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今週の見どころ(6/12~6/14)

2021年6月10日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応について

 6月14日(月)のメインには、3歳オープンによる特別戦・とかちダービーが組まれています。5月17日に行われた同じく3歳オープンのとかち皐月賞は、2番人気カイセキングオーが勝利。しかしその後昇級したことで前回ほどハンデの恩恵は見込めません。1番人気で7着だったイレネー記念馬オーシャンウイナーに、同レースは回避した重賞勝ち馬アルジャンノオー、イオンも参戦してくれば3歳の有力どころが揃い踏みのメンバー。一冠目・ばんえい大賞典が楽しみになるレースが期待できます。
 また、6月14日(月)から当面の間、月曜日は12レース編成で実施。メインは第11レースとなりますのでご注意ください(※詳細はこちら)。

※開催日程/時刻についてはこちら

【第5回開催1日目】
 6月12日(土)のメイン第10レースは、ジュノー特別(A2級・20:05発走予定)

※出馬表はこちら

 前開催の旭岳特別(A2級)は馬場水分3.5%という軽馬場で実施され、今回のメンバー中最先着の3着だった◎アフロディーテに期待です。前半40秒と息が入りにくいペースでしたが、今回も出走している6頭中、最も前の2番手で障害をクリアすると、勝ったカネゾウから5秒6差に善戦しています。極端な馬場状態にならなければ、前走と同様に障害ひと腰から、今度こそ押し切りが期待できます。
 ○ノエルブランは、2走前のつつじ特別(A2級-1組)で4着と、アフロディーテ(5着)に先着歴があります。旭岳特別は障害4番手から後続に差されて5着でしたが、前述のとおり極端な軽馬場での結果。つつじ特別ではアフロディーテより先に障害を越えており、前半の位置取りが勝負を分けそうです。
 旭岳特別不出走組からは▲ミノルシンザン。つつじ特別は3番人気でしたが、8頭立ての離れた8番手を追走から8着。しかし旭岳特別を楽々と逃げ切ったカネゾウがハナを取れず3着だったことから、相手も流れもきつかったかもしれません。4着ノエルブラン、5着アフロディーテから10秒以上離されており、好走には展開の助けが必要でしょう。
 △オールラウンダーにとっても旭岳特別は展開が忙しかった印象で、障害3番手から粘りを欠き6着。アフロディーテと同型だけに、すんなり先行態勢に持ち込めば粘り込みも可能でしょう。

【第5回開催2日目】
 6月13日(日)のメイン第10レースには、シルバーカップ(オープン・A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 オープン、A1級、A2級の3クラス混合戦。A2級の6頭はすべて今季1勝以上しているのに対し、オープン(1頭)、A1級(2頭)は未勝利。格と勢いのどちらを重視するかでしょう。
 ◎インビクタは、5歳シーズンの今季4戦して勝ち星はなくても2、2、2、4着。A1級と格上位で勢いもあります。3走連続2着時の勝ち馬ウンカイタイショウ(現オープン)は、前走で選抜戦のスタリオンカップも勝って目下4連勝。2、3着がメムロボブサップ、センゴクエースと一線級だったことを考えても、インビクタの力量は推し量れます。今回のオープン馬ゴールデンフウジンはスタリオンカップ6着で、相手は、A2級勢になりそうです。
 ○ココロノタカラは、今季3戦目のB1級混合の特別戦を勝利しています。今回のA2級馬のうち4頭が出走していた前走旭岳特別(A2級)は3秒差の2着でしたが、年に何度もないであろう馬場水分3.5%の軽馬場。逃げて止まらないカネゾウとの差を縮めており、力は出したはずです。5月23日のエメラルド特別(A1級混合)は、インビクタが2着で、この馬は3着。インビクタを早めに射程圏に入れれば逆転は可能でしょう。
 ▲コウシュハレガシーはA1格付。今季4戦ともインビクタと対戦しすべて先着を許しています。しかし今回はほとんどが格下A2級馬だけにハマる可能性があります。
 △ハクタイホウ△マルミゴウカイは、旭岳特別では、9着、4着と人気より下の着順。とはいえ前述のとおり前走は超軽馬場だっただけに、結果は度外視できるもの。特に、ハクタイホウは2走前にA2級-1組の特別戦を勝っています。

【第5回開催3日目】
 6月14日(月)のメイン第11レースは、とかちダービー(3歳オープン・20:10発走予定)

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 出走10頭中7頭はとかち皐月賞で対戦。勝ったのは△カイセキングオーで、障害2番手から早めに抜け出しています。しかし、オーシャンウイナー、ネオキングダムなど格上位馬が当時から20~30キロ増なのに対し、カイセキングオーと2着シュトラールは40キロ増になるのは不利。今回は連下評価に留めます。
 ◎アルジャンノオーはとかち皐月賞には不出走。前走のB3級-6組では、逃げ粘れずの2着でしたが、勝ち馬とは3秒差と惜敗でした。ここは同世代との特別戦になりますが、昨年のヤングチャンピオンシップを制した実績は上位。イレネー記念を制したオーシャンウイナーや、2歳シーズン三冠ではいずれも2着のネオキングダムより10キロ軽く、今季障害は毎回ひと腰で越えていることからも勝機は十分といえます。
 イレネー記念馬○オーシャンウイナーは、とかち皐月賞では7着。1番人気に推されましたが、牡馬同士で最大30キロ差のトップハンデを課されていたことに加え、今季初戦で仕上がりの差もあったかもしれません。しかし、今回は牡馬同士なら10キロ差しかつきません。2歳王者の反撃に期待です。
 ▲ネオキングダムは、とかち皐月賞では優勝争いから離されたものの3着に好走しています。1、2着馬との重量差が10キロずつ縮まることで前進はありそう。イレネー記念2着の実力発揮に期待します。

今週の見どころ(6/5~6/7)

2021年6月 4日(金)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応について

 6月6日(日)のメインには、スタリオンカップが組まれています。昨季のリーディングサイヤー3歳以上部門の上位5頭の産駒による選抜戦。今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)の2着メムロボブサップや、3着キタノユウジロウが参戦予定。今年はB級馬もおり、次開催6月20日に控えるBG3・北斗賞に向けても、オープン馬たちは貫禄を示したいところです。
 また、6月7日(月)メインのライラック賞(4歳オープン)も、7月4日に実施される4歳シーズン三冠の第一冠・柏林賞へ向け見逃せません。

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【第4回開催4日目】
 6月5日(土)のメイン第10レースは、水無月特別(B2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。5月29日のB2級-2組、30日のB2級-1組の両予選上位馬による一戦です。予選はともに馬場水分3%以上の極端な軽馬場で実施され速い時計での決着。当時ほどは軽くならないであろう馬場状態と重量20キロ増により、展開をどう読むかが重要です。

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 1組予選は、勝ち時計こそ2組より遅いものの昨季オープンだったオレワチャンピオンをはじめ、全馬が今季1勝以上をマーク。好調馬揃いのメンバー構成で上位に入った勢いを重視します。なかでも2着◎ホクショウユヅルに注目します。前半40秒のハイペースでも障害をひと腰で切り逃げ切ったオレワチャンピオンの強さは認めざるを得ません。しかし、この馬も大きくは置かれずに追走し、離れた障害4番手から直線勝負で1秒7差まで詰め寄ったのは見事でした。あまりペースが速くなければ、2走前の特別戦でオープンからの降級馬マルミゴウカイのハナを叩いているように動ける脚もあります。近年特別戦での実績は乏しいものの、うまく流れに乗れれば、オレワチャンピオンを逆転することも可能でしょう。
 ○オレワチャンピオンは、予選が強い内容。減量ある4歳は3頭いますが、重量増で展開的な紛れが少ない特別戦のほうが走りやすいかもしれません。
 ▲コウシュハボブは、1組予選が3着。ホクショウユヅルよりわずかに後れた障害5番手クリアから馬体を併せ、最後まで抜くことはできなかったもののコンマ1秒差に健闘。互角の末脚を発揮しています。B2昇級初戦でこれだけやれれば、クラス2走目のここは楽しみになります。
 同5着△ヤマトテンリュウは、ここ2走でホクショウユヅルと対戦し、それぞれ2秒2差、コンマ8秒差と接戦を演じています。前走では、オレワチャンピオンと追い比べを演じたように能力的にヒケを取りません。ゴール前で苦しくなり、結果差し馬につかまったものですが、障害の天板で膝をついたロスが悔やまれます。3月にA2級の特別戦で3着があるように、重量増は苦にしないタイプ。巻き返しが期待できます。

【第4回開催5日目】
 6月6日(日)のメイン第10レースには、オッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜・20:10発走予定)が行われます。

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 昨季のリーディングサイヤー(3歳以上)の上位5産駒から通算収得賞金順に2頭ずつが出走します。なお対象の種牡馬はウンカイ、カネサテンリュウ、カネサブラック、ナリタボブサップ、ニシキダイジン(50音順)です。
 ◎メムロボブサップ(ナリタボブサップ産駒)は、今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯では2番人気で2着。1番人気で逃げ切ったアオノブラックが不在だった、続くさつき特別(オープン)を障害ひと腰先頭から押し切って今季初勝利をマークしました。通常の特別戦なら今回から賞金別定5キロが課されるところ、クラスハンデ(重量区分の別定重量)以外の重量差がつかない条件は有利。アオノブラック(ケンジュオー産駒)もおらず連勝が期待できます。
 ○メジロゴーリキ(ニシキダイジン産駒)は、昨季は11月の北見記念を勝ち、1月の帯広記念では2着と高重量で戦えるパワーを身につけました。しかし、このスタリオンカップも19年3着、20年1着と好相性。さつき特別は7着でしたが、一線級のメンバーで、障害6番手クリアでは好結果は期待できません。今回はA2級とB1級が2頭ずついる恵まれた相手関係。メムロボブサップの2番手で障害をクリアできれば、そのまま粘れるはずです。
 ▲ジェイコマンダー(カネサブラック産駒)は、5歳シーズンの昨季に挙げた2勝は世代限定戦と定量500キロ戦でのもの。ほとんどが差のある敗戦でしたが、A1級からオープン格付で休みなく戦い抜き経験を積んだはず。昨年のスタリオンカップは人気もなく670キロで7着でしたが、今回はB1へ降級して650キロ。オープン馬との30キロ差をいかし食い込みを狙います。
 △センゴクエース(ウンカイ産駒)は、スタリオンカップで2年連続2着の好成績。しかし、休み明けでシーズン初戦というのが過去2回との違い。ウンカイの仔は今年の3歳が最終世代。現役産駒も減ってきていますが、存在感をみせたいところです。

【第4回開催6日目】
 6月7日(月)のメイン第10レースは、ライラック賞(4歳オープン・20:05発走予定)

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 今季の4歳は、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーの3歳二冠馬キョウエイリュウが、3月のクリスタル特別(4歳オープン)を最大60キロ差のトップハンデでも勝利。世代で唯一のオープン馬で実力上位です。しかし前回の同条件・5月のすずらん賞は同40キロ差で3着。逃げ切り勝ちを収めたトワトラナノココロは、ばんえい菊花賞、ばんえいダービー、クリスタル特別のいずれも不出走。障害8番手から追い込んで2着ゴールドハンターも同じ3走が4、10、9着で、クラス別定戦では"キョウエイリュウ盤石"といえなくなっています。
 ◎トワトラナノココロの4歳オープン連勝に期待します。昨年7月のばんえい大賞典4着後に約7カ月の休養がありましたが、3月の復帰後、シーズンをまたいで5連勝。すずらん賞ではキョウエイリュウを押さえての1番人気にこたえています。当時B1級で今開催からA2へ昇級。キョウエイリュウとの重量差は30キロから20キロに縮まりますが、すずらん賞から7、8着馬を除く8頭が参戦とほぼ再戦の組み合わせだけに、先手は取れるはず。勝って三冠の初戦・柏林賞(7月4日)へ向かいたいところです。
 ○キョウエイリュウは、トップハンデのすずらん賞でも3着と崩れなかったのはさすが。トワトラナノココロを楽に逃げさせすぎた印象もあり、雪辱を期します。ただ前回が競走除外だったのは少し気になります。
 ▲ゴールドハンターは、すずらん賞が決め手を生かしての好走でした。しかし3月のクリスタル特別では障害で転倒しているように、好凡走の差が激しいタイプ。前走のつつじ特別(A2級-1組)も障害で苦戦し7着でした。しかし1番人気だっただけに、溜めずに前半から仕掛けていき、勝ちにこだわった結果でしょう。トワトラナノココロと同じく、すずらん賞からキョウエイリュウとの重量差が10キロ縮まるのは不利ですが、ハマると強烈な末脚の出番があるかもしれません。
 △ヤマトタイコーは、ばんえいダービー2着の実績があります。すずらん賞では隣枠のトワトラナノココロをマークしながらの追走でしたが、障害でロスがあり離されての6着でした。今回は同重量だけに巻き返しもあるかもしれません。

今週の見どころ(5/29~5/31)

2021年5月27日(木)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応について

 5月30日(日)のメインには、オープン・A1級混合による大雪賞が組まれています。今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)を制したアオノブラックが出走予定。続く前走のさつき特別(オープン)は3着でしたが、同じ近2走が2、1着だったメムロボブサップや、同3、5着のキタノユウジロウらの名はなく相手が楽になっています。次開催の6月21日に行われるBG3・北斗賞では、今回不在のオープン馬たちが有力視される、翌週の選抜戦・スタリオンカップ組との戦いとなります。引き続き賞金ハンデ10キロを課されますが、もしアオノブラックが使ってくれば当然注目を集めるでしょう。

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【第4回開催1日目】
 5月29日(土)のメイン第10レースは、旭岳特別(A2級・20:10発走予定)

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 ◎マルミゴウカイは、前走のスーパートレーナー賞(3歳以上選抜)では、先行して、前半47秒の速いペースでも障害をひと腰2番手でクリアし一気に抜け出す快勝でした。今回はA2昇級に加え、賞金ハンデ5キロが課され、前走から35キロ増となりますが、昨季オープン-3組で3着があることを考えても、地力上位。3連勝に期待です。
 参考レースとして取り上げたいのが、5月2日のA2級混合戦。○ハクタイホウが逃げ粘るところ、障害を2番手で越えた当時B1級で10キロ軽かったマルミゴウカイが差し切って勝利。障害4番手から伸びた▲ココロノタカラが3着に入っています。
 同レースから今回マルミゴウカイが45キロ増なのに対し、ほか2頭は30キロ増で臨めるのは有利。特にハクタイホウは、オープン-2組で2着があり、5キロ差なら好勝負できるかもしれません。
 △カネゾウもオープンからの降級馬。前走のつつじ特別(A2級-1組)では障害2番手からしぶとい面を見せ、8番人気で3着と健闘しています。勝ったハクタイホウとはわずか1秒2差。引き続き軽馬場が予想されるため、軽くは扱えません。

【第4回開催2日目】
 5月30(日)のメイン第10レースには、大雪賞(オープン・A1級混合・20:10発走予定)が行われます。

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 オープン馬4頭は、前走がさつき特別(オープン)でしたが、逃げ切り勝ちを収めたメムロボブサップは次週出走予定のため不在。3着◎アオノブラックが巻き返します。昨年11月のドリームエイジカップ以降、両馬の対戦は12回あり、2月1日のダイヤモンドダスト賞(5歳オープン)を除けばどちらかが勝利し、ワンツーも6回。今回はそのライバルがいないことで受けるプレッシャーは相当軽減されるはず。引き続き賞金ハンデ10キロを課されてはいるものの、A1級馬4頭中3頭は同じ5歳で、力関係は把握しやすく、同じ前走2着ミノルシャープより先に障害を越えればそのまま押し切ってしまうでしょう。
 ○インビクタは今季3戦すべて2着で、5歳の通算収得賞金順では、アオノブラック、メムロボブサップに次ぐ3番手まで上がってきました。世代二強との力差は感じますが、近走の走りからアオノブラックと20キロ差つけば、あわやのシーンは作るかもしれません。
 ▲ミノルシャープは、昨季馬券に絡んだのはすべて8月まで。秋以降は、賞金ハンデがきつかったため一概に高重量が向かないとはいえませんが、さつき特別では障害を降りてからアオノブラックに並ばれても、危なげなく歩き切っています。いまは動ける時期なのは間違いなく、再び強敵を振り切る可能性も考えられます。
 △アアモンドグンシンは、さつき特別で4着に健闘。障害さえスムーズなら前走くらいは歩ける機動力はあります。昨季は開幕から3度叩かれた大雪賞でシーズン初勝利を挙げていたように、今年も使われての変わり身に警戒です。

【第4回開催3日目】
 5月31日(月)のメイン第10レースは、黒岳特別(B1級-1組・20:05発走予定)

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 出走10頭のうち6頭が前開催の五月雨特別(B1級-1組)で対戦しており、最先着の3着だった◎オレノタイショウに期待します。障害をひと腰4番手で越えたものの、1着マルミゴウカイ、2着トワトラナノココロからは10秒以上離されましたが、強かった両馬は今開催からA2へ昇級しています。2走使いのB1級-1・2組決勝は4着でしたが、前述のトワトラナノココロが圧勝を収めており、3着マオノダイマオーとはコンマ2秒の僅差。そのマオノダイマオーは五月雨特別では障害で苦戦し7着だっただけに、当時より基礎重量が10キロ増えての特別戦なら、オレノタイショウにチャンス到来といえます。
 ○センリョウボスは、3走前の菖蒲特別(A2・B1級決勝混合)でB1級馬最先着の3着。4着オレノタイショウもひと腰で、障害を越えた位置取りに差はなかっただけに、7秒4もの差はついたとはいえ、決め手の差といえるかもしれません。五月雨特別、B1級-1・2組決勝とも5着でしたが、ともにオレノタイショウとは僅差。引き続き好勝負が期待できます。
 ▲スーパータイトルは、前開催の2組予選では、ためて最後方での障害クリアから先行7頭を抜き去る快心のレースで今季初勝利。B1級-1・2組決勝は6着でしたが、同じようにためる競馬で障害はすんなり越えています。今季初戦の水晶特別(B1級-2組)では障害が切れず8頭立ての7着。オレノタイショウ(5着)、センリョウボス(4着)に負けているように特別戦が向くとはいいがたいものはあります。しかし近2走の気配のよさから船山蔵人騎手が早めに仕掛けていって、もし障害をスムーズにこなせるようなら一発は秘めています。
 △フナノダイヤモンドは、オレノタイショウ、センリョウボスと近3走が同じで各6、4、7着。特別の2戦ではオレノタイショウとコンマ2秒、1秒1差の接戦を演じており、今回は条件が向きそう。ただ基礎重量10キロ増の克服は課題。自分で展開を作るタイプではなく、ここも直線勝負に活路を見出します。

今週の見どころ(5/22~5/24)

2021年5月21日(金)

新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応について

 24日(月)のメインにはスーパートレーナー賞が組まれています。昨季のリーディング上位10人の調教師が管理するB級馬による選抜戦で、平場戦の規定重量に10キロ増というの条件で争われます。
 また、23日(日)の第4レースの2歳受賞-1組には、ここまでに実施された新馬戦(9レース)の勝ち馬のうち、8頭が出走予定。新馬戦、2歳受賞-1組と連勝した馬の中では17年のオレワチャンピオンが後にヤングチャンピオンシップを制覇、19年にはキョウエイリュウがナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップを含めデビューから10連勝を達成しています。今後の2歳戦線を占う意味でも注目の一戦となりそうです。

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【第3回開催4日目】
 5月22日(土)のメイン第10レースは、つつじ特別(A2級-1組・20:10発走予定)

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 ◎ノエルブランは、前走の春駒特別(オープン・A1級混合)が昇級初戦でしたが4着。障害3番手から粘って、A2級馬として最先着を果たしています。この馬を含め9頭中7頭が昨季オープン格付だったハイレベルな一戦で好走したことを考えれば、今回の相手関係なら勝機は十分です。
 ○ヤマトタイコーは、今季初戦となったミズバショウ特別(A2級)では、障害2番手から、先頭をうかがう脚いろで2着と健闘。今回も対戦するミノルシンザン(5着)など3頭に先着しています。続くすずらん賞(4歳オープン)は、障害を2番手で仕掛け4番手で越えながら伸びを欠き6着でしたが、ミズバショウ特別くらい障害が切れれば巻き返せるはず。4歳の10キロ減も生かして好勝負に期待です。
 ▲ミノルシンザンは、今季3戦目の前走菖蒲特別(A2・B1級決勝混合)で逃げ粘って2着。今シーズンはじめて連対しています。今回はA2級同士ですが、昨季A1級で勝利している実績はヒケを取らず、重量据え置きの660キロなら粘り込みも一考です。
 もう1頭の4歳馬は△ゴールドハンター。すずらん賞では先頭から離れた5番手で障害を越え、2着に押し上げています。金田利貴騎手はミノルシンザンではなく引き続きこちらに騎乗。昇級初戦で重量は10キロ増ですが、一発には要警戒です。

【第3回開催5日目】
 5月23(日)のメイン第10レースには、エメラルド特別(A1級混合・20:05発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 A1級とA2級の対戦ですが、10頭中にオープンからの降級馬が8頭。しかし戦歴には差がある印象で、昨季オープン昇級後2勝していた◎ウンカイタイショウが実績上位です。昨季最終週の陽炎特別(オープン)は競走除外でしたが、A1に降級した今季は、青葉特別(オープン・A1級混合)、春駒特別(オープン・A1・A2級混合)と逃げ切って2連勝。前走は障害の天板まで上がってから膝をつくロスがありながら、危なげない勝利で飾っています。今回から賞金ハンデ5キロを課されますが、さほど問題にしないはず。
 5歳○インビクタは、青葉特別、春駒特別とも2着。3月まであった特別戦での10キロ減がなくなっても、それを感じさせない走りをみせています。今季2走ともひと腰2番手で障害を越えウンカイタイショウとの差を詰められていませんが、5キロ差ついてどうでしょうか
 ▲コウシュハレガシーは、2月のオープン・A1級混合戦で逃げ切り勝ちを収めています。前述2頭と同様、先行してこそ持ち味が出るタイプ。春駒特別は3着とはいえ、両馬からは離されており、浮上には展開の味方がほしいところ。
 A2級馬では△ココロノタカラに注目します。オープン昇級初戦の陽炎特別は8着でしたが、重量が軽くなった春の3戦は障害のカカリに進境をみせ、前走で勝利を挙げています。近走で対戦がある馬はシンエイボブ(陽炎特別9着)のみ。力関係の比較がしにくく、その点、怖さがあります。

【第3回開催6日目】
 5月24日(月)のメイン第10レースは、スーパートレーナー賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)。昨季リーディング上位の調教師が管理するB級馬に出走資格があり、B1級4頭、B2級5頭、B3級1頭の計10頭で争われます。

※出馬表はこちら

 B1級馬のうち3頭は前開催の五月雨特別(B1級-1組)で対戦。勝ち馬◎マルミゴウカイに注目します。障害をふた腰3番手で越えると、大逃げを打った1番人気の4歳馬をゴール前でとらえて勝利を挙げました。しかし、今回と同条件の2走前・スーパージョッキー賞では断然人気で2着。格下B2級の馬たちがハイペースで先行するなか中位を追走し、やや早仕掛けだったか障害で苦戦し追い込み届かず1秒4差の惜敗でした。オープンからの降級馬だけに実力は断然。阿部武臣騎手は、2走前と同じ轍を踏まないようにと力が入っていることでしょう。
 ○ホクショウユヅルは、昨季B1級で今季初戦のB3級を快勝。B2へ昇級したその後の3走は2、2、3着と足踏みしましたが、前走のB2級-1組平場戦を障害2番手、早め先頭から押し切っています。しりぞけたのは、オープンやA級からの降級馬や、今回も対戦するカブトボーイ、コウシュハルパンなど骨っぽい馬たち。スーパージョッキー賞の勝ち馬ツガルタイショウも破っており、今回マルミゴウカイとの10キロ差を生かせば好勝負になるでしょう。
 ▲サダノワークスは、今季初戦のB1級-3組混合でマルミゴウカイから6秒2差の3着があります。前開催は五月雨特別ではなく、B1級-2組平場戦へ出走し6着でしたが、障害2番手から粘れずも勝ち馬とは3秒6差と着順ほど悪くない内容。減量がある竹ケ原茉耶騎手からの乗替わりのため、前走から20キロ増になりますが、主戦の西謙一騎手なら持ち味を発揮できそうです。
 △センショウニシキはB2格付で、スーパージョッキー賞では障害を3番手でクリアして4着。残り10メートル手前では一旦2番手に上がり見せ場はありました。マルミゴウカイが再び障害に手こずるなどロスがあれば、今季初連対を果たした2走前と同じく島津新騎手だけに、ゴールまで脚をもたせるかもしれません。

今週の見どころ(5/17)

2021年5月16日(日)

 ばんえい十勝では、5月16日(日)に北海道が発令する新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴い、無観客競馬開催を含む今後の対応を下記の通り実施いたしますので、お知らせいたします。

詳しくは【ばんえい競馬の無観客開催及び各施設の営業時間変更等について】をご覧ください。

【第3回開催3日目】
 5月17日(月)のメイン第10レースは、とかち皐月賞(3歳オープン・20:05発走予定)

※出馬表はこちら

 昨季最終週に行われた重賞・イレネー記念から7頭が参戦しておりほぼ再戦です。しかし、定量からクラス(重量区分)別定重量に変わっています。イレネー記念で逃げ切り勝ちを収めたB1級のオーシャンウイナーが630キロのトップハンデで、最大40キロの重量差がつきます。
 ◎タカナミは、1月の牡馬限定重賞・翔雲賞を障害4番手から抜け出して、重賞初挑戦での制覇を飾りました。イレネー記念でも障害4番手から一旦は2番手まで追い上げましたが、残り10メートルで一杯に。最後は4着に敗れました。重賞勝ち馬の身ながら、今季B3格付けからのスタートと有利。トップハンデから20キロ軽い610キロなら十分押し切れるでしょう。
 ○カイセキングオーは、12月のヤングチャンピオンシップ3着。翔雲賞はタカナミの6秒7差3着で、イレネー記念では4着タカナミとはコンマ3秒差の5着でした。両レースとも同重量だったタカナミより今回10キロ軽いのは恵まれた感もあります。2着だった前走B4級の内容からも好勝負に期待です。
 ▲オーシャンウイナーは、3連勝でイレネー記念を制覇。現在5戦連続で連対とメキメキと力をつけています。これが今季初戦でトップハンデ630キロと条件は厳しいですが、菊池一樹騎手が前開催終了時のリーディングと好調なだけに侮れません。
 △シュトラールは、翔雲賞では2番人気で4着。イレネー記念では8着で勝ち馬から40秒以上離される大敗でしたが、今季初戦となったB4級-7組で2着と善戦。最大30キロの重量差を生かせば上位進出のシーンまでありそうです。

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