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今週の見どころ(9/5~9/7)

2020年9月 3日(木)

帯広競馬場の開場について

 9月になり、ばんえい十勝も秋競馬へ。古馬重賞では次開催の岩見沢記念から基礎重量800キロ超を課される高重量での戦いとなります。その岩見沢記念(9月20日)、4歳シーズン二冠目・銀河賞(9月27日)を控え、土曜や日曜のメインには、4歳一冠目・柏林賞の上位馬や、ばんえいグランプリまで古馬重賞3連勝中のミノルシャープなどの実績馬が出走予定。しかし重賞を目指すためになんとしても番組賞金を加算したい馬もいるはずで、それぞれの思惑を推理し、予想に生かしたいところです。
 なお今週より、これまでの月曜に加え、日曜も12レース編成で実施されます。発走時刻などはこちらでご確認ください。

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【第11回開催1日目】
 9月5日(土)のメイン第10レースは、長月特別(A1級混合・20:05発走予定)
 4歳◎インビクタに注目。近2走は世代限定戦に出走し、700キロでもともにひと腰で越えている巧者。その点、今開催から基礎重量が10キロ増えるのは歓迎といえ、自己条件の今回は若馬の10キロ減があるのも有利でしょう。3走前のルビー特別(A1・A2級混合)では力がいる馬場状態でも僅差3着に逃げ粘っています。前日の雨が残り、軽めの馬場ならひと押しききそうで、今季初勝利のチャンスといえます。
 ○ノエルブランは、A1昇級後はオープン馬との戦いの連続で近走は大敗続き。しかし軽めの馬場だった5走前は逃げ切って、ホクショウマサル以下を寄せつけず完勝を収めています。ここは格下A2級が相手。当然見直しが必要でしょう。
 4歳▲コマサンブラックは、繰り上がりで3連闘になった重賞・柏林賞を除けば9戦連続3着以内と充実の近況です。雨のなか行われた近2走を連勝。2走前の山鳩賞(4歳オープン)ではインビクタ(8着)を破っており、今回はA2昇級初戦とはいえ侮れません。
 △オレワチャンピオンは、ルビー特別の4着馬。2走前の決勝戦でも4着と崩れておらず、ここも上位争いできそうです。

【第11回開催2日目】
 9月6日(日)のメイン第11レースは、マロニエ賞(オープン-1組・20:10発走予定)
 4歳◎アオノブラックに注目します。前走の3歳との混合重賞・はまなす賞では3着も、勝った3歳馬とのハンデ差を考えれば負けても納得のいくもの。3走前にはコウシュハウンカイと接戦を演じているように、オープンでも通用する力があります。今回は、はまなす賞2着メムロボブサップと5キロ差つくことで巻き返してきそうです。
 同じく4歳○メムロボブサップは、50キロ差あった3歳馬と競り合って同タイムの2着でこちらも負けて強しの内容。久々の自己条件戦ですが、若馬10キロ減が生きそうです。
 ▲ゴールデンフウジンは、前走の不知火特別(オープン)で追い込みを決め、今季オープン限定戦での初勝利を挙げています。もし次開催の岩見沢記念を目指すのなら、番組賞金的にもここで勝つことが必須。実績上位馬が余裕をもたせた調整で臨んでくるなら、もし人気が低くても軽視できません。
 △ミスタカシマは、5歳オープン・朱雀賞を逃げ切って勝利。牡馬相手の重賞では苦戦していますが、重量が軽くなる特別戦なら3走前と同様、好勝負が期待できます。

【第11回開催3日目】
 9月7日(月)のメイン第11レースは、白露特別(B1級-1組・20:05発走予定)。前開催の同条件・オッズパーク杯から7頭が参戦しています。
 オッズパーク杯へ不出走だった3歳◎カイセドクターに注目します。今季10戦して6勝、2、3着各1回という上り馬。前走の4歳との混合重賞・はまなす賞でも、4歳のオープン馬2頭に続く4着と崩れていません。6走前のB3級、2走前のB2級と昇級初戦をともに勝利。B1初戦は特別戦ですが、2走前にひと腰で越えている680キロより5キロ軽い重量ならこなせても不思議ありません。突破に期待します。
 ○ホクトシンバは、オッズパーク杯では2番人気で10着でしたが、障害で苦戦したものと敗因はハッキリ。今季B1級の特別戦で7戦して2着2回、3着3回という安定感。2戦続けて障害で手こずることは考えにく、巻き返してきそうです。
 ▲テンリュウフジは、2走前のベガ特別3着、オッズパーク杯5着と復調が見て取れます。今回は結果を求めたいところ。
 オッズパーク杯2着△アアモンドロシア、同6着もベガ特別を圧勝している△オホーツクノタカラも差はありません。

今週の見どころ(8/29~8/31)

2020年8月27日(木)

帯広競馬場の開場について

 8月30日(日)のメインには、3歳・4歳混合によるBG3・はまなす賞が組まれています。重賞に再格上げされた2010年以降、3歳の2勝に対し4歳が8勝と優勢の傾向。3歳のばんえい大賞典、4歳の柏林賞と両世代の一冠目の勝ち馬に優先出走権が与えられます。しかし過去5回のこのレースでは、両レースを勝って参戦した馬は2度の2着が最高。18年はばんえい大賞典馬アアモンドグンシンが8着、19年は柏林賞馬ミスタカシマが5着と、ともに1番人気にこたえることができませんでした。今年の三冠初戦は3歳コマサンダイヤ、4歳メムロボブサップと、ともに昨季BG1を勝っている世代のチャンピオンが制しています。今年こそ重賞連勝に期待したいところです。

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【第10回開催4日目】
 8月29日(土)のメイン第10レースは、オッズパーク杯(B1級-1組・20:10発走予定)
 ◎コマサンブラックが中心です。2開催前のユリウス特別(B1級-1組)でダイリンファイター(現A2級)の2着に伸びると、前開催の4歳オープン・山鳩賞では、オープン馬メムロボブサップとの一騎打ちをコンマ6秒差で制して勝利。重賞を除けば8戦連続3着以内と充実しています。今回、若馬の減量があるのはこの馬だけ。ユリウス特別ではメンバー最先着と相手にも恵まれています。
 ○ホクトシンバは、前開催のベガ特別(B1級-1組)では2着。ユリウス特別は3着で、コマサンブラックとほぼ同時に障害を5番手で越えると、こちらも末脚を繰り出しています。今回はコマサンブラックにも賞金ハンデ5キロが課されており、逆転があるかもしれません。
 ▲ゴールデンフジは、ベガ特別が出走取消。しかし前走2組での勝ちっぷりがよく、重量が増える特別戦でこそ狙ってみる価値はあります。
 △オホーツクノタカラは、ベガ特別では先行して直線抜け出す強い競馬で1着。ユリウス特別は4着でしたが、コマサンブラックとは1秒8の僅差だけに、ここも接戦に持ち込めそうです。

【第10回開催5日目】
 8月30日(日)のメイン第10レースは、BG3・第32回はまなす賞(3歳・4歳混合・20:10発走予定)。3歳馬コマサンダイヤが回避しての9頭立てで争われます。
 ◎メムロボブサップは、今季古馬オープンで3、2着と好勝負。4歳同士では、一冠目の柏林賞で障害2番手から楽に抜け出す完勝。トップハンデながら昨季三冠の実力を遺憾なく発揮しました。それ以来だった前走の山鳩賞(4歳オープン)は2着でしたが、ひと叩きされての重賞で、勝負強さを見せてくれそうです。
 ○アオノブラックは、柏林賞は4着に敗れましたが、続く山鳩賞では障害5番手から差を詰めてメムロボブサップから4秒3差の3着。今季8戦し、世代限定戦でも自己条件でもすべて5着以内と安定感が魅力。昨年のこのレースは2着だっただけに、今年こそ勝ちたいところです。
 ▲カイセドクターは、3連勝して臨んだばんえい大賞典が2着。障害5番手から脚を伸ばして勝ち馬とはコンマ4秒差と見せ場十分の内容でした。勝ち馬が回避したここは、この馬が3歳の大将格。自己条件で5連勝の充実ぶりと、40キロのハンデ差を生かし4歳に挑みます。
 △ゴールドハンターは、連勝中の勢いが魅力。牡馬として最軽量の660キロを生かして食い込めるか。

【第10回開催6日目】
 8月31日(月)のメイン第11レースは、朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)。前開催のばんえいグランプリに出走し5着だったキタノユウジロウ、同8着ミスタカシマに注目。ともに世代限定戦に変わって巻き返しが期待できます。
 ◎ミスタカシマは、昨季、柏林賞で勝利し、1月の天馬賞で3着。同世代では牡馬が相手でも地力は上位といえます。780キロを課されたばんえいグランプリでは障害で苦戦しましたが、710キロなら修正が可能。今季2勝目のチャンスといえるでしょう。
 ○キタノユウジロウは、昨季銀河賞を制し、今年3月の5歳オープン・スターライト特別を勝利。ともにミスタカシマは不在でしたが、世代上位の実力を持っています。ばんえいグランプリでは息を入れた追走となりましたが、800キロの重量で障害をひと腰。今回はトップハンデでも730キロと重量が軽くなるのは歓迎で今季初勝利のシーンまでありそうです。
 ▲コウシュハレガシーは、天馬賞の勝ち馬で、今回と同じ20キロ差でミスタカシマを3着に下しています。3走前の5歳牡馬オープンの瑞鳳賞は9着とはいえ、障害はひと腰で越えており、ここも終いの踏ん張りがカギとなりそうです。
 先行力のある△オレワチャンピオンと、△アフロディーテの粘り込みにも警戒が必要です。

今週の見どころ(8/22~8/24)

2020年8月20日(木)

帯広競馬場の開場について

 8月16日(日)に行われたBG2・ばんえいグランプリは、6歳馬ミノルシャープが逃げ切り勝ちを収め、北斗賞、旭川記念と重賞を3連勝。昨年は4着でしたが、いよいよ本格化を感じさせます。また3着にも6歳メジロゴーリキが入りました。しかし、もともと5歳や6歳の活躍が目立つレース。今年は7月の旭川記念と基礎重量が同じで、賞金ハンデの加増もなしと、ミノルシャープにとっては条件に恵まれた面もありそう。9月の岩見沢記念以降の重賞は、勝ち星がない800キロ超の高重量で、他馬より当然、賞金ハンデも課されるはず。ミノルシャープが世代交代を成し遂げるか、というのも秋競馬の見どころと言えそうです。

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【第10回開催1日目】
 8月22日(土)のメイン第10レースは、鹿追町・鹿追町観光協会杯(A2級・20:10発走予定)
 7頭が前開催は葉月特別(A2級-1組)に出走。そこで上位に入り、8月17日(月)のA1・A2級決勝混合で2着だったイズミクィーン、同5着サクラダイチが人気を集めそうです。
 ◎サクラダイチは、葉月特別が2着。昇級初戦でも先行して、残り30メートル手前で勝ち馬に交わされましたが、障害6番手から追い込んだイズミクィーンを振り切っています。前走は格上相手で障害を2番手で越えながら5着と踏ん張れなかったものの、葉月特別のほぼ再戦なら巻き返しが濃厚です。
 ○イズミクィーンは前走では、サクラダイチから差のない障害3番手で越えると鋭い差し脚を披露し、A2級馬として最先着に健闘しています。今回は特別戦ですが葉月特別と同じ670キロだけに、再び障害をひと腰で越えることができれば際どく迫りそうです。
 ▲アアモンドヒューマは、葉月特別では障害で膝を折ってしまい9着。しかし、2走前には格上A1級相手だったルビー特別(A1級混合)で2着と好走した実績から軽視できません。
 △カネサスペシャルも、前開催は葉月特別4着→A1・A2級決勝混合7着と2走使いされています。ペースが速いと障害ひと腰で越えるのは厳しいことから、特別戦に戻って少しでも時計がかかれば巻き返しが期待できます。

【第10回開催2日目】
 8月23日(日)のメイン第10レースは、不知火特別(オープン・20:05発走予定)。ばんえいグランプリ1、2着馬などが回避し7頭立てとなります。
 ◎シンザンボーイが昨年に続き、この不知火特別でシーズン初勝利をマークするか。前走ばんえいグランプリは昨年より着順をひとつ下げて4着でしたが、春先と比べ、障害での腰入りが良化しています。ここを勝って、秋冬の重賞へ弾みをつけたいところ。
 4頭いる6歳では○ウンカイタイショウが筆頭格。前走とかちえぞまつ特別はA1級との混合で相手が軽かったものの、楽々と逃げ切って早くも今季4勝目を挙げています。今回はオープン馬同士ですが、傑出馬は不在。賞金ハンデは5キロ増え10キロとなっても、好勝負に期待できます。
 ▲メジロゴーリキは、今季オープン馬同士では障害で苦戦の連続。しかし、ばんえいグランプリで3着と兆しをみせました。相手が楽なここは結果が求められます。
 △ゴールデンフウジンは、ウンカイタイショウと同じ前走が1番人着で5着。相性がいい松田道明騎手で巻き返せるか。

【第10回開催3日目】
 8月24日(月)のメイン第11レースは、アルタイル特別(A1級混合・20:10発走予定)。オープン馬が2頭、A1級馬が5頭、A2級馬が3頭による3クラス混合戦です。
 ◎ブチオは、前走のとかちえぞまつ特別(オープン混合)では、オープン馬2頭に続く3着に健闘しています。今回のオープン馬2頭は精彩を欠いており前走よりは戦いやすそう。負担重量は引き続き705キロ。ふた腰かかった障害をロスなくこなせば、A1昇級後初勝利のチャンスといえます。
 ○スーパータイトルは、A1昇級戦でオープン馬が相手だったとかちえぞまつ特別(オープン混合)では、障害5番手から一瞬の切れ味を発揮。3着ブチオから1秒差の4着と、A1級でもやっていける手ごたえをつかみました。クラス2走目で前進が期待できます。
 ▲カンシャノココロは、前走のばんえいグランプリは6着でしたが、唯一の条件級馬で、790キロでも、障害でなんとか踏ん張ってひと腰クリアと内容的にはまずまず。自己条件に戻ればもっとやれても不思議ありません。
 A2級馬△シンエイボブは、連勝中の勢いが魅力。格上相手で条件が厳しいですが、楽に先行できれば出番がありそうです。

今週の見どころ(8/15~8/17)

2020年8月13日(木)

帯広競馬場の開場について

 8月16日(日)のメインには、BG2・ばんえいグランプリが組まれています。暑い時期の重賞だけに体調の維持という面も重要。帯広単独開催となった2007年以降、連覇を達成したのは14、15年のフジダイビクトリー1頭だけとなっています。ファン投票により出走馬が選出されるというのは変わりませんが、今年は昨年までよりオープンの基礎重量が10キロ減って800キロに。BG1からBG2へと格付変更されています。15年から6年連続となるコウシュハウンカイ、オレノココロの常連2頭はもちろん、5歳のキタノユウジロウ、ミスタカシマ、9歳ホクショウマサルの3頭が初挑戦と、興味深いメンバー構成(登録段階)です。

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【第9回開催4日目】
 8月15日(土)のメイン第10レースは、デネブ特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 B2級の特別戦は6月27日の拓成湖特別以来の実施。注目は同レースがB2昇級初戦で10着だった◎サクラユウシュンです。今季11戦して4勝、2着4回。3着以内を外したのはB4、B3、B2級の各クラス初戦のみ。B2級でも2戦目から2、2着で、前走の1・2組決勝戦は早め先頭から突き放し完勝しています。このクラスの特別戦も2度目なら前回のようなことはなく、勝って早くもB1昇級を決めそうです。
 ○カイセドクターはB3級を3連勝し、前走の3歳重賞・ばんえい大賞典ではゴール前の持久力比べの末、コマサンダイヤ(現オープン)からコンマ4秒差の2着に健闘しています。ただ、今開催から3歳の特別戦での減量が20キロから10キロに減らされている点が気になるところ。しかも昇級と条件は厳しいですが、充実度で突破してしまうかもしれません。
 ▲マオノダイマオーは、2走前(1組)にサクラユウシュンを同タイムながら、とらえきっています。それが昇級初戦ながら勝利と結果を出しており、底力がありそうです。

【第9回開催5日目】
 8月16日(日)のメイン第10レースは、BG2・第32回ばんえいグランプリ(20:05発走予定)。オレノココロが出走を回避。A1級のカンシャノココロが790キロ、オープン牝馬のミスタカシマが780キロで、それ以外のオープン7頭が800キロで争われます。
 ◎ミノルシャープは、北斗賞で古馬重賞を初制覇。続く、天の川特別(オープン)2着を挟んで臨んだ前走の旭川記念では、障害をひと腰先頭でクリアすると、その後は脚色衰えることなく押し切る快勝でした。甘さを見せず歩ききれるようになっていることから、据え置きの800キロなら連勝が期待できます。
 ○コウシュハウンカイは、前走のとかち桂冠賞(オープン・A1・A2級混合)を障害をひと腰から逃げ切る快勝。旭川記念では障害2番手から粘り切れずミノルシャープとは13秒3差の3着でしたが、同馬より先に障害を越えられれば連覇も可能でしょう。
 ▲センゴクエースは、前走のサマーカップ(オープン)で今季初勝利と意気上がります。苦戦続きだった障害をすんなりひと腰と、乗り替わった鈴木恵介騎手がさすがの技術を見せました。今回はオレノココロが回避しており、引き続きリーディングジョッキーに手綱が託されることに。19年のばんえい記念を制した実績は上位で、チャンスはありそうです。
 △シンザンボーイは、一昨年、昨年とこのレースで3着。前走のサマーカップ(オープン)で3着と好走しており、この時期から調子を上げてくるタイプだけに侮れません。

【第9回開催6日目】
 8月17日(月)のメイン第11レースは、ベガ特別(B1級-1組・20:05発走予定)
 ◎ホクトシンバは今季、B1級の特別戦で5戦して2着1回、3着3回と安定しています。前走のユリウス特別(7月25日)では障害をひと腰で越えて3着。前半から飛ばしていって逃げ切ったダイリンファイター、2着コマサンブラックなど柏林賞にも出走していた4歳が3頭もいたレベルの高いレースで、馬券圏内に押し上げたのは価値があります。今開催は4歳オープン特別戦が組まれたため、若馬は不在。メンバーも手ごろだけに勝機が十分あります。
 ○アアモンドロシアは、同じ前走が7着も、障害2番手からダイリンファイターを追いかけ終いがやや甘くなっただけ。積極的な走りはむしろ評価できます。上位2頭が不在なら前進あって後退なしといったところ。
 ▲ホクトウォーカーは、格上A2級が相手だった前走で5着に健闘。B1級同士の戦いに戻れば、さらに上の着順が狙えます。
 ユリウス特別4着△オホーツクノタカラは、前走で障害が立て直され好気配です。

今週の見どころ(8/8~8/10)

2020年8月 7日(金)

帯広競馬場の開場について

 8月2日に行われた3歳三冠の初戦・ばんえい大賞典は、コマサンダイヤが接戦をモノにして、3月のイレネー記念に続く2つめのタイトルを獲得しました。島津新騎手は昨季まで重賞2勝でしたが、今季ここまでに実施された6つの重賞のうち3つを勝利。ばんえいの騎手としては2番目に若い30歳で、キャリア10年目となる今季、ブレイクが期待されます。
 さて9日(日)のメインには、4歳オープンによる山鳩賞が組まれています。8月30日に実施される3歳・4歳の混合重賞はまなす賞へ向けてチェックが欠かせません。

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【第9回開催1日目】
 8月8日(土)のメイン第10レースは、とかちえぞまつ特別(オープン混合・20:10発走予定)
 前開催のとかち桂冠賞(オープン・A1・A2級混合)は『本年度勝利数1につき5キロ加増』という条件の一戦。1、2着馬が不在なら3着ゴールデンフウジン、4着ウンカイタイショウの巻き返しに期待がかかります。
 ◎ゴールデンフウジンは、障害をふた腰5番手でクリアすると、逃げ切り勝ちを収めたコウシュハウンカイの3秒6差に迫っています。前走では別定10キロ(今季2勝)を課されていたものの、今回は賞金別定のため5キロ増なのは有利。差し切りに期待です。
 ○ウンカイタイショウは、強豪コウシュハウンカイが相手では、逃げに持ち込むことは難しく4着。しかし相手が楽になるここなら見直せるはず。前走で15キロ(今季3勝)だった別定重量の加増が5キロに減るのも歓迎でしょう。
 ▲マツカゼウンカイは、前開催のサマーカップ(オープン)で4着と復調の兆し。障害ムラの近況から7番人気でしたが、ミスタカシマ(2着)に迫る場面もありました。相手が楽になって前進が期待できます。
 △ブチオは格下A1級ですが、7月12日の文月特別(A1級混合)では勝ったゴールデンフウジンと5キロ差で2着があります。6着だったとかち桂冠賞(オープン・A1・A2級混合)から障害の立て直しがポイントです。

 【第9回開催2日目】
 8月9日(日)のメイン第10レースは、山鳩賞(4歳オープン・20:10発走予定)
 9頭中8頭が重賞・柏林賞(7月5日)に出走。2着インビクタ、3着サクラドリーマーがその後1クラス昇級したことで、当時からオープン格付だった1、4着馬とのハンデ差が各10キロ縮まっています。
 ◎アオノブラックは、3頭ほぼ横一線の2着争いからわずかに後れて4着。しかし前述のとおり、ほか2頭とは、当時より重量面で有利になっています。同世代相手の重賞ではワンパンチ足りない印象も、特別戦は6勝、3着1回(着外2回)と得意。4歳オープン特別戦3勝目のチャンスといえます。
 ○コマサンブラックは、前開催のB1級特別戦では障害をひと腰で越え2着。昇級、特別戦替わり、さらには特別戦の基礎重量増もあり、2走前から40キロも重量が増えていましたが、さすがの登坂力を披露しました。柏林賞は10着でも、繰り上がり出走のため万全の態勢ではなかった可能性があり、今回は期待です。
 ▲インビクタは、柏林賞では後続の追い上げを振り切って2番手で辛抱しました。問題はハンデ差だけ。
 △メムロボブサップは、柏林賞を逃げ切って重賞6勝目と実力断然。しかし本番はまだ先でここは評価を下げます。

【第9回開催3日目】
 8月10日(祝・月)のメイン第11レースは、葉月特別(A2級-1組・20:10発走予定)
 ◎オレノタイショウは、前走のルビー特別(A1級混合)で5着と善戦。障害を6番手で越え、しぶとく脚を伸ばしています。A2級同士となる今回は、前走から据え置きの690キロと重量慣れも見込めることから今季3勝目のチャンスです。
 ○フクトクは、前走のしし座特別(A2級-1組混合)では、障害3番手から追い込んで1秒4差の2着と好走しています。今回は相手強化ですが、前走のように早めに障害を越え、差し脚を生かすことができれば、勝ち負けになるでしょう。
 ▲アアモンドヒューマは、ルビー特別(A1級混合)で2着と格上相手で健闘。特別戦でおっつけていくと障害が安定していませんが、相手が楽になるだけに侮れない存在です。
 △サクラダイチは、昇級初戦になりますが、ここ2戦は障害を先頭で越えている巧者。終いの踏ん張りが利けばここでも好勝負が可能です。

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