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今週の見どころ(7/17~7/19)

2021年7月15日(木)

 7月18日(日)のメインは四市記念重賞の第1弾・旭川記念です。前回の古馬重賞・北斗賞(6月20日)は、7番人気のキタノユウジロウが逃げ切って古馬重賞初制覇を果たし、8番人気で2着マツカゼウンカイも古馬重賞で初の連対。年長馬が5歳二強に対し意地を見せる結果となりました。しかし昨季は北斗賞を6番人気で勝ち古馬重賞初制覇のミノルシャープが、旭川記念、ばんえいグランプリと重賞3連勝を成し遂げています。今年も北斗賞の結果をフロックと見るのは危険かもしれません。

★ばんえいグランプリファン投票・中間発表はこちら(投票受付は7月19日まで)。

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【第7回開催4日目】
 7月17日(土)のメイン第10レースには、さざなみ特別(A2級・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催はA2級単独での特別戦は組まれず。昇級初戦の3歳オーシャンウィナーを除く今回の出走馬は、4歳重賞・柏林賞、こと座特別(B1級との混合)、2組の平場戦のいずれかを使われています。なお2開催前のA2級・ジュノー特別は4歳馬ブラックサファイアが勝利。その開催にA2級が出走可能なレースでもっともハイレベルなメンバー構成だったのがシルバーカップ(オープン・A1・A2級の混合)です。
 ◎トワトラナノココロは、シルバーカップでは2番人気で4着。相手が強く逃げに持ち込むことができませんでした。続く柏林賞は1番人気で詰めを欠き7着でしたが、700キロは初だっただけに重量経験の差と見ることもできるはず。今回は自己条件でもA2級同士の特別戦ははじめてですが、2走前にオープン馬相手の流れを経験したことが生きてくるでしょう。
 ○マツノタイガーは今季3戦して気合不足の内容でしたが、鈴木恵介騎手が今季はじめて騎乗した前走2組の平場戦で一変。先行していき障害2番手クリアから一旦は先頭に立っての2着と、主戦騎手らしく力を引き出してみせました。昨季はA1級の特別戦を勝利している実績があり、特別戦も苦にしません。
 ▲ブラックサファイアは、柏林賞では障害で腰が入らず9着でした。しかし2走前のジュノー特別は、最後の仕掛けでも障害で止まったものの、降りてから9頭を交わし去って圧巻の勝利。ここも展開がハマれば、怖さを秘めています。
 △ココロノタカラは、シルバーカップ9着、こと座特別8着ですが、障害では崩れておらず位置取りの問題。3走前には同条件の旭岳特別で2着があり、力は劣りません。

【第7回開催5日目】
 7月18日(日)のメイン第11レースは、古馬路線の重賞第3弾・BG2・旭川記念(20:10発走予定)

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 出走馬8頭全馬が、6月20日に実施された重賞・北斗賞で対戦。同レースを逃げ切ったキタノユウジロウ、3着アオノブラック、5着アオノブラックが賞金ハンデ10キロ増の800キロで、ハンデ差は10キロしかつきません。
 ◎メムロボブサップは、今季は6戦してオープン特別戦での1勝のみですが、ばんえい十勝オッズパーク杯2着、北斗賞では3着などすべて4着以内。1番人気に推された北斗賞では障害で三腰を要しましたが、3番手でクリア。残り20メートル手前では2番手に上がると、逃げ切り勝ちを収めたキタノユウジロウから4秒差の3着。マツカゼウンカイには交わされたものの、メジロゴーリキの追い上げはしのいでいます。今回は賞金ハンデ10キロが課されて800キロとなりますが、1着キタノユウジロウは7番人気、2着マツカゼウンカイも8番人気と、思わぬ馬に足元をすくわれた格好だけに、ここは力が入るはず。ばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬アオノブラックはトップハンデもあってか6番人気で5着でしたが、今回はともに賞金ハンデ10キロ増での出走。メムロボブサップにとっては古馬重賞初制覇がかかります。
 ○アオノブラックは、北斗賞では前半を大事に乗られ、それでも障害で苦戦して6番手でクリアし5着でしたが、唯一の賞金ハンデ20キロが響いたかもしれません。他の出走馬は当時から20~30キロ重量が増えるのに対し、この馬は10キロ増とハンデ面で有利。巻き返しが十分です。
 ▲キタノユウジロウは、昨季の帯広記念で3着と古馬重賞で初の馬券絡み。初挑戦のばんえい記念では、急遽の乗替わりがありながら2着と好走しています。今季は、昨季9着だったばんえい十勝オッズパーク杯で3着、北斗賞では逃げ切って勝利と軽量戦にも適性を見せています。前走の大敗は条件不適で度外視できます。今季2度の3着以内はともに重賞。持ち味を生かして反撃なるでしょうか。
 今季の2重賞は7着も昨季の旭川記念を制している△ミノルシャープ、今季の重賞がともに4着の△メジロゴーリキも上位争いが期待できます。

【第7回開催6日目】
 7月19日(月)のメイン第11レースは、白鳳賞(5歳牝馬オープン・20:10発走予定)

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 同世代の牝馬限定戦としては昨年11月のクインカップ以来となる一戦。◎ジェイカトレアは、そのクインカップで逃げ切り勝ちを収め、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳シーズンのばんえいオークスと合わせて世代の牝馬重賞を完全制覇。今回はトップハンデで重量差は最大30キロですが、5月の重賞・カーネーションカップ(3歳以上牝馬)での3着も考えると地力上位は間違いないところ。4戦続けての650キロと重量慣れも見込めるだけに、勝って今後に弾みをつけたいところです。
 ○ジェイセリナは、クインカップでは障害を5番手で越えて2着。ジェイカトレアに一旦は並びかける場面もあり、結果として突き放されたものの同重量での1秒8差は価値があります。今季は6月の初戦から自己条件B2級で2走して、競走中止、6着とふるいません。しかし、同世代の牝馬相手で、ジェイカトレアと20キロ差つけば変わり身がありそうです。
 ▲マオノクイーンは、クインカップでは重賞初挑戦でも3番人気に推されましたが5着。障害をひと腰2番手で切ったものの、詰めを欠いたのは初の690キロも原因かもしれません。その後ジェイカトレアとは2度対戦し、20キロ差ではこちらが先着していますが、10キロに差が縮まったカーネーションカップでは徐々に離され5秒6差をつけられました。今回は引き続きジェイカトレアより10キロ軽いものの、ジェイセリナより10キロ重い重量がカギとなりそうです。
 △オージョもクインカップが重賞初挑戦で6着でした。B3昇級後はひと腰続きだけに重量が増えてもこなせそう。ジェイカトレアとの30キロ差を生かせば浮上の余地はあります。

今週の見どころ(7/10~7/12)

2021年7月 8日(木)

 7月12日(月)のメインには、5歳牡馬オープンによる瑞鳳賞が組まれています。今年の5歳世代は、世代重賞3勝に加え、今季ばんえい十勝オッズパーク杯も制しているアオノブラック、2~4歳シーズンで八冠を制したメムロボブサップが牽引していますが、その二強はともに次週の旭川記念へ出走予定。出走各馬にとっては賞金加算のチャンスと言えるでしょう。
 また、7月12日(月)より当面の間、月曜日に続いて日曜日も全12レース編成となりますのでご注意ください(※詳細はこちら)。

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【第7回開催1日目】
 7月10日(土)のメイン第10レースは、文月特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)。A2級馬3頭、B1級馬7頭の10頭立てとなっています。

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 ◎ナカゼンガキタは、約10カ月半の休養明けで臨んだ6月の今季初戦はB3級-7組混合で、2着に15秒7差をつけて圧勝すると、前走のわし座特別(B1級-1組)まで4戦4勝。わし座特別では障害の天板で膝を折ってしまいましたが、立て直してふた腰2番手クリアから力強く伸びての差し切り。B1昇級初戦も難なくクリアしました。今回は基礎重量の10キロに加え賞金ハンデ5キロも課されますが、格上A2級馬はすべて2走前までB1格付と相手強化の感はありません。今季負け知らずの勢いを買いたいです。
 ○ハマノダイマオーは、3走前のB1級-1組・黒岳特別(5月31日)では障害でのロスが響いて8着でした。しかし、松田道明騎手に手替わった近2走は障害前でためているとはいえ、ともにひと腰でクリアすると末脚を繰り出しています。前走でのナカゼンガキタとの差は4秒4。ハンデ差が5キロ縮まることで際どい勝負に持ち込めそうです。
 ▲センリョウボスの前走こと座特別(A2級-1組混合)は、今回と同じくA2級とB1級の混合でしたが、ハイレベルなメンバー構成。前半54秒で飛ばし逃げ切ったハクタイホウ、2着マルミゴウカイともオープンからの降級馬でした。センリョウボス自身も昨季A1級-1組で勝ち星がありましたが、障害8番手から6着まで押し上げるのが精一杯。しかし、今回は前走の1、2着馬が不在になるなど相手関係が大幅に楽になります。2走前のムーンストーン特別(B1級-1組)では障害ひと腰から抜け出し勝利を収めており、巻き返しも十分です。
 △コウシュハルパン△オレノタイショウは、ムーンストーン特別ではセンリョウボスに敗れています。しかしナカゼンガキタを除けば力差の少ないメンバーだけに上位争いに期待します。

【第7回開催2日目】
 7月11日(日)のメイン第11レースには、層雲峡特別(A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 オープン、A1級、A2級の3クラス混合戦。今開催には、5歳の牡馬・牝馬それぞれのオープン特別戦が組まれていることで、4歳2頭、6歳以上8頭というメンバー構成です。
 天の川特別(オープン・A1級-1組混合)で6着の◎シンエイボブに注目します。前走は、オープン馬6頭すべてが重賞・北斗賞を使われ、1~4着馬も参戦とハイレベルな一戦。障害7番手から追い上げて、マツカゼウンカイ、カネゾウとの接戦の5着争いに加わりました。A1昇級初戦でこれだけ走れれば、北斗賞出走馬は8着コウシュハレガシーのみで、しかも格下A2級も相手となる今回は勝利が期待できます。
 シンエイボブと今回ライバル視される2頭は、2走前のシルバーカップ(オープン・A1級混合)でも対戦しており、カネゾウが1着、マルミゴウカイが2着で、シンエイボブは3着でした。当時は3頭ともA2格付で、クラス据え置きの○マルミゴウカイが相手筆頭です。ほか2頭が昇級と賞金ハンデにより20~25キロ増なのに対し、この馬は10キロ増なのは有利です。
 ▲カネゾウは、天の川特別ではシンエイボブよりかなり前で障害を越えましたが、ゴールでは並ばれて同タイムの7着。ともに昨季オープンでは未勝利で今季降級と力差はありません。しかし再びゴール前が混戦になれば、シンエイボブに分がありそうです。
 △アフロディーテは、前走ミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)では障害を2番手で降りて4着。残り20メートルまではオープン馬のミノルシャープ、コウシュハレガシー(今開催からオープンへ昇級)に食らいついていたものの、突き放されてしまいました。しかし、A1昇級初戦で見せ場を作れたのは収穫といえます。

【第7回開催3日目】
 7月12日(月)のメイン第11レースは、瑞鳳賞(5歳牡馬オープン・20:15発走予定)

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 3月のオッズパーク賞スターライト特別(牝馬も出走可能)以来となる5歳限定戦。同レースで5着だった◎インビクタに勝機到来です。一騎打ちを演じたのは人気のメムロボブサップとアオノブラックでしたが、離れた3着争いに加わった4頭は6、8、7、5番人気だったように、この世代は3番手以下の力量が接近。それから約4カ月が経過してのここは、1~4着馬が不在となっています。オープンからA1へ降級した今季は初戦の青葉特別(A1級混合)をはじめ2着が3回があり、3~5着も各1回とすべて掲示板内を確保。今回のメンバーには1頭も先着を許していません。持ち味の先行力を生かし今季初勝利に期待です。
 ○コマサンブラックはスターライト特別が6着で、こちらもオープンから今季A1に降級。5月の大雪賞(オープン・A1級混合)では逃げて失速したインビクタに2秒3差まで迫っており、今回のメンバーではもっとも健闘しています。遅れず追走ができればゴール前で際どい勝負に持ち込めそうです。
 ▲アオノゴッドは、3走前に今季初勝利を挙げるなど、最近4戦ではいずれも4着以内と安定した成績を残しています。オッズパーク賞スターライト特別は750キロの重量が堪えたか10着でしたが、2走前は今回と同じ670キロで障害をひと腰で越えて4着だけに、見直しが必要でしょう。
 △コマサンエースは、今季インビクタと2度対戦してともに敗れてますが、ばんえい十勝オッズパーク杯で5着の実績があります。前回のミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)が出走取消と状態面が気になりますが、押さえておく手はありそうです。

今週の見どころ(7/3~7/5)

2021年7月 1日(木)

 7月4日(日)のメインには、4歳シーズン三冠の初戦・柏林賞が組まれています。今年の4歳世代限定では昨年12月のばんえいダービー以来となる重賞です。過去5回で、前年のばんえいダービー馬は、16年センゴクエース、17年マルミゴウカイ、20年メムロボブサップはこのレースを勝ち、銀河賞、天馬賞の4歳三冠を達成。18年メジロゴーリキと19年アアモンドグンシンはこのレースで馬券に絡めず、その年の三冠はすべて勝ち馬が違う結果となりました。まさしく今年の4歳戦線を占う一戦といえます。

ばんえいグランプリのファン投票を実施中(~7/19)

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【第6回開催4日目】
 7月3日(土)のメイン第10レースには、わし座特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催に特別戦を使われていたのは7頭おり、5頭が同条件B1級-1組のムーンストーン特別、2頭は選抜のゴールドトロフィーからの参戦です。
 しかし、前走平場戦で昇級初戦の◎ナカゼンガキタに注目します。昨季の同時期はオープン格付で、2週前の北斗賞に出走したアオノブラック、コウシュハレガシーらと差のない競馬をしていた実力牝馬。その後、約10カ月半休養し今季初戦は6月でしたが、B2級では力が違い、3週連続で走って3連勝しています。B1昇級の特別戦で前走から30キロ増でも連勝は途切れそうにありません。
 ○フナノダイヤモンドは、近2走の同条件の特別戦がともに好内容です。黒岳特別は最後まで差し脚を伸ばして、勝ち馬とはコンマ3秒差の2着。前走のムーンストーン特別では早めに先頭に立ったぶん詰めを欠きましたが、それでも勝ったセンリョウボスから4秒1差の4着に踏ん張っています。1、2着馬がともに昇級しており、10番人気で3着のヤマトジャパンとは同タイムなら反撃に期待できます。
 ▲オレワチャンピオンも、ナカゼンガキタと同じくオープンから降級しB2級で3勝、2着1回、3着2回の好成績。ムーンストーン特別がB1昇級初戦で7着と1番人気に応えられませんでしたが、障害を2番手で越えたものの、残り30メートルで早くも後続馬たちに並びかけられる展開は厳しかったようです。それでもフナノダイヤモンドと5秒7差なら、流れ次第で逆転は不可能ではありません。
 △ハマノダイマオーは、格上A2級との混合だった前走が圧巻。障害を2番手で越えすぐに先頭に立つと、持ったままで後続を突き放しています。松田道明騎手と引き続きのコンビだけに、特別戦でも警戒は必要でしょう。

【第6回開催5日目】
 7月4日(日)のメイン第10レースは、BG3・第15回柏林賞(4歳・20:10発走予定)。4歳三冠路線のスタートです。

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 出走メンバー10頭中8頭(1頭は競走除外)が6月7日のライラック賞(4歳オープン)で対戦しています。逃げ切り勝ちを収めたのはトワトラナノココロで、4歳オープン戦2連勝。障害2番手から追ったキョウエイリュウは、ゴール前では勝ち馬と脚いろが一緒になって3秒差の2着。ゴールドハンターが障害6番手から一気に脚を伸ばし、キョウエイリュウから1秒4差の3着。ヤマトタイコーは障害をクリアしたポジションから1つ下げ4着で、3着からは8秒2離されました。上位4頭のうち、キョウエイリュウが680キロで、ほか3頭は660キロ。このハンデ差は今回も変わりません。
 ◎キョウエイリュウは、2歳時にナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップの二冠。3歳時もばんえい菊花賞、ばんえいダービーの二冠を制した世代の王者です。ライラック賞は、競走除外明けで最大60キロ差のトップハンデでしたが、2着惜敗と負けて強し。前開催の自己条件戦を回避してここに備えており、実績どおりの走りを披露してくれそうです。
 ○トワトラナノココロは、順調さを欠いた3歳シーズンとは一転し、今季はすでに7戦し4歳オープンのすずらん賞、ライラック賞を含む5勝と頭角を現しています。5勝すべてを逃げ切りで挙げているようにスピードと障害力が武器。ライラック賞より重量が40キロ増えますが、キョウエイリュウとのハンデ差20キロは変わらず。重賞初制覇も可能でしょう。
 ▲ゴールドハンターは、前走のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)が昨年8月の重賞・はまなす賞以来の勝利で、障害7番手から目の覚めるような末脚を発揮しています。3着だったライラック賞、前走とも障害はひと腰で越えており、ここも直線勝負に徹して、チャンスをうかがいます。
 △ヤマトタイコーは、前走のゴールドトロフィーでは、ジェイアースと一騎打ちを演じるところ、勝ち馬の決め手に屈し3着でした。前走より4歳馬のレベルが高かったライラック賞が離れた4着でしたが、あくまで前哨戦と割り切れば、ばんえいダービー2着の実績を考えても軽視できません。

【第6回開催6日目】
 7月5日(月)のメイン第11レースは、天の川特別(オープン・A1級-1組混合・20:10発走予定)。オープン馬6頭、A1級馬3頭の9頭立てです。

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 出走するオープン馬6頭は前走北斗賞で対戦。逃げ切り勝ちを収めたのはキタノユウジロウで古馬重賞を初制覇。障害5番手から追い上げてきたマツカゼウンカイが1秒2差の2着。単勝1番人気のメムロボブサップは、障害で三腰を要しながらも、3番手クリアからそのまま3着でした。
 ここは◎メムロボブサップの巻き返しに期待です。北斗賞は障害を越えるのに時間がかかりましたが、3番手で越えてからは止まらずに歩き、勝ったキタノユウジロウから4秒差の惜敗でした。今回は賞金ハンデが10キロから5キロに減り、キタノユウジロウと同重量の695キロ。この重量であればひと腰が可能なはずで、逆転を狙います。
 ○キタノユウジロウは、北斗賞で今季初勝利。7番人気でしたが、重量が増える重賞のほうが持ち味を発揮しやすかったようです。前走の好走で今回は賞金ハンデ5キロを課されますが、このところ時計勝負でも崩れておらず、ひと皮むけた今なら連勝を決めるシーンもありそうです。
 ▲ウンカイタイショウは、北斗賞では3番人気で9着。今季4戦4勝の勢いをもってしても、古馬重賞初挑戦の壁は高かったようです。こちらもメムロボブサップと同様、賞金ハンデが10キロから5キロに減ります。メンバー中、マツカゼウンカイを除く7頭には今季先着しており、特に2走前の選抜戦・スタリオンカップで逃げ切って、同重量のメムロボブサップの追撃をしのいだのは評価できます。
 △マツカゼウンカイは、北斗賞が8番人気ながら2着。それまでの2走も障害をひと腰で越えており、前走もやや離れた障害クリアから追い上げて、前にいたメムロボブサップ、ミノルシャープを交わしています。近走ほど伏兵評価にはならないでしょうが、前が競って脚を失くすような展開なら一発あっても驚けません。

今週の見どころ(6/26~6/28)

2021年6月24日(木)

6月21日(月)より帯広競馬場を開場いたします

 21日に行われた、昨季の勝利数の多い馬による選抜戦・ゴールドトロフィーは、4歳馬が1~4着を独占。勝ったゴールドハンターは障害を7番手で降りると、残り10メートルで先頭へ抜け出しています。3着ヤマトタイコーとともに次走は7月4日のBG3・柏林賞を予定。相手は強化されますが、ひと皮むけた姿を披露してくれそうです。
 8月15日に実施されるBG2・ばんえいグランプリのファン投票を6月26日(土)より実施します(詳細はこちら)。

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【第6回開催1日目】
 6月26日(土)のメイン第10レースは、拓成湖特別(B2級-1組・20:10発走予定)

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 ◎ジェイアースは、前走のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では、7番人気で2着と好走しました。障害を2番手クリアし残り30メートルで一旦は先頭と見せ場は十分。一気の追い込みを決めたのはA2格付で20キロ重かったゴールドハンターで、同じくA2級で1番人気のヤマトタイコーは振り切っています。前走からB2格付で、今回10キロ増なら障害への不安は少なく、引き続き首位争いが期待できます。
 ○ギンジは、B2へ昇級後4戦して、2着2回、3着1回。3走前は10着でしたが、勝ち馬はオープンからの降級馬で度外視が可能でしょう。近2走はともに障害ひと腰から2着。2走前のB2級-1組平場戦(6月14日)は今回のメンバー6頭のうち最先着、前走は昨季オープンのナカゼンガキタから2秒7差は評価できます。今回が古馬相手の特別戦初挑戦ですが、昨季A1級のカネサスペシャルを除けば特別戦に良績が少ない馬が多く、チャンスはありそうです。
 ▲コウテイは、6月14日のB2級-1組平場戦では8番人気でしたが、障害先頭クリアから粘りを見せて勝ち馬から1秒9差の4着。昇級初戦だったことを考慮すれば上々の結果でした。こちらも古馬相手の特別戦ははじめて。しかし、重賞で5着2回はジェイアースやギンジよりも世代限定戦での実績上位。今季すべてひと腰で越えている障害力を発揮すれば、クラス慣れも見込める今回は楽しみです。
 △カネサスペシャルは、6月14日のB2級-1組平場戦では、障害9番手から3秒7差まで差を詰めており、6着という着順ほど悪くない内容。勝ち馬不在のほぼ再戦だけに、昨季A2級の特別戦を勝利しているキャリアがものを言うかもしれません。

【第6回開催2日目】
 6月27日(日)のメイン第10レースにはミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催はオープン・A1級混合の特別戦が2鞍組まれており、このレースには今季の収得賞金が少ない馬たちが出走します。
 ◎ミノルシャープは、今季5戦して重賞を除けば、2着1回、3着2回の好成績です。5月30日の大雪賞(オープン・A1級混合、馬場水分3.1%)ではメンバー中最先着の3着。2着だったさつき特別(5月16日、オープン、馬場水分1.3%)でしりぞけていた4着アアモンドグンシン、6着マツカゼウンカイに逆転されたかたちですが、軽馬場適性の差ともいえそう。今回は大雪賞ほど馬場が軽くないはずで、同条件でも戦いやすい相手関係。今季初勝利が期待できます。
 ○アフロディーテはA1昇級初戦。今回のA1級馬はこの馬を含む5頭すべてが昨季オープン格付ですが、2頭は5歳で、1頭は3月以来。アフロディーテは7歳で今季2着1回、3着2回、4、5着各1回と順調に使われており、唯一の牝馬で最軽量ハンデということも考えると、いきなり勝ち負けでしょう。
 ▲カンシャノココロは、3月のばんえい記念以来の実戦という点が心配材料。しかし、昨季オープン特別戦を勝利し、準重賞で3着2回という成績は、今回のメンバーでは重賞3勝のミノルシャープ、ばんえい十勝オッズパーク杯3着のセンゴクエースに次ぐ実績。しかもA1へ降級しており、狙ってみる価値はあります。
 △センゴクエースは、6月の今季初戦から3着と6着。シーズン初勝利が17、18年5月、19年7月、20年8月と、年を重ねるごとに叩き良化型になっている感はあり、3走目というのは歓迎でしょう。ただ、過去には馬体重1200キロ超で走っていた馬が、1100キロを割ろうかという前走1107キロというのは気になります。

【第6回開催3日目】
 6月28日(月)のメイン第11レースは、こと座特別(A2級-1組混合・20:15発走予定)。A2級馬7頭、B1級馬2頭の9頭立てです。

※出馬表はこちら

 ◎マルミゴウカイは、A2へ昇級しての近2走では4、2着。ともに前半40秒台で飛ばしたカネゾウが逃げ切り勝ちを収めています。2走前の旭岳特別(A2級)は隣枠のカネゾウをマークするようなレースで無理をしたぶん障害は三腰と苦戦しましたが、前走のシルバーカップ(オープン・A1級混合)では相手強化でも2着に前進。ペースを守って追走したぶん障害をひと腰で越えると、末脚を発揮しました。今開催からカネゾウはA1へ昇級。今回はB1級との混合で近2走と比べ相手が楽になります。差し切りも十分です。
 ○ココロノタカラは、旭岳特別が2着で、シルバーカップは9着。A2級同士の2走前は、障害前でためる余裕があり、ひと腰5番手クリアから追い上げてカネゾウから3秒差に健闘しています。しかし前走はオープンやA1級と混合で相手強化もありましたが、隣枠はカネゾウで、旭岳特別でのマルミゴウカイのパターンにハマって見せ場がありませんでした。今回は旭岳特別から5頭が出走していますが、勝ち馬は不在。馬場状態は変わりそうですが、巻き返しが期待できます。
 ▲ハクタイホウは、3走前のつつじ特別(A2級-1組)を勝利。障害を3番手で越えると、叩き合いの末カネゾウを3着にしりぞけており実力は確かといえます。ただ負担重量が10キロ増えた近2走では9、6着とひと息で、同じ重量の今回は単穴評価に留めておきます。
 △オレノタイショウは、ムーンストーン特別(B1級-1組)2着からの昇級初戦です。B1級時代の特別戦では5走前が1着ココロノタカラと8秒6差、4走前がマルミゴウカイから11秒7差とやや力差は感じるものの、当時と違うのは鈴木恵介騎手とのコンビだということ。同騎手が3月以来の手綱だった前走では今季2度目の連対を果たしています。

今週の見どころ(6/19~6/21)

2021年6月17日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の期間延長に伴うばんえい十勝の対応
6月20日(日)までは無観客開催

 6月20日(日)のメインには、今季の古馬重賞(牝馬限定戦除く)第2弾・北斗賞が組まれています。第1弾重賞のばんえい十勝オッズパーク杯は昨季の収得賞金額による選抜のため、年によっては条件級の馬も出走。古馬オープン重賞は実質このレースからとなります。ばんえい十勝オッズパーク杯を制したアオノブラックは賞金ハンデ20キロ増となり、790キロでの出走は、帯広単独開催になってから(2019年以前は同時期の旭川記念が対象)はじめて。この馬の実力はもちろん、賞金が増えていることの表れともいえるでしょう。
 また、21日(月)には、昨季1着が多い馬による選抜戦・ゴールドトロフィーが行われます。

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【第5回開催4日目】
 6月19日(土)のメイン第10レースには、ムーンストーン特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催の同条件・黒岳特別を使われた馬が6頭、また昇級初戦で臨む馬も3頭います。
 ◎オレワチャンピオンは、水無月特別(B2級-1・2組決勝)2着からの昇級初戦。ためずに障害で仕掛けていく馬もいるほどの軽馬場でしたが、ホクショウユヅルには交わされたものの障害を降りた2番手で辛抱しています。昨季A1級(混合戦含む)で2、3着各3回、2シーズン続けてオープンまで昇級した実績は上位。いきなり主役を演じてくれそうです。
 ○オレノタイショウは、黒岳特別では4着。2走前のB1級-1・2組決勝戦と同様の軽馬場で着順も同じでも、逃げて勝ち馬からコンマ9秒差に粘ったあたり、特別戦が合う印象です。黒岳特別1、2着馬は今回も出走しているものの、勝ち馬コウシュハルパンは当時から賞金ハンデ5キロが課されており、2着フナノダイヤモンドともコンマ6秒差なら展開次第で逆転は可能。なお鈴木恵介騎手はこの日から復帰します。
 ▲フナノダイヤモンドは、前走9番人気での快走でした。とはいえ5月にB1へ昇級してから、重めの馬場だった3走前、そして前走と、特別戦でも障害をひと腰でこなせるようになり、クラス慣れを感じさせます。負担重量は変わらないだけにこちらも上位争い候補です。
 黒岳特別で接戦をモノにした△コウシュハルパン、水無月特別を勝って昇級初戦△ホクショウユヅルは、賞金ハンデ5キロのぶん割引は必要でしょう。

【第5回開催5日目】
 6月20日(日)のメイン第10レースは、BG3・第29回北斗賞(20:10発走予定)。別定770キロで、アオノブラックに20キロ、メムロボブサップとウンカイタイショウに賞金ハンデ10キロが課されています。

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 ◎メムロボブサップは、今季2走目のばんえい十勝オッズパーク杯では、障害にふた腰要し、4番手から差し届かずの2着も、逃げ切ったアオノブラックとは2秒6差と惜敗でした。しかし、続くさつき特別(オープン)を逃げ切って今季初勝利。今回と同じ10キロ差でアオノブラックを3着にしりぞけています。前走のスタリオンカップ(3歳以上選抜)はライバル不在ながら2着でしたが目標はここのはず。ばんえい十勝オッズパーク杯の雪辱を果たし、古馬重賞初制覇なるでしょうか。
 ○キタノユウジロウは、昨季の帯広記念で3着と健闘。そして初挑戦のばんえい記念では5番人気で堂々の2着。急遽の乗替わりで菊池一樹騎手が役目を果たしています。今季のばんえい十勝オッズパーク杯は軽量で流れに乗れるか心配されましたが、第1障害は最後方ながら、徐々に位置取りを上げると第2障害2番手クリアから3着。春の軽量戦でも好走して、菊池騎手が新味を引き出しました。怪我で休養していた松田道明騎手が先週から復帰しており、この馬の手綱も戻ります。菊池騎手のためにも松田騎手は結果を出したいところでしょう。
 ▲センゴクエースは、ばんえい十勝オッズパーク杯を回避。今季初戦となったスタリオンカップでは、障害をひと腰4番手から追い上げて3着を確保しています。2着メムロボブサップとの10秒5差は小さくありませんが、今回10キロ差つくのは有利。久々のコンビとなる鈴木恵介騎手で変わり身を期待したいところ。
 ばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬△アオノブラックは、重量差を克服できるかがカギ。△ミノルシャープにも警戒が必要。昨季はこのレースを勝つと、旭川記念、ばんえいグランプリと重賞を3連勝しています。

【第5回開催6日目】
 6月21日(月)のメイン第11レースは、ゴールドトロフィー(3歳以上選抜・20:10発走予定)。昨季の勝利数が多い馬による選抜戦で、出走9頭中4歳が5頭、5歳が3頭というメンバー構成になっています。

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 ◎コマサンブラックは4歳だった昨季9勝を挙げ、オープンまで出世。2月には前日の北斗賞に挑戦したキタノユウジロウの2着もあります。A1格付でスタートした今季は4戦して、初戦の青葉特別(A1級混合)の3着が最高着順ですが、3走前にはばんえい十勝オッズパーク杯に挑戦するなど相手を考えれば仕方のない結果。680キロを課された前走の大雪賞(オープン・A1級混合)では、障害5番手からそのまま5着に入線。20キロの重量差があったとはいえ、ばんえい十勝オッズパーク杯勝ち馬アオノブラック(7着)に先着しています。今回はコマサンエースとともにトップハンデの670キロ。最大50キロ差の重量差さえ克服できれば、今季初勝利が期待できます。
 ○ゴールドハンターは、昨季7勝していますが、最後の勝利は8月。その後はシーズンをまたいで16戦して2着2回、3着4回に対し、8着以下も7回と成績が安定しないタイプといえます。しかし、3着だった前走のライラック賞(4歳オープン)で見せたような鋭い決め手が武器。離れた5番手で障害をクリアし4秒4差まで追い上げました。今回は金田利貴騎手のお手馬が3頭いますが、コマサンエースでもアアモンドキーマンでもなく、唯一勝利経験のないこの馬とコンビを組むということは、手ごたえをつかんでいるのかもしれません。
 ▲コマサンエースは、昨年12月デビューの金田利貴騎手がはじめて特別戦を勝った馬で、昨季は9勝を挙げています。2月にオープンへ昇級してからは未勝利で、2走前のエメラルド特別(A1級混合)では、障害3番手から粘れず4着でしたが、5着コマサンブラックには2秒5差先着しています。同馬と同じくトップハンデの克服がカギになりますが、19勝を含む3着以内51回のうち、34回で手綱を取っている藤野俊一騎手へ乗替わって変わり身が期待できます。
 △アアモンドキーマンは、昨季8勝を挙げています。B3級と格下ですが、コマサンブラックとは50キロの重量差があります。最軽量を生かして先行できれば粘り込むシーンもありそうです。

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