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今週の見どころ(9/25~9/27)

2021年9月23日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※9月27日(月)まで無観客開催(ばんえい競馬は開催いたしますが、お客様は競馬場へ入場できません)

 9月26日(日)のメイン第11レースには4歳シーズン三冠の第2弾・銀河賞が行われます。一つ前の第10レース青雲賞は2歳牡馬にとって最初の特別戦です。2歳シーズン三冠の初戦・ナナカマド賞(10月17日)の前に実施される特別戦は、牝馬2レースに対し、牡馬はこれが唯一。収得賞金上位馬はここで結果を残せば、余裕あるローテーションで臨むことができるはずです。

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【第12回開催4日目】
 9月25日(土)のメイン第10レースには、野分特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催の1走目は通算収得賞金が多い馬が上の組に編成されており、このレースはA1級で賞金が少ない馬と、あと1勝で昇級というA2級で賞金が多い馬の対戦。今季7勝を挙げているナカゼンガキタが回避したことで混戦模様です。
 ◎ホクトシンバは昨季A1級で、今季A2級スタート。降級利が少ないなか、それでもA2級同士の特別戦では、体重が1044キロまで減った1戦を除けば、負けても10秒差程度まで。ルビー特別(7月26日)、中日スポーツ賞(8月23日)とも3着と勝利まであと一歩に迫っています。前開催の平場の2組は1番人気で8着。しかし夏以降、障害で崩れ知らずだっただけに、続けて苦戦というのは考えにくいはず。A1級にも抜けた馬はおらず、巻き返しが期待できます。
 ○ココロノタカラは、ルビー特別(馬場水分0.4%)6着で、中日スポーツ賞(馬場水分2.6%)2着。障害はともにひと腰で越えており、軽めの馬場のほうが行き脚がつきやすいからか、中日スポーツ賞ではホクトシンバとの追い比べでコンマ6秒先着しています。あとは木曜に降った雨の影響がどれくらい残るかでしょう。
 ▲アオノゴッドは、2走前が5歳限定戦で、前走のポテト特別(A1級-1組)が実質A1初戦でしたが4着。オープンからの降級馬などを相手に善戦しました。2着ノエルブランとは6秒3差ですが、同馬はルビー特別(A2級-1組)では3着ホクトシンバに7秒差をつけ勝利。ノエルブランを物差しにすればホクトシンバと力差はありませんが、クラスハンデ10キロは影響しそうです。
 △アアモンドヒューマは、ホクトシンバが8着だった前開催の2組戦で2着と先着。続く前走の決勝戦は7着でしたが、前述ココロノタカラが障害を先頭で降りて2着に粘るくらい極端な軽馬場でした。馬場状態次第で見直せます。

【第12回開催5日目】
 9月26日(日)のメイン第11レースは、BG2・第29回銀河賞(4歳・20:10発走予定)

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 出走馬10頭のうち、8頭が7月の柏林賞に出走とほぼ再戦。700キロのゴールドハンターが1着、710キロのカイセドクターが2着と障害を越えた順に入線。トップハンデ720キロのキョウエイリュウは両馬に迫ろうかというシーンがありながら残り10メートルで一杯になり6着。1番人気で700キロのトワトラナノココロは、残り30メートルで遅れて7着でした。
 ◎キョウエイリュウは、2歳シーズンに二冠を達成し、3歳シーズンでもばんえい菊花賞、ばんえいダービーと二冠を達成した世代ナンバーワンホース。柏林賞は結果6着でしたが、最大50キロ差のトップハンデでもダービー馬の力の片鱗は示しました。8月の3歳・4歳混合重賞・はまなす賞は3着。柏林賞と重量差が変わらなかったカイセドクターが1着でしたが、ゴールドハンターの8着は障害で苦戦したものとはいえ、今回と同じ10キロ差でこちらが先着しています。その後カイセドクターがオープンに昇級し、今回は賞金ハンデも課されているため、こちらが10キロ軽い立場。柏林賞のリベンジに期待です。
 ○ゴールドハンターは、3歳時のはまなす賞で、4歳のオープン馬メムロボブサップ、アオノブラック相手に差し切って重賞初制覇を飾っています。しかしそれ以降は10カ月ほど勝利がなく、6月のレースで追い込みを決めた勢いに乗って、柏林賞では逃げ切り勝ち。障害に不安があるため大敗も多いですが、うまく噛み合えば強い競馬ができます。連覇を狙った4歳のはまなす賞はモロさが出て8頭立ての8着と大敗ですが、これもこの馬の持ち味。今回はひと開催空きましたが、二冠に向けて調整されていたのであれば当然チャンスはあるでしょう。
 ▲カイセドクターは、3歳三冠が2、2、3着で、柏林賞も2着。しかし重賞9度目の挑戦となった前走のはまなす賞で初タイトルを獲得。前述のとおり今回からオープンへ昇級し、さらには賞金ハンデも課され、最大重量差60キロは厳しい条件。しかし過去5回で750キロの馬が4勝とデータの後押しがあります。
 △トワトラナノココロは、イレネー記念2着の実績があり、スピードと障害力が持ち味で、今季6勝すべてが逃げ切り。柏林賞は障害4番手から粘れず7着に敗れており、はまなす賞が競走除外で、柏林賞からは30キロ増のためキョウエイリュウとの重量差が10キロに縮まるのも微妙。ただ出走してきたからには警戒は必要でしょう。

【第12回開催6日目】
 9月27日(月)のメイン第11レースは、デイリースポーツ杯(B1級-1組混合・20:15発走予定)。A2級馬3頭、B1級馬6頭による9頭立てとなります。

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 ◎ヤマトジャパンは、前走のフォーマルハウト特別(B1級-2組)で今季2勝目。障害を差のない2番手で越えすぐに先頭に立つと、7番手から追い込んできたマオノダイマオーを1秒1差でしりぞけています。ここはA2級馬との混合戦になりますが、今回のA2級勢は、長月特別(B1級-1組)3着から昇級初戦のフナノダイヤモンドをはじめ、それほど力差がない印象。B級据え置きとなる長月特別組も6、10着とひと息だけに連勝が期待できます。
 ○マオノダイマオーは、フォーマルハウト特別では障害7番手での通過も、一気の脚で追い上げてヤマトジャパンから1秒1差2着と惜敗。馬場水分2.8%と軽い馬場でしたが、3走前、2走前と苦戦した障害をひと腰でクリアと復調がうかがえる内容でした。降りてからの脚は強烈だけに、逆転を狙います。
 ▲オレワチャンピオンは、前走の長月特別(B1級-1組)では6着でしたが、流れに乗り切れなかった印象。今回は掲示板に載った4頭をはじめ4歳は不在で、先着を許したのは3着フナノダイヤモンドのみ。障害で後続に差をつけ押し切ることも可能でしょう。
 △バウンティハンターは、フォーマルハウト特別では障害三腰8番手から追い込んでヤマトジャパンに2秒7差まで迫って3着。しかし、今季の特別戦ではヤマトジャパンと対戦し、前走以外は先着を果たしており実力は互角以上。ただ、乗替わりは気になるところです。

今週の見どころ(9/18~9/20)

2021年9月16日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※9月27日(月)まで無観客開催(ばんえい競馬は開催いたしますが、お客様は競馬場へ入場できません)

 9月19日(日)は、メイン第11レースには重賞の岩見沢記念が組まれており、1つ前の第10レースが2歳牝馬の特別戦・いちい賞です。白菊賞に続く牝馬の特別戦第2弾。2歳牝馬にとっての今季の目標は年明けの重賞・黒ユリ賞になります。賞金額の増加に伴い1着とそれ以下との金額差が広がっており、今回名前がないキャリアの浅い馬でも、連勝を重ねていけば挽回のチャンスは残されています。

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【第12回開催1日目】
 9月18日(土)のメイン第10レースには、玉泉館特別(B2級-1組混合・20:05発走予定)が行われます。

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 今開催は通算収得賞金が多い順に、1組→2組...というクラス分け。B1級で賞金が少ない馬は、B2級で賞金が多い馬との戦い。わずかな賞金差でクラスハンデ10キロの差は大きく、B2級馬に魅力を感じます。
 ◎シマノシンザンは今季未勝利。10歳になりスピード面の衰えはあるようですが、昨季最終戦で減らした馬体をさらに減らしており、馬券にも絡めませんでした。しかし昨季最終戦を上回る1060キロ台に乗ってからは2、2、4、2着と動きが変わっています。年齢を考えても平場戦より特別戦のほうが持ち味が生きそうです。
 ○アーティウィングは4歳馬。近4走で2勝を挙げ、2、4着各1回と好調ですが、2万4千円足らずでB2格付と条件に恵まれています。3走前の葉月特別(B2級-1組)が古馬相手では初の特別戦で、慎重な運びに映りましたが、障害をひと腰でまとめて4着ならメドは立ったはず。2年連続のリーディングを目指す阿部武臣騎手に手綱が戻るのも歓迎でしょう。
 ▲ジェイウェイも4歳で葉月特別が初の特別戦ながら1着。続くアルタイル特別も勝ち馬とタイム差なしの2着と、B2級での実績上位です。こちらも昇級は秒読みですが、アーティウィングとの違いは賞金ハンデ5キロを課されていることです。
 △ネオキングダムは、3歳の平場戦での減量が10キロに減らされるタイミングでB1へ昇級。自己条件では流れに乗れていませんが、今回は20キロ減がある古馬相手の特別戦。ばんえい菊花賞までは時間があるため、割り引く必要はなさそうです。

【第12回開催2日目】
 9月19日(日)のメイン第11レースは、BG2・第57回岩見沢記念(20:15発走予定)

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 前回の古馬重賞ばんえいグランプリは、オープン馬同士で重量差がつかず800キロ。1番人気で逃げ切ったのはメムロボブサップで、好位で障害を越えた2頭、センゴクエースは6秒6差の2着、メジロゴーリキはさらに1秒6差の3着でした。しかし今回メムロボブサップの出走はありません。
 ◎センゴクエースの中心視が妥当でしょう。今回は賞金ハンデ20キロを課されトップハンデの840キロ。メジロゴーリキと20キロ差がつきます。近2走は10キロ差で1勝1敗でしたが、直近のオープン・マロニエ賞では障害ふた腰と立て直され、逃げ粘るキタノユウジロウをとらえて1着。メジロゴーリキに10秒1差つけた内容から、態勢は整ったと判断。7月の旭川記念以来、今季重賞2勝目に期待します。
 ○メジロゴーリキは近2戦では、涼風特別(オープン)はシンザンボーイの3着で、マロニエ賞が5着とひと息。しかし19年の岩見沢記念2着、北見記念が19年3着、20年1着、21年帯広記念2着という実績を考えれば重量が増えるのは歓迎のはず。800キロ台でセンゴクエースと20キロ差あれば、ばんえいグランプリでの1秒6差は逆転可能でしょう。
 ▲シンザンボーイは、涼風特別が今季2戦目であっさり逃げ切って勝利しています。9番人気でしたが、19年の岩見沢記念3着、北見記念1着など実績上位の存在。年々、勝ちみに遅くなっていますが、よほど調子が良いのでしょう。800~850キロでは8戦1勝、3着4回ですべて5着以内とパフォーマンスを上げてきます。
 △キタノユウジロウは、6月の北斗賞で古馬重賞初制覇。ばんえいグランプリの6着は障害で苦戦したもので、続く涼風特別を慎重に乗られ、前走マロニエ賞では攻めていって2着。センゴクエースと同じようにここへ向けしっかり調整された印象です。

【第12回開催3日目】
 9月20日(祝・月)のメイン第11レースは、十勝毎日新聞社杯(A1級混合・20:15発走予定)。インビクタとコウシュハレガシーがオープン馬で、それ以外の8頭がA1級馬で10頭立てとなります。

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 前開催の菊月特別(A1級-2組混合)、ポテト特別(A1級-1組)から各4頭が参戦しています。
 ポテト特別(馬場水分3.0%)でA1昇級後の初勝利を挙げた◎シンエイボブに注目します。6走前にA1へ昇級してからオープン馬との対戦が続きましたが、2走前の不知火特別(A1級混合)は格下A2級相手で2着と前進。A1級同士だった前走は障害を3番手で越えると、一気の脚で追い上げ、前にいたノエルブラン、コマサンエースを差し切っています。4走前も同じような展開になったものの息切れして3着でしたが、1着センゴクエース、2着メムロボブサップでは相手が悪すぎました。今回はオープン混合とはいえA1級主体のメンバー。引き続き軽めの馬場が予想され、切れ味を生かして連勝が期待できます。
 ○コマサンエースは、今季A1級スタートで平場戦での1勝のみ。障害を早めにまとめるもひと押し足りないレースが続きます。前走はシンエイボブの3着でしたが、同馬とのハンデ差が20キロから15キロに縮まります。3走前には同じ15キロ差でこちらが1秒7先着。しかし軽めの馬場では瞬発力の差が出そうです。
 ▲ノエルブランは、不知火特別がA1昇級初戦で7着でしたが、障害をひと腰で越えたものの残り10メートルで急激に脚勢が鈍りました。といえオープンからの降級馬だけにクラス慣れも早く、ポテト特別では2着。こちらもシンエイボブとの重量差が縮まるのは有利ですが、前走と同じく逃げてどこまで粘れるかでしょう。
 △インビクタは、3走前のA1級混合の特別戦を逃げ切って、コマサンエースを2着、シンエイボブを4着にしりぞけています。ただその後オープンに昇級したため、ハンデの面では不利。とはいえA1級時代には軽めの馬場でオープン馬たちを苦しめており、軽視できません。

今週の見どころ(9/11~9/13)

2021年9月 9日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※9月27日(月)まで無観客開催(ばんえい競馬は開催いたしますが、お客様は競馬場へ入場できません)

 次開催には、古馬の岩見沢記念に加え、4歳シーズン二冠目の銀河賞も組まれています。一冠目の柏林賞を制したゴールドハンターは今開催に登録がありませんが、前哨戦の山鳩賞を勝ったキョウエイリュウは12日(日)の菊月特別に出走予定。銀河賞はオープン馬には今季の収得賞金額に応じたハンデが課されるため、キョウエイリュウが今週使ってくるかは微妙ですが、13日(月)のポテト特別のトワトラナノココロ(山鳩賞2着)など4歳の上級馬が多く出走を予定しており注目です。

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【第11回開催4日目】
 9月11日(土)のメイン第10レースは、フォーマルハウト特別(B1級-2組・20:10発走予定)

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 今開催は、今季はじめてB1級単独で2鞍の特別戦が組まれました。1組では足りなくても、2組なら勝機ありという馬に注目です。
 ◎バウンティハンターは、今季B1級-1組の特別戦(混合戦含む)で4戦して、6、6、6、4着ですが、勝ち馬から5秒から10秒程度の差にまとめています。2走前のベガ特別(B1級-1組混合)が着順ではもっともよく4着。4歳が1~3着を独占し、離れた障害5番手から追い上げたものの、勝ったエンゼルフクヒメから7秒5差までが精一杯でした。しかし同レースの1、2着馬は前週の1組・長月特別に出走したことで戦いやすいメンバー構成。ようやく特別戦を勝つチャンスがめぐってきた印象です。
 ○ヤマトジャパンは、6月19日のムーンストーン特別(B1級-1組)で10番人気で3着に好走。しかしその他の特別戦では掲示板外で、対バウンティハンターでも2戦2敗です。しかし先着された2度とも障害はひと腰で越え、バウンティハンターとの差は1秒3と、3秒7なら挽回は可能なはず。4歳が3頭いますが、それほど流れが速くならなければ、終いの踏ん張り次第で際どい勝負に持ち込めそうです。
 ▲マオノダイマオーは、3走前のしし座特別(B1級-1組)で2着。バウンティハンター(6着)が障害に手こずったとはいえ7秒3差をつけています。ベガ特別が障害で苦戦し8着だったのは気になりますが、前走の平場戦は9着とはいえひと腰で越えていたのは好感触。前走がテン乗りだった松田道明騎手が続けて乗るここは、変わり身があるかもしれません。
 △コマサンカイリキは4歳馬。3走前の昇級初戦では10着と経験不足を感じさせましたが、その後は5、5着。すべて重量は640キロとはいえ、クラス慣れはあったかもれません。今回の680キロ自体は問題ありませんが、特別戦替わりと基礎重量増により前走から一気に40キロも増えるのが懸念されます。古馬相手で初の特別戦で、もし好結果を残せれば、相手が上がっても活躍できるでしょう。

【第11回開催5日目】
 9月12日(日)のメイン第11レースには、菊月特別(A1級-2組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 オープン5頭とA1級4頭による争いですが、オープンでも今季の収得賞金が多い馬は前週のマロニエ賞(オープン)へ出走しています。
 ◎コマサンブラックに注目します。4歳シーズンにはオープン特別戦で連対していた実力馬。しかし今季は負担重量の恩恵がなくなる5歳シーズンということもあってか、A1格付ながら未勝利です。とはいえ近3開催の世代限定戦以外の2走ではともに3着。8月1日のA2級-2組混合戦、2走前のとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)のいずれも勝ち馬は同じ5歳で、2走前は2着も5歳馬。目の上のたんこぶは歴戦の古馬ではなく、しのぎを削っている同世代といえそう。しかし今回、5歳はこの馬だけ。強敵となりそうなシンザンボーイは2走前に先着しています。若い4歳が2頭いますが、次開催には重賞があり目一杯のレースはしないはず。今季初勝利に期待です。
 相手は10歳の2頭。○シンザンボーイは、8月7日のとかちえぞまつ特別が今季初戦で5着。優勝争いの末3着だったコマサンブラックに1秒1差まで迫っています。
 ▲カンシャノココロも今季初戦が6月下旬と遅め。コマサンブラックが3着だった8月1日のA2級-2組混合戦では5着でした。この馬も伸びてはいますが、馬場水分3.4%の軽馬場でのスピード勝負は10歳馬にとってキツかったようです。
 両馬ともコマサンブラックと戦った次走で今季初勝利をマークしています。もともと夏以降に成績を上げてくるタイプで、体重が戻りつつあるのも共通点。前回の対戦時より気配が上向いている今回は、逆転を狙います。
 4歳△キョウエイリュウは、前述3頭と今季初対戦。しかし7月31日のサマーカップ(オープン・A1級混合)では、オープンの強豪ミノルシャープ(マロニエ賞3着)の5着。今回と同じく目標となる世代限定戦の前でも崩れていません。出走してきたからには、押さえておきたいところです。

【第11回開催6日目】
 9月13日(月)のメイン第11レースは、ポテト特別(A1級-1組・20:10発走予定)

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 前開催の不知火特別(A1級混合)から4頭、準重賞・朱雀賞(5歳オープン)から2頭の6頭立てとなります。そのうちノエルブランと5歳のアオノゴッド以外の4頭は、2走前にとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)で対戦しており、5歳のコマサンエースが最先着の2着でした。
 ◎コマサンエースは、とかちえぞまつ特別、朱雀賞とも2着と安定。ともに逃げた馬をとらえきれずの結果でしたが、勝ったのはインビクタ、メムロボブサップと現オープンの実力馬。世代限定戦の前走は40キロのハンデ差はあったものの、王者メムロボブサップとほぼ同時に障害を降り、残り20メートルまで食い下がった内容は評価できます。積極的な騎乗が持ち味の金田利貴騎手との相性がよさそう。昨年12月デビューの同騎手に初の特別戦勝ちをプレゼントしたのもこの馬でした。A1級-1組でも回避馬が相次ぎ、戦いやすい相手関係だけに勝機は十分です。
 ○シンエイボブは、とかちえぞまつ特別では4着も、2着コマサンエースとは1秒7の僅差。同レースの上位3頭が不在だった不知火特別では2着と着順を上げています。格下A2級との混合でしたが、勝ったのは昨季オープンのナカゼンガキタで、障害5番手から2秒7差まで迫って見どころがありました。今回と同条件のとかちえぞまつ特別では、ゴール前で脚が上がりましたが、コマサンエースとのハンデ差が5キロ広がることで逆転も一考できます。
 ▲ハクタイホウは、とかちえぞまつ特別9着も、不知火特別は9番人気で3着。3走続けての705キロだった前走でようやく障害をひと腰で切っています。今回は基礎重量が増えたぶん715キロ。過去には勝っている重量ですが、この10キロ増が影響するかもしれません。
 △ノエルブランは、不知火特別が7着。昇級と賞金ハンデで15キロ増でも攻めていく姿勢を貫き、障害はひと腰3番手でクリアしています。今回はA1級同士で相手強化ですが、他馬が障害で苦戦すれば前残りに警戒したいところ。

今週の見どころ(9/4~9/6)

2021年9月 3日(金)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※8月30日(月)~9月12日(日)は無観客開催

 前開催は3歳・4歳混合の重賞・はまなす賞、5歳準重賞・朱雀賞が組まれていたことでオープン馬が分散。涼風特別を勝ったのはシンザンボーイでした。しかし開催替わり5日(日)のマロニエ賞はそのシンザンボーイが出走枠に入れないほどのメンバー構成。はまなす賞のカイセドクター、朱雀賞のメムロボブサップと両レースの勝ち馬も出走予定です。今開催から基礎重量が10キロ増え、オープンは690キロとなり、3・4歳も含め牡馬は特別戦では700キロ台を課されます。また次開催9月19日の岩見沢記念は基礎重量820キロの高重量。パワーと障害力が問われる秋競馬のスタートです。

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【第11回開催1日目】
 9月4日(土)のメイン第10レースは、長月特別(B1級-1組・20:10発走予定)

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 近2開催はB1級単独の特別戦は組まれておらず、直近の特別は8月16日のベガ特別で格下B2級との混合戦でした。同レースは4歳が5頭と多く、1~3着を独占。ここには1、2着馬が出走しています。
 ◎コウテイはベガ特別では2着でした。B1級で賞金上位の4歳は同じ開催の山鳩賞(4歳オープン)に出走。昇級戦でもB2級を4戦で突破してきた勢いが買われたか1番人気に推されました。結果逃げ粘れずでしたが、決め手の違いを見せつけたエンゼルフクヒメは柏林賞5着があり実績上位。今回も両馬のハンデ差25キロは変わりませんが、当時から基礎重量が10キロ増えているぶん、前で運べるコウテイに逆転のチャンスが生まれそうです。
 ○エンゼルフクヒメは、コウテイを差し切ってB1級初勝利を特別戦でマーク。第2障害に到達したのは3番手とこの馬にしては積極的に運んで、しかもひと腰でクリアと、すべてがうまく噛み合った印象でした。続く前走の平場戦も障害を3番手で越えての惜敗で、ひと皮剥けた今なら、特別戦でも評価を下げる必要はありません。
 ▲コウシュハボブは、山鳩賞に出走しており、B1級の4歳では上位の存在。8月2日のしし座特別(B1級-1組)でメンバー最先着の3着は、コウテイと同じく昇級初戦での好走でした。B2級-1組の拓成湖特別(6月26日)では残り20メートルで単独先頭に立ったコウテイを交わして楽勝。当時からともに重量が45キロ増えての今回はどうでしょうか。
 △センショウニシキは7歳で、昨季A2級-1組の特別戦で接戦を演じたキャリア上位。B1昇級後も3戦連続で2着と安定感が魅力。B1級特別初挑戦になりますが、障害はひと腰で越えている巧者だけに、重量の増量も克服できそうなことから警戒は必要です。

【第11回開催2日目】
 9月5日(日)のメイン第11レースには、マロニエ賞(オープン・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 ばんえいグランプリ、5歳の準重賞・朱雀賞と連勝したメムロボブサップが回避したため、ハンデ差は最大でも10キロしかつきません。しかし次開催には岩見沢記念が組まれているため、各陣営の思惑も推理したいところです。
 注目は◎インビクタです。4歳を除く今開催の通算収得賞金順13番目で、ここを勝てば岩見沢記念出走圏内に入れる可能性があります。オープン昇級初戦の前走は世代限定戦の朱雀賞(5着)でしたが、3走前のサマーカップ(オープン・A1級混合)はミノルシャープの2着で、4着メジロゴーリキには先着。5走前の天の川特別(オープン・A1級-1組混合)ではアアモンドグンシンの3着など、A1級の10キロ減はあったにせよ、オープン一線級と好勝負してきました。サマーカップ、天の川特別とも障害をひと腰で早めにクリアしながら粘りを欠く内容でしたが、重賞前で収得賞金上位馬の仕上げに余裕があれば逃げ切りに期待できます。
 ○アオノブラックは、旭川記念8着、ばんえいグランプリ5着などこの夏は不本意なレース続き。しかし前走の朱雀賞では6着とはいえ障害は立て直して、復活の兆しはありました。岩見沢記念出走に賞金は足りていますが、ここは叩き台というより、結果を出して手ごたえをつかみたいところかもしれません。
 5歳馬2頭以外は、前走が涼風特別(オープン)ですが勝ち馬のシンザンボーイは不在。
 ▲アアモンドグンシンは2着で、障害をひと腰2番手クリアから勝ち馬を1秒7差まで追い詰めています。通算90戦で30勝に対し着外34回と、勝つときは強く負けるときは大敗というタイプですが、前走久々にコンビを組んだ阿部武臣騎手との相性がよさそう。今回はお手馬メムロボブサップが回避したため、引き続きこの馬の手綱を取ります。
 △メジロゴーリキ△ミノルシャープは涼風特別で3、4着。今回は5歳馬2頭が加わりますが、近走の安定感上位といえます。

【第11回開催3日目】
 9月6日(月)のメイン第11レースは、白露特別(A2級-1組・20:15発走予定)

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 ◎ナカゼンガキタは、昨季オープン格付で、B2級まで下がった今季は6月の初戦から5連勝しています。続く前々走のデネブ特別(A2級-1組混合)で2着に敗れましたが、A2昇級初戦で負担重量20キロ増ながら障害をふた腰で越え、同じくオープンから降級したノエルブランにコンマ2秒差の惜敗。なお今回も出走している3着センリョウボスと3秒3、4着ミノルシンザンとは7秒3差でした。しかし前走の不知火特別(A1級混合)を逃げ切って、強力なA1級馬たちをしりぞけています。今開催から基礎重量は10キロ増でも、賞金ハンデ5キロは据え置き。A2級同士の一戦だけに負けれられません。
 ○センリョウボスは、デネブ特別では障害3番手からナカゼンガキタに迫っています。前走は中日スポーツ杯(A2級)を使われましたが、雨馬場で馬場水分は2.6%。2着ココロノタカラがデネブ特別(5着)から30秒以上タイムを縮めているのに対し、こちらは13秒3速くても5着だったのは馬場適性の差といえるでしょう。今回はそれほど軽くならないはずで、際どい勝負に持ち込めそうです。
 ▲ミノルシンザンは、今回もライバルになりそうなセンリョウボスと今季特別戦で4度対戦し、極端な軽馬場だった中日スポーツ杯を除けば2勝1敗と勝ち越しています。その前走も、デネブ特別で膝を折った障害の立て直しに重点を置いた内容に見え、7着でも今回につながる内容といえます。
 △ココロノタカラは、中日スポーツ賞ではデネブ特別と動きが一変。前々で運んで2着に食い込みました。とはいえ5月の特別戦では馬場水分1.1%で、ミノルシンザン、センリョウボスを破った実績もあります。久々の好走だった前走が、キッカケになる可能性はあります。

今週の見どころ(8/28~8/30)

2021年8月26日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※8月30日(月)~9月12日(日)は無観客開催

 8月29日(日)のメインには、3歳・4歳混合の重賞・はまなす賞が行われます。基礎重量に10キロ差あり、格下で軽ハンデの3歳馬(ばんえいは直近3シーズンの収得賞金でクラスが決まるため、4歳よりキャリアが浅い3歳は番組賞金が少ないことが多い)の台頭も見られます。勝ち馬は6年連続で重賞初制覇で、17年以降の勝ち馬は、4歳以降も重賞で連対しています。なお今年の出走予定馬で重賞勝ちがないのは4頭です。

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【第10回開催4日目】
 8月28日(土)のメイン第10レースには、涼風特別(オープン・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催には5歳の準重賞が組まれており、メンバーはすべて6歳以上。ファン選抜重賞・ばんえいグランプリからの出走馬が多いものの、今季2走目のベテラン10歳に注目します。
 ◎シンザンボーイは、今季初戦の前走とかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)が6番人気で5着。昨冬の転厩で減った体重が戻っておらず、さらに68キロ減はインパクトがありました。しかし障害をひと腰離れた5番手で越えると、前との差を一気に詰め、ゴールデンフウジンの追撃も振り切っています。3月のばんえい記念以来でしたが、レース勘は養われていた印象。例年、重量が軽い春先はひと息で、稼動期に始動したのもよかったのでしょう。前走の1~3着は5歳で、4着の牝馬も今回はいません。オープン限定で相手は強くなりますが、暑い季節に使われていないことでフレッシュな状態のはず。今季初勝利が期待できます。
 ○ミノルシャープは、ばんえいグランプリ連覇はならず。しかし障害を越え一旦は2番手をうかがっての4着なら力は出したでしょう。2、3着馬は今回も出走。とはいえ2着センゴクエースとはハンデ差が10キロつき、3着メジロゴーリキは2走前の特別戦で4着に下しています。
 ▲メジロゴーリキは、負担重量770キロ以上の重賞では北斗賞、旭川記念、ばんえいグランプリと続けてミノルシャープに先着。しかし特別戦では5月以降は2度とも負けています。今回は両馬とも715キロだけに、重量適性の点で分が悪そう。ただシンザンボーイの主戦でもある西謙一騎手は、今回こちらに騎乗します。
 △センゴクエースは、4走前のミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)では、逃げるミノルシャープを一気に交わし去って勝利。当時もばんえいグランプリもミノルシャープと同重量でしたが、今回10キロ差つくのは気になります。

【第10回開催5日目】
 8月29日(日)のメイン第11レースは、BG3・第33回はまなす賞(3歳・4歳混合・20:10発走予定)。3歳馬タカナミが回避しての9頭立てで争われます。

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 ◎ゴールドハンターは、4走続けて障害をひと腰でまとめ、2勝、3着2回と安定感があります。2走前の柏林賞はオープン馬の基礎重量720キロの高重量戦。先行各馬が障害で手間取るなか、ためて仕掛けは6番手でしたが先頭で越え押し切る盤石のレースでした。前走の山鳩賞(4歳オープン)には、今回の4歳馬のうち4頭が出走。ゴールドハンターはA1昇級で、唯一、柏林賞から重量が据え置きでも1番人気に推されました。一騎打ちを演じたトワトラナノココロ、キョウエイリュウから離れた障害4番手クリアでも、この馬にとっては十分挽回できる差で、勢いよく伸びると、1着キョウエイリュウに2秒7差まで迫っての3着。ここも障害ひと腰なら、よほど位置がうしろにならなければ、重賞初制覇を果たした昨年のはまなす賞と同じく決め手を発揮し、連覇が期待できます。
 ○イオンは、3歳牝馬ながら前走体重1052キロはメンバー中3番目に重く、馬格に恵まれています。となると力を発揮するのは重量を課される重賞で、牝馬限定の黒ユリ賞、ばんえい大賞典の2戦2勝と相性は抜群です。ここは年長の4歳が相手で、しかもすべて格上と試金石の一戦。なお3歳牝馬では、同じく黒ユリ賞を制していたミスタカシマが18年に同じ660キロで2着に入っています。ばんえい大賞典勝ちは同馬以上の実績といえるだけに、対抗格も過大評価ではありません。
 ▲キョウエイリュウは、ばんえいダービーなど重賞4勝の実績は上位。柏林賞、山鳩賞ともトップハンデでしたが、6着、1着と着順を上げており好ムード。ここも最重量の710キロを課されますが、山鳩賞でコンマ3秒差の接戦を演じた2着トワトラナノココロとのハンデ差が10キロに縮まっているのは有利。ただ、3着ゴールドハンターが障害をスムーズに越えた場合、よほどのリードがないと、先頭のままゴールは難しいかもしれません。
 山鳩賞組は、3着ゴールドハンター、1着キョウエイリュウ以外にも注目。軽量3歳馬のハナを叩く展開なら2着△トワトラナノココロ、同4着も柏林賞ではゴールドハンターに4秒差まで迫って2着△カイセドクターも圏内にいます。

【第10回開催6日目】
 8月31日(月)のメイン第11レースは、準重賞・朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)

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 ◎メムロボブサップは、2歳シーズンにナナカマド賞、イレネー記念を制覇すると、3歳三冠、そして4歳シーズンでも三冠を達成しているチャンピオン。今季は、ばんえい十勝オッズパーク杯2着、北斗賞3着、旭川記念2着と好勝負を続けると、前走のばんえいグランプリで古馬重賞初制覇。オープン800キロの高重量で逃げ切って2着センゴクエースに6秒6差をつける完勝でした。今回の760キロでは3月のスターライト特別(5歳オープン)で勝利していますが、今回はオープン馬同士でもハンデ差がつきます。同じく最大80キロ差のトップハンデを課された2月のダイヤモンドダスト賞(5歳オープン)は6着でした。それでも前走を勝った弾みがあれば突破は可能でしょう。
 ばんえいグランプリに出走できなかった格付上位馬は、とかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)に出走。1番人気のマルミゴウカイが障害で崩れたとはいえ、ここにも出走しているインビクタ、コマサンエース、コマサンブラックの5歳馬3頭で上位を独占しました。
 なかでも注目は○コマサンブラックです。逃げたインビクタを早めにとらえにかかりながら、ゴール前ではこちらが根負けして3着。5キロ重くても最後まで抜かせず押し切ったインビクタはさすがでした。しかし同馬は今回からオープンに昇級したことで賞金ハンデも課され740キロ。A1級据え置きのコマサンブラックとにとっては、ハンデ差が5キロから20キロに広がるのが有利と言えます。
 コマサンブラックをとらえ2着だった▲コマサンエースにとっても同じことがいえそう。2月のダイヤモンドダスト賞を逃げ切った実績があり、10キロ差でジェイエース(2着)、70キロ差でメムロボブサップ(6着)を下しています。
 △インビクタは、オープン昇級で世代3番手に浮上。メムロボブサップと20キロ差でどこまでやれるか注目です。

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