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今週の見どころ(5/7~5/9)

2022年5月 5日(木)

 5月8日(日)のメインには、3歳以上牝馬による重賞・カーネーションカップが組まれています。休養中の実績馬もおり、ハンデ差が小さく、混戦模様です。
 なお、今週からは2歳新馬戦がスタート。4月17日に実施された第1回能力検査に合格した馬たちがデビューを迎えます。9日(月)第3レースにはトップタイムをマークしたコーワホープ(牡・松井浩文厩舎・父レットダイヤ)が出走を予定しています。

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【第2回開催4日目】
 5月7日(土)のメイン第10レースには、菖蒲特別(A2級・20:05発走予定)が行われます。

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 昇級初戦のサカノダイヤ以外は、開幕週の卯月特別(B1級との混合)かミズバショウ特別(A1級との混合)で対戦しています。
 ◎コウシュハレガシーは、卯月特別が、A1格付だった昨年6月の特別戦(3着)以来となる馬券圏内で2着。障害をひと腰とはいかずもスムーズにまとめ、しっかりと伸びています。前述の3着後に昇級したオープンでは一度も掲示板に載れませんでしたが、A2へ降級し、しかも軽量ということで集中して走れた印象です。ミズバショウ特別組は骨っぽい馬が多いものの、復活への手ごたえをつかんだとみて本命に推します。
 ○コウテイは、ミズバショウ特別が2着。昨季終盤にはA2級-1組の特別戦で連続連対しており、力上位で通るクラス。しかし、減量がなくなる5歳シーズン初戦ということで4番人気でしたが、重めの馬場も合ったようで際どく詰め寄ったところがゴールでした。このレースぶりなら今回も主役候補の1頭といえます。
 ▲ダイリンファイターは、昨季終盤はコウテイより上のA1級の特別戦で連続連対。ミズバショウ特別も3着争いを演じており、ヒケを取りません。
 △ココロノタカラ△サクラドリーマーも昨季はA1級で、降級利が見込めます。

【第2回開催5日目】
 5月8日(日)のメイン第10レースは、BG2・第15回カーネーションカップ(3歳以上牝馬・20:05発走予定)。クラス(重量格)別定重量戦で、A1級の8歳シンエイボブ、5歳フォルテシモがトップハンデ680キロで、B1級の4歳ミソギホマレの650キロまで、最大30キロ差がついています。

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 古馬牝馬重賞はシーズンに2レースあり、1月に実施されたBG1・ヒロインズカップは最軽量760キロだった5歳の2頭、フォルテシモ1着、アーティウィング2着。ミスタカシマは790キロで7着、シンエイボブは810キロで9着と、重いハンデを課された両馬は苦戦しました。なお、ミスタカシマは休養中のため今回不在となっています。
 ◎シンエイボブのこのレース連覇に期待します。ヒロインズカップは息を入れても障害で苦戦しましたが、さすがに50キロ差がついてのトップハンデは厳しかった様子。重賞初制覇となった昨年はハンデに恵まれていたものの、今年は一転トップハンデで、挑戦を受ける立場。しかし、ヒロインズカップ1着フォルテシモは同じ重量、2着アーティウィングとは10キロ差と、ハンデ面で有利になっています。メンバー中で唯一今季初戦を制している好調さも魅力です。
 ○アーティウィングは、12月のA2昇級初戦2着、2月のA1昇級初戦(オープン混合)5着と、相手強化にもすぐに対応できているように成長がうかがえます。今回は同じ5歳が5頭と多いため、減量がなくなるのはさほど気にしなくてもいいかもしれません。
 ▲フォルテシモは、4歳時の昨年このレースに参戦し5着、ヒロインズカップ1着と、この時期の5歳にしては牝馬オープンでの経験が豊富。A1へ昇級しての今季初戦は7着でしたが、オープンからの降級馬たちが相手でも障害はスムーズで、ここへの叩き台と考えれば悪くありませんでした。
 △ニセコヒカルもヒロインズカップに出走しましたが6着。フォルテシモに続き障害は3番手で越えたものの、後続もさほど障害に手こずらなかったため、決め手が必要な展開になったのは不運でした。11月のクインカップを勝利しているように5歳牝馬では力量上位。ヒロインズカップでは同じ重量だったアーティウィング、フォルテシモと10~20キロ差がつくことで違った結果もありそうです。

【第2回開催6日目】
 5月9日(月)のメイン第10レースには、スーパージョッキー賞(3歳以上B級選抜・20:05発走予定)が行われます。

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 昨季のリーディング上位騎手が、B級から選抜された馬に騎乗して争います。
 各馬の昨季の格付は、A1級のハマノダイマオーからB2級のドラゴンボーイまで4クラス差がありますが、降級幅が大きいのは、B1からB4へ3クラス下がった◎トモエハイセイコーです。昨季は極端に軽い馬場のときに好走が目立ちましたが、今季2戦は馬場水分1.0%以下で連勝。軽めの重量でもあり障害への不安も見せていません。"普通競走の規定重量に10キロ加増する"という条件なら重量増もさほど堪えないはず。
 ○キタノボブサップは、昨季の5勝中4勝が藤野俊一騎手。前走のB1級-2組を逃げ切って、今回のメンバー3頭に先着(1頭競走除外)しているのも強みです。
 ▲ホクトシンバは、前走ではキタノボブサップに競り負け2着でしたが、10歳になってもスピード通用を示しています。スーパージョッキー賞では一昨年に3着があり、課題は馬体の維持でしょう。
 △ドラゴンボーイは、昨季スピードスター賞路線で僅差の戦いをしていたように速力には自信がある様子。前走がB3級とはいえ勝ちっぷりが良く押さえには欠かせません。

今週の見どころ(4/30~5/2)

2022年4月28日(木)

 ゴールデンウイークのばんえい十勝は、2日目の5月1日(日)に重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯が行われます。古馬重賞(牝馬限定戦除く)は年間10レース組まれていますが、オープン馬同一重量(賞金ハンデがつかない)のは、ばんえいグランプリ、ばんえい記念とこのばんえい十勝オッズパーク杯のみ。約1カ月前のばんえい記念から重量が280キロ軽くなっての戦いに注目です。

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【第2回開催1日目】
 4月30日(土)のメイン第10レースには、春駒特別(A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 A1級とA2級の混合戦。A1級の7頭中6頭が出走していた青葉特別(A1級)を差し切ったシンエイボブは、次週の牝馬重賞・カーネーションカップに出走予定のため不在となっています。
 ◎ウンカイタイショウは、青葉特別2着で、シーズン初戦は4年連続連対(1勝、2着3回)。そして2戦目も3年連続連対(2勝、2着1回)の好成績を残しています。おそらく春競馬のコンディションが合うのでしょう。ここは格下A2級との混合で、前走勝ち馬が不在と相手関係に恵まれています。今季初勝利に期待です。
 ○インビクタは、青葉特別では7番人気で4着。シンエイボブには抵抗できませんでしたが、ゴールデンフウジンの追い込みをしのいでおり、6歳シーズン初戦としては悪くありませんでした。軽量で重めの馬場だけに、追い込み馬の一発逆転は厳しく、先行して連争いを演じるでしょう。
 ▲コマサンエースも6歳シーズン初戦が3着で、仕上がりが良さそう。インビクタと同じく詰めひと息の面はありますが、前走で対戦した馬も多く、引き続き勝ち負け。
 格下A2級の2頭では△オールラウンダーに注目します。直行ぎみで仕掛けても上がる障害力が武器。今季初戦のミズバショウ特別(A1級との混合)では着差以上の余裕を感じさせる逃げ切りでした。以前ほど逃げにこだわらなくなった印象もあり、相手強化も対応可能とみます。

【第2回開催2日目】
 5月1日(日)のメイン第10レースは、BG2・第16回ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上選抜・20:05発走予定)

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 昨季の収得賞金順で上位の4歳以上による選抜戦です。15、16、19年と3勝のオレノココロ、17、18年に連覇していたコウシュハウンカイなど一時代を築いた馬たちが引退。近年オープンの若返りが進んでおり今年は初挑戦の5歳が4頭いるメンバーです。
 開幕週に行われたスプリングカップ(オープン)の再戦。◎メムロボブサップが開幕2連勝を狙います。若馬の減量がなくなる5歳シーズンの昨季もほぼ崩れなく走って、ばんえいグランプリ、チャンピオンカップの重賞2勝。雪の影響がある馬場(馬場水分4.8%)だったとはいえ、初のばんえい記念で1トンをふた腰で上げて2着と、今季の飛躍が期待される1頭です。古馬重賞2勝目となった2月のチャンピオンカップも馬場水分4.3%と極端な馬場でしたが、最大40キロ差のトップハンデ840キロで逃げ切っており、今回のオープン馬同一重量720キロという条件は恵まれています。
 ○アアモンドグンシンは、スプリングカップで2着に好走。8、9、7着だった19~21年のスプリングカップや、2歳、3歳時も含めシーズン初戦での馬券絡みは初で、昨年12月からばんえい記念(5着)の前走まで6勝、3着1回という勢いは伊達ではありませんでした。ただ、逃げ切り勝ちを収めたメムロボブサップには8秒0差をつけられています。逆転を狙いペースを上げて追走し障害で手こずるようだと、今回と同じく端コースに入り、10着と大敗した11月のドリームエイジカップのようなケースもありえるかもしれません。
 ▲キョウエイリュウは、若馬の減量がなくなる試練の5歳シーズンですが、重めの馬場だったスプリングカップで8番人気5着は上々といえます。レース当日に雨予報が出ているものの、馬場が軽くなることが歓迎なのは、ほかの5歳や、6歳馬にとっても同じ。ただ天馬賞を制しているように4頭いる5歳では地力上位。上位進出も狙えるはず。
 そのほか、ばんえい記念の勝ち馬△メジロゴーリキ、スプリングカップ6着も昨年のこのレースの勝ち馬△アオノブラックにも上位進出のチャンスがあります。

【第2回開催3日目】
 5月2日(月)のメイン第10レースには、すずらん賞(4歳オープン・20:05発走予定)が行われます。

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 重量区分による別定戦のため重量差がつきやすく、下級馬にもチャンスがありそう。トップハンデのA2級の牡馬ネオキングダム650キロから20キロ軽いB2級の牡馬◎キリンゴウに注目します。4歳が苦戦傾向だった開幕週のB1・B2級戦で、唯一勝利を飾って、昨季終盤からの連勝を4に伸ばしています。ばんえいダービー、ポプラ賞と昨季重賞2勝のオーシャンウイナー、ばんえいオークス、ばんえい菊花賞を制したサクラヒメの世代トップツーが不在なら、力試しには最適といえます。
 ○ネオキングダムは、ばんえいダービー、ポプラ賞ともオーシャンウイナーの2着で、今回その天敵が不在なのはまたとないチャンス。ただし3歳以降の世代限定オープン戦で単独でのトップハンデを課されるのは初。しかし、牡馬同士では20キロ差しかつかないのなら克服も可能でしょう。
 ▲リアンドノールは、3歳三冠には不出走ですが、1月の白雪賞(4歳オープン)では逃げ切って、40キロ重いオーシャンウイナーを2着、20キロ重いネオキングダムを4着にしりぞけています。今季初戦のB1級-4組混合では古馬の強豪マルミゴウカイに突き放されましたが、危なげのない2着と力をつけています。
 △コウシュハハリアーは、昨季最終週のクリスタル特別(4歳オープン)が世代限定オープン戦初挑戦で勝利。藤本匠騎手は、ばんえいダービーで騎乗したシュトラールではなく、今回こちらを選択。名手の眼力を信頼します。

今週の見どころ(開幕週4/22~4/26)

2022年4月20日(水)

 令和4年度のばんえい十勝が4月22日(金)よりスタート。年をまたいで3月20日(月)までの149日間が予定されています。開幕週は26日(火)までの連続5日間。初日メインには恒例のオープン・スプリングカップが組まれています。なお、5日間の開門・発走予定時刻、イベントはこちらから。

【第1回開催1日目】
 4月22日(金)のメイン第10レースには、スプリングカップ(オープン・20:05発走予定)が行われます。

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 ◎メジロゴーリキは、押しも押されもせぬ、昨季のばんえい記念ホース。5歳以上でのシーズン初戦はいずれもスプリングカップで、19年4着、20年6着でしたが、昨年は8番人気ながら2着と連対。アオノブラックが悠々と逃げ切りましたが、メムロボブサップを抜き返す根性を見せ、春先の軽量でも結果を出しています。8歳で迎える今季はオープンでは最年長ですが、ばんえい記念連覇へ向け好発進を決めるか。
 近年最強6歳世代のトップホース○アオノブラック▲メムロボブサップは、重い賞金ハンデを課された昨季後半、オープンでは勝ちきれませんでした。ノーハンデのここなら能力全開の走りが期待できそうですが、ともに初のばんえい記念後で、疲れがないかやや心配ではあります。
 1世代下の5歳は、4歳と同一重量だった3月13日の重賞・ポプラ賞で、4歳馬にワンツーを決められており、成長が待たれます。今回はポプラ賞7着もスピードある△ゴールドハンターに注目します。

【第1回開催2日目】
 4月23日(土)のメイン第10レースには、卯月特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 A2級とB1級の混合戦。メンバー中で唯一、昨季オープンだった◎コウシュハレガシーに注目します。同じくオープンから降級した昨季は未勝利でしたが、2度の馬券絡みは春。A1級時代のオープンとの混合戦でした。障害に不安があるタイプで、一気に重量が軽くなるここでも全幅の信頼はおけません。しかし2クラス降級したA2で、しかも格下B1級相手なら格好はつけてきそうです。
 ○ミソギホマレは、昨季最終出走となった重賞・ポプラ賞(4歳・5歳混合)では第2障害で競走中止。5歳オープン馬が相手で、初の730キロは4歳牝馬には酷な条件でした。A2からB1へ降級した今回、昨季格上だったのはコウシュハレガシー(オープンからA2へ降級)、アオノゴッド(A1級からB1へ降級)だけとさほど相手強化はありません。しかも最軽量620キロでの出走は恵まれています。
 ▲アオノゴッドは、5歳シーズンの昨季は世代限定戦での1勝のみ。ただし秋以降は軽馬場のハイペース続きで、後半に脚を使うタイプにとって展開が向かなかった面は否めません。それでも年明けの6戦中4戦で勝ち馬とコンマ8秒から6秒0差と接戦も多く、馬場が重くなれば、降級利もあり一変がありそうです。
 ポプラ賞4着だった5歳牝馬△ニセコヒカルにも警戒が必要でしょう。

【第1回開催3日目】
 4月24日(日)のメイン第10レースには、青葉特別(A1級・20:10発走予定)が行われます。

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 出走10頭中トワトラナコロロのみクラス据え置きで、ほか9頭はオープンからの降級馬と実力馬揃い。
 ◎インビクタは、2歳新馬戦も含めシーズン初戦では2勝、2着2回とすべて連対している仕上がりの早いタイプ。昨季も初戦の青葉特別では、逃げたウンカイタイショウはとらえられずも障害を2番手で降り粘っています。A1級時代は9戦1勝、2着5回、3、4、5着各1回と毎回好走しており、5歳シーズンでこれだけやれれば、今季の活躍が楽しみになります。ここを勝って早くもオープン復帰を決めそうです。
 ○ウンカイタイショウも昨季の青葉特別を勝つなど、シーズン初戦では3年連続連対と好相性。負担重量が680キロを超えるあたりから勝ちきれなくなる傾向があるだけに、いまがまさに稼働期といえます。
 インビクタのほかにもハイレベルな6歳世代から2頭出走。▲コマサンエース△コマサンブラックとも有力でしょう。3頭が対戦した3月12日のとかちえぞまつ特別(オープン)では、インビクタ(10着)の負担重量が5キロ重かったとはいえ、コマサンエース2着、コマサンブラック3着と馬券に絡んでいました。
 △トワトラナコロロは、2月21日のウインターカップ(オープン混合)で、コマサンブラック、コマサンエースを下しています。5歳シーズン初戦で結果を出せれば今後が楽しみです。

【第1回開催4日目】
 4月25日(月)のメイン第10レースには、ミズバショウ特別(A2級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 A1級はセンリョウボス1頭、ほか9頭はA2級です。
 ◎ネオキングダムはメンバー中、唯一の4歳で、高速馬場だった12月のばんえいダービーで7番人気・2着があるようにスピードが身上。しかし、続くA2昇級初戦の1組特別戦(4着)や、4歳・5歳混合重賞・ポプラ賞(2着)では障害をひと腰でまとめており、登坂力もあります。昨季オープンのセンリョウボスや、A1からの降級馬が多く相手は楽ではありませんが、それでも狙ってみたくなる魅力があります。
 ○ダイリンファイターは、A1級の特別戦連続2着で昨季を締めくくりました。メンバー中5頭が出走していた3月14日の白樺賞(A1級)は1番人気で2着も9秒9差つけられましたが、逃げに持ち込むと強いオールラウンダーが相手では仕方ありません。再び体重が減るようなことがなければ上位争い濃厚です。
 ほかの白樺賞組も有力。なかでも4着▲サクラドリーマーは、1月4日のニューイヤーカップ(A1級)で、障害ひと腰6番手クリアから切れ味を発揮し、前述の格上センリョウボスと1着同着に持ち込んでいるように爆発力があります。
 ニューイヤーカップ3着、白樺賞1着の△オールラウンダー、同じ2走が4、6着だった△ノエルブランが続きます。

【第1回開催5日目】
 4月26日(火)のメイン第10レースには、水晶特別(B1級-2組・20:10発走予定)が行われます。

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 B1級でも通算収得賞金が多い馬は、23日のA2級混合・卯月特別に出走。A1級やA2級から降級してきた7頭と、古馬格付初戦の3歳馬2頭が対決します。
 期待は古馬から◎ジェイエース。20年シーズンはオープン格付で、A1級スタートの昨シーズンは開幕週から2戦して7、8着で休養入り。約1年ぶりの出走となります。21年2月には1133キロだった体重が同年4月の青葉特別(A1級混合)では1061キロまで減ってしまい、障害での反応もよくありませんでした。今回は久々に加え転厩初戦でもあり、まず馬体に注目。ばんえいダービー、天馬賞ともメムロボブサップ、アオノブラックに次ぐ3着と近年最強の6歳世代を代表する1頭だけに、B1級で立ち止まっているわけにはいきません。
 相手には3歳○ヘッチャラを抜擢。イレネー記念2着の実績があり、さらに3歳は古馬相手の特別戦では20キロ減があるのも有利。イレネー記念より60キロも軽い630キロなら、突破できて不思議ありません。
 ▲タカナミは、730キロのばんえいダービーを障害ひと腰から3着に好走。A2昇級後は3着が最高とはいえ、末脚を生かし見せ場を作ったレースもありました。最終開催の重賞・ポプラ賞(4歳・5歳混合)を回避し早めにシーズンを終えています。4歳10キロ減は、決め手比べになったときに生きてきそうです。
 昨季A1級の△ミノルシンザン△フレイムゴールドは降級の利が大きそうです。

今週の見どころ(3/20・ばんえい記念)

2022年3月19日(土)

【第25回開催6日目】
 3月20日(日)のメイン第9レースには、定量1トンでの古馬頂上決戦・第54回ばんえい記念(4歳以上・17:45発走予定)が行われます。

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 センゴクエースが昨年暮れに引退したため、今年はどの馬が勝ってもばんえい記念初制覇。降雪の影響で軽馬場が予想されます。
 ◎メムロボブサップは、正月の帯広記念では9着でしたが、最大40キロ差のトップハンデは厳しかった様子。しかし、逆にこれだけのハンデを課されているということは、今季それだけ活躍したということ。オープン800キロでハンデ差がつかなかった8月のばんえいグランプリではハイペースで先行し、障害ひと腰から逃げ切って楽勝しています。ばんえい記念には初挑戦ですが、馬場が極端に軽くなり重さを感じにくくなれば、テンも直線もスムーズに運べそう。1トンではどの馬も障害ひと腰クリアとはいかないはず。ひと腰目が入り転倒さえしなければ、明け6歳で早くも古馬ナンバーワンをつかむかもしれません。なお、阿部武臣騎手と坂本東一調教師は、昨年のホクショゥマサルに続くばんえい記念連覇がかかります。
 ○マルミゴウカイは、9歳でのばんえい記念初挑戦。古馬重賞勝ちは5歳時の18年岩見沢記念のみで、今年の正月の帯広記念は腰入りひと息で6着と、古馬戦での実績は劣る印象。しかし、通算103戦は2歳下のアアモンドグンシンと同じ。若いときに無理使いされなかったことで、年齢の割にまだ上積みがありそうです。今年のメンバーで軽馬場なら一発あっても不思議ありません。
 ▲キタノユウジロウは、初挑戦だった昨年のばんえい記念で2着。今年ほどではないにせよ雨で軽くなった馬場で、ゴール前3頭による優勝争いを演じました。1トンで馬券絡みがあるのは現役馬で唯一。経験を生かしたいところです。
 △アオノブラックは、10月の北見記念を勝利し夏場のスランプから立ち直っています。ただ、同レースには同じ明け6歳のライバル・メムロボブサップは不在。1トンは未知数ですが、メムロボブサップとハンデ差が小さい場合の対戦では劣勢なため逆転まではどうか。

 2022年度のばんえい十勝は、4月22日(金)にナイターで開幕します。

今週の見どころ(3/18~3/19・イレネー記念)

2022年3月16日(水)

帯広競馬場開場について

第54回ばんえい記念出走馬確定

 今季最終週は、18日(金)からの3日間。18、19日(土)は準ナイター、20日(日)は全11レース編成で薄暮開催となります。この3日間には、19日第11レースのイレネー記念(19:25発走予定)、20日第9レースのばんえい記念(17:45発走予定)の両BG1をはじめ、特別戦が6鞍も組まれています。

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【第25回開催4日目】
 3月18日(金)のメイン第11レースには、クリスタル特別(4歳オープン・19:25発走予定)が行われます。

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 1月31日の白雪賞(4歳オープン)から勝ち馬リアンドノールを含む6頭が参戦。月曜の開催後に降雪がありましたが、今季は本走路のヒーティングが稼働したまま最終開催を迎えており、この日の馬場は極端には軽くならないとみます。
 白雪賞1着◎リアンドノールに注目します。主戦は松田道明騎手ですが、白雪賞では西謙一騎手の導きで、ばんえいダービー馬オーシャンウイナーに一旦は交わされたものの、ゴール前で逆転しています。今開催には重賞・ポプラ賞も組まれたためそのオーシャンウイナーをはじめ一線級は不在。前開催で騎乗した馬が3頭いる松田騎手が引き続きこの馬の手綱を取るとなれば、期待は高まります。
 ○アルジャンノオーは、年明けのレースでは、白雪賞(西将太騎手で8着)を除けば松田騎手が騎乗しています。白雪賞も障害はスムーズで、当時からの重量増は歓迎のはず。西将太騎手もコンビ3度目なら上積みがあるかもしれません。
 ▲シュトラールは、白雪賞が7番人気で3着。同世代同士では掲示板確保までという近況を打破しています。その後の自己条件B1戦でも1、3着と詰めの甘さが解消しており、好ムードで臨めそう。
 △コウシュハハリアーは、前走でシュトラールに先着しての2着。B1昇級初戦の特別でいきなり結果を出しました。白雪賞でシュトラールに騎乗していた藤本匠騎手が、前走に続きこちらに乗っているのも心強いです。

【第25回開催5日目】
 3月19日(土)のメイン第11レースには、第53回イレネー記念(3歳・19:25発走予定)が行われます。

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 この日は雪予報で軽馬場が見込まれます。ナナカマド賞、翔雲賞の重賞2勝馬キングフェスタが人気の中心でしょう。
 しかし、定量690キロは全馬初だけに、前走体重がメンバー中最大の1061キロ◎クリスタルコルドに注目。牡馬が出走可能な重賞には3戦とも参戦し、いずれも勝ち馬とは5秒前後にまとめています。2月6日の翔雲賞(牡馬限定)は、トップハンデ650キロでキングフェスタが豪快に突き抜けたのに対し、645キロのこちらは詰めを欠いて3着でしたが、馬場が軽くなればひと踏ん張りが可能。重賞での惜敗続きに終止符を打つか。
 軽馬場は○キングフェスタにも有利に働きそう。前走体重932キロは今回のメンバーでは大きいほうではなく、パワー勝負にならないのは歓迎。定量なのも有利で、重賞タイトルを増やす可能性も十分です。
 ▲ヘッチャラは、ナナカマド賞、翔雲賞ともキングフェスタの2着。間隔を空けて調整された645キロの翔雲賞でしたが、逃げてゴール前で一杯になっています。クリスタルコルドと同様、ひと押しが課題だけに、軽馬場で先行馬に有利な流れなら残り目があります。
 △ニシキマリンの前走体重1022キロは、今回のメンバーでは、クリスタルコルド、ホクセイサクランボに次いで3番目に重いもの。2月13日に行われた黒ユリ賞(牝馬限定)では逃げて4着。出脚が安定しませんが、同じ走りができれば牡馬相手でもヒケを取りません。

 3月20日(日)のばんえい記念の見どころは、イレネー記念終了後、こちらに掲載します。

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