8月28日(日)には、3歳・4歳混合の重賞・はまなす賞、29日(月)には、5歳の準重賞・朱雀賞と、今週は世代限定オープンが2レース実施されます。特に朱雀賞は、2歳8月の白菊賞(牝馬限定)から続いてきた世代限定戦のラストとなります。今季の5歳は、2歳から3歳前半までは、イレネー記念、ばんえい大賞典のコマサンダイヤ、ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップのキョウエイリュウの2頭がリードしていましたが、3歳二、三冠目をキョウエイリュウが連勝。しかし、4歳シーズン三冠は、ゴールドハンター、ヤマトタイコー、キョウエイリュウが分け合っており、現7歳と同様に混戦の世代と総括できそうです。
【第10回開催4日目】
8月27日(土)のメイン第11レースには、涼風特別(A2級・20:05発走予定)が行われます。
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前開催のベガ特別は、それまで障害で苦戦ぎみだったアオノゴッド(今回は不在)がひと腰5番手から一気に伸びて勝利。障害を降りてすぐに先頭に立ったオレワチャンピオンは2着、障害6番手から勝ち馬以上の末脚を繰り出したサクラドリーマーは3着で、1~3着はコンマ1秒+コンマ1秒差の大接戦でした。
◎オレワチャンピオンは、文月特別では1秒9差2着、ルビー特別は2秒8差4着、そしてベガ特別がコンマ1秒差2着と、A2級の特別戦で3走続けて惜敗。先着されたのは差し脚に秀でた馬たちで、今回ライバルになりそうなのは近2走で2秒6、コンマ1秒差で好勝負しているサクラドリーマーでしょう。ただ、オレワチャンピオンのほうが障害巧者で、前に行けるぶん展開の影響を受けにくいはずです。
○サクラドリーマーは、今季はじめて障害をひと腰でまとめた5走前から決め手を生かす本来のレースができるように。3走前を除き3着以内に入っています。その3走前・文月特別はハイペースで息を入れて行っても障害で苦戦しましたが、同様に速い展開だったベガ特別ではひと腰と慣れが感じられます。ただ、天候が崩れ極端に軽い馬場になると追走で手いっぱいになる懸念があります。
▲ジェイエースは、馬体重と同様、成績も安定しませんが、前走のB1級-4組混合で格上A1級のコウシュハボブらとの争いからゴール前で抜け出し、今季初勝利を挙げています。これを復活の兆しととらえれば、21年の天馬賞でメムロボブサップの3着がある実績からも侮れません。
△キタノボブサップは、ルビー特別3着、ベガ特別5着。オレワチャンピオンと同様にひと押しが課題ですが、主戦の船山蔵人騎手に戻ってどうか。
【第10回開催5日目】
8月28日(日)のメイン第11レースには、第34回はまなす賞(3歳・4歳混合・20:10発走予定)が行われます。
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もともと登録がなかったオーシャンウイナーに加え、サクラヒメも回避し4歳2強とも不在。基礎重量で10キロ軽い3歳に期待します。
◎ツガルノヒロイモノは、今季2戦目から5連勝していた上り馬。1番人気に推された7月のばんえい大賞典9着で連勝が止まりましたが、晴・馬場水分0.4%の力が必要なコンディションに加え、当日の乗替わりも影響した感があります。さらに10キロ重い690キロだった3月のイレネー記念も最下位でしたが、定量戦で、馬場水分5.3%をハイペースで追走し、障害先頭での仕掛けは厳しすぎました。経験を積んだ今季はひと皮むけ、今回はばんえい大賞典より10キロ軽い670キロで、馬場はイレネー記念ほど極端ではない軽めの馬場が見込めます。鈴木恵介騎手が5連勝時以来の手綱というのも好材料です。
2強不在の4歳は○ネオキングダムが大将格。勝ち星に恵まれず通算6勝ながら、同12勝のミソギホマレと番組賞金では約60万円差しかないのは、重賞で2度の5着があるから。同じく世代混合のポプラ賞や、ばんえいダービーでオーシャンウイナーの2着という実績から、ひと息の近況でも変わり身を期待します。
▲ヤマカツエースは、ばんえい大賞典では詰めを欠き5着でしたが、トップハンデながら障害をひと腰でクリア。ヤングチャンピオンシップ勝ちの実績上位で、今回はトップハンデから解放されるのが魅力。
△ミソギホマレは、柏林賞3着後、前哨戦・山鳩賞(4歳オープン)まで3連勝と好調です。阿部武臣騎手は、ばんえい大賞典では当日の乗替わりでツガルノヒロイモノと初コンビ。同じ直線勝負タイプだけに、仕掛けどころをはかる意味で、この騎乗経験が役立つかもしれません。
【第10回開催6日目】
8月29日(月)のメイン第11レースには、準重賞・朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)が行われます。
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前哨戦2レースは、牡馬の瑞鳳賞がカイセドクター、キョウエイリュウと上位人気のオープン馬が1、2着で順当な結果。牝馬による白鳳賞は1番人気ニセコヒカルが2着に粘ったものの、1着が4番人気のヒメミヤ、3着は9番人気のコウシュハハイジーと荒れました。なお牝馬の1、3着馬は賞金不足でここには出走していません。
5歳夏ともなれば牡馬と牝馬の力差は大きいはず。◎カイセドクターが中心でしょう。今季の収得賞金額によってオープン馬のみに課されるハンデも適用されず、牡馬同士での最大重量差は、瑞鳳賞の30キロから20キロに縮むのも有利。2~4歳の三冠重賞では3度の2着が最高でしたが、最後の準重賞タイトルはモノにしたいところ。
○コウテイはA2格付で、3走前の瑞鳳賞では5着。4走前にはスタートでつまずいて今季もっとも差がある敗戦を喫していただけに、2.4%と水分の多い馬場で追走に手こずらないか心配でしたが、流れに乗って歩ききっています。タイプ的に重量が増えるのは向き、710キロも問題ありません。
牝馬では▲ニセコヒカルに注目。白鳳賞で先行した3頭のうち唯一、馬券圏内に残った走りは評価できます。
△ブラックサファイアは瑞鳳賞では1番人気で4着、△キョウエイリュウは同3番人気で2着。ここも上位人気に推されそうですが、それぞれ障害次第、瑞鳳賞のような軽めの馬場のほうが力を出せる、と注文がつきます。力はありますが連争い候補くらいまでの評価で。