掲示板内を外しましたが、如月特別では2着と復活。重めの馬場でバテない強みを生かし、逃げ切ったアアモンドキーマンをコンマ4秒差まで追い詰めています。1番人気で3着だったギンジが障害でロスがあったことを考えると、鉄板とまでは言い切れませんが、昇級後初勝利のチャンスが見込めます。
 ○ギンジは、障害ふた腰と余計な体力を使ったのが終いの伸びに影響した感も。とはいえコウテイに先着したガーネット特別(2着)や、760キロだった正月の重賞・天馬賞で障害をひと腰でまとめている巧者だけに、今度はスムーズに越え巻き返してきそう。左利きの船山蔵人騎手(この馬で6戦2勝)への乗替わりも刺激になるかもしれません。
 ▲ヤマトジャパンは、夕刊フジ杯2着、ガーネット特別3着とも先行してコウテイに先着しています。ただ、如月特別では、砂が増量された第1~第2障害の間で先行馬から離されてしまったのは気になります。勝ち負けできる力は持っていますが、馬場の味方は必要かもしれません。
 △オレワチャンピオンは、今季A2級-1組の特別戦で2勝しています。しかし、前述のコウテイ、ギンジ、アアモンドキーマンら勢いある5歳が昇級してきた年明け以降は善戦止まり。如月特別よりも4、5歳が多いのは苦しいですが、オープン経験があるベテランの意地を示したいところです。

今週の見どころ(2/19~2/21)

2022年2月17日(木)

帯広競馬場開場について

 20日(日)のメインには、4週連続重賞の第4弾・チャンピオンカップが行われます。その年度に重賞勝ちがある4歳以上の馬に出走資格がある重賞は、フルゲート割れが続いています。しかし今年は、銀河賞を勝った明け5歳馬ヤマトタイコーが前週の準重賞・ウィナーズカップにまわるほどの充実のメンバー(登録時点)。なお、1カ月後に行われるばんえい記念前の古馬重賞はこれがラストとなります。

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【第23回開催4日目】
 2月19日(土)のメイン第10レースには、アメジスト特別(A1級・18:25発走予定)が行われます。

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 前開催1月31日のA1級混合平場戦(A2級との対戦)に出走していたA1級馬7頭すべてが参戦していますが、勝ったサクラドリーマーのみ賞金ハンデが5キロ増え、計10キロとなっています。
 注目は前走が異なる◎ノエルブラン。オープン混合の六花特別9着で、近走のように障害をひと腰先頭で越えたもののオープン馬にプレッシャーをかけられ、終いは完全に脚が上がっていました。しかしオープン馬が1頭しかいなかった2走前、A1級同士だった3走前のニューイヤーカップでは甘さを見せず4着に粘っています。今回は逃げ切りが期待できます。
 ○ダイリンファイターは、1月31日のA1級混合平場戦では7番人気で4着と健闘。末脚を爆発させたサクラドリーマーが圧勝を収めましたが、2~5着は1秒差以内の大接戦で、着順の違いは決め手の差といえそう。9月の休養明けで大きく減らした体重も前走では回復しており、昨年の同時期にはA1級-1組の特別戦で連対していた実績からも楽しみです。
 ▲サクラドリーマーは、珍しく障害にカカっていかなかった2走前を除き、近6走で5勝をマークと充実。同条件も2走前に制しており、あとは賞金ハンデの増加にどう対応するかです。
 △オールラウンダーは、1月31日のA1級混合平場戦が5着と力差なし。ニューイヤーカップでは1着同着サクラドリーマーからコンマ5秒差3着で、ノエルブランにコンマ3秒先着なら特別戦もマイナスにはなりません。

【第23回開催5日目】
 2月20日(日)のメイン第11レースには、第43回チャンピオンカップ(4歳以上選抜・18:25発走予定)が行われます。

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 今季重賞勝ちがある4歳以上による一戦で、出走全馬がオープン格付。メムロボブサップ(ばんえいグランプリ)、キタノユウジロウ(北斗賞、帯広記念)が840キロのトップハンデとなります。
 19年メジロゴーリキ、20年アアモンドグンシン、21年アオノブラックと5歳が3連勝中でもあり、◎カイセドクターに注目します。8月の3歳・4歳重賞はまなす賞を勝ちオープンへ昇級後は未勝利ですが、オープン-1組で2度の2着があり、11月の重賞・ドリームエイジカップでは重量増でも障害ひと腰と立て直し5着と、あとひと押しの段階です。阿部武臣騎手から乗替わりとなりますが、藤本匠騎手では今季2戦して1、2着と相性が良く、5歳10キロ減も生かし勝利を狙います。
 ○アオノブラックは、ばんえい十勝オッズパーク杯、北見記念と重賞を2勝しながら830キロは恵まれています。5歳だった昨年、コウシュハウンカイ、オレノココロ、ミノルシャープらを相手に14秒8差で逃げ切ったレースは圧巻で、今年のメンバーを考えればも連覇もあります。
 松田道明騎手は、近走騎乗機会が多かった2頭のうち▲キョウエイリュウの手綱を取ります。レース史上最速タイムでの決着となった天馬賞の勝ち馬だけにスピードは折り紙つき。同世代のカイセドクターより10キロ重い820キロですが、予報通り雪が降り、馬場が軽くなれば一発を秘めています。
 逆に馬場が軽くならなければ△メジロゴーリキに注目。コースのロータリーハローがけが始まり、消耗戦となった10月の北見記念で、アオノブラックとマッチレースの末2着は評価できます。

【第23回開催6日目】
 2月21日(月)のメイン第11レースには、ウインターカップ(オープン混合・18:25発走予定)が行われます。

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 前開催の六花特別(オープン-2組混合)から6頭が参戦。同じオープンとA1級の混合戦だけに◎マルミゴウカイの連勝に期待します。先行した馬が苦しくなったところ、障害4番手から鮮やかに抜け出しました。2走前の山羊座特別もオープン・A1級混合で障害のカカリひと息で8着だっただけに、6番人気でしたが、勝ちっぷりが際立ちました。降雪がありそうで前回と馬場状態が変わっても引き続き期待します。
 4着○センリュウボスの巻き返しも十分。A1級の特別戦で1、2、1着、オープン混合の山羊座特別2着はクラス上位のもの。前走もこの馬なりに伸びていたものの、障害で転倒し、立て直すのに余分な力を使ったロスはあったはず。
 ▲トワトラナノココロは、前走では5歳オープンのダイヤモンドダスト賞に出走し3着に健闘。ゴール前で止まる馬が続出するなかしっかり歩ききりました。3走前が9着、山羊座特別5着、前走3着と着順が良化しているのも買い材料です。
 ここまでの3頭はいずれもA1級。オープン馬ではコマサンの2頭、△コマサンブラック△コマサンエースに注目。山羊座特別は2着にも追い込んだゴールデンフウジンが入り、先行馬には展開が向かなかった印象もありました。

今週の見どころ(2/12~2/14)

2022年2月10日(木)

帯広競馬場開場について

 13日(日)には、4週連続重賞の第3弾・明け3歳牝馬による黒ユリ賞が実施されます。18年ミスタカシマ、19年ジェイカトレアはここを勝つと、ばんえいオークス、クインカップと世代牝馬重賞全制覇を成し遂げています。なお過去5年、第1回能力検査での牝馬トップタイム馬の黒ユリ賞での成績は、ミスタカシマが勝った18年の4着ウィナーサラが最高(17年は不出走)で、実戦を経験し成長した牝馬たちの戦いに注目です。

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【第23回開催1日目】
 2月12日(土)のメイン第10レースには、如月特別(A2級-1組・18:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 4歳、5歳それぞれのオープン特別戦が行われた前開催は、A2級の特別戦が組まれませんでした。3開催前・夕刊フジ杯(1月8日)、2開催前・ガーネット特別(1月15日)のほぼ再戦ですが、勝ち馬はともにA1へ昇級しています。
 注目は◎ギンジ。5歳オープンのダイヤモンドダスト賞は相手が強く2番人気で5着でしたが、障害を先頭で降りて見せ場はありました。A2級-1組の特別戦では、12月4日の五稜郭特別を逃げ切って、ガーネット特別は2着と実績上位。藤本匠騎手はこの馬に4度しか騎乗経験がないものの2勝と相性がよく巻き返しに期待できます。
 ○アアモンドキーマンは、ダイヤモンドダスト賞に出走できなかったことから今回の5歳ではやや格下といえそう。しかし前開催は格上A1級のサクラドリーマーに差されたものの、逃げて2着と好走。5歳は年明けから平場戦での若馬10キロ減がなくなっており、A2昇級初戦でこれだけ走れれば今回も注目してみる価値はあります。
 今回の10頭中8頭は10キロ減がある4、5歳ですが、8歳▲ヤマトジャパン、7歳△オレワチャンピオンは、ガーネット特別では各3、5着と上位争い。2頭にとってはコースに砂が増量されてから初の特別戦となるだけに、馬場さえ合えば若馬を脅かすシーンも。
 △ネオキングダムは、5歳と同一重量となった夕刊フジ杯、ガーネット特別とも4歳として最先着の4着に健闘。ガーネット特別でのギンジとの差は4秒3でここも接戦が期待できます。


【第23回開催2日目】
 2月13日(日)のメイン第11レースには、第47回黒ユリ賞(3歳牝馬・18:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 定量640キロはどの馬にも厳しい重量。◎ニシキマリンは、580キロをヤングチャンピオンシップで経験(6着)しています。また、年明け1月10日、23日の3歳A級-1組でも一線級の牡馬たちに真っ向勝負を挑んでおり、これらの経験は、牝馬同士で重量が増える今回に生きてくるはず。なお、釧路産駒特別1着からヤングチャンピオンシップを経ての参戦は、20年の勝ち馬エンゼルフクヒメと同じです。
 今季、サクラヒメがばんえいオークスを制した今井茂雅厩舎からは3頭が参戦。なかでも○ホクセイサクランボは、第1回能力検査で牝馬のトップタイムをマークしている素質馬。強い牡馬が相手になるA級-1組では勝利が遠いものの、A級-2組で3勝の実績は上位。後半勝負タイプのため、負担重量が増えて息が入る流れになりそうなのもプラスです。
 ▲ミノリヒメは、2着だった11月28日の2歳A級-2組が印象的。障害4番手から勢いよく先頭に立ったホクセイサクランボの圧勝かと思われたところ、離れた障害8番手から一気に伸び、コンマ5秒差まで詰め寄っています。前走940キロと小柄だけにパワー勝負は厳しそうですが、もし馬場が軽くなれば浮上しそう。
 今井厩舎の2頭目は△ピュアリーナナセ。第1回能力検査では牝馬で2番目に速い時計をマークしています。同タイプといえるホクセイサクランボが馬券に絡む展開になれば、この馬も連れてくる可能性が高いです。

【第23回開催3日目】
 2月14日(月)のメイン第11レースには、準重賞・ウィナーズカップ(4歳以上選抜・18:20発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 今季特別戦で勝利がある馬の選抜戦です。出走馬はいずれもオープン馬で、今季の収得賞金が多いアアモンドグンシンが40キロ増のトップハンデを課されています。
 ◎ウンカイタイショウに注目です。年が明けてから、準重賞・ばんえい十勝金杯2着、柏林馬事公苑特別、プロキオン特別(ともにオープン-1組)が各3着と安定しています。近2戦ともアアモンドグンシンが逃げ切っており、前走は障害4番手から追いかけたものの6秒6差つけられました。しかし、10キロだったハンデ差が今回は30キロに広がるのは有利。逆転に期待できます。
 ○アアモンドグンシンは、馬場が軽くなった秋以降が好成績。前走のプロキオン特別はメムロボブサップとの一騎打ちをコンマ7秒差で制しており、コースに砂が増量された馬場にもしっかり対応してみせました。障害で崩れのない近況のレースぶりからトップハンデでも一線級が不在なら3連勝を達成してしまうかもしれません。
 ▲インビクタは、プロキオン特別では12秒7差で5着。アアモンドグンシンと差のない障害2番手で降りたものの、徐々に離されてしまいました。同じく障害をひと腰で越えた2走前の睦月特別(オープン-2組)が5秒1差の4着だっただけに、1組では経験不足かもしれません。しかし、今回は前走よりは戦いやすいメンバーだけに前進があります。
 △ゴールデンフウジンは、前走の六花特別(オープン-2組混合)も障害ひと腰では上がりませんでしたが、一気の脚で追い上げてコンマ9秒差2着。とはいえ格下A1級が相手ならこれくらいはやれて当然です。2走前の睦月特別が障害を三腰で越えての7着で、オープン馬同士で勝ち負けするには、ひと腰が条件になります。

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