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今週の見どころ(8/7~8/9)

2021年8月 6日(金)

 ばんえい十勝は今季25開催のうち約1/3を終え、第9回開催へ。今週から3歳がB4級以上の平場戦に出走した際の減量が20キロから10キロとなり、4歳と同重量となります。今開催の格付では、B級以上の3歳は38頭おり、7日(土)の第11レースは3歳が4頭、4歳が5頭出走しています。条件が変わっての傾向をつかむには恰好でしょう。
 8日(祝・日)のメインには、4歳オープンによる山鳩賞が組まれています。8月29日に実施される3歳・4歳の混合重賞・はまなす賞へ向けても注目です。

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【第9回開催1日目】
 8月7日(土)のメイン第10レースは、とかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合・20:10発走予定)。オープン馬3頭、A1級馬7頭の10頭立てとなっています。

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 ◎マルミゴウカイは、前開催はとかち桂冠賞を使われました。今季1勝につき別定5キロを課される条件で、A1級の680キロから25キロ増の705キロは、オープンのセンゴクエースやメムロボブサップより重くトップハンデ。ただ、厳しい条件だということはファンもわかっており、今季もっとも低い4番人気で、6着でした。ばんえいグランプリに選出されなかったため、今開催は自己条件のここへ出走。2走前の層雲峡特別(A1級混合)でメンバー5頭に先着と戦いやすくなっており、なにより今季の収得賞金額によるハンデのため10キロ増で済むのが強調材料。障害を立て直せれば今季6勝目が期待できます。
 ○シンエイボブも前走はとかち桂冠賞でしたが、7頭立ての7番人気ながら3着。A1級の牝馬で今季1勝の5キロ増で最軽量の665キロは恵まれていましたが、障害を2番手で越え、1着センゴクエースから4秒4差に粘っています。しかしマルミゴウカイが障害ひと腰から楽勝した層雲峡特別は8着で、同馬が実力を発揮したときは食い下がるのは厳しいかもしれません。とはいえ当時は10キロだったハンデ差が25キロに広がるのは有利でしょう。
 ▲ハクタイホウは、5~2走前に4走続けてマルミゴウカイと戦って1勝3敗。唯一先着したのは、3走前のこと座特別(A2級-1組混合)で、ともに障害はふた腰かかりましたが、先に降りて大きなリードをつけていたのが勝因といえます。層雲峡特別はマルミゴウカイよりあとに障害を越え2着だっただけに、勝ちにこだわるなら先手がほしいところ。
 2走前が層雲峡特別ではなかった4頭中3頭は5歳で、△インビクタに注目します。4走前のシルバーカップ(オープン・A1級混合)は、マルミゴウカイ2着、シンエイボブ3着、インビクタ5着、ハクタイホウ6着。3走前の天の川特別(オープン・A1級-1組混合)は、インビクタ3着、シンエイボブ6着。前開催のサマーカップ(オープン・A1級混合)では障害ひと腰から逃げ粘って2着で、ハクタイホウは7着。マルミゴウカイ以外となら好勝負に持ち込める力があります。

【第9回開催2日目】
 8月8日(祝・日)のメイン第11レースには、山鳩賞(4歳オープン・20:10発走予定)が行われます。

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 8月29日に行われる3歳との混合重賞・はまなす賞で4歳馬の出走枠は5頭。現在のところ通算収得賞金順でトワトラナノココロまでは出走圏内にいます。しかし6番目のヤマトタイコーとの差は10万円足らずで気が抜けません。
 注目はその◎トワトラナノココロです。4歳シーズン三冠の初戦・柏林賞は、1番人気で先手を取って障害も真っ先に仕掛けたのは、逃げ切り勝ちを収めた6月7日のライラック賞(4歳オープン)と同じ。ただ経験がない700キロということもあってか手こずり、詰めも欠き7着でした。柏林賞からメンバーはさほど変わりませんが、今回の690キロでは、4戦して2勝、2着1回と実績を残しています。勝って重賞への出走を確実なものとしたいところ。
 ○キタノボブサップは、先行してひと押し足りないことが多いものの、柏林賞では障害ひと腰から追い上げて4着に健闘。その後B1へ昇級しましたが、今回はB1級とB2級の負担重量は同じ条件(重量格別定重量)のため、昇級によるハンデの不利さはありません。今季の4歳は抜けた馬がおらず、10キロが課される・課されないが結果に響くかもしれません。
 ▲ヤマトタイコーは今季未勝利。11勝を挙げた昨季の凄みが薄れているものの、ライラック賞4着、柏林賞3着など安定しています。自己条件の前走A2級は障害に手間取って10着でしたが、1番人気だけに積極的に勝ちにいってのものと解釈できます。今回1番人気は考えにくいだけに、前走のように力を出し切れずに終わることはないはず。
 柏林賞馬△ゴールドハンターは、B1からA2へ昇級。他馬が当時から10キロ減なのに対し、この馬は重量据え置きなのは不利ですが、規格外の面はあるだけに、警戒はしておくべきでしょう。

【第9回開催3日目】
 8月9日(振・月)のメイン第11レースには、葉月特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催からB級以上の特別戦の基礎重量が、平場戦の規定重量より20キロ増から30キロ増になっています。
 前回の同条件・ユリウス特別のほぼ再戦ですが、障害ひと腰から逃げて3着だった◎アアモンドキーマンに注目します。前日メインの4歳オープンに出走するにはキャリア不足ですが、6月21日のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では、のちの柏林賞馬ゴールドハンターの4着。今後の飛躍が期待されます。ユリウス特別の勝ち馬は昇級して不在だけに前進必至といえます。
 ○ブラックテーオーは前走7番人気ながら、ゴール線上でアアモンドキーマンをとらえて2着に健闘しています。特別戦は5歳時の17年9月(B1級)以来と久々でしかも昇級初戦。無理せず障害を大事に乗ったことで末脚が生きました。前走くらい障害が切れれば、再度先着する場面も。
 ▲カネサスペシャルも前走は重量増もあって、前半の位置取りがうしろになりました。障害を降りてからも途中で止まるなど4着でも内容ひと息ですが、台風の影響が馬場に出るようなら粘りも増してくるはず。
 △リュウセイペガサスは6番人気で5着。昇級初戦でしたが、先行して見せ場の多い走りでした。ブラックテーオー、カネサスペシャルには巧者といえるほど障害に安定感はなく、前残りがあるかもしれません。


今週の見どころ(7/31~8/2)

2021年7月29日(木)

 8月1日(日)のメインには、3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典が組まれています。今季の3歳は、2歳三冠を含むここまでに行われた5つの重賞いずれも勝ち馬が違うという混戦の世代。その5頭すべてが出走を予定している楽しみな一戦です。
 ところで、8月15日に実施される重賞・ばんえいグランプリのファン投票最終結果が発表されました。1位はメムロボブサップですが、重賞未勝利でも4位に鹿駁(ぶち)毛のブチオが入っているのが興味深いところ。その他の順位はこちらから。

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【第8回開催4日目】
 7月31日(土)のメイン第10レースには、オッズパーク賞サマーカップ(オープン・A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 オープンとA1級混合の特別戦は、前開催は層雲峡特別、2開催前は1組の天の川特別、2組のミントスポット杯と2レース行われました。
 4頭いるA1級馬から◎インビクタに注目します。2走前の天の川特別では7番人気で3着に健闘しています。障害を2番手で越え着順を下げていますが、勝ったのは障害が切れたときはめっぽう強いアアモンドグンシンで、差して2着のメムロボブサップともにオープンの強豪。むしろ自信をつける結果だったはず。今回は、天の川特別で先着している馬が3頭、ややメンバーが劣ったミントスポット杯の出走馬が3頭おり、相手に恵まれています。
 ○ミノルシャープは、ミントスポット杯2着、前走の重賞・旭川記念は7着。今季7戦して、3つの重賞はすべて7着ながら、特別戦は2着か3着で、重賞の谷間の開催でも僅差の勝負に持ち込んでいます。次開催のばんえいグランプリはファン投票7位で選出。今回も連争いに加わりそうです。
 ▲マツカゼウンカイは、天の川特別では追い込んで5着。2着だった6月の重賞・北斗賞もそうでしたが、障害を降りてからの脚には目を見張るものがあります。藤本匠騎手がここも腹をくくって直線勝負に徹すれば、浮上のチャンスがあるかもしれません。
 △カイセドクターは、層雲峡特別では騎手がテン乗りで6着でしたが、今回は主戦の阿部武臣騎手に戻ります。阿部騎手で臨んだ2走前の4歳重賞・柏林賞は7番人気で2着。ここもあまり人気にはならないはずで、穴で一考できます。

【第8回開催5日目】
 8月1日(日)のメイン第11レースは、BG3・第46回ばんえい大賞典(3歳・20:10発走予定)。3歳三冠路線がここからスタートします。

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 出走メンバー10頭中、タカナミを除く9頭が6月14日のとかちダービー(3歳オープン)に出走。障害を先頭で越えたのはネオキングダムで、アルジャンノオーがすぐに交わしたものの、障害5番手から伸びてきたオーシャンウイナーが残り20メートル手前でとらえて勝利。アルジャンノオーはゴール前で後続に迫られましたがしのいで2着。以下、ミソギホマレ、イオン、ネオキングダムと入り、1着から5着までが4秒7差。2着から5着も3秒3差という、今年のこの世代の力関係を現すかのような激戦となりました。
 オーシャンウイナーは1番人気で、650キロでの勝利。B1からA2へ昇級したことで40キロ増となり、今回もトップハンデの690キロです。また2、4、5着馬も昇級していますが、B3からB2へ上がったアルジャンノオーとイオンは40キロ増なのに対し、重量格別定(B1とB2、B3とB4は重量が同じ)のため、B2からB1へ上がったネオキングダムは30キロ増。なお3着ミソギホマレはB2級据え置きのため30キロ増です。
 ◎ネオキングダムは、昨季の三冠すべてで2着の世代同士なら実績上位。とかちダービーでは5着でしたが、障害は先頭で通過しており、勝ったオーシャンウイナーとは4秒7と僅差。とかちダービーではオーシャンウイナーとともにトップハンデタイでしたが、今回は10キロ軽くなることで逆転を果たし、初重賞制覇に期待できます。
 ○オーシャンウイナーは、3月のイレネー記念が重賞初挑戦での制覇。もともと船山蔵人騎手のお手馬でしたが、イレネー記念の前走が初騎乗だった菊池一樹騎手の手綱で、明け3歳のチャンピオンに輝きました。イレネー記念、とかちダービー、自己条件A2級の前走さざなみ特別(2着)のいずれも自慢の決め手を生かしています。イレネー記念、とかちダービーとも同重量でネオキングダムをしりぞけており、10キロ差ついても貫禄を見せたいところです。
 ▲アルジャンノオーは、昨季ヤングチャンピオンシップを制した実力馬。今季6戦して、とかちダービーとB3級の2着2回が最高。B2昇級後の近2走は8、7着ですが、同世代が相手なら今季崩れなしの障害で後続を離し、シーズン初勝利を重賞で挙げる可能性も低くはないはず。
 黒ユリ賞を制した2歳女王△イオン、同2着△ミソギホマレも、とかちダービーに続き参戦。過去5回で牝馬が唯一馬券に絡んだのは17年3着コウシュハサマーですが、同馬の世代(現7歳)も混戦だっただけに、今年も食い込む余地はありそうです。

【第8回開催6日目】
 8月2日(月)のメイン第11レースは、しし座特別(B1級-1組・20:15発走予定)

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 ◎ハマノダイマオーは、3走前のB1級-2組混合平場戦を快勝。ためて追走し障害をひと腰で越えるとすぐに先頭へ。2着に7秒8差つけ、約1年2カ月ぶりと久々の白星でした。今季も障害のカカリが安定しませんでしたが、テン乗りで結果を出した松田道明騎手には頭が上がりません。その後も同騎手の手綱で、わし座特別(B1級-1組)4着、文月特別(B1級-1組混合)2着。ともに勝ったのはオープンからの降級馬ナカゼンガキタで、4秒ほどの差なら健闘といえるでしょう。勝ち馬がA2へ昇級したのに加え、今回はB1級同士の対戦と条件に恵まれました。今開催から特別戦での規定の基礎重量が20キロから30キロに増えていますが、近況から不安はありません。
 ○フナノダイヤモンドは、今季同条件B1級-1組の特別戦で4戦して2、3着各1回、4着2回と上位争い。こちらも息を入れながらとはいえ、特別戦でも障害をひと腰で上げられるようになっています。2走前のわし座特別はハマノダイマオーにコンマ3秒先着しての3着。平場の2組と恵まれた前走を障害2番手から抜け出し今季初勝利をマークしています。前走殊勲の松田騎手をはじめここ1年で8名が騎乗していますが、今回の船山蔵人騎手では通算22勝のうち11勝をマークしています。特別戦に戻ってもチャンスは十分です。
 ▲マオノダイマオーは、わし座特別の2着馬。ナカゼンガキタとほぼ同時に障害を越えると、互角に渡り合い、7番人気での好走でした。前走の瑞鳳賞(5歳牡馬オープン)9着でもし人気が落ちても狙ってみる価値はありそうです。
 △オレワチャンピオンは、7着だったわし座特別では逃げたものの、残り10メートルあたりで急激に脚いろが鈍りました。しかし1番人気のナカゼンガキタが隣の枠で、この馬も2番人気だっただけに意識しないというのは難しかったはず。強敵が不在となって、もっとも展開面の恩恵を受けるのは、この馬かもしれません。

今週の見どころ(7/24~7/26)

2021年7月22日(木)

 前週の重賞・旭川記念はセンゴクエースが勝ち、一昨年7月の北斗賞以来となる重賞制覇を果たしています。世代替わりが進んだ今季の古馬路線は、ここまでの重賞3戦の出走馬のべ28頭中26頭が5~7歳で、旭川記念、北斗賞と使われた古豪9歳がセンゴクエース。現役馬で唯一、ばんえい記念を勝っているナンバーワンホースの復活で、さらに盛り上がりそうです。
 なおこの第8回開催から、3歳以上の特別戦での基礎重量が、平場戦の規定重量の20キロ増から30キロ増に増えています。これまでより障害力が勝負を左右することになるかもしれません。

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【第8回開催1日目】
 7月24日(土)のメイン第10レースは、ユリウス特別(B2級-1組・20:10発走予定)

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 通算収得賞金順編成だった前開催にB2級の特別戦は組まれていません。直近の同条件は2開催前の拓成湖特別で、出走馬10頭中、5頭が対戦(1頭競走除外)。そこで最先着の2着だった◎コウテイに注目です。逃げて残り10メートルまでは先頭でしたが、同じ4歳のコウシュハボブに一気に交わされ4秒2差つけられました。しかし同馬にはすでに1組特別戦の経験があり、対するこちらは初挑戦。それでも障害ひと腰から見せ場を作っています。続く前走3組も逃げて2着でしたが、勝ったオオゾラシンスケはもともとA2級で勝ち負けしており、格上的存在でした。コウシュハボブはすでにB1へ昇級しており、同条件2度目の慣れも考えれば押し切れそうです。
 ○カネサスペシャルは、拓成湖特別ではコウテイから2秒9差の3着。障害で体勢を崩しかけましたがすぐに立て直し7番手でクリアすると、素晴らしい切れ味を発揮しました。続く3組も3着まで詰め寄っています。昨春にはA2級の特別戦を勝っており、670キロは苦にしないはず。コウテイからどれだけ離されずに障害を越えることができるかが、逆転へのカギになります。
 ▲オオゾラシンスケは、前走の3組がB2昇級初戦でしたが、障害2番手から早めに抜け出して勝利。逃げて2着だったコウテイとの1秒7という着差以上に強い競馬でした。昨季は7戦のみでしたが、今季は6月の初戦からすでに4戦して2、2、1、1着と充実。特別戦は1年4カ月ぶりで、前走はふた腰だっただけに重量増の克服が課題といえます。
 △アアモンドキーマンは、競走除外だった拓成湖特別を挟んで好走しています。特に評価したいのは除外前のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)で、B2昇級初戦、古馬相手では初の特別戦、乗替わりと不安要素がありながら僅差4着でした。除外後の前走は通算収得賞金順の4組と相手に恵まれたとはいえ、逃げ切っています。今回は初の自己条件の特別戦で相手強化。660キロも軽くはありませんが、障害が安定している近況から軽視できません。

【第8回開催2日目】
 7月25日(日)のメイン第11レースには、とかち桂冠賞(3歳以上オープン・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催のオープン特別戦の基礎重量は710キロですが、ここはオープン690キロのクラス(重量格)別定重量戦。今季1勝につき5キロが課される特殊な条件です。A級の3頭中2頭は5勝しており、とくにマルミゴウカイは705キロと、1勝のオープン馬メムロボブサップ、キタノユウジロウより10キロも重量が重くなっています。
 注目は◎メムロボブサップです。ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念2着、北斗賞3着と今季の重賞でいずれも上位争いしている実力馬が695キロで走れるのは断然有利。2走前の天の川特別(オープン・A1級-1組混合)は同じ695キロで2着でしたが、690キロで逃げ切ったアアモンドグンシンは今回700キロで、こちらが5キロ軽くなります。逆転が濃厚でしょう。
 ○キタノユウジロウは、今季1勝が6月の北斗賞。障害を先頭で越え、併走していたミノルシャープを振り切ったかと思えば、メムロボブサップに食い下がられ、ゴールではマツカゼウンカイの追撃を1秒4差しのいでいます。一言でいえば"逃げ切り"ですが、厳しいレースをモノにしたのは評価できます。賞金ハンデを課されてからの天の川特別9着、旭川記念5着でしたが、ここは重量比較で有利です。
 ▲センゴクエースは、ミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)、旭川記念とも末脚を生かすレースで2連勝中。今季の始動は6月と遅くなったものの、昨季の初夏は障害での手間取りが目立ち、旭川記念を回避していたことを考えれば、状態面は雲泥の差といえます。700キロは恵まれており、連勝を伸ばす可能性も。
 △アアモンドグンシンは目下1、3着ですが、昨季以降3戦続けて馬券に絡んだことはなく半信半疑です。

【第7回開催3日目】
 7月26日(月)のメイン第11レースは、ルビー特別(A2級-1組・20:10発走予定)。出走10頭中6頭が前走さざなみ特別で対戦しています。

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 ◎ミノルシンザンは、2走前のA2級-2組平場戦を障害3番手から抜け出して勝利。10番人気の評価を覆し今季初勝利を挙げました。前走のさざなみ特別(A2級)では、好位でレースを進め、障害を3番手でクリアすると、逃げ切ったトワトラナノココロから5秒9差の4着と善戦しています。今回は上位2頭が不在となり、楽に追走できそう。メンバー最先着3着ノエルブランとはコンマ7秒差。前回より10キロ増となる重量さえこなせれば勝機は十分といえます。
 ○ノエルブランは、今季ミノルシンザンとは4度対戦し、特別戦ではすべて先着しています。さざなみ特別では障害2番手から粘れずも、勝ち馬不在のここはマイペースが可能。巻き返しがありそうです。
 ▲ヤマトタイコーは、さざなみ特別不出走で前走は層雲峡特別(A1級混合)を使われ2番人気で5着。しかし格上のオープン、A1級との混合だっただけに、良い経験になったはずです。今季A2級同士の特別戦では2戦とも2着と好成績で、5月のつつじ特別(1組)ではミノルシンザン(8着)に先着。粘り込みも一考です。
 △ブラックサファイアは、3走前のジュノー特別(A2級)では670キロで豪快な追い込みを決めて勝利。障害は三腰かかりましたが、ミノルシンザン、ノエルブランを破っています。680キロだったさざなみ特別では余分な腰を使って追い上げたものの5着。さらに10キロ加増となる今回は連下に留めておきます。

今週の見どころ(7/17~7/19)

2021年7月15日(木)

 7月18日(日)のメインは四市記念重賞の第1弾・旭川記念です。前回の古馬重賞・北斗賞(6月20日)は、7番人気のキタノユウジロウが逃げ切って古馬重賞初制覇を果たし、8番人気で2着マツカゼウンカイも古馬重賞で初の連対。年長馬が5歳二強に対し意地を見せる結果となりました。しかし昨季は北斗賞を6番人気で勝ち古馬重賞初制覇のミノルシャープが、旭川記念、ばんえいグランプリと重賞3連勝を成し遂げています。今年も北斗賞の結果をフロックと見るのは危険かもしれません。

★ばんえいグランプリファン投票・中間発表はこちら(投票受付は7月19日まで)。

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【第7回開催4日目】
 7月17日(土)のメイン第10レースには、さざなみ特別(A2級・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催はA2級単独での特別戦は組まれず。昇級初戦の3歳オーシャンウィナーを除く今回の出走馬は、4歳重賞・柏林賞、こと座特別(B1級との混合)、2組の平場戦のいずれかを使われています。なお2開催前のA2級・ジュノー特別は4歳馬ブラックサファイアが勝利。その開催にA2級が出走可能なレースでもっともハイレベルなメンバー構成だったのがシルバーカップ(オープン・A1・A2級の混合)です。
 ◎トワトラナノココロは、シルバーカップでは2番人気で4着。相手が強く逃げに持ち込むことができませんでした。続く柏林賞は1番人気で詰めを欠き7着でしたが、700キロは初だっただけに重量経験の差と見ることもできるはず。今回は自己条件でもA2級同士の特別戦ははじめてですが、2走前にオープン馬相手の流れを経験したことが生きてくるでしょう。
 ○マツノタイガーは今季3戦して気合不足の内容でしたが、鈴木恵介騎手が今季はじめて騎乗した前走2組の平場戦で一変。先行していき障害2番手クリアから一旦は先頭に立っての2着と、主戦騎手らしく力を引き出してみせました。昨季はA1級の特別戦を勝利している実績があり、特別戦も苦にしません。
 ▲ブラックサファイアは、柏林賞では障害で腰が入らず9着でした。しかし2走前のジュノー特別は、最後の仕掛けでも障害で止まったものの、降りてから9頭を交わし去って圧巻の勝利。ここも展開がハマれば、怖さを秘めています。
 △ココロノタカラは、シルバーカップ9着、こと座特別8着ですが、障害では崩れておらず位置取りの問題。3走前には同条件の旭岳特別で2着があり、力は劣りません。

【第7回開催5日目】
 7月18日(日)のメイン第11レースは、古馬路線の重賞第3弾・BG2・旭川記念(20:10発走予定)

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 出走馬8頭全馬が、6月20日に実施された重賞・北斗賞で対戦。同レースを逃げ切ったキタノユウジロウ、3着アオノブラック、5着アオノブラックが賞金ハンデ10キロ増の800キロで、ハンデ差は10キロしかつきません。
 ◎メムロボブサップは、今季は6戦してオープン特別戦での1勝のみですが、ばんえい十勝オッズパーク杯2着、北斗賞では3着などすべて4着以内。1番人気に推された北斗賞では障害で三腰を要しましたが、3番手でクリア。残り20メートル手前では2番手に上がると、逃げ切り勝ちを収めたキタノユウジロウから4秒差の3着。マツカゼウンカイには交わされたものの、メジロゴーリキの追い上げはしのいでいます。今回は賞金ハンデ10キロが課されて800キロとなりますが、1着キタノユウジロウは7番人気、2着マツカゼウンカイも8番人気と、思わぬ馬に足元をすくわれた格好だけに、ここは力が入るはず。ばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬アオノブラックはトップハンデもあってか6番人気で5着でしたが、今回はともに賞金ハンデ10キロ増での出走。メムロボブサップにとっては古馬重賞初制覇がかかります。
 ○アオノブラックは、北斗賞では前半を大事に乗られ、それでも障害で苦戦して6番手でクリアし5着でしたが、唯一の賞金ハンデ20キロが響いたかもしれません。他の出走馬は当時から20~30キロ重量が増えるのに対し、この馬は10キロ増とハンデ面で有利。巻き返しが十分です。
 ▲キタノユウジロウは、昨季の帯広記念で3着と古馬重賞で初の馬券絡み。初挑戦のばんえい記念では、急遽の乗替わりがありながら2着と好走しています。今季は、昨季9着だったばんえい十勝オッズパーク杯で3着、北斗賞では逃げ切って勝利と軽量戦にも適性を見せています。前走の大敗は条件不適で度外視できます。今季2度の3着以内はともに重賞。持ち味を生かして反撃なるでしょうか。
 今季の2重賞は7着も昨季の旭川記念を制している△ミノルシャープ、今季の重賞がともに4着の△メジロゴーリキも上位争いが期待できます。

【第7回開催6日目】
 7月19日(月)のメイン第11レースは、白鳳賞(5歳牝馬オープン・20:10発走予定)

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 同世代の牝馬限定戦としては昨年11月のクインカップ以来となる一戦。◎ジェイカトレアは、そのクインカップで逃げ切り勝ちを収め、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳シーズンのばんえいオークスと合わせて世代の牝馬重賞を完全制覇。今回はトップハンデで重量差は最大30キロですが、5月の重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬)での3着も考えると地力上位は間違いないところ。4戦続けての650キロと重量慣れも見込めるだけに、勝って今後に弾みをつけたいところです。
 ○ジェイセリナは、クインカップでは障害を5番手で越えて2着。ジェイカトレアに一旦は並びかける場面もあり、結果として突き放されたものの同重量での1秒8差は価値があります。今季は6月の初戦から自己条件B2級で2走して、競走中止、6着とふるいません。しかし、同世代の牝馬相手で、ジェイカトレアと20キロ差つけば変わり身がありそうです。
 ▲マオノクイーンは、クインカップでは重賞初挑戦でも3番人気に推されましたが5着。障害をひと腰2番手で切ったものの、詰めを欠いたのは初の690キロも原因かもしれません。その後ジェイカトレアとは2度対戦し、20キロ差ではこちらが先着していますが、10キロに差が縮まったカーネーションカップでは徐々に離され5秒6差をつけられました。今回は引き続きジェイカトレアより10キロ軽いものの、ジェイセリナより10キロ重い重量がカギとなりそうです。
 △オージョもクインカップが重賞初挑戦で6着でした。B3昇級後はひと腰続きだけに重量が増えてもこなせそう。ジェイカトレアとの30キロ差を生かせば浮上の余地はあります。

今週の見どころ(7/10~7/12)

2021年7月 8日(木)

 7月12日(月)のメインには、5歳牡馬オープンによる瑞鳳賞が組まれています。今年の5歳世代は、世代重賞3勝に加え、今季ばんえい十勝オッズパーク杯も制しているアオノブラック、2~4歳シーズンで八冠を制したメムロボブサップが牽引していますが、その二強はともに次週の旭川記念へ出走予定。出走各馬にとっては賞金加算のチャンスと言えるでしょう。
 また、7月12日(月)より当面の間、月曜日に続いて日曜日も全12レース編成となりますのでご注意ください(※詳細はこちら)。

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【第7回開催1日目】
 7月10日(土)のメイン第10レースは、文月特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)。A2級馬3頭、B1級馬7頭の10頭立てとなっています。

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 ◎ナカゼンガキタは、約10カ月半の休養明けで臨んだ6月の今季初戦はB3級-7組混合で、2着に15秒7差をつけて圧勝すると、前走のわし座特別(B1級-1組)まで4戦4勝。わし座特別では障害の天板で膝を折ってしまいましたが、立て直してふた腰2番手クリアから力強く伸びての差し切り。B1昇級初戦も難なくクリアしました。今回は基礎重量の10キロに加え賞金ハンデ5キロも課されますが、格上A2級馬はすべて2走前までB1格付と相手強化の感はありません。今季負け知らずの勢いを買いたいです。
 ○ハマノダイマオーは、3走前のB1級-1組・黒岳特別(5月31日)では障害でのロスが響いて8着でした。しかし、松田道明騎手に手替わった近2走は障害前でためているとはいえ、ともにひと腰でクリアすると末脚を繰り出しています。前走でのナカゼンガキタとの差は4秒4。ハンデ差が5キロ縮まることで際どい勝負に持ち込めそうです。
 ▲センリョウボスの前走こと座特別(A2級-1組混合)は、今回と同じくA2級とB1級の混合でしたが、ハイレベルなメンバー構成。前半54秒で飛ばし逃げ切ったハクタイホウ、2着マルミゴウカイともオープンからの降級馬でした。センリョウボス自身も昨季A1級-1組で勝ち星がありましたが、障害8番手から6着まで押し上げるのが精一杯。しかし、今回は前走の1、2着馬が不在になるなど相手関係が大幅に楽になります。2走前のムーンストーン特別(B1級-1組)では障害ひと腰から抜け出し勝利を収めており、巻き返しも十分です。
 △コウシュハルパン△オレノタイショウは、ムーンストーン特別ではセンリョウボスに敗れています。しかしナカゼンガキタを除けば力差の少ないメンバーだけに上位争いに期待します。

【第7回開催2日目】
 7月11日(日)のメイン第11レースには、層雲峡特別(A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 オープン、A1級、A2級の3クラス混合戦。今開催には、5歳の牡馬・牝馬それぞれのオープン特別戦が組まれていることで、4歳2頭、6歳以上8頭というメンバー構成です。
 天の川特別(オープン・A1級-1組混合)で6着の◎シンエイボブに注目します。前走は、オープン馬6頭すべてが重賞・北斗賞を使われ、1~4着馬も参戦とハイレベルな一戦。障害7番手から追い上げて、マツカゼウンカイ、カネゾウとの接戦の5着争いに加わりました。A1昇級初戦でこれだけ走れれば、北斗賞出走馬は8着コウシュハレガシーのみで、しかも格下A2級も相手となる今回は勝利が期待できます。
 シンエイボブと今回ライバル視される2頭は、2走前のシルバーカップ(オープン・A1級混合)でも対戦しており、カネゾウが1着、マルミゴウカイが2着で、シンエイボブは3着でした。当時は3頭ともA2格付で、クラス据え置きの○マルミゴウカイが相手筆頭です。ほか2頭が昇級と賞金ハンデにより20~25キロ増なのに対し、この馬は10キロ増なのは有利です。
 ▲カネゾウは、天の川特別ではシンエイボブよりかなり前で障害を越えましたが、ゴールでは並ばれて同タイムの7着。ともに昨季オープンでは未勝利で今季降級と力差はありません。しかし再びゴール前が混戦になれば、シンエイボブに分がありそうです。
 △アフロディーテは、前走ミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)では障害を2番手で降りて4着。残り20メートルまではオープン馬のミノルシャープ、コウシュハレガシー(今開催からオープンへ昇級)に食らいついていたものの、突き放されてしまいました。しかし、A1昇級初戦で見せ場を作れたのは収穫といえます。

【第7回開催3日目】
 7月12日(月)のメイン第11レースは、瑞鳳賞(5歳牡馬オープン・20:15発走予定)

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 3月のオッズパーク賞スターライト特別(牝馬も出走可能)以来となる5歳限定戦。同レースで5着だった◎インビクタに勝機到来です。一騎打ちを演じたのは人気のメムロボブサップとアオノブラックでしたが、離れた3着争いに加わった4頭は6、8、7、5番人気だったように、この世代は3番手以下の力量が接近。それから約4カ月が経過してのここは、1~4着馬が不在となっています。オープンからA1へ降級した今季は初戦の青葉特別(A1級混合)をはじめ2着が3回があり、3~5着も各1回とすべて掲示板内を確保。今回のメンバーには1頭も先着を許していません。持ち味の先行力を生かし今季初勝利に期待です。
 ○コマサンブラックはスターライト特別が6着で、こちらもオープンから今季A1に降級。5月の大雪賞(オープン・A1級混合)では逃げて失速したインビクタに2秒3差まで迫っており、今回のメンバーではもっとも健闘しています。遅れず追走ができればゴール前で際どい勝負に持ち込めそうです。
 ▲アオノゴッドは、3走前に今季初勝利を挙げるなど、最近4戦ではいずれも4着以内と安定した成績を残しています。オッズパーク賞スターライト特別は750キロの重量が堪えたか10着でしたが、2走前は今回と同じ670キロで障害をひと腰で越えて4着だけに、見直しが必要でしょう。
 △コマサンエースは、今季インビクタと2度対戦してともに敗れてますが、ばんえい十勝オッズパーク杯で5着の実績があります。前回のミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)が出走取消と状態面が気になりますが、押さえておく手はありそうです。

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