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今週の見どころ(7/3~7/5)

2021年7月 1日(木)

 7月4日(日)のメインには、4歳シーズン三冠の初戦・柏林賞が組まれています。今年の4歳世代限定では昨年12月のばんえいダービー以来となる重賞です。過去5回で、前年のばんえいダービー馬は、16年センゴクエース、17年マルミゴウカイ、20年メムロボブサップはこのレースを勝ち、銀河賞、天馬賞の4歳三冠を達成。18年メジロゴーリキと19年アアモンドグンシンはこのレースで馬券に絡めず、その年の三冠はすべて勝ち馬が違う結果となりました。まさしく今年の4歳戦線を占う一戦といえます。

ばんえいグランプリのファン投票を実施中(~7/19)

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第6回開催4日目】
 7月3日(土)のメイン第10レースには、わし座特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 前開催に特別戦を使われていたのは7頭おり、5頭が同条件B1級-1組のムーンストーン特別、2頭は選抜のゴールドトロフィーからの参戦です。
 しかし、前走平場戦で昇級初戦の◎ナカゼンガキタに注目します。昨季の同時期はオープン格付で、2週前の北斗賞に出走したアオノブラック、コウシュハレガシーらと差のない競馬をしていた実力牝馬。その後、約10カ月半休養し今季初戦は6月でしたが、B2級では力が違い、3週連続で走って3連勝しています。B1昇級の特別戦で前走から30キロ増でも連勝は途切れそうにありません。
 ○フナノダイヤモンドは、近2走の同条件の特別戦がともに好内容です。黒岳特別は最後まで差し脚を伸ばして、勝ち馬とはコンマ3秒差の2着。前走のムーンストーン特別では早めに先頭に立ったぶん詰めを欠きましたが、それでも勝ったセンリョウボスから4秒1差の4着に踏ん張っています。1、2着馬がともに昇級しており、10番人気で3着のヤマトジャパンとは同タイムなら反撃に期待できます。
 ▲オレワチャンピオンも、ナカゼンガキタと同じくオープンから降級しB2級で3勝、2着1回、3着2回の好成績。ムーンストーン特別がB1昇級初戦で7着と1番人気に応えられませんでしたが、障害を2番手で越えたものの、残り30メートルで早くも後続馬たちに並びかけられる展開は厳しかったようです。それでもフナノダイヤモンドと5秒7差なら、流れ次第で逆転は不可能ではありません。
 △ハマノダイマオーは、格上A2級との混合だった前走が圧巻。障害を2番手で越えすぐに先頭に立つと、持ったままで後続を突き放しています。松田道明騎手と引き続きのコンビだけに、特別戦でも警戒は必要でしょう。

【第6回開催5日目】
 7月4日(日)のメイン第10レースは、BG3・第15回柏林賞(4歳・20:10発走予定)。4歳三冠路線のスタートです。

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 出走メンバー10頭中8頭(1頭は競走除外)が6月7日のライラック賞(4歳オープン)で対戦しています。逃げ切り勝ちを収めたのはトワトラナノココロで、4歳オープン戦2連勝。障害2番手から追ったキョウエイリュウは、ゴール前では勝ち馬と脚いろが一緒になって3秒差の2着。ゴールドハンターが障害6番手から一気に脚を伸ばし、キョウエイリュウから1秒4差の3着。ヤマトタイコーは障害をクリアしたポジションから1つ下げ4着で、3着からは8秒2離されました。上位4頭のうち、キョウエイリュウが680キロで、ほか3頭は660キロ。このハンデ差は今回も変わりません。
 ◎キョウエイリュウは、2歳時にナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップの二冠。3歳時もばんえい菊花賞、ばんえいダービーの二冠を制した世代の王者です。ライラック賞は、競走除外明けで最大60キロ差のトップハンデでしたが、2着惜敗と負けて強し。前開催の自己条件戦を回避してここに備えており、実績どおりの走りを披露してくれそうです。
 ○トワトラナノココロは、順調さを欠いた3歳シーズンとは一転し、今季はすでに7戦し4歳オープンのすずらん賞、ライラック賞を含む5勝と頭角を現しています。5勝すべてを逃げ切りで挙げているようにスピードと障害力が武器。ライラック賞より重量が40キロ増えますが、キョウエイリュウとのハンデ差20キロは変わらず。重賞初制覇も可能でしょう。
 ▲ゴールドハンターは、前走のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)が昨年8月の重賞・はまなす賞以来の勝利で、障害7番手から目の覚めるような末脚を発揮しています。3着だったライラック賞、前走とも障害はひと腰で越えており、ここも直線勝負に徹して、チャンスをうかがいます。
 △ヤマトタイコーは、前走のゴールドトロフィーでは、ジェイアースと一騎打ちを演じるところ、勝ち馬の決め手に屈し3着でした。前走より4歳馬のレベルが高かったライラック賞が離れた4着でしたが、あくまで前哨戦と割り切れば、ばんえいダービー2着の実績を考えても軽視できません。

【第6回開催6日目】
 7月5日(月)のメイン第11レースは、天の川特別(オープン・A1級-1組混合・20:10発走予定)。オープン馬6頭、A1級馬3頭の9頭立てです。

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 出走するオープン馬6頭は前走北斗賞で対戦。逃げ切り勝ちを収めたのはキタノユウジロウで古馬重賞を初制覇。障害5番手から追い上げてきたマツカゼウンカイが1秒2差の2着。単勝1番人気のメムロボブサップは、障害で三腰を要しながらも、3番手クリアからそのまま3着でした。
 ここは◎メムロボブサップの巻き返しに期待です。北斗賞は障害を越えるのに時間がかかりましたが、3番手で越えてからは止まらずに歩き、勝ったキタノユウジロウから4秒差の惜敗でした。今回は賞金ハンデが10キロから5キロに減り、キタノユウジロウと同重量の695キロ。この重量であればひと腰が可能なはずで、逆転を狙います。
 ○キタノユウジロウは、北斗賞で今季初勝利。7番人気でしたが、重量が増える重賞のほうが持ち味を発揮しやすかったようです。前走の好走で今回は賞金ハンデ5キロを課されますが、このところ時計勝負でも崩れておらず、ひと皮むけた今なら連勝を決めるシーンもありそうです。
 ▲ウンカイタイショウは、北斗賞では3番人気で9着。今季4戦4勝の勢いをもってしても、古馬重賞初挑戦の壁は高かったようです。こちらもメムロボブサップと同様、賞金ハンデが10キロから5キロに減ります。メンバー中、マツカゼウンカイを除く7頭には今季先着しており、特に2走前の選抜戦・スタリオンカップで逃げ切って、同重量のメムロボブサップの追撃をしのいだのは評価できます。
 △マツカゼウンカイは、北斗賞が8番人気ながら2着。それまでの2走も障害をひと腰で越えており、前走もやや離れた障害クリアから追い上げて、前にいたメムロボブサップ、ミノルシャープを交わしています。近走ほど伏兵評価にはならないでしょうが、前が競って脚を失くすような展開なら一発あっても驚けません。

今週の見どころ(6/26~6/28)

2021年6月24日(木)

6月21日(月)より帯広競馬場を開場いたします

 21日に行われた、昨季の勝利数の多い馬による選抜戦・ゴールドトロフィーは、4歳馬が1~4着を独占。勝ったゴールドハンターは障害を7番手で降りると、残り10メートルで先頭へ抜け出しています。3着ヤマトタイコーとともに次走は7月4日のBG3・柏林賞を予定。相手は強化されますが、ひと皮むけた姿を披露してくれそうです。
 8月15日に実施されるBG2・ばんえいグランプリのファン投票を6月26日(土)より実施します(詳細はこちら)。

※開催日程/時刻についてはこちら

【第6回開催1日目】
 6月26日(土)のメイン第10レースは、拓成湖特別(B2級-1組・20:10発走予定)

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 ◎ジェイアースは、前走のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では、7番人気で2着と好走しました。障害を2番手クリアし残り30メートルで一旦は先頭と見せ場は十分。一気の追い込みを決めたのはA2格付で20キロ重かったゴールドハンターで、同じくA2級で1番人気のヤマトタイコーは振り切っています。前走からB2格付で、今回10キロ増なら障害への不安は少なく、引き続き首位争いが期待できます。
 ○ギンジは、B2へ昇級後4戦して、2着2回、3着1回。3走前は10着でしたが、勝ち馬はオープンからの降級馬で度外視が可能でしょう。近2走はともに障害ひと腰から2着。2走前のB2級-1組平場戦(6月14日)は今回のメンバー6頭のうち最先着、前走は昨季オープンのナカゼンガキタから2秒7差は評価できます。今回が古馬相手の特別戦初挑戦ですが、昨季A1級のカネサスペシャルを除けば特別戦に良績が少ない馬が多く、チャンスはありそうです。
 ▲コウテイは、6月14日のB2級-1組平場戦では8番人気でしたが、障害先頭クリアから粘りを見せて勝ち馬から1秒9差の4着。昇級初戦だったことを考慮すれば上々の結果でした。こちらも古馬相手の特別戦ははじめて。しかし、重賞で5着2回はジェイアースやギンジよりも世代限定戦での実績上位。今季すべてひと腰で越えている障害力を発揮すれば、クラス慣れも見込める今回は楽しみです。
 △カネサスペシャルは、6月14日のB2級-1組平場戦では、障害9番手から3秒7差まで差を詰めており、6着という着順ほど悪くない内容。勝ち馬不在のほぼ再戦だけに、昨季A2級の特別戦を勝利しているキャリアがものを言うかもしれません。

【第6回開催2日目】
 6月27日(日)のメイン第10レースにはミントスポット杯(オープン・A1級-2組混合・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 今開催はオープン・A1級混合の特別戦が2鞍組まれており、このレースには今季の収得賞金が少ない馬たちが出走します。
 ◎ミノルシャープは、今季5戦して重賞を除けば、2着1回、3着2回の好成績です。5月30日の大雪賞(オープン・A1級混合、馬場水分3.1%)ではメンバー中最先着の3着。2着だったさつき特別(5月16日、オープン、馬場水分1.3%)でしりぞけていた4着アアモンドグンシン、6着マツカゼウンカイに逆転されたかたちですが、軽馬場適性の差ともいえそう。今回は大雪賞ほど馬場が軽くないはずで、同条件でも戦いやすい相手関係。今季初勝利が期待できます。
 ○アフロディーテはA1昇級初戦。今回のA1級馬はこの馬を含む5頭すべてが昨季オープン格付ですが、2頭は5歳で、1頭は3月以来。アフロディーテは7歳で今季2着1回、3着2回、4、5着各1回と順調に使われており、唯一の牝馬で最軽量ハンデということも考えると、いきなり勝ち負けでしょう。
 ▲カンシャノココロは、3月のばんえい記念以来の実戦という点が心配材料。しかし、昨季オープン特別戦を勝利し、準重賞で3着2回という成績は、今回のメンバーでは重賞3勝のミノルシャープ、ばんえい十勝オッズパーク杯3着のセンゴクエースに次ぐ実績。しかもA1へ降級しており、狙ってみる価値はあります。
 △センゴクエースは、6月の今季初戦から3着と6着。シーズン初勝利が17、18年5月、19年7月、20年8月と、年を重ねるごとに叩き良化型になっている感はあり、3走目というのは歓迎でしょう。ただ、過去には馬体重1200キロ超で走っていた馬が、1100キロを割ろうかという前走1107キロというのは気になります。

【第6回開催3日目】
 6月28日(月)のメイン第11レースは、こと座特別(A2級-1組混合・20:15発走予定)。A2級馬7頭、B1級馬2頭の9頭立てです。

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 ◎マルミゴウカイは、A2へ昇級しての近2走では4、2着。ともに前半40秒台で飛ばしたカネゾウが逃げ切り勝ちを収めています。2走前の旭岳特別(A2級)は隣枠のカネゾウをマークするようなレースで無理をしたぶん障害は三腰と苦戦しましたが、前走のシルバーカップ(オープン・A1級混合)では相手強化でも2着に前進。ペースを守って追走したぶん障害をひと腰で越えると、末脚を発揮しました。今開催からカネゾウはA1へ昇級。今回はB1級との混合で近2走と比べ相手が楽になります。差し切りも十分です。
 ○ココロノタカラは、旭岳特別が2着で、シルバーカップは9着。A2級同士の2走前は、障害前でためる余裕があり、ひと腰5番手クリアから追い上げてカネゾウから3秒差に健闘しています。しかし前走はオープンやA1級と混合で相手強化もありましたが、隣枠はカネゾウで、旭岳特別でのマルミゴウカイのパターンにハマって見せ場がありませんでした。今回は旭岳特別から5頭が出走していますが、勝ち馬は不在。馬場状態は変わりそうですが、巻き返しが期待できます。
 ▲ハクタイホウは、3走前のつつじ特別(A2級-1組)を勝利。障害を3番手で越えると、叩き合いの末カネゾウを3着にしりぞけており実力は確かといえます。ただ負担重量が10キロ増えた近2走では9、6着とひと息で、同じ重量の今回は単穴評価に留めておきます。
 △オレノタイショウは、ムーンストーン特別(B1級-1組)2着からの昇級初戦です。B1級時代の特別戦では5走前が1着ココロノタカラと8秒6差、4走前がマルミゴウカイから11秒7差とやや力差は感じるものの、当時と違うのは鈴木恵介騎手とのコンビだということ。同騎手が3月以来の手綱だった前走では今季2度目の連対を果たしています。

今週の見どころ(6/19~6/21)

2021年6月17日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の期間延長に伴うばんえい十勝の対応
6月20日(日)までは無観客開催

 6月20日(日)のメインには、今季の古馬重賞(牝馬限定戦除く)第2弾・北斗賞が組まれています。第1弾重賞のばんえい十勝オッズパーク杯は昨季の収得賞金額による選抜のため、年によっては条件級の馬も出走。古馬オープン重賞は実質このレースからとなります。ばんえい十勝オッズパーク杯を制したアオノブラックは賞金ハンデ20キロ増となり、790キロでの出走は、帯広単独開催になってから(2019年以前は同時期の旭川記念が対象)はじめて。この馬の実力はもちろん、賞金が増えていることの表れともいえるでしょう。
 また、21日(月)には、昨季1着が多い馬による選抜戦・ゴールドトロフィーが行われます。

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【第5回開催4日目】
 6月19日(土)のメイン第10レースには、ムーンストーン特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催の同条件・黒岳特別を使われた馬が6頭、また昇級初戦で臨む馬も3頭います。
 ◎オレワチャンピオンは、水無月特別(B2級-1・2組決勝)2着からの昇級初戦。ためずに障害で仕掛けていく馬もいるほどの軽馬場でしたが、ホクショウユヅルには交わされたものの障害を降りた2番手で辛抱しています。昨季A1級(混合戦含む)で2、3着各3回、2シーズン続けてオープンまで昇級した実績は上位。いきなり主役を演じてくれそうです。
 ○オレノタイショウは、黒岳特別では4着。2走前のB1級-1・2組決勝戦と同様の軽馬場で着順も同じでも、逃げて勝ち馬からコンマ9秒差に粘ったあたり、特別戦が合う印象です。黒岳特別1、2着馬は今回も出走しているものの、勝ち馬コウシュハルパンは当時から賞金ハンデ5キロが課されており、2着フナノダイヤモンドともコンマ6秒差なら展開次第で逆転は可能。なお鈴木恵介騎手はこの日から復帰します。
 ▲フナノダイヤモンドは、前走9番人気での快走でした。とはいえ5月にB1へ昇級してから、重めの馬場だった3走前、そして前走と、特別戦でも障害をひと腰でこなせるようになり、クラス慣れを感じさせます。負担重量は変わらないだけにこちらも上位争い候補です。
 黒岳特別で接戦をモノにした△コウシュハルパン、水無月特別を勝って昇級初戦△ホクショウユヅルは、賞金ハンデ5キロのぶん割引は必要でしょう。

【第5回開催5日目】
 6月20日(日)のメイン第10レースは、BG3・第29回北斗賞(20:10発走予定)。別定770キロで、アオノブラックに20キロ、メムロボブサップとウンカイタイショウに賞金ハンデ10キロが課されています。

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 ◎メムロボブサップは、今季2走目のばんえい十勝オッズパーク杯では、障害にふた腰要し、4番手から差し届かずの2着も、逃げ切ったアオノブラックとは2秒6差と惜敗でした。しかし、続くさつき特別(オープン)を逃げ切って今季初勝利。今回と同じ10キロ差でアオノブラックを3着にしりぞけています。前走のスタリオンカップ(3歳以上選抜)はライバル不在ながら2着でしたが目標はここのはず。ばんえい十勝オッズパーク杯の雪辱を果たし、古馬重賞初制覇なるでしょうか。
 ○キタノユウジロウは、昨季の帯広記念で3着と健闘。そして初挑戦のばんえい記念では5番人気で堂々の2着。急遽の乗替わりで菊池一樹騎手が役目を果たしています。今季のばんえい十勝オッズパーク杯は軽量で流れに乗れるか心配されましたが、第1障害は最後方ながら、徐々に位置取りを上げると第2障害2番手クリアから3着。春の軽量戦でも好走して、菊池騎手が新味を引き出しました。怪我で休養していた松田道明騎手が先週から復帰しており、この馬の手綱も戻ります。菊池騎手のためにも松田騎手は結果を出したいところでしょう。
 ▲センゴクエースは、ばんえい十勝オッズパーク杯を回避。今季初戦となったスタリオンカップでは、障害をひと腰4番手から追い上げて3着を確保しています。2着メムロボブサップとの10秒5差は小さくありませんが、今回10キロ差つくのは有利。久々のコンビとなる鈴木恵介騎手で変わり身を期待したいところ。
 ばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬△アオノブラックは、重量差を克服できるかがカギ。△ミノルシャープにも警戒が必要。昨季はこのレースを勝つと、旭川記念、ばんえいグランプリと重賞を3連勝しています。

【第5回開催6日目】
 6月21日(月)のメイン第11レースは、ゴールドトロフィー(3歳以上選抜・20:10発走予定)。昨季の勝利数が多い馬による選抜戦で、出走9頭中4歳が5頭、5歳が3頭というメンバー構成になっています。

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 ◎コマサンブラックは4歳だった昨季9勝を挙げ、オープンまで出世。2月には前日の北斗賞に挑戦したキタノユウジロウの2着もあります。A1格付でスタートした今季は4戦して、初戦の青葉特別(A1級混合)の3着が最高着順ですが、3走前にはばんえい十勝オッズパーク杯に挑戦するなど相手を考えれば仕方のない結果。680キロを課された前走の大雪賞(オープン・A1級混合)では、障害5番手からそのまま5着に入線。20キロの重量差があったとはいえ、ばんえい十勝オッズパーク杯勝ち馬アオノブラック(7着)に先着しています。今回はコマサンエースとともにトップハンデの670キロ。最大50キロ差の重量差さえ克服できれば、今季初勝利が期待できます。
 ○ゴールドハンターは、昨季7勝していますが、最後の勝利は8月。その後はシーズンをまたいで16戦して2着2回、3着4回に対し、8着以下も7回と成績が安定しないタイプといえます。しかし、3着だった前走のライラック賞(4歳オープン)で見せたような鋭い決め手が武器。離れた5番手で障害をクリアし4秒4差まで追い上げました。今回は金田利貴騎手のお手馬が3頭いますが、コマサンエースでもアアモンドキーマンでもなく、唯一勝利経験のないこの馬とコンビを組むということは、手ごたえをつかんでいるのかもしれません。
 ▲コマサンエースは、昨年12月デビューの金田利貴騎手がはじめて特別戦を勝った馬で、昨季は9勝を挙げています。2月にオープンへ昇級してからは未勝利で、2走前のエメラルド特別(A1級混合)では、障害3番手から粘れず4着でしたが、5着コマサンブラックには2秒5差先着しています。同馬と同じくトップハンデの克服がカギになりますが、19勝を含む3着以内51回のうち、34回で手綱を取っている藤野俊一騎手へ乗替わって変わり身が期待できます。
 △アアモンドキーマンは、昨季8勝を挙げています。B3級と格下ですが、コマサンブラックとは50キロの重量差があります。最軽量を生かして先行できれば粘り込むシーンもありそうです。

今週の見どころ(6/12~6/14)

2021年6月10日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応について

 6月14日(月)のメインには、3歳オープンによる特別戦・とかちダービーが組まれています。5月17日に行われた同じく3歳オープンのとかち皐月賞は、2番人気カイセキングオーが勝利。しかしその後昇級したことで前回ほどハンデの恩恵は見込めません。1番人気で7着だったイレネー記念馬オーシャンウイナーに、同レースは回避した重賞勝ち馬アルジャンノオー、イオンも参戦してくれば3歳の有力どころが揃い踏みのメンバー。一冠目・ばんえい大賞典が楽しみになるレースが期待できます。
 また、6月14日(月)から当面の間、月曜日は12レース編成で実施。メインは第11レースとなりますのでご注意ください(※詳細はこちら)。

※開催日程/時刻についてはこちら

【第5回開催1日目】
 6月12日(土)のメイン第10レースは、ジュノー特別(A2級・20:05発走予定)

※出馬表はこちら

 前開催の旭岳特別(A2級)は馬場水分3.5%という軽馬場で実施され、今回のメンバー中最先着の3着だった◎アフロディーテに期待です。前半40秒と息が入りにくいペースでしたが、今回も出走している6頭中、最も前の2番手で障害をクリアすると、勝ったカネゾウから5秒6差に善戦しています。極端な馬場状態にならなければ、前走と同様に障害ひと腰から、今度こそ押し切りが期待できます。
 ○ノエルブランは、2走前のつつじ特別(A2級-1組)で4着と、アフロディーテ(5着)に先着歴があります。旭岳特別は障害4番手から後続に差されて5着でしたが、前述のとおり極端な軽馬場での結果。つつじ特別ではアフロディーテより先に障害を越えており、前半の位置取りが勝負を分けそうです。
 旭岳特別不出走組からは▲ミノルシンザン。つつじ特別は3番人気でしたが、8頭立ての離れた8番手を追走から8着。しかし旭岳特別を楽々と逃げ切ったカネゾウがハナを取れず3着だったことから、相手も流れもきつかったかもしれません。4着ノエルブラン、5着アフロディーテから10秒以上離されており、好走には展開の助けが必要でしょう。
 △オールラウンダーにとっても旭岳特別は展開が忙しかった印象で、障害3番手から粘りを欠き6着。アフロディーテと同型だけに、すんなり先行態勢に持ち込めば粘り込みも可能でしょう。

【第5回開催2日目】
 6月13日(日)のメイン第10レースには、シルバーカップ(オープン・A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 オープン、A1級、A2級の3クラス混合戦。A2級の6頭はすべて今季1勝以上しているのに対し、オープン(1頭)、A1級(2頭)は未勝利。格と勢いのどちらを重視するかでしょう。
 ◎インビクタは、5歳シーズンの今季4戦して勝ち星はなくても2、2、2、4着。A1級と格上位で勢いもあります。3走連続2着時の勝ち馬ウンカイタイショウ(現オープン)は、前走で選抜戦のスタリオンカップも勝って目下4連勝。2、3着がメムロボブサップ、センゴクエースと一線級だったことを考えても、インビクタの力量は推し量れます。今回のオープン馬ゴールデンフウジンはスタリオンカップ6着で、相手は、A2級勢になりそうです。
 ○ココロノタカラは、今季3戦目のB1級混合の特別戦を勝利しています。今回のA2級馬のうち4頭が出走していた前走旭岳特別(A2級)は3秒差の2着でしたが、年に何度もないであろう馬場水分3.5%の軽馬場。逃げて止まらないカネゾウとの差を縮めており、力は出したはずです。5月23日のエメラルド特別(A1級混合)は、インビクタが2着で、この馬は3着。インビクタを早めに射程圏に入れれば逆転は可能でしょう。
 ▲コウシュハレガシーはA1格付。今季4戦ともインビクタと対戦しすべて先着を許しています。しかし今回はほとんどが格下A2級馬だけにハマる可能性があります。
 △ハクタイホウ△マルミゴウカイは、旭岳特別では、9着、4着と人気より下の着順。とはいえ前述のとおり前走は超軽馬場だっただけに、結果は度外視できるもの。特に、ハクタイホウは2走前にA2級-1組の特別戦を勝っています。

【第5回開催3日目】
 6月14日(月)のメイン第11レースは、とかちダービー(3歳オープン・20:10発走予定)

※出馬表はこちら

 出走10頭中7頭はとかち皐月賞で対戦。勝ったのは△カイセキングオーで、障害2番手から早めに抜け出しています。しかし、オーシャンウイナー、ネオキングダムなど格上位馬が当時から20~30キロ増なのに対し、カイセキングオーと2着シュトラールは40キロ増になるのは不利。今回は連下評価に留めます。
 ◎アルジャンノオーはとかち皐月賞には不出走。前走のB3級-6組では、逃げ粘れずの2着でしたが、勝ち馬とは3秒差と惜敗でした。ここは同世代との特別戦になりますが、昨年のヤングチャンピオンシップを制した実績は上位。イレネー記念を制したオーシャンウイナーや、2歳シーズン三冠ではいずれも2着のネオキングダムより10キロ軽く、今季障害は毎回ひと腰で越えていることからも勝機は十分といえます。
 イレネー記念馬○オーシャンウイナーは、とかち皐月賞では7着。1番人気に推されましたが、牡馬同士で最大30キロ差のトップハンデを課されていたことに加え、今季初戦で仕上がりの差もあったかもしれません。しかし、今回は牡馬同士なら10キロ差しかつきません。2歳王者の反撃に期待です。
 ▲ネオキングダムは、とかち皐月賞では優勝争いから離されたものの3着に好走しています。1、2着馬との重量差が10キロずつ縮まることで前進はありそう。イレネー記念2着の実力発揮に期待します。

今週の見どころ(6/5~6/7)

2021年6月 4日(金)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応について

 6月6日(日)のメインには、スタリオンカップが組まれています。昨季のリーディングサイヤー3歳以上部門の上位5頭の産駒による選抜戦。今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)の2着メムロボブサップや、3着キタノユウジロウが参戦予定。今年はB級馬もおり、次開催6月20日に控えるBG3・北斗賞に向けても、オープン馬たちは貫禄を示したいところです。
 また、6月7日(月)メインのライラック賞(4歳オープン)も、7月4日に実施される4歳シーズン三冠の第一冠・柏林賞へ向け見逃せません。

※開催日程/時刻についてはこちら

【第4回開催4日目】
 6月5日(土)のメイン第10レースは、水無月特別(B2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。5月29日のB2級-2組、30日のB2級-1組の両予選上位馬による一戦です。予選はともに馬場水分3%以上の極端な軽馬場で実施され速い時計での決着。当時ほどは軽くならないであろう馬場状態と重量20キロ増により、展開をどう読むかが重要です。

※出馬表はこちら

 1組予選は、勝ち時計こそ2組より遅いものの昨季オープンだったオレワチャンピオンをはじめ、全馬が今季1勝以上をマーク。好調馬揃いのメンバー構成で上位に入った勢いを重視します。なかでも2着◎ホクショウユヅルに注目します。前半40秒のハイペースでも障害をひと腰で切り逃げ切ったオレワチャンピオンの強さは認めざるを得ません。しかし、この馬も大きくは置かれずに追走し、離れた障害4番手から直線勝負で1秒7差まで詰め寄ったのは見事でした。あまりペースが速くなければ、2走前の特別戦でオープンからの降級馬マルミゴウカイのハナを叩いているように動ける脚もあります。近年特別戦での実績は乏しいものの、うまく流れに乗れれば、オレワチャンピオンを逆転することも可能でしょう。
 ○オレワチャンピオンは、予選が強い内容。減量ある4歳は3頭いますが、重量増で展開的な紛れが少ない特別戦のほうが走りやすいかもしれません。
 ▲コウシュハボブは、1組予選が3着。ホクショウユヅルよりわずかに後れた障害5番手クリアから馬体を併せ、最後まで抜くことはできなかったもののコンマ1秒差に健闘。互角の末脚を発揮しています。B2昇級初戦でこれだけやれれば、クラス2走目のここは楽しみになります。
 同5着△ヤマトテンリュウは、ここ2走でホクショウユヅルと対戦し、それぞれ2秒2差、コンマ8秒差と接戦を演じています。前走では、オレワチャンピオンと追い比べを演じたように能力的にヒケを取りません。ゴール前で苦しくなり、結果差し馬につかまったものですが、障害の天板で膝をついたロスが悔やまれます。3月にA2級の特別戦で3着があるように、重量増は苦にしないタイプ。巻き返しが期待できます。

【第4回開催5日目】
 6月6日(日)のメイン第10レースには、オッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜・20:10発走予定)が行われます。

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 昨季のリーディングサイヤー(3歳以上)の上位5産駒から通算収得賞金順に2頭ずつが出走します。なお対象の種牡馬はウンカイ、カネサテンリュウ、カネサブラック、ナリタボブサップ、ニシキダイジン(50音順)です。
 ◎メムロボブサップ(ナリタボブサップ産駒)は、今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯では2番人気で2着。1番人気で逃げ切ったアオノブラックが不在だった、続くさつき特別(オープン)を障害ひと腰先頭から押し切って今季初勝利をマークしました。通常の特別戦なら今回から賞金別定5キロが課されるところ、クラスハンデ(重量区分の別定重量)以外の重量差がつかない条件は有利。アオノブラック(ケンジュオー産駒)もおらず連勝が期待できます。
 ○メジロゴーリキ(ニシキダイジン産駒)は、昨季は11月の北見記念を勝ち、1月の帯広記念では2着と高重量で戦えるパワーを身につけました。しかし、このスタリオンカップも19年3着、20年1着と好相性。さつき特別は7着でしたが、一線級のメンバーで、障害6番手クリアでは好結果は期待できません。今回はA2級とB1級が2頭ずついる恵まれた相手関係。メムロボブサップの2番手で障害をクリアできれば、そのまま粘れるはずです。
 ▲ジェイコマンダー(カネサブラック産駒)は、5歳シーズンの昨季に挙げた2勝は世代限定戦と定量500キロ戦でのもの。ほとんどが差のある敗戦でしたが、A1級からオープン格付で休みなく戦い抜き経験を積んだはず。昨年のスタリオンカップは人気もなく670キロで7着でしたが、今回はB1へ降級して650キロ。オープン馬との30キロ差をいかし食い込みを狙います。
 △センゴクエース(ウンカイ産駒)は、スタリオンカップで2年連続2着の好成績。しかし、休み明けでシーズン初戦というのが過去2回との違い。ウンカイの仔は今年の3歳が最終世代。現役産駒も減ってきていますが、存在感をみせたいところです。

【第4回開催6日目】
 6月7日(月)のメイン第10レースは、ライラック賞(4歳オープン・20:05発走予定)

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 今季の4歳は、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーの3歳二冠馬キョウエイリュウが、3月のクリスタル特別(4歳オープン)を最大60キロ差のトップハンデでも勝利。世代で唯一のオープン馬で実力上位です。しかし前回の同条件・5月のすずらん賞は同40キロ差で3着。逃げ切り勝ちを収めたトワトラナノココロは、ばんえい菊花賞、ばんえいダービー、クリスタル特別のいずれも不出走。障害8番手から追い込んで2着ゴールドハンターも同じ3走が4、10、9着で、クラス別定戦では"キョウエイリュウ盤石"といえなくなっています。
 ◎トワトラナノココロの4歳オープン連勝に期待します。昨年7月のばんえい大賞典4着後に約7カ月の休養がありましたが、3月の復帰後、シーズンをまたいで5連勝。すずらん賞ではキョウエイリュウを押さえての1番人気にこたえています。当時B1級で今開催からA2へ昇級。キョウエイリュウとの重量差は30キロから20キロに縮まりますが、すずらん賞から7、8着馬を除く8頭が参戦とほぼ再戦の組み合わせだけに、先手は取れるはず。勝って三冠の初戦・柏林賞(7月4日)へ向かいたいところです。
 ○キョウエイリュウは、トップハンデのすずらん賞でも3着と崩れなかったのはさすが。トワトラナノココロを楽に逃げさせすぎた印象もあり、雪辱を期します。ただ前回が競走除外だったのは少し気になります。
 ▲ゴールドハンターは、すずらん賞が決め手を生かしての好走でした。しかし3月のクリスタル特別では障害で転倒しているように、好凡走の差が激しいタイプ。前走のつつじ特別(A2級-1組)も障害で苦戦し7着でした。しかし1番人気だっただけに、溜めずに前半から仕掛けていき、勝ちにこだわった結果でしょう。トワトラナノココロと同じく、すずらん賞からキョウエイリュウとの重量差が10キロ縮まるのは不利ですが、ハマると強烈な末脚の出番があるかもしれません。
 △ヤマトタイコーは、ばんえいダービー2着の実績があります。すずらん賞では隣枠のトワトラナノココロをマークしながらの追走でしたが、障害でロスがあり離されての6着でした。今回は同重量だけに巻き返しもあるかもしれません。

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