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今週の見どころ(1/3 天馬賞・1/4 ニューイヤーカップ)

2022年1月 2日(日)

【第20回開催2日目】
 1月3日(月)のメイン第11レースには、第15回天馬賞(5歳・18:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 定量760キロで4歳シーズンのナンバーワンを決します。
 ◎ヤマトタイコーは、重賞初挑戦が3歳11月のばんえい菊花賞(5着)でしたが、12月のばんえいダービーでは2歳時から世代のトップクラスにいたキョウエイリュウを1秒3差まで追い詰め、わずか重賞2戦のキャリアで世代ナンバーツーに。セン馬のため4歳になると10キロ減がなくなりますが、それでも柏林賞3着から、銀河賞を逃げ切って重賞初制覇。両重賞ではハンデ差はあったとはいえキョウエイリュウに先着を果たしています。銀河賞後は、A2級からオープンへ一気にジャンプアップしたため結果が出ませんが、世代限定戦なら話は別。定量戦で強豪を破って世代最強をアピールするか。
 ○キョウエイリュウは、イレネー記念こそ第2障害で転倒し競走中止も、2歳、3歳の二冠を制しているトップホース。一線級の年長馬が相手だった11月のドリームエイジカップ(4歳以上選抜)が750キロでも障害ひと腰から伸びて6着の好内容だっただけに、柏林賞(720キロで6着)と銀河賞(740キロで7着)の敗因は重量でなくハンデ差といえそう。定量で巻き返しを図ります。
 ▲フォルテシモは、銀河賞の3着馬。この世代の三冠レースで牝馬の馬券絡みはこれが唯一で、11月の4歳女王決定戦・クインカップでは他馬より10キロ課されながらも3着と力をつけています。自己条件の前走A2級では伸びを欠きましたが、2週続けて使われることで体重が絞れ素軽さが出れば、食い下がりは可能でしょう。
 △カイセドクターは、ばんえいダービーが3着。その他の2歳、3歳、4歳の三冠では、柏林賞など3回の2着が最高と勝ち切れておらず連争い候補の1頭です。

【20回開催3日目】
 1月4日(火)のメイン第11レースには、ニューイヤーカップ(A1級・18:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 A1級は世代オープンや重賞が複数組まれると単独編成が厳しくなりますが、今回も10頭立てでの争い。
 ◎センリョウボスは、2開催前の射手座特別(A1級)が昇級初戦ながら障害ひと腰から抜け出して勝利を挙げています。前走のノエル特別(A1級)は、2開催前には牝馬の準重賞・レディースカップを使われていた馬らが加わって相手強化。ハクタイホウ(現オープン)がゴール前で抜け出したものの、カンシャノココロ(今開催は帯広記念へ出走)らと4頭による接戦の2着争いを制しています。クラスの壁はなく、引き続き期待できます。
 とはいえハクタイホウは射手座特別の3着馬、カンシャノココロは同6着馬。A1級は能力拮抗で、センリョウボスも絶対視できる存在ではありません。
 ○アフロディーテは、レディースカップ2着で、ノエル特別が2着争いに加わっての4着。それまでと同様に詰めを欠いたものの、レースぶりに変動がなくここも上位評価が妥当。
 ▲アオノゴッドは、射手座特別がコンマ5秒差の5着。前半ためて行っての後半勝負がお決まりですが、ノエル特別は障害のデキが良くなく3番人気で8着でした。とはいえ次のレースまで尾を引くほど障害下手ではなく巻き返して不思議なし。
 別路線組では、△オールラウンダーが面白そう。今季未勝利で前開催にA1へ昇級し、定量500キロの地吹雪賞を使われました。昨年3月にはA1級-1組の特別戦を逃げて、残り10メートルでセンリョウボスに交わされての3着がありここでも通用しそうです。

今週の見どころ(1/2 帯広記念)

2021年12月31日(金)

帯広競馬場開場について

 ばんえい競馬の新年最初の開催は1月2日(日)からの3日間。2日(日)の第8レースは帯広記念(16:40発走予定)、翌3日(月)の第11レースには明け5歳による天馬賞(18:25発走予定)の2重賞が実施されます。
 なお年明けから、2月21日(月)までは薄暮開催となり、最終レースの発走がこれまでより1時間ほど早まります。

※年末年始特設サイト(発走予定時刻、イベント情報など)はこちら

【第20回開催1日目】
 1月2日(日)のメイン第8レースには、第44回帯広記念(16:40発走予定)が行われます

※出馬表はこちら

 通算収得賞金順の上位馬では、センゴクエース、ミノルシャープらの名前がありませんが、中身の身いメンバー構成。
 注目は◎シンザンボーイです。重賞で初の連対が7歳だった18年11月のドリームエイジカップで、初勝利は翌19年11月の北見記念という晩成タイプ。昨年の帯広記念は8着でしたが、転厩から間もなかったせいか大幅な体重減もありました。11月のドリームエイジカップで重賞2勝目を挙げているように衰えはありません。今季初戦は8月でしたが、そのぶん疲れなく後半戦に臨めているはずで、2年ぶりに重賞を勝ったのもその効果かもしれません。近走主戦を務めていた西将太騎手がアアモンドグンシンに騎乗しますが、手替わっても経験豊富な松田道明騎手というのは魅力的です。
 ○キタノユウジロウは、松田騎手が休養していた昨春は菊池一樹騎手が手綱を取り、3月のばんえい記念で2着に健闘していました。そして障害で苦戦し競走中止だった10月の北見記念後は、再び菊池騎手が騎乗しています。近2戦で障害を立て直され好ムードで臨めることで、昨年の3着以上もあるかもしれません。
 ▲メジロゴーリキは、昨年の2着馬で、その後も岩見沢記念1着、北見記念2着など高重量への適性があります。昨年よりハンデが10キロ増えても、経験値の高さをみせつけそうです。
 △アオノブラックは、860キロの北見記念を勝ち復活。しかし初の900キロ台で他馬よりハンデを課される立場である今回は押さえまで。

 1/3 天馬賞&1/4 ニューイヤーカップの見どころはこちら(帯広記念後に掲載)

今週の見どころ(12/30 ヤングチャンピオンシップ)

2021年12月29日(水)

【第19回開催6日目】
 12月30日(木)のメイン第11レースには、第23回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 5レース実施された産地別特別の各上位2頭により編成されます。なお今年の2歳はウンカイの産駒がいない世代となります。
 注目は十勝産駒特別の2頭。2着◎トワイチロはセン馬のため賞金は足りていても牡馬限定の青雲賞(9月26日)には出走資格がありません。同じ開催2着と2歳A級-1組で初連対すると、重賞・ナナカマド賞(10月17日)のある開催で2歳A級-1組初勝利と裏路線で力をつけてきました。そして十勝産駒特別では、ナナカマド賞2着の実力馬ヘッチャラらとの追い比べの末2着に入って、いよいよ表舞台に登場です。900キロに満たない馬体でもよくやっており、重賞後で恐らく重め残りだった2走前(7着)を叩かれた前走で2歳A級-1組の2勝目をマーク。初タイトルへ態勢は整ったはず。しかも今季重賞4勝(ばんえいダービーの前まで)と絶好調の渡来心路騎手が初騎乗というのも買い材料でしょう。
 ○ヘッチャラは、青雲賞、ナナカマド賞各2着で、十勝産駒特別をトップハンデで制している実力馬。こちらは前走でようやく体重が1トンに乗りました。ただ十勝産駒特別では15キロだったトワイチロとの差が20キロに広がるぶんどうか。
 ▲ヤマカツエースは、前走の南北海道産駒特別で、青雲賞、ナナカマド賞とも制していたキングフェスタを破って勝利。3着だったナナカマド賞の雪辱を果たしました。3走前の9着大敗はアクシデントに遭ったもので力負けではありません。
 △クリスタルコルドは、釧路産駒特別2着で、前走の2歳A級-1組ではトワイチロと大接戦を演じて2着。引き続き10キロ差ならチャンスがありそうです。

 新年は1月2日(日)からの開催です。

今週の見どころ(12/29 ばんえいダービー)

2021年12月28日(火)

【第19回開催5日目】
 12月29日(水)のメイン第11レースには、第50回ばんえいダービー(3歳・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 定量730キロで3歳ナンバーワンを競う三冠の最終戦。8月のばんえい大賞典はイオン、11月のばんえい菊花賞はサクラヒメ(12月のばんえいオークスも勝利)とここまでの二冠とも牝馬が制しています。
 三冠目も牝馬◎イオンに注目します。ばんえい大賞典はスピードと障害力をいかしての逃げ切りでした。ばんえい菊花賞は逃げて一杯となり7着でしたが、牝馬として最も重いハンデ。続く定量戦のばんえいオークスは勝ち馬に離されたとはいえ2着と復活しています。ばんえいオークスと同じ定量戦だった2歳女王決定戦・黒ユリ賞を制しているようにハンデ差がつかないのは歓迎。同レースが10コースから逃げての楽勝だったことから端コースも心配ないでしょう。
 ○オーシャンウイナーは、ばんえい大賞典がイオンより賞金ハンデを10キロ課されながら2着。ばんえい菊花賞は結果6着でしたが、トップハンデ710キロでも障害をひと腰でクリアと持ち味は発揮しました。A1へ昇級しての近2走も715キロでともに障害はスムーズにこなしており状態は良さそう。こちらも定量戦のイレネー記念を勝っている2歳シーズンのチャンピオンだけに条件は向くはず。
 ▲サクラヒメは、渡来心路騎手が乗るようになった6月下旬以降が、8勝、2、3着各1回(3着は阿部武臣騎手)とほぼ完璧な成績。ばんえい菊花賞、ばんえいオークスと重賞2連勝中です。ただ、2重賞の勝ち時計はともに過去10年で2番目に速く、パワー勝負にはなっていません。この開催の前半はやや時計がかかるようになっており、馬場が変わっても勝つようなら本物といえます。
 阿部騎手が近2走のいずれかで騎乗した馬が3頭。今回は△ミソギホマレの手綱を取ります。2番人気に推されたばんえいオークスは障害の天板で転倒し競走中止だっただけに、期するものがあるはずです。

 12/30 ヤングチャンピオンシップの見どころはこちら(ばんえいダービー後に掲載)

今週の見どころ(12/28~12/30)

2021年12月26日(日)

帯広競馬場開場について

 前半3日間から1日置いての後半は28日(火)から。29日(水)にはばんえいダービー(19:25発走予定)、30日(木)はヤングチャンピオンシップ(19:25発走予定)の2重賞も組まれています。
 なお大晦日と元日の競馬はなく、新年は2日(日)よりスタート。薄暮開催となります。

※年末年始特設サイト(発走予定時刻、イベント情報など)はこちら

【第19回開催4日目】
 12月28日(火)のメイン第11レースには、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 B級以上による定量500キロでの争いで、年明けに行われる準重賞・スピードスター賞の予選第2弾となります。
 出走8頭中、同条件を経験しているのが2頭と少なく、中心視したいのは◎アオノブラックです。4歳だった昨季がスピードスター賞路線初参戦。10月の予選・疾風賞では流れに戸惑っているように見え、逃げ切ったメムロボブサップから5秒6という決定的な差をつけられての3着でした。しかし、2月のスピードスター賞では、逃げたメムロボブサップとの差を徐々に縮めコンマ2秒差の2着。慣れもあったか持ち時計を9秒2も詰め、44秒4の好タイムでした。もう1頭の経験馬シンエイボブの最高タイムが54秒3だけに、出遅れなどの不利がなければまず負けないでしょう。
 その○シンエイボブは、19年(6着)、20、21年(8着)と続けてスピードスター賞へ進出。いずれも着順は芳しくありませんが、予選は確実に突破しているように、ここなら連争いは堅いはず。
 条件馬も出走しているものの、昨季のスピードスター賞が、オープン→オープン→A1級で決着しているように格付上位馬を狙うのがベター。A1級の▲マルミゴウカイは脚部不安に悩まされており近況が冴えませんが、初の条件で変わり身を期待する手も。
 下級でも△アアモンドキーマン△ドラゴンボーイは逃げてしぶといタイプ。3着争いがもつれれば出番が見込めます。

 12月29日 ばんえいダービーの見どころはこちら

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