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今週の見どころ(10/16~10/18)

2021年10月14日(木)

帯広競馬場開場について

 今週より土曜日も全12レース編成で、メインは第11レースとなります。
 10月17日(日)のメイン第11レースには2歳シーズン三冠の第1弾・ナナカマド賞が行われます。昨季から牡馬限定の翔雲賞が増えたことで、牡馬、牝馬とも最大四冠制覇が可能となりました。このナナカマド賞は、昨年のアバシリサクラこそ第2回能力検査を受検し初戦は6月でしたが、それまでは第1回能検で合格し4~5月にデビューした馬が勝利していました。今年は出走全馬が第1回能検で合格しています。

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【第14回開催1日目】
 10月16日(土)のメイン第11レースには、秋陽特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 B1級とB2級の混合で、前開催の同条件・寒露特別組に、秋桜賞(3歳オープン)や平場のB1級-2組を使われた馬が挑む構図です。
 ◎リュウセイペガサスは、寒露特別で2着同着。8月には自己条件B2級の特別戦を勝利しており、初の格上B1級相手だった寒露特別では逃げてゴール前4頭による優勝争いを演じました。前走は4歳がこの馬を含め6頭と多く、1着馬ともう1頭の2着馬も4歳でしたが、今回はこの馬だけとハンデ面で有利。5着以内ならB1昇級となりますが、できれば勝って決めたいものです。
 ○マオノダイマオーは、寒露特別が4着でした。早めに勝負に出たぶん終いの伸びを欠きましたが、若馬の減量がない5歳ながら、10~35キロ軽い1、2着の3頭を相手に健闘しています。リュウセイペガサスとは1秒5差なら挽回できる余地はあります。
 ▲センショウニシキは、今季の大敗は9月の長月特別(B1級-1組)8着のみ。とはいえ3月のA2級-1組で4着があるように特別戦が合わないということではなく、展開などに原因があったかもしれません。19年シーズンの1勝は2月、昨季4勝のうち3勝は11月以降と、ロータリーハローがけやロードヒーティングなどがある冬馬場のほうが動けており、ここで変わり身があるかもしれません。
 寒露特別が1番人気で5着だった△ヤマトジャパンや、3歳ではB2級の平場戦で2戦とも連対している△ミソギホマレに注目します。

【第14回開催2日目】
 10月17日(日)のメイン第11レースは、BG3・第44回ナナカマド賞(2歳・20:10発走予定)。牡馬570キロ(牝馬550キロ)から収得賞金130万円につき10キロが課される別定重量戦で、青雲賞(2歳牡馬オープン)の上位3頭が10キロ増。10頭立てで争われます。

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 ◎キングフェスタが堂々の主役です。目下世代最多の7勝を挙げており、青雲賞では障害4番手から一気の抜け出しで快勝している実績は断然。今回は580キロでも、同レース2、3着馬も同じ重量なら不利感もありません。出走10頭のうち8頭が使われている10月3日の2歳A級-1組では、唯一賞金ハンデ10キロを課されながらも逃げ切っており、早くも王者の風格を漂わせています。
 ○ヘッチャラは、青雲賞、前走ともキングフェスタの2着でしたが、3走前・9月12日の2歳A級-1組を勝利。障害2番手から抜け出し、キョウエイハンターを2着、キングフェスタを3着にしりぞけています。勝ち時計が1分3秒9と速かっただけに、その結果がここに直結するとは思えませんが、実際に先着しているのは強みといえます。
 ▲ジェイホースワンは、デビューから3連勝で今季最初の2歳A級-1組を勝利。その後は勝ち馬から10秒以上離されるレースが続き、青雲賞も回避しました。しかし10月3日の2歳A級-1組では10番人気で3着を確保。障害4番手から脚を伸ばして復調気配が感じられます。馬場水分は3.1%でしたがロータリーハローによる馬場整備が行われるようになり、それほど軽くないのかもしれません。馬場状態が向いたことが前走好走の一因ならここも期待できます。
 青雲賞で3着だった△キョウエイハンター、8月29日の2歳A級-1組ではキングフェスタに5秒4差と見せ場大きい4着△ヤマカツエースにも上位進出のチャンスがありそうです。

【第14回開催3日目】
 10月18日(月)のメイン第11レースは、狩勝賞(オープン-1組・20:10発走予定)

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 前開催の神無月特別(オープン)は、4歳重賞・銀河賞組のカイセドクター、ヤマトタイコーに加え、岩見沢記念1着メジロゴーリキも回避したため7頭立て。今回は4歳2頭に、疾風賞(B級以上選抜)2着メムロボブサップが加わっても、7頭立てとなっています。
 ◎メムロボブサップは、前走定量500キロでの選抜戦・疾風賞で2着。9月19日の岩見沢記念には登録すらせず、連覇を目指し調整されてきました。しかし、この馬が昨年4歳で逃げ切って制したように、若馬10キロ減は大きいようで、今年は逃げた4歳ゴールドハンターをとらえることができませんでした。今回は通常の特別戦ですが、神無月特別1、2着馬やメジロゴーリキは不在と相手に恵まれています。課題は最大35キロ差のトップハンデ。神無月特別3着で同じ5歳のライバル・アオノブラックとの20キロ差を克服できるかどうか。
 ○アオノブラックは、神無月特別が6番人気で3着。5月16日以来となる馬券絡みを果たしています。今回の重量に近い720キロでは、5月のばんえい十勝オッズパーク杯を逃げ切って、同じ重量のメムロボブサップを2着に下しています。今回20キロ差つくのは有利で、本来の実力さえ発揮できれば、ばんえい十勝オッズパーク杯以来となる勝利のチャンスといえます。
 ▲キタノユウジロウはその逆で、神無月特別が4番人気で7着と不本意な結果。障害で後手を踏んだ面はあるにせよ、伸びが見られなかったのは、ロータリーハローによる走路整備が行われるようになっての初出走で、戸惑いがあったかもしれません。もともとパワーが必要な馬場は向く印象があるだけに、慣れがあれば巻き返しは可能とみます。
 △シンエイボブは、全弟メムロボブサップと今季3度対戦しいずれも先着を許しています。今回からオープンへ昇級しており、クラスハンデがなくなるのは不利。しかし35キロのハンデ差と3連勝の勢いは侮れません。

今週の見どころ(10/9~10/11)

2021年10月 8日(金)

帯広競馬場の開場について

 10月11日(月)のメインには、疾風賞が組まれています。ばんえい競馬の最高峰レースであるばんえい記念は負担重量1トンを曳き第2障害での攻防などパワー勝負ですが、このレースはその半分の500キロ。スタートからゴールまで一気に歩き切る点が見どころです。年明けに実施される準重賞・スピードスター賞の予選第1弾にもなっており、昨季のこのレース、決勝とも制したメムロボブサップが出走予定。2年連続のスピード王に名乗りを上げたいところです。

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【第13回開催4日目】
 10月9日(土)のメイン第10レースは、寒露特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)。B1級馬6頭、B2級馬4頭による10頭立てです。

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 ◎ヤマトジャパンは、近2走がフォーマルハウト特別(B1級-2組)1着、デイリースポーツ杯(B1級-1組混合)3着。2走前は障害を差のない2番手クリアしすぐに先頭に立つと、7番手から追い込んできたマオノダイマオーを振り切っています。前走は、オープンからの降級馬オレワチャンピオンに逃げ切られてしまったものの、3頭横一線の2着争いに加わり3着で、この時はマオノダイマオーを差しています。
 ○マオノダイマオーは、ここ2走が2、4着。前半の位置取りや障害のキレと同様に成績も安定しています。今回は前走で大逃げを打ったオレワチャンピオンが不在で戦いやすい相手関係。ヤマトジャパンとの近2走の着差は1秒1、1秒0とわずかなだけに、少しの展開利があれば逆転も可能でしょう。
 ▲ギンジは、前開催では玉泉館特別(B2級-1組混合)を使われて2着。B2級との混合で相手は楽でしたが、極端な軽馬場で、逃げた30キロ軽い馬をとらえきれませんでした。今回がヤマトジャパンと初対戦になりますが、2走前の長月特別(B1級-1組)では、オレワチャンピオンが障害で苦戦したとはいえ、こちらが先着を果たしています。位置取りによっては今度こそ末脚の出番があるかもしれません。
 △ヒメトラマジックは、前走のB1級-3組平場戦でB1昇級後の初勝利をマーク。障害を離れた2番手で越え差し切っています。今季3勝がいずれも平場戦ですが、フォーマルハウト特別は8着でも着差ほど負けていません。勝ったことで弾みがつけば上位進出も期待できます。

【第13回開催5日目】
 10月10日(日)のメイン第11レースには、郵政創業150年記念(A2級-1組混合・20:05発走予定)が行われます。

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 格上A2級は5頭すべてが5歳以上で、B1級は5頭中4頭が4歳という組み合わせ。なお前開催のデイリースポーツ杯(B1級-1組混合)には4歳馬が不在で、B1級のオレワチャンピオンが逃げ切って、2着はA2昇級初戦のフナノダイヤモンドでした。
 注目は4歳馬◎コウテイです。2開催前の長月特別(B1級-1組)は障害を2番手で越え4着でしたが、1、2着は同じ4歳。追い込んで3着フナノダイヤモンドとは6秒6差でも、同馬の直後にゴールへほぼ入線しかけた状況で止まってしまったもので、着差ほど実力は離れていない印象。そして今回、両馬のハンデ差が5キロから20キロへと広がります。
 その○フナノダイヤモンドは、今季B1級では平場戦2勝、特別戦(混合戦含む)は8戦して2着1回、3、4着各2回、5着1回と堅実な成績。前走のデイリースポーツ杯が2着と、A2昇級初戦でも通用するところを示しました。1着オレワチャンピオンは今回も出走していますが、8月のベガ特別(B1級-1組混合)、長月特別ともコウテイに先着を許しており相性がイマイチ。フナノダイヤモンドを上位に取るほうがベターでしょう。
 ▲センリョウボスはメンバー中で唯一、今季A2級-1組の特別戦で連対があり実績上位。なお今季B1級での1勝は、フナノダイヤモンドを差し切ってマークしています。
 △コウシュハボブは、長月特別が7着でも障害をひと腰でまとめ、続く前開催の4歳重賞・銀河賞では9番人気で5着と善戦しています。重賞後だけに疲れはあるかもしれませんが、4歳内での格はコウテイより上といえます。

【第13回開催6日目】
 10月11日(月)のメイン第11レースは、疾風賞(B級以上選抜・20:00発走予定)です。上位馬には年明けに行われる同じ定量500キロでの決勝戦・スピードスター賞への出走権が与えられます。

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 ◎メムロボブサップは、4歳の昨季が定量500キロ路線に初参戦ながら、予選の疾風賞、決勝のスピードスター賞とも逃げ切って、スピード王の称号を手にしました。近年のスピードスター賞は19年アアモンドロシア、20年ジェイファーストと重賞実績がない馬が勝っていましたが、この馬は世代重賞8勝(当時)と高重量で活躍。それでいて予選が48秒0、決勝戦も44秒2という出色の時計をマークしているのは驚かされます。5歳の今年は昨季はあった若馬10キロ減がなくなりますが、不動の主役となるでしょう。
 出走9頭中4頭に同条件の出走経験があります。しかしメムロボブサップを除くと、最高タイムはブチオの55秒5(18年12月の地吹雪賞)では微妙な感も。初挑戦馬に期待します。
 ○インビクタは、アアモンドグンシンが前半33秒で飛ばし逃げ切った7月5日の特別戦(馬場水分3.8%)ではテンのスピードを見せ、メムロボブサップより先に障害で仕掛けています。同世代のメムロボブサップ相手では苦杯を嘗め続けていますが、新たな舞台で素質が開花するかもしれません。
 ▲エンゼルフクヒメは最軽量470キロが有利。近3年のこのレースでは同じ470キロの4歳牝馬が4頭出走し、いずれも3着以内に入っているのは有利なデータといえます。
 △ゴールドハンターも4歳馬で、世代重賞2勝の実績があります。障害にムラがあるため前半から押していくことはまれですが、ハイペースに対応できれば、世代屈指の末脚の出番があるかもしれません。

今週の見どころ(10/2~10/4)

2021年9月30日(木)

帯広競馬場の開場について

 第13回開催の今週からは基礎重量がさらに10キロ課され、オープン700キロ。オープンで今季の収得賞金が多い馬は、10月4日(月)メインの神無月特別に編成されていますが、メムロボブサップは次週の疾風賞に出走予定のため不在。しかし、メジロゴーリキら岩見沢記念組と、4歳の銀河賞組の激突は楽しみです。
 また、3日(日)のメインである3歳オープンの秋桜賞は、11月7日に行われる二冠目・ばんえい菊花賞に向け注目されます。

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【第13回開催1日目】
 10月2日(土)のメイン第10レースには、田山産業ばん馬大会記念(A1級-1組混合・20:05発走予定)が行われます。A1、A2級の混合戦はナカゼンガキタが回避しての9頭立て。フォルテシモが唯一のA2級で昇級初戦となります。

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 2走前がポテト特別(A1級-1組)、前走が十勝毎日新聞社杯(A1級混合)だった馬が多い組み合わせです。◎シンエイボブは近2走を連勝。ともに逃げたのはノエルブランで、ポテト特別は同馬を際どく差し切っていますが、十勝毎日新聞社杯は残り30メートル手前で先頭に立ち余裕を持っての押し切りでした。今回は通常どおり今季の収得賞金順の編成ですが、通算でもシーズンでも目下、A1級では最多の賞金を稼いでいます。2着だった3走前の不知火特別(A1級混合)で逃げ切っているナカゼンガキタが不在なら、3連勝へ向け死角は見当たりません。
 ○マルミゴウカイは、不知火特別では障害で手間取って8着。ポテト特別を回避し調整された十勝毎日新聞社杯も7着とひと息でした。ここはシンエイボブ一強ですが、近走で同馬を破って勝利している(7月の層雲峡特別)のはメンバー中でこの馬だけ。状況は厳しいものの逆転の可能性を秘めています。
 ▲ノエルブランは、オープン混合だった十勝毎日新聞社杯ではシンエイボブに抵抗できず18秒1差つけられての6着。しかし、メンバー中では2番目に高い着順でした。同じく今季の収得賞金順編成だったポテト特別では1秒5差の惜敗だったように、食い下がれる余地はあります。
 △コマサンエースは、近2走ともシンエイボブを抑えて1番人気に推されています。ポテト特別は障害を2番手で越え3着でしたが、十勝毎日新聞社杯では後方のまま10着でした。今回、金田勇厩舎からはこの馬のみ出走で金田利貴騎手に手綱が戻ります。相手関係も楽になっており、見直しが必要でしょう。

【第13回開催2日目】
 10月3日(日)のメイン第11レースには、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン・20:05発走予定)が行われます。

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 8月1日のばんえい大賞典を勝ったイオンがB2級からA2級へ2クラス上がった以外は、同レース(不出走馬は当該開催)から1クラス昇級か据え置き。当時と同じオープン700キロの重量格別定戦だけに、上位に入りながらあまり重量が変わっていない馬に注目します。
 ◎オーシャンウイナーは、雨馬場のばんえい大賞典では勝ち馬に突き放されて2着。楽勝だった3月のイレネー記念と同じ690キロで、走破時計を13秒3も縮めましたが、それでも逃げたイオンをとらえることはできませんでした。しかし当時30キロあった両馬のハンデ差が今回は20キロになります。台風の影響もあり、ここも馬場水分は高めかもしれませんが、今開催から走路整備にロータリーハローが用いられています。馬場が深くなり力を要する状況なら違った結果もありそうです。
 ○ミソギホマレは、牝馬ながらイレネー記念で3着に追い込んでいる実力馬で、ばんえい大賞典は競走除外でした。今回も手綱を取る阿部武臣騎手では目下13戦連続連対。同騎手が手綱を取ったときのイオンとの対決は、2月に行われた牝馬の定量戦・黒ユリ賞まで遡ります。勝ったイオンに7秒9差つけられての2着でしたが、ともにゴール前でいっぱいになり、立て直しにかかった時間の違いだけで力差は大きくなかった印象。今回10キロ差つけば逆転も考えられます。
 ▲ネオキングダムは、イレネー記念2着。ばんえい大賞典は3番人気で6着でしたが、20キロ以上も体重を減らしたのが響いた感があります。8月29日の4歳混合重賞・はまなす賞では、イオンとのハンデ差が20キロから10キロに縮まっていたものの着差を広げられてしまいましたが、今回は3歳同士の争い。引き続いての10キロ差でも流れに乗りやすいはずで見直したいです。
 △イオンは、黒ユリ賞、ばんえい大賞典1着、はまなす賞2着と出走した重賞すべてで連対。ばんえい大賞典と比べ、2着オーシャンウイナー、4着アルジャンノオー、6着ネオキングダムらとハンデ差が10キロずつ縮まっており、果たしてどうか。

【第13回開催3日目】
 10月4日(月)のメイン第11レースには、神無月特別(オープン・20:05発走予定)が行われます。

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 はまなす賞のカイセドクター、銀河賞のヤマトタイコー、岩見沢記念のメジロゴーリキと近走で重賞を勝っていた3頭が回避しての7頭立て。うち5頭が近2走でマロニエ賞(オープン)、重賞・岩見沢記念と使われていました。
 ◎キタノユウジロウは、マロニエ賞、岩見沢記念とも逃げて2着。マロニエ賞では自信を持った先行策から障害をひと腰で越え、センゴクエースには差されたものの、ミノルシャープの追い上げはしのいでいます。この3頭のうち1着センゴクエースのみ当時から15キロ増で、ほかは10キロ増。わずか1秒0差ならキタノユウジロウの逆転が期待できます。
 ○ミノルシャープは、同じ近2走が3、4着。両レースとも、短時間ながら先頭に並びかけようかというシーンもありました。キタノユウジロウとの着差は、岩見沢記念の5秒7に対し、マロニエ賞がコンマ9秒なら、特別戦のほうが接戦に持ち込める可能性が高そうです。
 ▲アアモンドグンシンは、マロニエ賞6着に対し岩見沢記念が3着。かといって岩見沢記念のほうが好内容だったというわけではなく、この馬を含むメンバーの多くが高重量もあって障害で苦戦したため。障害さえ越えてしまえばしっかり歩ける長所が生きたとはいえ、手放しでは誉められません。センゴクエースと同じく、マロニエ賞より15キロ増は不利で、前走と同様、展開の味方は必要でしょう。
 △センゴクエースは、マロニエ賞と同じく今回もトップハンデ。しかし減量がある4歳キョウエイリュウを除けば最大20キロ差ならこなせても不思議ありません。

今週の見どころ(9/25~9/27)

2021年9月23日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※9月27日(月)まで無観客開催(ばんえい競馬は開催いたしますが、お客様は競馬場へ入場できません)

 9月26日(日)のメイン第11レースには4歳シーズン三冠の第2弾・銀河賞が行われます。一つ前の第10レース青雲賞は2歳牡馬にとって最初の特別戦です。2歳シーズン三冠の初戦・ナナカマド賞(10月17日)の前に実施される特別戦は、牝馬2レースに対し、牡馬はこれが唯一。収得賞金上位馬はここで結果を残せば、余裕あるローテーションで臨むことができるはずです。

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【第12回開催4日目】
 9月25日(土)のメイン第10レースには、野分特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催の1走目は通算収得賞金が多い馬が上の組に編成されており、このレースはA1級で賞金が少ない馬と、あと1勝で昇級というA2級で賞金が多い馬の対戦。今季7勝を挙げているナカゼンガキタが回避したことで混戦模様です。
 ◎ホクトシンバは昨季A1級で、今季A2級スタート。降級利が少ないなか、それでもA2級同士の特別戦では、体重が1044キロまで減った1戦を除けば、負けても10秒差程度まで。ルビー特別(7月26日)、中日スポーツ賞(8月23日)とも3着と勝利まであと一歩に迫っています。前開催の平場の2組は1番人気で8着。しかし夏以降、障害で崩れ知らずだっただけに、続けて苦戦というのは考えにくいはず。A1級にも抜けた馬はおらず、巻き返しが期待できます。
 ○ココロノタカラは、ルビー特別(馬場水分0.4%)6着で、中日スポーツ賞(馬場水分2.6%)2着。障害はともにひと腰で越えており、軽めの馬場のほうが行き脚がつきやすいからか、中日スポーツ賞ではホクトシンバとの追い比べでコンマ6秒先着しています。あとは木曜に降った雨の影響がどれくらい残るかでしょう。
 ▲アオノゴッドは、2走前が5歳限定戦で、前走のポテト特別(A1級-1組)が実質A1初戦でしたが4着。オープンからの降級馬などを相手に善戦しました。2着ノエルブランとは6秒3差ですが、同馬はルビー特別(A2級-1組)では3着ホクトシンバに7秒差をつけ勝利。ノエルブランを物差しにすればホクトシンバと力差はありませんが、クラスハンデ10キロは影響しそうです。
 △アアモンドヒューマは、ホクトシンバが8着だった前開催の2組戦で2着と先着。続く前走の決勝戦は7着でしたが、前述ココロノタカラが障害を先頭で降りて2着に粘るくらい極端な軽馬場でした。馬場状態次第で見直せます。

【第12回開催5日目】
 9月26日(日)のメイン第11レースは、BG2・第29回銀河賞(4歳・20:10発走予定)

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 出走馬10頭のうち、8頭が7月の柏林賞に出走とほぼ再戦。700キロのゴールドハンターが1着、710キロのカイセドクターが2着と障害を越えた順に入線。トップハンデ720キロのキョウエイリュウは両馬に迫ろうかというシーンがありながら残り10メートルで一杯になり6着。1番人気で700キロのトワトラナノココロは、残り30メートルで遅れて7着でした。
 ◎キョウエイリュウは、2歳シーズンに二冠を達成し、3歳シーズンでもばんえい菊花賞、ばんえいダービーと二冠を達成した世代ナンバーワンホース。柏林賞は結果6着でしたが、最大50キロ差のトップハンデでもダービー馬の力の片鱗は示しました。8月の3歳・4歳混合重賞・はまなす賞は3着。柏林賞と重量差が変わらなかったカイセドクターが1着でしたが、ゴールドハンターの8着は障害で苦戦したものとはいえ、今回と同じ10キロ差でこちらが先着しています。その後カイセドクターがオープンに昇級し、今回は賞金ハンデも課されているため、こちらが10キロ軽い立場。柏林賞のリベンジに期待です。
 ○ゴールドハンターは、3歳時のはまなす賞で、4歳のオープン馬メムロボブサップ、アオノブラック相手に差し切って重賞初制覇を飾っています。しかしそれ以降は10カ月ほど勝利がなく、6月のレースで追い込みを決めた勢いに乗って、柏林賞では逃げ切り勝ち。障害に不安があるため大敗も多いですが、うまく噛み合えば強い競馬ができます。連覇を狙った4歳のはまなす賞はモロさが出て8頭立ての8着と大敗ですが、これもこの馬の持ち味。今回はひと開催空きましたが、二冠に向けて調整されていたのであれば当然チャンスはあるでしょう。
 ▲カイセドクターは、3歳三冠が2、2、3着で、柏林賞も2着。しかし重賞9度目の挑戦となった前走のはまなす賞で初タイトルを獲得。前述のとおり今回からオープンへ昇級し、さらには賞金ハンデも課され、最大重量差60キロは厳しい条件。しかし過去5回で750キロの馬が4勝とデータの後押しがあります。
 △トワトラナノココロは、イレネー記念2着の実績があり、スピードと障害力が持ち味で、今季6勝すべてが逃げ切り。柏林賞は障害4番手から粘れず7着に敗れており、はまなす賞が競走除外で、柏林賞からは30キロ増のためキョウエイリュウとの重量差が10キロに縮まるのも微妙。ただ出走してきたからには警戒は必要でしょう。

【第12回開催6日目】
 9月27日(月)のメイン第11レースは、デイリースポーツ杯(B1級-1組混合・20:15発走予定)。A2級馬3頭、B1級馬6頭による9頭立てとなります。

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 ◎ヤマトジャパンは、前走のフォーマルハウト特別(B1級-2組)で今季2勝目。障害を差のない2番手で越えすぐに先頭に立つと、7番手から追い込んできたマオノダイマオーを1秒1差でしりぞけています。ここはA2級馬との混合戦になりますが、今回のA2級勢は、長月特別(B1級-1組)3着から昇級初戦のフナノダイヤモンドをはじめ、それほど力差がない印象。B級据え置きとなる長月特別組も6、10着とひと息だけに連勝が期待できます。
 ○マオノダイマオーは、フォーマルハウト特別では障害7番手での通過も、一気の脚で追い上げてヤマトジャパンから1秒1差2着と惜敗。馬場水分2.8%と軽い馬場でしたが、3走前、2走前と苦戦した障害をひと腰でクリアと復調がうかがえる内容でした。降りてからの脚は強烈だけに、逆転を狙います。
 ▲オレワチャンピオンは、前走の長月特別(B1級-1組)では6着でしたが、流れに乗り切れなかった印象。今回は掲示板に載った4頭をはじめ4歳は不在で、先着を許したのは3着フナノダイヤモンドのみ。障害で後続に差をつけ押し切ることも可能でしょう。
 △バウンティハンターは、フォーマルハウト特別では障害三腰8番手から追い込んでヤマトジャパンに2秒7差まで迫って3着。しかし、今季の特別戦ではヤマトジャパンと対戦し、前走以外は先着を果たしており実力は互角以上。ただ、乗替わりは気になるところです。

今週の見どころ(9/18~9/20)

2021年9月16日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※9月27日(月)まで無観客開催(ばんえい競馬は開催いたしますが、お客様は競馬場へ入場できません)

 9月19日(日)は、メイン第11レースには重賞の岩見沢記念が組まれており、1つ前の第10レースが2歳牝馬の特別戦・いちい賞です。白菊賞に続く牝馬の特別戦第2弾。2歳牝馬にとっての今季の目標は年明けの重賞・黒ユリ賞になります。賞金額の増加に伴い1着とそれ以下との金額差が広がっており、今回名前がないキャリアの浅い馬でも、連勝を重ねていけば挽回のチャンスは残されています。

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【第12回開催1日目】
 9月18日(土)のメイン第10レースには、玉泉館特別(B2級-1組混合・20:05発走予定)が行われます。

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 今開催は通算収得賞金が多い順に、1組→2組...というクラス分け。B1級で賞金が少ない馬は、B2級で賞金が多い馬との戦い。わずかな賞金差でクラスハンデ10キロの差は大きく、B2級馬に魅力を感じます。
 ◎シマノシンザンは今季未勝利。10歳になりスピード面の衰えはあるようですが、昨季最終戦で減らした馬体をさらに減らしており、馬券にも絡めませんでした。しかし昨季最終戦を上回る1060キロ台に乗ってからは2、2、4、2着と動きが変わっています。年齢を考えても平場戦より特別戦のほうが持ち味が生きそうです。
 ○アーティウィングは4歳馬。近4走で2勝を挙げ、2、4着各1回と好調ですが、2万4千円足らずでB2格付と条件に恵まれています。3走前の葉月特別(B2級-1組)が古馬相手では初の特別戦で、慎重な運びに映りましたが、障害をひと腰でまとめて4着ならメドは立ったはず。2年連続のリーディングを目指す阿部武臣騎手に手綱が戻るのも歓迎でしょう。
 ▲ジェイウェイも4歳で葉月特別が初の特別戦ながら1着。続くアルタイル特別も勝ち馬とタイム差なしの2着と、B2級での実績上位です。こちらも昇級は秒読みですが、アーティウィングとの違いは賞金ハンデ5キロを課されていることです。
 △ネオキングダムは、3歳の平場戦での減量が10キロに減らされるタイミングでB1へ昇級。自己条件では流れに乗れていませんが、今回は20キロ減がある古馬相手の特別戦。ばんえい菊花賞までは時間があるため、割り引く必要はなさそうです。

【第12回開催2日目】
 9月19日(日)のメイン第11レースは、BG2・第57回岩見沢記念(20:15発走予定)

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 前回の古馬重賞ばんえいグランプリは、オープン馬同士で重量差がつかず800キロ。1番人気で逃げ切ったのはメムロボブサップで、好位で障害を越えた2頭、センゴクエースは6秒6差の2着、メジロゴーリキはさらに1秒6差の3着でした。しかし今回メムロボブサップの出走はありません。
 ◎センゴクエースの中心視が妥当でしょう。今回は賞金ハンデ20キロを課されトップハンデの840キロ。メジロゴーリキと20キロ差がつきます。近2走は10キロ差で1勝1敗でしたが、直近のオープン・マロニエ賞では障害ふた腰と立て直され、逃げ粘るキタノユウジロウをとらえて1着。メジロゴーリキに10秒1差つけた内容から、態勢は整ったと判断。7月の旭川記念以来、今季重賞2勝目に期待します。
 ○メジロゴーリキは近2戦では、涼風特別(オープン)はシンザンボーイの3着で、マロニエ賞が5着とひと息。しかし19年の岩見沢記念2着、北見記念が19年3着、20年1着、21年帯広記念2着という実績を考えれば重量が増えるのは歓迎のはず。800キロ台でセンゴクエースと20キロ差あれば、ばんえいグランプリでの1秒6差は逆転可能でしょう。
 ▲シンザンボーイは、涼風特別が今季2戦目であっさり逃げ切って勝利しています。9番人気でしたが、19年の岩見沢記念3着、北見記念1着など実績上位の存在。年々、勝ちみに遅くなっていますが、よほど調子が良いのでしょう。800~850キロでは8戦1勝、3着4回ですべて5着以内とパフォーマンスを上げてきます。
 △キタノユウジロウは、6月の北斗賞で古馬重賞初制覇。ばんえいグランプリの6着は障害で苦戦したもので、続く涼風特別を慎重に乗られ、前走マロニエ賞では攻めていって2着。センゴクエースと同じようにここへ向けしっかり調整された印象です。

【第12回開催3日目】
 9月20日(祝・月)のメイン第11レースは、十勝毎日新聞社杯(A1級混合・20:15発走予定)。インビクタとコウシュハレガシーがオープン馬で、それ以外の8頭がA1級馬で10頭立てとなります。

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 前開催の菊月特別(A1級-2組混合)、ポテト特別(A1級-1組)から各4頭が参戦しています。
 ポテト特別(馬場水分3.0%)でA1昇級後の初勝利を挙げた◎シンエイボブに注目します。6走前にA1へ昇級してからオープン馬との対戦が続きましたが、2走前の不知火特別(A1級混合)は格下A2級相手で2着と前進。A1級同士だった前走は障害を3番手で越えると、一気の脚で追い上げ、前にいたノエルブラン、コマサンエースを差し切っています。4走前も同じような展開になったものの息切れして3着でしたが、1着センゴクエース、2着メムロボブサップでは相手が悪すぎました。今回はオープン混合とはいえA1級主体のメンバー。引き続き軽めの馬場が予想され、切れ味を生かして連勝が期待できます。
 ○コマサンエースは、今季A1級スタートで平場戦での1勝のみ。障害を早めにまとめるもひと押し足りないレースが続きます。前走はシンエイボブの3着でしたが、同馬とのハンデ差が20キロから15キロに縮まります。3走前には同じ15キロ差でこちらが1秒7先着。しかし軽めの馬場では瞬発力の差が出そうです。
 ▲ノエルブランは、不知火特別がA1昇級初戦で7着でしたが、障害をひと腰で越えたものの残り10メートルで急激に脚勢が鈍りました。といえオープンからの降級馬だけにクラス慣れも早く、ポテト特別では2着。こちらもシンエイボブとの重量差が縮まるのは有利ですが、前走と同じく逃げてどこまで粘れるかでしょう。
 △インビクタは、3走前のA1級混合の特別戦を逃げ切って、コマサンエースを2着、シンエイボブを4着にしりぞけています。ただその後オープンに昇級したため、ハンデの面では不利。とはいえA1級時代には軽めの馬場でオープン馬たちを苦しめており、軽視できません。

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