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今週の見どころ(3/12~3/14)

2021年3月10日(水)

 今週は金曜、土曜、日曜の3日間で、12日(金)が12レース編成となっています。
 13日(土)のメインには、4歳と5歳の混合重賞・ポプラ賞が行われます。過去5回の勝ち馬の負担重量は780~800キロ。17年センゴクエース、18年マルミゴウカイ(ともに5歳)はトップハンデ800キロで、最大60キロの重量差を跳ね除けています。今年はメムロボブサップ(5歳)が、出てくれば830キロを課され最大100キロ差という厳しいハンデでの戦い。なお03年にはヨコハマボーイ(5歳)が820キロで2着(4歳時の02年は830キロで8着)に入ったことがあります。2~4歳シーズンの八冠馬メムロボブサップは、はたして?

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【第25回開催4日目】
 3月12日(金)のメイン第11レースは、花月特別(B1級-1・2組決勝混合・19:30発走予定)
 直近の1組特別戦・うお座特別の1~3着馬が不在。注目は7着だった◎ムサシブラザーです。うお座特別がB1昇級後初の特別挑戦ということもあってか、先手にこだわらない、様子見といった運び。障害はひと腰で越えこの馬なりに歩いて、勝ち馬から7秒差なら、メドは立ったといえます。続く1組予選は、先手を主張するこの馬のレースをして5着。上積みが見込めるだろう昇級後2度目の特別戦は相手が楽になり、引き続き積極策に出れば逃げ切りも十分です。
 ○エンゼルフクヒメは、2組予選で久々に末脚を発揮しており5着でも評価可能。昨年12月の1組・射手座特別で3着があり、通用する力はあります。前走がきっかけになれば軽視できません。
 ▲サカノイサムヒメは、2組予選を逃げ切って勝利。2着との差はコンマ3秒でも、余裕を感じさせる勝ちっぷりでした。特別実績はなく、賞金ハンデ5キロを課されますが、好調な金田利貴騎手が引き続き騎乗するのが魅力といえます。
 △スタミナノスケは、射手座特別の4着馬。同型のエンゼルフクヒメ(3着)を上回る上りの時計で追い込んでいます。射手座特別、2着だった2組予選に続き今回も船山蔵人騎手とのコンビとなります。

【第25回開催5日目】
 3月13日(土)のメイン第10レースは、重賞・第42回ポプラ賞(4歳・5歳混合・19:30発走予定)
 オープン馬は今季の収得賞金150万円につき10キロを課され、4歳シーズン三冠を達成したメムロボブサップが基礎重量770キロから60キロ増の830キロ。重量格別定のA2級・20キロ減に牝馬20キロ減もある730キロのアバシリルビーと最大100キロのハンデ差がつきます。
 4歳◎カイセドクターは、世代限定重賞で6戦して、2着2回、3着3回で、昨年8月のはまなす賞(3歳・4歳混合)が4着。定量戦のばんえいダービーで障害差のない2番手クリアから僅差3着に踏ん張ったのは価値があります。これだけの実績がありながらA1格付のため賞金ハンデなしで10キロ減の760キロは有利。この重量では馬券に絡んだこともあり、重賞初制覇のチャンスといえます。
 4歳○コマサンダイヤは、ばんえいダービー4着以来の実戦。今季ばんえい大賞典勝ちがありながら、10キロ増の780キロは恵まれた印象です。5頭出しの金田勇厩舎勢で、この馬には鈴木恵介騎手が初騎乗となり、新味発揮に期待です。
 5歳▲インビクタは、昨年のポプラ賞で2着。それまでの重賞では苦戦続きでしたが、柏林賞2着、銀河賞3着など成長を感じさせた4歳シーズンでした。この時期は4歳、5歳に年齢のハンデ差がつかないため、年長馬が経験の差を示す場面も一考できます。
 4歳△ゴールドハンターは、昨夏のはまなす賞で重賞初制覇。ハンデに恵まれた面は否めませんが、アオノブラック、メムロボブサップをとらえての勝利は見事でした。今回は金田利貴騎手で10キロ減が生きそうです。

 3月14日(日)のメイン第10レースは、白樺賞(A1級-1組混合・19:30発走予定)
 A1級の6頭すべてが前走で雪月花特別(A1級-1組)を使われていました。逃げたのはダイリンファイターでしたが、軽馬場(馬場水分2.3%)もあってか、すんなり障害を越えたココロノタカラが早めにとらえ押し切って勝利。同じく近走障害で苦戦ぎみだったブチオが3着でした。
 一転して馬場が重くなりそうな今回は◎ダイリンファイターの巻き返しに期待します。A2級時代の4走前に馬場水分3.0%で逃げ切っているように、軽馬場はむしろ得意。初の1組特別戦だった2走前を除けば障害は安定しており、今開催から基礎重量が10キロ増えていることを考えれば、ムラがある1、3着馬よりは狙いやすいです。
 ○アアモンドヒューマは、雪月花特別4着など、A1級の特別戦(混合戦含む)で6戦中5戦が2~5着で、着外は軽馬場で追走が苦しくなり障害で転倒した1度のみ。今回の馬場なら見直せます。
 障害次第という馬が多く、それなら格下▲センショウニシキを狙う手も。A2昇級後の成績は芳しくありませんが、いずれも障害はスムーズに越えています。久々に藤本匠騎手が騎乗するのも買い材料といえます。
 △ココロノタカラは前走の勝ちを、きっけにしたいところです。

今週の見どころ(3/6~3/8)

2021年3月 5日(金)

 今週から準ナイター開催となり、先週までより1時間ほど時間を繰り下げての実施となります(※詳しくはこちら)。
 さて、今季の開催も今週を含め残り3週となります。昨季までこの週の日曜日(第25回開催2日目)に行われていたのが明け3歳の王者決定戦・イレネー記念ですが、今季は最終日前日の20日(祝・土)に実施。21日(日)の4歳以上による王者決定戦・ばんえい記念と2日続けての"世代王者決定戦"にご注目ください。

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【第25回開催1日目】
 3月6日(土)のメイン第10レースは、第2回とかちえぞまつ特別(オープン-1組・19:30発走予定)。オレノココロ、センゴクエース、フェアリースズの3頭が出走を回避。7頭立てで争われます。
 ◎ホクショウマサルは、2走前の然別賞(オープン-1組)で逃げ切りを飾ると、続く前走の準重賞・ウィナーズカップ(4歳以上特別競走優勝馬)では障害に三腰を要しながらも、3番手から差し切って連勝。自己条件の今回は賞金ハンデが5キロ増え前走より負担重量は5キロ重くなります。しかし、然別賞では20キロ差でコウシュハウンカイ(4着)に7秒6差つけており、15キロ差に縮まってもさほど影響はないでしょう。3連勝が有望といえます。
 その○コウシュハウンカイは、昨季は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上重賞競走優勝馬)からばんえい記念へ直行でしたが、今季は一度使ってきました。今年のチャンピオンカップでは830キロとハンデに恵まれながら、障害をひと腰で降りた順のまま2着。今回は最大45キロ差のトップハンデですが、勝ちにこだわるレースをすれば、首位争いになるでしょう。
 ▲ミスタカシマは、準重賞・ウィナーズカップでは5着。今回もホクショウマサルとの30キロ差は変わりませんが、今季の対戦では4勝3敗と勝ち越しています。
 △キタノユウジロウは、昨秋にはホクショウマサルと5キロ差で5秒差程度の接戦を演じていました。今回は年末以来の対戦で、ハンデ差は10キロに広がります。こちらも2連勝中と好調なだけに逆転もありえます。

【第25回開催2日目】
 3月7日(日)のメイン第10レースには、弥生特別(A2級-1組混合・19:30発走予定)が行われます。
 B1級の3頭はいずれも4、5歳。若馬10キロ減とクラスハンデがあることで、A2級馬より負担重量面で有利。互角以上に戦えそうです。
 ◎キタノボブサップは、B1昇級初戦の白雪賞(4歳オープン)で5着のあと、1組平場戦4着から、前走のうお座特別(B1級-1組)では2着。賞金ハンデ10キロを課されながら、逃げて勝ち馬と同タイムの2着と、1番人気に恥じない走りを披露しました。今回格上のA2級馬はすべて賞金ハンデ5キロということから抜けた存在はおらず、チャンスが見込めます。
 ○オホーツクノタカラは11歳のベテラン。1月5日の新雪特別、2月8日のアメジスト特別とも3着など、A2級-1組の特別戦での実績上位です。新雪特別は、差し切り勝ちを収めた4歳ブラックサファイアから10秒6離されましたが、同馬は白雪賞も勝ち、5着キタノボブサップに6秒1差をつけています。ブラックサファイアを物差しにすれば、キタノボブサップと大きな差はないはずです。
 ▲マオノクイーンはうお座特別で5着。好位で障害を越えたものの、ゴール前の手ごたえでわずかに劣りました。今回は10キロ増の720キロですが、3走前の重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬)で750キロをひと腰で越えています。キタノボブサップは今回が初の740キロということを考えれば、重量経験のアドバンテージが生きそうです。
 △サクラドリーマーはA2級では唯一の若馬。アメジスト特別、平場戦の前走とも障害で苦戦していますが、格下の若馬が有力なここなら、貫禄を示すシーンがあるかもしれません。

【第25回開催3日目】
 3月8日(月)のメイン第11レースは、アクアマリン特別(オープン-2組混合・19:30発走予定)
 出走9頭中7頭はオープン馬。うち6頭は前走の準重賞・ウィナーズカップ(4歳以上特別競走優勝馬)で対戦しており、最先着の3着だった◎カンシャノココロに注目です。障害ひと腰4番手からしぶとく脚を伸ばすと、勝ち馬ホクショウマサルと4秒1差で、センゴクエースに先着しています。9月にオープンへ昇級してから馬券に絡めていませんでしたが、年末に鈴木邦哉厩舎へ転厩。年明けの近5走では3、1、1、3、3着と環境の変化がよい影響を与えているようです。3走前に中日スポーツ杯(オープン-2組)を制したことで参戦叶ったウィナーズカップが好内容。引き続き780キロで臨めることで、勝機は十分です。
 ○ジェイエースは、2走前にオープンへ昇級。前走のウインターカップ(オープン)では障害を越えた順番のまま5着でしたが、前の馬が止まらない展開で、メドの立つ内容でした。カンシャノココロとは2走前の2組平場戦で対戦しており1秒先着。特別戦の今回は若馬の減量のぶん10キロ差がつくことでハンデ面で有利になります。前走から10キロ増の770キロを克服できるかでしょう。
 ▲アフロディーテは、ウィナーズカップがオープン昇級初戦で6着。若手の金田利貴騎手で最軽量750キロでも障害で転倒してしまい、厳しい結果でした。乗替わりとなる今回は、賞金ハンデ込みで前走から15キロ増。しかし、2走前の牝馬重賞・ヒロインズカップで、780キロをひと腰で上げ2着に導いた主戦の西謙一騎手なら反撃に期待できます。
 △マツカゼウンカイは、ウィナーズカップでは10着。オープン-1組での戦いとなってからは、なかなか結果が出ていません。しかし、2組程度の相手関係では昨秋に特別戦で4連勝しています。前走から5キロ増の785キロは楽ではありませんが、変わる可能性は秘めています。

今週の見どころ(2/27~3/1)

2021年2月25日(木)

 2月28日(日)のメインは、重賞・チャンピオンカップです。4歳以上重賞競走優勝馬による選抜戦。11年は9歳が1、2着、12年は6歳が2、3着、13年は5歳が2、3着、15年は5歳が1、2着、16年は6歳が1、2着、17年は9歳が1、2着、19年は5歳が1、3着など同世代の馬が複数馬券に絡む傾向があり、世代レベルが現れる一戦ともいえそう。明け5歳の15年に初制覇し、3勝、2着2回(4着1回)のオレノココロが4度目の制覇なるか。また19、20年と勝利している明け5歳が今年も"チャンピオン"のタイトルを守れるかなど、今年も見どころ多い戦いです。

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【第24回開催4日目】
 2月27日(土)のメイン第10レースには、深雪特別(A2級-1・2組決勝混合・18:25発走予定)が行われます。
 ◎タカラシップは、2走前にA2昇級後の初勝利をマーク。A2級-2組混合予選は馬場水分2.3%の軽馬場で、10番人気フナノダイヤモンド、9番人気フレイムゴールドがともに障害をすんなり越えて1、2着。3着は3番人気のホクトウォーカーで、3連単は84万3100円の大荒れになりました。1番人気タカラシップは残り20メートルまで2番手争いしていたものの、決め手の差が出たか5着でした。今回は馬場が乾きそうで、実力を発揮し人気にこたえてくれるでしょう。
 ○フレイムゴールドは、同じ前走が人気薄ながら2着。しかし近走障害で苦戦してもしぶとい脚をみせており、変わる兆候はありました。引き続き、唯一の格上A1級馬で、前走がきっかけになれば特別戦でも楽しみです。
 A2級-1組予選も1番人気ヤマトタイコーが敗れて2着。勝ったのは▲ホクトシンバで、ほぼ同時に先頭で障害を越えたヤマトタイコーを徐々に引き離しました。2走前(2月8日)のアメジスト特別(A2級-1組)で僅差4着があり、特別戦でも評価は下がりません。
 △ヤマトジャパンは、A2級-1組予選で離れた4着でしたが、アメジスト特別5着なら巻き返せそうです。
 ヤマトタイコーは、逃げ切り勝ちを収めたアメジスト特別と、予選より賞金ハンデが5キロ重くなることで微妙な印象です。

【第24回開催5日目】
 2月28日(日)のメイン第10レースは、BG2・第42回チャンピオンカップ(4歳以上選抜・18:25発走予定)。最重量850キロの馬が2頭いますが、4歳シーズン三冠を達成した明け5歳のメムロボブサップが賞金別定60キロ増の実質トップハンデで、帯広記念を勝ったオレノココロは50キロ増。クインカップを勝っている明け5歳ジェイカトレアの760キロまで、最大90キロ差がつきます。ほかの有力馬は、今季重賞3勝のコウシュハウンカイ、ミノルシャープが30キロ増の830キロ、北見記念を勝っているメジロゴーリキが20キロ増の820キロとなっています。
 直近の古馬重賞は1月2日の帯広記念で、今回のメンバーでは4頭が出走。基礎重量は今回より90キロも重い890キロで、910キロのオレノココロが勝ち、900キロのメジロゴーリキが2着。トップハンデ920キロの2頭は、コウシュハウンカイ4着、ミノルシャープ6着でした。とはいえ大逃げを打ったコウシュハウンカイがゴール線上で一杯になり、その間に後続が先にゴールしたもので、1~4着は4秒3差以内の接戦。コウシュハウンカイはハンデが響いた印象でした。
 ◎コウシュハウンカイは帯広記念が惜敗。トップハンデでも障害をひと腰で越えており、持ち味は出したでしょう。今回はトップハンデから解放され、オレノココロから20キロ軽い830キロは有利。押し切りが期待できます。
 ○メジロゴーリキは、障害を2番手で越え惜しくも差されたものの、その相手がオレノココロで、しかも10キロ差なら大健闘。同馬と今回は30キロ差つきます。コウシュハウンカイとはハンデ差が縮まりますが、明け5歳だった19年にこのレースを勝っている実力発揮に期待がかかります。
 ▲オレノココロは、15、16、18年とこのレースを3勝。今回はトップハンデ850キロと厳しい条件も、同重量では19年に最大100キロ差で2着があります。
 △メムロボブサップは、帯広記念の翌日に行われた天馬賞(5歳オープン)を制し、3歳に続いて4歳シーズンでも三冠を達成しています。世代限定重賞では最大50キロ差で勝っていますが、未経験の850キロでメンバーも一気に強化。3、4歳の六冠馬にとって試練といえそうです。

【第24回開催6日目】
 3月1日(月)のメイン第11レースには、うお座特別(B1級-1組・18:30発走予定)が行われます。
 2月15日のB1級-1組平場戦から8頭が出走していますが、前開催は出走不可(能力再検査)だった◎ジェイセリナに注目。直近のガーネット特別(1月10日)2着など、B1級-1組特別戦では1、2、3着各1回と安定しています。近5走で2度の競走中止はありますが、前回の再検明けでも障害はひと腰。さほど心配はないはずです。
 ○サカノダイヤは、前走のB1級-1組では9着。2走前が格上A2級相手に見せ場を作っていただけに案外でした。ただ12月12日の射手座特別では、ジェイセリナの2着に追い込んでいる実績があります。
 ▲マオノクィーンは、B1級-1組で逃げ切って、B1初戦で勝利を収めています。2走前の牝馬重賞・ヒロインズカップでは750キロをひと腰で越えている巧者だけに、710キロなら特別戦でも期待できるでしょう。
 △タカラウンカイは、前走2番人気で10着でしたが、障害さえまともなら差はありません。

今週の見どころ(2/20~2/22)

2021年2月18日(木)

 今週、来週の日曜のメインは、特別戦優勝馬による準重賞・ウィナーズカップと重賞優勝馬による重賞・チャンピオンカップです。今週、21日(日)第10レースに実施されるのがウィナーズカップ。17年はこのレースを勝ったキタノタイショウが同年3月のばんえい記念で2着、18年フジダイビクトリーが同6、2着、19年センゴクエースが同3、1着、昨年はホクショウマサルが同1、3着など、毎年、年度末の大一番・ばんえい記念で上位に入る馬が出ています。チャンピオンカップと同様、チェックは欠かせません。

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【第24回開催1日目】
 2月20日(土)のメイン第10レースには、雪月花特別(A1級-1組・18:25発走予定)が行われます。
 前開催の同条件・如月特別には減量がある4、5歳が5頭出走し、金田利貴騎手で逃げた5歳コマサンエースが楽勝し、今開催からオープンへ昇級。4歳カイセドクターが2番手で粘るところ、一気に伸びた8歳アアモンドヒューマがとらえて2着でした。今回は1、3着馬がおらず、若馬は3頭に減っています。
 ◎ブラックサファイアは、引き続き出走する4、5歳馬3頭のうち如月特別で最先着の5着でした。A1昇級ということもあってか、前半は普段以上に慎重な運びに映りましたが、障害を越えてからは末脚を爆発させました。今回も出走している2着アアモンドヒューマと5秒2差で、4着フクトクとは同タイム。若手10キロ減がある金田騎手も騎乗しておらず、ペースが緩くなれば、早めに先行勢を射程圏に入れ差し切れるはずです。
 5歳○アオノゴッドは、如月特別ではブラックサファイアからコンマ2秒差の6着。展開次第で逆転あっても不思議なし。
 同じく5歳▲ダイリンファイターは同10着も、コマサンエースとハナを争い障害で苦戦した結果。ペースを守って先行できれば巻き返しがあります。
 ベテランでは12歳△フクトクに注目。ブラックサファイアをゴール前で差し返し4着に上がった根性はさすがでした。

【第24回開催2日目】
 2月21日(日)のメイン第10レースには、準重賞・ウィナーズカップ(4歳以上選抜・18:25発走予定)が行われます。
 ◎センゴクエースは、19年にばんえい記念を勝っており、次週(2月28日)の重賞・チャンピオンカップに出走しても上位人気に推されたであろう実力馬です。今季の重賞では、ばんえい十勝オッズパーク杯での3着が最高で、ウィナーズカップへの出走となります。目標は年度末のばんえい記念になるでしょうが、今回のメンバーなら貫禄勝ちを収めたいところです。
 ○シンザンボーイは、19年のこのレースの勝ち馬。2走前のオープン-2組特別戦では、伸びきれずも3着と久々に馬券圏内に入っています。転厩前から減り続けていた体重は戻っていませんが、少しでも基礎重量が増えるのは、ひと押し不足のこの馬にとって歓迎。メンバー中で唯一、賞金ハンデの加増がないのも恵まれています。
 ▲ホクショウマサルは、20年のウィナーズカップ優勝馬。前走のオープン-1組特別戦を逃げ切って、センゴクエース相手での連敗を6で止めています。今回はライバルと同重量になりますが、ヒケは取りません。
 △アフロディーテは、前走の牝馬重賞・ヒロインズカップで780キロを障害ひと腰で上げての2着が光ります。金田利貴騎手が初騎乗で、10キロ減の750キロ。狙ってみる価値はあるでしょう。
 
【第24回開催3日目】
 2月22日(月)のメイン第11レースには、ウインターカップ(オープン・18:25発走予定)が行われます。
 前開催のオープン-2組平場戦(2月7日)でキタノユウジロウが今季初勝利。障害を先頭で越えたハクタイホウがゴール前で一杯になったところ、2番手からとらえています。障害3番手から伸びたインビクタが2着。ハクタイホウは4着でした。
 その◎キタノユウジロウは、昨年6月末から7戦連続5着で、その後4戦続けて4着。そして2、3、2、2着後の前走で、ようやく勝ちみの遅さを払拭しています。今開催はウィナーズカップとチャンピオンカップが組まれているため、力量接近の顔ぶれ。そのなかで帯広記念3着の実績は輝いています。
 若い5歳が4頭おり、○コマサンブラックは、古馬オープン初戦の前走がいきなり1組の特別戦でしたが、三腰くらいでまとめメドの立つ走り。前走1組だったのはこの馬だけで、勝機はあるはず。
 ▲ハクタイホウは、前走がキタノユウジロウから3秒5差の4着。詰めひと息の近況ですが、課題といえばそれだけ。差はありません。
 △ジェイエースは、今回がオープン昇級後、初の特別戦。10戦連続3着以内の充実度で突破を狙います。

今週の見どころ(2/13~2/15)

2021年2月11日(木)

 2月14日(日)のメインには明け3歳牝馬による重賞・黒ユリ賞が行われます。今季この世代の牝馬は、最初の新馬戦を第1回能力検査で牝馬一番時計のニュクスが制すと、初の特別戦(牝馬限定)である8月の白菊賞も勝利。9月のいちい賞(牝馬限定)はミソギホマレが勝利し、世代最初の重賞・ナナカマド賞を勝ったアバシリサクラは第2回能検の牝馬一番時計でした。その後の5つの産駒特別戦では、釧路産駒のコウシローレディ(今回は不出走)がもっとも好成績の2着で、12月のヤングチャンピオンシップは5着でした。いちい賞以来となる牝馬限定戦は640キロの定量。馬場は重くなることが予想されるため、障害力と直線での持久力が問われることになりそうです。

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【第23回開4催日目】
 2月13日(土)のメイン第10レースには、然別賞(オープン-1組・18:30発走予定)が行われます。
 メンバー7頭中6頭が前走として使われていた柏林馬事公苑特別(オープン-1組)を勝ったのはセンゴクエースで、ホクショウマサルが迫って2着。両馬の対決ではセンゴクエースが6戦連続で先着しています。
 その6戦で◎ホクショウマサルとセンゴクエースは同重量でしたが、今回はセンゴクエースが賞金ハンデのぶん5キロ増となり重量差がつきます。前走の差はわずかコンマ6秒。逆転のチャンスといえます。
 ○センゴクエースは、6戦ではすべてホクショウマサルより先に障害を越えています。5キロのハンデを負って直線どこまで辛抱できるかでしょう。
 ▲コマサンブラックは、前走の5歳オープン特別戦が4着でした。オープンに昇級したためハンデを背負う立場でしたが、終いに脚を使って悪くないレース。今回が古馬オープン初挑戦とはいえ、金田利貴騎手で10キロ減があり、最大50キロ差ある最軽量760キロを生かせば、一発が狙えます。
 △マツカゼウンカイは、柏林馬事公苑特別が5番人気で8着。しかし、今回は1着センゴクエース、4着コウシュハウンカイとのハンデ差が各5キロ縮まります。久しぶりの藤野俊一騎手で変化を求めたいところ。

【第23回開催5日目】
 2月14日(日)のメイン第10レースは、BG2・第46回黒ユリ賞(3歳牝馬・18:25発走予定)。定量640キロで行われる明け3歳馬による女王決定戦です。
 直近の3歳A級-1組は1月25日。同じ開催に牡馬限定の翔雲賞が組まれていたため、9頭中8頭が牝馬(アバシリサクラは出走取消)でした。勝ったのは離れた障害2番手から伸びたミソギホマレ。逃げた1番人気のイオンが一旦は独走に持ち込みましたが、残り20メートルを切ったあたりで脚が止まり、再び歩いたものの2着。ただ、唯一賞金ハンデ10キロを課され、ほかの牝馬より5キロ重かった影響はあったかもしれません。連れて追い込んだシンデレラナイトは3着で、以下、ジェイマリア、ニュクスの順で入線しました。同レースからは上位5頭を含む7頭が出走しています。
 ◎イオンは、9月のいちい賞(2歳牝馬オープン)では8番人気ながら2着に好走すると、3走前には3歳A級-1組を逃げ切って勝利。ミソギホマレにはじめて先着を果たしています。前走は2着に敗れましたが、今回は定量戦だけに逆転のチャンス。前走体重がメンバー中でもっとも重い998キロというのも高重量戦では武器になりそうです。
 ○アバシリサクラは通算5勝をマークしています。いちい賞は唯一5キロの賞金ハンデを負い3着でしたが、ノーハンデのナナカマド賞では牡馬を相手に目の覚めるような末脚を発揮。世代最初の重賞ウイナーになりました。
 ▲ミソギホマレは、いちい賞の勝ち馬で、牡馬相手の釧路産駒特別でも3着があります。その後はA級-1組で2勝。通算5勝のすべてで手綱の阿部武臣騎手が今回も騎乗します。
 △ニュクスは、前走では3着争いに加わるのが精一杯でしたが、第1回能力検査の牝馬一番時計で、8月の白菊賞(2歳牝馬オープン)と、10月の2歳A級-1組を勝利。牝馬同士なら世代上位の力があります。

 2月15日(月)のメイン第11レースにはスピードスター賞(4歳以上選抜・18:30発走予定)が行われます。
 疾風賞、地吹雪賞の上位馬による一戦。レース名のごとく定量500キロでのチャンピオンを決める準重賞です。
 ◎メムロボブサップは、定量500キロに初挑戦だった10月の疾風賞を逃げ切り勝ち。雨で馬場水分2.3%だったとはいえ48秒0と破格のタイムを叩き出しています。メンバー中に40秒台の持ち時計があるのはこの馬だけ。世代限定重賞8勝の強者がここも勝ち、新たな才能開花となるでしょうか。
 疾風賞2着馬が回避したことで、3着○アオノブラックが相手。メムロボブサップと同じ明け5歳でライバル的な関係。疾風賞では第2障害の手前でやや離されたのが響いたか3着でした。当時からベテランの藤野俊一騎手に乗り替わっての条件2度目なら、差を縮めることはできるはず。
 ▲ジェイコマンダーも、12月の地吹雪賞が同条件初挑戦ながら差し切り勝ちを収めています。疾風賞が軽めの馬場で、ロードヒーティング稼働前だけに、単純な時計比較はできません。明け5歳で10キロ軽い両馬が相手でも勝ち負けを期待します。
 △メジロゴーリキは、地吹雪賞は1番人気で5着も、昨季のスピードスター賞2着の実績上位です。

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