11月27日(土)から12月30日(木)の期間は準ナイターで開催が実施されます。発走予定時刻は第1レース14時ころ、最終第12レース20時ころと、時間を繰り上げます(詳細はこちら)。
28日(日)のメインであるドリームエイジカップは19時25分発走予定。4、5、6、7歳、8歳以上の各世代の代表馬2頭ずつが争う重賞で、今年で12回目です。14年(第5回)に4歳で初出走から14、16、19、20年は2頭とも、その他の年もどちらかが参戦していたオレノココロ、コウシュハウンカイが引退したためメンバーに名がないことが前回までとの大きな違い。4歳だった20年にワンツーを決めたアオノブラック、メムロボブサップが今年も出走予定。オレノココロ、コウシュハウンカイと同じく同じ世代の2強が、ばんえいの2強へと成長していってほしいものです。
【第17回開催1日目】
11月27日(土)のメイン第11レースには、摩周湖特別(A1級・19:30発走予定)が行われます。
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今開催18頭しかいないA1級馬。今季の収得賞金が多い馬は29日(月)のオープン混合・知床賞へ、少ない馬は次週のA2級との混合戦に組まれています。ここには前開催の北見富士特別(A1級)から1着馬ハクタイホウ(今開催は知床賞に出走予定)を除く2~10着馬が参戦。昇級初戦の3歳馬オーシャンウイナーを加えた10頭立てです。
◎コマサンブラックは、北見富士特別では3番人気で2着。金田勇厩舎の馬に鈴木恵介騎手が騎乗することは珍しいものの、好成績を残している組み合わせ(2020年1月~前開催終了までに52回騎乗し複勝率50%)。逃げたアフロディーテ(3着)、ノエルブラン(6着)をとらえ、ほぼ並走で伸びたハクタイホウにコンマ4秒だけ先着を許す惜敗でした。今回のライバルはアフロディーテでしょうが、9月20日の十勝毎日新聞社杯(A1級混合)でも同じく2着と3着と、特別戦で続けて先着しています。2頭とも前走と同じ重量、ハンデ差ならコマサンブラックのほうを上と見ていいはずです。
○アフロディーテは、十勝毎日新聞社杯ではコンマ7秒、北見富士特別は2秒5とコマサンブラックとの差はわずか。重賞や特別戦での11連対のうち9回が11~3月と、冬馬場に適性があるタイプだけに、ロードヒーティングが入って3週目で、馬場が回復しそうな今回は逆転の目もあります。
▲ノエルブランは、前述2頭が不在だった11月6日のピヤシリ特別(A1級)で逃げてメンバー中最先着の2着。十勝毎日新聞社杯、北見富士特別とも6着ですが、力の要る馬場になれば、アフロディーテとともに流れ込むシーンは考えられます。
金田厩舎の△アオノゴッドは今回、鈴木騎手とのコンビ。ピヤシリ特別がA1昇級後初の特別戦ながら5着で、北見富士特別では4着とひと押し足らず。しかし馬場が乾けば、前半のためもきくはずで、近2走以上に詰め寄ってくるかもしれません。
【第17回開催2日目】
11月28日(日)のメイン第11レースは、BG3・第12回ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜・19:25発走予定)。
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各世代2頭ずつのため、続けて出走することすら困難ですが、過去11回で1頭も達成していない連覇にアオノブラックが挑みます。基礎重量はオープン760キロ。この開催の特別戦からプラス20キロと軽く、今季の収得賞金による加増は180万円につき10キロ。メムロボブサップとセンゴクエースがトップハンデの790キロ、アオノブラック、アアモンドグンシンら3頭が780キロ、マツカゼウンカイら3頭が760キロ、キョウエイリュウが750キロ、牝馬ミスタカシマが740キロでその差は50キロあります。
5歳馬◎アオノブラックは、今季初戦から2連勝でばんえい十勝オッズパーク杯を制覇。その後はハンデ20キロを課された北斗賞の5着はまだしも、10キロ増の旭川記念8着、ハンデなしのばんえいグランプリ5着は、夏負けが原因と考えられそう。しかし2走前の狩勝賞(オープン-1組)でメムロボブサップに先着する2着と好走。そして続く北見記念では障害2番手から逃げるメジロゴーリキを残り30メートルでとらえ、オッズパーク杯以来の勝利と復活をアピールしています。前開催を調整に充てられ、連覇へ向け態勢は整ったといえそうです。
同じ5歳の○メムロボブサップは昨年の2着馬。過去11回では1着と同様、連続2着もありませんが、10年に2着だったカネサブラックが翌年優勝しています。今季2走目から12戦連続で3着以内と安定感抜群。8月のばんえいグランプリでは障害先頭から悠々と押し切って古馬重賞初制覇を飾っています。北見記念は回避し、近2走の狩勝賞3着、オータムカップ(オープン-1組)2着と勝ち切れていませんが、トップハンデを課されて崩れていないのは力がある証拠。古馬重賞で最大50キロ差のトップハンデは未経験ですが、ライバルのアオノブラックと10キロ差なら、過去の対戦成績からも互角以上。今年は着順を入れ替えてのワンツーもあるでしょう。
6歳馬▲アアモンドグンシンは、4歳時の19年にこのレースを制覇。今季の重賞では、北斗賞こそ第2障害で競走中止でしたが、トップハンデから10~20キロ軽い3重賞ではいずれも3着。旭川記念、岩見沢記念はともに障害はふた腰以上要しましたが、終いは脚を使っています。そして北見記念は完走3頭の3着で勝ち馬から40秒7も離されたものの、一気に重量が軽くなった前走オータムカップでは、逃げたメムロボブサップを早めにとらえて押し切っています。昨年のドリームエイジカップは障害で苦戦し、立て直したもののゴール線上で転倒し競走中止といいところなしでしたが、雪辱なるでしょうか。
以下、世代重賞4勝の4歳馬△キョウエイリュウ、前走オープン-2組平場で勝利と復調がうかがえる6歳牝馬△ミスタカシマも侮れない存在です。
【第17回開催3日目】
11月29日(月)のメイン第11レースは、知床賞(オープン混合・19:25発走予定)。マルミゴウカイが出走を回避し、オープン6頭、A1級3頭による9頭立てです。
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前開催でオータムカップ(オープン-1組)を使われた4頭が格的には上位。うちインビクタ、ウンカイタイショウ、ヤマトタイコーは2走前では能取湖特別(オープン混合)に出走しており、この2走の成績比較が重要です。
◎ウンカイタイショウは、近2走が2、3着。前走のオータムカップは、28日のドリームエイジカップでも上位人気に推されたであろうアアモンドグンシン、メムロボブサップに次ぐ3着。基礎重量増に加え相手強化で、前2頭には離されましたが、ほぼ同時に障害を降りたインビクタに2秒3先着しました。同馬には能取湖特別でも先着しており、ひとまず主役といえそうです。
○ゴールデンフウジンは、能取湖特別の勝ち馬。障害を6番手で越えると、逃げたインビクタ(5着)を交わし先頭に立っていたウンカイタイショウとの争いをコンマ2秒差でモノしています。前走は格下相手の平場戦(11月14日)でチャンスがある条件でしたが、障害離れた7番手クリアでは、いくら末脚自慢といっても5着までが精一杯でした。ここは前走よりは馬場が回復しそう。2走ぶりのウンカイタイショウとの対戦ですが、当時よりハンデ差が5キロ縮まるため、コンマ2秒差を守れるかどうか。
▲インビクタは、能取湖特別5着、オータムカップ4着などオープン昇級後は勝ち切れておらず。しかし、3走前のオープン-2組平場戦ではマツカゼウンカイ(ドリームエイジカップ出走)の2着に逃げ粘っています。上記2頭は同レースでは、ゴールデンフウジンは4着でしたが障害ふた腰、8着ウンカイタイショウは障害で苦戦していますが、インビクタが力さえ出し切れば、互角以上に戦えることを示しています。前走よりオープン勢が手薄な今回は巻き返しのチャンスがあるでしょう。
A1級馬では△カネゾウに注目。近2走を逃げて、A1級の特別戦1着、そしてゴールデンフウジンが5着だった前走11月14日のオープン-2組混合戦は4着でした。735キロという負担重量は問題ありませんが、相手強化でマイペースで運べるか心配はあります。