ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

メイン

お知らせ・ニュース アーカイブ

<<前へ 2930313233343536373839

今週の見どころ(8/21~8/23)

2021年8月19日(木)

 8月15日(日)に行われたBG2・ばんえいグランプリは、メムロボブサップが圧巻の逃げ切り勝ち。ファン投票1位、レースでも単勝1番人気で、5歳馬の勝利は2002年ヒカルセンプー以来、史上2頭目の快挙となりました。そのヒカルセンプーは、明け6歳となった翌年3月、ばんえい記念初挑戦ながら2着に健闘しています。メムロボブサップも今後、高重量やハンデを経験しながらさらに力をつけ、ばんえい記念を目指したいところでしょう。

※開催日程/時刻についてはこちら
※今週のイベントはこちら

【第10回開催1日目】
 8月21日(土)のメイン第10レースは、アルタイル特別(B2級-1組・20:10発走予定)

※出馬表はこちら

 出走馬9頭中5頭が前開催の葉月特別(B2級-1組)で対戦。同レースで一騎打ちを繰り広げた4歳の2頭に今回も注目します。勝ったのは3番人気のジェイウェイで、残り30メートル手前で先頭に立ったアアモンドキーマンをすぐに交わし、押し切っています。アアモンドキーマンはしぶとさを見せましたが2秒7差の2着で、1番人気にこたえられませんでした。
 ◎アアモンドキーマンは、3走前のB2級-4組(馬場水分0.5%)でもこちらが先に障害を越えましたが、3着ジェイウェイに5秒2差で勝利。前走は特別戦でも馬場水分3.4%と軽めで、ジェイウェイがほとんど差なく障害を越えたため、リードを守り切れませんでした。今回は前走よりも4歳が多く、7月のユリウス特別3着、前走2着と同条件での実績上位。馬場が乾くようなら1組特別戦制覇のチャンスといえます。
 その○ジェイウェイは、葉月特別が世代限定を含め初の特別戦ながら、着差以上に強い内容。馬場が重くなりそうな今回も勝つようなら、B1級へ上がっても通用するかもしれません。
 ▲ジェイトップも4歳で、初の特別挑戦だった前走のベガ特別(B1級-1組混合)で3着。昇級初戦でも障害をひと腰でまとめB1級馬として最先着を果たしました。なおこの馬に2秒2先着し2着の4歳馬コウテイはユリウス特別1着からのB1昇級初戦。同馬を物差しにすればジェイトップもB2級通過は時間の問題といえるかもしれません。
 △ブラックテーオーは、葉月特別では2番人気。追走に脚を使ったためか6着でした。しかしユリウス特別(馬場水分0.4%)ではコウテイには及ばずも、ゴール線上でアアモンドキーマンをとらえて2着に健闘しています。ここもペース次第では直線勝負で台頭してきそうです。

【第10回開催2日目】
 8月22日(日)のメイン第11レースには、不知火特別(A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 "障害次第だが切れ味がある"、"障害巧者だが詰めに課題"という馬が多い印象。
 ◎ナカゼンガキタに注目します。現在A2級ですが、昨季牝馬重賞勝ちがある実績馬です。6月の今季初戦から5連勝し、前走のデネブ特別(A2級-1組混合)ではノエルブランとの元オープン馬同士の一騎打ちでコンマ2秒だけ及ばず2着でした。勝ったノエルブランは今回も出走していますがA1へ昇級しています。昨年7月下旬から約10カ月半休養していたため、対戦が少ない相手関係で未知数ですが、引き続き追いかけてみたいところです。
 ○シンエイボブは、前走のとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)ではメンバー最先着の4着でした。今回は牝馬が3頭、10キロ減がある4歳馬もおり前走ほどハンデの利がありませんが、A1級馬のなかでは障害が安定しており大崩れする心配は少ないでしょう。
 ▲マルミゴウカイは、近2走とも障害で崩れています。とかちえぞまつ特別は1番人気に推されましたが、最後まで取り残されていました。3走前の層雲峡特別(A1級混合)でオープン馬を下しているように、まともに走れば勝てる力があります。
 △ヤマトタイコーは唯一の4歳馬。2走前のA2級-1組の特別戦では1番人気で10着でしたが、障害はふた腰でも8番手クリアでは位置取りを挽回するのは厳しかった様子。前走こそ苦戦しましたが、早めに越えられれば5着だった層雲峡特別くらいは走れるはず。

【第10回開催3日目】
 8月23日(月)のメイン第11レースは、中日スポーツ賞(A2級・20:10発走予定)

※出馬表はこちら

 2走前にルビー特別(A2級-1組・馬場水分0.4%)を使われた馬が7頭おり、うち3頭は前走デネブ特別(A2級-1組混合・馬場水分0.9%)でも対戦。なお両レースとも勝ったノエルブランは今開催からA1へ昇級しています。
 ◎センリョウボスは2走前が5着。逃げ切ったノエルブランは力が違いましたが、障害を3番手で越えると、5頭による2着争いに加わり、メンバー中最先着の2着ミノルシンザンとはコンマ9秒と僅差でした。前走は3着ホクトシンバが不在で3着と着順を上げ、ミノルシンザンは4秒差の4着で逆転しています。今回はルビー特別で2着争いをした5頭中4頭が揃って気が抜けませんが、続けて特別戦を使われることでチャンスは拡がります。
 相手として有力なのも近2走がルビー特別、デネブ特別だった2頭。○ミノルシンザンは、前走はノエルブランを意識しての追走だったからか障害で膝をつき、終いの脚も失くしました。あまり速い時計は歓迎ではありませんが、ルビー特別くらいのペースで行ければ勝ち負けできそう。センリョウボスとは昨季同じA1級で、今季は2勝1敗と勝ち越しています。
 ▲ココロノタカラは、同じ近2走がそれぞれ6、5着でしたが、5月の旭岳特別(A2級・馬場水分3.5%)では、ノエルブランやホクトシンバに先着の2着があります。以前ほど馬場状態に左右されなくなっていますが、軽めの馬場への適性上位です。
 △ホクトシンバは、前走が平場戦でも格上相手で4着。3着だったルビー特別と同様接戦に持ち込めそうです。

今週の見どころ(8/14~8/16)

2021年8月12日(木)

 8月15日(日)のメインには、ファン選抜による重賞・ばんえいグランプリが組まれています。オープン800キロで、今季の収得賞金によるハンデは課されないため、実力と、重量への適性が大事。さらに季節的な得意、不得意も考慮したいところです。歴戦のオープン馬に交ってファン投票5位で選出されたブチオは『鹿駁(ぶち)毛』という個性的なルックスで人気。
 16日(月)第2レースの2歳D級-7組では、『栗駁毛』のクマモトイケメンがデビュー予定となっています。馬名のとおり珍しい熊本産のばん馬という点でも注目を集めそうです。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第9回開催4日目】
 8月14日(土)のメイン第10レースには、デネブ特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前開催のルビー特別(A2級-1組)は、ノエルブランが逃げ切って勝利。2開催前のさざなみ特別(A2級)は3着でしたが、上位2頭が不在となって着順を上げた格好です。
 注目はその◎ノエルブランです。前走7月26日のメイン第11レース・ルビー特別が今季初勝利。続く第12レースをピアノが勝ち、兄弟が同じ日に勝利を挙げています。一度勝つと調子に乗っていける面はある様子。さざなみ特別2着オーシャンウィナーが回避したことで、今回もひと踏ん張りできるかもしれません。
 ○ナカゼンガキタは、6月の今季初戦から5連勝中。相手とハンデがきつかった前開催のとかち桂冠賞は回避しています。昨季オープン格付だったのはノエルブランと同じで、A2昇級でもまだクラス利があります。
 ▲ジェイカトレアは、昨年11月に4歳牝馬重賞・クインカップを勝ってから一気にクラスが上がったこともあり、8カ月勝ち星なし。しかしルビー特別では4頭横一線の2着争いの末4着と、ひと押しで馬券絡みが狙える位置にいます。
 △ハマノダイマオーは、A2昇級初戦ですが、2走前の特別戦(7月10日)では逃げ切ったナカゼンガキタから4秒差の2着に好走。開幕後しばらくは障害にムラがありましたが、近走はスムーズにこなし、成績が安定しています。

【第9回開催5日目】
 8月15日(日)のメイン第11レースは、BG2・第33回ばんえいグランプリ(20:10発走予定)。A2級のブチオが780キロ、オープン9頭が800キロで争われます。

※出馬表はこちら

 ◎メムロボブサップは、今季の重賞では、ばんえい十勝オッズパーク杯2着、北斗賞3着、旭川記念2着と大崩れない点が魅力。特に旭川記念は逃げて1秒5差の惜敗。残り10メートルで差されたセンゴクエースより10キロ重いハンデでした。今回は両馬とも800キロだけに、逆転が期待できます。
 ○センゴクエースは、今季3走目のミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)でシーズン初勝利を飾ると、目下3連勝。旭川記念、前走とメムロボブサップを2着にしりぞけています。前走のとかち桂冠賞(3歳以上オープン)ではこちらが5キロ重くても差し切っており、4連勝もあるでしょう。
 ▲キタノユウジロウは今年の北斗賞馬。旭川記念では10キロとはいえハンデを課される立場で、障害ふた腰から伸び切れず5着でした。今回は重量差がつかないだけに巻き返しが期待できます。
 △アオノブラックは、ばんえい十勝オッズパーク杯を勝利。しかし北斗賞は唯一の賞金ハンデ20キロが響いたか5着、続く旭川記念は障害で転倒して8着でした。昨季チャンピオンカップなど古馬重賞で3勝しているように実力上位だけに、どこまで調子を戻せているかがポイントです。

【第9回開催6日目】
 8月16日(月)のメイン第11レースは、ベガ特別(B1級-1組混合・20:15発走予定)。B2級馬がジェイトップ、シルバーアロイの2頭、ほか8頭はB1級馬による10頭立てです。

※出馬表はこちら

 B1級馬8頭のうち、オレワチャンピオン、コウテイを除く6頭は前開催のしし座特別(B1級-1組)で対戦。1番人気で逃げ切ったハマノダイマオーは今開催からA2へ昇級。メンバー中最先着の2着だった◎マオノダイマオーに期待します。3走前のわし座特別(B1級-1組)も2着でしたが、7番人気ながら直線一旦は先頭に立って見せ場十分。馬場水分1.1%でこの走りができたのは評価できます。前走は一転、馬場水分2.6%と軽めで、障害を4番手で降り勝ち馬に3秒2差と迫っています。雨が早く上がったため馬場は当日までに乾きそうですが、3走前に克服。特別戦でも勝利が狙えそうです。
 ○フナノダイヤモンドは、今季の特別戦ではマオノダイマオーと2勝2敗のイーブン。最近のわし座特別3着、しし座特別5着ですが、こちらが先着した2回では、障害を先か、ほぼ同時に越えていました。前走のように一瞬の脚でマオノダイマオーが抜け出しても、踏ん張りに課題があるため、離されずに障害をクリアできれば、止まらず歩いて逆転も考えられます。
 ▲バウンティハンターは、わし座特別、しし座特別とも6着。マオノダイマオー、フナノダイヤモンドと同じく末脚勝負タイプです。前走はこの馬が先頭で仕掛ける展開となり障害で苦戦。わし座特別も障害で止まったものの、ためていたぶん体力が残っており、前述両馬と3秒ほどまで差を縮めました。昨季A2級というのはフナノダイヤモンドと同じ。ペース次第で巻き返しもあります。
 今回5頭いる4歳では△コウテイに注目します。ユリウス特別(B2級-1組)を勝ってのB1昇級。馬場水分0.4%とタフな馬場で、障害2番手から逃げ馬を残り10メートルでとらえる勝ちっぷりのよさ。押さえておく手もありそうです。

今週の見どころ(8/7~8/9)

2021年8月 6日(金)

 ばんえい十勝は今季25開催のうち約1/3を終え、第9回開催へ。今週から3歳がB4級以上の平場戦に出走した際の減量が20キロから10キロとなり、4歳と同重量となります。今開催の格付では、B級以上の3歳は38頭おり、7日(土)の第11レースは3歳が4頭、4歳が5頭出走しています。条件が変わっての傾向をつかむには恰好でしょう。
 8日(祝・日)のメインには、4歳オープンによる山鳩賞が組まれています。8月29日に実施される3歳・4歳の混合重賞・はまなす賞へ向けても注目です。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第9回開催1日目】
 8月7日(土)のメイン第10レースは、とかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合・20:10発走予定)。オープン馬3頭、A1級馬7頭の10頭立てとなっています。

※出馬表はこちら

 ◎マルミゴウカイは、前開催はとかち桂冠賞を使われました。今季1勝につき別定5キロを課される条件で、A1級の680キロから25キロ増の705キロは、オープンのセンゴクエースやメムロボブサップより重くトップハンデ。ただ、厳しい条件だということはファンもわかっており、今季もっとも低い4番人気で、6着でした。ばんえいグランプリに選出されなかったため、今開催は自己条件のここへ出走。2走前の層雲峡特別(A1級混合)でメンバー5頭に先着と戦いやすくなっており、なにより今季の収得賞金額によるハンデのため10キロ増で済むのが強調材料。障害を立て直せれば今季6勝目が期待できます。
 ○シンエイボブも前走はとかち桂冠賞でしたが、7頭立ての7番人気ながら3着。A1級の牝馬で今季1勝の5キロ増で最軽量の665キロは恵まれていましたが、障害を2番手で越え、1着センゴクエースから4秒4差に粘っています。しかしマルミゴウカイが障害ひと腰から楽勝した層雲峡特別は8着で、同馬が実力を発揮したときは食い下がるのは厳しいかもしれません。とはいえ当時は10キロだったハンデ差が25キロに広がるのは有利でしょう。
 ▲ハクタイホウは、5~2走前に4走続けてマルミゴウカイと戦って1勝3敗。唯一先着したのは、3走前のこと座特別(A2級-1組混合)で、ともに障害はふた腰かかりましたが、先に降りて大きなリードをつけていたのが勝因といえます。層雲峡特別はマルミゴウカイよりあとに障害を越え2着だっただけに、勝ちにこだわるなら先手がほしいところ。
 2走前が層雲峡特別ではなかった4頭中3頭は5歳で、△インビクタに注目します。4走前のシルバーカップ(オープン・A1級混合)は、マルミゴウカイ2着、シンエイボブ3着、インビクタ5着、ハクタイホウ6着。3走前の天の川特別(オープン・A1級-1組混合)は、インビクタ3着、シンエイボブ6着。前開催のサマーカップ(オープン・A1級混合)では障害ひと腰から逃げ粘って2着で、ハクタイホウは7着。マルミゴウカイ以外となら好勝負に持ち込める力があります。

【第9回開催2日目】
 8月8日(祝・日)のメイン第11レースには、山鳩賞(4歳オープン・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 8月29日に行われる3歳との混合重賞・はまなす賞で4歳馬の出走枠は5頭。現在のところ通算収得賞金順でトワトラナノココロまでは出走圏内にいます。しかし6番目のヤマトタイコーとの差は10万円足らずで気が抜けません。
 注目はその◎トワトラナノココロです。4歳シーズン三冠の初戦・柏林賞は、1番人気で先手を取って障害も真っ先に仕掛けたのは、逃げ切り勝ちを収めた6月7日のライラック賞(4歳オープン)と同じ。ただ経験がない700キロということもあってか手こずり、詰めも欠き7着でした。柏林賞からメンバーはさほど変わりませんが、今回の690キロでは、4戦して2勝、2着1回と実績を残しています。勝って重賞への出走を確実なものとしたいところ。
 ○キタノボブサップは、先行してひと押し足りないことが多いものの、柏林賞では障害ひと腰から追い上げて4着に健闘。その後B1へ昇級しましたが、今回はB1級とB2級の負担重量は同じ条件(重量格別定重量)のため、昇級によるハンデの不利さはありません。今季の4歳は抜けた馬がおらず、10キロが課される・課されないが結果に響くかもしれません。
 ▲ヤマトタイコーは今季未勝利。11勝を挙げた昨季の凄みが薄れているものの、ライラック賞4着、柏林賞3着など安定しています。自己条件の前走A2級は障害に手間取って10着でしたが、1番人気だけに積極的に勝ちにいってのものと解釈できます。今回1番人気は考えにくいだけに、前走のように力を出し切れずに終わることはないはず。
 柏林賞馬△ゴールドハンターは、B1からA2へ昇級。他馬が当時から10キロ減なのに対し、この馬は重量据え置きなのは不利ですが、規格外の面はあるだけに、警戒はしておくべきでしょう。

【第9回開催3日目】
 8月9日(振・月)のメイン第11レースには、葉月特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前開催からB級以上の特別戦の基礎重量が、平場戦の規定重量より20キロ増から30キロ増になっています。
 前回の同条件・ユリウス特別のほぼ再戦ですが、障害ひと腰から逃げて3着だった◎アアモンドキーマンに注目します。前日メインの4歳オープンに出走するにはキャリア不足ですが、6月21日のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では、のちの柏林賞馬ゴールドハンターの4着。今後の飛躍が期待されます。ユリウス特別の勝ち馬は昇級して不在だけに前進必至といえます。
 ○ブラックテーオーは前走7番人気ながら、ゴール線上でアアモンドキーマンをとらえて2着に健闘しています。特別戦は5歳時の17年9月(B1級)以来と久々でしかも昇級初戦。無理せず障害を大事に乗ったことで末脚が生きました。前走くらい障害が切れれば、再度先着する場面も。
 ▲カネサスペシャルも前走は重量増もあって、前半の位置取りがうしろになりました。障害を降りてからも途中で止まるなど4着でも内容ひと息ですが、台風の影響が馬場に出るようなら粘りも増してくるはず。
 △リュウセイペガサスは6番人気で5着。昇級初戦でしたが、先行して見せ場の多い走りでした。ブラックテーオー、カネサスペシャルには巧者といえるほど障害に安定感はなく、前残りがあるかもしれません。


今週の見どころ(7/31~8/2)

2021年7月29日(木)

 8月1日(日)のメインには、3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典が組まれています。今季の3歳は、2歳三冠を含むここまでに行われた5つの重賞いずれも勝ち馬が違うという混戦の世代。その5頭すべてが出走を予定している楽しみな一戦です。
 ところで、8月15日に実施される重賞・ばんえいグランプリのファン投票最終結果が発表されました。1位はメムロボブサップですが、重賞未勝利でも4位に鹿駁(ぶち)毛のブチオが入っているのが興味深いところ。その他の順位はこちらから。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第8回開催4日目】
 7月31日(土)のメイン第10レースには、オッズパーク賞サマーカップ(オープン・A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 オープンとA1級混合の特別戦は、前開催は層雲峡特別、2開催前は1組の天の川特別、2組のミントスポット杯と2レース行われました。
 4頭いるA1級馬から◎インビクタに注目します。2走前の天の川特別では7番人気で3着に健闘しています。障害を2番手で越え着順を下げていますが、勝ったのは障害が切れたときはめっぽう強いアアモンドグンシンで、差して2着のメムロボブサップともにオープンの強豪。むしろ自信をつける結果だったはず。今回は、天の川特別で先着している馬が3頭、ややメンバーが劣ったミントスポット杯の出走馬が3頭おり、相手に恵まれています。
 ○ミノルシャープは、ミントスポット杯2着、前走の重賞・旭川記念は7着。今季7戦して、3つの重賞はすべて7着ながら、特別戦は2着か3着で、重賞の谷間の開催でも僅差の勝負に持ち込んでいます。次開催のばんえいグランプリはファン投票7位で選出。今回も連争いに加わりそうです。
 ▲マツカゼウンカイは、天の川特別では追い込んで5着。2着だった6月の重賞・北斗賞もそうでしたが、障害を降りてからの脚には目を見張るものがあります。藤本匠騎手がここも腹をくくって直線勝負に徹すれば、浮上のチャンスがあるかもしれません。
 △カイセドクターは、層雲峡特別では騎手がテン乗りで6着でしたが、今回は主戦の阿部武臣騎手に戻ります。阿部騎手で臨んだ2走前の4歳重賞・柏林賞は7番人気で2着。ここもあまり人気にはならないはずで、穴で一考できます。

【第8回開催5日目】
 8月1日(日)のメイン第11レースは、BG3・第46回ばんえい大賞典(3歳・20:10発走予定)。3歳三冠路線がここからスタートします。

※出馬表はこちら

 出走メンバー10頭中、タカナミを除く9頭が6月14日のとかちダービー(3歳オープン)に出走。障害を先頭で越えたのはネオキングダムで、アルジャンノオーがすぐに交わしたものの、障害5番手から伸びてきたオーシャンウイナーが残り20メートル手前でとらえて勝利。アルジャンノオーはゴール前で後続に迫られましたがしのいで2着。以下、ミソギホマレ、イオン、ネオキングダムと入り、1着から5着までが4秒7差。2着から5着も3秒3差という、今年のこの世代の力関係を現すかのような激戦となりました。
 オーシャンウイナーは1番人気で、650キロでの勝利。B1からA2へ昇級したことで40キロ増となり、今回もトップハンデの690キロです。また2、4、5着馬も昇級していますが、B3からB2へ上がったアルジャンノオーとイオンは40キロ増なのに対し、重量格別定(B1とB2、B3とB4は重量が同じ)のため、B2からB1へ上がったネオキングダムは30キロ増。なお3着ミソギホマレはB2級据え置きのため30キロ増です。
 ◎ネオキングダムは、昨季の三冠すべてで2着の世代同士なら実績上位。とかちダービーでは5着でしたが、障害は先頭で通過しており、勝ったオーシャンウイナーとは4秒7と僅差。とかちダービーではオーシャンウイナーとともにトップハンデタイでしたが、今回は10キロ軽くなることで逆転を果たし、初重賞制覇に期待できます。
 ○オーシャンウイナーは、3月のイレネー記念が重賞初挑戦での制覇。もともと船山蔵人騎手のお手馬でしたが、イレネー記念の前走が初騎乗だった菊池一樹騎手の手綱で、明け3歳のチャンピオンに輝きました。イレネー記念、とかちダービー、自己条件A2級の前走さざなみ特別(2着)のいずれも自慢の決め手を生かしています。イレネー記念、とかちダービーとも同重量でネオキングダムをしりぞけており、10キロ差ついても貫禄を見せたいところです。
 ▲アルジャンノオーは、昨季ヤングチャンピオンシップを制した実力馬。今季6戦して、とかちダービーとB3級の2着2回が最高。B2昇級後の近2走は8、7着ですが、同世代が相手なら今季崩れなしの障害で後続を離し、シーズン初勝利を重賞で挙げる可能性も低くはないはず。
 黒ユリ賞を制した2歳女王△イオン、同2着△ミソギホマレも、とかちダービーに続き参戦。過去5回で牝馬が唯一馬券に絡んだのは17年3着コウシュハサマーですが、同馬の世代(現7歳)も混戦だっただけに、今年も食い込む余地はありそうです。

【第8回開催6日目】
 8月2日(月)のメイン第11レースは、しし座特別(B1級-1組・20:15発走予定)

※出馬表はこちら

 ◎ハマノダイマオーは、3走前のB1級-2組混合平場戦を快勝。ためて追走し障害をひと腰で越えるとすぐに先頭へ。2着に7秒8差つけ、約1年2カ月ぶりと久々の白星でした。今季も障害のカカリが安定しませんでしたが、テン乗りで結果を出した松田道明騎手には頭が上がりません。その後も同騎手の手綱で、わし座特別(B1級-1組)4着、文月特別(B1級-1組混合)2着。ともに勝ったのはオープンからの降級馬ナカゼンガキタで、4秒ほどの差なら健闘といえるでしょう。勝ち馬がA2へ昇級したのに加え、今回はB1級同士の対戦と条件に恵まれました。今開催から特別戦での規定の基礎重量が20キロから30キロに増えていますが、近況から不安はありません。
 ○フナノダイヤモンドは、今季同条件B1級-1組の特別戦で4戦して2、3着各1回、4着2回と上位争い。こちらも息を入れながらとはいえ、特別戦でも障害をひと腰で上げられるようになっています。2走前のわし座特別はハマノダイマオーにコンマ3秒先着しての3着。平場の2組と恵まれた前走を障害2番手から抜け出し今季初勝利をマークしています。前走殊勲の松田騎手をはじめここ1年で8名が騎乗していますが、今回の船山蔵人騎手では通算22勝のうち11勝をマークしています。特別戦に戻ってもチャンスは十分です。
 ▲マオノダイマオーは、わし座特別の2着馬。ナカゼンガキタとほぼ同時に障害を越えると、互角に渡り合い、7番人気での好走でした。前走の瑞鳳賞(5歳牡馬オープン)9着でもし人気が落ちても狙ってみる価値はありそうです。
 △オレワチャンピオンは、7着だったわし座特別では逃げたものの、残り10メートルあたりで急激に脚いろが鈍りました。しかし1番人気のナカゼンガキタが隣の枠で、この馬も2番人気だっただけに意識しないというのは難しかったはず。強敵が不在となって、もっとも展開面の恩恵を受けるのは、この馬かもしれません。

今週の見どころ(7/24~7/26)

2021年7月22日(木)

 前週の重賞・旭川記念はセンゴクエースが勝ち、一昨年7月の北斗賞以来となる重賞制覇を果たしています。世代替わりが進んだ今季の古馬路線は、ここまでの重賞3戦の出走馬のべ28頭中26頭が5~7歳で、旭川記念、北斗賞と使われた古豪9歳がセンゴクエース。現役馬で唯一、ばんえい記念を勝っているナンバーワンホースの復活で、さらに盛り上がりそうです。
 なおこの第8回開催から、3歳以上の特別戦での基礎重量が、平場戦の規定重量の20キロ増から30キロ増に増えています。これまでより障害力が勝負を左右することになるかもしれません。

※開催日程/時刻についてはこちら
※今週のイベントはこちら

【第8回開催1日目】
 7月24日(土)のメイン第10レースは、ユリウス特別(B2級-1組・20:10発走予定)

※出馬表はこちら

 通算収得賞金順編成だった前開催にB2級の特別戦は組まれていません。直近の同条件は2開催前の拓成湖特別で、出走馬10頭中、5頭が対戦(1頭競走除外)。そこで最先着の2着だった◎コウテイに注目です。逃げて残り10メートルまでは先頭でしたが、同じ4歳のコウシュハボブに一気に交わされ4秒2差つけられました。しかし同馬にはすでに1組特別戦の経験があり、対するこちらは初挑戦。それでも障害ひと腰から見せ場を作っています。続く前走3組も逃げて2着でしたが、勝ったオオゾラシンスケはもともとA2級で勝ち負けしており、格上的存在でした。コウシュハボブはすでにB1へ昇級しており、同条件2度目の慣れも考えれば押し切れそうです。
 ○カネサスペシャルは、拓成湖特別ではコウテイから2秒9差の3着。障害で体勢を崩しかけましたがすぐに立て直し7番手でクリアすると、素晴らしい切れ味を発揮しました。続く3組も3着まで詰め寄っています。昨春にはA2級の特別戦を勝っており、670キロは苦にしないはず。コウテイからどれだけ離されずに障害を越えることができるかが、逆転へのカギになります。
 ▲オオゾラシンスケは、前走の3組がB2昇級初戦でしたが、障害2番手から早めに抜け出して勝利。逃げて2着だったコウテイとの1秒7という着差以上に強い競馬でした。昨季は7戦のみでしたが、今季は6月の初戦からすでに4戦して2、2、1、1着と充実。特別戦は1年4カ月ぶりで、前走はふた腰だっただけに重量増の克服が課題といえます。
 △アアモンドキーマンは、競走除外だった拓成湖特別を挟んで好走しています。特に評価したいのは除外前のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)で、B2昇級初戦、古馬相手では初の特別戦、乗替わりと不安要素がありながら僅差4着でした。除外後の前走は通算収得賞金順の4組と相手に恵まれたとはいえ、逃げ切っています。今回は初の自己条件の特別戦で相手強化。660キロも軽くはありませんが、障害が安定している近況から軽視できません。

【第8回開催2日目】
 7月25日(日)のメイン第11レースには、とかち桂冠賞(3歳以上オープン・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 今開催のオープン特別戦の基礎重量は710キロですが、ここはオープン690キロのクラス(重量格)別定重量戦。今季1勝につき5キロが課される特殊な条件です。A級の3頭中2頭は5勝しており、とくにマルミゴウカイは705キロと、1勝のオープン馬メムロボブサップ、キタノユウジロウより10キロも重量が重くなっています。
 注目は◎メムロボブサップです。ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念2着、北斗賞3着と今季の重賞でいずれも上位争いしている実力馬が695キロで走れるのは断然有利。2走前の天の川特別(オープン・A1級-1組混合)は同じ695キロで2着でしたが、690キロで逃げ切ったアアモンドグンシンは今回700キロで、こちらが5キロ軽くなります。逆転が濃厚でしょう。
 ○キタノユウジロウは、今季1勝が6月の北斗賞。障害を先頭で越え、併走していたミノルシャープを振り切ったかと思えば、メムロボブサップに食い下がられ、ゴールではマツカゼウンカイの追撃を1秒4差しのいでいます。一言でいえば"逃げ切り"ですが、厳しいレースをモノにしたのは評価できます。賞金ハンデを課されてからの天の川特別9着、旭川記念5着でしたが、ここは重量比較で有利です。
 ▲センゴクエースは、ミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合)、旭川記念とも末脚を生かすレースで2連勝中。今季の始動は6月と遅くなったものの、昨季の初夏は障害での手間取りが目立ち、旭川記念を回避していたことを考えれば、状態面は雲泥の差といえます。700キロは恵まれており、連勝を伸ばす可能性も。
 △アアモンドグンシンは目下1、3着ですが、昨季以降3戦続けて馬券に絡んだことはなく半信半疑です。

【第7回開催3日目】
 7月26日(月)のメイン第11レースは、ルビー特別(A2級-1組・20:10発走予定)。出走10頭中6頭が前走さざなみ特別で対戦しています。

※出馬表はこちら

 ◎ミノルシンザンは、2走前のA2級-2組平場戦を障害3番手から抜け出して勝利。10番人気の評価を覆し今季初勝利を挙げました。前走のさざなみ特別(A2級)では、好位でレースを進め、障害を3番手でクリアすると、逃げ切ったトワトラナノココロから5秒9差の4着と善戦しています。今回は上位2頭が不在となり、楽に追走できそう。メンバー最先着3着ノエルブランとはコンマ7秒差。前回より10キロ増となる重量さえこなせれば勝機は十分といえます。
 ○ノエルブランは、今季ミノルシンザンとは4度対戦し、特別戦ではすべて先着しています。さざなみ特別では障害2番手から粘れずも、勝ち馬不在のここはマイペースが可能。巻き返しがありそうです。
 ▲ヤマトタイコーは、さざなみ特別不出走で前走は層雲峡特別(A1級混合)を使われ2番人気で5着。しかし格上のオープン、A1級との混合だっただけに、良い経験になったはずです。今季A2級同士の特別戦では2戦とも2着と好成績で、5月のつつじ特別(1組)ではミノルシンザン(8着)に先着。粘り込みも一考です。
 △ブラックサファイアは、3走前のジュノー特別(A2級)では670キロで豪快な追い込みを決めて勝利。障害は三腰かかりましたが、ミノルシンザン、ノエルブランを破っています。680キロだったさざなみ特別では余分な腰を使って追い上げたものの5着。さらに10キロ加増となる今回は連下に留めておきます。

<<前へ 2930313233343536373839
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.