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今週の見どころ(7/30~8/1)

2022年7月28日(木)

 7月31日(日)のメインには、ばんえい大賞典が行われます。3歳三冠の初戦は、8月28日のはまなす賞、年明け3月12日のポプラ賞への出走権もかかる一戦です。イレネー記念を制した2歳シーズンのチャンピオン・キングフェスタは休養中。同馬の主戦を務めている鈴木恵介騎手は、コンビ5戦5勝のツガルノヒロイモノでの参戦となりそうです。
 オッズパークLOTOのセレクト7重勝単勝式で、413万1890円のキャリーオーバーが発生しています(7月25日の開催終了時点)。オッズパークLOTOについてはこちら

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【第8回開催4日目】
 7月30日(土)のメイン第11レースには、オッズパーク賞サマーカップ(オープン混合・20:10発走予定)が行われます。

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 24日のとかち桂冠賞とオープン馬が分散したことで、ここはA1級との混合となります。旭川記念に出走していた3頭が有力でしょう。
 ◎ヤマトタイコーは、5歳シーズンがいきなりオープン格付で、着順だけ見ると苦戦続きですが、徐々に障害での腰入りが良化しています。それが結果に結びつかないのはクラスの壁といえそうですが、7月4日の同条件・天の川特別では障害5番手から押し上げて3着。今回のメンバー中最先着で、今季はじめて馬券に絡みました。前走の旭川記念が第2障害で転倒し競走中止と、リズムが崩れてしまったのは気になりますが、重量が80キロも軽くなれば立て直せるはず。今季初勝利に期待します。
 旭川記念は、馬場水分3.6%の軽馬場で1分36秒8と速い時計で決着。スピードに勝る6歳馬が1~3着を独占しました。その3頭が揃って不在なら、4着○メジロゴーリキ、5着▲ミノルシャープが浮上します。前走より重くなりそうな馬場も歓迎でしょう。馬体重がこれ以上減らないことを祈るのみです。
 △キョウエイリュウは天馬賞の勝ち馬で、同世代のヤマトタイコーより実績上位。ただ村上章騎手とは相性ひと息の感はあります。

【第8回開催5日目】
 7月31日(日)のメイン第11レースは、BG3・第47回ばんえい大賞典(3歳・20:10発走予定)。3歳三冠の一冠目ですが、イレネー記念を制した2歳シーズンの王者キングフェスタはその後休養中です。

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 2歳シーズンの重賞は世代最強馬決定戦・イレネー記念の馬場水分5.3%を筆頭に、すべて軽めの馬場で行われたため、必ずしも能力を反映した結果とはいえないかもしれません。好天続きで馬場が重くなりそうなこのばんえい大賞典が、各馬の能力をはかる目安になりそうです。
 ◎ヘッチャラは、この世代の新馬戦がスタートした日に勝ち上がると、シーズン【5-8-4-2】とほぼ崩れなし。重賞でも2着3回、3着1回の好成績を残しました。イレネー記念では、とかちダービーと同様に逃げ、キングフェスタに一気に交わされたあとも、軽馬場ということもあってか大きくはバテず、トワイチロと2着同着に持ち込んでいます。馬場水分2.5%のとかちダービーも前述のように2着争いは接戦でした。今回の重量690キロはイレネー記念と同じ。馬場は一変しそうですが、BG1・2着の実力を評価します。
 ○ツガルノヒロイモノは、息の長い末脚で後続を突き放すスタイルが持ち味。体重900キロ台と小柄ながらパワフルな走りをしていました。今年2月の3歳A級-1組は馬場水分のわりに時計がかかり、障害を直行で仕掛けると、最後までキングフェスタを苦しめており、力のいる馬場が合う可能性はあります。ハンデは厳しくなりますが、体重もついに1トンに乗り鈴木恵介騎手とのコンビで6連勝を決め、一躍スターダームに上り詰めるか。
 ▲クリスタルコルドは、キングフェスタが圧勝したイレネー記念は2着争いからも離された4着でしたが、同馬が不在のレースでは、2歳(3歳)A級-1組で3勝。そして、とかちダービーは、1着ツガルノヒロイモノ、2着ヤマノコーネルより10キロ重くても接戦の3着と世代上位の力を示しています。今回はトップハンデから解放されており、前進がありそうです。
 ヤングチャンピオンシップの上位2頭、△ヤマカツエース△トワイチロは、とかちダービーではそれぞれ4、9着でした。特に、ヤマカツエースはデビューから一度も乗替わっておらず、藤野俊一騎手と金田勇厩舎の組み合わせは、アオノブラックに代表されるように好相性となっています。

【第8回開催6日目】
 8月1日(月)のメイン第11レースには、しし座特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 通算収得賞金順だった前開催は、B1級単独での特別戦は組まれず。前走が特別だったのは5歳牝馬オープンを使われたヒメミヤのみです。
 ◎サクラダイチは、2回連続の競走除外で約1カ月ぶりとなった前走3組で2着。障害を並んで先頭で降りたフナノダイヤモンドに突き放されたものの、足元の不安で体重を減らしていたことを考えれば、復帰戦としては上々でした。今回は今季の収得賞金順で1組の特別戦と条件は厳しくなります。しかし、除外前の4開催前・ジュノー特別(B1級-1組混合)、5開催前・旭岳特別(B1級-1組)とも2着と実績上位。詰めが甘い面がありますが、パッタリ止まってしまうというより、ワンペースで歩ききるという印象だけに、馬場が重くなるのは大きなマイナスにはならないはず。
 サクラダイチが競走除外となった2開催前・こと座特別(B1級-1組)の上位馬が相手になります。
 ○フナノダイヤモンドは、旭岳特別、こと座特別とも4着。旭岳特別では、サクラダイチから離れた障害4番手から追い上げて、2着の同馬に1秒8差まで迫っています。息を入れて追走できれば終いにいい脚を使えるので、障害での位置取りがカギになります。
 ▲マオノダイマオーは、旭岳特別ではサクラダイチらを一気に交わし去って快勝。こと座特別でも切れ味を発揮し3着でした。ジュノー特別1着、こと座特別2着の△オレノタイショウとも有力ですが、力量差が小さい組み合わせで、賞金ハンデ5キロを負うのは不利でしょう。
 △マルモタイショウは、B1昇級2走目となった6月のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)が価値ある4着。オープン馬サクラヒメと5秒9差は胸を張れます。

今週の見どころ(7/23~7/25)

2022年7月21日(木)

 B4級以上に格付けされた3歳馬は、現在、自己条件の平場戦では若馬20キロ減があります。しかし、それも今週・来週の第8回開催まで。現在の対象馬は38頭(休養中や、ばんえい大賞典出走予定馬を含む)。次開催から10キロ減と条件が厳しくなるだけに、ハンデが楽な最後のチャンスを生かしたいところでしょう。
 7月24日(日)のメインには、とかち桂冠賞が組まれています。重量格別定重量に、今季1勝につき5キロ増となる珍しい条件。通常の特別戦(今季の収得賞金130万円につき5キロ増)と比べ、ハンデが有利になる馬を探したいところです。

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【第8回開催1日目】
 7月23日(土)のメイン第11レースには、ユリウス特別(B2級-1組・20:15発走予定)が行われます。

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 前開催は通算収得賞金順での編成で、B2級-1組の特別戦は組まれませんでした。今回と同じく今季の収得賞金順だった2開催前のスキカメ岡本出版記念の上位馬が有力。
 ◎ロングビユウテイは、3走前にB2へ昇級し4、1着からスキカメ岡本出版記念が3着。古馬の特別戦は初ということもあってか普段より抑えめの追走から、終いはしっかり伸びて、ドラゴンボーイ、サカノハマナカとの2着争いに加わっていました。同条件2度目で、強かった勝ち馬も不在。村上章騎手へ乗替わりますが、チャンスをモノにしたいところ。
 ○ドラゴンボーイは、ロングビユウテイらの追撃を振り切って2着。前開催はメンバー中最上位の2組(クラス混合戦を除く)を走って2着に逃げ粘っています。B2級初勝利を挙げ、B1昇級を決める可能性もあります。
 ▲カネサスペシャルは、今季4勝、2着4回と好調。唯一、馬券に絡めなかったのが5月のスーパートレーナー賞ですが、格上相手(当時B3級)で追走に苦労していました。B2級同士の特別戦なら差は感じません。
 前走でロングビユウテイに乗っていた阿部武臣騎手は、今回△オージョの手綱を取ります。近4走が1、3、3、1着と充実の近況だけに昇級初戦でも警戒が必要でしょう。

【第8回開催2日目】
 7月24日(日)のメイン第11レースには、とかち桂冠賞(3歳以上選抜・20:15発走予定)が行われます。

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 今開催の基礎重量はオープン680キロですが、このレースはプラス10キロの690キロ。今季1勝につき5キロ増という、珍しい勝利数による別定重量戦で、今季3勝のオープン馬メムロボブサップがトップハンデの705キロ。今季1勝のA1級牝馬アーティウィングの665キロまで最大40キロ差つきます。
 注目はその◎メムロボブサップ。昨季は5歳シーズンということもあってか、序盤は障害で安定を欠く面が見られましたが、夏に向けて調子を上げると、このレースはセンゴクエースに差されたとはいえ2着惜敗。続くばんえいグランプリでの古馬重賞初制覇へつなげています。昨年2着だった旭川記念を含め今季はここまで3勝とパワーアップ。ここには、今季先着を許しているアオノブラック、アアモンドグンシンは不在です。トップハンデでも力を示し、ファン投票1位で選出されたばんえいグランプリで連覇に挑みたいところ。
 ○インビクタは、前走の旭川記念が意外にも古馬重賞初挑戦で、同じ6歳メムロボブサップの3着に粘りました。過去の重量は780キロが最大で、今年3月のウィナーズカップ(4着)ではひと腰先頭で越えていたように障害には自信を持っています。高重量戦ではひと押し足りない面があるものの、前走は790キロでもさほど甘さが出なかったのは、馬場(馬場水分3.6%)はもちろん、自身の成長がうかがえます。今季1勝のためメムロボブサップとは引き続き10キロ差。2着アオノブラックが不在なら、少なくとも連対は確保したいはずです。
 ▲カイセドクターは、前走の瑞鳳賞(5歳牡馬オープン)で天馬賞馬キョウエイリュウとの叩き合いを制して今季初勝利をマークしています。3着だった6月のミントスポット杯(オープン)は今回と同じハンデ差で、2着メムロボブサップから3秒8遅れ、5着インビクタには3秒5先着していました。
 昨年のこのレースは5月の牝馬重賞・カーネーションカップを制したシンエイボブが665キロで3着でした。今年も同様の戦歴を持つ△アーティウィングが665キロで出走します。5歳だけにシンエイボブ(昨年7歳)と同じではありませんが、警戒は必要です。

 【第8回開催3日目】
 7月25日(月)のメイン第11レースには、ルビー特別(A2級・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催の文月特別(A2級)から5頭が参戦。
 注目は4着◎ホクトシンバ。10歳ということもあり、雨中のスピード勝負は厳しいかと思われましたが、障害をふた腰で越え、この馬なりの伸びは見せていました。今回は減量ある3、4歳に加え牝馬も不在。しかもブチオら昇級初戦馬が3頭もいるメンバーは恵まれています。好位で運んで差し脚発揮に期待します。
 ○オレワチャンピオンは、4歳牝馬ミソギホマレの決め手に屈しましたが、2着争いを制しました。前で競馬でき、しかも障害巧者ということを考えれば、こちらのほうが特別戦では信頼できるかもしれません。しかし、今回は馬場が落ち着きそうで、前走くらいリードを作れないと、息を入れて追走したホクトシンバにゴール前でつかまる可能性があります。
 ▲アオノゴッドは、文月特別ではやや離れた5着。スタートから速い展開だと、障害でモロさが出てしまいます。前走より流れが楽だった2開催前のわし座特別(A2級-1組)では、ひと腰でまとめると、切れ味を見せてメンバー最先着の3着。ホクトシンバが勝つ流れなら、この馬も台頭できるはず。
 △ブチオは、さざなみ特別(B1級-1組混合)2着からの昇級初戦。とはいえ1年前はこのクラスで好勝負していた実績があり、格負けはありません。

今週の見どころ(7/16~7/18)

2022年7月14日(木)

 7月17日(日)のメインには、旭川記念が行われます。5月のばんえい十勝オッズパーク杯、6月の北斗賞には不在だった馬では、20年の勝ち馬で復帰2戦目となるミノルシャープ、最強6歳世代の3番手インビクタらが出走を予定しています。
 旭川記念の次に実施される古馬重賞は、8月14日のばんえいグランプリ。ファン投票の途中経過が発表されています。なお投票の締め切りは、18日(祝・月)21時です(詳しくはこちら)。

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【第7回開催4日目】
 7月16日(土)のメイン第11レースには、さざなみ特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催は通算収得賞金順の編成。ここにはA2級の賞金順下位馬と、B1級の賞金順上位馬が参戦。力差が少ないメンバーなら、10キロ軽いB1級馬を狙ったほうがいいでしょう。
 ◎ジェイエースは、A1格付だった昨季は初戦で大きく体重を減らしており、結局2戦したのみで休養入り。平田義弘厩舎へ転厩して迎えた今季も体重減は変わらずも、1106キロまで戻した前走のB1級-4組で2着と約1年5カ月ぶりに馬券に絡みました。前述のとおり、昨季A1級で、オープンで連対歴もある実力馬。前走を復活の兆しととらえるなら、まださほど人気にならないであろう今回狙ってみたいところです。
 ○アオノソルテは、前開催のB1級-3組で4着と好走。メムロボブサップらが相手だった3走前にも障害をひと腰で越え一応の内容は残しており、今回のメンバーなら逃げ切り、差し切りの両方が考えられます。
 前走でジェイエース、アオノソルテに騎乗していた鈴木恵介騎手は▲マサタカラの手綱を取ります。前開催の4歳重賞・柏林賞では障害離れた4番手クリアから素晴らしい切れ味を発揮して2着。3戦連続連対と勢いがあり、A2昇級で、賞金ハンデ5キロを負っても、楽しみのほうが大きいです。
 △イワキダイヤも柏林賞4着からのA2昇級初戦です。勝つには障害を2番手以内で越えたいところ。島津新騎手は、今開催の前半3日間で4勝、2着1回、3着3回と乗れており、いいリズムで臨んできそうです。

【第7回開催5日目】
 7月17日(日)のメイン第11レースには、第53回旭川記念(3歳以上・20:10発走予定)が行われます。

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 前回の古馬重賞・北斗賞からは1~4着馬が出走しています。
 2着◎メムロボブサップの巻き返しに期待します。6月の北斗賞は障害ひと腰先頭で越え、残り20メートルからのアオノブラックとの追い比べでコンマ9秒だけ劣ったもの。昨季以降10回の重賞出走で【2-6-1-1】とほぼ崩れがなく、今季の出走回避も5月15日の一度だけ。例年と同様、暑さにも負けず元気に使われています。6歳のライバル・アオノブラックとのハンデ差が10キロつく今回は、今年3月のチャンピオンカップ以来となる重賞制覇を成し遂げたいところでしょう。
 相手は同じ6歳の○インビクタ。4歳シーズン三冠では、定量の天馬賞こそ6着でしたが、ハンデ差がつく条件では、柏林賞はメムロボブサップの2着(アオノブラック4着)、銀河賞はメムロボブサップ、アオノブラックの3着と、二強に迫る活躍を見せていました。6歳二強が、ばんえい二強といえる現在の勢力図から、アオノブラックと20キロ、メムロボブサップと10キロ差あれば、古馬重賞初挑戦でも侮れません。
 ▲アオノブラックは、昨夏の重賞で結果が出なかったことから、暑さを苦にするタイプなのかもしれません。しかも今季は障害で安定を欠いていますが、ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞と2重賞とも制しています。トップハンデとはいえ、ここ一番の舞台なら要警戒です。
 △アアモンドグンシンは、北斗賞では3着。二強より10キロ軽かったにもかかわらず、着順ほどの見せ場はありませんでした。さらに上位を狙うためには障害ひと腰が条件となります。

【第7回開催6日目】
 7月18日(祝・月)のメイン第11レースには、白鳳賞(5歳牝馬オープン・20:10発走予定)が行われます。

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 11日に実施された牡馬による瑞鳳賞とともに、8月29日の準重賞・朱雀賞へ向けた一戦です。同世代の牝馬同士での戦いは、4歳11月の重賞・クインカップ以来。なお、2着アバシリルビーは登録がなく、黒ユリ賞馬で9着のエンゼルフクヒメはすでに引退しています。
 注目は5着◎ゲッカビジン。先行して障害をひと腰で上げ伸びきれずも、重賞初挑戦だったことを考えれば上々の走りでした。その後は1勝のみですが、収得賞金が8万円ほど足らず据え置きのB2級で、最軽量ハンデの630キロで走れるのは有利。特別戦でも軽馬場が予想されるため流れが速くなり、障害を早めに抜けた馬が止まらない可能性が高く、この馬にとってお誂え向きの展開となりそうです。
 ○ニセコヒカルは、ばんえいオークス2着、クインカップ1着と実績上位。こちらも障害巧者ですが、B1からA2へ昇級したため650キロで、ゲッカビジンと20キロ差は不利な印象があります。
 ▲ヒメミヤは、クインカップでは菊池一樹騎手で8着。近走では船山蔵人騎手、渡来心路騎手も手綱を取っていますが、前走を見た感じ、やはり西将太騎手と手が合う印象を受けます。B1級の640キロなら、持ち前の障害力とキレを存分に発揮できるでしょう。
 △ニュータイキンは、クインカップと同じ日のB3級を勝ち上がりB2へ昇級。その後は勝ち切れていませんが、かつてのようなテンに置かれる面が解消し、近3走では勝ち馬と最大3秒7差と成長が感じられます。特別戦のペースは向くはずです。


今週の見どころ(7/9~7/11)

2022年7月 7日(木)

 今週と来週は、開幕週以来となる"3歳以上馬の1走目を通算収得賞金順に編成する"開催。普段の、今季の収得賞金順ではないため、前開催とは異なる顔ぶれのメンバーとなっています。また、牡馬による瑞鳳賞(11日)、牝馬による白鳳賞(18日)と2鞍の5歳オープン特別戦も組まれています。5歳は今季から若馬の減量がなくなっているだけに、このチャンスを生かしたいところです。
 なお18日(月)までの期間、ばんえいグランプリのファン投票を実施中です(詳しくはこちら)。

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【第7回開催1日目】
 7月9日(土)のメイン第11レースには、文月特別(A2級・20:10発走予定)が行われます。

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 前走別では、わし座特別(A2級-1組)から4頭、A2級-2組混合(A1級との混合)から3頭、4歳重賞・柏林賞から2頭、B1級を勝っての昇級初戦馬1頭となっています。
 ◎オレワチャンピオンに期待します。今季の収得賞金が少ないため、2組相当の平場戦への出走が続いており、前走A2級-2組混合は4着。逃げるアアモンドキーマンをとらえ一旦は先頭に立ちましたが、後続の伸び脚が勝り、差し切り勝ちを収めたサクラドリーマーと1秒0差の惜敗でした。昨季A2昇級後の勝利がすべて特別戦(3勝)だったように条件替わりはむくはず。今季初勝利のチャンスといえます。
 ○アアモンドキーマンは、前走4頭の優勝争いからやや後れ、オレワチャンピオンから2秒5差で5着。林康文騎手が減量をいかした積極的な騎乗をし見せ場十分でした。2月の如月特別1着、5月14日の五月雨特別2着などA2級の特別戦での実績は申し分なく、反撃が期待できます。
 ▲ダイリンファイターは、五月雨特別3着、わし座特別2着でこちらも特別戦に良績があります。
 △ホクトシンバは、わし座特別が昇級初戦ながら障害ひと腰から4着なら悪くありません。

【第7回開催2日目】
 7月10日(日)のメイン第11レースは、ファイターズ杯(オープン・A1級混合・20:10発走予定)。オープン馬3頭、A1級馬7頭の10頭立てで争われます。

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 ◎コウシュハレガシーは、A1昇級後の近2戦は4、2着と善戦止まり。昨季オープン格付だったことを考えれば物足りない結果かもしれません。しかし、前走の天の川特別(A1級混合)でとらえきれなかったシンエイボブがオープンに昇級したため、ハンデ差が25キロから10キロに縮まります。引き続き軽めの馬場が予想されますが、わずか1秒1差なら逆転は可能でしょう。
 ○シンエイボブは8歳ですが、昨季のスピードスター賞で4着があるように現役屈指のスピード馬。天の川特別では、ほとんどためずに仕掛けて、ひと腰先頭で越えているように障害も巧みです。牡馬相手のオープンで実績はありませんが、A1級との混合で、3戦連続連対の好調さを考えれば、追いかける一手でしょう。
 ▲ウンカイタイショウは1年以上勝ち星がなく、今季2着3回でオープンへ昇級。その後の2戦は5、10着ですが、今回と同条件だった2走前・シルバーカップは端の10コースで追走に苦戦したもの。しかし、第2障害までに位置取りを挽回すると、2着シンエイボブ、4着コウシュハレガシーと僅差にまとめました。中枠を引いた今回は巻き返しが期待できます。
 △ノエルブランは、今回がA1昇級戦。春先は精彩を欠きましたが、体調面なのか騎手が替わったからなのか、近走は障害力を生かす本来の走りができるように。ここ4走を2、3、1、1着と復活しています。前走のわし座特別は島津新騎手にとって通算1000勝のメモリアル。この馬には久々の騎乗でしたが、やはり手が合う印象です。

【第7回開催3日目】
 7月11日(月)のメイン第11レースには、瑞鳳賞(5歳牡馬オープン・20:15発走予定)が行われます。

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 18日の白鳳賞(5歳牝馬オープン)とともに、8月29日に行われる準重賞・朱雀賞へ向けた一戦。この世代の限定戦は、昨季最終開催のスターライト特別以来となります。
 A1格付の◎ブラックサファイアに注目します。4歳シーズン二冠目の銀河賞(負担重量730キロ)は6着でしたが、早めの仕掛けで障害は苦戦したものの7番手で越えると猛追し、5頭がほぼ横一線の2着争いに加わって見せ場十分。その後10月に2連勝して早めにシーズンを終えました。今季から転厩し、7月の初戦は決め手を生かすレースで2着。ここにも出走しているギンジ、トワトラナノココロに大きく先着しています。休養中にしっかり調整されてきたのか馬体減もなく、オープンより10キロ軽い680キロなら、スピードで決着をつけてしまいそうです。
 4歳三冠目・天馬賞の上位3頭は、いずれもオープン馬でトップハンデ690キロですが、牡馬同士で最大30キロ差なら力を見せつける可能性が高そう。なかでも3着○カイセドクターは、チャンピオンカップ、ポプラ賞3着。前走のオープン特別戦ではアアモンドグンシン、メムロボブサップに次ぐ3着と力をつけています。
 天馬賞1着▲キョウエイリュウ、同2着△ゴールドハンターはその後、ひと息のレースが多いものの、世代限定戦なら侮れません。
 △トワトラナノココロは、世代限定の特別戦では、スターライト特別(2着)まで出走機会として5戦連続で3着以内。一発に警戒したいです。

今週の見どころ(7/2~7/4)

2022年7月 1日(金)

 7月3日(日)のメインには、重賞・柏林賞が実施されます。各世代の三冠レースの先陣を切って行われる4歳の一冠目。出走予定馬の格付は、オープン2頭、A2級1頭、B1級7頭。この構成は、A1級がおらず、オープンの2頭メムロボブサップ、アオノブラックの実績が抜けていた20年と似ています。ちなみにその年は、勝ったのがメムロボブサップ、2着がA2級、3着B1級で、アオノブラックは4着。両雄並び立たずという結果でした。
 なお7月18日(月)までの期間、ばんえいグランプリのファン投票を実施中です(詳しくはこちら)。

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【第6回開催4日目】
 7月2日(土)のメイン第11レースには、わし座特別(A2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催のムーンストーン特別は、格下B1級との混合だったとはいえ、コウテイが逃げ切って完勝しています。
 注目はその◎コウテイです。2走前のA2級-1・2組決勝混合(7着)はA1級との混合だったため単純比較はできませんが、特別戦の前走で一変の走りを披露しています。ここ1年ほどは1組での出走が多いため、自然と特別戦を走ることが増えますが、B1以上の格付での戦績(世代限定戦除く)は、平場戦では4戦して4着が最高なのに対し、特別戦は17戦して4勝、2着6回、3着1回とこちらのほうが向くようです。今回はA2級同士ですが、そこまで相手強化はなく連勝に期待します。
 ○ホクトシンバは、B1級-3組を勝っての昇級初戦ですが、昨年7、8月には、同条件で3着2回とむしろ実績上位。減量がある4歳馬が翌日の重賞・柏林賞と、A2級-2組混合戦にまわって不在なのも歓迎です。
 ▲ニセコヒカルは、近4走がコウテイと一緒。3走前の黒岳特別(A2級-1組)ではこちらが2秒5先着し、ムーンストーン特別は4秒9差で2着と力量は互角。前走から引き続き紅一点だけに、軽量の利をいかせるでしょう。
 △ダイリンファイターは、4走前の五月雨特別(A2級-1組)で、コウテイ(5着)、ニセコヒカル(6着)より先にゴールして3着。今季の収得賞金が少ないためそれ以来の1組ですが、実力的にはヒケを取りません。

【第6回開催5日目】
 7月3日(日)のメイン第11レースは、BG3・第16回柏林賞(4歳・20:10発走予定)。4歳三冠路線の第1弾となっています。

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 今回のメンバー10頭すべてが出走していたライラック賞(6月6日・4歳オープン)は、障害を降りた順で決着し、1着サクラヒメ、2着イワキダイヤ、3着リアンドノール。勝ち馬のみ50キロ増で、その他は40キロ増となっています。
 4着◎オーシャンウイナーの巻き返しに期待します。ばんえいダービーを制している3歳チャンピオン。ライラック賞は最大50キロ差のトップハンデが懸念されたか3番人気に甘んじましたが、障害ひと腰から、3着リアンドノールにタイム差なしまで迫りました。ばんえい菊花賞大敗後は休まず使われ、ばんえいダービーを勝利。また、4歳混合のポプラ賞は、前2開催を調整にあて勝利しており、重賞へ向けての仕上がりは心配なさそうです。
 ○イワキダイヤは、ライラック賞2着を含め、シーズンをまたいで7戦連続連対中。前開催は格上相手の特別戦を回避しており、勢いが途絶えなかったのも歓迎でしょう。3歳8月のばんえい大賞典では極端に軽い馬場でハンデに恵まれたとはいえ3着があり、ハンデ差がつく条件なら侮れません。
 ▲サクラヒメは、ライラック賞後にオープンへ昇級したため重量面で厳しくなりますが、重賞2勝はオーシャンウイナーに次ぐ実績。前日の第2レースには半妹のアオイソラノシタが出走し、障害2番手から一杯になったものの立て直して2着を確保しており、この馬も先行力を生かせれば勝ち負けが期待できます。
 △リアンドノールは、世代限定の特別戦に良績があります。今回は重賞ですが690キロなら苦にしないはず。1月の白雪賞(1着)や5月のすずらん賞(2着)では、直行ぎみに障害で仕掛けて好結果だっただけに、ここも同じ走りができるかでしょう。

【第6回開催6日目】
 7月4日(月)のメイン第11レースには、天の川特別(A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 オープンとA1級の混合戦。オープン馬では、20年のばんえいグランプリ馬ミノルシャープが、昨年10月以来の出走となります。メンバーは、前開催に行われた同条件・シルバーカップから6頭と多くなっています。
 注目は前開催の北斗賞が9着だった◎ゴールドハンター。新シーズンになり重量が軽くなっても障害ではムラな面を見せていましたが、近走は腰入りが良化。2走前の同条件・大雪賞ではスムーズに障害を越えると、身上の末脚を爆発させ、勝ち馬アオノブラックとは8秒0差でした。重賞だった前走は度外視で狙いたいところ。
 ○ゴールデンフウジンも直線勝負タイプ。近走は障害が良化し、前走シルバーカップではゴール前で抜け出し今季初勝利を挙げています。8枠に入った差し馬2頭の対決に注目です。
 ▲コウシュハレガシーは、オープンからA2へ降級した今季初戦から6戦連続連対でA1へ昇級。その初戦シルバーカップは5頭ほぼ横一線の優勝争いからわずかに後れて4着と上々の走りでした。
 △ミノルシャープは、夏から秋にかけてが稼働期。鈴木恵介騎手には現在オープン格付のお手馬がおらず、初騎乗となるこの馬と新たにタッグ結成となるのでしょうか。

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