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今週の見どころ(9/4~9/6)

2021年9月 3日(金)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※8月30日(月)~9月12日(日)は無観客開催

 前開催は3歳・4歳混合の重賞・はまなす賞、5歳準重賞・朱雀賞が組まれていたことでオープン馬が分散。涼風特別を勝ったのはシンザンボーイでした。しかし開催替わり5日(日)のマロニエ賞はそのシンザンボーイが出走枠に入れないほどのメンバー構成。はまなす賞のカイセドクター、朱雀賞のメムロボブサップと両レースの勝ち馬も出走予定です。今開催から基礎重量が10キロ増え、オープンは690キロとなり、3・4歳も含め牡馬は特別戦では700キロ台を課されます。また次開催9月19日の岩見沢記念は基礎重量820キロの高重量。パワーと障害力が問われる秋競馬のスタートです。

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【第11回開催1日目】
 9月4日(土)のメイン第10レースは、長月特別(B1級-1組・20:10発走予定)

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 近2開催はB1級単独の特別戦は組まれておらず、直近の特別は8月16日のベガ特別で格下B2級との混合戦でした。同レースは4歳が5頭と多く、1~3着を独占。ここには1、2着馬が出走しています。
 ◎コウテイはベガ特別では2着でした。B1級で賞金上位の4歳は同じ開催の山鳩賞(4歳オープン)に出走。昇級戦でもB2級を4戦で突破してきた勢いが買われたか1番人気に推されました。結果逃げ粘れずでしたが、決め手の違いを見せつけたエンゼルフクヒメは柏林賞5着があり実績上位。今回も両馬のハンデ差25キロは変わりませんが、当時から基礎重量が10キロ増えているぶん、前で運べるコウテイに逆転のチャンスが生まれそうです。
 ○エンゼルフクヒメは、コウテイを差し切ってB1級初勝利を特別戦でマーク。第2障害に到達したのは3番手とこの馬にしては積極的に運んで、しかもひと腰でクリアと、すべてがうまく噛み合った印象でした。続く前走の平場戦も障害を3番手で越えての惜敗で、ひと皮剥けた今なら、特別戦でも評価を下げる必要はありません。
 ▲コウシュハボブは、山鳩賞に出走しており、B1級の4歳では上位の存在。8月2日のしし座特別(B1級-1組)でメンバー最先着の3着は、コウテイと同じく昇級初戦での好走でした。B2級-1組の拓成湖特別(6月26日)では残り20メートルで単独先頭に立ったコウテイを交わして楽勝。当時からともに重量が45キロ増えての今回はどうでしょうか。
 △センショウニシキは7歳で、昨季A2級-1組の特別戦で接戦を演じたキャリア上位。B1昇級後も3戦連続で2着と安定感が魅力。B1級特別初挑戦になりますが、障害はひと腰で越えている巧者だけに、重量の増量も克服できそうなことから警戒は必要です。

【第11回開催2日目】
 9月5日(日)のメイン第11レースには、マロニエ賞(オープン・20:10発走予定)が行われます。

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 ばんえいグランプリ、5歳の準重賞・朱雀賞と連勝したメムロボブサップが回避したため、ハンデ差は最大でも10キロしかつきません。しかし次開催には岩見沢記念が組まれているため、各陣営の思惑も推理したいところです。
 注目は◎インビクタです。4歳を除く今開催の通算収得賞金順13番目で、ここを勝てば岩見沢記念出走圏内に入れる可能性があります。オープン昇級初戦の前走は世代限定戦の朱雀賞(5着)でしたが、3走前のサマーカップ(オープン・A1級混合)はミノルシャープの2着で、4着メジロゴーリキには先着。5走前の天の川特別(オープン・A1級-1組混合)ではアアモンドグンシンの3着など、A1級の10キロ減はあったにせよ、オープン一線級と好勝負してきました。サマーカップ、天の川特別とも障害をひと腰で早めにクリアしながら粘りを欠く内容でしたが、重賞前で収得賞金上位馬の仕上げに余裕があれば逃げ切りに期待できます。
 ○アオノブラックは、旭川記念8着、ばんえいグランプリ5着などこの夏は不本意なレース続き。しかし前走の朱雀賞では6着とはいえ障害は立て直して、復活の兆しはありました。岩見沢記念出走に賞金は足りていますが、ここは叩き台というより、結果を出して手ごたえをつかみたいところかもしれません。
 5歳馬2頭以外は、前走が涼風特別(オープン)ですが勝ち馬のシンザンボーイは不在。
 ▲アアモンドグンシンは2着で、障害をひと腰2番手クリアから勝ち馬を1秒7差まで追い詰めています。通算90戦で30勝に対し着外34回と、勝つときは強く負けるときは大敗というタイプですが、前走久々にコンビを組んだ阿部武臣騎手との相性がよさそう。今回はお手馬メムロボブサップが回避したため、引き続きこの馬の手綱を取ります。
 △メジロゴーリキ△ミノルシャープは涼風特別で3、4着。今回は5歳馬2頭が加わりますが、近走の安定感上位といえます。

【第11回開催3日目】
 9月6日(月)のメイン第11レースは、白露特別(A2級-1組・20:15発走予定)

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 ◎ナカゼンガキタは、昨季オープン格付で、B2級まで下がった今季は6月の初戦から5連勝しています。続く前々走のデネブ特別(A2級-1組混合)で2着に敗れましたが、A2昇級初戦で負担重量20キロ増ながら障害をふた腰で越え、同じくオープンから降級したノエルブランにコンマ2秒差の惜敗。なお今回も出走している3着センリョウボスと3秒3、4着ミノルシンザンとは7秒3差でした。しかし前走の不知火特別(A1級混合)を逃げ切って、強力なA1級馬たちをしりぞけています。今開催から基礎重量は10キロ増でも、賞金ハンデ5キロは据え置き。A2級同士の一戦だけに負けれられません。
 ○センリョウボスは、デネブ特別では障害3番手からナカゼンガキタに迫っています。前走は中日スポーツ杯(A2級)を使われましたが、雨馬場で馬場水分は2.6%。2着ココロノタカラがデネブ特別(5着)から30秒以上タイムを縮めているのに対し、こちらは13秒3速くても5着だったのは馬場適性の差といえるでしょう。今回はそれほど軽くならないはずで、際どい勝負に持ち込めそうです。
 ▲ミノルシンザンは、今回もライバルになりそうなセンリョウボスと今季特別戦で4度対戦し、極端な軽馬場だった中日スポーツ杯を除けば2勝1敗と勝ち越しています。その前走も、デネブ特別で膝を折った障害の立て直しに重点を置いた内容に見え、7着でも今回につながる内容といえます。
 △ココロノタカラは、中日スポーツ賞ではデネブ特別と動きが一変。前々で運んで2着に食い込みました。とはいえ5月の特別戦では馬場水分1.1%で、ミノルシンザン、センリョウボスを破った実績もあります。久々の好走だった前走が、キッカケになる可能性はあります。

今週の見どころ(8/28~8/30)

2021年8月26日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応
※8月30日(月)~9月12日(日)は無観客開催

 8月29日(日)のメインには、3歳・4歳混合の重賞・はまなす賞が行われます。基礎重量に10キロ差あり、格下で軽ハンデの3歳馬(ばんえいは直近3シーズンの収得賞金でクラスが決まるため、4歳よりキャリアが浅い3歳は番組賞金が少ないことが多い)の台頭も見られます。勝ち馬は6年連続で重賞初制覇で、17年以降の勝ち馬は、4歳以降も重賞で連対しています。なお今年の出走予定馬で重賞勝ちがないのは4頭です。

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【第10回開催4日目】
 8月28日(土)のメイン第10レースには、涼風特別(オープン・20:10発走予定)が行われます。

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 今開催には5歳の準重賞が組まれており、メンバーはすべて6歳以上。ファン選抜重賞・ばんえいグランプリからの出走馬が多いものの、今季2走目のベテラン10歳に注目します。
 ◎シンザンボーイは、今季初戦の前走とかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)が6番人気で5着。昨冬の転厩で減った体重が戻っておらず、さらに68キロ減はインパクトがありました。しかし障害をひと腰離れた5番手で越えると、前との差を一気に詰め、ゴールデンフウジンの追撃も振り切っています。3月のばんえい記念以来でしたが、レース勘は養われていた印象。例年、重量が軽い春先はひと息で、稼動期に始動したのもよかったのでしょう。前走の1~3着は5歳で、4着の牝馬も今回はいません。オープン限定で相手は強くなりますが、暑い季節に使われていないことでフレッシュな状態のはず。今季初勝利が期待できます。
 ○ミノルシャープは、ばんえいグランプリ連覇はならず。しかし障害を越え一旦は2番手をうかがっての4着なら力は出したでしょう。2、3着馬は今回も出走。とはいえ2着センゴクエースとはハンデ差が10キロつき、3着メジロゴーリキは2走前の特別戦で4着に下しています。
 ▲メジロゴーリキは、負担重量770キロ以上の重賞では北斗賞、旭川記念、ばんえいグランプリと続けてミノルシャープに先着。しかし特別戦では5月以降は2度とも負けています。今回は両馬とも715キロだけに、重量適性の点で分が悪そう。ただシンザンボーイの主戦でもある西謙一騎手は、今回こちらに騎乗します。
 △センゴクエースは、4走前のミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)では、逃げるミノルシャープを一気に交わし去って勝利。当時もばんえいグランプリもミノルシャープと同重量でしたが、今回10キロ差つくのは気になります。

【第10回開催5日目】
 8月29日(日)のメイン第11レースは、BG3・第33回はまなす賞(3歳・4歳混合・20:10発走予定)。3歳馬タカナミが回避しての9頭立てで争われます。

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 ◎ゴールドハンターは、4走続けて障害をひと腰でまとめ、2勝、3着2回と安定感があります。2走前の柏林賞はオープン馬の基礎重量720キロの高重量戦。先行各馬が障害で手間取るなか、ためて仕掛けは6番手でしたが先頭で越え押し切る盤石のレースでした。前走の山鳩賞(4歳オープン)には、今回の4歳馬のうち4頭が出走。ゴールドハンターはA1昇級で、唯一、柏林賞から重量が据え置きでも1番人気に推されました。一騎打ちを演じたトワトラナノココロ、キョウエイリュウから離れた障害4番手クリアでも、この馬にとっては十分挽回できる差で、勢いよく伸びると、1着キョウエイリュウに2秒7差まで迫っての3着。ここも障害ひと腰なら、よほど位置がうしろにならなければ、重賞初制覇を果たした昨年のはまなす賞と同じく決め手を発揮し、連覇が期待できます。
 ○イオンは、3歳牝馬ながら前走体重1052キロはメンバー中3番目に重く、馬格に恵まれています。となると力を発揮するのは重量を課される重賞で、牝馬限定の黒ユリ賞、ばんえい大賞典の2戦2勝と相性は抜群です。ここは年長の4歳が相手で、しかもすべて格上と試金石の一戦。なお3歳牝馬では、同じく黒ユリ賞を制していたミスタカシマが18年に同じ660キロで2着に入っています。ばんえい大賞典勝ちは同馬以上の実績といえるだけに、対抗格も過大評価ではありません。
 ▲キョウエイリュウは、ばんえいダービーなど重賞4勝の実績は上位。柏林賞、山鳩賞ともトップハンデでしたが、6着、1着と着順を上げており好ムード。ここも最重量の710キロを課されますが、山鳩賞でコンマ3秒差の接戦を演じた2着トワトラナノココロとのハンデ差が10キロに縮まっているのは有利。ただ、3着ゴールドハンターが障害をスムーズに越えた場合、よほどのリードがないと、先頭のままゴールは難しいかもしれません。
 山鳩賞組は、3着ゴールドハンター、1着キョウエイリュウ以外にも注目。軽量3歳馬のハナを叩く展開なら2着△トワトラナノココロ、同4着も柏林賞ではゴールドハンターに4秒差まで迫って2着△カイセドクターも圏内にいます。

【第10回開催6日目】
 8月31日(月)のメイン第11レースは、準重賞・朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)

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 ◎メムロボブサップは、2歳シーズンにナナカマド賞、イレネー記念を制覇すると、3歳三冠、そして4歳シーズンでも三冠を達成しているチャンピオン。今季は、ばんえい十勝オッズパーク杯2着、北斗賞3着、旭川記念2着と好勝負を続けると、前走のばんえいグランプリで古馬重賞初制覇。オープン800キロの高重量で逃げ切って2着センゴクエースに6秒6差をつける完勝でした。今回の760キロでは3月のスターライト特別(5歳オープン)で勝利していますが、今回はオープン馬同士でもハンデ差がつきます。同じく最大80キロ差のトップハンデを課された2月のダイヤモンドダスト賞(5歳オープン)は6着でした。それでも前走を勝った弾みがあれば突破は可能でしょう。
 ばんえいグランプリに出走できなかった格付上位馬は、とかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)に出走。1番人気のマルミゴウカイが障害で崩れたとはいえ、ここにも出走しているインビクタ、コマサンエース、コマサンブラックの5歳馬3頭で上位を独占しました。
 なかでも注目は○コマサンブラックです。逃げたインビクタを早めにとらえにかかりながら、ゴール前ではこちらが根負けして3着。5キロ重くても最後まで抜かせず押し切ったインビクタはさすがでした。しかし同馬は今回からオープンに昇級したことで賞金ハンデも課され740キロ。A1級据え置きのコマサンブラックとにとっては、ハンデ差が5キロから20キロに広がるのが有利と言えます。
 コマサンブラックをとらえ2着だった▲コマサンエースにとっても同じことがいえそう。2月のダイヤモンドダスト賞を逃げ切った実績があり、10キロ差でジェイエース(2着)、70キロ差でメムロボブサップ(6着)を下しています。
 △インビクタは、オープン昇級で世代3番手に浮上。メムロボブサップと20キロ差でどこまでやれるか注目です。

今週の見どころ(8/21~8/23)

2021年8月19日(木)

 8月15日(日)に行われたBG2・ばんえいグランプリは、メムロボブサップが圧巻の逃げ切り勝ち。ファン投票1位、レースでも単勝1番人気で、5歳馬の勝利は2002年ヒカルセンプー以来、史上2頭目の快挙となりました。そのヒカルセンプーは、明け6歳となった翌年3月、ばんえい記念初挑戦ながら2着に健闘しています。メムロボブサップも今後、高重量やハンデを経験しながらさらに力をつけ、ばんえい記念を目指したいところでしょう。

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【第10回開催1日目】
 8月21日(土)のメイン第10レースは、アルタイル特別(B2級-1組・20:10発走予定)

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 出走馬9頭中5頭が前開催の葉月特別(B2級-1組)で対戦。同レースで一騎打ちを繰り広げた4歳の2頭に今回も注目します。勝ったのは3番人気のジェイウェイで、残り30メートル手前で先頭に立ったアアモンドキーマンをすぐに交わし、押し切っています。アアモンドキーマンはしぶとさを見せましたが2秒7差の2着で、1番人気にこたえられませんでした。
 ◎アアモンドキーマンは、3走前のB2級-4組(馬場水分0.5%)でもこちらが先に障害を越えましたが、3着ジェイウェイに5秒2差で勝利。前走は特別戦でも馬場水分3.4%と軽めで、ジェイウェイがほとんど差なく障害を越えたため、リードを守り切れませんでした。今回は前走よりも4歳が多く、7月のユリウス特別3着、前走2着と同条件での実績上位。馬場が乾くようなら1組特別戦制覇のチャンスといえます。
 その○ジェイウェイは、葉月特別が世代限定を含め初の特別戦ながら、着差以上に強い内容。馬場が重くなりそうな今回も勝つようなら、B1級へ上がっても通用するかもしれません。
 ▲ジェイトップも4歳で、初の特別挑戦だった前走のベガ特別(B1級-1組混合)で3着。昇級初戦でも障害をひと腰でまとめB1級馬として最先着を果たしました。なおこの馬に2秒2先着し2着の4歳馬コウテイはユリウス特別1着からのB1昇級初戦。同馬を物差しにすればジェイトップもB2級通過は時間の問題といえるかもしれません。
 △ブラックテーオーは、葉月特別では2番人気。追走に脚を使ったためか6着でした。しかしユリウス特別(馬場水分0.4%)ではコウテイには及ばずも、ゴール線上でアアモンドキーマンをとらえて2着に健闘しています。ここもペース次第では直線勝負で台頭してきそうです。

【第10回開催2日目】
 8月22日(日)のメイン第11レースには、不知火特別(A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 "障害次第だが切れ味がある"、"障害巧者だが詰めに課題"という馬が多い印象。
 ◎ナカゼンガキタに注目します。現在A2級ですが、昨季牝馬重賞勝ちがある実績馬です。6月の今季初戦から5連勝し、前走のデネブ特別(A2級-1組混合)ではノエルブランとの元オープン馬同士の一騎打ちでコンマ2秒だけ及ばず2着でした。勝ったノエルブランは今回も出走していますがA1へ昇級しています。昨年7月下旬から約10カ月半休養していたため、対戦が少ない相手関係で未知数ですが、引き続き追いかけてみたいところです。
 ○シンエイボブは、前走のとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)ではメンバー最先着の4着でした。今回は牝馬が3頭、10キロ減がある4歳馬もおり前走ほどハンデの利がありませんが、A1級馬のなかでは障害が安定しており大崩れする心配は少ないでしょう。
 ▲マルミゴウカイは、近2走とも障害で崩れています。とかちえぞまつ特別は1番人気に推されましたが、最後まで取り残されていました。3走前の層雲峡特別(A1級混合)でオープン馬を下しているように、まともに走れば勝てる力があります。
 △ヤマトタイコーは唯一の4歳馬。2走前のA2級-1組の特別戦では1番人気で10着でしたが、障害はふた腰でも8番手クリアでは位置取りを挽回するのは厳しかった様子。前走こそ苦戦しましたが、早めに越えられれば5着だった層雲峡特別くらいは走れるはず。

【第10回開催3日目】
 8月23日(月)のメイン第11レースは、中日スポーツ賞(A2級・20:10発走予定)

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 2走前にルビー特別(A2級-1組・馬場水分0.4%)を使われた馬が7頭おり、うち3頭は前走デネブ特別(A2級-1組混合・馬場水分0.9%)でも対戦。なお両レースとも勝ったノエルブランは今開催からA1へ昇級しています。
 ◎センリョウボスは2走前が5着。逃げ切ったノエルブランは力が違いましたが、障害を3番手で越えると、5頭による2着争いに加わり、メンバー中最先着の2着ミノルシンザンとはコンマ9秒と僅差でした。前走は3着ホクトシンバが不在で3着と着順を上げ、ミノルシンザンは4秒差の4着で逆転しています。今回はルビー特別で2着争いをした5頭中4頭が揃って気が抜けませんが、続けて特別戦を使われることでチャンスは拡がります。
 相手として有力なのも近2走がルビー特別、デネブ特別だった2頭。○ミノルシンザンは、前走はノエルブランを意識しての追走だったからか障害で膝をつき、終いの脚も失くしました。あまり速い時計は歓迎ではありませんが、ルビー特別くらいのペースで行ければ勝ち負けできそう。センリョウボスとは昨季同じA1級で、今季は2勝1敗と勝ち越しています。
 ▲ココロノタカラは、同じ近2走がそれぞれ6、5着でしたが、5月の旭岳特別(A2級・馬場水分3.5%)では、ノエルブランやホクトシンバに先着の2着があります。以前ほど馬場状態に左右されなくなっていますが、軽めの馬場への適性上位です。
 △ホクトシンバは、前走が平場戦でも格上相手で4着。3着だったルビー特別と同様接戦に持ち込めそうです。

今週の見どころ(8/14~8/16)

2021年8月12日(木)

 8月15日(日)のメインには、ファン選抜による重賞・ばんえいグランプリが組まれています。オープン800キロで、今季の収得賞金によるハンデは課されないため、実力と、重量への適性が大事。さらに季節的な得意、不得意も考慮したいところです。歴戦のオープン馬に交ってファン投票5位で選出されたブチオは『鹿駁(ぶち)毛』という個性的なルックスで人気。
 16日(月)第2レースの2歳D級-7組では、『栗駁毛』のクマモトイケメンがデビュー予定となっています。馬名のとおり珍しい熊本産のばん馬という点でも注目を集めそうです。

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【第9回開催4日目】
 8月14日(土)のメイン第10レースには、デネブ特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催のルビー特別(A2級-1組)は、ノエルブランが逃げ切って勝利。2開催前のさざなみ特別(A2級)は3着でしたが、上位2頭が不在となって着順を上げた格好です。
 注目はその◎ノエルブランです。前走7月26日のメイン第11レース・ルビー特別が今季初勝利。続く第12レースをピアノが勝ち、兄弟が同じ日に勝利を挙げています。一度勝つと調子に乗っていける面はある様子。さざなみ特別2着オーシャンウィナーが回避したことで、今回もひと踏ん張りできるかもしれません。
 ○ナカゼンガキタは、6月の今季初戦から5連勝中。相手とハンデがきつかった前開催のとかち桂冠賞は回避しています。昨季オープン格付だったのはノエルブランと同じで、A2昇級でもまだクラス利があります。
 ▲ジェイカトレアは、昨年11月に4歳牝馬重賞・クインカップを勝ってから一気にクラスが上がったこともあり、8カ月勝ち星なし。しかしルビー特別では4頭横一線の2着争いの末4着と、ひと押しで馬券絡みが狙える位置にいます。
 △ハマノダイマオーは、A2昇級初戦ですが、2走前の特別戦(7月10日)では逃げ切ったナカゼンガキタから4秒差の2着に好走。開幕後しばらくは障害にムラがありましたが、近走はスムーズにこなし、成績が安定しています。

【第9回開催5日目】
 8月15日(日)のメイン第11レースは、BG2・第33回ばんえいグランプリ(20:10発走予定)。A2級のブチオが780キロ、オープン9頭が800キロで争われます。

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 ◎メムロボブサップは、今季の重賞では、ばんえい十勝オッズパーク杯2着、北斗賞3着、旭川記念2着と大崩れない点が魅力。特に旭川記念は逃げて1秒5差の惜敗。残り10メートルで差されたセンゴクエースより10キロ重いハンデでした。今回は両馬とも800キロだけに、逆転が期待できます。
 ○センゴクエースは、今季3走目のミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)でシーズン初勝利を飾ると、目下3連勝。旭川記念、前走とメムロボブサップを2着にしりぞけています。前走のとかち桂冠賞(3歳以上オープン)ではこちらが5キロ重くても差し切っており、4連勝もあるでしょう。
 ▲キタノユウジロウは今年の北斗賞馬。旭川記念では10キロとはいえハンデを課される立場で、障害ふた腰から伸び切れず5着でした。今回は重量差がつかないだけに巻き返しが期待できます。
 △アオノブラックは、ばんえい十勝オッズパーク杯を勝利。しかし北斗賞は唯一の賞金ハンデ20キロが響いたか5着、続く旭川記念は障害で転倒して8着でした。昨季チャンピオンカップなど古馬重賞で3勝しているように実力上位だけに、どこまで調子を戻せているかがポイントです。

【第9回開催6日目】
 8月16日(月)のメイン第11レースは、ベガ特別(B1級-1組混合・20:15発走予定)。B2級馬がジェイトップ、シルバーアロイの2頭、ほか8頭はB1級馬による10頭立てです。

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 B1級馬8頭のうち、オレワチャンピオン、コウテイを除く6頭は前開催のしし座特別(B1級-1組)で対戦。1番人気で逃げ切ったハマノダイマオーは今開催からA2へ昇級。メンバー中最先着の2着だった◎マオノダイマオーに期待します。3走前のわし座特別(B1級-1組)も2着でしたが、7番人気ながら直線一旦は先頭に立って見せ場十分。馬場水分1.1%でこの走りができたのは評価できます。前走は一転、馬場水分2.6%と軽めで、障害を4番手で降り勝ち馬に3秒2差と迫っています。雨が早く上がったため馬場は当日までに乾きそうですが、3走前に克服。特別戦でも勝利が狙えそうです。
 ○フナノダイヤモンドは、今季の特別戦ではマオノダイマオーと2勝2敗のイーブン。最近のわし座特別3着、しし座特別5着ですが、こちらが先着した2回では、障害を先か、ほぼ同時に越えていました。前走のように一瞬の脚でマオノダイマオーが抜け出しても、踏ん張りに課題があるため、離されずに障害をクリアできれば、止まらず歩いて逆転も考えられます。
 ▲バウンティハンターは、わし座特別、しし座特別とも6着。マオノダイマオー、フナノダイヤモンドと同じく末脚勝負タイプです。前走はこの馬が先頭で仕掛ける展開となり障害で苦戦。わし座特別も障害で止まったものの、ためていたぶん体力が残っており、前述両馬と3秒ほどまで差を縮めました。昨季A2級というのはフナノダイヤモンドと同じ。ペース次第で巻き返しもあります。
 今回5頭いる4歳では△コウテイに注目します。ユリウス特別(B2級-1組)を勝ってのB1昇級。馬場水分0.4%とタフな馬場で、障害2番手から逃げ馬を残り10メートルでとらえる勝ちっぷりのよさ。押さえておく手もありそうです。

今週の見どころ(8/7~8/9)

2021年8月 6日(金)

 ばんえい十勝は今季25開催のうち約1/3を終え、第9回開催へ。今週から3歳がB4級以上の平場戦に出走した際の減量が20キロから10キロとなり、4歳と同重量となります。今開催の格付では、B級以上の3歳は38頭おり、7日(土)の第11レースは3歳が4頭、4歳が5頭出走しています。条件が変わっての傾向をつかむには恰好でしょう。
 8日(祝・日)のメインには、4歳オープンによる山鳩賞が組まれています。8月29日に実施される3歳・4歳の混合重賞・はまなす賞へ向けても注目です。

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【第9回開催1日目】
 8月7日(土)のメイン第10レースは、とかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合・20:10発走予定)。オープン馬3頭、A1級馬7頭の10頭立てとなっています。

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 ◎マルミゴウカイは、前開催はとかち桂冠賞を使われました。今季1勝につき別定5キロを課される条件で、A1級の680キロから25キロ増の705キロは、オープンのセンゴクエースやメムロボブサップより重くトップハンデ。ただ、厳しい条件だということはファンもわかっており、今季もっとも低い4番人気で、6着でした。ばんえいグランプリに選出されなかったため、今開催は自己条件のここへ出走。2走前の層雲峡特別(A1級混合)でメンバー5頭に先着と戦いやすくなっており、なにより今季の収得賞金額によるハンデのため10キロ増で済むのが強調材料。障害を立て直せれば今季6勝目が期待できます。
 ○シンエイボブも前走はとかち桂冠賞でしたが、7頭立ての7番人気ながら3着。A1級の牝馬で今季1勝の5キロ増で最軽量の665キロは恵まれていましたが、障害を2番手で越え、1着センゴクエースから4秒4差に粘っています。しかしマルミゴウカイが障害ひと腰から楽勝した層雲峡特別は8着で、同馬が実力を発揮したときは食い下がるのは厳しいかもしれません。とはいえ当時は10キロだったハンデ差が25キロに広がるのは有利でしょう。
 ▲ハクタイホウは、5~2走前に4走続けてマルミゴウカイと戦って1勝3敗。唯一先着したのは、3走前のこと座特別(A2級-1組混合)で、ともに障害はふた腰かかりましたが、先に降りて大きなリードをつけていたのが勝因といえます。層雲峡特別はマルミゴウカイよりあとに障害を越え2着だっただけに、勝ちにこだわるなら先手がほしいところ。
 2走前が層雲峡特別ではなかった4頭中3頭は5歳で、△インビクタに注目します。4走前のシルバーカップ(オープン・A1級混合)は、マルミゴウカイ2着、シンエイボブ3着、インビクタ5着、ハクタイホウ6着。3走前の天の川特別(オープン・A1級-1組混合)は、インビクタ3着、シンエイボブ6着。前開催のサマーカップ(オープン・A1級混合)では障害ひと腰から逃げ粘って2着で、ハクタイホウは7着。マルミゴウカイ以外となら好勝負に持ち込める力があります。

【第9回開催2日目】
 8月8日(祝・日)のメイン第11レースには、山鳩賞(4歳オープン・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 8月29日に行われる3歳との混合重賞・はまなす賞で4歳馬の出走枠は5頭。現在のところ通算収得賞金順でトワトラナノココロまでは出走圏内にいます。しかし6番目のヤマトタイコーとの差は10万円足らずで気が抜けません。
 注目はその◎トワトラナノココロです。4歳シーズン三冠の初戦・柏林賞は、1番人気で先手を取って障害も真っ先に仕掛けたのは、逃げ切り勝ちを収めた6月7日のライラック賞(4歳オープン)と同じ。ただ経験がない700キロということもあってか手こずり、詰めも欠き7着でした。柏林賞からメンバーはさほど変わりませんが、今回の690キロでは、4戦して2勝、2着1回と実績を残しています。勝って重賞への出走を確実なものとしたいところ。
 ○キタノボブサップは、先行してひと押し足りないことが多いものの、柏林賞では障害ひと腰から追い上げて4着に健闘。その後B1へ昇級しましたが、今回はB1級とB2級の負担重量は同じ条件(重量格別定重量)のため、昇級によるハンデの不利さはありません。今季の4歳は抜けた馬がおらず、10キロが課される・課されないが結果に響くかもしれません。
 ▲ヤマトタイコーは今季未勝利。11勝を挙げた昨季の凄みが薄れているものの、ライラック賞4着、柏林賞3着など安定しています。自己条件の前走A2級は障害に手間取って10着でしたが、1番人気だけに積極的に勝ちにいってのものと解釈できます。今回1番人気は考えにくいだけに、前走のように力を出し切れずに終わることはないはず。
 柏林賞馬△ゴールドハンターは、B1からA2へ昇級。他馬が当時から10キロ減なのに対し、この馬は重量据え置きなのは不利ですが、規格外の面はあるだけに、警戒はしておくべきでしょう。

【第9回開催3日目】
 8月9日(振・月)のメイン第11レースには、葉月特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催からB級以上の特別戦の基礎重量が、平場戦の規定重量より20キロ増から30キロ増になっています。
 前回の同条件・ユリウス特別のほぼ再戦ですが、障害ひと腰から逃げて3着だった◎アアモンドキーマンに注目します。前日メインの4歳オープンに出走するにはキャリア不足ですが、6月21日のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では、のちの柏林賞馬ゴールドハンターの4着。今後の飛躍が期待されます。ユリウス特別の勝ち馬は昇級して不在だけに前進必至といえます。
 ○ブラックテーオーは前走7番人気ながら、ゴール線上でアアモンドキーマンをとらえて2着に健闘しています。特別戦は5歳時の17年9月(B1級)以来と久々でしかも昇級初戦。無理せず障害を大事に乗ったことで末脚が生きました。前走くらい障害が切れれば、再度先着する場面も。
 ▲カネサスペシャルも前走は重量増もあって、前半の位置取りがうしろになりました。障害を降りてからも途中で止まるなど4着でも内容ひと息ですが、台風の影響が馬場に出るようなら粘りも増してくるはず。
 △リュウセイペガサスは6番人気で5着。昇級初戦でしたが、先行して見せ場の多い走りでした。ブラックテーオー、カネサスペシャルには巧者といえるほど障害に安定感はなく、前残りがあるかもしれません。


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