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今週の見どころ(12/28~12/30)

2021年12月26日(日)

帯広競馬場開場について

 前半3日間から1日置いての後半は28日(火)から。29日(水)にはばんえいダービー(19:25発走予定)、30日(木)はヤングチャンピオンシップ(19:25発走予定)の2重賞も組まれています。
 なお大晦日と元日の競馬はなく、新年は2日(日)よりスタート。薄暮開催となります。

※年末年始特設サイト(発走予定時刻、イベント情報など)はこちら

【第19回開催4日目】
 12月28日(火)のメイン第11レースには、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:25発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 B級以上による定量500キロでの争いで、年明けに行われる準重賞・スピードスター賞の予選第2弾となります。
 出走8頭中、同条件を経験しているのが2頭と少なく、中心視したいのは◎アオノブラックです。4歳だった昨季がスピードスター賞路線初参戦。10月の予選・疾風賞では流れに戸惑っているように見え、逃げ切ったメムロボブサップから5秒6という決定的な差をつけられての3着でした。しかし、2月のスピードスター賞では、逃げたメムロボブサップとの差を徐々に縮めコンマ2秒差の2着。慣れもあったか持ち時計を9秒2も詰め、44秒4の好タイムでした。もう1頭の経験馬シンエイボブの最高タイムが54秒3だけに、出遅れなどの不利がなければまず負けないでしょう。
 その○シンエイボブは、19年(6着)、20、21年(8着)と続けてスピードスター賞へ進出。いずれも着順は芳しくありませんが、予選は確実に突破しているように、ここなら連争いは堅いはず。
 条件馬も出走しているものの、昨季のスピードスター賞が、オープン→オープン→A1級で決着しているように格付上位馬を狙うのがベター。A1級の▲マルミゴウカイは脚部不安に悩まされており近況が冴えませんが、初の条件で変わり身を期待する手も。
 下級でも△アアモンドキーマン△ドラゴンボーイは逃げてしぶといタイプ。3着争いがもつれれば出番が見込めます。

 12月29日 ばんえいダービーの見どころはこちら

今週の見どころ(12/24~12/26)

2021年12月22日(水)

帯広競馬場開場について

 年末は12月24日(金)からの8日のうち6日で開催がある、詰まったスケジュール。26日(日)までの3日間では、馬によっては最短中4日での出走となる場合もあり、体重など当日の気配に注意が必要でしょう。
 なおこの第19回開催のオープン-1組は24日第12レースに平場で実施。特別戦(今季の収得賞金110万円につき5キロ増)と比べハンデを課されにくい(120万円につき5キロ増)ため、近走より重量差の面で変化がある馬もいます。メイン後のレースでも注目です。

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【第19回開催1日目】
 12月24日(金)のメイン第11レースには、ノエル特別(A1級・19:25発走予定)が行われます。

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 前開催の射手座特別(A1級)は牡馬のみでしたが、4歳以上牝馬による準重賞・レディスーカップを使われた2頭が加わっています。
 注目は、射手座特別が1番人気で3着だった◎ハクタイホウです。逃げたコマサンエースにまずノエルブランが並びかけ、さらにゴール前では、この馬と、オーシャンウイナー、アオノゴッド、センリョウボス、カンシャノココロも加わっての大激戦の末、勝ったセンリョウボスとコンマ4秒差の惜敗でした。今回、センリョウボスの賞金ハンデが増えたぶん、5キロの重量差がつき、2着コマサンエースは不出走。松田道明騎手との初コンビで今度こそ人気にこたえてくれそうです。
 ○カンシャノココロは、2番人気で6着。2開催前の摩周湖特別(A1級)を障害ひと腰から抜け出し完勝していただけに残念な結果でしたが、センリョウボスとは1秒5の僅差。こちらも5キロ差つけば巻き返せるはず。
 ▲アフロディーテは、摩周湖特別3着から前開催ではレディースカップを使われ2着。逃げて、オープン馬シンエイボブにこそ交わされたものの後続は振り切っています。近2走ではハクタイホウに騎乗していた赤塚健仁騎手が今回、久々のコンビを組みます。他馬が前走から10~15キロ増なのに対し、5キロ増というのは買い材料といえます。
 △ノエルブランは、射手座特別では7頭による優勝争いからゴール前で唯一、脱落して9着。今回手綱を取る長澤幸太騎手は、直近の連対時に騎乗しており、変わり身が期待できそそうです。

【第19回開催2日目】
 12月25日(土)のメイン第11レースには、ホワイトクリスマス賞(A2級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 ギンジが回避したとはいえ4歳が5頭と過半数。しかし若馬の10キロ減があってもほとんどの馬にとって初の負担重量でもあり、6歳◎ハマノダイマオーに注目します。前開催のおおいぬ座特別(A2級-1組)は、3歳、4歳各1頭と少なかったものの、鮮やかに逃げ切って勝利し、4着だった五稜郭特別(A2級-1組)から巻き返しています。その2走前も今回と同様に4歳が5頭おり、逃げたギンジが1着、障害を2番手で降りたアバシリルビーが2着でしたが、おおいぬ座特別から引き続きギンジが不在。ハマノダイマオーが逃げ切る確率が高そうです。
 4歳牝馬○アバシリルビーは、前開催は4歳以上牝馬による準重賞・レディースカップで9着。年長の格上馬もおり障害で苦戦しました。前走から5キロ増の705キロですが、自己条件の五稜郭特別では695キロをふた腰でまとめており、4歳では唯一、今回以上の重量を経験している強みもあります。ギンジが回避したのならチャンスは十分です。
 7歳▲ヤマトジャパンは、おおいぬ座特別が昇級初戦で5着でした。じつは昨季も12月にA2へ昇級すると、年度末までに特別戦で2、3着各2回、4、5、6着各1回と活躍していました。今年もこのクラスで暴れてみせるか。
 6歳△オレワチャンピオンは、五稜郭特別6着から、おおいぬ座特別では3着と前進。ここにも出走の4歳コウシュハボブとの争いを制しており、引き続き期待できます。

【第19回開催3日目】
 12月26日(日)のメイン第11レースには、カトレア特別(B1級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 前開催の冬月特別(B1級-1組)から1、2着馬を含む8頭が参戦していますが、単勝7→9→6番人気で入り3連単が26万円と荒れだけに、上位馬を信頼しにくい面はあります。
 ◎コウテイは、1番人気で8着でしたが、速い流れでやや遅れたのを障害で取り戻そうと、直行で仕掛けたぶん詰めが甘くなった格好でしょう。スタートから第1障害までの区間に砂が足されたため、テンから極端なペースにはならないはず。それまで北海道競馬記者クラブ特別2着、羊蹄山特別4着と同条件で安定していただけに巻き返しが期待できます。
 ○ゲッカビジンは、冬月特別がB2級初戦ながら4番人気で4秒3差の5着。今季B4級スタートでしたが、B3、B2昇級初戦でも馬券に絡んでおり、B2昇級でもクラスの壁を感じさせませんでした。いい意味で相手なりといえ、クラス2度目で慣れも見込め前進あるのみ。
 ▲リュウセイペガサスも2番人気で7着と人気に応えられず。先行してあとひと押し、というレースを続けていましたが、10コースに入った前走は行き脚がつかず。それでも終いに伸びて5秒1差にまとめたのは力の証でしょう。その前に掲示板に載れなかったのも10コースに入った9月12日の1組平場戦(8着)だっただけに、中の5コースは好材料といえます。
 △ジェイトップは7番人気で1着。ゲッカビジンと同様、B2昇級初戦での好走でした。今回は一転、目標にされる立場ですが、続いて馬券に絡むことができれば、先々が楽しみです。

 第19回開催の後半は、12月28日(火)からの3日間です。

今週の見どころ(12/18~12/20)

2021年12月17日(金)

 次開催の12月30日に実施される2歳重賞・ヤングチャンピオンシップの予選である産地別の特別戦(上位2頭に出走権)が5日の南北海道産駒特別で終了。この開催には2歳の重賞・特別戦がなく、久しぶりにすべてのレースが賞金順での編成となっています。前週に行われた2歳A級-2組は、十勝産駒3着馬が1着、釧路産駒3着馬が2着でした。19日(日)第8レースの2歳A級-1組には、釧路産駒と南北海道産駒の各1、2着馬、北見産駒の1着馬、十勝産駒の2着馬が出走予定。本番を2週後に控えての戦いに注目です。
 なお次週から年明けまでは変則日程での実施。次回は12月24日(金)からの3日間開催となります。

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【第18回開催4日目】
 12月18日(土)のメイン第11レースは、冬月特別(B1級-1組・19:25発走予定)

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 出走10頭中5頭が3走以内にB2から昇級しており経験を積みたい馬も多いメンバー構成。ここ3開催のB1級-1組特別戦を皆勤だった4頭が実績上位といえます。
 なかでも◎リュウセイペガサスに注目です。B2級時代の終盤2戦ではB1級混合の特別戦を使われ、2、3着。5走前の寒露特別を制したギンジは、12月4日のA2級-1組特別戦も勝利するまで出世しており、同馬と互角の伸び脚でコンマ5秒差の2着同着は評価できます。この走りを考えれば、昇級初戦だった3走前の暑寒別岳特別(11月8日)3着、北海道競馬記者クラブ特別(11月22日)5着、羊蹄山特別(12月6日)3着と、いきなり通用したのもうなずけるところ。北海道競馬記者クラブ特別のみ12秒6差とやや離されましたが、経験がない4.7%の超軽馬場で、勝ったのは40キロ減がある3歳牝馬ミソギホマレ。押していった同馬に加え、逃げるアアモンドキーマンもいて、ペースに戸惑いがあったかもしれません。前回の羊蹄山特別1、2着馬が昇級により抜けた今回はチャンスをモノにしたいところでしょう。
 ○コウテイは、近3走の1組特別戦が7、2、4着。1分35秒台での決着となった北海道競馬記者クラブ特別が2着ともっとも着順が高く、3走のうち勝ち時計がもっとも遅かった暑寒別岳特別が7着と、スピード能力に長けているようです。となると気になるのは当日の天気と馬場状態といえるかもしれません。
 ▲アアモンドキーマンは、前述のとおり3走すべて逃げて4、3、5着です。雨馬場の北海道競馬記者クラブ特別でも障害下でさほど息を入れなくてもひと腰で越えている巧者。2着コウテイにはゴール線上でされましたが、着差はわずかコンマ4秒でした。羊蹄山特別は後続に早めに並ばれる展開が向かなかったもので仕方なし。しかしその1、2着馬がおらず、巻き返しが期待できます。
 △アバシリサクラは、ミソギホマレと同じ3歳牝馬で、展開のカギを握る存在になりそう。今回がB1昇級初戦ですが特別で、しかも初の負担重量に加え賞金ハンデ5キロ増と条件は厳しくなります。しかし3歳戦を挟みながらの自己条件はB3級、B2級と2連勝中の勢いにかけてみる価値はあります。

【第18回開催5日目】
 12月19日(日)のメイン第11レースには、師走特別(オープン-2組混合・19:25発走予定)が行われます。

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 今季の収得賞金が少ないオープン馬と、A1級馬の対戦です。前開催の重賞・ドリームエイジカップは各世代通算収得賞金順の上位2頭しか出走できない選抜戦。8歳以上(10歳)シンザンボーイが、5歳メムロボブサップとの残り30メートルから続いた一騎打ちを制しています。
 注目は◎インビクタです。5歳の賞金順3番手でドリームエイジカップには出走ならず、知床賞(オープン混合)を使われて3着。障害をほぼ同時に降りたカネゾウとびっしり叩き合うと、ウンカイタイショウ(今回は不在)も加わっての激闘の末、1着カネゾウとコンマ7秒の惜敗でした。そのカネゾウが今開催からオープンに昇級したことで、同じ負担重量になるのは有利といえます。今回は前走と同条件でも、ドリームエイジカップ組が加わって相手が強くなるだけに、お手並み拝見といったところです。
 ドリームエイジカップからは、1着シンザンボーイと、接戦の3着争いを演じた4頭のうち4着マツカゼウンカイ、6着キョウエイリュウの計3頭が参戦しています。
 相手筆頭は○シンザンボーイでしょう。今季初戦は8月。比較的相性がいい秋冬のレースに少ない賞金ハンデで臨めることもあり、前走で19年11月の北見記念以来となる重賞制覇を果たしています。今回は今季はじめて賞金ハンデを課されますが、このメンバーでの10キロなら問題にしないはず。インビクタとは今季の特別戦では11月の能取湖特別(オープン混合)で戦って4秒5差先着。ただし今回は同じハンデでの争いとなります。
 ▲マツカゼウンカイは、夏場、障害に苦しみましたが、前走では760キロをひと腰で上げており、もう心配ないでしょう。6月の北斗賞2着の実績を考えれば、賞金ハンデ5キロは恵まれています。
 △ゴールデンフウジンは、6着だった知床賞のように障害を大事に乗っての末脚勝負がベターなのでしょう。ただ能取湖特別では、シンザンボーイとウンカイタイショウを差し切っているように、ハマるシーンは考えておきたいところ。

【第18回開催6日目】
 12月20日(月)のメイン第11レースは、おおいぬ座特別(A2級-1組・19:25発走予定)。前開催の1組特別・五稜郭特別を制したギンジが出走を回避。9頭立てで争われます。

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 出走馬9頭のうち、5頭は最近2走が11月13日の十勝岳特別、12月4日の五稜郭特別を使われており、ともに4着だった◎ハマノダイマオーに注目です。五稜郭特別は、逃げたギンジと障害を2番手で降りた牝馬アバシリルビーが1、2着。軽量の4歳馬に先に障害を越されては、五稜郭特別を逃げ切っていた6歳馬オレワチャンピオンや、この馬にとっては展開が厳しかったはず。勝ち時計は五稜郭特別より16秒6も速く、それでも5秒5差と崩れなかったのは評価できます。減量ある3、4歳馬は2走前(3頭)、前走(5頭)と比べて今回は2頭と少なく、ギンジとアバシリルビーも不在。引き続き中枠に入ったことで再びテンから動いていく競馬を試みれば、残り目がありそうです。
 ○オレワチャンピオンの十勝岳特別での勝ち時計は1分51秒0。ギンジがA2昇級後初の特別戦だったこともあってか、労せずに逃げ切っています。渡来心路騎手は十勝岳特別が初騎乗で結果を出し、3走続けてのコンビ。2走前以上に戦いやすいメンバー構成といえる今回は巻き返しが期待できます。
 ▲フレイムゴールドは、特別挑戦は8月の中日スポーツ賞(8着)以来と久々。とはいえ、4走前の2組平場戦を勝利し、ここ2走はともに3着と好走。五稜郭特別の上位馬が不在だけにチャンスはあります。
 4歳の△コウシュハボブは、昇級初戦の十勝岳特別が6着、五稜郭特別7着と、着順は大きく変わりませんが、前走はスピードに乗れず見せ場なし。2走前は障害を2番手で降り、5頭による3着争いを演じていたことから、若馬のライバルが少ないここは減量を生かせるでしょう。

今週の見どころ(12/11~12/13)

2021年12月10日(金)

帯広競馬場開場について

 12月5日に行われたBG1・ばんえいオークスは、サクラヒメが断然人気にこたえて勝利。3歳二冠目・ばんえい菊花賞に続く重賞2勝目となりました。次なる目標は、29日のばんえいダービーということになるでしょう。なお、オークス馬がダービーも勝ったのは04年エンジュダイヤが最近(当時はばんえいダービーが二冠目、ばんえい菊花賞が三冠目)で、帯広1場開催となった07年以降に達成した馬は出ていません。
 12日(日)のメインには4歳以上牝馬による準重賞・レディースカップが組まれています。年明け1月30日に控えるBG1・ヒロインズカップへ向けても注目です。

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【第18回開催1日目】
 12月11日(土)のメイン第11レースは、射手座特別(A1級・19:25発走予定)

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 A1級特別戦のメンバーは過去3開催から大きな変動はありませんが、3開催前のピヤシリ特別(11月6日)を勝ったカネゾウは続く北見富士特別(11月20日)には不在で、ピヤシリ特別3着のハクタイホウが勝利。そして前開催の摩周湖特別(11月27日)にはハクタイホウがおらず、勝ったのは北見富士特別で5着だったカンシャノココロ。カネゾウは今開催からオープンに昇級しており、今回はハクタイホウとカンシャノココロが対戦します。
 ◎ハクタイホウは、北見富士特別では障害を4番手で越えると、摩周湖特別でも2着になるコマサンブラックとの叩き合いをコンマ4秒差でモノにしています。10月までは平場戦でも障害が切れませんでしたが、ピヤシリ特別に続き障害をひと腰でまとめており、古豪10歳が復活してきました。前開催はオープン混合の知床賞を使われ、カネゾウの4着。同馬には2連敗中ですが、前述のとおり昇級しており相手に恵まれています。
 ○カンシャノココロは、北見富士特別での2着コマサンブラックとの3秒1差を摩周湖特別では逆転し2秒2差をつけて1着。今季2勝目を挙げています。今回は賞金ハンデ5キロを課されるため、ハクタイホウと同重量になるのは懸念材料。ただこのメンバーならハクタイホウと10歳馬ワンツーに持ち込める可能性は高いです。
 ▲ノエルブランは、近3開催のA1級特別戦すべてに出走し2、6、5着。ピヤシリ特別ではカネゾウを相手に上々の粘りを発揮しており、その後もそれぞれ3秒7、6秒3差と着順ほど負けていません。
 △オーシャンウイナーは、8月に行われたばんえい大賞典で2着がある3歳の実力馬です。摩周湖特別がA1昇級初戦で6着。脚を溜めて追走すると障害ひと腰7番手から脚を伸ばしており、ここにつながる走りでした。

【第18回開催2日目】
 12月12日(日)のメイン第11レースには、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:25発走予定)が行われます。

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 4、5、6、7歳以上から各2頭の8頭に、4歳以上の通算収得賞金順で上位の2頭を加えたメンバー構成。帯広1場開催になった07年以降のレディースカップでは4歳馬が最も多く4頭も出走しています。
 今年の4歳はそれだけハイレベルといえ、11月の重賞・クインカップ1~3着馬にはいずれもチャンスが見込めそう。なお3頭は前走の五稜郭特別(A2級-1組)がA2昇級初戦だったという点も同じです。
 近2走とも2着の◎アバシリルビーに注目。ばんえいオークスを勝っている3歳女王ですが、5月の3歳以上牝馬による重賞・カーネーションカップでは10着と経験不足を感じる結果。この敗戦が尾を引きましたが、立ち直り気配を見せたのは8月。その後は体重が減っても大崩れが少なくなり、クインカップと五稜郭特別での力強さから地力強化と復調は確か。カーネーションカップのほぼ再戦メンバーで、今度は違った結果を残してくれるでしょう。
 ○ニセコヒカルは、ばんえいオークスではアバシリルビーに差されて2着でしたが、クインカップでは同馬の追撃をしのいで逃げ切っています。五稜郭特別は5着でしたが、B1級不出走(競走除外1回)のため、実質B2から一気にA2へ昇級する厳しい条件。障害3番手から伸びを欠く内容でも、アバシリルビーよりハンデが5キロ重い700キロをひと腰で越えており、しかも負担重量は前走から据え置き。再度の逆転も考えられます。
 ▲フォルテシモは、カーネーションカップ5着、9月には4歳二冠目の銀河賞で3着など、年長の牝馬や同世代の牡馬相手に善戦歴。クインカップは3着でしたが、アバシリルビー、ニセコヒカルより10キロ重い700キロで3秒1差だけに評価落ちはなし。クインカップで手綱を取った阿部武臣騎手に戻るのが好材料です。
 5歳以上では6歳馬△ミスタカシマ。4歳になった19年以降、カーネーションカップで1勝、2着2回、レディースカップは2年連続3着、今年2月のヒロインズカップ3着と実績上位。今年のカーネーションカップは唯一のオープン格付でトップハンデながら2着。当時から多くの馬が昇級しており、ハンデ差が縮まり戦いやすくなっています。

【第18回開催3日目】
 12月13日(月)のメイン第11レースは、ターコイズ特別(オープン-1組・19:25発走予定)

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 前開催の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上選抜)は、障害を2番手で降りたシンザンボーイが、逃げるメムロボブサップをゴール直前でとらえて勝利。混戦の3着争いを制したのはセンゴクエースですが、今回は3頭とも不在。
 同10着だった◎アアモンドグンシンの巻き返しなるかに注目です。7月の旭川記念、9月の岩見沢記念では障害ひと腰とはいかなかったものの3着に追い込んでいる実力馬。10月の北見記念(5頭立て)も3着とはいえ障害で大きく手間取り、完走した3頭中最後のゴール。1着アオノブラック、2着メジロゴーリキには約40秒もの差をつけられるひと息の内容でした。そして前走ドリームエイジカップは第2障害に1頭だけ取り残されています。とはいえ、北見記念の次走で2走前のオータムカップ(オープン-1組)では、逃げたメムロボブサップを早めにとらえて押し切っており、障害さえこなせば、相手関係なしに強いレースができます。今回も障害で苦戦したあとですが、メンバー的には近2走より戦いやすく、気持ちの面で尾を引かなければ、勝ち負けに期待できます。
 ○ウンカイタイショウは、前開催では知床賞(オープン混合)に出走し1番人気で2着。オータムカップでは、アアモンドグンシンとメムロボブサップに突き放されたとはいえ3着に健闘していた力を考えれば妥当な結果と言えます。今回アアモンドグンシンとのハンデ差が5キロつくことで、オータムカップでの8秒2差をどこまで縮められるでしょうか。
 メンバーのうち、オータムカップ不出走だったのは、アオノブラックとキタノユウジロウ。▲アオノブラックは、岩見沢記念では7着も、しっかり調整されて臨んだ北見記念で復活の勝利を挙げています。そして連覇を目指したドリームエイジカップでしたが、障害でややロスがあったとはいえ、8着は残念な結果。力負けとは思えず相手が楽なここは見直しが必要でしょう。
 △カイセドクターは、オータムカップ7着で、ドリームエイジカップでは10番人気ながら5着と前進。重量が増えながら障害ひと腰と立て直した島津新騎手は見事でした。今回は、3歳との混合重賞・はまなす賞を勝った時の阿部武臣騎手に手綱が戻っており、正月の明け5歳重賞・天馬賞へ向け好感触をつかみたいところです。

今週の見どころ(12/4~12/6)

2021年12月 2日(木)

帯広競馬場開場について

 11月28日に行われた重賞・ドリームエイジカップは、シンザンボーイが勝利。手綱を取った渡来心路騎手は、9月26日の銀河賞(ヤマトタイコー)でデビュー以来の重賞初勝利を挙げたばかりでしたが、11月7日のばんえい菊花賞(サクラヒメ)に続く3勝目となりました。12月5日(日)のメインばんえいオークスには、サクラヒメが出走予定。もし渡来騎手が勝てば、今年度の重賞勝ち数で、藤野俊一(ばんえい十勝オッズパーク杯、北見記念、クインカップ)、鈴木恵介(旭川記念、ばんえい大賞典、ナナカマド賞)を抑え単独トップに立ちます。

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【第17回開催4日目】
 12月4日(土)のメイン第11レースには、五稜郭特別(A2級-1組・19:25発走予定)が行われます。

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 A2級には4歳馬が6頭いますが、今開催に登録がないエンゼルフクヒメを除く5頭が参戦。しかし4走前に昇級したフォルテシモから、ここが昇級初戦となるアバシリルビー、ニセコヒカルまで、このクラスでのキャリアには差があります。牝馬3頭は前走が牝馬重賞・クインカップで、牡馬2頭は十勝岳特別(A2級-1組)で5歳以上と対戦しました。
 ◎フォルテシモは、クインカップでは10キロとはいえ他馬よりハンデを課されながら3着。9月の銀河賞でも格上の牡馬を相手に障害ひと腰から3着に好走しており、今回の4歳では実績上位といえます。銀河賞の次走がA2昇級初戦でしたが、この馬以外すべてA1級でしかも特別という厳しい条件でも、逃げたシンエイボブ(現オープン)に2秒5差まで迫って2着。このクラスでもトップクラスの実力があります。
 ○ギンジも4歳で、B1級の特別戦を2連勝し、2走前のA2昇級初戦も勝利。十勝岳特別は1番人気に推され5着でしたが、重賞出走経験がなく未知の715キロながら、4頭が横一線の3着争いに加わっており、収穫はありました。十勝岳特別を8番人気で逃げ切ったオレワチャンピオン、3着争いから1馬身ほど抜け出し2着センリョウボスらも引き続き出走していますが、同条件を1度経験したことによる上積みは大きいはずです。
 ▲センリョウボスは、近5走が1勝、2、3着各2回と崩れなし。ここで賞金を稼げばA1昇級ですが、できれば十勝岳特別の2秒2差を逆転し、勝って決めたいところ。阿部武臣騎手がフォルテシモではなく、引き続きこちらに騎乗するのも好材料といえます。
 △コウシュハボブは銀河賞の5着馬で、十勝岳特別ではギンジらと追い比べを演じ6着でした。今回が昇級2走目で、過去12回騎乗し5勝、2着1回、3着2回と相性がいい西謙一騎手に手綱が戻ります。

【第17回開催5日目】
 12月5日(日)のメイン第11レースは、BG1・第46回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:25発走予定)

※出馬表はこちら

 定量670キロでの争いですが、11月のばんえい菊花賞を使われた4頭にとっては経験がある重量。この4頭が有力でしょう。
 ◎サクラヒメは、ばんえい菊花賞を逃げ切って重賞初制覇。ほぼ同馬に障害を越えたイオンは早々に一杯になり(7着)、離れた障害3番手から追ってきたミソギホマレを寄せつけませんでした。C1級を卒業するのに6戦かかりましたが、B4級は4戦、B3級は3戦、そしてB2級2走目のばんえい菊花賞を楽勝し、飛び級でA2へ昇級。通算12勝はメンバー中最多で、うち7勝を半年以内にマークと成長を見せています。2歳シーズン女王決定戦の黒ユリ賞は障害で苦戦し、1着イオンから1分50秒近く離されての10着でしたが、前走1009キロと約9カ月で120キロ以上も体重が増えたのも躍進の要因でしょう。ばんえい菊花賞は牝馬として最重量ハンデのイオンから10キロ軽かったのに対し、今回は同重量での争い。しかし前走同じ重量で2着ミソギホマレに8秒5差、イオンには25秒9もの差をつけており、この差を逆転するのは容易ではないはずです。
 ○ミソギホマレは、黒ユリ賞2着で、イレネー記念では2頭参戦した牝馬のうち最先着の3着と健闘。世代最初の重賞・ナナカマド賞を自重し、地力強化につとめてきた結果が出たかたちでしょう。8月のばんえい大賞典で競走除外となったあとは1開催調整され、戦列に復帰してから3勝、2着4回と充実度ではサクラヒメにも劣りません。同馬とイオンがばんえい大賞典から直行なのと対照的に、こちらは自己条件を使われ勝利しての参戦。前走がばんえい菊花賞から26キロ増の馬体で仮に余裕残しだったとすれば、叩いてさらによい状態で臨めそうです。
 ▲アバシリサクラは、3走前に2歳10月のナナカマド賞以来、1年ぶりの勝利をマークし、続くばんえい菊花賞は3着。障害9番手から突き抜けることはできませんでしたが、ナナカマド賞での末脚を彷彿させ、よい時の状態に戻っているようです。とはいえ、ここで勝つためには直線一気では厳しく、ある程度の位置で流れに乗る必要があります。島津新騎手がどう乗るか注目です。
 △イオンは、黒ユリ賞、ばんえい大賞典1着、4歳混合のはまなす賞2着と、牡馬を含めても実績上位の存在。しかし、ばんえい菊花賞が逃げて7着と詰めを欠く内容だったのは気になるところ。当日のレースを確認し、逃げ馬が残る傾向があれば狙ってみてもいいでしょう。

【第17回開催6日目】
 12月6日(月)のメイン第11レースは、羊蹄山特別(B1級-1組・19:25発走予定)

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 前開催の北海道競馬記者クラブ特別(B1級-1組)は40キロ減がある3歳牝馬ミソギホマレが障害3番手から抜け出して快勝。同馬は今回不在ですが、2、3、5着馬を含む4歳馬5頭と、前走がクインカップだった牝馬アーティウィングが参戦。10頭中4歳が6頭と多く、引き続き速い流れが予想されます。
 なお近2走を暑寒別岳特別(B1級-1組)、北海道競馬記者クラブ特別と使われた馬が6頭います。
 ◎コウテイは、北海道競馬記者クラブ特別でメンバー最先着の2着。暑寒別岳特別は障害を3番手でクリアし7着でしたが、8月のB1昇級後、特別戦で掲示板に載れなかったのはこれが唯一。ただ、後続も早めに障害を越えたため、追い比べのようなかたちになり、競り負かされた印象もありました。前走も同じ軽めの馬場で障害を2番手で降りたものの、基礎重量が10キロ増えていたぶん後続がバラけ、気分よく走れたのが巻き返しにつながったのかもしれません。3走前の郵政創業150年記念(A2級-1組混合)では格上A2級馬を相手に2着に粘っている実力を考えれば、ここは主役を演じるでしょう。
 ○リュウセイペガサスは、暑寒別岳特別がB1昇級戦ながら3着に健闘。コウテイより1つ前の2番手で障害をクリアし歩き切りました。続く北海道競馬記者クラブ特別では伸びを欠いて5着と着順を下げましたが、雨が降る中、馬場水分は経験のない4.7%ということもあり、ペースに戸惑いがあったかもしれません。しかし馬場の回復が見込める今回は、2走前くらいの走りはできそうです。
 ▲アアモンドキーマンは暑寒別岳特別、北海道競馬記者クラブ特別とも逃げて残り20メートルあたりまでは先頭をキープ。結果はそれぞれ4秒3差4着、5秒7差3着とひと押しが課題です。馬券に絡めるかは、ここも他馬の追い上げ次第ということになるでしょう。
 △アーティウィングは、郵政創業150年記念では障害4番手から伸びて勝利し、コウテイ(2着)やアアモンドキーマン(9着)に先着。B3やB2級では逃げてこそというレースぶりでしたが、昇級初戦でハナにこだわらず勝ったことに成長を感じさせます。とはいえ4歳の頭数が増えた暑寒別岳特別では障害7番手のまま見せ場を作れなかったのは気になるところ。自分のペースを守って走れるかどうかでしょう。


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