25日(日)のメインには、4歳牝馬オープンによる紅バラ賞が組まれています。11月15日に実施される重賞・クインカップの前哨戦。この世代の牝馬は、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳シーズンのばんえいオークスをともに勝っているジェイカトレアが実績的に抜けた存在。出走予定馬の格付はB1~B3級ですが、重量格による別定戦のため、B1級のジェイカトレア、サクラユウシュンとB2級馬が同じ負担重量で出ることが可能。B3級馬とも10キロしかつかないという点がポイントになりそうです。
【第14回開催4日目】
10月24日(土)のメイン第10レースには、秋雲特別(A1級・20:10発走予定)が行われます。オープンのマルミゴウカイとA1級馬のブチオが出走を回避。8頭立てで争われます。
◎イズミクィーンは、9月28日の前走デイリースポーツ杯(A2級-1組・2組決勝混合)では障害2番手から残り30メートルを切ったあたりで抜け出して快勝。今回は昇級と基礎重量増もあり前走から20キロ増の705キロになりますが、3連勝中の勢いを重視。乗り替わりも通算26勝のうち20勝を挙げている鈴木恵介騎手なら連勝継続が期待できます。
○インビクタは、秋陽特別(A1・A2級決勝混合)で3着と善戦。715キロへの重量増も障害をひと腰4番手でクリアし、ほぼ同時に越えたオープンのシンザンボーイに突き放されましたが、しぶとく脚を伸ばして2着ココロノタカラとはコンマ4秒差。重量据え置きで今回は粘り込みを狙います。
▲ココロノタカラは、デイリースポーツ杯(A2級-1組・2組決勝混合)では5着とイズミクィーンに敗れましたが、今回の出走馬4頭が参戦した前走の秋陽特別(A1・A2級決勝混合)で最先着の2着。昇級戦で前走から重量が10キロ増えますが、力をつけている印象だけに軽視はできません。
△アフロディーテは大崩れが少ないのが魅力。早めに障害をクリアできれば残り目も一考です。
【第14回開催5日目】
10月25日(日)のメイン第11レースには、紅バラ賞(4歳牝馬オープン・20:15発走予定)が行われます。B1級とB2級が660キロ、B3級が650キロでハンデ差はわずか10キロ。
◎ジェイカトレアは、2歳の黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスとも制しているこの世代の女王です。前回の4歳牝馬オープン戦だった1月の準重賞・ばんえいプリンセス賞は、2番人気で8着でしたが、9頭中この馬以外の8頭が660キロに対し、690キロを課されてはさすがに厳しかった様子。それから9カ月半が経過し、新たな馬も参戦していますが、10キロ差なら力どおりの走りを見せてくれるでしょう。
○ワンポイントは、ばんえいオークス、ばんえいプリンセス賞とも不出走。しかし65戦8勝、2、3着22回の複勝率46.0%は、ジェイカトレア(12勝、複勝率37.3%)、クイーンヴォラ(11勝、複勝率44.1%)と比べて優秀。勝ち星が少ないため目下B3級ですが、定量戦の黒ユリ賞で3着があり、勝ち負けになりそうです。
▲クイーンヴォラは、ばんえいオークスの2着馬。ばんえいプリンセス賞も2着でしたが、軽めの馬場(馬場水分2.0%)で、逃げたサクラユウシュンにうまくやられた印象もありました。今回は当時より力の要る馬場が予想され逆転は可能。しかしジェイカトレアと同重量だけに、評価としては単穴となります。
前走がB3級-1・2組決勝戦だった5頭では、△マオノクィーンがもっとも期待できそうです。
【第14回開催6日目】
10月26日(月)のメイン第11レースには、サンケイスポーツ賞(オープン-2組・20:10発走予定)が行われます。出走馬9頭中、6頭が対戦した神無月特別(オープン)の上位2頭が有力です。
◎ホクショウマサルは、神無月特別では2着に敗れましたが、2走前の岩見沢記念で大きく崩れた障害をひと腰3番手でクリア。マツカゼウンカイには逃げ切りを許しましたが、2秒4差まで迫っています。当時こちらが5キロ重かった負担重量は今回同じ735キロ。逆転が期待できます。
○マツカゼウンカイは、あばしり場外10周年記念(オープン・A1級混合)、そして神無月特別と2連勝中。前走から賞金ハンデ5キロが課されますが、前走のほぼ再戦なら押し切りも可能でしょう。
▲シンザンボーイは、神無月特別には不出走。前走の秋陽特別(A1・A2級決勝混合)では格下との混合戦で相手関係に恵まれましたが、障害2番手から楽に抜け出して2着に9秒7差をつける完勝。相手強化となりますが、9月のポテト特別(オープン-2組混合)でホクショウマサルから3秒8差の2着があることから、ここでも好勝負が期待できます。
△メジロゴーリキは、神無月特別では十分に息を入れて追走し6着。700キロ台の重量なら障害をひと腰で越えることは可能なだけに、警戒は必要でしょう。