第13回開催の今週からは基礎重量がさらに10キロ課され、オープン700キロ。オープンで今季の収得賞金が多い馬は、10月4日(月)メインの神無月特別に編成されていますが、メムロボブサップは次週の疾風賞に出走予定のため不在。しかし、メジロゴーリキら岩見沢記念組と、4歳の銀河賞組の激突は楽しみです。
また、3日(日)のメインである3歳オープンの秋桜賞は、11月7日に行われる二冠目・ばんえい菊花賞に向け注目されます。
【第13回開催1日目】
10月2日(土)のメイン第10レースには、田山産業ばん馬大会記念(A1級-1組混合・20:05発走予定)が行われます。A1、A2級の混合戦はナカゼンガキタが回避しての9頭立て。フォルテシモが唯一のA2級で昇級初戦となります。
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2走前がポテト特別(A1級-1組)、前走が十勝毎日新聞社杯(A1級混合)だった馬が多い組み合わせです。◎シンエイボブは近2走を連勝。ともに逃げたのはノエルブランで、ポテト特別は同馬を際どく差し切っていますが、十勝毎日新聞社杯は残り30メートル手前で先頭に立ち余裕を持っての押し切りでした。今回は通常どおり今季の収得賞金順の編成ですが、通算でもシーズンでも目下、A1級では最多の賞金を稼いでいます。2着だった3走前の不知火特別(A1級混合)で逃げ切っているナカゼンガキタが不在なら、3連勝へ向け死角は見当たりません。
○マルミゴウカイは、不知火特別では障害で手間取って8着。ポテト特別を回避し調整された十勝毎日新聞社杯も7着とひと息でした。ここはシンエイボブ一強ですが、近走で同馬を破って勝利している(7月の層雲峡特別)のはメンバー中でこの馬だけ。状況は厳しいものの逆転の可能性を秘めています。
▲ノエルブランは、オープン混合だった十勝毎日新聞社杯ではシンエイボブに抵抗できず18秒1差つけられての6着。しかし、メンバー中では2番目に高い着順でした。同じく今季の収得賞金順編成だったポテト特別では1秒5差の惜敗だったように、食い下がれる余地はあります。
△コマサンエースは、近2走ともシンエイボブを抑えて1番人気に推されています。ポテト特別は障害を2番手で越え3着でしたが、十勝毎日新聞社杯では後方のまま10着でした。今回、金田勇厩舎からはこの馬のみ出走で金田利貴騎手に手綱が戻ります。相手関係も楽になっており、見直しが必要でしょう。
【第13回開催2日目】
10月3日(日)のメイン第11レースには、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン・20:05発走予定)が行われます。
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8月1日のばんえい大賞典を勝ったイオンがB2級からA2級へ2クラス上がった以外は、同レース(不出走馬は当該開催)から1クラス昇級か据え置き。当時と同じオープン700キロの重量格別定戦だけに、上位に入りながらあまり重量が変わっていない馬に注目します。
◎オーシャンウイナーは、雨馬場のばんえい大賞典では勝ち馬に突き放されて2着。楽勝だった3月のイレネー記念と同じ690キロで、走破時計を13秒3も縮めましたが、それでも逃げたイオンをとらえることはできませんでした。しかし当時30キロあった両馬のハンデ差が今回は20キロになります。台風の影響もあり、ここも馬場水分は高めかもしれませんが、今開催から走路整備にロータリーハローが用いられています。馬場が深くなり力を要する状況なら違った結果もありそうです。
○ミソギホマレは、牝馬ながらイレネー記念で3着に追い込んでいる実力馬で、ばんえい大賞典は競走除外でした。今回も手綱を取る阿部武臣騎手では目下13戦連続連対。同騎手が手綱を取ったときのイオンとの対決は、2月に行われた牝馬の定量戦・黒ユリ賞まで遡ります。勝ったイオンに7秒9差つけられての2着でしたが、ともにゴール前でいっぱいになり、立て直しにかかった時間の違いだけで力差は大きくなかった印象。今回10キロ差つけば逆転も考えられます。
▲ネオキングダムは、イレネー記念2着。ばんえい大賞典は3番人気で6着でしたが、20キロ以上も体重を減らしたのが響いた感があります。8月29日の4歳混合重賞・はまなす賞では、イオンとのハンデ差が20キロから10キロに縮まっていたものの着差を広げられてしまいましたが、今回は3歳同士の争い。引き続いての10キロ差でも流れに乗りやすいはずで見直したいです。
△イオンは、黒ユリ賞、ばんえい大賞典1着、はまなす賞2着と出走した重賞すべてで連対。ばんえい大賞典と比べ、2着オーシャンウイナー、4着アルジャンノオー、6着ネオキングダムらとハンデ差が10キロずつ縮まっており、果たしてどうか。
【第13回開催3日目】
10月4日(月)のメイン第11レースには、神無月特別(オープン・20:05発走予定)が行われます。
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はまなす賞のカイセドクター、銀河賞のヤマトタイコー、岩見沢記念のメジロゴーリキと近走で重賞を勝っていた3頭が回避しての7頭立て。うち5頭が近2走でマロニエ賞(オープン)、重賞・岩見沢記念と使われていました。
◎キタノユウジロウは、マロニエ賞、岩見沢記念とも逃げて2着。マロニエ賞では自信を持った先行策から障害をひと腰で越え、センゴクエースには差されたものの、ミノルシャープの追い上げはしのいでいます。この3頭のうち1着センゴクエースのみ当時から15キロ増で、ほかは10キロ増。わずか1秒0差ならキタノユウジロウの逆転が期待できます。
○ミノルシャープは、同じ近2走が3、4着。両レースとも、短時間ながら先頭に並びかけようかというシーンもありました。キタノユウジロウとの着差は、岩見沢記念の5秒7に対し、マロニエ賞がコンマ9秒なら、特別戦のほうが接戦に持ち込める可能性が高そうです。
▲アアモンドグンシンは、マロニエ賞6着に対し岩見沢記念が3着。かといって岩見沢記念のほうが好内容だったというわけではなく、この馬を含むメンバーの多くが高重量もあって障害で苦戦したため。障害さえ越えてしまえばしっかり歩ける長所が生きたとはいえ、手放しでは誉められません。センゴクエースと同じく、マロニエ賞より15キロ増は不利で、前走と同様、展開の味方は必要でしょう。
△センゴクエースは、マロニエ賞と同じく今回もトップハンデ。しかし減量がある4歳キョウエイリュウを除けば最大20キロ差ならこなせても不思議ありません。