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今週の見どころ(11/13~11/15)

2021年11月11日(木)

帯広競馬場開場について

 11月13日(土)から冬期間の凍結防止のため、本走路のヒーティングシステム稼働およびゴール前砂障害の撤去が実施されます(詳細はこちら)。
 14日(日)のメインには4歳女王決定戦・クインカップが行われます。『牝馬限定の重賞・特別戦での賞金は(格付に用いられる)番組賞金に半額加算』という規定のため牝馬は活躍しても、牡馬ほどクラスが高くなりにくい傾向があります。このレースは登録時点でA2級2頭、B1級4頭、B2級4頭ですが、B1級・B2級は同一重量(重量格別定)のため10キロ差しかつきません。前哨戦の秋桜賞(4歳牝馬オープン)とは違いヒーティングシステム稼働後の馬場ということもポイントになるかもしれません。

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【第16回開催1日目】
 11月13日(土)のメイン第11レースには、十勝岳特別(A2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前走がA2級の特別戦だった馬はおらず、2開催前の結果が参考になりそう。なお前走が重賞・ばんえい菊花賞だった3歳馬オーシャンウイナーも出走しています。
 ◎センリョウボスは、2開催前のペルセウス特別(A1級-1組混合)では格上のA1級馬を相手に2着。勝ったナカゼンガキタは昨季牝馬重賞勝ちがあり、今季7勝、2着1回の実力馬でした。こちらに障害で転倒しかけるロスがあったことを考えれば、5秒1まで差を縮めた走りは悪くありません。今季はそれ以前もA2級の特別戦(混合戦含む)で7戦して2着1回、3着2回、4着1回、5着2回と安定。実績上位といえます。
 4歳○ギンジは、2開催前の秋雲特別(A2級-1組混合)を差し切ってA2へ昇級。前走のA2級-1組混合戦は、前々走と同様、離れた位置から逃げた馬を追いかけゴール前でとらえています。もっとうしろで障害を降りたセンリョウボスに3秒8差まで迫られており、695キロまでしか経験がないギンジにとって、今回は715キロということを考えるとやや分が悪そうです。
 ▲コウシュハボブは、秋雲特別にはギンジと同じくB1格付で参戦し4着。前走のB1級特別戦を勝利し今回がA2級初戦です。賞金ハンデ10キロを課されるのは楽ではありませんが、9月の4歳重賞・銀河賞で710キロを障害ひと腰で越えており、その点、ギンジより経験値は上といえます。
 △タカラウンカイは、秋雲特別がA2昇級初戦で5着と善戦。先着を許したギンジ、コウシュハボブが、その後昇級したことで当時から20~25キロ増なのに対し、10キロ増なのは恵まれています。

【第16回開催2日目】
 11月14日(日)のメイン第11レースには、BG3・第46回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)。A2級のフォルテシモとエンゼルフクヒメが700キロで、ほか8頭のB1級馬とB2級馬が690キロで、その差はわずか10キロとなっています。

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 出走10頭中、9頭が対戦した10月の紅バラ賞では、障害3番手から伸びたエンゼルフクヒメが勝利。逃げたニセコヒカルはコンマ8秒差の2着で、3着ゲッカビジン、4着コウシュハハイジー、5着ヒメミヤでした。
 ここは◎ニセコヒカルに注目します。3歳11月のばんえいオークスで2着がある実力馬。670キロを障害ひと腰でクリアし、アバシリルビーにこそ交わされたものの、ゴールまでしっかり伸びています。今季16戦して掲示板内を外したのはわずか1回という安定感は障害力に基づくもの。課題と言えば初の690キロですが、1月の白雪賞(4歳オープン)では最軽量で恵まれていたとはいえ680キロで3着があれば心配ないはず。競走除外明けですが、大きな体重減などなければ重賞初制覇が期待できます。
 ○アバシリルビーはばんえいオークス馬。今季はなかなか調子が上がらないなか、6月に脚部不安のため競走除外。夏場は体重が安定しませんでしたが、やっと立ち直ってきた様子です。ただ、復調がうかがえた2走前の紅バラ賞が障害で手間取って9着だったように、2、3歳時と比べ世代限定戦での成績を落としています。2歳10月には体重1トンを越えていた馬ですが、ライバルたちも着実に力をつけています。しかし実績上位なのは間違いなく、ここを勝ち切る力は持っています。
 ▲フォルテシモは、通算収得賞金ではアバシリルビーより少ないものの、規定により番組賞金は多く、1つ上のA2級。B1・B2級馬より10キロ多いのは不利ですが、同じく10キロ課されていた紅バラ賞が5着だったように勝ち負けできる力があります。強調材料は、9月の銀河賞で690キロをひと腰で越え3着だったこと。この世代の三冠レースで牝馬が馬券絡んだのはこれが唯一です。今回は紅バラ賞を勝ったエンゼルフクヒメもA2へ昇級したことで立ち回りやすくなるでしょう。
 △エンゼルフクヒメは、2歳シーズンの黒ユリ賞1着、ばんえいオークス3着、紅バラ賞1着とトップクラスの実績。紅バラ賞後に昇級したことで他馬が当時から30キロ増なのに対し40キロ増となります。しかし紅バラ賞のようにあまり溜めずに仕掛けてもひと腰で越えられるようなら、あっさりがあっても不思議ありません。

【第16回開催3日目】
 11月15日(月)のメイン第11レースには、三国山特別(B2級-1組・20:15発走予定)

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 出走9頭のうち5頭が、前開催の同条件・端野峠特別を使われ、メンバー最先着の3着だった◎ジェイトップに注目です。逃げたのはゲッカビジンで、障害を2番手で降りると、3番手から並びかけてきたヒメミヤの3頭で追い比べとなりましたが、いずれもゴール前で脚いろ一杯。離れた4番手から伸びた1番人気シルバーアロイにまとめて差し切られています。しかしシルバーアロイは今開催からB1へ昇級。しのぎを削った2着ゲッカビジンと5着ヒメミヤはこのレースの前日に実施される4歳牝馬重賞・クインカップにまわっています。さらには4着馬まで不在なら相手に恵まれたという見方は間違いではないでしょう。
 端野峠特別でメンバー中、ジェイトップの次に着順が高かったのは6着△サクラジョージ。2頭は今季それまでも特別戦で2度対戦がありますが、サクラジョージはともに障害で苦戦。前走はふた腰でしたが、基礎重量が10キロ増えるのはどうでしょうか。
 相手は別路線の馬から選ぶのがよさそう。前走がB2級-2組の平場戦で馬券絡みしている2頭に注目です。
 ○ワンポイントは、近走では3走前を除けば障害で崩れなし。ジェイトップとは4走前と2走前にも対戦。両レースとも2頭は障害をひと腰でまとめ、先に越えたほうが1度ずつ先着しています。定量500キロ戦を除けば古馬同士の特別戦は初ですが、最軽量ハンデをいかせば見せ場以上がありそうです。
 前走が2組平場戦だったもう1頭は▲アオノソルテ。6走前にB2へ昇級してから未勝利ですが、勝ち馬との着差は最大7秒7。2着3回と安定しています。こちらも古馬の特別戦は初めてですが、主戦の阿部武臣騎手が騎乗するのが心強いです。

今週の見どころ(11/6~11/8)

2021年11月 4日(木)

帯広競馬場開場について

 11月7日(日)のメインには、3歳三冠の第二弾・ばんえい菊花賞が行われます。牝馬が4頭登録していますが、すべて出走してくれば、過去5回では3頭参戦の17年を上回るもの(その他の年は0~1頭)。今年の一冠目・ばんえい大賞典を牝馬イオンが制しているように牝馬が牽引する世代といえるかもしれません。
 また、7日の準メイン北央産駒特別から、2歳シーズン二冠目・ナナカマド賞への出走権をかけた産地限定特別戦がスタート。こちらにも注目です。

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【第15回開催4日目】
 11月6日(土)のメイン第11レースには、ピヤシリ特別(A1級・20:05発走予定)が行われます。

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 A1級は今開催17頭と、古馬B級以上では格付頭数のウェイトがもっとも小さいクラス。クラス混合ではない特別戦は9月13日のポテト特別(A1級-1組)以来となります。なお今季の収得賞金が多い馬は前週の能取湖特別でオープン馬と対戦。残りの馬がここに出走しています。
 ポテト特別を勝ったシンエイボブはすでにオープンへ昇級。ここには2~6着馬が出走しています。1番人気で3着だった◎コマサンエースは、続くオープン混合の特別戦こそ10着と崩れましたが、近5走で障害に手間取ったのはその1戦のみ。前走2組の平場戦は障害を越え4頭で先頭争いしていたところ、ブラックサファイアにあっさり差されて5着でしたが、1~4着馬が揃って不在なら着順アップが見込めます。
 ポテト特別では2着だった○ノエルブランは、その後もすべて特別戦で逃げて6、7、8着。勝ち馬はシンエイボブ、ナカゼンガキタとクラス以上の実力馬で、両馬がいないここは前残りがあるかもしれません。
 ポテト特別5着▲カネゾウは、近2走ではゴール前でいっぱいになったノエルブランをとらえて5、4着と先着。両レースとも障害で大きなロスがありながら追い上げて掲示板には載っています。ブラックサファイアが回避したなら決め手上位の存在といえ、障害さえスムーズなら連争いに食い込めそうです。
 ブラックサファイアが回避したことで、△コマサンダイヤが今回唯一の4歳馬。9月の4歳重賞・銀河賞2着はあるものの、自己条件A1級ではなかなか結果が出ません。ただ、島津新騎手がお手馬2頭のうち今回はこちらに騎乗します。

【第15回開催5日目】
 11月7日(日)のメイン第11レースには、BG2・第46回ばんえい菊花賞(3歳・20:05発走予定)が行われます。

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 A2級の牡馬オーシャンウイナーがトップハンデの710キロで、B3級の牝馬アバシリサクラが最軽量の670キロ。最大40キロの重量差があります。
 トップハンデでも◎オーシャンウイナーに注目します。一冠目・ばんえい大賞典は1番人気で2着。得意の軽馬場で逃げたイオンの影さえ踏むことができず、9秒もの差をつけられてしまいました。しかし、前走の秋桜賞(3歳オープン)では4着とこちらが先着。同じく水分が多い馬場でもイオンには、ばんえい大賞典で見せたような脚はなくゴール前で一杯になり6着でした。逆転の原因をハンデの変化に求めるなら、ばんえい大賞典での30キロ差が20キロ差に縮んでいたため。今回も2頭の20キロ差は変わっておらず、引き続きオーシャンウイナー優勢。ここを勝てば、イオンの重賞2勝に並ぶことになります。
 ○ミソギホマレは、牝馬限定の黒ユリ賞2着、牡馬相手のイレネー記念3着と定量の重賞2戦で好結果を残しています。ばんえい大賞典は競走除外だったため、クラス別定の重賞は今回が初挑戦。しかし、ばんえい大賞典の前哨戦とかちダービー(3歳オープン)では、勝ったオーシャンウィナーと30キロ差で3着。秋桜賞でも同じく30キロ差でしたが、2着とこちらが先着を果たしました。今回もハンデ差は変わっていませんが、黒ユリ賞の阿部武臣騎手でも、イレネー記念の長澤幸太騎手でもなく1度騎乗し7着の西謙一騎手に乗替わりとなるのがどうか。
 ▲イオンの黒ユリ賞、ばんえい大賞典の重賞2勝は世代最多。4歳相手のはまなす賞では、50キロ差の最軽量ハンデを生かし逃げて2着に粘っています。しかし前述のとおり秋桜賞は詰めを欠く結果。ただ、続く前走は格上A1級相手の特別戦でも秋桜賞より積極的な走り。結果7着とはいえ、ロータリーハローがけされた馬場に慣れがあるかもしれません。
 △ネオキングダムは、イオンとは逆で近2走とも馬券絡みしています。2歳シーズンの三冠がいずれも2着と実力は確か、馬場が合うのなら、8番人気で3着に粘った秋桜賞の走りを軽視できません。

【第15回開催6日目】
 11月8日(月)のメイン第11レースには、暑寒別岳特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。出走馬9頭のうち減量のある4歳馬が6頭おり、上位独占が予想されます。

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 ◎コウテイは、前開催の秋雲特別(A2級-1組混合)を回避。前走は2開催前の郵政創業150年記念(A2級-1組混合)で2着でした。障害をひと腰2番手で越え残り30メートル手前で先頭に立ちましたが、アーティウィングに差し切られています。今回は郵政創業150年記念と比べ同じスピードのある4歳が多く、展開は厳しくなりそう。となると、障害力が重要で、コウテイの押し切りに期待できます。
 ○アアモンドキーマンは、郵政創業150年記念が9着でしたが、続く秋雲特別では2着と巻き返しています。それでも前々走は障害ひと腰から逃げてこの馬の走りは披露。直線でバテたのは競走除外の影響があったかもしれません。B1昇級初戦でこれだけ走れれば、上積みあった前走の2着は当然の結果といえます。なお、大逃げを打ったこの馬をコンマ4秒とらえきったギンジは今開催からA2へ昇級し初戦を勝利しています。ライバルのコウテイも同タイプだけに、直線で踏ん張れたほうが勝利をつかみそうです。
 ▲アーティウィングも、アアモンドキーマンと同じく郵政創業150年記念がB1初戦でしたが、障害4番手から伸びて勝利しています。B2級最終戦は鮮やかな逃げ切りでしたが、昇級初戦を控える競馬で勝ち切ったのは価値があります。コウテイとアアモンドキーマンがともに飛ばして直線で苦しくなるようなら、再現もありそうです。
 △コウシュハボブは今回の4歳馬のなかでもっともB1級歴が長く、郵政創業150年記念6着から、秋雲特別では4着と前進。ただし秋雲特別にはコウテイとアーティウィングが不在。再び相手強化のここでどこまでやれるか。

今週の見どころ(10/30~11/1)

2021年10月28日(木)

帯広競馬場 開場について

 10月31日(日)のメインには北見記念が行われます。前回の古馬オープン重賞・岩見沢記念は基礎重量820キロでしたが、今回は850キロなのに加え、毎週金曜にロータリーハローを用いた走路整備を実施。そして重量が890キロに増える次の帯広記念では、走路のヒーティングシステムが稼働済で、開催日は毎日、ロータリーハローがけされます。北見記念はパワーと持久力が必要となる冬馬場への適性を見定める重賞ともいえそうです。

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【第15回開催1日目】
 10月30日(土)のメイン第11レースには、端野峠特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 B2級単独の特別戦としては8月21日のアルタイル特別以来の実施です。しかしメンバー中、同レースに出走していたのは3頭のみで、ほか7頭は当時B3級。なお4歳牝馬4頭のうち3頭は前走が紅バラ賞(4歳牝馬オープン)を使われ、最先着が3着ゲッカビジンで、勝ったエンゼルフクヒメ(現A2級)とは7秒差。ヒメミヤはさらに1秒2差がついての4着でした。
 ◎ヒメミヤは、アルタイル特別が行われた開催からB3級-1組を2連勝。B2昇級2走目だった2走前の寒露特別(B1級-1組混合)が古馬相手で初の特別戦でしたが、8番人気で2着同着と健闘しています。勝ったギンジに残り20メートルで並びかけ、コンマ5秒差で振り切られたものの、格上馬と互角にやれたのは自信になったはず。今回は当時と同じ665キロでB2級同士なら、大きな不利でもない限り勝ち負けです。
 ○シルバーアロイは、ヒメミヤと同じく今季はB4級スタートでしたが、B3、B2ともこちらが先に昇級しており、古馬相手での経験値は上といえます。アルタイル特別(4着)や2、2着だった近2走の1組平場戦がそうであるように前半ためていければ鋭い脚を使える、ヒメミヤと似たタイプ。障害を越える位置取りに差がなければ、ゴール前は接戦になりそうです。
 ▲ジェイトップは、B2昇級初戦だった8月16日のベガ特別(B1級-1組混合)で、勝ったエンゼルフクヒメから3秒7差に食い下がっています。このクラスでは、アルタイル特別(9着)を除けば障害で崩れていません。寒露特別は6着で、こちらもB2級同士なら見直せます。
 △ゲッカビジンは、2走前の1組(10月3日)が昇級初戦で、2着シルバーアロイに1秒4差の3着。そして前走の紅バラ賞では9番人気でしたがヒメミヤに先着しました。ここで結果を残せば前走がフロックでなかったといえます。

【第15回開催2日目】
 10月31日(日)のメイン第11レースには、第42回北見記念(20:05発走予定)が行われます。5頭が回避し、マルミゴウカイが加わっての6頭立てです。

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 基礎重量850キロから今季の収得賞金180万円につき10キロ課される条件。旭川記念を含め今季5勝のセンゴクエースが30キロ増で、ほかは10キロ増となります。
 850キロ超を課される重賞で連対実績がある馬が有力でしょう。
 ◎メジロゴーリキは、昨年の北見記念の勝ち馬。端コースでも流れに乗って障害をひと腰で越えると、オレノココロ、コウシュハウンカイ、センゴクエース、キタノユウジロウとのゴール前の大接戦を制しています。それ以来の勝利が今年9月の岩見沢記念。キタノユウジロウとの追い比べをコンマ2秒差でモノにしており、非凡な勝負根性を感じさせます。岩見沢記念を勝っていながら、収得賞金3万円足らずでハンデ10キロで出走できるのは恵まれたといえそうです。
 ○キタノユウジロウは、昨年の北見記念は回避馬が出たため繰り上がりでの出走。前走から中5日で調整は難しかったはずですが、逃げてメジロゴーリキに1秒5差の5着は上デキでしょう。その後、出走枠に入っていた帯広記念3着、ばんえい記念2着。昨年の北見記念に出走できたことが、その後の飛躍へのキッカケになったかもしれません。岩見沢記念でわずかに先着されたメジロゴーリキと今回は同重量。借りを返せるか。
 ▲センゴクエースは、岩見沢記念が5着で、今回もトップハンデ。メジロゴーリキ、キタノユウジロウとの20キロ差は微妙なところです。しかし現役で唯一、ばんえい記念(19年)を勝っていることを考えれば、基礎重量増はマイナスではないはず。
 △アオノブラックは、ようやく立ち直り気配。4歳で挑んだ昨年の北見記念は障害で転倒し8着で、1年間の成長を示すことができるか。

【第15回開催3日目】
 11月1日(月)のメイン第11レースは、能取湖特別(オープン混合・20:15発走予定)。オープン馬シンエイボブ、A1級馬ナカゼンガキタの牝馬2頭が出走を回避。オープン7頭、A1級1頭による8頭立てです。

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 前開催のオープン-2組平場戦から5頭が参戦していますが、6着◎シンザンボーイに注目です。馬場水分3.4%と軽めの馬場で速い時計での決着が予想された平場戦。この馬にとって不向きの条件ということは8頭立ての7番人気という評価にも表れていました。同じくらいの馬場水分(3.0%)でも、9月12日の菊月特別(A1級-2組混合)では、前走とは違って前半置かれず、逃げてゴールデンフウジンの1秒4差4着に粘っています。北見記念と同じ開催のオープンということもあり、このメンバーなら今季2勝目が期待できます。
 ○インビクタは、同じ前走が障害ひと腰から逃げ粘ってコンマ6秒差の2着。9月5日のマロニエ賞(オープン)のように一線級に入ると慎重な競馬になりがちですが、相手が下がると障害力を生かし積極的に運んでいます。今回は前走の勝ち馬不在でシンザンボーイとの5キロ差も同じ。前走オープン-1組の狩勝賞で5着の4歳馬カイセドクターは気になりますが、前走より粘れる可能性が高そうです。
 その▲カイセドクターは、7月のサマーカップ(オープン・A1級混合)で2着インビクタからコンマ2秒差の3着があります。しかしその後、重賞・はまなす賞を勝ち賞金を稼いだため、サマーカップと比べ、こちらが負担重量面で不利になっています。
 △ヤマトタイコーも同じく4歳で、狩勝賞では6着。前々走で重賞・銀河賞を勝ったためA2から飛び級でのオープン昇級初戦でした。前走より相手は楽ですが、自己条件A2級でも苦戦続きだっただけに、経験を積む場といえそうです。とはいえ、しぶとい面があるだけに、早めに障害をクリアできれば上位進出が期待できます。

今週の見どころ(10/23~10/25)

2021年10月21日(木)

 24日(日)のメインには、4歳牝馬オープンによる紅バラ賞が組まれています。11月14日に実施される重賞・クインカップの前哨戦。2、3歳の女王決定戦は定量でしたが、4歳のクインカップはクラスハンデがついての争いというのがこれまでとの違い。無冠でもA2級のフォルテシモが今回670キロのトップハンデで、2歳の黒ユリ賞馬エンゼルフクヒメ、3歳のばんえいオークス馬アバシリルビーはB1級で10キロ軽い660キロ。しかしB2級も同じ660キロのため、格付上位馬に有利な重量といえるかもしれません。3週間後の本番はさらに重量が増えますが、今回のハンデ差での結果を覚えておきたいところです。

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【第14回開催4日目】
 10月23日(土)のメイン第11レースには、ペルセウス特別(A1級-1組混合・20:15発走予定)が行われます。減量ある3、4歳が3頭登録していましたが、3歳のばんえい大賞典馬イオンのみ出走。A1級5頭、A2級3頭による8頭立てです。

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 前開催の同条件・田山産業ばん馬大会記念からは4頭が参戦していますが、郵政創業150年記念(A2級-1組混合)で3着の◎センリョウボスに注目します。格下B1級相手とメンバーが楽だったとはいえ、減量ある4歳が4頭おり速いペース。障害5番手から追い上げ届かずも勝ち馬をコンマ9秒差まで追い詰めています。今回はA1級との混合ですが、田山産業ばん馬大会記念5~8着馬が相手なら互角に戦えるはず。しかし、A1級の残り1頭は強敵です。
 それは○ナカゼンガキタ。A1昇級初戦なのに加え、賞金ハンデ10キロを課され、前走から25キロ増、3開催ぶりと克服すべき課題は少なくありません。しかし前走9月6日の白露特別(A2級-1組)ではセンリョウボスを振り切るなど、今季8戦7勝、2着1回。オープンからの降級馬ということを考えても高い評価が必要です。
 その他のA1級勢、田山産業ばん馬大会記念の5~8着馬では5着だった▲カネゾウ、同6着△マルミゴウカイは障害で苦戦し、それぞれ6番手、7番手での通過。しかし降りてからの脚は勝ち馬より目立っていました。今回はともに相手関係が楽になり、重量も前走から据え置きとなったことで巻き返しが狙えます。

【第14回開催5日目】
 10月24日(日)のメイン第11レースには、紅バラ賞(4歳牝馬オープン・20:15発走予定)が行われます。

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 前回の4歳牝馬オープン戦は、1月のばんえいプリンセス賞まで遡ります。
 ◎アーティウィングは、競走除外明けに馬体減もあってか、ばんえいプリンセス賞を回避。しかし同レースが行われた20年度第21回開催よりあとに9勝はメンバー中最多。1月に967キロまで減った体重も、2、1、1、1着と好成績の近4走では1030キロ台で安定しています。前走はB1昇級初戦で格上A2級相手の特別戦で6番人気でしたが、素晴らしい切れ味を発揮して快勝。初騎乗ながら仕事を果たした赤塚健仁騎手が今回も手綱を取ります。4歳牝馬の格付では、ばんえいオークス馬アバシリルビーや黒ユリ賞馬エンゼルフクヒメを上回る2番手まで浮上しており、4連勝でクインカップへ弾みをつけたいところです。
 ○ヒメミヤも、ばんえいプリンセス賞は不出走でしたが、こちらは賞金不足。その後の6勝はアーティウィングに次ぐものです。B2昇級2走目の前走は古馬相手で初の特別戦。しかもB1級との混合ということもあり8番人気でしたが2着同着と大健闘。馬場水分のわりに、ためて進めたこともあってか、障害を降りてからも脚いろよく、4頭による優勝争いに加わっています。今回は乗替わりに、相手強化ですが、いい意味で相手なりの面が発揮できれば楽しみはあります。
 重賞勝ち馬では、▲エンゼルフクヒメに注目。黒ユリ賞1着、ばんえいオークス3着は実績上位。ばんえいプリンセス賞は詰めを欠き6着も1コースからしっかり先行、7月の柏林賞は10コースで障害ひと腰から5着と、端コースは苦にしないタイプに見えます。なおこちらは2歳6月のデビュー4走目から中山直樹騎手が手綱を取り続けています。
 △ニセコヒカルは、4走前に今季初勝利を挙げてから、3、1、1着と好調。ばんえいオークス、ばんえいプリンセス賞ともひと腰で越え2着という障害巧者です。

【第14回開催6日目】
 10月25日(月)のメイン第11レースには、秋雲特別(A2級-1組混合・20:05発走予定)が行われます。4歳馬コウテイが出走を回避。A2級6頭、B1級3頭による9頭立てです。

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 前開催の同条件・郵政創業150年記念から6頭が参戦していますが、その中で最先着の5着だった◎ハマノダイマオーに注目です。A2昇級後はじめて障害をひと腰で越えており、差し切り勝ちを収めたアーティウィングより末脚は目立っていました。復調を感じさせるタイミングで、今季この馬で2勝を挙げている松田道明騎手に戻るのは歓迎のはず。前走で先着された馬が不在で、重量も据え置き710キロなら昇級後初勝利が期待できます。
 ○ギンジは格下B1級ですが、2走前の玉泉館特別(B2級-1組混合)は大逃げを打ったアーティウィング(当時B2級)に6秒差の2着。前走の特別戦も引き続きB2級相手で、障害を2番手でクリアすると、4頭による叩き合いを制しています。今回はA2級との混合ですが、ハマノダイマオーが前走でアーティウィング(B1昇級)と4秒5差だったことを考えれば、通用しても不思議ありません。
 ▲アアモンドキーマンは、格上相手の郵政創業150年記念でもこの馬らしい逃げを貫いたのは立派。結果9着とはいえ、同じ前走組にはコウテイ(2着)のようにプレッシャーをかけてきそうな存在は見当たりません。ここも終いの踏ん張り次第でしょう。
 △ブチオは、前開催では定量500キロの選抜戦・疾風賞を使われています。ハマノダイマオーとは7月の文月特別(B1級-1組混合)で対戦し先着を許していますが、今回は同じA2格付で710キロとなります。

今週の見どころ(10/16~10/18)

2021年10月14日(木)

帯広競馬場開場について

 今週より土曜日も全12レース編成で、メインは第11レースとなります。
 10月17日(日)のメイン第11レースには2歳シーズン三冠の第1弾・ナナカマド賞が行われます。昨季から牡馬限定の翔雲賞が増えたことで、牡馬、牝馬とも最大四冠制覇が可能となりました。このナナカマド賞は、昨年のアバシリサクラこそ第2回能力検査を受検し初戦は6月でしたが、それまでは第1回能検で合格し4~5月にデビューした馬が勝利していました。今年は出走全馬が第1回能検で合格しています。

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【第14回開催1日目】
 10月16日(土)のメイン第11レースには、秋陽特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 B1級とB2級の混合で、前開催の同条件・寒露特別組に、秋桜賞(3歳オープン)や平場のB1級-2組を使われた馬が挑む構図です。
 ◎リュウセイペガサスは、寒露特別で2着同着。8月には自己条件B2級の特別戦を勝利しており、初の格上B1級相手だった寒露特別では逃げてゴール前4頭による優勝争いを演じました。前走は4歳がこの馬を含め6頭と多く、1着馬ともう1頭の2着馬も4歳でしたが、今回はこの馬だけとハンデ面で有利。5着以内ならB1昇級となりますが、できれば勝って決めたいものです。
 ○マオノダイマオーは、寒露特別が4着でした。早めに勝負に出たぶん終いの伸びを欠きましたが、若馬の減量がない5歳ながら、10~35キロ軽い1、2着の3頭を相手に健闘しています。リュウセイペガサスとは1秒5差なら挽回できる余地はあります。
 ▲センショウニシキは、今季の大敗は9月の長月特別(B1級-1組)8着のみ。とはいえ3月のA2級-1組で4着があるように特別戦が合わないということではなく、展開などに原因があったかもしれません。19年シーズンの1勝は2月、昨季4勝のうち3勝は11月以降と、ロータリーハローがけやロードヒーティングなどがある冬馬場のほうが動けており、ここで変わり身があるかもしれません。
 寒露特別が1番人気で5着だった△ヤマトジャパンや、3歳ではB2級の平場戦で2戦とも連対している△ミソギホマレに注目します。

【第14回開催2日目】
 10月17日(日)のメイン第11レースは、BG3・第44回ナナカマド賞(2歳・20:10発走予定)。牡馬570キロ(牝馬550キロ)から収得賞金130万円につき10キロが課される別定重量戦で、青雲賞(2歳牡馬オープン)の上位3頭が10キロ増。10頭立てで争われます。

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 ◎キングフェスタが堂々の主役です。目下世代最多の7勝を挙げており、青雲賞では障害4番手から一気の抜け出しで快勝している実績は断然。今回は580キロでも、同レース2、3着馬も同じ重量なら不利感もありません。出走10頭のうち8頭が使われている10月3日の2歳A級-1組では、唯一賞金ハンデ10キロを課されながらも逃げ切っており、早くも王者の風格を漂わせています。
 ○ヘッチャラは、青雲賞、前走ともキングフェスタの2着でしたが、3走前・9月12日の2歳A級-1組を勝利。障害2番手から抜け出し、キョウエイハンターを2着、キングフェスタを3着にしりぞけています。勝ち時計が1分3秒9と速かっただけに、その結果がここに直結するとは思えませんが、実際に先着しているのは強みといえます。
 ▲ジェイホースワンは、デビューから3連勝で今季最初の2歳A級-1組を勝利。その後は勝ち馬から10秒以上離されるレースが続き、青雲賞も回避しました。しかし10月3日の2歳A級-1組では10番人気で3着を確保。障害4番手から脚を伸ばして復調気配が感じられます。馬場水分は3.1%でしたがロータリーハローによる馬場整備が行われるようになり、それほど軽くないのかもしれません。馬場状態が向いたことが前走好走の一因ならここも期待できます。
 青雲賞で3着だった△キョウエイハンター、8月29日の2歳A級-1組ではキングフェスタに5秒4差と見せ場大きい4着△ヤマカツエースにも上位進出のチャンスがありそうです。

【第14回開催3日目】
 10月18日(月)のメイン第11レースは、狩勝賞(オープン-1組・20:10発走予定)

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 前開催の神無月特別(オープン)は、4歳重賞・銀河賞組のカイセドクター、ヤマトタイコーに加え、岩見沢記念1着メジロゴーリキも回避したため7頭立て。今回は4歳2頭に、疾風賞(B級以上選抜)2着メムロボブサップが加わっても、7頭立てとなっています。
 ◎メムロボブサップは、前走定量500キロでの選抜戦・疾風賞で2着。9月19日の岩見沢記念には登録すらせず、連覇を目指し調整されてきました。しかし、この馬が昨年4歳で逃げ切って制したように、若馬10キロ減は大きいようで、今年は逃げた4歳ゴールドハンターをとらえることができませんでした。今回は通常の特別戦ですが、神無月特別1、2着馬やメジロゴーリキは不在と相手に恵まれています。課題は最大35キロ差のトップハンデ。神無月特別3着で同じ5歳のライバル・アオノブラックとの20キロ差を克服できるかどうか。
 ○アオノブラックは、神無月特別が6番人気で3着。5月16日以来となる馬券絡みを果たしています。今回の重量に近い720キロでは、5月のばんえい十勝オッズパーク杯を逃げ切って、同じ重量のメムロボブサップを2着に下しています。今回20キロ差つくのは有利で、本来の実力さえ発揮できれば、ばんえい十勝オッズパーク杯以来となる勝利のチャンスといえます。
 ▲キタノユウジロウはその逆で、神無月特別が4番人気で7着と不本意な結果。障害で後手を踏んだ面はあるにせよ、伸びが見られなかったのは、ロータリーハローによる走路整備が行われるようになっての初出走で、戸惑いがあったかもしれません。もともとパワーが必要な馬場は向く印象があるだけに、慣れがあれば巻き返しは可能とみます。
 △シンエイボブは、全弟メムロボブサップと今季3度対戦しいずれも先着を許しています。今回からオープンへ昇級しており、クラスハンデがなくなるのは不利。しかし35キロのハンデ差と3連勝の勢いは侮れません。

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