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今週の見どころ(10/15~10/17)

2022年10月13日(木)

 16日(日)のメインには、2歳最初の重賞・ナナカマド賞が行われます。デビューから半年足らずの若駒たちの争いで、勝ち馬にはもちろんその後、成長を欠く馬もいますが、10年オイドン、14年センゴクエース、18年メムロボブサップなど古馬になってから重賞を制した馬も。近年では牝馬の活躍も目立ちます。

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【第14回開催1日目】
 10月15日(土)のメイン第11レースには、ペルセウス特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前走で馬券絡みしたのは、3歳ヤマノコーネル1頭のみと1組にしてはひと息のメンバー。
 前走で疾風賞を使われた◎ジェイコマンダーに注目します。平場戦でも障害に注文がつき、4走前の2組もそうでしたが、鮮やかな追い込みを決めています。前走で500キロのスピードレースを使われたことが刺激になり、カカリに変化があることを期待し、今回だけ狙ってみたいです。
 ○カネサスペシャルは、5走前にB1へ昇級後すべて特別戦を使われ、2走前を勝利。前開催の銀の匙帯広展開催記念は格上A2級相手でしたが、終いに伸びての6着は今回のメンバー中最先着。反撃のチャンスはあるでしょう。
 ▲ヤマノコーネルは、前走の秋桜賞(3歳オープン)では、同じ670キロだったツガルノヒロイモノ(今開催からA2へ昇級)をゴール前で交わして2着に健闘しています。今回がB1昇級初戦とはいえ、ツガルノヒロイモノは、今回のほぼ再戦だった9月3日のイキリアクマ一発逆転杯(B1級-1組)を勝利していたことを考えれば格負けはなさそう。
 △カツゲンは、3走前がヤマノコーネルと3秒4差、2走前はカネサスペシャルと5秒1差。ともに先に障害を越えながら差されていますが、2頭とも障害に不安があり、どちらかが崩れれば連争いを演じる場面も。

【第14回開催2日目】
 10月16日(日)のメイン第11レースには、第45回ナナカマド賞(2歳・20:10発走予定)が行われます。

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 第1回能力検査をパスし早期にデビューした馬が勝つことが多い重賞。しかし、今年の主役は第2回能検でトップタイムをマークした◎キョウエイプラスです。ここまで青雲賞(2歳牡馬オープン)を含む7勝を挙げ、唯一の敗戦は3走前の2着だけ。今回賞金ハンデ10キロ増はこの馬を含め4頭ですが、唯一、実際に10キロ増で勝利経験がありむしろ恵まれた重量という印象です。
 2歳は平場戦では、賞金120万円につき5キロ増ですが、今回は150万円につき10キロ増という条件。前走時の賞金額が120~149万円で5キロを課されていた馬は、今回も149万円以下ならハンデなしで出走可能。
 そのなかから○マルホンリョウユウに注目します。青雲賞、前開催のA級-1組ともキョウエイプラスの3着。しかしハンデ差が各5キロ広がることで食い下がる余地はあります。
 ▲タカラキングダムは、キョウエイプラスより先ににゴールしている唯一の馬。青雲賞では同じ重量でマッチレースの末、コンマ8秒差の2着と力量は互角といえます。
 △コーワホープは、マルホンリョウユウと同じ理由で今回はノーハンデ。キョウエイプラスが競走除外だったとはいえ、7月24日のA級-1組を勝った実績があります。

 【第14回開催3日目】
 10月17日(月)のメイン第11レースには、狩勝賞(オープン-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前走がオープン-1組・寒露特別、オープン2組・神無月特別だった馬の対戦です。
 力量上位は寒露特別組で、注目は1番人気で3着◎ミノルシャープ。障害を先頭で越えたものの、ハマると鋭い脚を使うゴールデンフウジン、実績上位アオノブラックに差されてしまいました。詰めが甘い面は否定できませんが、引き続き牡馬の最軽量ハンデで、2着アオノブラックが不在ならまず勝ち負けでしょう。
 ゴールデンフウジンは、前走が8頭立て7番人気での勝利だったように成績にムラがあります。
 相手には、差し馬でも○マツカゼウンカイを取ります。神無月特別では障害でもたついたものの直線徐々に加速し、今回も出走している2着コマサンブラックに1秒5差と迫っての3着でした。重賞以外では4戦続けて3着以内と安定感があります。
 ▲インビクタは、寒露特別では2番手で障害をクリアして4着。逃げたミノルシャープとの差は障害を降りてからゴールまでほぼ変わらなかったことから、こちらが先なら、逆転も十分。
 △コマサンブラックにとって今回は相手強化ですが、2着に粘った神無月特別と同様、自分の競馬ができれば差はないはずです。

今週の見どころ(10/8~10/10)

2022年10月 6日(木)

 前週10月3日(月)のメイン・神無月特別でキタノユウジロウが障害2番手から抜け出して勝利。これで、昨季の古馬重賞(牝馬限定戦除く)を勝っている現役馬はすべて今季勝ち星を挙げたことになります。9月の岩見沢記念ではインビクタという新たなスターが誕生しており、月末の北見記念へ向け主役が出揃いつつあります。

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【第13回開催4日目】
 10月8日(土)のメイン第11レースには、寒露特別(オープン-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 岩見沢記念4着メムロボブサップ(出走してくれば賞金ハンデ30キロ)の登録がなく、牡馬同士では最大15キロ差しかつきません。
 岩見沢記念の上位5頭からメムロボブサップを除く4頭が出走。注目は2着だった◎ミノルシャープです。重賞3戦で5、3、2着といずれも掲示板に載っていますが、今季1勝のため、賞金ハンデ5キロで牡馬最軽量の735キロで出走できるのが有利。岩見沢記念は、インビクタに逃げ切りを許したものの、同じく詰めに課題があったこの馬も障害2番手から粘っており、軽めの馬場がよかったのでしょう。今回も雨の影響がありそうで、今季2勝目のチャンス。
 ○アオノブラックは、トップハンデ850キロのメムロボブサップより10キロ軽かったにもかかわらず、同馬に先着を許し5着。しかし、1~4着が障害を降りた順番でゴールしており、展開が向かなかった面はあるかもしれません。メムロボブサップが不在のためトップハンデですが、使ってきたのなら低い評価にできません。
 ▲インビクタは、岩見沢記念を勝っても収得賞金額の関係で、2開催前の自己条件から賞金ハンデ5キロ増(計10キロ増)で出走可能です。これまであまり人気がありませんでしたが、直近の重賞ウイナーとして今回は他馬のマークを受ける立場。プレッシャーを考慮し3番手です。
 △メジロゴーリキは、軽馬場ではどうかと思われましたが、人気以上の3着。負担重量が軽くなっても大きくは崩れないはずです。

【第13回開催5日目】
 10月9日(日)のメイン第11レースには、銀の匙帯広展開催記念(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催は通算収得賞金順の編成。通常1組(相当)の特別戦で上位争いしているシャンハイオトメ、マルミゴウカイ、ヒメミヤは、2組の特別戦"ようこそウマ娘ゴルシ記念"で1~3着と力を示しました。今季の収得賞金順となる今回は、格下B1級との混合とさらに相手に恵まれています。
 ◎シャンハイオトメが連勝を狙います。今回と同じく今季の収得賞金順だった2開催前のポテト特別で2着に健闘。逃げた3歳馬ヤマカツエースをとらえることはできませんでしたが、昇級初戦でこれだけやれれば、ようこそウマ娘ゴルシ記念での勝ちっぷりは納得です。
 ○マルミゴウカイは、ポテト特別、ようこそウマ娘ゴルシ記念ともシャンハイオトメより1つずつ下の3、2着でした。前走と同様、今回も軽めの馬場が予想されるため、シャンハイオトメに先手を取られると逆転は厳しそう。ただ軽量のB1級馬が加わったことで展開に紛れがあれば、A2昇級後の初勝利が期待できます。
 ▲ヒメミヤのポイントは馬場状態。近2走とも障害はひと腰でまとめていますが、ポテト特別(馬場水分0.8%)は直線一杯になり10着だったのに対し、ようこそウマ娘ゴルシ記念(馬場水分2.7%)ではしぶとく差してきました。とはいえ、この馬にとってベストといえる軽めの馬場コンディションでもシャンハイオトメに11秒1差つけられており、3番手評価が妥当でしょう。
 △マサタカラは、7月の4歳重賞・柏林賞2着からA2に昇級後は結果が出ていません。ただポテト特別では7着とはいえ障害をひと腰で越えており、メンバー中3番目に高い着順でした。B1級馬が相手なら浮上の余地はあります。

【第13回開催6日目】
 10月10日(祝・月)のメイン第11レースには、疾風賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)が行われます。

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 年明け3月5日に実施される準重賞・スピードスター賞の予選第1弾です。40秒台後半と速い持ちタイムがあるのがゴールドハンター(47秒5)とジェイコマンダー(48秒5)ですが、ともに決勝のスピードスター賞でマークしたもの。勝負がかりとは言い切れない予選だけに、他馬にチャンスもあるでしょう。
 この条件初挑戦馬から4歳牝馬◎サクラシュンカに期待します。昨年の疾風賞を逃げ切ったのが、同条件初出走だった4歳ゴールドハンターでしたが、メムロボブサップ(21、22年とスピードスター賞連覇)を2着にしりぞけて驚かせました。4歳の減量はスピード勝負では大きく、なにより1開催2走使いで臨んでくる意欲を買いたいです。
 ○サクラヒメも初挑戦の4歳牝馬。昨年のばんえいオークスで直線一気を決めている末脚自慢(サクラシュンカは3着)。ゴールドハンターも同タイプであることからこちらも期待がかかります。
 その▲ゴールドハンターは、5歳になって若馬10キロ減がなくなったのがどうか。ただ、昨季の疾風賞1着、スピードスター賞2着という実績は抜けています。
 △キングフェスタは、3歳でもちろん今回がこの条件初出走。スピードは通用しそうですが、今年3月以来の実戦でもあり、息持ちの面でやや不安が残ります。

今週の見どころ(10/1~10/3)

2022年9月29日(木)

 年間25開催のばんえい十勝は、まもなく後半戦に突入します。気温も下がってきて、ここから本走路のロードヒーティングが稼働するまでの期間は、一度大雨が降ると馬場が乾きにくく、昨秋のようにスピード重視のレースが続きがち。今開催から3歳以上は、基礎重量の増量が2開催ごとから3開催ごとに変更されることで、ハンデが増えにくくなっているのもパワータイプの馬には受難といえるかもしれません。

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【第13回開催1日目】
 10月1日(土)のメイン第11レースには、田山産業ばん馬大会記念(A1級・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催は通算収得賞金順の編成。今回と同じ今季の収得賞金順だった2開催前のA1級・菊月特別の結果が参考になるでしょう。
 ◎ブラックサファイアは、菊月特別の勝ち馬。障害を離れた7番手で降りると、1頭抜けた末脚を発揮し突き抜けました。前開催のオープン混合・デイリースポーツ杯は3着でしたが、先着を許したのは切れ味あるオープン馬2頭でレースぶりはヒケを取りませんでした。菊月特別のほぼ再戦であるここは反撃必至。
 ○コウテイは、同じ近2走が4、7着。ともに先行し障害を降りたポジションもさほど変わりませんが、前走は終いに脚を使える馬が上位を独占した展開面と、あと馬場もこの馬にとっては軽かったかもしれません。ここは再び馬場が乾いて、A1級同士の対戦。見直せるはずです。
 ▲ダイリンファイターは、菊月特別で3着という成績から、格下A2級との混合だった前走の野分特別10着は不満が残るところ。ただ障害早めの仕掛けで苦戦しても、伸び脚はまずまず。勝ち馬から9秒1差なら悲観する必要はなさそう。菊月特別と同様、ふた腰で切れば勝ち負けになるでしょう。
 △オレワチャンピオンは、菊月特別7着、野分特別8着。ともに3番人気だけに物足りないものの、今回初騎乗の島津新騎手は、前週25日の第7レースでは、昨年11月以来の手綱だったドウナンカツユウホを前走8着から勝利に導いており、乗替わりでの楽しみはあります。

【第13回開催2日目】
 10月2日(日)のメイン第11レースには、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン・20:05発走予定)が行われます。

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 イレネー記念を制した2歳チャンピオン・キングフェスタは、その後出走がなく9頭による争い。11月6日に実施される二冠目・ばんえい菊花賞の前哨戦です。メンバー中、ニシキマリンを除く8頭が一冠目・ばんえい大賞典で対戦。当時と比べ、1着クリスタルコルドが10キロ増、8着シンエイアロイと9着ツガルノヒロイモノは10キロ減。その他5頭は据え置きの重量です。
 本命は◎ツガルノヒロイモノ。5連勝で臨んだばんえい大賞典は1番人気で9着でしたが、障害で止まってから立て直すのに苦労したのは、主戦の鈴木恵介騎手から急遽、阿部武臣騎手へ乗替わった影響があったかもしれません。鈴木騎手に戻ってからは2勝、2着1回(着外1回)とやはり相性がいいようです。重賞では結果が出ていませんが、5月のとかち皐月賞、6月のとかちダービーと3歳オープン特別戦を勝利しているように得意の条件。ばんえい大賞典より10キロ、逃げ切り完勝だった2走前のB1級の特別戦より5キロ軽いのも恵まれています。
 ○クリスタルコルドは、はまなす賞(3歳・4歳混合)で逃げ切り勝ちを収め、2開催空けての参戦。しかし、ばんえい大賞典のあとも1開催調整され、ぶっつけのはまなす賞で結果を出しているだけに、この臨戦は気になりません。この実績でばんえい大賞典より10キロ増で走れるのは恵まれた印象です。
 ▲ヘッチャラは、2歳時から世代限定オープンで10戦して1勝のみも2着5回、3着3回と堅実な成績。キングフェスタが不在だった重賞・ばんえい大賞典、はまなす賞ではともにトップハンデ690キロで3着と地力を示しています。世代限定戦で唯一馬券圏外だったのが6月のとかちダービー。その時は、勝ち馬ツガルノヒロイモノと10キロ差で5着だっただけに、今回20キロ差つくのはやや微妙な感があります。
 △ヤマカツエースもヘッチャラと同様、ばんえい大賞典から重量据え置き。結果5着とはいえ、残り20メートルまでは先頭で、2着争いに加わって、3着(同着)ヘッチャラと3秒4差なら踏ん張り次第で逆転は考えられます。

【第13回開催3日目】
 10月3日(月)のメイン第11レースには、神無月特別(オープン-2組・20:15発走予定)が行われます。

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 前開催で重賞・岩見沢記念、デイリースポーツ杯、平場戦(ともにA1級混合)のいずれかを使われていた馬が多い一戦です。
 注目は岩見沢記念組から◎コマサンブラック。回避馬が出て急遽の出走でしたが、障害をひと腰でまとめ人気以上の6着ならまずまず。オープン昇級が今年7月で一線級相手の高重量戦では経験不足は否めないだけに、重量が軽い特別戦は歓迎でしょう。前半もっさりしたところがあるだけに、スローになりやすい重めの馬場もプラスのはずです。
 相手も岩見沢記念組から8着○マツカゼウンカイ。メンバー中に、この馬より通算収得賞金が多い馬はいますが、特別戦では出走機会として3走連続連対の近況。相手が楽な2組なら巻き返しが期待できます。
 ▲ウンカイタイショウは、ややレース間隔が空きました。今季未勝利ですが2組ならば力差はありません。
 △コマサンエースの長所は障害力。こちらも今季、勝ち星がありませんが、やや精彩を欠くメンバーだけに前残りがあるかもしれません。

今週の見どころ(9/24~9/26)

2022年9月22日(木)

 シルバーウイーク後半戦のばんえい十勝、9月25日(日)のメインには4歳シーズン三冠の第2弾・銀河賞が行われます。この世代は2歳、3歳で三冠馬は誕生していないものの、オーシャンウイナーが、イレネー記念、ばんえいダービーの両チャンピオン決定戦と、4歳一冠目・柏林賞を制しています。ハンデ差が大きいここも勝てれば、年明けの定量戦・天馬賞での三冠制覇が現実的となります。

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【第12回開催4日目】
 9月24日(土)のメイン第11レースには、野分特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催は3歳以上の1走目が通算収得賞金順の編成。ここは賞金の少ないA1級馬と賞金の多いA2級馬の対戦です。
 ◎ココロノタカラに期待します。近走の自己条件では、人気もなく10、8、8と着順も大きな数字が並びますが、馬場水分2.5%だった5走前のファイターズ杯ではオープン馬を相手に、障害3番手から5着に粘っています。以前より馬場は問わなくなったとはいえ、本領発揮はやはり軽めの馬場。格下相手も恵まれており、チャンスは十分。
 ○ダイリンファイターは、A2級スタートの今季11戦して2着3回、3着4回(掲示板外1回)の未勝利ながらA1級へ昇級。初戦だった前走の菊月特別でメンバー最先着の3着といきなり見せ場がありました。とはいえ、今年3月にはA1級の特別戦でオールラウンダーの2着で、5着ココロノタカラに先着していることからフロックではありません。引き続き注目。
 ▲アオノゴッドは、格下A2格付で、A1級相手の前走不知火特別(馬場水分1.1%)が4番人気で10着。もともと直線勝負タイプですが、端の10コースということも影響したか流れに乗れませんでした。中ほど枠で軽めの馬場が期待できるここは追走もスムーズなはず。一発の魅力を秘めています。
 軽馬場の特別戦が合う△オレワチャンピオンも差はありません。

【第12回開催5日目】
 9月25日(日)のメイン第11レースには、第30回銀河賞(4歳・20:10発走予定)が行われます。

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 クラス(重量格)別定重量戦で、メンバー唯一のオープン馬オーシャンウイナーがトップハンデ740キロとなり、1着だった柏林賞から20キロ増。なお、2着マサタカラ、4着イワキダイヤは同30キロ増、3着から8月の山鳩賞(4歳オープン)1着ミソギホマレは同40キロ増となります。
 3歳3月、世代最初のBG1・イレネー記念はオーシャンウイナーが重賞初挑戦で制覇。その後、BG1・ばんえいダービーも勝ち、重賞計4勝でトップを走っています。
 しかし、第1回能力検査をトップタイムで通過し、ヤングチャンピオンシップ勝ちなど2歳戦をけん引したのは◎アルジャンノオーでした。3歳以降はやや成長力を欠きましたが、ばんえいダービー以来、久々に重賞に帰ってきました。4着だった山鳩賞、8カ月ぶりの勝利となった続く2走前のB1級-4組とも障害先頭から粘りを見せています。前述のとおりの実績馬が復調し、オーシャンウイナーと30キロ差つけば互角以上に戦えるはず。
 ○オーシャンウイナーは、柏林賞の時点でオープン格付だったため、2着以下の馬が昇級すれば、同じトップハンデでもクラス別定重量戦では通常重量差が小さくなります。今回2~4着馬とハンデ差が10~20キロ縮まるのは有利。山鳩賞は回避したため、アルジャンノオーとは1月の白雪賞(4歳オープン)以来の対戦となります。
 重量が不利になる柏林賞2~4着馬は評価を下げ、3番手は5着▲コウシュハハリアー。山鳩賞ではゴール手前でアルジャンノオーを交わして3着に入っています。
 △ネオキングダムは、柏林賞6着、山鳩賞8着で今季馬券絡みなし。ただ、イレネー記念、ばんえいダービーで2着の実績上位。初騎乗の西将太騎手で変わり身があるかもしれません。

【第12回開催6日目】
 9月26日(月)のメイン第11レースには、秋陽特別(B2級-1組混合・20:15発走予定)が行われます。

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 B1級の4頭中3頭が過去3走以内に昇級。力量差が小さく、それなら基礎重量が10キロ軽いB2級勢を狙うべき。
 ◎カツゲンは、3走前のB2昇級初戦を逃げ切って勝利。前走1組の白露特別では残り20メートルで先頭に立ったものの、特別戦では20キロ減がある3歳馬に並ぶ間もなく差し切られましたが2着は上デキといえます。今回3歳はおらず、格上のB1級にも抜けた馬は不在。勝機をモノにするでしょう。
 ○フナノギムレットは、近3走が2、2、1着とB2級のペースに慣れてきた様子。障害の安定が目立ち、出走経験が少ない特別戦でもやれそうです。
 格上B1級馬では▲カネサスペシャルに注目します。B1昇級後の特別戦では6着までですが、4走前のユリウス特別(B2級-1組)を強烈な末脚で差し切って勝利とここでは実績上位。同タイプのカツゲンが台頭する流れなら、こちらも一緒に上位に入れるはず。
 △シンエイジョッパリは、白露特別では障害を2番手で越えて5着。カツゲンの末脚が不発なら前残りに要警戒。

今週の見どころ(9/17~9/19)

2022年9月15日(木)

 シルバーウイークのばんえい十勝、18日(日)には、伝統の4市記念競走の第2弾・岩見沢記念が行われます。過去5年で8月のばんえいグランプリから重賞連勝を果たしたのは、2019年コウシュハウンカイのみ。気候が落ち着くこともあってか、春シーズンの活躍馬の台頭も見られます。
 同日の準メインには2歳牝馬オープンによるいちい賞、また次週25日(日)には2歳牡馬オープンによる青雲賞も実施。すでに今季の能力検査は終了しており、主役候補は出揃っています。三冠へ向けた2歳馬の戦いが本格化していきます。

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【第12回開催1日目】
 9月17日(土)のメイン第11レースには、デイリースポーツ杯(オープン・A1級混合・20:05発走予定)が行われます。

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 今開催、3歳以上の1走目は通算収得賞金順の編成。このレースは、オープンでも賞金が少ない馬と、賞金が多いA1級馬による対戦です。
 ◎ヘッチャラは、A2級時代の3走前に、とかちえぞまつ特別(オープン・A1級との混合)を快勝。A1へ昇級しての前走もオープン2番手が相手とはいえ3着と、3歳トップクラスの力を示しています。3歳は自己条件の特別戦では20キロ減が適応されるとはいえ、負担重量695キロは初ですが、690キロで2着1回、3着2回という成績を考えれば克服できそうです。
 ○コマサンエースは、ヘッチャラと同じ前走のオープン-2組混合では離された6着と見せ場に乏しい走り。しかし、今回と同じ通算収得賞金順だった第7回開催の同条件特別戦では、しぶとく歩いて4着と悪くありませんでした。現在はオープンに昇級しており、格下が多いメンバーも有利といえます。
 ▲ブラックサファイアは、とかちえぞまつ特別が5着も4秒9差の惜敗。前走A1級の特別戦では追い込みを決めており、ハマると一発がありそうです。
 △シンエイボブは、近走大きな着順が並びますが、前走はオープン-1組特別戦など相手が強かった面は否めません。通算収得賞金は今回のメンバー中最多で戦いやすく、変わり身が期待できます。

【第12回開催2日目】
 9月18日(日)のメイン第11レースには、第58回岩見沢記念(20:15発走予定)が行われます。

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 直近の古馬重賞・ばんえいグランプリは、オープン同一重量の800キロでハンデ差がつかない争いでした。今回は今季の収得賞金による別定重量戦で、現役最強6歳世代のツートップ・メムロボブサップが30キロ増の850キロ、アオノブラックは20キロ増の840キロとなっています。
 ◎インビクタに注目します。古馬重賞初挑戦だった7月の旭川記念が2強に次ぐ堂々3着。ばんえいグランプリは障害で転倒し競走中止でしたが、真っ先に仕掛けていって勝ちを意識してのものと理解できます。前走のマロニエ賞(オープン-1組)は直線で粘りを欠きましたが、やや馬任せの仕掛けになったため。今回は2強と20~30キロ差つくのが有利といえます。ばんえいグランプリとは違い手が合う船山蔵人騎手の手綱も歓迎でしょう。
 ○ミノルシャープは、夏から秋に活躍するイメージがあり、今季は7月の初戦から2度叩かれた以降がすべて3着以内。ばんえいグランプリは障害ふた腰から追い上げて3着、前走では今季から主戦を務める鈴木恵介騎手で初勝利をマーク。馬自身の調子アップに加え騎手が慣れてきた、とここへ向けて歯車が噛み合ってきた印象です。賞金ハンデなしで出走できるのも買い材料といえます。
 ▲アオノブラックは、ばんえいグランプリには登録せず。マロニエ賞が1カ月半ぶりの実戦でしたが、トップハンデで3着に踏ん張っており、叩き台としては十分な内容でした。旭川記念はトップハンデで、10キロ差あったライバルのメムロボブサップに突き放され2着だっただけに、ハンデ差が逆転する今回は雪辱を期す舞台。
 △メムロボブサップは、レースを選んで使われ今季5勝、2着3回とすべて連対。ハンデ差がつかず、ライバル不在のばんえいグランプリ勝ちは当然の結果でしょう。今回の課題は最大30キロ差のトップハンデ克服のみと言い切れます。

【第12回開催3日目】
 9月19日(祝・月)のメイン第11レースには、ようこそウマ娘ゴルシ記念(A2級-2組・20:15発走予定)が行われます。帯広競馬場で実施されている『ウマ娘 プリティーダービー×ばんえい十勝コラボイベント』に関連したレースです。

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 前走1組のポテト特別からの臨戦という馬が6頭。同レースが昇級初戦ながら馬券に絡んだ2頭に注目です。
 ◎シャンハイオトメは、3歳の強豪ヤマカツエースにこそ突き放されましたが、早めに2番手に上がり、マルミゴウカイの追撃を振り切りました。春は行き脚がつかないレースもありましたが、昨季まで好成績を残せていなかった特別戦に組まれてから変わり身を見せています。しかし、振り返ると、5月の古馬牝馬重賞・カーネーションカップで障害ひと腰から3着に追い込んだあたりから、重量増で変身する兆候はあったのかもしれません。強かった勝ち馬が不在で、通算収得賞金順で恵まれた相手関係だけにひと押しに期待できます。
 ○マルミゴウカイは、言うまでもなくここでは実績上位。A2昇級初戦で1番人気に推されたのも不思議ではなく、3着はむしろ不満といえます。ただ9歳という年齢を考えれば、紛れが起こりやすい軽馬場は歓迎ではないはず。ポテト特別から逆転を狙うには展開の助けが必要かもしれません。
 3番手もポテト特別組で4着▲フレイムゴールド。7月の昇級初戦・ルビー特別を勝利した後の2走は格上相手で8、5着だったものの、A2級同士で巻き返しています。シャンハイオトメ、マルミゴウカイとも不在だったルビー特別は障害ふた腰でも勝っていますが、ポテト特別での着差を考えると、割って入るにはひと腰でまとめることが条件です。
 △コウシュハボブは、開幕からA2級で、格下相手の近4走の平場戦で2着1回、3着3回と崩れがありません。今回は相手強化ですが、障害は安定しており、特別戦の重量増は悪くないように思えます。

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