【新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴うばんえい十勝の対応】
※9月27日(月)まで無観客開催(ばんえい競馬は開催いたしますが、お客様は競馬場へ入場できません)
次開催には、古馬の岩見沢記念に加え、4歳シーズン二冠目の銀河賞も組まれています。一冠目の柏林賞を制したゴールドハンターは今開催に登録がありませんが、前哨戦の山鳩賞を勝ったキョウエイリュウは12日(日)の菊月特別に出走予定。銀河賞はオープン馬には今季の収得賞金額に応じたハンデが課されるため、キョウエイリュウが今週使ってくるかは微妙ですが、13日(月)のポテト特別のトワトラナノココロ(山鳩賞2着)など4歳の上級馬が多く出走を予定しており注目です。
【第11回開催4日目】
9月11日(土)のメイン第10レースは、フォーマルハウト特別(B1級-2組・20:10発走予定)。
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今開催は、今季はじめてB1級単独で2鞍の特別戦が組まれました。1組では足りなくても、2組なら勝機ありという馬に注目です。
◎バウンティハンターは、今季B1級-1組の特別戦(混合戦含む)で4戦して、6、6、6、4着ですが、勝ち馬から5秒から10秒程度の差にまとめています。2走前のベガ特別(B1級-1組混合)が着順ではもっともよく4着。4歳が1~3着を独占し、離れた障害5番手から追い上げたものの、勝ったエンゼルフクヒメから7秒5差までが精一杯でした。しかし同レースの1、2着馬は前週の1組・長月特別に出走したことで戦いやすいメンバー構成。ようやく特別戦を勝つチャンスがめぐってきた印象です。
○ヤマトジャパンは、6月19日のムーンストーン特別(B1級-1組)で10番人気で3着に好走。しかしその他の特別戦では掲示板外で、対バウンティハンターでも2戦2敗です。しかし先着された2度とも障害はひと腰で越え、バウンティハンターとの差は1秒3と、3秒7なら挽回は可能なはず。4歳が3頭いますが、それほど流れが速くならなければ、終いの踏ん張り次第で際どい勝負に持ち込めそうです。
▲マオノダイマオーは、3走前のしし座特別(B1級-1組)で2着。バウンティハンター(6着)が障害に手こずったとはいえ7秒3差をつけています。ベガ特別が障害で苦戦し8着だったのは気になりますが、前走の平場戦は9着とはいえひと腰で越えていたのは好感触。前走がテン乗りだった松田道明騎手が続けて乗るここは、変わり身があるかもしれません。
△コマサンカイリキは4歳馬。3走前の昇級初戦では10着と経験不足を感じさせましたが、その後は5、5着。すべて重量は640キロとはいえ、クラス慣れはあったかもれません。今回の680キロ自体は問題ありませんが、特別戦替わりと基礎重量増により前走から一気に40キロも増えるのが懸念されます。古馬相手で初の特別戦で、もし好結果を残せれば、相手が上がっても活躍できるでしょう。
【第11回開催5日目】
9月12日(日)のメイン第11レースには、菊月特別(A1級-2組混合・20:10発走予定)が行われます。
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オープン5頭とA1級4頭による争いですが、オープンでも今季の収得賞金が多い馬は前週のマロニエ賞(オープン)へ出走しています。
◎コマサンブラックに注目します。4歳シーズンにはオープン特別戦で連対していた実力馬。しかし今季は負担重量の恩恵がなくなる5歳シーズンということもあってか、A1格付ながら未勝利です。とはいえ近3開催の世代限定戦以外の2走ではともに3着。8月1日のA2級-2組混合戦、2走前のとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)のいずれも勝ち馬は同じ5歳で、2走前は2着も5歳馬。目の上のたんこぶは歴戦の古馬ではなく、しのぎを削っている同世代といえそう。しかし今回、5歳はこの馬だけ。強敵となりそうなシンザンボーイは2走前に先着しています。若い4歳が2頭いますが、次開催には重賞があり目一杯のレースはしないはず。今季初勝利に期待です。
相手は10歳の2頭。○シンザンボーイは、8月7日のとかちえぞまつ特別が今季初戦で5着。優勝争いの末3着だったコマサンブラックに1秒1差まで迫っています。
▲カンシャノココロも今季初戦が6月下旬と遅め。コマサンブラックが3着だった8月1日のA2級-2組混合戦では5着でした。この馬も伸びてはいますが、馬場水分3.4%の軽馬場でのスピード勝負は10歳馬にとってキツかったようです。
両馬ともコマサンブラックと戦った次走で今季初勝利をマークしています。もともと夏以降に成績を上げてくるタイプで、体重が戻りつつあるのも共通点。前回の対戦時より気配が上向いている今回は、逆転を狙います。
4歳△キョウエイリュウは、前述3頭と今季初対戦。しかし7月31日のサマーカップ(オープン・A1級混合)では、オープンの強豪ミノルシャープ(マロニエ賞3着)の5着。今回と同じく目標となる世代限定戦の前でも崩れていません。出走してきたからには、押さえておきたいところです。
【第11回開催6日目】
9月13日(月)のメイン第11レースは、ポテト特別(A1級-1組・20:10発走予定)。
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前開催の不知火特別(A1級混合)から4頭、準重賞・朱雀賞(5歳オープン)から2頭の6頭立てとなります。そのうちノエルブランと5歳のアオノゴッド以外の4頭は、2走前にとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)で対戦しており、5歳のコマサンエースが最先着の2着でした。
◎コマサンエースは、とかちえぞまつ特別、朱雀賞とも2着と安定。ともに逃げた馬をとらえきれずの結果でしたが、勝ったのはインビクタ、メムロボブサップと現オープンの実力馬。世代限定戦の前走は40キロのハンデ差はあったものの、王者メムロボブサップとほぼ同時に障害を降り、残り20メートルまで食い下がった内容は評価できます。積極的な騎乗が持ち味の金田利貴騎手との相性がよさそう。昨年12月デビューの同騎手に初の特別戦勝ちをプレゼントしたのもこの馬でした。A1級-1組でも回避馬が相次ぎ、戦いやすい相手関係だけに勝機は十分です。
○シンエイボブは、とかちえぞまつ特別では4着も、2着コマサンエースとは1秒7の僅差。同レースの上位3頭が不在だった不知火特別では2着と着順を上げています。格下A2級との混合でしたが、勝ったのは昨季オープンのナカゼンガキタで、障害5番手から2秒7差まで迫って見どころがありました。今回と同条件のとかちえぞまつ特別では、ゴール前で脚が上がりましたが、コマサンエースとのハンデ差が5キロ広がることで逆転も一考できます。
▲ハクタイホウは、とかちえぞまつ特別9着も、不知火特別は9番人気で3着。3走続けての705キロだった前走でようやく障害をひと腰で切っています。今回は基礎重量が増えたぶん715キロ。過去には勝っている重量ですが、この10キロ増が影響するかもしれません。
△ノエルブランは、不知火特別が7着。昇級と賞金ハンデで15キロ増でも攻めていく姿勢を貫き、障害はひと腰3番手でクリアしています。今回はA1級同士で相手強化ですが、他馬が障害で苦戦すれば前残りに警戒したいところ。