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今週の見どころ(12/10~12/12)

2022年12月 8日(木)

 12月1日付で免許を取得した新人騎手3名が今週からデビューを迎えます。
 ばんえい競馬では、通算勝利数が50勝未満の場合、男性騎手は10キロ減、女性騎手は20キロ減の特典があります(重賞・特別戦は除く)。なお20年12月デビューの金田利貴騎手は、初騎乗の翌日、通算8戦目で初勝利をマーク。3名のうち一番に勝利を挙げるのは誰でしょうか。

【新人3名の騎乗予定】
★今井千尋騎手はこちら
★小野木隆幸騎手はこちら
★中村太陽騎手はこちら

 11日(日)メイン第11レースには準重賞・レディースカップが組まれています。4、5、6、7歳以上の各世代2頭ずつに、4歳以上の通算収得賞金上位馬を加えた牝馬10頭による一戦。年明け1月29日に実施される重賞・ヒロインズカップを占います。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第18回開催1日目】
 12月10日(土)のメイン第11レースには、射手座特別(オープン-1組・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前開催に重賞・ドリームエイジカップを使われた馬たちが戻ってきましたが、メムロボブサップ、アオノブラックの名前はありません。
 ドリームエイジカップ2着の5歳馬◎カイセドクターに注目です。世代限定重賞では4歳時のはまなす賞での1勝のみでしたが、今季の古馬重賞でも5、5、7、7、2着と、試練の5歳シーズンでも健闘。掲示板に載った3回は、若馬にアドバンテージがある負担重量700キロ台と軽量のレースで、ドリームエイジカップでは、逃げ切ったメジロゴーリキから半馬身ほどの差で食い下がりました。賞金ハンデ10キロも不利感はなく、重量750キロなら、世代限定戦以外で約1年7カ月ぶりの勝利が期待できます。
 ○ミノルシャープは、7月の今季3戦目から6戦続けて3着以内の快進撃でしたが、近年と同様、秋以降はひと息の成績。しかし、4走前の狩勝賞(オープン-1組)ではインビクタの2番手で障害を降り、カイセドクター、ゴールデンフウジンに差されたとはいえ4着は守っており、展開次第では侮れません。
 ▲インビクタは、6歳の通算収得賞金順で3番目のため馬齢選抜のドリームエイジカップには出走できませんでしたが、知床賞(オープン)を逃げ切っています。ここもトップハンデですが、同世代のライバル・メムロボブサップ、アオノブラックが引き続き不在なら勝ち負けでしょう。
 △キングフェスタは、今年のばんえい菊花賞馬。オープン馬同士での初戦だった知床賞は1番人気に推されました。障害で手こずったぶん5着でしたが、差し脚は通用を感じさせ、重量慣れがあれば前進があります。

【第18回開催2日目】
 12月11日(日)のメイン第11レースには、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:25発走予定)が行われます。

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 4、5、6歳、7歳以上の各世代の代表馬2頭ずつに、選出馬を除く通算収得賞金で上位の2頭を加えた牝馬の10頭立てです。
 今季の収得賞金に応じた別定重量が課されないため、賞金ハンデに苦しんでいた馬の巻き返しがありそうです。
 ◎ミソギホマレは、B1級スタートの今季、4歳三冠レースの銀河賞1着、柏林賞3着など好成績を挙げ、半年ほどでオープンまで昇級。しかし、一気のクラスアップと賞金ハンデもあってか、2走前の4歳牝馬オープン特別戦は10着でした。前走の4歳牝馬重賞・クインカップでは同じ重量のサクラヒメに突き放されたとはいえ2着を確保しています。今季、牝馬同士の対戦ではサクラヒメに分がありますが、こちらには、古馬オープンや一線級の4歳牡馬たちと戦ってきたキャリアがあります。年長馬も相手のここで逆転を期待します。
 ○サクラヒメは、昨年のばんえいオークス、今年のクインカップを制した現4歳世代の女王。柏林賞は競走中止でしたが敗因は障害ではなく、同レースを除けば6連勝中です。力通りならここも勝ち負けになります。
 ▲シンエイボブは、昨年のこのレースの勝ち馬。7月のオープン昇級後はA1混合戦での2着が最高ですが、2走前には2組とはいえ、キタノユウジロウの3着に脚を伸ばして、オープンでもやれる力は示しました。ただ、牝馬同士のキレ味比べになったとき、4歳との10キロ差は影響するかもしれません。
 "通算収得賞金で上位の2頭"を含め5歳が4頭ともっとも多くなっています。そのなかでもっとも今季の収得賞金が多いのが△ヒメミヤ。7月の5歳牝馬オープン・白鳳賞では、ほか3頭をしりぞけています。ひと息の近況ですが、障害には不安がないタイプだけに前残りには警戒したいです。

【第18回開催3日目】
 12月12日(月)のメイン第11レースには、サンケイスポーツ杯(B1級-1組・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前走が同条件のピヤシリ特別だった馬が7頭と多数。その他、ばんえいオークスから2頭、B1級-3組から1頭が出走します。
 前走B1級-3組で3着◎ゲッカビジンに注目します。昇級後は2組や3組の平場戦ばかり走っており、ペースにも慣れた近走は、先行し、障害力を生かす競馬で好成績を収めています。今回は1組で相手強化でも、流れが緩くなりやすい特別戦でさらなる持ち味発揮を期待。メンバー中、唯一賞金ハンデが課されないのもプラスでしょう。
 メイン第11レースにピヤシリ特別が行われた12月3日は、途中から雪が降り、第8、第9レースでは障害で直行を仕掛けた馬が逃げ切り勝ちを収めていました。そのような天候もあってか、ピヤシリ特別は8→5→3番人気で入って波乱決着。人気にこたえられなかった馬の巻き返しに期待できそうです。
 1番人気で6着○コマサンタカラは、障害を好位で越え伸びきれませんでした。とはいえ、メンバー最先着の2着テンリュウフジと4秒0差なら、展開ひとつ。
 4番人気で8着▲カネサスペシャルは、前残りの展開のなか障害で後手を踏んでは、末脚不発も仕方なしでした。
 ばんえいオークス組の△ホクセイサクランボ△ピュアリーナナセは、ともにB1級初出走ですが、3歳も暮れになった12月の40キロ減は魅力です。

今週の見どころ(12/3~12/5)

2022年12月 1日(木)

 新たに騎手免許試験に合格した3名(22年12月1日付の免許)の紹介式が12月3日(土)の第1レース後に、帯広競馬場パドック横表彰台にて行われます(詳しくはこちら)。なおレースへの騎乗は、12月10日(土)以降となります。

★新人騎手★
今井千尋(所属・今井茂雅厩舎)
小野木隆幸(所属・大友栄人厩舎)
中村太陽(所属・今井茂雅厩舎)

 4日(日)のメイン第11レースには、3歳女王決定戦・ばんえいオークスが組まれています。過去5回を振り返ってみると、"各年の出走馬のうちもっとも格付の高かった馬が1番人気に推されている"のが共通で、その1番人気は【3-0-1-1】という成績。ただ、今年は最高でもB1級と、サクラヒメが勝った21年や、ミスタカシマが制した18年と比べると混戦といえるかもしれません。

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【第17回開催4日目】
 12月3日(土)のメイン第11レースには、ピヤシリ特別(B1級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 前走特別組は、同条件のトドワラ特別、A2級との混合だった摩周湖特別、また2連勝で昇級してきた馬が2頭おり、比較が難しいメンバーです。
 摩周湖特別2着の4歳馬◎コマサンタカラに注目します。障害をひと腰先頭で越えたものの、格上A2級のマサタカラに差されてしまいました。しかし前走が生涯初の特別挑戦で、しかもB1昇級初戦で格上相手と初物尽くしのなか、よく頑張りました。今回はB1級同士と相手緩和で負担重量は据え置き。早くも勝機到来といえます。
 相手は○カネサスペシャル。2開催前にすでにB1格付だった7頭中4頭が使われていたばんえいオータムフェスト杯(B1級-1組)のメンバー最先着(4着)馬です。摩周湖特別でも差し届かず5着でしたが、相性がいい鈴木恵介騎手に戻るのは魅力的。
 4歳馬▲ジェイゴールドは、B2級での2連勝が強い内容。摩周湖特別でのコマサンタカラと同様、B1昇級初戦が初の特別(古馬混合)でも突破できる可能性が高そうです。
 △ロングビユウテイは、ばんえいオータムフェスト杯では7着とはいえ、障害ひと腰と立て直されていました。トドワラ特別は6番人気での2着で、もう軽視できません。

【第17回開催5日目】
 12月4日(日)のメイン第11レースには、重賞・第47回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:25発走予定)が行われます。

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 定量(670キロ)での争いならやはり格上位馬が有利。オッズパーク杯秋桜賞(10月2日・3歳オープン)に出走し、前開催のサロマ湖特別(B2級-1組)を負担重量665キロで好走しているB1級、B2級の3頭に注目。
 ◎ピュアリーナナセに期待します。牡馬相手の秋桜賞は上位争いに絡めず6着でしたが、持ち味の切れを発揮し、牝馬として最先着の4着ニシキマリンと1秒0差で、7着シンエイアロイには1秒5差先着。サロマ湖特別では1頭違う脚いろで突き抜けて、2着シンエイアロイに4秒8差をつけ快勝しています。今開催からB1へ昇級していますが、定量のためハンデ差がつかないのは有利。2歳シーズンの黒ユリ賞に続く牝馬重賞2勝目が期待できます。
 ○シンエイアロイは、2戦とも上がりの脚ではピュアリーナナセ、ニシキマリンを上回っています。今年3月の福寿草特別(3歳牝馬オープン)をあっさり逃げ切っているように、ここも障害をどの位置で降りるかでしょう。
 ▲ニシキマリンは、秋桜賞4着、サロマ湖特別3着と、3頭のなかでもっとも安定。ばんえい菊花賞を回避し、サロマ湖特別が約1カ月ぶりで過去最高体重での出走でした。使われたことで素軽さが出れば差はありません。
 △ホクセイサクランボは、賞金不足で秋桜賞には出走ならずも、黒ユリ賞で5着があり実力は侮れません。ただ、ばんえい菊花賞(10着)でリズムを崩したか、サロマ湖特別も8着とひと息だったのは気になります。

【第17回開催6日目】
 12月5日(月)のメイン第11レースには、暑寒別岳特別(A1級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 前開催が特別戦だった古馬はおらず、条件替わりで見直せる馬を探したいところです。
 メンバー中5頭の前走だった11月13日のA1級-1組混合戦は、3頭出走していた3歳馬のうちツガルノヒロイモノが1着で、ヘッチャラが3着、古馬のマルミゴウカイが2着で、4着がココロノタカラ。上位4頭がコンマ8秒差以内の大接戦でした。
 1着馬が不在で、注目は◎ココロノタカラ。小雨が降るなかのレースでしたが、3歳馬を相手にスピード負けしなかったのは見事でした。3、2走前にA1級の特別戦を連勝した実績を考えれば、前進以外考えられません。
 3着の3歳○ヘッチャラが相手です。B級以上の3歳馬は現在、平場戦では10キロ減ですが、今年いっぱい特別戦では20キロ減となります。接戦だった前走より、ハンデが有利となれば期待をかけたくなります。しかし、700キロ超の負担重量で馬券絡みがないのが割引き。
 同じく3歳▲ヤマカツエースは、前走のばんえい菊花賞で720キロをひと腰2番手で上げると、終いにいっぱいになったとはいえ見せ場十分の6着。自己条件のA1級への出走は初ですが、引き続いての720キロなら心配無用。
 △マルミゴウカイは、A1級-1組混合戦がA1昇級初戦ながら2着と好走。ただここ2シーズン、12月から2月くらいにかけての成績が良くないのは気がかりです。


今週の見どころ(11/26~11/28)

2022年11月24日(木)

 ばんえい十勝は今週から12月30日(金)までの期間、準ナイター開催となります。第1レース、最終第12レースの発走が約40分繰り上がり、その他のレースも変更となります(詳細はこちら)。
 27日(日)メイン第11レースの重賞・ドリームエイジカップは19:25発走予定。4、5、6、7歳、8歳以上の各世代から2頭ずつ選ばれたトップホースたちが争います。

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【第17回開催1日目】
 11月26日(土)のメイン第11レースには、五稜郭特別(A2級-1組・19:30発走予定)が行われます。

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 前開催の摩周湖特別(A2級-1組混合)は2頭出走していた4歳馬のワンツー。その1、2着馬は今回不在ですが、摩周湖特別にはいなかった3、4歳馬が計5頭参戦しています。
 注目は3歳馬で、なかでも◎ヤマノコーネルに期待。ばんえい菊花賞2着からのA2昇級初戦だった前走・A1級-1組混合は、いきなりA1級相手。それでも2番人気に推され5着でしたが、格上馬に食らいついて優勝争いを演じました。3歳は特別戦では20キロ減があり、A2級同士なら主役候補筆頭です。
 ○ツガルノヒロイモノは、ヤマノコーネルと同じ前走・A1級-1組混合では、マルミゴウカイの追撃を振り切って金星を挙げています。ただ、秋桜賞、ばんえい菊花賞と3歳オープンの特別戦、重賞で続けてヤマノコーネルに先着を許していることからここは2番手評価。
 5歳以上の古馬では▲シャンハイオトメ。前走・A1級-1組混合は8着とはいえ、ツガルノヒロイモノと6秒2、ヤマノコーネルと4秒0差。障害を降りた順のままゴールと不完全燃焼ながら大敗していません。すでに同条件を制している実績を考えれば、特別戦への条件替わりで巻き返し必至です。
 △ヒメミヤは、前々走が9着で摩周湖特別も8着。2戦続けて掲示板を外すのはこの馬にしては珍しいですが、減量ある若馬が多くペースが速くなりそうな今回は、障害力が生きるかもしれません。

【第17回開催2日目】
 11月27日(日)のメイン第11レースには、重賞・第13回ドリームエイジカップ(4歳以上選抜・19:25発走予定)が行われます。

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 各世代から通算収得賞金順に2頭を選出。今季の古馬重賞(牝馬限定戦を除く)6戦全勝の6歳世代から選ばれたメムロボブサップが賞金ハンデ40キロ増で800キロ、アオノブラックは同30キロ増で790キロとともに厳しいハンデを課されています。
 注目は7歳馬◎キタノユウジロウ。5歳時(20年)のドリームエイジカップ4着後に、帯広記念3着、ばんえい記念2着、北斗賞1着と軌道に乗りましたが、6歳時(21年)は北見記念での競走中止による能力再検査などもあり出走には至らず。今年1月の帯広記念で古馬重賞2勝目を挙げており、本格化してから初参戦となります。賞金ハンデなしの760キロは恵まれており、7歳世代として初制覇を狙います。
 過去12回のこのレースで、5勝の8歳以上世代に次いで勝ち星が多いのは4勝の5歳世代。○カイセドクターは古馬重賞未勝利ですが、今年3月のチャンピオンカップ3着や、ばんえい十勝オッズパークと北斗賞が5着など、800キロ台前半までの別定重量の古馬重賞では好勝負できています。4歳時(21年)のドリームエイジカップでは障害ひと腰クリアから4頭一線の3着争いを繰り広げており、当時から10キロ重い770キロでも、成長した姿を見せそうです。
 ▲アオノブラックは、4歳時(20年)に初挑戦でドリームエイジカップを制覇。北見記念1着から調整された5歳時(21年)は8着と案外でしたが、水分3.3%の軽馬場で先行馬が止まらないなか、障害ふた腰と後手を踏んだのが痛かった印象です。同じく北見記念1着から臨み、今年こその意気込みでしょう。
 △マサタカラは、4歳(10キロ減)+A2級(20キロ減)で730キロと最軽量での出走。経験不足は否めませんが、トップハンデのメムロボブサップと70キロ差つけば、ノーマークにはできません。

【第17回開催3日目】
 11月28日(月)のメイン第11レースには、知床賞(オープン・19:25発走予定)が行われます。

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 前日に各世代から通算収得賞金順に2頭が選抜される重賞・ドリームエイジカップが組まれたため、賞金差が小さく能力拮抗の顔ぶれです。
 ◎コマサンブラックは、北見富士特別(オープン-2組)でメンバー最先着の2着。追加出走だった2走前の北見記念で障害ひと腰から見せ場を作っており、前開催からの基礎重量増も味方になったようです。今回はオープン-1組・オータムカップ組との対戦ですが、ヒーターが稼働している力の要る馬場でのパワー勝負ならヒケを取りません。
 ○インビクタは、6歳の賞金順3番手でドリームエイジカップには出走ならず。しかし、メムロボブサップ、アオノブラックら同世代のライバルとの対戦で力をつけ、9月には岩見沢記念制覇を成し遂げています。トップハンデはやや割り引きですが、オータムカップでの1着メムロボブサップと2秒4差の5着は評価できます。
 ▲ゴールデンフウジン△マツカゼウンカイは、オータムカップの上位5頭のなかで際立つ末脚を使って、各3、4着と健闘。8歳以上の賞金順で4、3番目と力上位で、展開次第では再び上位をにぎわしそうです。

今週の見どころ(11/19/~11/21)

2022年11月17日(木)

 『令和4年度第2回調教師・騎手免許試験』の合格者が発表されました。ばんえい競馬からの合格者は以下4名(22年12月1日付の免許)。

★調教師
松田道明 騎手(現所属・平田義弘厩舎)
★騎手
今井千尋 厩務員(現所属・今井茂雅厩舎)
小野木隆幸 厩務員(現所属・大友栄人厩舎)
中村太陽 厩務員(現所属・今井茂雅厩舎)

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 20日(日)の第10レースには、釧路産駒特別が組まれています。12月30日に行われるヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜)の予選第3弾。過去10回のヤングチャンピオンシップでは十勝産駒が4勝の好成績を挙げています。過去5回では5つの産地が1勝ずつと近年はさほど差がなくなっていますが、釧路産駒は十勝産駒に次ぐ2勝をマークしており今年も出走馬には注目です。

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【第16回開催4日目】
 11月19日(土)のメイン第11レースには、摩周湖特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催の十勝岳特別(A2級-1組)の出走馬から1着マルミゴウカイ、4着ニセコヒカルが昇級。前週に出走した馬もおり、2着マサタカラ以外は6着以下からの参戦です。ほぼ再戦続きだったこのところとメンバーが大きく変わっています。
 ◎ヒメミヤに期待します。十勝岳特別は3番人気でしたが、障害を4番手で越えてから早々に脚いろが鈍って9着と、見せ場がありませんでした。敗因を相手関係に求めるなら、前走の上位馬がほぼ不在で巻き返し濃厚です。
 ○マサタカラは、10月9日の銀の匙帯広展開催記念3着、十勝岳特別2着。A2級-1組相当の特別戦で続けて馬券に絡んでいます。ただ、軽めの馬場を味方にヒメミヤが逃げ粘ると、近走と同様に差し届かずの懸念はあります。
 ▲タカラウンカイは、近5走が4勝、5着1回と絶好調。A2昇級初戦の前走2組を差し切って3連勝を決めています。昨季も秋に連勝でA2へ昇級しその後未勝利でしたが、初戦を勝っている今季はひと味違うはずです。
 △オレノタイショウは、銀の匙帯広展開催記念ではゴール線上でマルミゴウカイにつかまったとはいえ、逃げて惜敗の2着。こちらも十勝岳特別8着から反撃が見込めます。

【第16回開催5日目】
 11月20日(日)のメイン第11レースには、オータムカップ(オープン-1組・20:05発走予定)が行われます。

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 近3走を寒露特別、狩勝賞(ともにオープン-1組)、重賞・北見記念と使われた馬が9頭中5頭。メムロボブサップは9月の岩見沢記念以来の出走となります。
 ◎ミノルシャープは、オープン-1組に定着した近4走では未勝利ですが、重量860キロだった北見記念(8着)を除けば、勝ち馬と最大3秒2差と堅実。寒露特別はゴールデンフウジン、狩勝賞ではインビクタに少しずつ負けていますが、今回は両馬よりハンデ面で有利になります。懸念されるのはヒーティングが稼働した馬場で走るのは約2年ぶりということ。2年前のオータムカップはハンデが重かったとはいえ7着で、その後も馬券絡みはありませんでした。当時のスランプの原因はハンデか馬場か。ここの結果で見極めることができそうです。
 ○ゴールデンフウジンの重賞での上位進出は、他馬が障害で崩れたときに"漁夫の利"を得るかたちがほとんど。しかし、北見記念は障害ひと腰から強い競馬での2着でした。4走連続3着以内と好調ですが、寒露特別(1着)、狩勝賞(3着)から基礎重量と賞金ハンデとも増える点が心配です。
 ▲インビクタは、重賞初制覇を決めた9月の岩見沢記念や、狩勝賞がそうだったように逃げて粘り込むスタイル。第2障害で転倒し競走中止だった北見記念もこの馬のレースはしています。メムロボブサップが出走したことでトップハンデからは解放されるとはいえ、最軽量馬との30キロ差は楽ではありません。さらに経験を重ねたいところです。
 △メムロボブサップは、賞金ハンデ40キロ増で重量890キロを課される北見記念には登録せず。それを考えれば30キロ増で臨めるここはむしろ恵まれたといえそう。目標は2週間後のドリームエイジカップでしょうが、地力を考えれば押さえておきたいです。

【第16回開催6日目】
 11月21日(月)のメイン第11レースには、トドワラ特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 2開催前・ペルセウス特別の上位2頭、前開催・ばんえいオータムフェスト杯の1~3着馬はいずれもA2へ昇級。ばんえいオータムフェスト杯4着カネサスペシャルは19日(土)のメインに出走したため、近2開催の同条件でワンポイントに先着した馬はすべて不在の組み合わせです。
 ただ、注目は両レースとも不出走だった◎シンエイジョッパリ。B1へ昇級した近3走の2組では、いずれも障害早めの仕掛けからひと腰で越え、3、2、2着と崩れがありません。4走前の秋陽特別でB1級を相手にB2級馬として最先着の3着という近況から、B1級同士なら特別戦でも互角以上でしょう。
 ○カツゲンは、秋陽特別(B2級-1組混合)では1番人気で4着。ゴール前4頭の争いからやや後れたものの、3着シンエイジョッパリと2秒5差でした。ペルセウス特別も人気以下の5着でしたが、今回は軽馬場が見込めることでひと押しきくかもしれません。
 ▲ワンポイントが3番手。ペルセウス特別3着、ばんえいオータムフェスト杯5着とこの組み合わせならキャリア上位です。
 △マルホンリョウダイは、B1級では平場戦のみ出走。8戦2勝、2着2回、3着1回と安定しています。古馬相手の特別戦は今回が初ですが、前走の2組では、早めに先頭に立ったシンエイジョッパリに残り20メートルで並びかけ振り切っています。


今週の見どころ(11/12~11/14)

2022年11月10日(木)

 11月10日に帯広で初雪を観測。12日(土)から帯広競馬場では冬季の馬場凍結防止のため、本走路のヒーティングシステムが稼働し、ゴール前砂障害が撤去されます(詳細はこちら)。
 さて13日(日)のメインには、4歳牝馬のナンバーワン決定戦・クインカップが組まれています。今季の4歳牝馬は二枚看板ですが、紅バラ賞(4歳牝馬オープン)はサクラヒメが1着で、ミソギホマレは10着と結果が分かれました。もしサクラヒメがここも勝てば、3歳のばんえいオークスに続く女王戴冠となります。

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【第16回開催1日目】
 11月12日(土)のメイン第11レースには、サロマ湖特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 B2級単独での特別戦は、9月5日の白露特別(1組)以来となります。なおメンバー中、同レースに出走していたのは4頭だけ。
 注目は3歳牝馬◎ニシキマリンです。白露特別が行われた開催がB3昇級初戦で、そこから3連勝でB2昇級を決め、秋桜賞(3歳オープン)4着後の前走B2級-1組で6着。終いは脚いろが一杯になったものの、逃げて7秒6差ならメドは立ったといえます。同世代同士とはいえ秋桜賞では障害をひと腰で越え、牝馬として最先着と特別戦は向きそうなタイプ。
 ○ジェイファイターは、今季1勝のみですが、3着だった白露特別をはじめ今季特別戦では2、3着各1回。5着だった7月のレースも残り10メートルまで先頭で粘っての惜敗と特別戦で好成績を残しています。
 ▲ピュアリーナナセは、ニシキマリンの前走だった1組で直線突き抜けています。ただ今季4勝すべてが平場戦で、白露特別、秋桜賞とも6着、ばんえい菊花賞7着ということを考えると今回、勝つまではどうか。
 △ホクセイサクランボも、ニシキマリンと同様、B3級で3連勝していました。ばんえい菊花賞は10着でしたが、重量が15キロ軽いここなら見直せそうです。

【第16回開催2日目】
 11月13日(日)のメイン第11レースには、重賞・第47回クインカップ(4歳牝馬・20:05発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 10月24日の紅バラ賞(4歳牝馬オープン)と同じく重量格による別定重量戦ですが、オープン馬に今季の収得賞金額に応じたハンデが課されないのが大きな違い。オープンの2頭は今回720キロですが、紅バラ賞と比べ、1着サクラヒメは20キロ増、10着ミソギホマレは10キロ増で出走可能。紅バラ賞に出走していたその他の6頭は、30~40キロ増となっています。
 ◎ミソギホマレは、今夏まで同世代限定の重賞では2、3着各2回。その他6着1回に、障害の天板で転倒し競走中止だったばんえいオークスもありますが、まずまず安定しています。9月の銀河賞で重賞初制覇を飾って、オープン入りを決めました。紅バラ賞は最後方を追走し、障害の仕掛けも最後でしかも苦戦と見せ場なし。ただ今季B1級スタートから一気にクラスアップし、最大60キロ差のトップハンデは厳しかったはず。しかし今回は紅バラ賞からわずか10キロ増と恵まれており、巻き返しても不思議ありません。
 ○サクラヒメはばんえいオークス馬で、3歳シーズンからオープン格付とキャリアが違います。7月の柏林賞は完走できませんでしたが、ばんえいタービー馬オーシャンウイナーと追い比べを演じ、ゴール前で体勢を崩しての競走中止で力負けではありません。紅バラ賞では、ミソギホマレより10キロ軽かったとはいえ、厳しいハンデで逃げ切っており、女王の貫録を示すシーンも。
 離れた3番手は▲ブルーレジーナ。紅バラ賞は結果8着とはいえ、前半から飛ばし積極的な仕掛けから障害で転倒しても、ほどなく立て直したあたり腰の強さを感じます。息を入れて行ければ、重量が増えても対応できそうで、食い下がりに警戒です。
 △アバシリサクラは、紅バラ賞にも出走可能な収得賞金額でしたが、同じ開催には自己条件のB1級戦に出走。ばんえい菊花賞でサクラヒメ、ミソギホマレに次ぐ3着や、5月のすずらん賞(4歳オープン)勝ちなど、二強を除けば実績上位といえます。

【第16回開催3日目】
 11月14日(月)のメイン第11レースには、北見富士特別(オープン-2組・20:15発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前走で重賞・北見記念を使われた3頭と、オープン・A1級混合・能取湖特別の1、2着馬を含む6頭が対戦します。
 北見記念組から◎コマサンブラックに期待します。前開催は能取湖特別に出走予定で、北見記念は追加出走でしたが、重量850キロを障害ひと腰から追い上げて、2着はあるかと思わせた脚いろでした。ゴール前で一杯になったものの、急遽の参戦だったことを考えれば大健闘。レースぶりから、重量が減る特別戦は歓迎ではないのかもしれませんが、オープンでも2組なら主役を張れる力があります。
 ○シンエイボブは、能取湖特別でも障害をひと腰でまとめており、5着とはいえゴール前5頭の大接戦からわずかに後れただけ。障害をすんなり越えても3走前のように不発もありますが、今回は紅一点だけに減量が生きるでしょう。
 4頭いる5歳馬では▲コマサンエースが大将格。以前は詰めに甘さがありましたが、4着だった能取湖特別など10月以降の3戦では粘り強さが出ています。障害の巧さは折り紙付きで、今開催から基礎重量が10キロ増えるのも味方になります。
 △ヤマトタイコーは、能取湖特別で今季初勝利をマーク。1年4カ月近く1番人気がないように、穴駆けタイプですが、前走がキッカケになれば楽しみはあります。

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