令和4年度のばんえい十勝が4月22日(金)よりスタート。年をまたいで3月20日(月)までの149日間が予定されています。開幕週は26日(火)までの連続5日間。初日メインには恒例のオープン・スプリングカップが組まれています。なお、5日間の開門・発走予定時刻、イベントはこちらから。
【第1回開催1日目】
4月22日(金)のメイン第10レースには、スプリングカップ(オープン・20:05発走予定)が行われます。
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◎メジロゴーリキは、押しも押されもせぬ、昨季のばんえい記念ホース。5歳以上でのシーズン初戦はいずれもスプリングカップで、19年4着、20年6着でしたが、昨年は8番人気ながら2着と連対。アオノブラックが悠々と逃げ切りましたが、メムロボブサップを抜き返す根性を見せ、春先の軽量でも結果を出しています。8歳で迎える今季はオープンでは最年長ですが、ばんえい記念連覇へ向け好発進を決めるか。
近年最強6歳世代のトップホース○アオノブラック、▲メムロボブサップは、重い賞金ハンデを課された昨季後半、オープンでは勝ちきれませんでした。ノーハンデのここなら能力全開の走りが期待できそうですが、ともに初のばんえい記念後で、疲れがないかやや心配ではあります。
1世代下の5歳は、4歳と同一重量だった3月13日の重賞・ポプラ賞で、4歳馬にワンツーを決められており、成長が待たれます。今回はポプラ賞7着もスピードある△ゴールドハンターに注目します。
【第1回開催2日目】
4月23日(土)のメイン第10レースには、卯月特別(B1級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。
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A2級とB1級の混合戦。メンバー中で唯一、昨季オープンだった◎コウシュハレガシーに注目します。同じくオープンから降級した昨季は未勝利でしたが、2度の馬券絡みは春。A1級時代のオープンとの混合戦でした。障害に不安があるタイプで、一気に重量が軽くなるここでも全幅の信頼はおけません。しかし2クラス降級したA2で、しかも格下B1級相手なら格好はつけてきそうです。
○ミソギホマレは、昨季最終出走となった重賞・ポプラ賞(4歳・5歳混合)では第2障害で競走中止。5歳オープン馬が相手で、初の730キロは4歳牝馬には酷な条件でした。A2からB1へ降級した今回、昨季格上だったのはコウシュハレガシー(オープンからA2へ降級)、アオノゴッド(A1級からB1へ降級)だけとさほど相手強化はありません。しかも最軽量620キロでの出走は恵まれています。
▲アオノゴッドは、5歳シーズンの昨季は世代限定戦での1勝のみ。ただし秋以降は軽馬場のハイペース続きで、後半に脚を使うタイプにとって展開が向かなかった面は否めません。それでも年明けの6戦中4戦で勝ち馬とコンマ8秒から6秒0差と接戦も多く、馬場が重くなれば、降級利もあり一変がありそうです。
ポプラ賞4着だった5歳牝馬△ニセコヒカルにも警戒が必要でしょう。
【第1回開催3日目】
4月24日(日)のメイン第10レースには、青葉特別(A1級・20:10発走予定)が行われます。
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出走10頭中トワトラナコロロのみクラス据え置きで、ほか9頭はオープンからの降級馬と実力馬揃い。
◎インビクタは、2歳新馬戦も含めシーズン初戦では2勝、2着2回とすべて連対している仕上がりの早いタイプ。昨季も初戦の青葉特別では、逃げたウンカイタイショウはとらえられずも障害を2番手で降り粘っています。A1級時代は9戦1勝、2着5回、3、4、5着各1回と毎回好走しており、5歳シーズンでこれだけやれれば、今季の活躍が楽しみになります。ここを勝って早くもオープン復帰を決めそうです。
○ウンカイタイショウも昨季の青葉特別を勝つなど、シーズン初戦では3年連続連対と好相性。負担重量が680キロを超えるあたりから勝ちきれなくなる傾向があるだけに、いまがまさに稼働期といえます。
インビクタのほかにもハイレベルな6歳世代から2頭出走。▲コマサンエース、△コマサンブラックとも有力でしょう。3頭が対戦した3月12日のとかちえぞまつ特別(オープン)では、インビクタ(10着)の負担重量が5キロ重かったとはいえ、コマサンエース2着、コマサンブラック3着と馬券に絡んでいました。
△トワトラナコロロは、2月21日のウインターカップ(オープン混合)で、コマサンブラック、コマサンエースを下しています。5歳シーズン初戦で結果を出せれば今後が楽しみです。
【第1回開催4日目】
4月25日(月)のメイン第10レースには、ミズバショウ特別(A2級混合・20:10発走予定)が行われます。
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A1級はセンリョウボス1頭、ほか9頭はA2級です。
◎ネオキングダムはメンバー中、唯一の4歳で、高速馬場だった12月のばんえいダービーで7番人気・2着があるようにスピードが身上。しかし、続くA2昇級初戦の1組特別戦(4着)や、4歳・5歳混合重賞・ポプラ賞(2着)では障害をひと腰でまとめており、登坂力もあります。昨季オープンのセンリョウボスや、A1からの降級馬が多く相手は楽ではありませんが、それでも狙ってみたくなる魅力があります。
○ダイリンファイターは、A1級の特別戦連続2着で昨季を締めくくりました。メンバー中5頭が出走していた3月14日の白樺賞(A1級)は1番人気で2着も9秒9差つけられましたが、逃げに持ち込むと強いオールラウンダーが相手では仕方ありません。再び体重が減るようなことがなければ上位争い濃厚です。
ほかの白樺賞組も有力。なかでも4着▲サクラドリーマーは、1月4日のニューイヤーカップ(A1級)で、障害ひと腰6番手クリアから切れ味を発揮し、前述の格上センリョウボスと1着同着に持ち込んでいるように爆発力があります。
ニューイヤーカップ3着、白樺賞1着の△オールラウンダー、同じ2走が4、6着だった△ノエルブランが続きます。
【第1回開催5日目】
4月26日(火)のメイン第10レースには、水晶特別(B1級-2組・20:10発走予定)が行われます。
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B1級でも通算収得賞金が多い馬は、23日のA2級混合・卯月特別に出走。A1級やA2級から降級してきた7頭と、古馬格付初戦の3歳馬2頭が対決します。
期待は古馬から◎ジェイエース。20年シーズンはオープン格付で、A1級スタートの昨シーズンは開幕週から2戦して7、8着で休養入り。約1年ぶりの出走となります。21年2月には1133キロだった体重が同年4月の青葉特別(A1級混合)では1061キロまで減ってしまい、障害での反応もよくありませんでした。今回は久々に加え転厩初戦でもあり、まず馬体に注目。ばんえいダービー、天馬賞ともメムロボブサップ、アオノブラックに次ぐ3着と近年最強の6歳世代を代表する1頭だけに、B1級で立ち止まっているわけにはいきません。
相手には3歳○ヘッチャラを抜擢。イレネー記念2着の実績があり、さらに3歳は古馬相手の特別戦では20キロ減があるのも有利。イレネー記念より60キロも軽い630キロなら、突破できて不思議ありません。
▲タカナミは、730キロのばんえいダービーを障害ひと腰から3着に好走。A2昇級後は3着が最高とはいえ、末脚を生かし見せ場を作ったレースもありました。最終開催の重賞・ポプラ賞(4歳・5歳混合)を回避し早めにシーズンを終えています。4歳10キロ減は、決め手比べになったときに生きてきそうです。
昨季A1級の△ミノルシンザン、△フレイムゴールドは降級の利が大きそうです。